JP3160833B2 - 呼受け付け制御方法及び呼受け付け制御装置 - Google Patents

呼受け付け制御方法及び呼受け付け制御装置

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JP3160833B2
JP3160833B2 JP20719394A JP20719394A JP3160833B2 JP 3160833 B2 JP3160833 B2 JP 3160833B2 JP 20719394 A JP20719394 A JP 20719394A JP 20719394 A JP20719394 A JP 20719394A JP 3160833 B2 JP3160833 B2 JP 3160833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、呼受け付け制御方法及
び呼受け付け制御装置に係り、非同期転送網の確定的な
リンクに対して複数の呼種を多重する際に、新たな呼を
受け付けるか否かを判定し、判定した結果に基づき新た
な呼の受け付けを制御する呼受け付け制御方法及び呼受
け付け制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非同期転送を行なうATM(Async
hronous TransferMode)には、V
C(Virtual Channel)の情報転送がバ
ースト的に行なわれることを利用して確定的な容量を有
するVP(VirtualPath)に、VCピーク速
度の合計がVP容量以上になるように多数のVCを収容
する統計多重効果があり、その効果は一般に、VCのバ
ースト性を利用せずに帯域割当を行なった場合に得られ
るVC収容数(VP容量をVCピーク速度で割った数)
と、VCバースト性を利用することにより収容すること
が可能となるVC収容数の比で表される。このATMの
統計多重とQoS(Qualityof Servic
e)はトレードオフの関係にあり、VCピーク速度の合
計をVP容量よりも大きくすればするほどVP容量を無
駄なく使用することが可能となるが、到着セル数の増加
に伴いVP容量を越えてセル損率が高くなりQoSが低
下する。また、VCピーク速度の合計をVP容量よりも
小さくすればするほど、到着セル数が増加した場合であ
ってもVP容量を越えにくくなるためQoSは向上する
が、VP容量の使用が非効率的になる。しかし、呼のピ
ーク速度と平均的なトラヒックが事前に判明している場
合には、QoS目標値を満足する効率の良い帯域運用を
行なうことが可能である。
【0003】また、事前に平均的なトラヒックを予測し
て統計多重をすることは難しいといった上記従来技術の
課題を改善する技術として、比較的予測のしやすい呼源
のピーク速度に基づいて帯域運用を行なうピーク割当方
式もある。
【0004】また、ピーク割当方式の呼源のバースト性
が強い(平均速度とピーク速度の比が小さい)場合には
十分な帯域使用効率を上げられないという課題を改善す
る技術として、セル流量を観測してセル数の度数分布を
作成し、作成された度数分布に基づき所定の評価式によ
りセルの損失確率を求めて規定値と比較し、その結果に
基づいてVCの受け付け判定を行なう方式が提案されて
いる(斎藤、他,“Dynamic call admission control i
n ATM networks”,IEEE J.Select. Areas Commun.,Vol.
9(No.7),pp.982-989,Sept.1991)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術の統計多重により効率的な帯域運用を行なうた
めには、呼のピーク速度と平均的なトラヒックを事前に
知る必要があるが、平均的なトラヒックを事前に予測す
ることは非常に難しいという問題点がある。
【0006】また、上記従来の技術のピーク割当方式
は、各呼源のバースト性が強い場合には十分な帯域運用
効率を上げられないという問題点がある。
【0007】更に、上記ピーク割当方式を改善する技術
では、呼の受け付け判定をするためには、一定数のセル
を受け付けることが可能なウィンドウ内に到着するセル
数分布を観測し、観測した結果をリアルタイムで統計処
理する必要があるため、セル数分布を記憶するメモリや
リアルタイムに統計処理を行なうためのプロセッサ等の
ハードウェア資源が必要となり、ハードウェアコストが
上昇するといった問題点がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、呼のピーク速度や平均的なトラヒックを事前に知る
ことなく呼の受け付け制御を行なうことが可能な呼受け
付け制御方法及び呼受け付け制御装置を提供することを
目的とする。
【0009】また、各呼源のバースト性が強い場合であ
っても帯域運用効率を上げることが可能な呼受け付け制
御方法及び呼受け付け制御装置を提供することを目的と
する。
【0010】また、簡単なアルゴリズムと少ないハード
ウェア資源でセル流量及びセル損率を算出して、一定の
QoS目標値を満足することが可能な呼受け付け制御方
法及び呼受け付け制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説
明図を示す。
【0012】本発明の呼受け付け制御方法は、非同期転
送網の確定的な容量のリンクに対して複数の呼を受け付
ける際に、即ち呼の受け付けをする際に新たな呼の受け
付け制御を行う呼受け付け制御方法において、非同期転
送網内の交換機に到着するセル数とバッファから取り出
されるセル数の差及び、該差の継続時間とに基づき該リ
ンクの負荷状態を判定するステップ(ステップ1)と、
判定された負荷状態での到着セル数及び判定された負荷
