JP3346523B2 - Atm呼受付制御方法 - Google Patents
Atm呼受付制御方法Info
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- JP3346523B2 JP3346523B2 JP30755795A JP30755795A JP3346523B2 JP 3346523 B2 JP3346523 B2 JP 3346523B2 JP 30755795 A JP30755795 A JP 30755795A JP 30755795 A JP30755795 A JP 30755795A JP 3346523 B2 JP3346523 B2 JP 3346523B2
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- cell
- call admission
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はATM(Asynchronous Tr
ansfer Mode:非同期転送モード) 網に利用する。特に、
呼受付制御技術に関する。
ansfer Mode:非同期転送モード) 網に利用する。特に、
呼受付制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM通信網においては、通信速度、サ
ービス品質その他の特性が異なる複数種の呼(多元トラ
ヒック)が網設備を共用することにより、網の経済的設
計と効率的運用を実現することが期待されており、これ
を実現するための主要な技術の一つである呼受付制御に
関して、いくつかの方法が提案されている。特に、ユー
ザから申告されるトラヒックパラメータに基づいて呼の
受付可否を判定する呼受付制御は、呼を収容する伝送路
(以下、VP:Virtual Pathという)に関するセル損失
率の通信品質要求を満足する技術が既知である。
ービス品質その他の特性が異なる複数種の呼(多元トラ
ヒック)が網設備を共用することにより、網の経済的設
計と効率的運用を実現することが期待されており、これ
を実現するための主要な技術の一つである呼受付制御に
関して、いくつかの方法が提案されている。特に、ユー
ザから申告されるトラヒックパラメータに基づいて呼の
受付可否を判定する呼受付制御は、呼を収容する伝送路
(以下、VP:Virtual Pathという)に関するセル損失
率の通信品質要求を満足する技術が既知である。
【0003】このような呼受付制御方法の例として、ユ
ーザから申告されるトラヒックパラメータとしてピーク
セルレートおよび平均セルレートを用い、簡易型セル損
失率推定法に基づく呼受付制御方法が知られている(特
願平6−176809号参照、本願出願時に未公開。19
94年電子情報通信学会秋季大会、B−583、584参
照)。この方法は、ピークセルレートおよび平均セルレ
ートのみの情報からVP毎に当該VPの多重化後のセル
の到着数分布を分散および3次の中心モーメントの等し
い一種のポアソン分布で近似すること、およびVP容量
を仮想的に変化させてセルの到着数分布の平均を合わせ
ることでバーチャルチャネル(以下、VC:Virtual Cha
nnelという) 数やVCの種別数に依らない計算処理量で
セル損失率の上限値を推定の実時間処理が可能になる。
この方法で得られるセル損失率上限値がセル損失率規定
値を満足するか否かによって受付可否の判定を行うもの
である。
ーザから申告されるトラヒックパラメータとしてピーク
セルレートおよび平均セルレートを用い、簡易型セル損
失率推定法に基づく呼受付制御方法が知られている(特
願平6−176809号参照、本願出願時に未公開。19
94年電子情報通信学会秋季大会、B−583、584参
照)。この方法は、ピークセルレートおよび平均セルレ
ートのみの情報からVP毎に当該VPの多重化後のセル
の到着数分布を分散および3次の中心モーメントの等し
い一種のポアソン分布で近似すること、およびVP容量
を仮想的に変化させてセルの到着数分布の平均を合わせ
ることでバーチャルチャネル(以下、VC:Virtual Cha
nnelという) 数やVCの種別数に依らない計算処理量で
セル損失率の上限値を推定の実時間処理が可能になる。
この方法で得られるセル損失率上限値がセル損失率規定
値を満足するか否かによって受付可否の判定を行うもの
である。
【0004】この従来例の簡易型セル損失率推定法によ
るATM呼受付制御方法の手順を図4および図5を参照
して説明する。図4はATM通信網の全体構成図であ
る。図5は従来例の簡易型セル損失率推定法の手順を示
すフローチャートである。この方法はVP毎に施され、
図4の呼受付制御部2内で、図5の処理フローによって
実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図5の(1))。
るATM呼受付制御方法の手順を図4および図5を参照
して説明する。図4はATM通信網の全体構成図であ
る。図5は従来例の簡易型セル損失率推定法の手順を示
すフローチャートである。この方法はVP毎に施され、
図4の呼受付制御部2内で、図5の処理フローによって
実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図5の(1))。
【0005】 Ri =γLri /C 以上となる最小の整数 Ai =γLai /C 但し、Lはセル長(bit/cell)、CはVP容量(伝送速度
