JP3344104B2 - 適応量子化a/d変換装置および適応量子化d/a変換装置 - Google Patents

適応量子化a/d変換装置および適応量子化d/a変換装置

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JP3344104B2
JP3344104B2 JP22303094A JP22303094A JP3344104B2 JP 3344104 B2 JP3344104 B2 JP 3344104B2 JP 22303094 A JP22303094 A JP 22303094A JP 22303094 A JP22303094 A JP 22303094A JP 3344104 B2 JP3344104 B2 JP 3344104B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声等をA/D変換ま
たは、D/A変換する際に、各変換器の符号化ビット数
が少なくてもダイナミックレンジが広くなる適応量子化
A/D変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声をディジタル化してメモリに記憶
し、これをメモリから読み出す装置、例えば、留守番電
話機能を持つ電話機やファクシミリ装置、または、音声
ファイルを有するマルチメディアコンピュータ等におい
て、メモリの記憶容量を増大させるため、音声情報を圧
縮して符号化し、これを伸長して元に戻すものがある。
その際、音声情報のディジタル信号処理過程では、一般
に16ビットで処理することが行なわれている。ところ
が、アナログ入力信号である音声信号をディジタル化す
る際に16ビットA/D変換器を用いるとコストが高く
つく。しかし、仮に8ビットA/D変換器を用いると量
子化ノイズが28 も大きくなり、A/D変換後のディジ
タル信号処理における16ビット品質が著しく損なわれ
音質の劣化を招くことになる。この事情は、D/A変換
器でも同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、符号化ビット数の小さなA
/D変換器、D/A変換器を用いて、前記符号化ビット
数が少なくてもダイナミックレンジが広くなる適応量子
化A/D変換装置、および、D/A変換装置を得ること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、適応量子化A/D変換装置におい
て、アナログ信号をmビットのディジタル信号に変換す
るA/D変換器と、該A/D変換器により変換されたm
ビットのディジタル信号の下位に所定ビット数のビット
を付加してnビットのディジタル信号に変換する符号長
拡大変換手段と該符号長拡大変換手段により変換された
nビットのディジタル信号に対して乗算を行なう乗算手
段とよりなる演算手段と、該演算手段の出力の所定期間
内の最大絶対値または平均絶対値と最大A/D変換絶対
値とを比較する比較手段と、該比較手段の出力に基づい
て係数Gを発生する係数発生手段を有し、前記A/D変
換器は、前記係数発生手段の出力によりその変換利得が
G倍され、前記乗算手段は、前記係数発生手段の出力に
より前記nビットのディジタル信号に対して乗算係数を
1/Gとする乗算を行なうものであることを特徴とする
ものである。
【0005】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の適応量子化A/D変換装置において、前記比
較手段は、前記最大A/D変換絶対値を前記演算手段出
力の所定期間内の最大絶対値または平均絶対値で除算す
る手段であり、前記Gの値は、前記比較手段の出力に1
未満の所定の係数を乗算した値であることを特徴とする
ものである。
【0006】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の適応量子化A/D変換装置におい
て、前記係数発生手段は、前記所定期間での比較手段の
出力に応じて、次の所定期間での係数を発生するもので
あることを特徴とするものである。
【0007】請求項4に記載の発明においては、適応量
子化D/A変換装置において、入力されるnビットのデ
ィジタル信号に対して乗算を行なう乗算手段と該乗算手
段の出力のnビットのディジタル信号の下位の所定ビッ
ト数を除去してmビットのディジタル信号に変換する符
号長縮小変換手段とよりなる演算手段と、該演算手段の
出力をアナログ信号に変換するD/A変換器と、該演算
手段入力の所定期間内の最大絶対値または平均絶対値と
最大D/A変換絶対値とを比較する比較手段と、該比較
手段の出力に基づいて係数G’を発生する係数発生手段
を有し、前記D/A変換器は、前記係数発生手段の出力
によりその変換利得が1/G’倍され、前記乗算手段
は、前記係数発生手段の出力により前記nビットのディ
ジタル信号に対して乗算係数をGとする乗算を行なうも
のであることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】A/D変換器に演算手段を接続し、A/D変換
器出力の符号長よりも長い符号長に変換した上で乗算を
行ない、この演算手段出力の所定期間内の最大絶対値ま
たは平均絶対値と最大A/D変換絶対値とを比較する。
具体的には、後者を前者で除算する。この商に1未満の
係数を乗算した値をGとし、A/D変換器の変換利得を
G倍にするとともに、演算手段の乗算係数を1/Gにす
る。このようにして、A/D変換器の入力の所定期間内
の最大絶対値または平均絶対値がほぼ最大A/D変換絶
対値になるようにして、実質的にA/D変換器の符号化
ビット数を増大させ、ダイナミックレンジを広くする。
【0009】D/A変換器についても同様に、演算手段
にD/A変換器を接続し、乗算を行なった上で、長い符
号長をD/A変換器入力の短い符号長に変更し、この演
算手段の入力の所定期間内の最大絶対値または平均絶対
値と最大D/A変換絶対値とを比較する。具体的には、
後者を前者で除算する。この商に1未満の係数を乗算し
た値をG’とし、D/A変換器の変換利得をG’倍にす
るとともに、演算手段の乗算係数を1/G’倍にする。
このようにして、この演算手段の入力の所定期間内の最
大絶対値または平均絶対値がほぼ最大D/A変換絶対値
になるようにして、実質的にD/A変換器の符号化ビッ
ト数を増大させ、ダイナミックレンジを広くする。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の適応量子化A/D変換装置
の概略構成図である。図中、1はA/D変換器、2は演
算手段、3は符号長拡大変換手段、4は乗算器、5は最
大絶対値または平均絶対値検出手段、6は比較手段、7
は係数発生手段、Aはアナログ入力信号、BはA/D変
換器出力、Cは符号長拡大変換手段出力、Dはディジタ
ル出力信号、Smaxはディジタル出力信号Dにおいて
所定期間内の複数サンプル値の最大絶対値または平均絶
対値、Imaxは最大A/D変換絶対値であり、Gおよ
びその逆数である1/Gは係数発生手段7が出力する係
数である。
【0011】適応量子化A/D変換装置の入力は、アナ
ログ入力信号Aであり、その出力はディジタル出力信号
Dである。アナログ入力信号Aは、A/D変換器1に入
力され、サンプリング信号の発生時点で振幅値が量子化
され符号化されてディジタル信号であるA/D変換器出
力Bとなる。A/D変換器1の符号化ビット数、すなわ
ち、A/D変換器出力Bの符号長はmビットである。A
/D変換器1は後述の係数発生手段7の出力である係数
Gにより変換利得GadをG倍される。
【0012】ここで、A/D変換器1の変換利得Gad
とは、量子化ステップ数1を入力信号の振幅の量子化幅
で割った値、すなわち、量子化幅の逆数を意味する。し
たがって、変換利得GadがG倍されると、A/D変換
器出力BもG倍となるから、入力信号Aは、A/D変換
器1により、等価的にG倍されてA/D変換されること
となる。この変換利得Gadを変えることは、量子化幅
を変えることと等価である。従来技術のように、変換利
得を変えない場合において、音声信号入力として許容さ
れている最大の振幅レベルに対して、A/D変換器10
がオーバーフローしないように変換利得の値を定め、こ
れをGoとする。変換利得を変える場合、変換利得Ga
dは、係数GによりG倍されるから、変換利得Gad
は、Gad=Go・Gとなる。
【0013】このような変換利得可変のA/D変換器1
を実現する第1の実施例としては、アナログ入力信号A
を可変増幅率の増幅器に通してから量子化器に入力する
ものである。その第2の実施例としては、A/D変換器
1の基準値を可変にするものである。基準値を1/G倍
にすることによって、入力信号は、A/D変換器1によ
り、等価的にG倍されてA/D変換されることとなる。
A/D変換器1として逐次比較型A/D変換回路を用い
た場合には、内蔵のD/A変換回路の基準電圧を1/G
倍する。基準電圧を変更する乗算型D/A変換回路を用
いてもよい。A/D変換器1として並列比較型A/D変
換回路を用いた場合にも、基準値である基準電圧を1/
G倍する。各々の具体的な動作は、それぞれ図2,図3
を用いて後述する。
【0014】A/D変換器出力Bは、演算手段2に入力
され、その符号長が符号長拡大変換手段3によりmビッ
ト長からこれより長いnビット長に変更され、符号長拡
大変換手段出力Cとなる。符号長拡大変換手段3とは、
具体的には、mビット長の符号語の下位にn−mビット
の0符号を付加するものである。その上で、ディジタル
演算等により、符号長拡大変換手段出力Cに後述の係数
発生手段7の出力である係数1/Gが乗算され、ディジ
タル出力信号Dとなり、図示しない音声符号化処理回路
に出力される。
【0015】ディジタル出力信号Dは、また、最大絶対
値または平均絶対値検出手段5に入力され、ここにおい
て、ディジタル演算等により所定期間内の複数サンプル