状態の継続時間に基づいて、該判定された負荷状態での
セル到着率の高周波成分を除去したセル到着率を算出す
るステップと、負荷状態でのセル到着率及び負荷状態の
平均継続時間に基づいてセル損を算出し、算出したセ
ル損に基づいて新たな呼受け付けを行うか否かを判定
するステップと、判定した結果に基づいて新たな呼の受
け付けの許可及び拒否を制御するステップ(ステップ
2)よりなる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】また、新たな呼のピーク速度が予め判明す
る場合に、判定された負荷状態でのセル到着率を新たな
呼のピーク速度に基づき修正するステップを更に有す
る。
【0017】また、新たな呼のピーク速度が予め判明す
る場合に、判定された負荷状態のうち軽負荷状態におけ
るセル到着率及び継続時間を新たな呼のピーク速度に基
づき修正するステップを更に有する。
【0018】図2は、本発明の原理構成図を示す。
【0019】本発明の呼受け付け制御装置100は、非
同期転送網500の確定的な容量のリンクに対して複数
の呼を多重する際、即ち呼を受け付ける際に新たな呼の
受け付け制御を行なう装置において以下の手段を有す
る。
【0020】非同期転送網500とセルの入出力を行う
入出力手段110と、入出力手段110を介して到着す
るセルを一時的に蓄積するバッファ手段120と、到着
するセル数とバッファ手段120から取り出されるセル
数の差及び該差の継続時間とに基づきリンクの負荷状態
を判定する負荷状態判定手段130と、負荷状態判定手
段130で判定された負荷状態での到着セル数及び判定
された負荷状態の継続時間に基づいて、該判定された負
荷状態でのセル到着率の高周波成分を除去したセル到着
率を算出するセル到着算出手段と、負荷状態でのセル到
着率及び負荷状態の平均継続時間に基づいてセル損
算出するセル損率算出手段と、算出したセル損に基づ
いて新たな呼受け付けを行うか否かを判定する呼受け付
け判定手段と、呼受け付け判定手段の判定結果に基づい
て新たな呼の受け付けの許可及び新たな呼の受け付けの
拒否を制御する呼受け付け制御手段140とを有する。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】また、新たな呼のピーク速度が予め判明す
る場合に、セル到着率を新たな呼のピーク速度に基づき
修正する第1のセル到着率修正手段を有する。
【0025】また、新たな呼のピーク速度が予め判明す
る場合に、セル到着率及び継続時間を、新たな呼のピー
ク速度に基づき修正する第2のセル到着率修正手段を更
に有する。
【0026】また、高周波成分除去手段は低域通過フィ
ルタを用いる。
【0027】
【作用】本発明の呼受け付け制御方法及び呼受け付け制
御装置は、セル流を軽負荷状態と重負荷状態の2つの状
態のMMPP(Markov Modulated P
oisson Process)にモデル化すること
で、記憶すべき観測情報を軽負荷状態と重負荷状態の2
つの状態でのセル到着率と平均継続時間の逆数とのパラ
メータに限定することが可能になるとともに、簡単な四
則演算で導出することが可能となる。
【0028】また、各状態でのセル到着率から高周波成
分を除去することによって、過去に到着したセルの影響
を徐々に抑えた安定したセル到着率にすることが可能に
なるとともに、安定した到着率に基づく精度の高い呼の
受け付け制御を行なうことが可能となる。
【0029】また、予め新たな呼のピーク速度が判明し
ている場合には、判明しているピーク速度に基づいて当
該新たな呼を受け付けた後のセル損率を推定してMMP
Pのパラメータの値を修正することにより、効率的な呼
の受け付け制御を行なうことが可能となる。
【0030】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0031】図3は、本発明の第1の実施例の構成図を
示す。同図に示す呼受け付け制御装置100は、入出力
部110、バッファ120、負荷状態判定部130、呼
受け付け判定・制御部140とから構成される。
【0032】入出力部110は、非同期転送網500の
確定的な容量のリンク(VP)に対して複数の呼(V
C)を受け付けることが可能な入出力部であり、非同期
転送網500及びバッファ120との間でセルの授受を
行なうとともに、呼受け付け判定・制御部140の指示
に基づいて非同期転送網500からの新たな呼の受け付
けを拒否する。
【0033】バッファ120は、入出力部110を介し
て非同期転送網500から入力されるセルを一時的に蓄
積する。
【0034】負荷状態判定部130は、セルカウント部
131及び判定部132とから構成される。
【0035】セルカウント部131は、非同期転送網5
00から入出力部110へ入力される(到着する)セル
の数と、バッファ120から取り出されて入出力部11
0から非同期転送網500へ出力されるセルの数をカウ
ントするとともに、到着セルの数とバッファ120から
取り出されるセルの数との間の差が継続する時間をカウ
ントする。
【0036】判定部132は、セルカウント部131の
判定結果に基づいて、入出力部110のリンクの負荷状
態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定す
る。以下に、各負荷状態の定義を図を用いて説明する。
図4は、本発明の実施例における重負荷状態と軽負荷状
態の定義を示す図である。同図に示すように、各呼源か
ら送出されるセルの送出帯域がVP容量を超過した状態
を重負荷状態、各呼源から送出されるセルの送出帯域が
VP容量を下回った状態を軽負荷状態として定義する。
【0037】呼受け付け判定・制御部140は、セル到
着率算出部141、セル損率算出部142、呼受け付け
