JP3346006B2 - Rovの自動制御方法 - Google Patents

Rovの自動制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ROV(有索式無人潜
水機)の自動制御方法に係り、特に周期的な外乱等に対
してROVの位置を適正に制御できるROVの自動制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ROV(Remotely Operated Vechicle)
は、水中での作業や調査などに用いられる有索式無人潜
水機である。
【0003】通常、ROVは母船上のオペレーターによ
り手動操作されるが、遠隔操作するため操縦は困難であ
る。このようなROVの操縦に関するオペレータの負担
を軽減するため、古典的制御理論による自動制御方法が
搭載されている。
【0004】この従来の自動制御方法では、ROVが遭
遇する環境を予測してパラメータを調整する必要があ
る。
【0005】この自動制御方法として、図8に示すPI
D自動制御方法があり、例えば目標値である深度をPI
Dコントローラ40に入力すると、ROV42からの現
在の深度と目標深度の誤差を求め、これに適切な係数a
をかけた値を操作量1とし、また現在のROVの速度に
適切な係数bをかけた値を操作量2とし、さらに制御を
開始した時刻から現在までの各時刻における目標深度と
ROVの深度の誤差に適切な係数cをかけた値を制御開
始時刻から現在まで積分した値を操作量3とし、これら
の操作量1,2,3を足し合わせて現在から微少時間後
の操作量とするPID制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この制
御は、過去のROVの状態より操作量を決定するため、
水中でROVが遭遇する環境(波浪外力、潮流を受ける
環境等)、特に周期的な外乱が加わる場合には、ROV
を一定の深度に制御することはできない。すなわち、水
中でROVが遭遇する環境は未知であり、従来の自動制
御方法では、上記係数a,b,cは、ROVがある一定
の条件下にあるとして設定しており、周期的な外乱を伴
う制御では、上記係数a,b,cの適切な設定は困難で
あり、また係数の調整も困難である。また仮に、ある外
乱に対して係数a,b,cを適切に調整したとしても、
自然環境下での外乱は様々に変化し、それを的確に予測
することは非常に困難である。そのため、従来の自動制
御方法で全ての環境に適応するような制御方法を構成す
ることが困難であった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、周期的な外乱を予測し、その予測に基づいてROV
を適性に制御できるROVの自動制御方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、水中などを潜水するためのスラスターを備
えたROVを、遠隔操作する際に、目標深度と目標位置
で、波の揺動などの周期的な外乱に対してROVを静止
状態に保つためのROVの自動制御方法において、RO
Vの深度などの潜水状態をセンサで検出し、深度などの
目標値に対する上記センサの出力値の誤差よりPIDコ
ントローラで第1の操作量を決定すると共にその第1の
操作量でROVを操作し、その操作に基づく外乱中での
ROV運動特性をニューロ予測モデルで学習してモデル
化し、その後、実際のROVの速度及び加速度と目標値
との誤差信号を計算し、その誤差信号よりニューラルネ
ットワークによるニューロコントローラの制御パラメー
タを調整して第2の操作量を決定し、上記第1の操作量
と第2の操作量を足し併せてROVの最終操作量とし、
さらに、ニューロ予測モデルが外乱中でのROVの運動
特性を学習した後は、オシレータネットワークが外乱を
学習すると共にその外乱の周波数成分を学習し、外乱に
対してROVが最適に制御される際に、その学習した周
波数成分を生成してニューロコントローラに出力し、上
記オシレータネットワークの波形で第2の操作量を決定
するようにしたものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、先ずPIDコントローラに
よる制御に基づく予測モデルによる出力である速度と加
速度と実際のROVの状態から得られる速度と加速度の
偏差により外乱中でのROVの運動特性をニューロ予測
モデルが学習し、その予測モデルを用いてROVの状態
