JP3344594B2 - 反応方法 - Google Patents

反応方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブテン−1およびイソブ
テン混合物からブテン−1を分離する方法に関し、より
詳しくは、C4留分を冷媒として利用し、常温近辺(0
〜40℃)における反応温度の温度コントロールを容易
にすると共に冷媒として利用した原料を回収し再度利用
することことにより省エネルギーでもあるブテン−1の
分離プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりブテン−1またはブテン−2の
製造は、イソブテンとブテン−1またはブテン−2とを
含む混合物を原料として製造することが提案されてい
る。
【0003】ここで、イソブテンとブテン−1またはブ
テン−2の沸点は近接してるために、ブテン−1または
ブテンー2を高純度で得るため単純な蒸留によるのでは
容易でない。そこで、特公平02−44455号公報な
どでは酸触媒存在下にイソブテンとブテンー1とを含む
混合物を反応させることによりイソブテンを選択的に重
合させてこれをオリゴマ−化することにより高沸点化
し、蒸留による分離を容易にする方法が提案されてい
る。なお、ブテン−2は、同じくイソブテンとはその沸
点が近接しているもののブテン−1とは沸点が比較的離
れているので一応はブテンー1とは蒸留による分離が容
易である。従って、ブテン−2の共存は、障害にならな
い。
【0004】しかしながら、イソブテンのオリゴマー化
反応はかなりの発熱反応である一方、高温の反応温度で
はブテン−1はブテン−2へ異性化し易く、またイソブ
テンとブテンー1との共重合反応も生起する。その結果
としてブテン−1の収率が低下する。そこで、該反応を
冷却して反応させるのであるが、上述の理由により反応
温度は低温とする必要があるものの、余りに低温では反
応速度自体が低下するので経済的ではない。
【0005】そこで、反応速度はある程度は早くしかも
ブテン−1の異性化反応あるいは共重合反応が実質的に
進行しない温度範囲として、常温付近という反応温度が
選択されるのである。
【0006】しかるに、発熱反応における反応温度を、
冷却により常温近辺(0〜40℃)として反応を運転す
るのは、そのコントロールなどの点から容易ではない。
【0007】すなわち、常温付近で使用するための適当
な冷媒がないので水を冷媒として使用せざるを得ない
が、水でも40℃を越える温度ならば冷却も容易である
が、0〜40℃の温度範囲では困難であり、また大量の
水が必要となり、そのための大規模な冷却設備が必要と
なる。また、当然ながら水を反応器の冷媒にすると、反
応器から発生した熱は通常ならばそのまま廃棄される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
問題点を鑑みてなされたものであって、原料(C4
分)の一部を冷媒として利用することによって前記問題
点を解決するものである。
【0009】即ち本発明の目的は、既存設備と同等の生
産効率を得ることができ、しかも、容易に温度コントロ
ールができて省エネルギーでもある、実用上著しく有利
な反応方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、反
応器上流側に反応原料または反応粗原料の加熱域を有す
る発熱反応の反応方法であって該反応温度を常温近辺と
するために反応器を冷却しながら反応させるに際し、
(1)冷却器により冷却されて反応器へ供給される反応
原料の一部を該反応器を冷却するための冷媒として使用
すること、および(2)冷媒として使用された反応原料
は前記加熱域へ循環させることからなることを特徴とす
る反応方法を提供するものである。
【0011】また本発明の好ましい実施例においては、
上記冷却器としてフラッシュドラムを使用する。すなわ
ち、この実施例は、反応器上流側に反応原料または反応
粗原料の加熱域を有する発熱反応の反応方法であって該
発熱反応の反応温度を常温近辺とするために反応器を冷
却しながら反応させるに際し、(1)フラッシュドラム
により冷却されて反応器へ供給される低沸点の反応原料
の一部を該反応器を冷却するための冷媒として使用する
こと、および(2)冷媒として使用された反応原料は該
フラッシュドラムを経由して前記加熱域へ循環させるこ
とからなることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は上記反応原料または反応
粗原料がブテン−1とイソブテンを含む混合物であり、
このような反応原料または反応粗原料からブテン−1を
分離する際に特に好適に適用される。すなわち、本発明
