JP3345071B2 - ハンガートロリーの自動移載装置 - Google Patents

ハンガートロリーの自動移載装置

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JP3345071B2
JP3345071B2 JP02077093A JP2077093A JP3345071B2 JP 3345071 B2 JP3345071 B2 JP 3345071B2 JP 02077093 A JP02077093 A JP 02077093A JP 2077093 A JP2077093 A JP 2077093A JP 3345071 B2 JP3345071 B2 JP 3345071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、服飾品の生産、集配等
の際のハンドリングに関するもので、特に服飾品等をハ
ンガーに懸けた状態でのハンドリングの自動化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンガートロリーに対してハンガ
ーを懸けたり、また取り外したりするのは専ら人手に依
存しており、この移載の自動化は遅れており、一般的に
ハンガートロリー自身の搬送駆動も人力による場合が多
く、ハンガートロリーをめぐる前後の工程のハンドリン
グの自動化、合理化もあまり進展していない実情にあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来人手で
実施しているハンガートロリーに対するハンガーの懸け
外しを自動化するためのハンガートロリーの自動移載装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるハンガートロリーの自動移載装置は、
ハンガートロリーの懸架バーに懸架された全ハンガーの
フック金物群を長手のすくい取りシュートにより一挙に
すくい上げてハンガートロリー外に移動し、そこでティ
ルティングさせ、次工程のスライドシュートに滑降し排
出したり、またこれらの取り出しのケースと逆に、前工
程のスライドシュート等に懸架移動しているハンガーを
傾斜した状態の前記すくい取りシュートに滑降、受入れ
満杯後シュートを水平に姿勢変更後、前記ハンガー取り
出しの手順と逆の動きによりハンガートロリーを通り抜
け、ハンガー群を懸架バーに一挙に懸架するように構成
した機構を備えている。
【0005】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図によって説明
する。図1は本発明のハンガートロリーの10の全体図
で、1はハンガートロリーの走行レール、2,2’は走
行用車輪、3,3’はハンガー懸架バー4の吊り下げバ
ーで各上端は走行用車輪2,2’の軸に固定され、各下
端はハンガー懸架バー4の両端を支持する構造としてい
る。以上はアパレル産業界で普及使用されている一般的
かつ典型的な構造のものであるが、本発明に適用する場
合、吊り下げバー3,3’間のスパン“L”に対し若干
狭めの区間dに懸架幅を制限するための止めピン5,
5’を備えており、ハンガーフック6及び衣服7は図示
のように区間dに隙間なく架けられることになる。
【0006】図2は移載ターミナルに装備される移載装
置20の俯瞰図、図3は前記移載装置20にハンガート
ロリー10が進入停止し組み合わされている状態の側面
図であり、両図とも斜線のハッチング部は全てターミナ
ル部の固定部を示しており、詳細の全体の図示を省略し
ている。
【0007】図2において、8は「レ」型断面のハンガ
ーすくい取りシュートであり、全長はL−αで吊り下げ
バー3,3’のスパンLより若干狭く吊り下げバー3,
3’間を支障なく通り抜け得るようになっており、また
区間dより十分幅を広くとって一旦懸架されたハンガー
6が外れない幅としている。9,9’は、シュート8に
固定されているリニアシャフトであり、フレーム12に
固定のボール入のリニアガイドッシュ11,11’に
しゅう動自在にはめ合わされている。13は、エアー駆
動のアクチェータであり、ロッド14によりシュート8
と連結され、図示矢印方向Aの上下動を行いシャフト
9,9’及びッシュ11,11’によりシュート8を
垂直方向の上下に作動せしめる。15は、フレーム12
に固定した軸16(図3)のボス部であり、シュート8
全体を矢印Bのようにティルティングさせるためのレバ
ー18及びアクチェータ19と連結されている。また、
図3に示すように、軸16と回転自在にはめ合わされて
いるボス17は、水平移動用のポール入りリニアガイド
ッシュ21と連結固定されている。またガイドッシ
ュ21は、リニアシャフト22としゅう動自在にはめ合
わされており、これは平行に設置されたロッドレスシリ
ンダー23に固定され、これと共に図2に図示した矢印
Cのようにシュート8全体を水平方向に作動させる。
【0008】図3において、ハンガートロリー10は、
ターミナルの定位置にて固定用アクチェータ24,25
と、これにより作動するハンガートロリー10をクラン
プするクランプ金物26,レバー27’をもったクラン
プ金物27よりなるクランプ機構によって停止されてい
る状態で示されている。なおクランプ金物26,27は
クランピングの動作としては矢印D,Eの実線又は点線
のように動き、ハンガートロリー10が水平の搬送移動
の際は開放され、搬送移動を邪魔しないように構成され
ている。
【0009】図4は、本発明の「レ」型断面ハンガーす
くい取りシュート8とハンガー懸架バー4ならびにハン
ガーフック6の動作の相対関係を段階的に示した手順図
である。ポーズ1は、ターミナルの所定位置で待機して
いるシュート8の定位置に来たハンガートロリー10の
懸架バー4とハンガーフック6との関係図で、図示のよ
うにシュート8の先端部8−1はバー4と近接して待機
している。ポーズ2は、「レ」型断面シュート8がA方
向に上昇し先端部8−1がハンガーフック6の先端に接
触している。ポーズ3は、シュート8がA方向に上昇し
つつC水平方向にも複合移動しA+Cのようにハンガー
フック6を持ち上げバー4から外れている状態を示して
いる。ポーズ4は、さらにA+Cの動きによりハンガー
トロリー外へ移動し、ポーズ5の最終位置でハンガーフ
ック6の取り出しを完了を示している。
【0010】以上が自動取り出しの手順であるが、自動
懸架の手順はこれと全く逆の動きをしてポーズ5から
4,3,2とポーズ1までで、シュート8からハンガー
懸架バー4へのハンガー懸架を完了する。
【0011】図4の動作手順説明と図2,3に示してい
る本発明の装置の具体的な関係説明は重複する部分は省
略するとして、主として自動移載の前後の動作を説明す
る。
【0012】ハンガー懸架バー4からシュート8へのハ
ンガーの移載を行なう際には、図3のようにターミナル
に進入したハンガー満載のハンガートロリー10は近接
スイッチ等の信号により定位置で停止し、アクチェータ
24,25が作動し、動作矢印D及びEの実線方向の動
作によりクランプ金物26,27が吊り下げバー3,
3’をクランプ固定する。以後所定のプログラムに従い
図4のポーズ1からポーズ5への手順で自動的に移載を
遂行する。
【0013】図5では、図4のポーズ5の状態(ここま
では、図4に示すように、シュート8の長手方向はハン
ガー懸架バー4の長手方向と平行である)後、ティルテ
ィング用アクチェータ19によりフレーム12を含めて
シュート8を軸16回りで矢印Bのようθだけ傾動し、
これにより、シュート8の長手方向はハンガー懸架バー
4の長手方向に対してθだけ傾動することになり、ハン
ガーフック6を滑降させ次工程のスライドレール28に
排出している。29は、スライドレール28の支持バー
である。ハンガー排出作業後に、アクチェータ19の復
旧により自動移載装置は原位置の待機姿勢に復帰し、ハ
ンガートロリー10はターミナルから系外に移動する。
【0014】次に、ハンガーのハンガートロリー10へ
の移載懸架ターミナルでのケースにつき説明すると、こ
のターミナルでの待機の原位置及びその姿勢は、図4の
ポーズ5の位置であり、姿勢は図6に示すθの角度で傾
斜している。またハンガー自動取り外しのターミナルと
異なるものにシュート端部のハンガー脱落防止用ストッ
パー31とこれの駆動用アクチェータ30を持ち、アク
チェータ30の動作によりストッパー31は矢印Fの実
線方向に駆動されている。ターミナルの前工程のスライ
ドレール32から進んでくるハンガーフック6は待機し
たシュート8に進入し、次々にストッパー31に当り満
杯のカウント信号により懸架完了する。33はスライド
レール32の支持バーである。次に、シュート8の姿勢
をアクチェータ19の復旧により水平に変え、同時にア
クチェータ30の復旧により、ストッパー31が矢印F
の点線方向に復旧した点線図示の状態となる。その後の
動作手順は前記の通りである。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は一
般に普及多用されているハンガートロリーに低コストの
加工をし、殆どそのまま使用することと、十分経済的で
最低限の投資を前提とした自動の排出、装入装置で、従
来人力に頼っているハンガートロリーからのハンガーの
移載作業の省力化が可能である。従って、縫製品の生産
ラインでのシステム合理化、完成縫製品の集配センター
でのハンドリングシステムの合理化に適用できるため、
実用効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるハンガートロリーの構造例
を示す斜視図である。
【図2】本発明における移載ターミナルに装備される移
載装置の構造例を示す斜視図である。
【図3】図2の移載装置が図1のハンガートロリーと移
載ターミナルにおいて組み合わされている状態を示す側
面図である。
【図4】本発明装置における移載の動作手順を示す側面
略図である。
【図5】本発明装置における移載の後の転送動作を説明
するための斜視図である。
【図6】本発明装置におけるハンガートロリーへの移載
動作を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 ハンガートロリーの走行レール 2,2’ 走行用車輪 3,3’ 吊り下げバー 4 ハンガー懸架バー 5,5’ 止めピン 6 ハンガーフック 7 衣服 8 シュート 9,9’ リニアシャフト 10 ハンガートロリー 11,11’ リニアガイドブッシュ 12 フレーム 13 アクチェータ 14 ロッド 15 ボス部 16 軸 17 ボス 18 レバー 19 アクチェータ 20 移載装置 21 ガイドブッシュ 22 リニアシャフト 23 ロッドレスシリンダー 24,25 アクチェータ 26,27 クランプ金物 27’ レバー 28 スライドレール 29 支持バー 30 アクチェータ 31 ストッパー 32 支持バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 9/00 B65G 35/00 B65G 47/36 B65G 47/60 - 47/61