bit/sec)である。また、γは多重化装置の出力バッファ
容量Kに依存する定数(cell)とする。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
bit/sec)である。また、γは多重化装置の出力バッファ
容量Kに依存する定数(cell)とする。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
【0006】C1 =i=1 to nΣAi C2 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai ) C3 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai )(Ri −2Ai ) このときRとAを以下のように選ぶ。
【0007】R=C3 /C2 A=(C2 )2 /C3 このとき、γ個のセルの転送に要する時間内にkR個の
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて
【0008】
【外2】
【0009】
【数2】 とする。この手続きにより、セル到着数分布の分散と3
次の中心モーメントを一致させることになる。但し、C
3 <0のときはC3 をある小さい正値で置き換える。こ
の場合は、セル到着数分布の分散を一致させることにな
る。このときの平均の差分ΔAは、 ΔA=C1 −〔(C2 )2 /C3 〕 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図5の(2))。 4.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図5の(3))。
次の中心モーメントを一致させることになる。但し、C
3 <0のときはC3 をある小さい正値で置き換える。こ
の場合は、セル到着数分布の分散を一致させることにな
る。このときの平均の差分ΔAは、 ΔA=C1 −〔(C2 )2 /C3 〕 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図5の(2))。 4.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図5の(3))。
【0010】
【外3】
【0011】
【数3】 ここで、セル到着数分布の分散および3次の中心モーメ
ントは〔外2〕に反映されており、平均の補正に関する
伝送路(VP)容量の増減は〔kR+ΔA−γ〕+ に反
映されている(但し、〔X〕+ はMAX(0,X)を意
味する)。この計算の繰り返し回数は、呼種数およびコ
ネクション数に依らない。 5.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図5の(4))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 6.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
ントは〔外2〕に反映されており、平均の補正に関する
伝送路(VP)容量の増減は〔kR+ΔA−γ〕+ に反
映されている(但し、〔X〕+ はMAX(0,X)を意
味する)。この計算の繰り返し回数は、呼種数およびコ
ネクション数に依らない。 5.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図5の(4))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 6.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、ユーザか
ら申告されたピークセルレートおよび平均セルレートの
二種類のトラヒックパラメータを用いて、呼を収容する
VPのセル損失率上限値を推定し、それが基準値以下で
あれば呼を受付ける受付制御において、簡易型セル損失
率推定法として提案されている方法は、畳み込み演算を
廃することで、VC数やVCの種別数に依らない計算量
でセル損失率上限値を推定することが可能であり、セル
損失率の通信品質要求を満足する呼受付制御の実時間処
理を実現することが可能である。
ら申告されたピークセルレートおよび平均セルレートの
二種類のトラヒックパラメータを用いて、呼を収容する
VPのセル損失率上限値を推定し、それが基準値以下で
あれば呼を受付ける受付制御において、簡易型セル損失
率推定法として提案されている方法は、畳み込み演算を
廃することで、VC数やVCの種別数に依らない計算量
でセル損失率上限値を推定することが可能であり、セル
損失率の通信品質要求を満足する呼受付制御の実時間処
理を実現することが可能である。
【0013】しかしながら、実際の計算には、多重化後
のトラヒックの3次の中心モーメントが正値になること
が必要で、これが負の場合は適当な正値で置き換える方
法が採られていた。したがってこの置き換えを系統立て
て行う方法が望まれていたが、従来例においては、その
ような方法は提案されていない。
のトラヒックの3次の中心モーメントが正値になること
が必要で、これが負の場合は適当な正値で置き換える方
法が採られていた。したがってこの置き換えを系統立て
て行う方法が望まれていたが、従来例においては、その
ような方法は提案されていない。