値の最大絶対値または平均値絶対値Smaxが求められ
る。このSmaxの値は、比較手段6において、ディジ
タル演算等により最大A/D変換絶対値Imaxと比較
される。
【0016】この最大A/D変換絶対値Imaxとは、
アナログ入力信号Aが正方向または負方向に過大となっ
て、A/D変換器出力Bがオーバーフロー、すなわち、
飽和するときの、符号長nビットの符号語における絶対
値である。ディジタル値を2の補数で表すと、正方向に
過大となるとき、mビット長のA/D変換器出力Bは、
MSBが0、それ以下のm−1ビットが全て1となる
が、符号長拡大変換手段3以降の符号長nビットの符号
語では、MSBが0、それ以下のm−1ビットが全て
1、その後のn−mビットが全て0となる。一方、負方
向に過大となるとき、mビット長のA/D変換器出力B
は、MSBが1、それ以下のm−1ビットが全て0とな
るが、符号長拡大変換手段3以降の符号長nビットの符
号語では、MSBが1、それ以下のn−1ビットが全て
0となる。したがって、アナログ入力信号が正方向に過
大となる場合の方が、小さな絶対値でオーバーフローす
るから、前記のImaxの値は、MSBが0、それ以下
のm−1ビットが全て1、その後のn−mビットが全て
0となるものである。
【0017】比較手段6を実現するための一実施例は、
ディジタル割算器であり、演算値Imax/Smaxが
出力される。係数発生手段7は、この演算値Imax/
Smaxに基づいて係数G=k・Imax/Smaxと
その逆数である係数1/Gとを出力する。ここで、k
は、緩和係数であり、k≦1の所定値をとる。
【0018】比較手段6および係数発生手段7は、一体
のものとして、これを、Smaxに応じて係数G、1/
Gを発生する変換テーブルで実現してもよい。係数Gの
値を2のべき乗に設定すると、変換テーブルや、A/D
変換器1、乗算器4の構成が簡単になる。
【0019】なお、アナログ入力信号Aの所定期間内の
複数サンプル値の最大絶対値または平均絶対値は、それ
に対応するディジタル出力信号Dを最大絶対値または平
均値絶対値検出手段5が検出して知り得るものである。
そして、その結果に基づいて初めて最適な係数G、1/
Gを発生することができる。したがって、先行する所定
期間で得た係数Gの値を用いてA/D変換器1を動作さ
せればよい。このような係数Gを得る期間は、必ずしも
1つ前の所定期間である必要はなく、例えば、複数の先
行する所定期間としてもよく、その際、過去にさかのぼ
るにしたがって、重みづけを小さくするようにしてもよ
い。なお、最初の所定期間での係数Gの値は、所定値に
しておけばよい。
【0020】以上のとおりであるから、係数Gは、A/
D変換器の変換利得GadをG倍し、G=k・Imax
/Smaxであるから、A/D変換器出力Bの絶対値の
最大値または平均値は、k・Imaxとなる。ここでk
=1とすれば、A/D変換器1の変換能力を最大限利用
できることとなる。そして、乗算器4においては、逆
に、符号長拡大変換手段出力Cが1/G倍され、ディジ
タル出力信号Dが元のアナログ入力信号Aに対応するも
のとなる。したがって、アナログ入力信号Aが小さな値
であっても、変換利得が大きくされることにより量子化
幅が小さくされるから、量子化ノイズが小さくなり、従
来のA/D変換器の量子化幅の半分よりも小さなアナロ
グ入力信号も切り捨てられることがなくなる。
【0021】ここで、kの値について説明する。最大絶
対値または平均絶対値検出手段5が、絶対値の平均値を
検出するものである場合には、k=1では、アナログ入
力信号Aの平均値を超える部分でA/D変換器出力Bが
オーバーフローしてしまうが、このオーバーフローを防
止する必要があるときには、最大値レベルと平均値レベ
ルとの統計的相関、オーバーフローの許容度に応じ、緩
和係数kをk<1の範囲で定める。また、先行する所定
期間で得た係数Gの値を用いるときには、絶対値の最大
値を検出するものである場合にも、後続の所定期間でア
ナログ入力信号Aが過大になり、A/D変換器出力Bが
オーバーフローすることがある。このオーバーフローを
防止する必要があるときには、緩和係数kをk<1の範
囲で定める。kの値は、1/2または1/4程度が適当
である。
【0022】以上の説明では、Imaxとは、A/D変
換器出力Bがオーバーフローするときの、符号長nビッ
トの符号語における絶対値であるとした。しかし、A/
D変換器出力がオーバーフローする前に、後続するディ
ジタル信号処理によっては、その過程において、演算結
果がオーバーフローするおそれも考えられる。このよう
なおそれがある場合には、オーバーフローを回避するよ
うに、ImaxをA/D変換器出力Bがオーバーフロー
するときの絶対値よりも小さく設定すればよい。また
は、緩和係数kの設定時にkの値を小さくしてもよい。
【0023】図2を用いて、変換利得可変のA/D変換
器1としてアナログ入力信号Aを可変増幅率の増幅器に
通してから量子化器に入力する第1の実施例の動作をG
