JP3346080B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP3346080B2
JP3346080B2 JP05891495A JP5891495A JP3346080B2 JP 3346080 B2 JP3346080 B2 JP 3346080B2 JP 05891495 A JP05891495 A JP 05891495A JP 5891495 A JP5891495 A JP 5891495A JP 3346080 B2 JP3346080 B2 JP 3346080B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピンチローラーの圧着
機構を用いないテープ駆動手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRに代表される磁気記録再生
装置は、小型・軽量化と同時に製品価格の低下にあわせ
たコストダウンが最大の課題とされている。
【0003】従来、カセット式ビデオテープレコーダー
のような磁気記録再生装置において、テープの駆動手段
として、キャプスタンにテープをピンチローラーで押し
付ける方式をとるのが一般的であった。
【0004】以下に従来の磁気記録再生装置のテープ駆
動機構を図21を用いて説明する。図21は従来の磁気
記録再生装置の平面図である。図21において、200
は磁気テープ212を巻装した供給リール207、巻取
りリール208を内蔵したカセット、201は磁気ヘッ
ド203a〜203dを円周上に90゜に分割して配置
した回転シリンダーである。209は音声信号とコント
ロール信号を磁気テープの両端にそれぞれ記録するオー
ディオ・コントロールヘッド(以下、ACヘッドと記
す)、210は記録時すでに書き込まれた音声信号を消
去するオーディオイレースヘッド、211は記録時すで
に書き込まれた映像信号を消去するフルイレースヘッド
である。テープガイドポスト204a,204b,20
4c,204d,204eおよび傾斜ポスト205a
は、カセット装着時はカセット開口部内(破線で示す)
に配置され、カセット検出スイッチ(図示せず)により
カセット装着を検出した後、テープガイドポスト204
a,204b,204c,204d,204eおよび傾
斜ポスト205aはカセット開口部内より引き出され図
に示す所定の位置にて固定される。214はキャプスタ
ン213を有するキャプスタンモーターであり、装置が
記録再生モードにある時、ゴム製のピンチローラー21
5により磁気テープ212をキャプスタン213に押し
当て、所定の速度で磁気テープ212を移送するように
構成されている。216a〜216bはカセット200
内に設けられたテープガイドローラーである。217は
巻取りリールに形成された歯車と噛み合うリール駆動歯
車であり、内部にトルクリミッター機構(マグネットク
ラッチなどのクラッチ機構)を内蔵している。キャプス
タンモーター214の回転は、キャプスタンベルト21
8、中継プーリー219、アイドラギヤ220を介して
リール駆動歯車に伝えられ、巻取りリール208を一定
トルクで巻き取り駆動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、記録再生を行うにあたって、ピンチロー
ラーをキャプスタンに押し当てる機構を必要とし、大幅
なコストダウンを図るために機構を簡素化する上で制約
になっていた。また、ピンチローラーをキャプスタンに
押し付けることにより生じるキャプスタン軸ロスや、リ
ール駆動歯車のトルクリミッター機構における摩擦ロス
を発生するという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な機構でかつ省電力化を実現する記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録再生装置は、第一のキャプスタンと、第
一のキャプスタンと平行に設けられた第二のキャプスタ
ンと、ローディング時において第二のキャプスタンを移
動させる移動手段と、ローディング時において第一およ
び第二のキャプスタンの間を通り抜けテープを第一およ