の具体的態様の一つは、反応器上流側に反応原料または
反応粗原料の加熱域を有する酸触媒存在下にイソブテン
を選択的に重合させる反応であって、該反応温度を常温
近辺とするために反応器を冷却しながら反応させるに際
し、(1)冷却器により冷却されて反応器へ供給される
ブテン−1とイソブテンの混合物からなる反応原料の一
部を該反応器を冷却するための冷媒として使用するこ
と、および(2)冷媒として使用された反応原料は該冷
却器を経由して前記加熱域へ循環させることからなるこ
とを特徴とする反応である。
【0013】
【作用】以下、本発明をさらに説明する。
【0014】本発明における反応は、発熱反応であっ
て、これを冷却により常温付近の反応とする必要のある
反応ならば、特に反応自体は限定されない。たとえば、
ブテン−1の異性化を起こさせることなくイソブテンと
ブテン−1との混合物を酸触媒により処理しイソブテン
を選択的にオリゴマー化する方法が、その例として例示
される。ここで、常温付近または近辺という温度は、0
〜40℃という温度範囲を意味する。
【0015】このような混合物は、エチレンやプロピレ
ンを製造する目的でナフサ、ブタンなどの石油類を熱分
解、水蒸気分解または接触分解する際に副生する低沸点
成分である炭素数4の炭化水素を主とするC4留分から
得られる。ブタジエンまたはそれ以上の高度不飽和炭化
水素は実質的に含まれない。たとえば、ポリブテン製造
時の未反応留分、C4留分を水和させてターシャリーブ
タノールを製造する際の未反応留分、さらには、同じく
4留分にメタノールを反応させてメチルターシャリー
ブチルエーテルを製造する際の同じく未反応留分なども
例示される。
【0016】代表的には、ブテン−1やブテン−2など
のブテン類およびブタン類を主として少量のイソブテン
を含むものである。具体的な組成としては、ブテン−1
またはブテン−2は10〜60重量%、イソブテンは
0.01〜20重量%を含み残余は、ブタン類などであ
るC4留分である。ブタジエンまたはそれ以上の高度不
飽和炭化水素は実質的に含まれない。
【0017】このようなイソブテンを含み、さらにブテ
ン類を含む混合物から、イソブテンを選択的にオリゴマ
ー化し、かくすることにより高純度のブテン類を製造す
るものである。
【0018】なお、反応原料は、通常、反応粗原料中の
濃度を調整して反応原料を得るための原料濃度調整用あ
るいは脱水用などのために、前処理として蒸留などの加
熱操作が行われる。したがって、しばしば反応器上流側
には加熱域を有する。
【0019】反応器は、冷媒により外部から冷却される
形式の反応器とする。この形式のものならばいずれの形
式のものも使用できるが、多管式の外部熱交換式反応器
が好ましい。これは、伝熱面積を大きくするために、多
数の細管中に反応原料を通し、管外側のシェルには冷媒
を循環させて熱交換するものである。要すれば、細管中
には、触媒を充填する。
【0020】反応は、発熱反応であるから反応器に反応
原料を供給するに際しては、あらかじめ反応原料を冷却
する。冷却の程度は、反応温度を室温近辺で行うところ
から、適宜に決定される。通常は、反応温度付近まで冷
却するのが好ましい。この冷却方法は、特に限定されな
い。しかしながら、反応原料が低沸点の原料であるとき
はいわゆるフラッシュ操作により冷却できるので、簡便
である。フラッシュ操作は、通常は常圧ないし適宜の減
圧下におかれたフラッシュドラムへ、低沸点の原料を適
宜の圧をかけてフラッシュさせる方法が採用できる。そ
のほか、膨張弁と気液分離槽とを組み合わせて操作する
こともできる。フラッシュ操作で冷却された低沸点の反
応原料は、液状態で反応器へ張り込まれる。
【0021】上記のようにして冷却された反応原料は、
反応器へ供給されると共に、その一部は該反応器の外部
冷却用媒体に供される。反応器へ供されるものと冷媒へ
供されるものとの割合は、適宜に決定される。通常は、
1:99〜99:1の範囲である。
【0022】反応器を経た反応原料は、その後常法に従
い蒸留により、オリゴマーとなることにより高沸点化し
たイソブテンを除去すれば、イソブテン含量の低いブテ
ン−1が高純度で製造される。
【0023】一方、冷媒として使用された反応原料は反
応熱により加熱されているが、これは反応器より上流側
のいずれかのラインへ循環され、再使用される。循環さ
せる箇所は、反応器より上流側の最終的には加熱域であ
る。反応器上流側には、前述のように蒸留塔などの反応
原料または粗原料の加熱域が存在するのが通常である。
このような蒸留塔としては、脱水用蒸留塔、原料濃度調
整用の蒸留塔などである。蒸留塔は加熱域であるから、
このような加熱域に最終的には循環させる。
【0024】反応原料が低沸点原料であるときは、反応
熱によりその一部は気化し、気液混相として回収され