=2の場合を例にとって説明する。図2は、この第1の
実施例の動作を示す図である。図中、A,B,C,D,
Imaxは、図1に示したものであり説明を省略する。
GAはA/D変換器1内の可変増幅率の増幅器の出力信
号であり、Smaxは、ディジタル出力信号Dにおける
所定期間内の複数サンプル値の最大絶対値である。な
お、B,C,D,Imax,Smaxは、いずれもディ
ジタル値であるが、図2では、ディジタル値に対応する
量子化された振幅値で表している。説明を簡単にするた
め、所定期間は、10サンプリング時間とし、A/D変
換器1の符号化ビット数、すなわち、A/D変換器出力
Bの符号長mは4ビット、符号長拡大変換手段出力C、
および、ディジタル出力信号Dの符号長nは5ビットと
する。この例では、ディジタル値は、2の補数で表わさ
れている。A/D変換器出力Bは、0を含めて9段階の
振幅絶対値を表すが、最も大きい9段階目は、正の入力
の場合には取り得ない値である。したがって、正負入力
合わせて、A/D変換器出力Bにおいて、取り得る振幅
絶対値は、0を含めて下から8段階目のレベルまでであ
る。すなわち、「0000」(10進表示で0)から
「0111」(10進表示で7)までである。この「0
111」は、符号長拡大変換手段出力C、および、ディ
ジタル出力信号Dにおいては、「01110」(10進
表示14)となり、これがImaxの値であり、0を含
めて下から15段階目のレベルとなる。また、ディジタ
ル出力信号Dにおいて、Smaxの値は、0を含めて下
から7段階目のレベル、「00110」(10進表示
6)である。
【0024】1つ前の10サンプリング時間における演
算により、係数発生手段7が係数Gとして、G=2を出
力しているとする。その結果、アナログ入力信号Aは、
A/D変換器1内の可変増幅率の増幅器により、G=1
のときに比べ2倍増幅されることにより2倍の変換利得
を得、出力信号GAとなった上で量子化され、符号化さ
れ、A/D変換出力Bとなる。これは、4ビットの符号
長であったが、次の演算手段2における、符号長拡大変
換手段3により、5ビットの符号長に変換され、符号長
拡大変換手段出力Cとなり、乗算器4により係数1/G
=1/2が乗算されてディジタル信号出力Dが得られ
る。最大絶対値または平均絶対値検出手段5は、10サ
ンプリング時間内のディジタル出力信号Dの中から、最
大絶対値を検出し、Smax=6を得る。Imax=1
4であるから、比較手段6は、14/6の5ビット演算
を行ない、切り捨てをすると2となり、緩和係数k=1
/2とすると、G=1となり、この値が次の10サンプ
リング時間内のための係数Gの値となる。
【0025】図3を用いて、変換利得可変のA/D変換
器1としてA/D変換器1の基準値を可変にするものを
用いる第2の実施例の動作をG=2の場合を例にとって
説明する。図3は、この第2の実施例の動作を示す図で
ある。図中、A,B,C,D,Imax,Smaxは、
図2に示したものと同様であり説明を省略する。この例
では、ディジタル値は、2の補数で表わされている。G
=2であるから、基準値がG=1のときに比べて1/2
に変更されているから、量子化幅が1/2になってい
る。したがって、図3は、図2に比べてA/D変換器出
力Bの取り得る量子化幅を1/2にして図示している。
A/D変換器出力Bは、0を含めて9段階の振幅絶対値
を表すが、最も大きい9段階目は、正の入力の場合には
取り得ない値である。したがって、正負入力合わせて、
A/D変換器出力Bにおいて、取り得る振幅絶対値は、
0を含めて下から8段階目のレベルまでである。すなわ
ち、「0000」(10進表示で0)から「0111」
(10進表示で7)までである。この「0111」は、
符号長拡大変換手段出力C、および、ディジタル出力信
号Dにおいては、「01110」(10進表示14)と
なり、これがImaxの値であり、0を含めて下から1
5段階目のレベルとなる。また、ディジタル出力信号D
において、Smaxの値は、0を含めて下から7段階目
のレベル、「00110」(10進表示6)である。
【0026】やはり、1つ前の10サンプリング時間に
おける演算により、係数発生手段7が係数Gとして、G
=2を出力しているとする。その結果、A/D変換器1
の基準値がG=1のときの1/2倍になることにより、
アナログ入力信号Aは、2倍の変換利得を得、A/D変
換出力Bとなる。これは、4ビットの符号長であった
が、次の演算手段2における、符号長拡大変換手段3に
より、5ビットの符号長に変換され、符号長拡大変換手
段出力Cとなる。以後は、第1の実施例と同じ動作をす
る。
【0027】図4を用いて本発明の適応量子化D/A変
換装置の概略構成とその動作を説明する。図4は、本発
明の適応量子化D/A変換装置の概略構成図である。図
中、10は演算手段、11は乗算器、12は符号長縮小
変換手段、13はD/A変換器、14は最大絶対値また
は平均絶対値検出手段、15は比較手段、16は係数発