【0014】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、精度の高いセル損失率推定値を得ることができ
るATM呼受付制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、VC数、VC種別数に依存しない一定の計算
量の呼受付制御を行うことができるATM呼受付制御方
法を提供することを目的とする。本発明は、演算速度を
高速化することができるATM呼受付制御方法を提供す
ることを目的とする。本発明は、ATM呼受付制御をリ
アルタイムで処理することができるATM呼受付制御方
法を提供することを目的とする。
であり、精度の高いセル損失率推定値を得ることができ
るATM呼受付制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、VC数、VC種別数に依存しない一定の計算
量の呼受付制御を行うことができるATM呼受付制御方
法を提供することを目的とする。本発明は、演算速度を
高速化することができるATM呼受付制御方法を提供す
ることを目的とする。本発明は、ATM呼受付制御をリ
アルタイムで処理することができるATM呼受付制御方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、多重化後のト
ラヒックの3次の中心モーメントが負の場合に、簡易型
セル損失率推定法がVC数に依らないことを利用して、
仮想的にVC数を変化させることにより、3次の中心モ
ーメントを正値に置き換える方法を用いることで、系統
的に3次の中心モーメントを正値にとることができるよ
うにするものである。
ラヒックの3次の中心モーメントが負の場合に、簡易型
セル損失率推定法がVC数に依らないことを利用して、
仮想的にVC数を変化させることにより、3次の中心モ
ーメントを正値に置き換える方法を用いることで、系統
的に3次の中心モーメントを正値にとることができるよ
うにするものである。
【0016】すなわち、本発明の第一の観点は、ユーザ
から申告されたトラヒックパラメータにより多重化後の
セルの到着数分布を平均、分散および3次の中心モーメ
ントが等しくなるようなスケール変換およびシフト変換
を施したポアソン分布で近似し、多重化後のセル損失率
を演算により推定し、この推定結果にしたがって呼の受
付可否判定を行うATM呼受付制御方法である。
から申告されたトラヒックパラメータにより多重化後の
セルの到着数分布を平均、分散および3次の中心モーメ
ントが等しくなるようなスケール変換およびシフト変換
を施したポアソン分布で近似し、多重化後のセル損失率
を演算により推定し、この推定結果にしたがって呼の受
付可否判定を行うATM呼受付制御方法である。
【0017】ここで、本発明の特徴とするところは、演
算過程で多重化後のセルの到着数分布の3次の中心モー
メントが負になるときには、この3次の中心モーメント
が正値となるように前記伝送路容量のうちのVC数を変
化させるステップを含むところにある。
算過程で多重化後のセルの到着数分布の3次の中心モー
メントが負になるときには、この3次の中心モーメント
が正値となるように前記伝送路容量のうちのVC数を変
化させるステップを含むところにある。
【0018】前記変化させるステップは、一つのVCを
仮想的に二つのVCに分割することによりVC数を変化
させたり、あるいは、疑似的なVCを加えることにより
VC数を変化させることがよい。
仮想的に二つのVCに分割することによりVC数を変化
させたり、あるいは、疑似的なVCを加えることにより
VC数を変化させることがよい。
【0019】疑似的なVCを加えることによりVC数を
変化させる場合には、演算により得られたセル損失率推
定値から疑似的に加えたVCによる影響を消去するステ
ップを含むことが望ましい。この影響を消去するステッ
プは、演算により得られたセル損失率推定値〔外3〕を
変化させる場合には、演算により得られたセル損失率推
定値から疑似的に加えたVCによる影響を消去するステ
ップを含むことが望ましい。この影響を消去するステッ
プは、演算により得られたセル損失率推定値〔外3〕を
【0020】
【数4】 として補正を行うことが望ましい(但し、Bcor は補正
値、Rdは疑似的なバーチャルチャネルによるコネクシ
ョンのピークセルレート、Adは疑似的なバーチャルチ
ャネルによるコネクションの平均セルレート、γは多重
化装置の出力バッファ容量に依存する定数、Aは、補正
前の多重化後のセル到着数分布の平均)。
値、Rdは疑似的なバーチャルチャネルによるコネクシ
ョンのピークセルレート、Adは疑似的なバーチャルチ
ャネルによるコネクションの平均セルレート、γは多重
化装置の出力バッファ容量に依存する定数、Aは、補正
前の多重化後のセル到着数分布の平均)。
【0021】本発明の第二の観点は、このATM呼受付
制御方法が適用されるATM通信網である。
制御方法が適用されるATM通信網である。
【0022】呼の設定時にユーザから申告されたピーク
セルレートおよび平均セルレートの2種類のトラヒック
パラメータから一定時間に到着するセルの平均到着セル
数と、最大到着セル数を算出する。セル損失率上限値の
推定は、簡易型セル損失率推定法と同様にして、多重化
後のトラヒックに関して到着セル数の分布を同一の分散
と3次の中心モーメントを持つポアソン分布で近似する
ことと、このとき不足または超過する平均到着セル数を
VP帯域を増減することにより補正することで実行す
る。このとき、もし3次の中心モーメントが負の場合は