と目標値との誤差より誤差信号を作り出してこれにより
ニューロコントローラが学習してその制御パラメータを
調節することで、外乱に対してROVを適確に制御する
ことができる。この際、オシレータネットワークは、R
OVが外乱に対して適確に制御されるときに、その外乱
を学習し、その学習した外乱をニューロコントローラに
出力することで、周期的な外乱に対してROVを確実に
静止状態に保つことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】先ず、本発明におけるROV(有索式無人
潜水機)の構成を図2により説明する。図2において、
(a)は側面図、(b)は底面図を示す。
【0012】潜水機体10は、図では省略しているが、
母船からのケーブルが接続されている。潜水機体10に
は、機体10を上下方向に推進する3基のスラスター1
1と前後に推進するための2基のスラスター12と左右
に方向転換するためのスラスタ13が設けられ、これら
がそれぞれ正逆転モータ14で駆動されるようになって
いる。
【0013】潜水機体10の前方側上部には、機体10
の深度を検出する深度センサ15が設けられる。また潜
水機体10には水中に音を発するピンガー16が設けら
れ、このピンガー16で発した音を海上の母船側で3点
計測して潜水機体10の位置を検出するようになってい
る。
【0014】この潜水機体10は、例えばTVカメラな
どを備えており、TVカメラを見ながら種々の水中作業
が母船側の遠隔操作で行えるようになっている。
【0015】この水中作業を浅水域で行う場合、潜水機
体10には、波の揺動による周期的な上下動や前後左右
の横揺れが外乱として加わるが、これら外乱が加わって
も潜水機体10を静止状態に保って作業を行う必要があ
る。
【0016】この潜水機体10の自動制御方法を説明す
る。
【0017】先ず潜水機体10を外乱に対して静止状態
に保つには、外乱を打ち消すように上記各スラスター1
1〜13の正逆回転方向とその回転数を制御すればよい
が、古典的制御方法ではこれら外乱を予測してシステム
のパラメータを自動的に調整して制御することは困難で
ある。そこで本発明は、目標出力に対してシステムのパ
ラメータを自動的に調整する機能(学習機能)を有する
ニューラルネットワークによる制御システムと古典制御
理論による制御システムを並列に用いた制御システムで
あるRANC(Robust Adaptive Neural-net Controlle
r )をROVの運動制御に適用して自動制御システムを
構成したものである。
【0018】図1は、本発明の制御方法のブロックダイ
アグラムで、20は制御対象であるROV、21はPI
Dコントローラ、22はニューロ予測モデル、23はニ
ューロコントローラ、24はオシレータネットワーク,
25,26,27は加算器,28は外乱である。
【0019】先ず、PIDコントローラ21は、加算器
25に加えられたROV20の出力yと目標値oとの偏
差信号sが入力され、その偏差及び偏差の微分、積分を
用いて第1の操作量UPID を加算器26に出力する。
【0020】ニューロ予測モデル22は、ROV20が
遭遇した環境(外乱)におけるROVの運動特性をモデ
ル化するニューラルネットワークである。このネットワ
ークはROVに与えられる操作量と同じ入力が与えられ
た場合に、ROVの応答と同様の出力(速度と加速度)
するように内部パラメータを調整するための誤差信号
が、このネットワークを用いてROVの応答と目標値の
偏差より生成される。すなわち、ニューロ予測モデル2
2には、PIDコントローラ21の第1の操作量UPID
とニューロコントローラ21の第2の操作量Unnとが加
算器26で足し合わされた最終操作量Uo が入力される
と共にROV20の出力yが入力され、先ず第1の操作
PID に対するROV20の応答を学習すると共にRO
V20の外乱28中での応答を予測し、また予測モデル
による速度と加速度を加算器27に出力し、加算器27
に入力される実際のROV20の速度と加速度戸の偏差
より予測モデル内部の係数を調節して外乱中でのROV
の運動特性をモデル化(学習)する。予測モデルは実際
のROVの速度と加速度と目標値との偏差より誤差信号
を作り出す。
【0021】ニューロコントローラ23は、ROVが遭
遇した環境でROVを最適にコントロールできるコント
ローラを生成するニューラルネットワークである。ニュ
ーロ予測モデル22が生成した誤差信号Eを用いて自動
的に内部のパラメータを調整(学習)し、ROVスラス