生手段、D’はディジタル入力信号、C’は符号長縮小
変換手段入力、B’はD/A変換器入力、A’はアナロ
グ出力信号、S’maxはディジタル入力信号D’にお
いて所定期間内の複数サンプル値の最大絶対値または平
均絶対値、Imaxは最大D/A変換絶対値、G’およ
びその逆数である1/G’は係数発生手段7が出力する
係数である。
【0028】本発明の適応量子化D/A変換器の入力
は、ディジタル入力信号D’であり、その出力はアナロ
グ出力信号A’である。ディジタル入力信号D’は、演
算手段10内の乗算器11に入力され、後述の係数発生
手段16の出力である係数G’が乗算され、符号長縮小
変換手段入力C’となり、その符号長を符号長縮小変換
手段12によりnビット長からこれより短いmビット長
に変換され、D/A変換器入力B’となる。符号長縮小
変換手段12とは、具体的には、nビット長の符号語の
下位n−mビットを除去するものである。なお、このよ
うな変換をすると、nビット長の符号語における、MS
Bが0、それ以下のm−1ビットが全て1、その後のn
−mビットが全て0となる値を越えるものについては、
一律に切り捨てられてしまう。これを回避する必要があ
るときには、乗算手段において、常に(2m −1)/
(2n −1)を乗算しておけばよい。
【0029】D/A変換器入力B’の符号長、すなわ
ち、D/A変換器13の符号化ビット数はmビットであ
る。D/A変換器13は後述の係数発生手段16の出力
である係数1/G’により変換利得を1/G’倍され
る。ここで、D/A変換器13の変換利得とは、出力信
号の振幅の量子化幅を量子化ステップ数1で割った値、
すなわち、量子化幅を意味する。したがって、変換利得
が1/G’倍されると、D/A変換器出力B’も1/
G’倍となるから、D/A変換器入力B’は、D/A変
換器13により、等価的に1/G’倍されて変換される
こととなる。この変換利得を変えることは、量子化幅を
変えることと等価である。
【0030】このような変換利得可変のD/A変換器1
3を実現する第1の実施例としては、ディジタル入力信
号を振幅値に変換した後、可変増幅率の増幅器に通して
からアナログ出力信号A’を出力するものである。その
第2の実施例としては、D/A変換器13の基準値を可
変にするものである。D/A変換器13として電流また
は電圧加算型等のR−2Rラダー抵抗型D/A変換回路
やを用いた場合には、基準値である基準電圧を1/G倍
する。基準電圧を変更する乗算型D/A変換回路を用い
てもよい。
【0031】ディジタル入力信号D’は、また、最大絶
対値または平均絶対値検出手段14に入力され、ディジ
タル演算等により所定期間内の複数サンプル値の最大絶
対値または平均値絶対値S’maxが求められる。この
S’maxの値は、比較手段15において、ディジタル
演算等により最大D/A変換絶対値Imaxと比較され
る。この最大D/A変換絶対値Imaxとは、入力信号
Aが正方向または負方向に過大となって、D/A変換器
入力B’がオーバーフロー、すなわち、飽和するとき
の、符号長nビットの符号語における絶対値である。デ
ィジタル値を2の補数で表すと、正方向に過大となると
き、mビット長のA/D変換器入力B’は、MSBが
0、それ以下のm−1ビットが全て1となるが、これ
を、ディジタル入力信号D’のような符号長nビットの
符号語で表すと、MSBが0、それ以下のm−1ビット
が全て1、その後のn−mビットが全て0となる。一
方、負方向に過大となるとき、mビット長のA/D変換
器出力Bは、MSBが1、それ以下のm−1ビットが全
て0となるが、これを、ディジタル出力信号D’のよう
な符号長nビットの符号語で表すと、MSBが1、それ
以下のn−1ビットが全て0となる。したがって、ディ
ジタル入力信号が正方向に過大となる場合の方が、小さ
な絶対値でオーバーフローするから、前記のImaxの
値は、MSBが0、それ以下のm−1ビットが全て1、
その後のn−mビットが全て0となるものである。
【0032】比較手段15を実現するための一実施例
は、ディジタル割算器であり、演算値Imax/S’m
axが出力される。係数発生手段7は、この演算値Im
ax/S’maxに基づいて係数G’=k・Imax/
S’maxとその逆数である係数1/G’とを出力す
る。ここで、kは、緩和係数であり、k≦1の所定値を
とる。
【0033】比較手段15および係数発生手段16は、
一体のものとして、これを、S’maxに応じて係数
G’、1/G’を発生する変換テーブルで実現してもよ
い。係数G’の値は、2のべき乗に設定すると、変換テ
ーブルや、乗算器11およびD/A変換器13の構成が
簡単になる。
【0034】なお、ディジタル入力信号D’の所定期間
内の複数サンプル値の最大絶対値または平均絶対値は、
最大絶対値または平均値絶対値検出手段14が所定期間
内の複数サンプル値を全て取り込んで知り得るものであ
る。そして、その結果に基づいて初めて最適な係数
G’,1/G’を発生することができる。したがって、