び第二のキャプスタンに巻き付け、ローディング完了後
は第一および第二のキャプスタンで挟持されるローラー
とを有している。
【0008】
【作用】この構成によって、従来必要であったピンチロ
ーラーの圧着機構を必要としないため機構の大幅な簡素
化によるコストダウンと装置の消費電力の低減を実現す
ることができる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を用
いて説明する。
【0010】図1は、本発明のテープ駆動機構を搭載し
た磁気記録再生装置の概略平面図を示したものであり、
本図により装置全体の概略を説明する。カセット1内の
供給リール2から出た磁気テープ3は、カセット内に設
けられたガイドローラ4a,4bを経てカセット外に引
き出され、カセット1の開口部内よりローディングして
所定の位置に位置決めされたガイドポスト5及び傾斜ポ
スト6に巻き付いた後、回転シリンダー7へ至る。磁気
テープ3は、回転シリンダー7に所定の角度(約300
゜)巻き付いた後、カセット1の開口部内よりローディ
ングして所定の位置に位置決めされたガイドポスト8、
傾斜ポスト9および10を経てACヘッド11に所定角
度巻き付く。その後、基板13上に植立したガイドポス
ト12を経て、第一のキャプスタン14に至る。15は
第二のキャプスタンであり、第一のキャプスタン14と
同方向に回転する。16は磁気テープ3をカセット開口
部内より引き出し、第一及び第二のキャプスタン14,
15に所定の角度分巻き付けるローラーである。磁気テ
ープ3は、第二のキャプスタン15を離れた後、ガイド
ポスト17およびカセット1内のガイドローラ4c,4
dを経て、巻取りリール18に巻き取られる。また、回
転シリンダーには、それぞれ異なるアジマス角度を持っ
たヘッドが1つのヘッドチップに構成されたダブルアジ
マスヘッド19と、フライングイレースヘッド20が取
り付けられ、それらを所定の回転速度で回転させるモー
タ部を内蔵している。21は巻取りリール駆動ギヤであ
り、その駆動力の伝達機構を図2に示す。
【0011】図2において、22はモータピニオン23
を有するDCモータであり、回転軸を中心に回動可能で
モータピニオン23と噛み合うアイドラギヤ24を回転
自在に取り付けたアイドラアーム25を有している。こ
のアイドラギヤ24は、DCモータの回転方向により中
継ギヤ26、または外周部にギヤを有する供給リール台
27を選択的に駆動する。また、中継ギヤ26は歯数の
異なる歯車を上下に配した巻取りリール駆動ギヤ21に
噛み合い、動力伝達を行っている。また、磁気テープ3
を所定のスピードで駆動する第一のキャプスタン14に
はフライホイール29が同軸に構成されており、回転シ
リンダー7の下部に形成されたシリンダープーリー28
と駆動ベルト30でつながれ、一定速度で回転するよう
に構成されている。
【0012】次に、第一のキャプスタンから第二のキャ
プスタンへの動力伝達機構を図3および図4を用いて説
明する。
【0013】図4において、31aおよび31bは第二
のキャプスタン15に圧入し固定されたキャプスタンピ
ニオンであり、歯車部とその歯車のピッチ円直径に当た
る直径の円筒部とを有している。同様に第一のキャプス
タンにもキャプスタンピニオン31と同形状のキャプス
タンピニオン32a,32bが31a,31bと同一高
さに圧入して固定されている。また、第一のキャプスタ
ン14と第二のキャプスタン15の後方には、第一のキ
ャプスタン14の回転力を第二のキャプスタン15へ伝
達するために、キャプスタン中継ギヤ33が基板上に回
転自在に設置されており、キャプスタンピニオン31
a,31b,32a,32bと噛み合うように構成され
ている。第二のキャプスタン15は基板13上に回動軸
34を中心に回動可能なキャプスタンホルダー35で支
持されており、回動軸34はローラ16と第二のキャプ
スタン15の中心を結んだ線に対し、キャプスタン中継
ギヤ33とは反対側に設置され、第一および第二のキャ
プスタンが磁気テープ3を駆動している時、キャプスタ
ンホルダー35に時計方向に回転を与える力が発生する
ようにしている。ローラ16はローラホルダーアーム3
6により保持されており、磁気テープ3を図3に示す状