る。適宜に圧縮機を介して、これを液化して循環使用す
る。フラッシュドラムには減圧用の圧縮機が設置されて
いるから、フラッシュドラムへ循環すれば、気化した分
は該圧縮機で圧縮され液化するので都合がよい。
【0025】このように、冷媒として加熱反応原料は、
最終的には反応器上流側の反応原料または反応粗原料の
加熱域へ循環させることにより、反応原料として再使用
されると共に反応熱の有効利用が達成される。
【0026】以下本発明においてブテン−1とイソブテ
ンを含む混合物を反応粗原料としてこのような反応粗原
料からブテン−1を分離する例を図1により説明する。
【0027】ここで、使用される反応原料は前述したよ
うに具体的な組成としては、ブテン−1、ブテン−2な
どのブテン類は10〜60重量%、イソブテンは0.0
1〜20重量%を含み残余は、イソブタンおよびn−ブ
タンなどのブタン類などのC4留分である。ブタジエン
またはそれ以上の高度不飽和炭化水素は実質的に含まれ
ない。以下では、ブテン類としてはブテンー1を主とし
て含み、少量のイソブテンを含むC4留分を反応粗原料
とする例に取り説明する。
【0028】反応粗原料は、原料調整塔1に供給され
る。原料調整塔1で、原料中のイソブタンを塔頂から分
離すると共に、飽和の状態で含まれる水分も塔頂から分
離され、反応原料が調製される。
【0029】原料調整塔1の反応原料としての塔底液
は、フラッシュドラム注入口の熱交換器6で反応器流出
液と熱交換して冷却された後、圧縮機3により調圧され
たフラッシュドラム2に入り、反応原料が液化・冷却さ
れる。
【0030】フラッシュドラム2での運転条件は、温度
0〜40℃、圧力0〜3気圧(ゲージ圧)の範囲であ
る。圧力は、設備上問題がなければ減圧とすることもで
きる。冷却の程度は、反応温度に応じて適宜に決定され
るが、通常は温度0〜40℃の範囲である。
【0031】液化冷却された反応原料は、フィードポン
プ4により反応器5に供給される。この反応器は多管式
外部熱交換器型で、内部の多数の細管には酸触媒が充填
され、反応原料は該多管内部を通過する。この酸触媒に
より、イソブテンが選択的にオリゴマー化される。
【0032】一方、冷却された原料の一部が反応器5の
シェル側を冷媒として流れ、それが蒸発することにより
反応熱の除熱が行われる。反応器5の出口組成分析を行
い、その結果により反応温度を制御するためにフラッシ
ュドラム2の圧力を調節する。
【0033】反応器5のシェル側で冷媒としての反応原
料は一部気化する。冷媒として使用された反応原料は、
フラッシュドラム2へ循環される。循環された反応原料
のうち気化しているガスは、フラッシュドラム2を経由
して圧縮機3で圧縮・液化され原料調整塔1の塔底に戻
される。かくすることにより反応熱の有効利用と共に冷
媒として使用された反応原料の再使用が達成される。ま
た、圧縮機3の動力は、液化した液化ガスが、原料調製
塔の塔底に加熱源の一部として戻されるので、回収され
ていることになり、省エネルギーも達成される。
【0034】反応器5で使用される酸触媒としては、イ
ソブテンを選択的にオリゴマー化できる触媒ならば特に
限定されない。たとえば、例えば、シリカ・アルミナ、
活性白土、ゼオライト、陽イオン交換樹脂等の固体酸触
媒、塩化アルミニウムといったフリーデル・クラフト型
触媒などが例示される。
【0035】反応温度は、0〜40℃の範囲である。こ
れより低いと反応速度自体が低下するので不経済であ
る。一方、これより高いと、反応原料中に含まれるブテ
ン−1のブテン−2への異性化あるいはイソブテンとブ
テンー1との共重合化反応が惹起されるので好ましくな
い。圧力、反応時間は特に限定されないが、圧力は液相
反応とするに充分な条件であればよく、たとえば3〜1
5kg/cm2であり、反応時間は流通式の場合、LH
SV(液空間速度)3〜10の範囲で充分である。
【0036】反応器5では、酸触媒の存在下により、反
応原料中に含まれるイソブテンが選択的にオリゴマー化
される。このオリゴマーは、精留塔7により除去され、
その塔頂から高純度なイソブテン含量の低いブテン−1
が得られる。
【0037】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳述する。ブテン−1の分離蒸留 多量のブテン−1を含み、少量のイソブテンを含むブタ
ン−ブテン留分を約2000kg/毎時の量で図1に示
す方法で処理した。
【0038】原料調整塔1に張り込まれた反応粗原料
は、原料調整塔1の塔頂からイソブタンを抜き出すこと
により、不飽和分含量が増大した。
【0039】原料調整塔1からの塔底液は、フラッシュ
ドラム2に至る途中に設置された熱交換器6で反応器流
出液と熱交換されることにより冷却され、フラッシュド