最大絶対値または平均値絶対値検出手段14が所定期間
内の複数サンプル値を全て取り込み、比較手段15を経
て、係数発生手段16が係数G’、1/G’の値を出力
することが可能になるまで、演算手段10、D/A変換
器13の動作を遅延させるようにすればよい。または、
先行する所定期間で得た係数G’の値を用いて、D/A
変換器13を動作させればよい。このような係数G’を
得る所定期間は、必ずしも1つ前の所定期間である必要
はなく、例えば、複数の先行する所定期間としてもよ
く、その際、過去にさかのぼるにしたがって、重みづけ
を小さくするようにしてもよい。また、現在の所定期間
で得たG’の値も加味してよい。なお、最初の所定期間
での係数G’の値は、所定値にしておくか、または、先
に述べたような、遅延動作を伴うものとしてもよい。
【0035】以上のとおりであるから、係数G’は、乗
算器11において、ディジタル入力信号D’をG’倍
し、A/D変換器入力信号B’をG’倍する。G’=k
・Imax/S’maxであるから、A/D変換器入力
B’の絶対値の最大値または平均値は、k・Imaxと
なる。ここで、k=1とすれば、D/A変換器13の変
換能力をほぼ最大限利用できることとなる。そして、D
/A変換器13においては、逆に、アナログ出力信号
A’が1/G’倍され、アナログ出力信号A’が元のデ
ィジタル入力信号D’に対応するものとなる。しかも、
ディジタル入力信号D’が小さな値であっても、乗算係
数G’の値が大きくされることによって量子化幅が大き
くされるから、量子化ノイズが小さくなり、従来のD/
A変換器の量子化幅の半分よりも小さなディジタル入力
信号も切り捨てられることがなくなる。
【0036】ここで、kの値について説明する。先に述
べたA/D変換器の場合と同様であるが、最大絶対値ま
たは平均絶対値検出手段14が、絶対値の平均値を検出
するものである場合には、k=1では、ディジタル入力
信号D’の平均値を超える部分でオーバーフローしてし
まうが、このオーバーフローを防止する必要があるとき
には、最大値レベルと平均値レベルとの統計的相関、オ
ーバーフローの許容度に応じ、緩和係数kをk<1の範
囲で定める。D/A変換器入力B’がまた、先行する所
定期間で得た係数G’の値を用いるときには、絶対値の
最大値を検出するものである場合にも、後続の所定期間
でディジタル入力信号D’が過大になり、D/A変換器
入力B’がオーバーフローすることがある。このオーバ
ーフローを防止する必要があるときには、緩和係数kを
k<1の範囲で定める。kの値は、1/2または1/4
が適当である。
【0037】図2を流用して、変換利得可変のD/A変
換器13としてディジタル入力信号を振幅値に変換した
後、可変増幅率の増幅器に通してアナログ出力信号A’
を出力する第1の実施例の動作を説明する。ここで、図
中の記号B,C,D,Smax,Imaxは、それぞれ
図4に示した、B’,C’,D’,S’max,I’m
axに読み代えるものとし、また、図中の記号GAはG
A’に読み代えるものとする。GA’は、A/D変換器
1内の可変増幅率の増幅器の入力信号をナイキストフィ
ルタに通した後の波形を示すものとする。記号Aは、ア
ナログ出力信号A’をナイキストフィルタに通した後の
波形を示すものとする。
【0038】1つ前の10サンプリング時間における演
算により、係数発生手段16が係数G’として、G’=
2を出力しているとする。その結果、ディジタル入力信
号D’は、乗算器11により、G’=1のときに比べ2
倍され、符号長縮小変換手段入力C’となった上で、符
号長縮小変換手段12により5ビット長から4ビット長
に変換され、D/A変換器入力B’となる。D/A変換
器13は、ディジタル入力信号を振幅値に変換し、これ
を可変増幅率の増幅器の入力信号GA’とし、増幅す
る。増幅率は、1/G’=1のときに比べ1/2とす
る。その結果、係数発生手段16の出力である係数1/
G’=1/2により変換利得が1/2倍される。最大絶
対値または平均絶対値検出手段14は、10サンプリン
グ時間内のディジタル入力信号D’の中から、最大絶対
値を検出し、S’max=6を得る。Imax’=14
であるから、比較手段6は、14/6の5ビット演算を
行ない、切り捨てをすると2となり、緩和係数k=1/
2とすると、G’=1となり、この値が次の10サンプ
リング時間のための係数G’の値となる。
【0039】図3を流用して、変換利得可変のD/A変
換器13としてD/A変換器13の基準値を可変にする
第2の実施例の動作を説明する。ここで、図中の記号
B,C,D,Smax,Imaxは、それぞれ図4に示
した、B’,C’,D’,Smax’,Imax’に読
み代えるものとし、また、記号Aは、アナログ出力信号
A’をナイキストフィルタに通した後の波形を示すもの
とする。
【0040】やはり、1つ前の10サンプリング時間に
おける演算により、係数発生手段16が係数G’とし
て、G’=2を出力しているとする。その結果、ディジ