ター11〜13を制御するための最適なコントローラを
生成する。
【0022】オシレータネットワーク24は、ニューロ
予測モデル22と同様に、外乱を予め学習すると共に
外乱の周波数成分を学習し、外乱に対してROV2
0が最適に制御される際に、その学習した周波数成分を
生成してニューロコントローラ23に出力29する。
【0023】以下に制御の基本的動作を順に説明する。
【0024】(1) PIDコントローラ21による制御 ニューロ予測モデルネットワーク及びコントローラネッ
トワークのパラメータには、初期値として微小でランダ
ムな値を与えるため、それぞれのネットワークは学習前
には微小な出力しかしない。
【0025】ROV20のスラスタ11〜13への操作
量は、コントローラネットワークの出力(第2の操作
量)とPIDコントローラの出力(第1の操作量)を足
し合わせた値(最終操作量)である。このため、コント
ローラネットワークが十分学習する前はPIDコントロ
ーラ21がROV20の制御を行う。
【0026】(2) ニューロ予測モデル22 PIDコントローラ21が外乱中のROV20を制御し
ている状態で、予測モデルネットワークはROVスラス
タへの操作量とROVの応答関係(すなわちROVの深
度,速度,加速度など)を学習する。
【0027】(3) コントローラネットワークの学習 予測モデルネットワークがROVの運動特性と外乱を十
分に学習した後に生成する誤差信号Eにより、コントロ
ーラネットワークが学習し、最適なコントローラを自動
的に生成する。
【0028】(4) コントローラネットワーク23による
制御 コントローラネットワークが最適なコントローラを学習
により自動的に生成するとフィードバックされる値が減
衰する。このためPIDコントローラの出力が減衰さ
れ、ROVスラスタへの操作量は、コントローラネット
ワークとPIDコントローラの和であるので、最終的に
ROVはコントローラネットワークのみにより制御され
ることになる。
【0029】次にニューラルネットワークの学習を更に
詳しく説明する。
【0030】ニューラルネットワークはAI技術の1つ
で、脳の神経回路網の機能を数値化した情報処理システ
ムである。
【0031】このニューラルネットワークの基本を図3
により説明する。
【0032】図3(a),(b)に示すように、プロセ
ッシングエレメント30を多数、結合させて構成する。
ここではプロセッシングエレメントを層状に並べるPD
P(Parallel Distributed Processing )タイプのニュ
ーラルネットワークを用いた。
【0033】このプロセッシングエレメントは、数1,
数2に示す処理を行う要素である。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】但し、iはいま考えている層のプロセッシ
ングエレメント番号を示し、jは1つ前のプロセッシン
グエレメント番号を示す。またoはプロセッシングエレ
メントの出力を表し、θはオフセットと呼ばれる変数で
ある。fは任意の連続な関数で、通常シグモイド関数が
用いられる。
【0037】各プロセッシングエレメントからの出力は
数1に示すように変数wijを掛けて他のプロセッシング
エレメントへの入力とされる。この変数wijを重みと呼
ぶ。この重みがニューラルネットワーク内部の調整すべ
きパラメータである。
【0038】図3のネットワークにおいて最も左の入力
層に入力値が与えられると、以上のような処理が中間層
を通して右の出力層へと順に行われる。
【0039】ニューラルネットワークの学習(重みの調
整)は誤差逆伝搬学習アルゴリズムにより行う。ネット
ワークから出力ok と本来のネットワークに出力して欲
しい値(教師データ)Yk との誤差Eを次式で評価す
る。
【0040】
【数3】
【0041】この誤差が減少するように重みの更新量Δ
ijを数4により決定して重みを更新する。(最急降下
法)
【0042】
【数4】
【0043】ここで、ηは学習係数と呼ばれ、重みの更
新量を決定する係数である。
【0044】さて、図1に示したシステムを構成するユ
ーラルネットワークを図4で説明する。
【0045】ニューロ予測モデルネットワークは、図4
(a)に示すように、PIDコントローラ21の第1の
操作量UPID と、ニューロコントローラ23の第2の操
作量UnnとROV20の深度などの位置情報Ztが入力
され、それら入力に基づいて図4(b)のニューロコン