判定部143及び、呼受け付け制御部144とから構成
される。
【0038】セル到着率算出部141は、判定部132
の判定した負荷状態でのセル到着率λ及び当該負荷状態
の平均継続時間の逆数σを計算してセル損率算出部14
2へ出力する。
【0039】以下に、重負荷状態の場合のセル到着率λ
high及び当該負荷状態の平均継続時間の逆数σhighの計
算式を示す。
【0040】λhigh=Xhigh/Thigh σhigh=Nhigh/Thighhigh:重負荷状態でのセルの到着数の観測値 Thigh:重負荷状態の継続時間の総和の観測値 Nhigh:重負荷状態への状態遷移回数の観測値 以下に、軽負荷状態の場合のセル到着率λlow 及び当該
負荷状態の平均継続時間の逆数σlow の計算式を示す。
【0041】λlow =Xlow /Tlow σlow =Nlow /Tlowlow :軽負荷状態でのセルの到着数の観測値 Tlow :軽負荷状態の継続時間の総和の観測値 Nlow :軽負荷状態への状態遷移回数の観測値 セル損率算出部142は、セル到着率算出部141の算
出したセル到着率λ及びσに基づいて、 MMPP/D/1/K の待ち行列モデルを解析してセル損率(CLR)を算出
する。
【0042】呼受け付け判定部143は、セル損率算出
部142の算出したセル損率(CLR)と、予め設定し
たセル損率のQoS目標値とが、 セル損率のQoS目標値 ≧ セル損率CLR の関係を満たしている場合には新たな呼を受け付けると
の判定をし、上記の関係を満たしていない場合には新た
な呼は受け付けないとの判定をする。
【0043】呼受け付け判定・制御部144は、呼受け
付け判定部143の判定結果が新たな呼は受け付けない
との判定である場合には、入出力部110に新たな呼の
受け付け拒否を指示する。
【0044】以下に、上記本発明の第1の実施例の動作
を図を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施例
の動作を示すフローチャートである。
【0045】(ステップ10) セルカウント部131
は、非同期転送網500から入出力部110に入力され
る(到着する)セル及びバッファ120から取り出され
て処理されるセルの流量を監視し、判定部132がセル
カウント部131の監視結果に基づき入出力部110の
リンクの負荷状態を判定する。また、セル到着率算出部
141は、判定部132の判定した負荷状態でのセル到
着率を算出する。本ステップ10の詳細な処理について
は後述する。
【0046】(ステップ11) セル損率算出部142
は、上記ステップ10によって推定されたMMPPのパ
ラメータに基づいて、トラヒック理論によるMMPP/
D/1/Kの待ち行列モデルを解析してセル損率(CL
R)を算出する。
【0047】(ステップ12) 呼受け付け判定部14
3は、上記ステップ11でセル損率算出部142により
算出されたセル損率(CLR)と、セル損率のQoSの
目標値とを比較し、比較の結果に基づいて新たな呼の受
け付けを行なうか否かの判定を行なう。また、呼受け付
け制御部144は、呼受け付け判定部143の判定結果
に基づいて新たな呼の受け付けを許可するか、新たな呼
の受け付けを拒否するかを入出力部110に指示して呼
の受け付け制御を行なう。本ステップ12の詳細につい
ては後述する。
【0048】以下に、上記ステップ10の詳細な動作を
図を用いて説明する。図6は、本発明の第1の実施例の
ステップ10の動作を示すフローチャートである。な
お、以下の説明に際して、非同期転送網500から入出
力部110へ入力されるセル数と、バッファ120から
取り出されるセル数との差をカウントするために仮想キ
ューを利用する。また、仮想キューによりカウントされ
たセル数をキュー長として表現する。即ち、仮想キュー
のキュー長が1である場合に、更に1セルが到着して仮
想キューのキュー長をインクリメントする場合には、仮
想キューのキュー長は2となる。
【0049】(ステップ100) セルカウント部13
1は入出力部110を監視して、セルが到着したか否か
を判断し、セルが到着していない場合にはステップ10
2へ移行する。
【0050】(ステップ101) セルカウント部13
1は、上記ステップ101でセルが到着した場合には、
到着した1セルに対して仮想キューのキュー長をインク
リメントする。
【0051】(ステップ102) セルカウント部13
1は、バッファ120からセルが取り出されたか否かを
判断し、取り出されていなければステップ104へ移行
する。
【0052】(ステップ103) セルカウント部13
1は、上記ステップ102でバッファ120からセルが
取り出された場合には、バッファ120から取り出され
る1セルに対して仮想キューのキュー長をディクリメン
トする。
【0053】(ステップ104) 判定部132は、仮
想キューのキュー長が連続して1以上となっている時間
が予め設定された閾値w(以後、ウィンドウ長wと記
す)を越えたか否かを判断し、ウィンドウ長wを越えて
いない場合にはステップ106へ移行する。
【0054】(ステップ105) 判定部132は、上
記ステップ104で仮想キューのキュー長が連続して1
以上となっている時間が、予め設定されたウィンドウ長
wを越えた場合には重負荷状態であると判定し、続いて
セル到着率算出部141が重負荷状態でのセルの到着率
λhighならびに重負荷状態での平均継続時間の逆数σ
high、軽負荷状態から重負荷状態への遷移回数Nhigh
を算出してステップ108へ移行する。
【0055】(ステップ106) 判定部132は、仮
想キューのキュー長が0で、かつ仮想キューのキュー長
が1以上となってから0に戻るまでの時間が予め設定さ
れたウィンドウ長wを越えていないか否かを判断し、仮
想キューのキュー長が0で、かつ仮想キューのキュー長