仮想的にVCを二つに分割したり、あるいは、疑似的な
VCを加えることにより、3次の中心モーメントを正値
に置き換える。これにより、3次の中心モーメントが負
の場合であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に
適用することができ、VC数、VC種別数に依存しない
一定の計算量の呼受付制御を行うことができる。
セルレートおよび平均セルレートの2種類のトラヒック
パラメータから一定時間に到着するセルの平均到着セル
数と、最大到着セル数を算出する。セル損失率上限値の
推定は、簡易型セル損失率推定法と同様にして、多重化
後のトラヒックに関して到着セル数の分布を同一の分散
と3次の中心モーメントを持つポアソン分布で近似する
ことと、このとき不足または超過する平均到着セル数を
VP帯域を増減することにより補正することで実行す
る。このとき、もし3次の中心モーメントが負の場合は
仮想的にVCを二つに分割したり、あるいは、疑似的な
VCを加えることにより、3次の中心モーメントを正値
に置き換える。これにより、3次の中心モーメントが負
の場合であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に
適用することができ、VC数、VC種別数に依存しない
一定の計算量の呼受付制御を行うことができる。
【0023】
【0024】
(第一実施例)本発明第一実施例を図1を参照して説明
する。図1は本発明第一実施例のATM呼受付制御方法
の手順を示すフローチャートである。ATM通信網構成
は図4を参照のこと。
する。図1は本発明第一実施例のATM呼受付制御方法
の手順を示すフローチャートである。ATM通信網構成
は図4を参照のこと。
【0025】本発明は、図1の(1)、(2)、
(5)、(6)に示すように、ユーザから申告されたト
ラヒックパラメータにより多重化後のセルの到着数分布
を平均、分散および3次の中心モーメントが等しくなる
ようにスケール変換およびシフト変換を施したポアソン
分布で近似し、多重化後のセル損失率を演算により推定
し、この推定結果にしたがって呼の受付可否判定を行う
ATM呼受付制御方法である。
(5)、(6)に示すように、ユーザから申告されたト
ラヒックパラメータにより多重化後のセルの到着数分布
を平均、分散および3次の中心モーメントが等しくなる
ようにスケール変換およびシフト変換を施したポアソン
分布で近似し、多重化後のセル損失率を演算により推定
し、この推定結果にしたがって呼の受付可否判定を行う
ATM呼受付制御方法である。
【0026】ここで、本発明の特徴とするところは、図
1の(3)、(4)に示すように、演算過程で多重化後
のセルの到着数分布の3次の中心モーメントが負のとき
には、この3次の中心モーメントが正値となるように前
記VP容量のうちのVC数を変化させるステップを含む
ところにある。このATM呼受付制御方法は、図4に示
すATM通信網1の呼受付制御部2において実行され
る。
1の(3)、(4)に示すように、演算過程で多重化後
のセルの到着数分布の3次の中心モーメントが負のとき
には、この3次の中心モーメントが正値となるように前
記VP容量のうちのVC数を変化させるステップを含む
ところにある。このATM呼受付制御方法は、図4に示
すATM通信網1の呼受付制御部2において実行され
る。
【0027】次に、本発明第一実施例のATM呼受付制
御方法をさらに詳細に説明する。本発明第一実施例のA
TM呼受付制御方法はVP毎に施され、図4の呼受付制
御部2内で、図1の処理フローによって実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図1の(1))。
御方法をさらに詳細に説明する。本発明第一実施例のA
TM呼受付制御方法はVP毎に施され、図4の呼受付制
御部2内で、図1の処理フローによって実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図1の(1))。
【0028】 Ri =γLri /C 以上となる最小の整数 Ai =γLai /C 但し、Lはセル長(bit/cell)、CはVP容量
(伝送速度bit/sec)である。またγは多重化装
置の出力バッファ容量Kに依存する定数(cell)と
する。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
(伝送速度bit/sec)である。またγは多重化装
置の出力バッファ容量Kに依存する定数(cell)と
する。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
【0029】C1 =i=1 to nΣAi C2 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai ) C3 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai )(Ri −2Ai ) このときRとAを以下のように選ぶ。
【0030】R=C3 /C2 A=(C2 )2 /C3 このとき、γ個のセルの転送に要する時間内にkR個の
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて〔数2〕とする。この手続きにより、
セル到着数分布の分散と3次の中心モーメントを一致さ
せることになる(図1の(2))。このとき、もしC3