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールと、該走行レールに走行車輪
    を介して懸架された複数の吊り下げバーと、該複数の吊
    り下げバーの各下端部に前記走行レールと並行になるよ
    うに固定接続されたハンガ懸架バーとを有して、該ハン
    ガー懸架バーに所望のハンガー群を懸架した状態で前記
    行レールを含む搬送路に沿って搬送されるハンガート
    ロリーと、 前記複数の吊り下げバーの隣接する2個の間の間隔より
    僅かに小なる長さを有する長手シュートと、該長手シュ
    ートを前記ハンガートロリーの前記ハンガー懸架バーに
    対向する状態で上下,前後に駆動するとともに該ハンガ
    ー懸架バーの長手方向に対して一定の小角度に傾斜及び
    復旧するように回動させる駆動機構と、前記シュートが
    前記複数の吊り下げバーの前記間隔内に進入可能な位置
    に前記ハンガートロリーが停止した状態を保持するため
    のクランプ機構とを有する移載装置とを備え、 前記ハンガートロリーの前記ハンガー懸架バーに対して
    前記ハンガー群を自動的にまとめて一挙に装入懸架した
    り、 前記ハンガートロリーの前記ハンガー懸架バーに懸架さ
    れた前記ハンガー群を前記ハンガートロリー外へ自動的
    に一挙に摘出し排出することができるように構成された
    ハンガートロリーの自動移載装置。
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