JP3343867B2 - 接合レンズの心出し装置 - Google Patents

接合レンズの心出し装置

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JP3343867B2 JP09202393A JP9202393A JP3343867B2 JP 3343867 B2 JP3343867 B2 JP 3343867B2 JP 09202393 A JP09202393 A JP 09202393A JP 9202393 A JP9202393 A JP 9202393A JP 3343867 B2 JP3343867 B2 JP 3343867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズとレンズを接合
する際に互いのレンズの光軸を一致させて接合する接合
レンズの心出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような接合レンズの心出し装置
は、知られている。例えば、実開昭61−75930号
公報がある。この公報に記載されている技術を図面に基
づいて説明する。図5は、上記公報に記載されている第
1図で、レンズの接合組立用心出し装置の実施例1を示
す正面よりの断面図である。図6は、上記公報に記載さ
れている第2図で、レンズの接合組立用心出し装置の実
施例2を示す正面よりの断面図である。図7は、上記公
報に記載されている第3図で、レンズの接合組立用心出
し装置の実施例3を示す正面よりの断面図である。
【0003】上記公報による従来のレンズの接合組立用
心出し装置の3例のうちより1例(図5)についての
み、その構成と作用を図面に基づいて説明する。図5の
中央位置に示す軸線方向に配設した一対のレンズ2と3
は、既に前工程においてレンズ2とレンズ3との間に接
着剤45を塗布構成された接合レンズである。この一対
の接合レンズ2と3のうち一方のレンズ、即ち下方側に
配設されたレンズ2の外径部が挿入するように、その嵌
合面36を精度よく嵌合構成し、更に下面の球面を受け
ると共に同軸度および直角度の精度をよく形成したレン
ズ受け部37を形成した円筒形状の第1心出し部材34
が設けられている。この第1の心出し部材34の外周面
の嵌合部38と嵌合構成するように、その内径を対応寸
法に形成された嵌合部41を設け、その内周面上方円周
縁部に同軸度および直角度よく、形成された心出し調整
部43を配設構成した円筒形状の第2の心出し部材35
が挿入嵌着されている。また、第1心出し部材34の上
端部の開口部42の上方位置には、ランプ44が配設さ
れ、第1心出し部材34の上端部嵌合面36に載置され
た一対の接合レンズ2と3に光束を照射するように構成
されている。
【0004】上記構成よりなる公報の従来例による作用
を説明する。接合レンズ2,3間に接着剤45が塗布さ
れ、接着剤45内の泡出しがされた接合レンズ2と3を
第1心出し部材34の嵌合面36内に挿入載置し、続い
て第2心出し部材35を第1心出し部材34上より、そ
の外周嵌合部38に対して第2心出し部材35の内径嵌
合部41が嵌合するように挿入する。この嵌合にて接合
レンズ2と3は、高精度の同軸度および直角度が維持構
成された第1心出し部材34のレンズ受け部37と第2
心出し部材35の心出し調整部43とにより接合レンズ
2と3を上下より挟み込むようにすることにより接合レ
ンズ2と3の心出しが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
と作用を有する従来の接合レンズの心出し装置によれ
ば、一対の接合レンズ2と3のうち下方側に配設した接
合レンズ2は、下面をレンズ受け部37により押さえら
れてはいるが、嵌合面36によるレンズ外周部を規制す
ることにより、接合レンズ2の左右方向が決められてい
る。この状態においては、一般のレンズ加工能力と、作
業能率とによりレンズ外径寸法のバラツキは、最大2/