≦0であれば4の手続きに進む。そうでなければ直接5
の手続きに進む。 4.C3 ≦0であれば、あるコネクションiで c3 i ≡Ai (Ri −Ai )(Ri −2Ai )<0 となるものが存在する。c3 i <0となるiについて、
仮想的にVCを二つに分ける。その手続きは、1つめの
VCからの最大到着セル数をRi (2) 、平均到着セル数
をAi (2) としたとき、それぞれを Ri (1) =Ri Ai (1) =R/2 Ri (2) =0 Ai (2) =Ai −Ai (1) とする。二つめのVCは物理的にはありえないが、仮想
的にこのように分解する。このとき二つのVCの和とし
てc3 i を求めると、 c3 i =2(Ai (2) )3 >0 となる。この手続きをC3 が正になるまで繰り返す(図
1の(3))。したがって、必ずしもc3 i <0となる
全てのiについてこの手続きを実行する必要はない。そ
の後3の手続きに戻る。 5.上記のポアソン分布による近似を施した際に、実際
の平均との差分ΔAは ΔA=C1 −(C2 )2 /C3 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図1の(4))。 6.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図1の(5))。〔数3〕ここで、セル到着数分布の
分散および3次の中心モーメントは〔外2〕に反映され
ており、平均の補正に関する伝送路(VP)容量の増減
は〔kR+ΔA−γ〕+ に反映されている(但し、
〔X〕+ はMAX(0,X)を意味する)。この計算の
繰り返し回数は、呼種類およびコネクション数に依らな
い。 7.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図1の(6))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 8.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて〔数2〕とする。この手続きにより、
セル到着数分布の分散と3次の中心モーメントを一致さ
せることになる(図1の(2))。このとき、もしC3
≦0であれば4の手続きに進む。そうでなければ直接5
の手続きに進む。 4.C3 ≦0であれば、あるコネクションiで c3 i ≡Ai (Ri −Ai )(Ri −2Ai )<0 となるものが存在する。c3 i <0となるiについて、
仮想的にVCを二つに分ける。その手続きは、1つめの
VCからの最大到着セル数をRi (2) 、平均到着セル数
をAi (2) としたとき、それぞれを Ri (1) =Ri Ai (1) =R/2 Ri (2) =0 Ai (2) =Ai −Ai (1) とする。二つめのVCは物理的にはありえないが、仮想
的にこのように分解する。このとき二つのVCの和とし
てc3 i を求めると、 c3 i =2(Ai (2) )3 >0 となる。この手続きをC3 が正になるまで繰り返す(図
1の(3))。したがって、必ずしもc3 i <0となる
全てのiについてこの手続きを実行する必要はない。そ
の後3の手続きに戻る。 5.上記のポアソン分布による近似を施した際に、実際
の平均との差分ΔAは ΔA=C1 −(C2 )2 /C3 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図1の(4))。 6.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図1の(5))。〔数3〕ここで、セル到着数分布の
分散および3次の中心モーメントは〔外2〕に反映され
ており、平均の補正に関する伝送路(VP)容量の増減
は〔kR+ΔA−γ〕+ に反映されている(但し、
〔X〕+ はMAX(0,X)を意味する)。この計算の
繰り返し回数は、呼種類およびコネクション数に依らな
い。 7.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図1の(6))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 8.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
【0031】以上の手続きにより、多重化後のトラヒッ
クのセル到着数分布の3次の中心モーメントが負の場合
であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に適用し
た呼の受付制御を行うことができる。
クのセル到着数分布の3次の中心モーメントが負の場合
であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に適用し
た呼の受付制御を行うことができる。
【0032】(第二実施例)本発明第二実施例を図2を
参照して説明する。図2は本発明第二実施例のATM呼
受付制御方法の手順を示すフローチャートである。AT
M通信網構成は図4を参照のこと。
参照して説明する。図2は本発明第二実施例のATM呼
受付制御方法の手順を示すフローチャートである。AT
M通信網構成は図4を参照のこと。
【0033】本発明第二実施例は、多重化後のトラヒッ
クの3次の中心モーメントが負の場合に、3次の中心モ
ーメントを正値になるように疑似的なVCを加え、セル
損失率の推定後に、疑似的なVCによる影響を補正する