タル入力信号D’は、乗算器11により、G’=1のと
きに比べ2倍され、符号長縮小変換手段入力C’となっ
た上で、符号長縮小変換手段12により5ビット長から
4ビット長に変換され、D/A変換器入力B’となる。
D/A変換器13は、基準値を1/G’=1のときに比
べ1/2倍とする。その結果、係数発生手段16の出力
である係数1/G’=1/2により変換利得が1/2倍
される。以後は、第1の実施例と同じ動作をする。
【0041】本発明の適応化A/D変換装置を音声符号
化処理の前段階に用いた一実施例を説明する。図5は、
適応化A/D変換装置の一実施例の動作を示す図であ
る。図中、S50は最初のサブフレームにおける初期値
設定ステップ、S51からS56までは適応量子化のた
めのステップ、S57は1フレーム分の処理の終了を判
断するステップ、S58は音声符号化ステップである。
【0042】音声符号化処理S58は、20ms毎に、
1フレーム160サンプルを単位として処理する。サン
プリング周波数は、8kHzである。この音声符号化の
処理の前に行なうA/D変換に、本発明の適応量子化A
/D変換装置を用いる。なお、本発明の適応量子化D/
A変換装置は、この音声符号化処理されたものから、元
の音声信号を復元する際に用いられる。この適応化処理
のためのサブフレームの単位は32サンプルであり、1
フレーム中にサブフレームが5回繰り返される。1フレ
ーム中の最初のサブフレームにおけるS50において、
G=1を初期設定し、S50からS56までが実行さ
れ、次のサブフレームからは、S56において得られた
Gの値を用いてS51からS56が実行され、S57に
おいて5個のサブフレームついて演算が終了したことを
検出すると、A/D変換装置の適応化処理が終了し、1
60個のサンプルは、S58において音声符号化処理が
行なわれる。
【0043】A/D変換器の符号化ビット数は、8ビッ
トとする。演算処理過程中のディジタル信号及び音声符
号化処理回路へのディジタル信号出力の符号長は、16
ビットとする。また、A/D変換することができるアナ
ログ入力信号を2の補数で表して、−5V〜+5(28
−1)/28 Vとすると、A/D変換することができる
アナログ入力信号の最大の絶対値は、5(28 −1)/
8 Vとなる。このとき、最大A/D変換絶対値は、8
ビット符号長では、7Fh(01111111)、16
ビット符号長では、7F00h(0111111100
000000)となる。
【0044】まず、1フレーム中の最初のサブフレーム
における適応化処理の詳細について説明する。S50に
おいて、G=1とされた後、S51において、音声信号
が入力される。係数G=1であるから、S51において
振幅値が変わらず、S52において8ビットのA/D変
換がなされ、その下位に8ビットの全0ビット列が付加
され16ビット長に変換され、以後の信号処理に用いら
れる。S53においても、係数G=1であるからこの出
力値は変わらない。S54において1サブフレーム分3
2サンプルの取り込みが終了したかどうかを判別し、3
2サンプルの取り込みが終了するまで、S51からS5
3が繰り返される。このようにして、最初のサブフレー
ム32サンプルのA/D変換がなされた後、S55にお
いてこれら32サンプルの絶対値の最大値Smaxを検
出する。S56において、最大A/D変換絶対値Ima
x7F00hをこの最大値Smaxで割り、これに緩和
係数kを乗算して、係数Gの値を得る。S57におい
て、1フレーム中の全てのサブフレームを処理したかを
調べる。現在は、1番目のサブフレームの処理が終了し
た直後であるからS51に戻る。
【0045】第2番目のサブフレームの処理過程を説明
する。S51において、音声信号が入力され、振幅値は
G倍される。S52において、8ビットのA/D変換が
なされると、8ビットのディジタル信号が出力される
が、その下位に8ビットの全0ビット列がつけ加えられ
16ビット長のディジタル信号に変換されて、以後の信
号処理に用いられる。S53において、ディジタル信号
には1/Gが乗算される。S54において1サブフレー
ム分32サンプルの取り込みが終了したかどうかを判別
し、32サンプルの取り込みが終了するまで、S51か
らS53が繰り返される。このようにして、最初のサブ
フレーム32サンプルのA/D変換がなされた後、S5
5において、32サンプルの絶対値の最大値を検出す
る。S55において、最大A/D変換絶対値7F00h
を、32サンプルの絶対値の最大値で割り、これに緩和
係数1/2を乗算して、新たなGの値を算出する。S5
7において、1フレーム中の全てのサブフレームを処理
したかを調べる。現在は、2番目のサブフレームの処理
が終了した直後であるから、S51に戻り、第3番目の
サブフレームの32個のサンプルが取り込まれる。
【0046】このようにして、第5番目のサブフレーム
までの処理が終了すると、S57からS58に進み、1
フレーム160個のサンプル値が適応量子化A/D変換