が1以上となってから0に戻るまでの時間が予め設定さ
れたウィンドウ長wを越えていない場合以外はステップ
108へ移行する。
【0056】(ステップ107) 判定部132は、軽
負荷状態であると判定して軽負荷状態への遷移回数Nを
算出するとともに、判断結果と観測データ(セルの到着
数X、軽負荷状態の継続時間T、軽負荷状態への状態遷
移回数N等)とをセル到着率算出部141へ出力し、セ
ル到着率算出部141がMMPPのパラメータである軽
負荷状態でのセルの到着率λlow ならびに軽負荷状態で
の平均継続時間の逆数σlow を算出する。
【0057】(ステップ108) 入出力部110は、
新たな呼が発生しているか否かを判断し、新たな呼が発
生していなければ上記ステップ100へ移行し、新たな
呼が発生していれば処理を終了して上記ステップ11へ
移行する。
【0058】図7は、本発明の第1の実施例のステップ
12の動作を示すフローチャートを示す。
【0059】(ステップ120) 呼受け付け判定部1
43は、上記ステップ11で、MMPP/D/1/Kの
待ち行列モデルを解析して得たセル損率CLRと、予め
設定しているセル損率のQoS目標値とを比較し、 セル損率のQoS目標値 ≧ セル損率CLR の関係が成立する場合には新たな呼を受け付けると判定
し、成立しない場合には新たな呼は受け付けないと判定
してステップ122へ移行する。
【0060】(ステップ121) 呼受け付け制御部1
44は、上記ステップ120で、 セル損率のQoS目標値 ≧ セル損率CLR の関係が成立した場合には、新たな呼を受け付けること
が可能であるので当該新たな呼の受け付けを許可するよ
う入出力部110へ指示して処理を終了する。
【0061】(ステップ122) 呼受け付け制御部1
44は、上記ステップ120で、 セル損率のQoS目標値 ≧ セル損率CLR の関係が成立しなかった場合には、新たな呼の受け付け
をすることはできないため新たな呼の受け付けを拒否す
るよう入出力部110へ指示して処理を終了する。
【0062】以下に、上記本発明の第1の実施例の具体
例を説明する。以下の具体例においては、セルの到着状
況や仮想キューのキュー長等は図8に示した状況になる
ものとして説明する。同図においては、仮想キューのキ
ュー長が連続して1以上となっている時間がw(=6)
セル時間以上であることを重負荷状態の判定基準として
いる。なお開始時の仮想キューのキュー長は0とし、時
刻0から時刻18の間に新たな呼が発生しない場合の例
を示す。
【0063】セルカウント部131は、時刻0から観測
を開始すると時刻2に1セル到着したので(ステップ1
00、YES)、仮想キューのキュー長をインクリメン
トするが(ステップ101)、時刻2の瞬間ではまだバ
ッファ120からセルは取り出されていないのでディク
リメントは行なわない(ステップ102、NO)。
【0064】判定部132は、時刻2において仮想キュ
ーのキュー長が連続して1以上になっている時間が0で
あり予め設定されたウィンドウ長w(=6)を越えてな
く(ステップ104、NO)、また仮想キューのキュー
長が1以上となってから0に戻っていないため現時点で
の負荷状態の判定は行なわない(ステップ106、N
O)。また、新たな呼は発生していないのでステップ1
00へ移行する(ステップ108、NO)。
【0065】セルカウント部131は、時刻3に2セル
到着したので(ステップ100、YES)、仮想キュー
のキュー長を2インクリメントして3にする(ステップ
101)。また、セルカウント部131は、時刻3まで
にバッファ120から1セル取り出されているので(ス
テップ102、YES)、仮想キューのキュー長をディ
クリメントして2にする(ステップ103)。
【0066】判定部132は、仮想キューのキュー長が
連続して1以上となっている時間が1であり予め設定さ
れたウィンドウ長w(=6)を越えてなく(ステップ1
04、NO)、また、仮想キューのキュー長は1以上と
なってから0に戻っていないため現時点での負荷状態の
判定は行なわない(ステップ106、NO)。また、新
たな呼は発生していないのでステップ100へ移行する
(ステップ108、NO)。
【0067】セルカウント部131は、時刻4に1セル
到着したので(ステップ100、YES)、仮想キュー
のキュー長をインクリメントして3にする(ステップ1
01)。また、時刻4までにバッファ120から1セル
取り出されているため(ステップ102、YES)、仮
想キューのキュー長をディクリメントして2にする(ス
テップ103)。
【0068】判定部132は、仮想キューのキュー長が
連続して1以上となっている時間が2であり予め設定さ
れたウィンドウ長w(=6)を越えてなく(ステップ1
04、NO)、また、仮想キューのキュー長は1以上と
なってから0に戻っていないため現時点での負荷状態の
判定は行なわない(ステップ106、NO)。また、新
たな呼は発生していないのでステップ100へ移行する
(ステップ108、NO)。
【0069】セルカウント部131は、時刻5にはセル
は到着してなく(ステップ100、NO)、時刻5まで
にバッファ120から1セル取り出されているため(ス
テップ102、YES)、仮想キューのキュー長をディ
クリメントして1にする(ステップ103)。
【0070】判定部132は、仮想キューのキュー長が
連続して1以上となっている時間が3であり予め設定さ
れたウィンドウ長w(=6)を越えてなく(ステップ1
04、NO)、また、仮想キューのキュー長は1以上と
なってから0に戻っていないため現時点での負荷状態の
判定は行なわない(ステップ106、NO)。また、新
たな呼は発生していないのでステップ100へ移行する
(ステップ108、NO)。
【0071】セルカウント部131は、時刻6にはセル