態に設定した時に、ローラ16とローラホルダーアーム
36に植立したローラ軸37とは接触しない、あるいは
接触しても力が作用しないように構成されている。
【0014】次に、カセット装着機構について図5
(a)〜(c)を用いて説明する。38は装置本体のカ
セットカバーであり、カセット装着時は図5(a)に示
すように支点39を中心として回動し、ほぼ垂直に開い
た状態にある。また、基板13上を水平に移動可能な状
態で設置されているサブシャーシ40は回転シリンダー
7から離れた位置にある。この時、カセット1がサブシ
ャーシ40に装着されると、カセット蓋41はカセット
カバー38に設けられたガイド溝部42に挿入される。
カセット1の装着が完了した後、カセットカバー38を
閉じることにより、前述のガイド溝42によりカセット
蓋41が一体に開き、図5(b)の状態になる。その
後、カセット1を回転シリンダー7に向かって移動さ
せ、図5(c)の状態となる。尚、カセット1の水平移
動は、基板13に対して平行移動としてもよいが、図6
に示すように巻取りリール駆動ギヤ21を中心として回
動運動を行わせてもよい。
【0015】以上のように構成された磁気記録再生装置
のテープローディング動作について説明する。
【0016】図5に示したように、カセット1がサブシ
ャーシ40に装着され、カセットカバーを閉じた後、手
動あるいは図外の駆動装置により図5(c)の状態まで
カセット1が移動する。この時、カセット1の移動と連
動して図1におけるガイドポスト5,8,17、傾斜ポ
スト6,9,10は、カセット1内より磁気テープ3を
カセット1外へ引き出し、回転シリンダー7に所定の角
度分巻き付けてテープローディングを完了し、図1に示
す状態となる。この時、ローラ16もカセット1内より
磁気テープを引き出し、第一のキャプスタン14および
第二のキャプスタン15に磁気テープを巻き付ける。第
二のキャプスタン15は、最初、図3の一点鎖線に示す
位置にあり、第一のキャプスタン14と第二のキャプス
タン15の間をローラ16が通り過ぎることが可能な間
隔が与えられている。ローラが所定の位置に達したと
き、キャプスタンホルダー35は回動軸34を中心に時
計方向に回動し、一連の動作が完了する。
【0017】次に、録画モードにおける装置の動作につ
いて説明する。録画ボタンが押されると、回転シリンダ
ー7が所定の回転速度で回転を開始する。この時、第一
のキャプスタン14は駆動ベルトにより回転が伝えら
れ、所定の速度で回転している。これら回転シリンダー
7および第一のキャプスタン14の回転が安定した時点
でDCモータ22により巻取りリール駆動ギヤ21が回
転し、巻取りリール18により磁気テープ3の巻き取り
が開始され録画が行われる。ここで、巻取りリール18
により磁気テープ3に巻取りテンションが発生するまで
は、第一および第二のキャプスタンと磁気テープ3は滑
っており、テープは移送されない。
【0018】次に、第一および第二のキャプスタンによ
るテープ駆動方式について説明する。
【0019】図7において、巻取りリールの巻取り力に
よって発生するテンションをt5、第一のキャプスタン
14に入射する磁気テープ3のテンションをt1とす
る。第一のキャプスタン14と第二のキャプスタン15
の巻取り角をθとし、ローラ16の中心と第一のキャプ
スタンを結んだ線分と、ローラ16の中心と第二のキャ
プスタンを結んだ線分のなす角を180゜−2αとす
る。図8はテープテンションの分布状態を示した図であ
り、ローラ16がテープテンションt3によって受ける
力Fは、
【0020】
【数1】
【0021】で表される。また、ローラ16と第一およ
び第二のキャプスタンとが当接するポイントにおける圧
力Pは、
【0022】
【数2】
【0023】で表され、(数1)のFを(数2)に代入
して、
【0024】
【数3】
【0025】を得る。また、テンションt3は、
【0026】
【数4】
【0027】また、
【0028】
【数5】
【0029】ここで、μは磁気テープ3とキャプスタン
との間の摩擦係数である。(数4)と(数5)を加え合
わせて、
【0030】
【数6】
【0031】(数3)を(数2)に代入して、
【0032】
【数7】
