JP3344091B2 - 碍管破損防止装置 - Google Patents

碍管破損防止装置

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JP3344091B2
JP3344091B2 JP15683694A JP15683694A JP3344091B2 JP 3344091 B2 JP3344091 B2 JP 3344091B2 JP 15683694 A JP15683694 A JP 15683694A JP 15683694 A JP15683694 A JP 15683694A JP 3344091 B2 JP3344091 B2 JP 3344091B2
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守 三輪
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日立プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は碍管破損防止装置に係
り、特に電気集塵装置に設置される碍管室における支持
硝子に対するダストの付着や結露による碍管の破損を防
止するための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は電気集塵装置の概略的構成図を示
し、図３及び図４は図１の電気集塵装置の碍管付近の要
部拡大図である。電気集塵装置では、碍管室１０は高電
圧が印加される放電線２１を備えた放電枠２３を支持フ
レーム２６を介して放電極吊りロッド１４で支持ガラス
１６により懸垂し絶縁している。
【０００３】また、支持硝子１６における電気集塵装置
内部で捕集されたダストの付着を防止するため、支持硝
子１６の下部にスツール１８を設け、碍管室１０内にノ
ズル２８を介してシールエアーを取り入れて電気集塵装
置内部からのダストや腐食性ガスが逆流しないように構
成されている。さらに、電気集塵装置内部からの腐食性
ガスによる結露を防止するため、支持硝子１６の外周部
にヒーター３０を設置し、このヒーター３０により支持
硝子１６を加温している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
気集塵装置の碍管室では、結露を防止するために、支持
硝子１６を加温するための加熱装置を必要とし、加熱の
ためのエネルギーを要するばかりでなく、碍管室内部の
構造を複雑なものとしていた。本発明の目的は、上記し
た従来の課題を解決し、加熱のための特別なエネルギー
を要することなく、碍管室内部の構造を簡便にして支持
硝子を加温し、支持硝子に対するダストの付着と支持ガ
ラス内壁面における結露を防止することができる碍管破
損防止装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、内部が負圧となっている電気集塵装
置のケーシングとその外側に被覆される保温外装板との
間隙に外気を取り入れて電気集塵装置による熱で加温
し、この加温された外気を、前記ケーシング内部の負圧
により、一端開口部がケーシングと保温外装板との間の
間隙に位置し、他端開口部が碍管室内部に位置するノズ
ルを介して、前記ケーシング内部と連通する碍管室の内
部に導入するようにしたものである。
【０００６】
【作用】碍管室内に供給される加温ガスは、電気集塵装
置のケーシングとその外側に被覆される保温外装板との
間隙内のガスが電気集塵装置の運転時における熱エネル
ギーにより加温されるため、加温のための特別な加熱装
置を要しない。また、碍管室内に加熱装置を要しないか
ら碍管室内の構造が簡略化される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明の碍管破損防止装置を要部透視で示
す斜視図である。電気集塵装置本体（図１において図示
せず）の上部には碍管室１０が設置されており、この碍
管室１０はＩ型鋼材と各々ケーシング（ヘッダープレー
ト）１２ａ、１２ｂ及び１２ｃにより覆われている。
【０００８】碍管室１０の中心部には、放電極吊りロッ
ド１４が配置され、その周囲は載頭円錐状の支持硝子１
６により囲われ、ケーシング１２ｃの下方には電気集塵
装置本体の内部に連通するスツール１８が設置されてい
る。ケーシング１２ａの外側は保温材２０を覆う保温外
装板（デッキプレート）２２で覆われており、ケーシン
グ１２ａと保温外装板２２との間の間隙にノズル２４が
配置されている。このノズル２４は、その一端開口部が
ケーシング１２ａと保温外装板２２との間の間隙に位置
しており、その他端開口部は碍管室１０内部に連通する
ようになっている。
【０００９】次に上記のように構成される碍管破損防止
装置の作用について説明する。電気集塵装置で処理する
ガス温度は通常１００℃〜３００℃であり、電気集塵装
置自体はこの温度範囲に近い温度に加温されているた
め、ケーシング１２ａと保温外装板２２との間の間隙も
加温されている。また、電気集塵装置装置内は、出口フ
ァン（図示せず）により−１００〜−２００ｍｍＨｇ程
度の負圧となっているため、ケーシング１２ａと保温外
装板２２との間の間隙内の加温ガスは、押込ファンを要
することなく、碍管室１０内に吸引される。この吸引さ
れた加温ガスによって支持硝子１６等が加温され、碍管
室１０内におけるダストの付着や腐食性ガス（例えば、
硫黄化合物等）の結露による碍管破損、絶縁劣化が防止
される。
【００１０】碍管室１０内に吸引された加温ガスは、硝
子カバーに設けられた吸気孔を介して支持硝子１６内を
移動し、スツール１８を経て電気集塵装置装置本体内に
送られる。
【００１１】図１において、特に図面、左側の碍管室１
０につき上記した構成及び作用を説明したが、図面右側
の碍管室の場合も同様である。更に上記した実施例にお
いて、天井面におけるケーシング１２ａと保温外装板２
２との間の間隙内の加温ガスを碍管室１０に供給する例
を示したが、側面部のケーシング１２ｂとその外側を覆
う保温外装板２２との間の間隙の加温ガスを碍管室１０
に供給するようにしてもよい。
【００１２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、碍管室に
供給するガスを加温するための加熱装置を要することな
く、碍管室に加温ガスを供給して支持硝子の破損防止、
絶縁劣化防止を図ることができる。また、特別な加熱装
置を要しないから碍管室内部の構造が簡略できると共に
消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の碍管破損防止装置を要部透視で示す斜
視図である。
【図２】電気集塵装置の概略的構成図である。
【図３】図１の電気集塵装置の碍管付近の要部拡大図で
ある。
【図４】図１の電気集塵装置の碍管付近の要部拡大図で
ある。
【図５】従来の電気集塵装置の碍管室に対するシールエ
アの取り入れを示すための説明図である。
【符号の説明】
１０…碍管室 １２ａ〜１２ｃ…ケーシング １４…放電極吊りロッド １６…支持硝子 １８…スツール ２０…保温材 ２２…保温外装板 ２４…ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内部が負圧となっている電気集塵装置の
    ケーシングとその外側に被覆される保温外装板との間隙
    に外気を取り入れて電気集塵装置による熱で加温し、こ
    の加温された外気を、前記ケーシング内部の負圧によ
    り、一端開口部がケーシングと保温外装板との間の間隙
    に位置し、他端開口部が碍管室内部に位置するノズルを
    介して、前記ケーシング内部と連通する碍管室の内部に
    導入するようにしたことを特徴とする碍管破損防止装
    置。
JP15683694A 1994-06-15 1994-06-15 碍管破損防止装置 Expired - Lifetime JP3344091B2 (ja)

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