は到着してなく(ステップ100、NO)、時刻6まで
にバッファ120から1セル取り出されているため(ス
テップ102、YES)、仮想キューのキュー長をディ
クリメントして0にする(ステップ103)。判定部1
32は、仮想キューのキュー長が連続して1以上となっ
ている時間が4であり予め設定されたウィンドウ長w
(=6)を越えてなく(ステップ104、NO)、ま
た、仮想キューのキュー長は1以上となってから0に戻
るまでの時間が4であり予め設定されたウィンドウ長w
(=6)を越えていない(ステップ106、YES)の
で、時刻0から時刻6までを軽負荷状態であると判断し
て軽負荷状態への遷移回数Nを算出するとともに、判断
結果と観測データ(セルの到着数Xlow =4、軽負荷状
態の継続時間Tlow =8、軽負荷状態への状態遷移回数
low =1)とをセル到着率算出部141へ出力して、
MMPPのパラメータである軽負荷状態でのセルの到着
率λlow ならびに軽負荷状態での平均継続時間の逆数σ
low を算出する(ステップ107)。また、新たな呼は
発生していないのでステップ100へ移行する(ステッ
プ108、NO)。
【0072】以後、上記ステップ100からステップ1
08を繰り返し実行することにより、入出力部110の
確定的な容量のリンクの負荷状態が軽負荷状態であるの
か重負荷状態であるのかを判定するとともに、MMPP
のパラメータ(λ、σ)を算出することができる。
【0073】図8の例では、次に時刻9に2セルが到着
して再び仮想キューのキュー長が1以上となる。仮想キ
ューのキュー長が再び0になるのは時刻18であり、こ
の場合仮想キューのキュー長が連続して1以上である時
間がウィンドウ長w(=6)を越えるため、時刻9から
時刻18までの期間は重負荷状態であるとみなされる。
【0074】本実施例では重負荷状態の終了時刻を、仮
想キューのキュー長が単調減少を始める時刻と、重負荷
状態の開始からw時間後の時刻のうちの何れか遅い時刻
とする。同図の例では、仮想キューのキュー長が0とな
る時刻は時刻18であるが、仮想キューのキュー長が単
調減少を始める時刻は時刻16であり、また、重負荷状
態の開始時刻である時刻9からw(=6)セル時間後は
15であるため、遅い方の時刻を選択して重負荷状態の
終了時刻は時刻16であるものとする。
【0075】以下に、予め設定しているセル損率のQo
S目標値を、 1.0×10-6 とし、また、MMPP/D/1/Kの待ち行列モデルの
解析により得られるセル損率(CLR)を、 1.2×10-6 であるものとして呼の受け付け判定及び呼の受け付け制
御の動作を説明する。
【0076】上記ステップ100からステップ108を
繰り返し実行している最中に、入出力部110に新たな
呼があった場合(ステップ108、YES)には、セル
損率算出部142は上記ステップ107で算出されたM
MPPのパラメータに基づいて、トラヒック理論による
MMPP/D/1/Kの待ち行列モデルを解析してセル
損率(CLR) CLR=1.2×10-6 を算出する(ステップ11)。
【0077】呼受け付け判定部143は、上記ステップ
11でMMPP/D/1/Kの待ち行列モデルを解析し
て得られたセル損率(CLR)と、予め設定しているセ
ル損率のQoS目標値とを比較すると、 セル損率のQoS目標値 ≧ セル損率CLR の関係が成立しないので(1.0×10-6 ≦ 1.2
×10-6)、新たな呼は受け付けないとの判定をし(ス
テップ120、NO)、入出力部110に対して新たな
呼の受け付け拒否するよう指示して呼の受け付け制御を
行なう(ステップ122)。
【0078】上記実施例によれば、以下のような効果を
得ることが可能となる。以下に、異なるトラヒック特性
を有する複数の呼種を多重する場合(複数の呼を受け付
ける場合)を評価した数値例を用いて上記第1の実施例
により得られる帯域使用効率を説明する。以後、呼種i
について以下の記号を使用して説明を行なう。
【0079】 Ni :多重するVCの数(受け付けた呼の数) Bi :VCから送出される平均バースト長 Ri :VCがバーストを送出する特の送出速度でVCの
ピーク速度 pi :VCピーク速度に対する平均速度の比 一般にBi をVC設定時に予測することは困難である。
また、pi はVCがバーストを送出している時間の割合
に等しい。また、一般にpi をVC設定時に予測するこ
とは困難である。
【0080】図9は、本発明の第1の実施例の帯域使用
効率を示す図である。帯域使用効率とはセル損率のQo
S目標値を満足することができると見なせる呼の最大接
続数から算出されるものである。図9の理想的方式は、
各呼の平均セル速度と平均バースト長を既知として事前
にセル損率を評価することにより得られる最大接続数に
相当する。実際には、各呼の平均セル速度と平均バース
ト長を接続前に推定することは困難であり、本発明はそ
のような各呼の平均セル速度と平均バースト長を接続前
に推定することが困難な場合において呼の受け付け制御
を可能にするものである。
【0081】図9の提案方式と記したグラフは、本発明
の第1の実施例の呼受け付け制御装置100により得ら
れるセル損率に基づき得られる最大接続数に相当する。
同図では、セル損率のQoS目標理を10-6とし、VP
帯域を150Mb/s、バッファ長を20セルとしてい
る。なお、pi =0.1としている今回の評価モデルで
は、ピーク割り当ての帯域管理方式は0.1までしか帯
域効率を上げることができないが、理想的方式ではピー
ク割り当て方式の約3倍から5倍以上の帯域使用効率を
得ていることが判る。また、本発明の上記第1の実施例
の装置100である提案方式では、ウィンドウ長wが大
きい程高い帯域使用効率を得ることができることが判
る。例えば、単元環境である図9の(1)のN1 :N2