【0033】t3について整理して、
【0034】
【数8】
【0035】(数6)をt1について整理して、
【0036】
【数9】
【0037】(数9)に(数8)を代入して、
【0038】
【数10】
【0039】(数10)をt1について整理すると、
【0040】
【数11】
【0041】を得る。図9は(数11)において、
【0042】
【数12】
【0043】の条件下で横軸に角度α、縦軸にテープ駆
動力をとり、αを変化させた時のテープ駆動力を表した
グラフである。ここで、(数11)の、
【0044】
【数13】
【0045】となる角度α=5.71゜の時、テープ駆
動力は無限大となる特徴がある。次に、DCモータの駆
動特性について説明する。図2において、DCモータ2
2から巻取りリール18までの減速比をmとする。ま
た、巻取りリール18の巻径差により、第二のキャプス
タン15を出た磁気テープ3のテープテンションは変化
するが、このテープテンションの変化量を簡単な構成に
より少なく設定したい。そこで、始端と終端におけるテ
ープテンションが等しくなる条件で始端における巻取り
リールの回転速度をVBとする。また、終端における巻
取りリールに必要なトルクをΦE、終端における巻取り
リールの回転速度をVEとする。また、DCモータの始
端トルクTBと終端のトルクTEは、
【0046】
【数14】
【0047】
【数15】
【0048】また、DCモータの始端の回転スピードV
Bと終端の回転スピードVEは、
【0049】
【数16】
【0050】
【数17】
【0051】で表される。図10は、DCモータのトル
クTと回転スピードVの関係を示したものであり、Vと
Tの関係は、
【0052】
【数18】
【0053】である。ここで、lはモータの起動トル
ク、nは傾きを表す。(数14)に始端および終端のト
ルクおよび回転スピードを代入して、
【0054】
【数19】
【0055】
【数20】
【0056】を得る。(数14)(数16)を(数1
9)に代入して、
【0057】
【数21】
【0058】また、(数15)(数17)を(数20)
に代入して、
【0059】
【数22】
【0060】(数21)から(数22)を減算して、
【0061】
【数23】
【0062】を得る。巻取りリールの最大径が37.6
mm、最小径が14mm、始端および終端におけるテー
プテンションを30grとすれば、 Φ=21gcm Φ=56.4gcm 録画時のテープスピードを33.35mm/secとし
て、 VB=45.5rpm VB=17rpm となる。使用するDCモータの傾き
【0063】
【数24】
【0064】が、
【0065】
【数25】
【0066】とすれば、減速比mは(数23)により m=6.72 となる。ただし、ここではギヤ等の伝達ロスは考慮して
おらず、伝達ロスがある場合には、モータの必要トルク
にロス分を加えて計算しなければならない。図10にお
いて、一点鎖線は、始端から終端にかけてテープテンシ
ョンが常に一定となる場合のDCモータの回転スピード
とトルクの関係を表している。DCモータを一定電圧で
駆動した場合、巻中においては、図10中の△ζでは余
分にトルクが作用するため、テープテンションがある程
度高くなる。この△ζを小さくする必要が有る場合には
巻取りリールの回転スピードを検出し、あらかじめ設定
された電圧を回転スピードに応じて変化させることにな
る。
【0067】以上のように本実施例によれば、第一およ
び第二のキャプスタンを設け、かつそれらの間にカセッ
ト内より磁気テープを引き出し、テープ走行時は第一及
び第二のキャプスタンによって挟持されるローラを設け
ることにより、ローラを第一及び第二のキャプスタンに
外力で押し付けることなしに、十分なテープ駆動力を得
られる。
【0068】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。図11は本発明
の第2の実施例を示す記録再生装置の平面図である。
【0069】図11において、実施例1と同様の構成要
素には同一番号を付して、その説明を省略する。301
は、磁気テープのテープテンションを検出し供給リール
に負荷トルクを加えることによりテープテンションを一
定にする供給側テンションポストである。カセット1内