トローラネットワークを学習させるための誤差信号を生
成する。
【0046】ここで、ニューロ予測モデルネットワーク
が誤差信号を生成するために行う処理は、数5に示すよ
うに上記数4の偏微分の項を展開することにより得られ
る。
【0047】
【数5】
【0048】ここで、uはuPID とunnを足し合わせた
値である。
【0049】数5において、ニューロ予測モデルネット
ワークが行うべき計算は、ok をuで偏微分した部分で
ある。この部分をヤコビアンと呼ぶ。
【0050】ヤコビアンを計算するために必要なニュー
ロ予測モデルネットワーク内の部分はROVスラスタへ
の操作量の入力とニューロ予測モデルネットワークの出
力を結合する部分である。この部分の重みを十分学習し
て正しい誤差信号を生成するためには、この部分の重み
が、深度から出力への結合より十分に大きくなるように
学習する必要がある。また、ヤコビアンが十分に大きく
得られるように、ニューロ予測モデルネットワークを構
成する必要がある。
【0051】図4(a)におけるニューロ予測モデルネ
ットワークで出力を速度と加速度の2つにしてあるの
は、ヤコビアンが大きく得られるようにニューロ予測モ
デルネットワークを学習させるためである。以下にその
根拠を述べる。
【0052】今、ROVの状態である深度に関する伝達
関数を線形化して求めれば、数6のように表すことがで
きる。
【0053】
【数6】
【0054】この伝達関数のボード線図を図5に示す。
ここで、K=0.5、T=20.8とした。またROV
の速度、加速度に関する伝達関数も図6に示した。
【0055】図5,図6より、ヤコビアンを大きく得る
ためには、低周波域では、速度により予測モデルネット
ワークを学習し、高周波域では加速度で学習するほうが
有利であることがわかる。ここで入出力の位相が同期し
ていれば、ヤコビアンは正で最大となり、反転していれ
ば負で最少となる。また位相がπ/2ずれていれば、ヤ
コビアンの平均値は0となる。
【0056】何故なら、ヤコビアンはボード線図におい
て位相がπ/2のとき0となり、位相が減少するにした
がい+に増加し、位相が0のときに最大となる。位相が
0から−に減少するとヤコビアンは減少しはじめ、位相
が−π/2のとき再び0となる。位相がさらに減少させ
るとヤコビアンは−に減少し、−πのとき最少になる。
【0057】このように、ヤコビアンは位相に関して周
期的に変化する性質を持つため、低周波数域では速度、
高周波域では深度(位置)、加速度のヤコビアンしか生
成しない。また、ヤコビアンは予測モデルの出力をその
予測モデルへの操作量で偏微分したものであるから、位
相の他にゲインが効いてくる。
【0058】しかし、ゲインについて考えると、加速度
が高周波域で一定になるのに対して、深度では高周波に
なるにしたがいゲインが減少することがわかる。このた
め高周波域において深度よりも加速度を用いた方が正し
いヤコビアンを得るために有利である。
【0059】ニューロコントローラネットワークの特徴
は入力としてフィードバックされた深度の他にオシレー
タ要素が含まれることである。入力にオシレータを含ま
ねばならない理由は、層構造のニューラルネットワーク
では自動的に周期的な出力を発生することができないた
め、オシレータネッワーク24により外乱の周期成分を
コントローラ21に入力する。
【0060】次に、図1に示した本発明の自動制御方法
と図8で説明した従来の制御方法でそれぞれROVの模
型(全長1.5m,幅0.8m,高さ0.8m)をを制
御した実験結果を説明する。
【0061】このROVの模型は、空中重量403Kg
で、水中では略中性浮力となる。模型には図2で説明し
たと同様に6基のスラスタがあるが、実験では3基の垂
直方向のスラスタのみを使用し、また試験条件は、深さ
118mmの水槽で、規則的波として±50mmの波を
発生させ、ROV模型が、目標深度0.8mになるよう
に制御を行った。また両システムのPIDコントローラ
の係数は、比例係数kp =10.2、微分計数kd =
0.195、積分係数ki =1.28とした。
【0062】図7は本発明の自動制御方法の結果、図9
は従来のシステムの結果を示すグラフである。
【0063】先ず従来のシステムの図9において、
(a)はPIDコントローラの出力(操作量)Upid
変化、(b)は模型ROVの深度変化、(c)は模型R
OVの速度変化、(d)は水槽の水面変化を示してい
る。
【0064】また同様に本発明のシステムの図7におい
て、(a)はPIDコントローラの出力(第1の操作