=10:0の場合では、wが呼種1(高速度)のピーク
速度の逆数の25セルを過ぎるあたりから急速に帯域使
用効率が向上し、ほぼ理想的方式に近い効率を得てい
る。
【0082】また、図9の(1)、(2)、(3)の各
グラフの変化の様子より複数呼種の混在比と最適なウィ
ンドウ長wとの関係については、以下のことが判る。帯
域使用効率が向上し始めるwの臨界値は、呼種2(低速
度)の混在比率が大きくなるほど大きくなり、呼種2の
ピーク速度の逆数(100セル)に近付いてゆく。即
ち、複数呼種が混在していても各呼種のピーク速度が
1.5Mb/s以上である場合(VP帯域は150Mb
/s)には、ウィンドウ長wを100セル(1.5Mb
/sの逆数)とすれば、本発明の呼受け付け制御装置1
00の第1の実施例を示している提案方式により理想的
な帯域使用効率を得ることが可能となる。
【0083】また、ピーク速度が1.5Mb/sより更
に低い場合には、ウィンドウ長wを100セル以上に大
きくする必要があると推定されるが、一方、VP帯域が
一定であれば低速呼のトラヒック変動が全体のQoSに
与える影響は小さくなる傾向にあり、全体のQoSに影
響を与えない低速の呼源は除外して観測ウィンドウ長w
を決定すればよい。
【0084】以下に、本発明の第2の実施例を説明す
る。図10は、本発明の第2の実施例の構成図である。
同図に示す呼受け付け制御装置100は、図3に示した
第1の実施例の構成において、セル到着率算出部141
とセル損率算出部142の間に高周波成分除去部145
を設けた構成となる。
【0085】高周波成分除去部145は、セル到着率算
出部141によって算出されたセル到着率λ及び平均継
続時間の逆数σが入力されると、セル到着率λ及び平均
継続時間の逆数σから高周波成分を除去し、高周波成分
を除去したセル到着率λ及び平均継続時間の逆数σをセ
ル損率算出部142へと出力する。
【0086】また、第2の実施例の動作を示すフローチ
ャートは、図5、6、7と基本的に同様であるが、図6
のステップ105のセル到着率λhigh及び平均継続時間
の逆数σhighの各計算式を、 <重負荷状態の場合> λhigh(t+1)=αa(t+1)+(1−α)λhigh
(t) σhigh(t+1)-1=β(t−τh )+(1−β)σ
high(τh -1 <軽負荷状態の場合> λhigh(t+1)=λhigh(t) σhigh(t+1)-1=σhigh(τh -1 a(t+1)は、時刻t+1における到着セル数を示す τh は直近の重負荷状態から軽負荷状態への遷移時刻を
示す に置き換えたものである。
【0087】また、図6のステップ107のセル到着率
λlow 及び平均継続時間の逆数σlo w の各計算式を、 <重負荷状態の場合> λlow (t+1)=λlow (t) σlow (t+1)-1=σlow (τl -1 <軽負荷状態の場合> λlow (t+1)=αa(t)+(1−α)λ
low (t) σlow (t+1)-1=β(t−τl )+(1−β)σ
low (τl -1 但し、τl は直近の軽負荷状態から重負荷状態への遷移
時刻を示す 但し、a(t+1)は、時刻t+1における到着セル数
を示す に置き換えたものである。
【0088】第1の実施例では、観測を開始した時刻以
降の全てのデータを同一の重み付けで扱っていたため、
観測時間が経過するにつれてトラヒックの変動への追従
が悪くなる。このため第2の実施例では、第1の実施例
の観測時間が経過するにつれてトラヒックの変動への追
従が悪くなる点を、上記計算式で示す高周波成分除去部
145を設けることにより改善するものである(高周波
成分除去部145は、1次の低域通過フィルタを用いる
ことにより実現する)。
【0089】上記計算式中の係数αは、現時点の観測a
(t+1)の重みを示しており、この値を大きくすれば
する程ミクロなトラヒック変動に対しても追従すること
が可能となる。逆にαの値を小さくするとトラヒックの
ミクロな変動は除去されることになる。即ちこの係数α
は、高周波成分除去部145が除去する高周波成分領域
を制御するものである。多重される呼の数(呼の受け付
け数)が一定数であれば、MMPPの各パラメータは一
定なので、呼の数の変動のタイムスケール以内で変動す
る周波数成分を除去するように係数αを決定すればよ
い。
【0090】また、上記計算式中の係数βについてもα
と同様、呼の数の変動のタイムスケール以内で変動する
周波数成分を除去するように決定すればよい。
【0091】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図11は、本発明の第3の実施例の構成図である。同図
に示す呼受け付け制御装置100は、図3に示した第1
の実施例の構成のセル到着率算出部141とセル損率算
出部142との間に、第1のセル到着率修正部146を
設けた構成となる。第3の実施例は、VCピーク速度が
既知の場合にはピーク速度に基づいて2状態のMMPP
の重負荷状態及び軽負荷状態の各状態でのセル到着率を
補正することにより、VCを受け付けた後(呼を受け付
けた後)のセル損率を推定するものである。
【0092】第1のセル到着率修正部146は、VC
(呼)のピーク速度が事前に判明している場合に、セル
到着率算出部141から入力されるセル到着率λと平均
継続時間の逆数σのうちセル到着率λを当該VCピーク
速度に基づいて修正し、修正したセル到着率λとセル到
着率算出部141から入力される平均継続時間の逆数σ
とをセル損率算出部142へ出力するとともに、呼受け
付け制御部144により当該呼を受け付けた場合には、
当該呼を受け付ける前にセル到着率算出部141で算出
したMMPPパラメータを、第1のセル到着率修正部1
46で修正した値に置き換える。
【0093】また、第3の実施例の動作を示すフローチ