の供給リール2より出た磁気テープ3は、カセット1内
に設けられたガイドローラー4a,4bを経てカセット
外に引き出され、基板13に対し垂直に設けられたガイ
ドポスト302、傾斜ポスト303a、カセット1の開
口部内よりローディングして所定の位置に位置決めされ
たガイドポスト304a,304b及び傾斜ポスト30
3bを経て回転シリンダー7に至る。磁気テープ3は、
回転シリンダー7に所定の角度(約190゜)巻き付
き、基板13に設けられた傾斜ポスト303c、カセッ
ト1の開口部内よりローディングして所定の位置に位置
決めされたガイドポスト304c、基板13に設けられ
たガイドポスト305を経て、ACヘッド11に所定の
角度分巻き付く。ACヘッド11を出た磁気テープは、
カセット1の開口部内よりローディングして所定の位置
に位置決めされたガイドポスト304dを経て第一のキ
ャプスタン14に至る。15は第二のキャプスタンであ
り、第一のキャプスタン14と同方向でかつ速い速度で
回転する。あるいは、同一回転数で軸径がわずかに大き
くてもよい。16は磁気テープ3をカセット開口部内よ
り引き出し、第一及び第二のキャプスタン14,15に
所定の角度巻き付けるローラーである。306は巻取り
リールトルク制御を行うための巻取り側テンションポス
トであり、巻取りテープテンション検出を行うために設
けられている。磁気テープ3は第二のキャプスタン15
を離れた後、巻取り側テンションポスト、カセット1内
のガイドローラー4c,4dを経て、巻取りリール18
に巻き取られる。また、回転シリンダー7には、それぞ
れ異なるアジマス角をもった一対のヘッド19a,19
dとフライングイレースヘッド20が取り付けられてい
る。21は巻取りリール駆動ギヤであり、その駆動力伝
達機構を図12に示す。
【0070】図12において、22〜27は図2の構成
要素と同様のものであるのでその説明を省略する。30
7は巻取りリール18により巻き取られた磁気テープの
テープテンションを検出する検出手段の巻取りテンショ
ン検出アームであり、一端に巻取り側テンションポスト
が設けられ、回動軸308を支点として回転自在に基板
13上に設置されている。309は巻取りテンションバ
ネであり巻取りテンション検出アーム307を時計方向
に付勢している。310はフォトセンサーであり巻取り
テンション検出アーム307の他端に形成された遮蔽部
307aの移動により変わる光の透過量を検出する。3
11は制御手段である制御回路で、フォトセンサーの検
出量によりDCモーター22の印加電圧を巻取りテンシ
ョンを一定に保つように制御している。312は一端に
供給側テンションアームを設けた供給テンション検出ア
ームであり、基板13上に回動軸313を持ち、供給テ
ンションバネ314によって時計回転方向に付勢されて
いる。さらに、他端に供給リール台に巻き付け摩擦トル
クを与えるテンションバンドの一端を保持している。3
16はテープ終端において供給リールのテープが無くな
り供給側テンションアームがテープにより大きく回動す
る時、供給側テンションアームの動きを巻取側テンショ
ンアームに伝える連動機構である連動ロッドで、通常の
記録再生時においては巻取り及び供給テンション検出ア
ーム307,312の双方には、接触しない構成となっ
ている。
【0071】次に、第一のキャプスタンと第二のキャプ
スタンによるテープ駆動機構を図13〜図16を用いて
説明する。図13は第一及び第二のキャプスタン14,
15、ローラー16の配置関係を表した平面図である。
図14は同機構の斜視図である。図15は同機構の側面
からの概略図、図16はローラー16を保持する構成を
表した側面図である。
【0072】図14において、317は第一のキャプス
タン14を駆動するダイレクトドライブ方式のキャプス
タンモーター、318は第一のキャプスタン14と第二
のキャプスタン15を平行でかつ回転自在に保持し、基
板13に固定するためのキャプスタンホルダーである。
319は第一のキャプスタン14の上部に固着された第
一のキャプスタンピニオンで、同様に、320は第二の
キャプスタン15の上部に固着された第二のキャプスタ
ンピニオンである。これらの第一及び第二のキャプスタ