100mmは考えられ、また作業者の第2心出し部材3
5へのレンズの抜きさしの能率を考えると、最小1/1
00mm程度のガタ(隙間)は欲しい。
【0006】従って、上記公報による構成では、最大3
/100mm程度の隙間が接合レンズ2の外周と第1心
出し部材34の内径嵌合部36との間に生ずることとな
る。この隙間は、接合レンズ2と3の心だし精度に大き
なバラツキとして発生し、問題となっていた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、接合レンズの外径のバラツキに関係なく装着で
き、また作業の簡易化など、高精度な接合レンズの心出
しを行える装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
接合レンズの心出し装置は、一対の接合レンズを光軸を
一致させて接合する接合レンズの心出し装置において、
レンズ間に接着剤を塗布した一対の接合レンズを載置す
るレンズ受け部と、前記接合レンズの光軸に対して直交
する方向に移動して一方の接合レンズの外径周面のみを
挟持する保持手段とを有する筒状の第1心出し部材と、
前記第1心出し部材と嵌合する嵌合部と、他方の接合レ
ンズのレンズ面を押圧して心出しするように突出して形
成された心出し調整部とを有する前記光軸と平行な方向
に移動可能な筒状の第2心出し部材と、を具備するもの
である。すなわち、本発明に係る接合レンズの心出し装
置は、筒状の第1心出し部材のレンズ受け部に、レンズ
間に接着剤を塗布した一対の接合レンズを載置し、第1
心出し部材の保持手段を接合レンズの光軸に対して直交
する方向に移動させ、一方の接合レンズの外径周面のみ
を挟持する。そして、第2心出し部材を接合レンズの光
軸と平行な方向に移動して第1心出し部材の嵌合部と嵌
合させ、第2心出し部材の心出し調整部を他方の接合レ
ンズのレンズ面に押圧して心出しする。
【0009】
【実施例1】まず、本発明の具体的な実施例を説明する
前に、本発明の接合レンズの心出し装置の概念を例示し
た図面に基づいて説明する。図1は、本発明の接合レン
ズの心出し装置の概念を例示し、その要部正面よりの断
面図である。図に示す符号1と2は一対のレンズ間に接
着剤3を塗布し、その接合間の接着剤3内の泡出しの終
わった接合レンズである。この接合レンズ1と2は、円
筒形状のレンズ受け部5の内径内に、接合レンズ2の下
面の球面を載置するよう内径方向に突出形成した段部
(受け部)4を設け、その段部4上に挿入されて載置さ
れている。上記レンズ受け部5の外径は、レンズ受け部
5の段部(受け部)4の中心に形成した孔6に対し、同
軸度および直角度を精度よく維持した外周嵌合部7とし
て形成されている。また、レンズ受け部5の外周嵌合部
7には、上記した接合レンズ2を挿入して載置するよう
形成した段部4の上面に対応する位置に、等間隔に数カ
所に、径方向へ貫通する孔を穿設している。図に示すよ
うに、外周嵌合部7の孔にはレンズ受け部5の中心方向
(水平方向)に移動自在に嵌合構成された外周保持部材
8が、配備されており、この外周保持部材8は、その基
端をそれぞれアクチュエーター9と連設されて、段部4
に載置された接合レンズ2の外径周面と当接することに
より、接合レンズ2を球心方向(軸心方向)に同期移動
して接合レンズの保持手段として機能し、この保持手段
を有するレンズ受け部5は第1心出し部材として機能す
るよう構成されている。
【0010】上記した第1心出し部材として機能するよ
う構成したレンズ受け部5の外周嵌合部7には、その外
周嵌合部7と嵌合構成する円筒形状の第2心出し部材1
0が上下方向に摺動自在に配設されている。即ち、円筒
形状で、その内径壁面(内周嵌合部)11は上記レンズ
受け部5の外周壁面(外周嵌合部)7と嵌合装着するよ
う構成し、円筒部中心の上端部に形成した孔の下面縁辺
周面より下方向に接合レンズ1の外径寸法と対応した径
に突出形成され、かつ同軸度、直角度を維持形成した心
出し調整部12が設けられた第2心出し部材10が、上