ャートは、図5、6、7と基本的に同様であるが、図5
に示したステップ10とステップ11との間で以下の処
理を行なう。以下に計算式で使用する記号の説明をす
る。VC受け付け前のMMPPのパラメータは、 重負荷状態でのセルの到着率 λhigh 軽負荷状態でのセルの到着率 λlow 重負荷状態の平均継続時間の逆数 σhigh 軽負荷状態の平均継続時間の逆数 σlow とし、ピーク速度RのVC受け付け後のMMPPのパラ
メータは、 重負荷状態でのセルの到着率 λhigh + 軽負荷状態でのセルの到着率 λloW + 重負荷状態の平均継続時間の逆数 σhigh + 軽負荷状態の平均継続時間の逆数 σlow + とする。またVP帯域をCとする。
【0094】ステップ10とステップ11の間では以下
の計算、 λhigh + =λhigh+R/C λloW + =λloW +R/C σhigh + =σhigh σlow + =σlow を行い、計算結果をセル損率算出部142へ出力する。
【0095】また、図7のステップ121で新たな呼
(VC)の受け付けを許可した場合には、ステップ12
1に続いて、ステップ105又はステップ107で算出
したMMPPのパラメータの値を、上記ステップ10と
ステップ11の間で算出した値に置き換える処理を行な
う。
【0096】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
図12は、本発明の第4の実施例の構成図である。同図
に示す呼受け付け制御装置100は、図3に示した第1
の実施例の構成のセル到着率算出部141とセル損率算
出部142との間に、第2のセル到着率修正部147を
設けた構成となる。
【0097】第2のセル到着率修正部147は、VC
(呼)のピーク速度が事前に判明している場合に、セル
到着率算出部141から入力される軽負荷状態でのセル
到着率λと平均継続時間の逆数σとを当該VCピーク速
度に基づいて修正し、修正したセル到着率λと平均継続
時間の逆数σとをセル損率算出部142へ出力するとと
もに、呼受け付け制御部144により当該呼を受け付け
た場合には、当該呼を受け付ける前にセル到着率算出部
141で算出したMMPPパラメータを、第2のセル到
着率修正部147で修正した値に置き換える。
【0098】また、第4の実施例の動作を示すフローチ
ャートは、図5、6、7と基本的に同様であるが、図5
に示したステップ10とステップ11との間で以下の計
算処理を行なう。
【0099】ρ+ =ρ+R/C λhigh + =λhigh λloW + =λloW +R/C σhigh + =σhigh σlow + =((ρ+ −λloW + )σhigh + )/(λhigh
+ −ρ+ ) 上記のρは、新たな呼(VC)の受け付け前の平均セル
到着率を示すものであり、次式で算出される。
【0100】ρ=(λhighσhigh+λloW σlow )/
(σlow +σhigh) なお、上記実施例では確定的な容量を有するVPに対し
てバースト的な情報転送を行なうVCを複数多重する場
合を例に説明したが、確定的な容量を有する伝送路に対
してバースト的な情報転送を行なうVPを複数多重する
場合にも本発明を適用することが可能であり、本実施例
で説明した確定的な容量を有するVPに対してバースト
的な情報転送を行なうVCを複数多重する場合に限定さ
れるものではない。
【0101】また、上記実施例では、重負荷状態の判定
を仮想キューのキュー長が連続して1以上となっている
時間が予め定めたウィンドウ長wを越えた場合とし、ま
た、軽負荷状態の判定を仮想キューのキュー長が1以上
となってから0に戻るまでの時間が予め定められたウィ
ンドウ長wを越えていない場合として説明を行なった。
そのため、仮想キューのキュー長が1以上となっていて
も0に戻っていない場合等に軽負荷状態と判定されず、
0に戻ったタイミングで過去に遡及して軽負荷状態であ
ったと判定されるケースもある。しかしながら、軽負荷
状態の判定については、重負荷状態と判定されない状態
を全て軽負荷状態として判定することも可能であり、上
記実施例で説明した軽負荷状態と重負荷状態の判定のタ
イミングに限定されるものではない。
【0102】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、セル流
を軽負荷状態と重負荷状態の2つの状態のMMPPにモ
デル化することによって、記憶すべき観測情報を2つの
状態でのセルの到着率と、各状態の平均継続時間のパラ
メータに限定することが可能になるとともに、簡単な四
則演算によって新たな呼の受け付けを行なうか否かを判
定して制御することが可能となる。
【0103】また、上記効果により、高価で複雑な観測
機器や演算装置を使用することなく、少ないハードウェ
ア資源と簡単な観測アルゴリズムによって呼の受け付け
制御を行なうことが可能になるとともに、一定のQoS
目標値を満足しつつ通信網の帯域使用効率も向上させる
ことが可能となる。
【0104】更に、上記効果によりピーク割当方式と比
較しても高効率な帯域管理を行なうことが可能となると
ともに、接続前に予め各呼の平均セル速度や平均バース
ト長等を推定することなく新たな呼の受け付け制御が可
能となる。
【0105】また、MMPPの各状態でのセル到着率か
ら高周波成分を除去することにより、トラヒックのミク
ロな変動にも追従して新たな呼の受け付け制御を行なう
ことが可能になるとともに、トラヒックのミクロな変動
を除去して新たな呼の受け付け制御を行なうことも可能
になる。
【0106】また、予め新たな呼のピーク速度が判明し
ている場合には、当該ピーク速度に基づいてMMPPの
パラメータ値を修正することにより、精度の高い呼の受