ラム2に入り、フラッシュされて液化する。このフラッ
シュドラムは、圧縮機3により減圧され、温度8℃、圧
力0.5kg/cm2・Gに調圧されている。なお、圧
縮機で圧縮され液化した液化ガスは、原料調整塔1の塔
底に戻される。
【0040】フラッシュドラム2で、8℃に液化・冷却
した反応原料は、フィードポンプ4により反応器5に供
給される。反応器5は多管式熱交換器型の反応器であっ
て、多数の細管内部にシリカ・アルミナ触媒が充填さ
れ、該多管内部を反応原料の一部が反応器上部から下部
へと流下する。残りの反応原料は、多管式熱交換器型の
反応器のシェル側を冷媒として流れる構造となってい
る。
【0041】該反応器5に供給される反応原料組成は、
ブテン−1が34.0重量%、イソブテンが3.0重量
%で残余が主としてブテン−2およびブタン類であるブ
タン−ブテン留分であった。
【0042】反応器5における反応条件は、反応温度が
30℃、圧力が9kg/cm2、LHSV が5、触媒
はシリカ・アルミナ(アルミナ含量29重量%)触媒で
あった。該反応器において、イソブテンが選択的に反応
してオリゴマー化した。
【0043】反応器5の多管内部を流下して反応した反
応原料は、反応器5を流出した後、熱交換器6により加
熱されてから精留塔7に張り込まれる。精留塔7では、
塔底からブテン−2、ブタン類およびイソブテンオリゴ
マーを抜き出し、塔頂からブテン−1を抜き出した。
【0044】多管熱交換型反応器のシェル側へ冷媒とし
て供給した反応原料は、それが蒸発することにより気化
熱を奪って反応器5の除熱が行われる。
【0045】反応器5のシェルで一部気化した冷媒とし
ての反応原料は、フラッシュドラム2に戻される。ここ
で、気化した反応原料はフラッシュドラム2を経て圧縮
機3で圧縮されて液化し、原料調整塔1の塔底に戻さ
れ、再使用される。一方、液としてフラッシュドラムに
戻された反応原料の分は、フラッシュドラムで液化・冷
却された反応原料と共に再度フィードポンプ4を経て反
応器5へと供給される。
【0046】なお、反応温度の制御は、圧縮機3を調整
し、フラッシュドラム2の圧力を調整し、かくすること
により冷媒量を調整することにより行った。
【0047】このようにして24時間運転したところ、
多量の反応原料を処理したにもかかわらず反応温度のコ
ントロールは問題なく行えた。24時間後のイソブテン
の転化率は97.0%であって、ブテン−1がブテン−
2に異性化することなどによるブテン−1の損失率は
4.0%であった。精留塔7の塔頂からは、純度99.
8%のブテン−1が得られた。
【0048】
【発明の効果】本発明の効果は、次のとおりである。
【0049】1)反応熱や圧縮機動力が、原料調整塔1
の塔熱源として回収される。
【0050】2)反応が暴走した場合、反応用液量を減
少させると、同時に自動的に冷媒液量は増大することに
なり、反応の安全性が増す。
【0051】3)冷媒凝縮器、冷媒受槽などの冷却設備
が低減できる。
【0052】4)冷媒の受払いなどの非定常的作業が不
要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を行う際の一概略工程図であ
る。
【符号の説明】
1……原料調整塔(原料濃縮塔) 2……フラッシュドラム 3……圧縮機 4……フィードポンプ 5……反応器 6……熱交換器 7……精留塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 7/177 C07C 11/08 C07B 61/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応器上流側に反応原料または反応粗原
    料の加熱域を有する発熱反応の反応方法であって該反応
    温度を常温近辺とするために反応原料および反応器を冷
    却しながら反応させるに際し、(1)反応器への供給用
    として冷却された反応原料の一部を該反応器を冷却する
    ための冷媒として使用すること、および(2)冷媒とし
    て使用された反応原料は前記加熱域へ循環させることか
    らなることを特徴とする反応方法。
  2. 【請求項2】 低沸点の原料をフラッシュドラムにより
    冷却した後反応器へ供給し、冷媒として使用された反応
    原料は該フラッシュドラムを経由して前記加熱域へ循環
    させる請求項1記載の反応方法。
  3. 【請求項3】 前記反応が、ブテン−1およびイソブテ
    ンを含む混合物を反応原料として、酸触媒の存在下にイ
    ソブテンを選択的に重合させる反応である請求項1記載
    の反応方法。
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