ン319,320はキャプスタン中継ギヤで回転を伝え
られている。
【0073】図15において、第二のキャプスタン15
には、2ヶ所くびれ部を有している。322はキャプス
タンを保持する軸受部である。323は第二のキャプス
タン15をその軸芯方向に移動させる目的で設けられた
カムである。また、スプリング324によって一方向に
付勢されたキャプスタン押え板325により第二のキャ
プスタン15は軽い力で紙面手前方向に付勢されてい
る。
【0074】図16はローラー16を保持しカセット1
内から磁気テープ3を引き出すローラーアームの構造を
表した断面図である。ローラー16の中心は上下に円錐
状のピボット受け構造となっており、回転時の摩擦ロス
を極力抑えるようになっている。また円錐部に隣接する
円柱形状部16aはローラーアーム326の円筒状の凹
部326aである程度の隙間をもって保持され、ローラ
ー16がテープローディング時カセット1から磁気テー
プ3を引き出す時のローラーの姿勢を規制している。
【0075】なお、記録再生時等のテープ走行モードに
おいては円柱形状部16aと円筒状の凹部326aとは
接触しないようにローラーアーム326の位置決めがな
されている。327は基板13上に設けられたローラー
アーム326の回動軸である。
【0076】次に、ローディング機構について図17を
用いて説明する。図17は装置にカセットを装着したア
ンローディング状態を示す平面図である。図17におい
て、328は基板13上に設けられたラックであり、サ
ブシャーシ40の下面に回動自在に取り付けられローデ
ィンアーム329,331とそれぞれ一体に形成した歯
車部と噛み合っている。ガイドポスト304a,304
bを保持するポストホルダー333a,333bはロー
ディングアーム330,332を介してローディングア
ーム329,331と連結されている。
【0077】以上のように構成された磁気記録再生装置
のテープローディング動作について説明する。
【0078】図5において説明したように、カセット1
をサブシャーシ40に装着した後カセットカバー38を
閉めるのに連動してカセット蓋41が開かれる。その
後、手動あるいは図外の駆動機構によりサブシャーシ4
0が矢印Aの方向に移動する。この動作に連動してラッ
ク328によりローディングアーム329,331はそ
れぞれ時計方向および反時計方向に回動し、ポストホル
ダー333a,333bは矢印Bおよび矢印Cの経路に
沿って移動し所定にローディング完了位置に固定され
る。この動作と同時に供給側テンションポスト301、
ガイドポスト304a,304d、巻取り側テンション
ポスト306は図17に表した矢印に沿って回動し、図
11に示した所定の位置に固定される。また、傾斜ポス
ト303aおよびガイドポスト302はポストホルダー
333aおよびガイドポスト304aの移動経路を避け
た位置から回動して所定の位置に回動し固定される。以
上のローディング動作によりカセット1内より磁気テー
プ3を引き出し回転シリンダー7に所定の角度分巻き付
けて図11の状態となる。
【0079】次に、ローラー16の引き出し動作につい
て図17および図18を用いて説明する。図17におい
て、ローラー16はカセット1内より矢印Dのように引
き出され、第一のキャプスタン14と第二のキャプスタ
ン15に挟持されて、図13に示す配置関係となる。こ
の時、ローラー16をローラー自体の直径より僅かに狭
いキャプスタン間を通り抜けさせるために、図18に示
した一部くびれた部分を有する第二のキャプスタン15
をカム323によって軸受部322の高さまでくびれ部
が来るように持ち上げる。これにより、第二のキャプス
タン15に若干のガタを設けることができ、ローラー1
6が無理なく通過できる隙間を確保できる。
【0080】次に、テープ終端検出方法について図19
を用いて説明する。図19は記録あるいは再生モードで
テープ終端に至った装置の状態を示したものである。供
給リール2の磁気テープはすでに図に示したように排出
されており、供給側テンションアーム312は磁気テー
プにより図19の矢印Eの方向に回動させられる。この
動きが連動ロッド316により巻取りテンションアーム
307に伝えられ、矢印F方向に巻取りテンションアー