け付け制御を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図4】本発明の実施例における重負荷状態と軽負荷状
態の定義を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第1の実施例のステップ10の動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例のステップ12の動作を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例の具体例を説明する図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施例の帯域使用効率を示す図
である。
【図10】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図11】本発明の第3の実施例の構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例の構成図である。
【符号の説明】
100 呼受け付け制御装置 110 入出力手段、入出力部 120 バッファ手段、バッファ 130 負荷状態判定手段、負荷状態判定部 131 セルカウント部 132 判定部 140 呼受け付け判定・制御手段、呼受け付け判定・
制御部 141 セル到着率算出部 142 セル損率算出部 143 呼受け付け判定部 144 呼受け付け制御部 145 高周波成分除去部 146 第1のセル到着率修正部 147 第2のセル到着率修正部 500 非同期転送網
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26251(JP,A) 特開 平6−216929(JP,A) 特開 平6−169496(JP,A) 電子情報通信学会技術研究報告SSE 93−160 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期転送網の確定的な容量のリンクに
    対して複数の呼を受け付ける際に新たな呼の受け付け制
    御を行う呼受け付け制御方法において、 前記非同期転送網内の交換機に到着するセル数とバッフ
    ァから取り出されるセル数の差及び、該差の継続時間と
    に基づき該リンクの負荷状態を判定するステップと、 前記判定された負荷状態での到着セル数及び前記判定さ
    れた負荷状態の継続時間に基づいて、該判定された負荷
    状態でのセル到着率の高周波成分を除去したセル到着率
    を算出するステップと、 前記負荷状態での前記セル到着率及び前記負荷状態の平
    均継続時間に基づいてセル損を算出し、 算出した前記セル損に基づいて新たな呼受け付けを行
    うか否かを判定するステップと、 判定した結果に基づいて前記新たな呼の受け付けの許可
    及び拒否を制御するステップよりなることを特徴とする
    呼受け付け制御方法。
  2. 【請求項2】 前記新たな呼のピーク速度が予め判明す
    る場合に、 前記判定された負荷状態での前記セル到着率を、前記新
    たな呼のピーク速度に基づき修正するステップを更に有
    する請求項1記載の呼受け付け制御方法。
  3. 【請求項3】 前記新たな呼のピーク速度が予め判明す
    る場合に、 前記判定された負荷状態のうち前記軽負荷状態における
    前記セル到着率及び前記継続時間を、前記新たな呼のピ
    ーク速度に基づき修正するステップを更に有する請求項
    1記載の呼受け付け制御方法。
  4. 【請求項4】 非同期転送網の確定的な容量のリンクに
    対して複数の呼を受け付ける際に新たな呼の受け付け制
    御を行う呼受け付け制御装置において、 前記非同期転送網とセルの入出力を行う入出力手段と、 前記入出力手段を介して到着するセルを一時的に蓄積す
    るバッファ手段と、 到着するセル数と該バッファ手段から取り出されるセル
    数の差及び該差の継続時間とに基づき前記リンクの負荷
    状態を判定する負荷状態判定手段と、 前記判定された負荷状態での到着セル数及び前記判定さ
    れた負荷状態の継続時間に基づいて、該判定された負荷
    状態でのセル到着率の高周波成分を除去したセル到着率
    を算出するセル到着算出手段と、 前記負荷状態での前記セル到着率及び前記負荷状態の平
    均継続時間に基づいてセル損を算出するセル損率算出
    手段と、 算出した前記セル損に基づいて新たな呼受け付けを行
    うか否かを判定する呼受け付け判定手段と、 前記呼受け付け判定手段の判定結果に基づいて前記新た
    な呼の受け付けの許可及び前記新たな呼の受け付けの拒
    否を制御する呼受け付け制御手段とを有することを特徴
    とする呼受け付け制御装置。
  5. 【請求項5】 前記新たな呼のピーク速度が予め判明す
    る場合に、前記セル到着率を前記新たな呼のピーク速度
    に基づき修正する第1のセル到着率修正手段を有する請
    求項4記載の呼受け付け制御装置。
  6. 【請求項6】 前記新たな呼のピーク速度が予め判明す
    る場合に、前記セル到着率及び前記継続時間を、前記新
    たな呼のピーク速度に基づき修正する第2のセル到着率
    修正手段を更に有する請求項4記載の呼受け付け制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Non-Patent Citations (1)

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Title
電子情報通信学会技術研究報告SSE93−160

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