量)Upid変化、(b)は模型ROVの深度変化、
(c)は模型ROVの速度変化、(d)は水槽の水面変
化、(e)はニューロコントローラの操作量変化(第2
の操作量)Unnを示している。
【0065】この図9からPIDコントローラのみで
は、規則波中のROV模型の深度を目標値(0.8m)
に維持することができず、むしろ波高よりROV模型の
深度変動の方が大きくなっていることが分かる。
【0066】これに対して本発明のシステムにおいて
は、(e)に示すようにはじめ18秒程度、ニューロコ
ントローラの操作量を略ゼロとして学習した後は、徐々
にその第2の操作量Unnが増えていき、(a)に示す
PIDコントローラの出力Upidは徐々に少なくなっ
て120秒程度で操作量ゼロとなり、また(b)に示す
ようにROV模型の深度変化も無くなっていることがわ
かる。
【0067】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、従来のP
ID制御では、周期的な外乱に対してROVを一定に
止状態に保つ制御は困難であったが、本発明のPIDと
ニューラルネットワークを並列に用いる制御システムに
より、ROVが周期的な外乱中にあっても適確に静止状
態に保つ制御が可能となる。この際、オシレータネット
ワークは、ROVが外乱中で適確に制御される際に外乱
を学習し、その学習した外乱をニューロコントローラに
出力することで安定した制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるROVの詳細を示し、(a)は
側面図、(b)は平面図を示す。
【図3】ニューラルネットワークとプロセッシングエレ
メントの詳細を示す図である。
【図4】図1のニューラルネットワークの構成を示す図
である。
【図5】本発明における制御方法の周波数に対する位相
のボード線図を示す図である。
【図6】本発明における制御方法の周波数に対するゲイ
ンのボード線図を示す図である。
【図7】本発明の制御方法を用いた実験結果を示す図で
ある。
【図8】従来の制御方法のブロック図である。
【図9】従来の制御方法を用いた実験結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 ROV 21 PIDコントローラ 22 ニューロ予測モデル 23 ニューロコントローラ 24 オシレータネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−325392(JP,A) 特開 昭60−176890(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63G 8/00 B63G 8/22 - 8/24 B63G 8/42 B63C 11/00 B63C 7/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中などを潜水するためのスラスターを
    備えたROVを、遠隔操作する際に、目標深度と目標位
    置で、波の揺動などの周期的な外乱に対してROVを静
    止状態に保つためのROVの自動制御方法において、R
    OVの深度などの潜水状態をセンサで検出し、深度など
    の目標値に対する上記センサの出力値の誤差よりPID
    コントローラで第1の操作量を決定すると共にその第1
    の操作量でROVを操作し、その操作に基づく外乱中で
    のROV運動特性をニューロ予測モデルで学習してモデ
    ル化し、その後、実際のROVの速度及び加速度と目標
    値との誤差信号を計算し、その誤差信号よりニューラル
    ネットワークによるニューロコントローラの制御パラメ
    ータを調整して第2の操作量を決定し、上記第1の操作
    量と第2の操作量を足し併せてROVの最終操作量と
    し、さらに、ニューロ予測モデルが外乱中でのROVの
    運動特性を学習した後は、オシレータネットワークが外
    乱を学習すると共にその外乱の周波数成分を学習し、外
    乱に対してROVが最適に制御される際に、その学習し
    た周波数成分を生成してニューロコントローラに出力
    し、上記オシレータネットワークの波形で第2の操作量
    を決定するようにしたことを特徴とするROVの自動制
    御方法。
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