ム307が回動する。この時、巻取りテンションアーム
307の遮蔽部307aはフォトセンサーから離れ制御
回路311によってDCモーター22の回転が停止され
る。その後、このDCモーター停止状態がある設定され
た時間保持されればリール回転検出手段により、テープ
終端として巻戻しモードに入るか、または少し巻き戻し
て停止する。
【0081】さらに、テープ始端検出方法について図2
0を用いて説明する。装置が巻戻しモードあるいは巻戻
し再生状態からテープ始端に至ったとき、巻取りリール
から磁気テープ3が排出され図20に示す状態にある。
この時、巻取りテンションアーム307は磁気テープ3
によって矢印G方向に回動させられ、終端検出時と同様
に遮蔽部307aがフォトセンサー310から離れ制御
回路311によってDCモーター22の回転が停止され
る。その後、このDCモーター停止状態がある設定され
た時間保持されればリール回転検出手段により、テープ
始端として装置の停止モードとなる。ここで、第一およ
び第二のキャプスタンの駆動方式では、テンションt5
がゼロになるとキャプスタンが回転していても、駆動力
1もゼロになるという本発明の特徴を持っており、こ
の特徴を利用することにより上に述べたテープの始終端
検出を実現している。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一のキャプス
タンと、第一のキャプスタンと平行に設けられた第二の
キャプスタンと、ローディング時において第二のキャプ
スタンを移動させる移動手段と、ローディング時におい
て第一および第二のキャプスタンの間を通り抜けテープ
を第一および第二のキャプスタンに巻き付け、ローディ
ング完了後は第一および第二のキャプスタンで挟持され
るローラーを設けることにより、従来必要であったピン
チローラーの圧着機構を必要とせず、DCモーターのO
N/OFFによりテープの移送を制御することができ
る。これによって、ローディング動作を手動で行う場
合、メカニズムのポジションモードは、カセット取り出
しとローディング完了のポジションのみとなり、メカニ
ズムのポジションモード検出スイッチを必要とせず、さ
らに従来テープの始終端検出のため必要であったテープ
始終端の透明テープを光センサーで検出していたもの
を、キャプスタンの巻取りリール側のテープテンション
を検出する検出手段と共用することができる。これによ
って、大幅なコストダウンを実現することができる。ま
た、ピンチローラー圧着によるキャプスタンの摩擦ロス
がなく、かつDCモーターによる巻取り機構であるた
め、従来使用していたクラッチ機構がないため、メカニ
ズムの運転に必要な電力を大幅に削減することができる
という優れた記録再生装置を実現できるものである。
【0083】また、カセット装着時、カセット内に納め
られたテープを保護するカセット蓋を開けるとともにカ
セットを覆うカセットカバーと、カセットからテープを
引き出し第一の基板上に設けられた回転シリンダーに巻
き付け信号の記録再生を行うローディング機構と、カセ
ットを保持しかつカセットカバーを取り付けさらにカセ
ット装着時においてカセット蓋が開かれる時回転シリン
ダーにカセット蓋が干渉しない第一の位置からカセット
本体と回転シリンダーに近接した第二の位置まで第一の
基板上を移動する第二の基板とを設けることにより、従
来から採用されているポップアップ式カセット装着装置
と比較して大幅に機構の簡素化を図ることができる。従
来カセット内に収納されたテープがポップアップ式カセ
ット装着装置でカセットを装置に装着せずに下降させた
とき、テープが回転シリンダー上に乗り上げテープダメ
ージに至らないようにある程度の間隔(5mm〜10mm)
を設けていた。しかし、本発明のカセット装着装置によ
れば、カセット装着後にサブシャーシをスライドまたは
回転移動させることにより、この間隔をゼロにすること
ができ、装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の平面図
【図2】同実施例における磁気記録再生装置の駆動力伝
達機構の平面図
【図3】同実施例における第一および第二のキャプスタ
ンによるテープ駆動機構の平面図
【図4】同実施例における第一および第二のキャプスタ