ことにより、多重化後のトラヒックの3次の中心モーメ
ントが負の場合のセル損失率の推定を実行するものであ
る。本発明第二実施例のATM呼受付制御方法はVP毎
に施され、図4の呼受付制御部2内で、図2の処理フロ
ーによって実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図2の(1))。
クの3次の中心モーメントが負の場合に、3次の中心モ
ーメントを正値になるように疑似的なVCを加え、セル
損失率の推定後に、疑似的なVCによる影響を補正する
ことにより、多重化後のトラヒックの3次の中心モーメ
ントが負の場合のセル損失率の推定を実行するものであ
る。本発明第二実施例のATM呼受付制御方法はVP毎
に施され、図4の呼受付制御部2内で、図2の処理フロ
ーによって実現される。 1.ユーザに識別子i(i=1、2、…、n)を付与す
る。ユーザiが呼の設定を要求する際に、ピークセルレ
ートri (1/sec)、平均セルレートai (1/s
ec)およびセル損失率規定値を呼受付制御部に申告す
る(図4の(1))。 2.呼受付制御部はユーザから申告されたピークセルレ
ートと平均セルレートから、γ個のセルの転送に要する
時間内のセルの最大到着セル数Ri と平均到着セル数A
i を以下の手続きによって求める(図2の(1))。
【0034】 Ri =γLri /C 以上となる最小の整数 Ai =γLai /C 但し、Lはセル長(bit/cell)、CはVP容量
(伝送速度bit/sec)である。またγは多重化装
置の出力バッファ容量Kに依存する定数(cell)と
する。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
(伝送速度bit/sec)である。またγは多重化装
置の出力バッファ容量Kに依存する定数(cell)と
する。 3.多重化後のセル到着数分布の平均C1 、分散C2 、
3次の中心モーメントC3 を以下の手続きで算出する。
【0035】C1 =i=1 to nΣAi C2 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai ) C3 =i=1 to nΣAi (Ri −Ai )(Ri −2Ai ) このときRとAを以下のように選ぶ。
【0036】R=C3 /C2 A=(C2 )2 /C3 このとき、γ個のセルの転送に要する時間内にkR個の
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて〔数2〕とする。この手続きにより、
セル到着数分布の分散と3次の中心モーメントを一致さ
せることになる(図2の(2))。このとき、もしC3
≦0であれば4の手続きに進む。そうでなければ直接5
の手続きに進む。 4.C3 ≦0であれば、新たに疑似的なコネクション
(ピークセルレートRd、平均セルレートAd)を考え
る。ここで例えば、 −C3 <(√3/36)γ3 であれば、 Rd=γ として、 C3 ′≡C3 +Ad(Rd−Ad)(Rd−2Ad)≧
0 となるAdを選ぶことができ、疑似的なコネクションを
加えた新たな3次の中心モーメントC3 ′を正値にする
ことができる。
セルが到着する確率〔外2〕をパラメータA/Rのポア
ソン分布を用いて〔数2〕とする。この手続きにより、
セル到着数分布の分散と3次の中心モーメントを一致さ
せることになる(図2の(2))。このとき、もしC3
≦0であれば4の手続きに進む。そうでなければ直接5
の手続きに進む。 4.C3 ≦0であれば、新たに疑似的なコネクション
(ピークセルレートRd、平均セルレートAd)を考え
る。ここで例えば、 −C3 <(√3/36)γ3 であれば、 Rd=γ として、 C3 ′≡C3 +Ad(Rd−Ad)(Rd−2Ad)≧
0 となるAdを選ぶことができ、疑似的なコネクションを
加えた新たな3次の中心モーメントC3 ′を正値にする
ことができる。
【0037】また、 −C3 ≧(√3/36)γ3 の場合には、 Rd=γ+ΔRd …(1) Ad=〔(3−√3)/6〕Rd …(2) として、 C3 ′≡C3 +Ad(Rd−Ad)(Rd−2Ad)≧0 となるΔRd(>0)を選ぶことができ、疑似的なコネ
クションを加えた新たな3次の中心モーメントC3 ′を
正値にすることができる。これらの手続きに付随して、
平均C1 と分散C2 についても疑似的なコネクションを
加えた形で、 C1 ′=C1 +Ad …(3) C2 ′=C2 +Ad(Rd−Ad) …(4) とする。
クションを加えた新たな3次の中心モーメントC3 ′を
正値にすることができる。これらの手続きに付随して、
平均C1 と分散C2 についても疑似的なコネクションを
加えた形で、 C1 ′=C1 +Ad …(3) C2 ′=C2 +Ad(Rd−Ad) …(4) とする。
【0038】新たに計算したC1 ′、C2 ′および
C3 ′を、それぞれC1 、C2 およびC3 と定義し直
す。 5.上記のポアソン分布による近似を施した際に、実際
の平均との差分ΔAは ΔA=C1 −(C2 )2 /C3 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図2の(4))。 6.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図2の(5))。〔数3〕ここで、セル到着数分布の
分散および3次の中心モーメントは〔外2〕に反映され
ており、平均の補正に関する伝送路(VP)容量の増減