されたものが音声符号化処理されることとなる。
【0047】なお、1サブフレーム単位、あるいは、1
サンプル単位にA/D変換出力のサンプル値を音声符号
化処理ステップに渡すようにフローを変更してもよい。
すなわち、S58をS56とS57の間や、S53とS
54の間に入れることができる。また、サブフレームを
なくし、1フレーム単位で係数Gを算出してもよい。す
なわち、S55において1フレーム160サンプルの絶
対値の最大値を得て、S54をなくすことができる。ま
た、S55において、最大絶対値の検出を1サブフレー
ムごとのサンプル値ではなく、過去の所定数のサンプル
値の中での最大絶対値の検出をするように、1サンプル
毎にS55,S56を実行するようにしてもよい。すな
わち、S54をなくして、1サンプルごとに係数Gを
得、次以降のサンプル値の信号処理に用いることもでき
る。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の適応量子化A/D変換装置、および、D/A変換装置
によれば、A/D変換器、D/A変換器の符号化ビット
数よりも高品位の音声信号処理をすることができダイナ
ミックレンジを広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適応量子化A/D変換装置の概略構成
図である。
【図2】第1の実施例の動作を示す図である。
【図3】第2実施例の動作を示す図である。
【図4】本発明の適応量子化D/A変換装置の概略構成
図である。
【図5】適応化A/D変換装置の一実施例の動作を示す
図である。
【符号の説明】
1…A/D変換器、2…演算手段、3…符号長拡大変換
手段、4…乗算器、5…絶対値の最大または平均値検出
手段、6…比較手段、7…係数発生手段、10…演算手
段、11…乗算器、12…符号長縮小変換手段、13…
D/A変換器、14…最大絶対値または平均絶対値検出
手段、15…比較手段、16…係数発生手段。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をmビットのディジタル信
    号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器により変
    換されたmビットのディジタル信号の下位に所定ビット
    数のビットを付加してnビットのディジタル信号に変換
    する符号長拡大変換手段と該符号長拡大変換手段により
    変換されたnビットのディジタル信号に対して乗算を行
    なう乗算手段とよりなる演算手段と、該演算手段の出力
    の所定期間内の最大絶対値または平均絶対値と最大A/
    D変換絶対値とを比較する比較手段と、該比較手段の出
    力に基づいて係数Gを発生する係数発生手段を有し、前
    記A/D変換器は、前記係数発生手段の出力によりその
    変換利得がG倍され、前記乗算手段は、前記係数発生手
    段の出力により前記nビットのディジタル信号に対して
    乗算係数を1/Gとする乗算を行なうものであることを
    特徴とする適応量子化A/D変換装置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段は、前記最大A/D変換絶
    対値を前記演算手段出力の所定期間内の最大絶対値また
    は平均絶対値で除算する手段であり、前記Gの値は、前
    記比較手段の出力に1未満の所定の係数を乗算した値で
    あることを特徴とする請求項1に記載の適応量子化A/
    D変換装置。
  3. 【請求項3】 前記係数発生手段は、前記所定期間での
    比較手段の出力に応じて、次の所定期間での係数を発生
    するものであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の適応量子化A/D変換装置。
  4. 【請求項4】 入力されるnビットのディジタル信号に
    対して乗算を行なう乗算手段と該乗算手段の出力のnビ
    ットのディジタル信号の下位の所定ビット数を除去して
    mビットのディジタル信号に変換する符号長縮小変換手
    段とよりなる演算手段と、該演算手段の出力をアナログ
    信号に変換するD/A変換器と、該演算手段入力の所定
    期間内の最大絶対値または平均絶対値と最大D/A変換
    絶対値とを比較する比較手段と、該比較手段の出力に基
    づいて係数G’を発生する係数発生手段を有し、前記D
    /A変換器は、前記係数発生手段の出力によりその変換
    利得が1/G’倍され、前記乗算手段は、前記係数発生
    手段の出力により前記nビットのディジタル信号に対し
    て乗算係数をGとする乗算を行なうものであることを特
    徴とする適応量子化D/A変換装置。
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