ンによるテープ駆動機構の側面図
【図5】同実施例におけるカセット装着機構の概略側面
【図6】同実施例におけるカセット装着機構の概略平面
【図7】同実施例における第一および第二のキャプスタ
ンによるテープ駆動機構の平面図
【図8】同実施例における第一および第二のキャプスタ
ンによるテープ駆動機構の平面図
【図9】同実施例におけるテープ駆動機構の駆動特性の
特性図
【図10】同実施例におけるDCモーターの回転スピー
ドと回転トルクの関係を示す特性図
【図11】本発明の第2の実施例における磁気記録再生
装置の平面図
【図12】同実施例における磁気記録再生装置の駆動力
伝達機構の平面図
【図13】同実施例における第一および第二のキャプス
タンによるテープ駆動機構の平面図
【図14】同実施例における第一および第二のキャプス
タンによるテープ駆動機構の斜視図
【図15】同実施例における第一および第二のキャプス
タンによるテープ駆動機構の側面図
【図16】同実施例におけるローラーを保持するローラ
ーアームの側面図
【図17】同実施例におけるテープローディング手段の
概略図
【図18】同実施例における第一および第二のキャプス
タンによるテープ駆動機構の側面図
【図19】同実施例におけるテープの始終端検出装置の
平面図
【図20】同実施例におけるテープの始終端検出装置の
平面図
【図21】従来の磁気記録再生装置の平面図
【符号の説明】
14 第一のキャプスタン 15 第二のキャプスタン 16 ローラー 22 DCモーター 33 キャプスタン中継ギヤ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のキャプスタンと、前記第一のキャ
    プスタンと平行に設けられた第二のキャプスタンと、ロ
    ーディング時に前記第二のキャプスタンを移動させロー
    ディングが完了した時点で前記第一のキャプスタンと前
    記第二のキャプスタンとの間隔を狭めるキャプスタン移
    動手段と、前記第一のキャプスタンの回転を前記第二の
    キャプスタンに伝達する伝達手段と、ローディング時に
    前記第一および第二のキャプスタンの間を通り抜けてテ
    ープを前記第一および第二のキャプスタンに巻き付け、
    ローディング完了後は前記第一および第二のキャプスタ
    の間隔を減少させることにより前記テープと前記第一
    及び第二のキャプスタンに保持されるローラーと、前記
    テープを所定のテープ張力を与えて駆動する駆動手段と
    を有することを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 第二のキャプスタンは、軸径が第一のキ
    ャプスタンと同一軸径で、かつ前記第一のキャプスタン
    よりも速く回転することを特徴とする請求項1記載の記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 第二のキャプスタンは、第一のキャプス
    タンの軸径よりも大きい軸径を有し、かつ前記第一のキ
    ャプスタンと同一回転速度で回転することを特徴とする
    請求項1記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 第一のキャプスタンと、前記第一のキャ
    プスタンと平行に設けられた第二のキャプスタンと、ロ
    ーディング完了時に前記第一及び第二のキャプスタンを
    保持する軸受部と、ローディング時に前記第二のキャプ
    スタンを軸芯方向にスライド移動させ前記第二のキャプ
    スタンに形成されたくびれ部が前記軸受部に位置させ前
    記第二のキャプスタンに前記くびれ部の径に相当するガ
    タを与えるスライド移動手段と、ローディング時に前記
    第一および第二のキャプスタンの間を通り抜けてテープ
    を前記第一および第二のキャプスタンに巻き付けローデ
    ィング完了後は前記第一および第二のキャプスタンで挟
    持されるローラーとを有することを特徴とする記録再生
    装置。
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