は〔kR+ΔA−γ〕+ に反映されている(但し、
〔X〕+ はMAX(0,X)を意味する)。この計算の
繰り返し回数は、呼種類およびコネクション数に依らな
い。 7.疑似的なコネクションを加えて〔外3〕を計算した
場合は、以下のように補正を行う(図2の(6))。補
正値Bcor は、〔数4〕と与える。但し、 A=i=1 to nΣAi であり、補正前のC1 である。補正値Bcor を新たに
〔外3〕と定義し直す。 8.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図2の(7))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 9.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
C3 ′を、それぞれC1 、C2 およびC3 と定義し直
す。 5.上記のポアソン分布による近似を施した際に、実際
の平均との差分ΔAは ΔA=C1 −(C2 )2 /C3 である。したがって、ΔAに相当する帯域分だけ伝送路
(VP)容量の増減を行うことによりセル到着数分布の
平均を一致させることになる(図2の(4))。 6.セル損失率推定値〔外3〕を以下のように算出する
(図2の(5))。〔数3〕ここで、セル到着数分布の
分散および3次の中心モーメントは〔外2〕に反映され
ており、平均の補正に関する伝送路(VP)容量の増減
は〔kR+ΔA−γ〕+ に反映されている(但し、
〔X〕+ はMAX(0,X)を意味する)。この計算の
繰り返し回数は、呼種類およびコネクション数に依らな
い。 7.疑似的なコネクションを加えて〔外3〕を計算した
場合は、以下のように補正を行う(図2の(6))。補
正値Bcor は、〔数4〕と与える。但し、 A=i=1 to nΣAi であり、補正前のC1 である。補正値Bcor を新たに
〔外3〕と定義し直す。 8.呼受付制御部は、上記の手順で求めたセル損失率の
上限値〔外3〕が、当該呼およびそれを収容する予定の
VPに既に収容されている全ての呼の申告したセル損失
率規定値と比較し、セル損失率の上限値がどのセル損失
率規定値より小さいとき、当該呼を受付可と判断する
(図2の(7))。そうでなければ受付は不可と判断す
る。またその結果をユーザに通知する(図4の
(2))。 9.呼が収容される全てのVPが受付可と判断されたと
き、呼の受付が許可される。
【0039】以上の手続きにより、多重化後のトラヒッ
クのセル到着数分布の3次の中心モーメントが負の場合
であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に適用し
た呼の受付制御を行うことができる。
クのセル到着数分布の3次の中心モーメントが負の場合
であっても、簡易型セル損失率推定法を系統的に適用し
た呼の受付制御を行うことができる。
【0040】本発明第一および第二実施例のATM呼受
付制御方法によるセル損失率上限値の推定値の例を図3
に示す。図3は本発明第一および第二実施例のATM呼
受付制御方法によるセル損失率上限値の推定値を示す図
である。評価条件はVP容量150Mbps、多重化装
置の出力バッファ容量100セル分のところに二種のV
Cを多重していて、一種目のVCはピークが10Mbp
s、平均が2Mbpsのものを10本(固定)多重し、
二種目のVCはピークが10Mbps、平均が8Mbp
sのものを6〜14本多重している。図3は、このとき
のVPの負荷とセル損失率上限値の関係を示していて理
論値と本発明による推定値を比較している。VPの負荷
が0.7を超えたところで、3次の中心モーメントC3
が負になっている。図3より、推定値は理論値に十分近
く、実用上問題がないことがわかる。
付制御方法によるセル損失率上限値の推定値の例を図3
に示す。図3は本発明第一および第二実施例のATM呼
受付制御方法によるセル損失率上限値の推定値を示す図
である。評価条件はVP容量150Mbps、多重化装
置の出力バッファ容量100セル分のところに二種のV
Cを多重していて、一種目のVCはピークが10Mbp
s、平均が2Mbpsのものを10本(固定)多重し、
二種目のVCはピークが10Mbps、平均が8Mbp
sのものを6〜14本多重している。図3は、このとき
のVPの負荷とセル損失率上限値の関係を示していて理
論値と本発明による推定値を比較している。VPの負荷
が0.7を超えたところで、3次の中心モーメントC3
が負になっている。図3より、推定値は理論値に十分近
く、実用上問題がないことがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多重化後のトラヒックのセル到着数分布の3次の中心モ
ーメントが負の場合であっても、簡易型セル損失率推定
法が系統的に適用できるようになるため、精度の高いセ
ル損失率推定値を得ることができるとともに、VC数、
VC種別数に依存しない一定の計算量の呼受付制御を行
うことができる。これにより、演算速度を高速化するこ
とができるので、ATMの呼受付制御のリアルタイム処
理を行うことができる。。
多重化後のトラヒックのセル到着数分布の3次の中心モ
ーメントが負の場合であっても、簡易型セル損失率推定
法が系統的に適用できるようになるため、精度の高いセ
ル損失率推定値を得ることができるとともに、VC数、
VC種別数に依存しない一定の計算量の呼受付制御を行
うことができる。これにより、演算速度を高速化するこ
とができるので、ATMの呼受付制御のリアルタイム処
理を行うことができる。。
【図1】本発明第一実施例のATM呼受付制御方法の手
順を示すフローチャート。
順を示すフローチャート。
【図2】本発明第二実施例のATM呼受付制御方法の手
順を示すフローチャート。
順を示すフローチャート。
【図3】本発明第一および第二実施例のATM呼受付制
御方法によるセル損失率上限値の推定値を示す図。
御方法によるセル損失率上限値の推定値を示す図。
【図4】ATM通信網の全体構成図。
【図5】従来例の簡易型セル損失率推定法の手順を示す
フローチャート。
フローチャート。
1 ATM通信網 2 呼受付制御部 i ユーザ
Claims (6)
- 【請求項1】 ユーザから申告されたトラヒックパラメ
ータにより多重化後のセルの到着数分布を平均、分散お
よび3次の中心モーメントが等しくなるようなスケール
変換およびシフト変換を施したポアソン分布で近似し、
多重化後のセル損失率を演算により推定し、この推定結
果にしたがって呼の受付可否判定を行うATM呼受付制
御方法において、 演算過程で多重化後のセルの到着数分布の3次の中心モ
ーメントが負になるときには、この3次の中心モーメン
トが正値になるように前記伝送路容量のうちのバーチャ
ルチャネル数を変化させるステップを含むことを特徴と
するATM呼受付制御方法。 - 【請求項2】 前記変化させるステップは、一つのバー
チャルチャネルを仮想的に二つのバーチャルチャネルに
分割する請求項1記載のAMT呼受付制御方法。 - 【請求項3】 前記変化させるステップは、疑似的なバ
ーチャルチャネルを加える請求項1記載のATM呼受付
制御方法。 - 【請求項4】 演算により得られたセル損失率推定値か
ら疑似的に加えたバーチャルチャネルによる影響を消去
するステップを含む請求項3記載のATM呼受付制御方
法。 - 【請求項5】 前記影響を消去するステップは、演算に
より得られたセル損失率推定値〔外1〕を 【外1】 【数1】 として補正を行う請求項4記載のATM呼受付制御方法
(但し、Bcor は補正値、Rdは疑似的なバーチャルチ
ャネルによるコネクションのピークセルレート、Adは
疑似的なバーチャルチャネルによるコネクションの平均
セルレート、γは多重化装置の出力バッファ容量に依存
する定数、Aは、補正前の多重化後のセル到着数分布の
平均)。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のA
TM呼受付制御方法が適用されるATM通信網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30755795A JP3346523B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-11-27 | Atm呼受付制御方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8567495 | 1995-04-11 | ||
JP7-85674 | 1995-04-11 | ||
JP30755795A JP3346523B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-11-27 | Atm呼受付制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08340339A JPH08340339A (ja) | 1996-12-24 |
JP3346523B2 true JP3346523B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=26426682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30755795A Expired - Fee Related JP3346523B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-11-27 | Atm呼受付制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346523B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3211880B2 (ja) | 1998-05-18 | 2001-09-25 | 日本電気株式会社 | 帯域制御方式 |
JPWO2019175985A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2020-04-16 | 三菱電機株式会社 | 性能評価装置、性能評価方法および性能評価プログラム |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30755795A patent/JP3346523B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
1994年信学秋季大会,B−584 |
1995年信学総合大会,B−850 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08340339A (ja) | 1996-12-24 |
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