下方向に摺動自在に第1心出し部材に嵌合装着されてい
る。
【0011】上記した構成による本発明の概念の例示の
作用を説明する。まず、レンズ受け部5内の段部4の孔
6中央に、予め接合レンズ1と2の間に接着剤3を塗布
し、その接着剤3内に生じた泡を除去した一対の接合レ
ンズの下方側の接合レンズ2の下面球面を図に示すよう
に挿入して載置し、接合レンズ2の外径周面に向けてア
クチュエーター9を作動して接合レンズの保持手段とし
ての各外周保持部材8の先端面を接合レンズの光軸に対
して直交する方向すなわちレンズ受け部5の中心に向け
て移動する。即ち、球心方向(軸心方向)に同期して移
動して接合レンズ2の外径寸法に関係なく当接して接合
レンズ2を同軸にて保持する。
【0012】上記保持手段としての外周保持部材8に保
持された接合レンズ1と2の上方より、レンズ受け部5
の外周嵌合部7と嵌合する第2心出し部材10の内径嵌
合部11を挿入し、両者を嵌着する。次に、上記レンズ
受け部5の外周嵌合部7と嵌合した第1心出し部材10
は下降し、その下面中心に設けた心出し調整部12の先
端部は、接合レンズ1の上面であるレンズ面に当接して
接合レンズ1を押圧し、接合レンズ1と2の心出しが行
われる。
【0013】以下、本発明の接合レンズの心出し装置の
具体例を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の接
合レンズの心出し装置の実施例1に係わる正面よりの断
面図である。なお、図中において、上記本発明の接合レ
ンズの心出し装置の例示した概念説明に用いた図1と同
一部材、同一形状、同一構成については、同一符号を付
し、その説明は省略する。図の中央に示すカップ形状の
部材は、上面の直角度および内面とその同軸度を精度よ
く形成されたレンズ受け部13で、その外周面を円形の
ブロック状のエアーチャック14の中央部に穿設された
孔内に挿入嵌着されている。上記レンズ受け部13内の
カップ状の底面中央には、エアーチャック14の下面中
央に穿設された孔15と連通する孔16が穿設されて、
図示されていない真空発生手段と継手17を介して吸引
されるよう構成されている。
【0014】上記エアーチャック14の中央位置に設け
た孔内に挿入嵌着したレンズ受け部13上端部の外周面
と、上記エアーチャック14の上端部の内周面との間に
は空間部が設けられている。また、エアーチャック14
の上端部上面には、3方向よりレンズ受け部13の中央
に設けた内径部の中心と同軸に放射方向から水平に同心
状で、かつ同期して移動するチャック爪18が等間隔に
配設されている。上記チャック爪18は、図示されてい
ないが、外部に設けられた圧縮エア手段によりエアーチ
ャック14の下端部の外周壁面に設けられた継手19を
介して水平作動するよう構成されている。
【0015】また、エアーチャック14の上端面には、
エアーチャック14の中央部の孔に嵌着構成されたレン
ズ受け部13の中央内径部の中心と同軸に、かつ精度よ
く形成された円筒形状の第1心出し部材20が直立に配
設されており、この第1心出し部材20の内側に上記チ
ャック爪18が配設されている。上記第1心出し部材2
0の外径周壁面、即ち、外周嵌合部21は後述する第2
心出し部材10の内周嵌合部11と嵌合するため精度よ
く形成されている。上記第2心出し部材10の内周嵌合
部11と同軸で、かつ直角度を精度よく形成された心出
し調整部12が内部上面中央先端側に向けて突出形成さ
れている。即ち、円筒形状で、その内径壁面(内周嵌合
部)11を第1心出し部材20の外周壁面(外周嵌合
部)21と嵌合装着するよう構成し、円筒部中心の上端
部に形成した孔の下面縁辺周面より下方向に接合レンズ
1の外径寸法よりやや小径に突出形成され、かつ同軸
度、直角度を維持形成した心出し調整部12を設けた第
2心出し部材10が嵌合装着されて、矢印にて示す方向
に摺動するよう構成されている。また、第2心出し部材
10の中心に形成された光束を通過するための孔、即ち
接合レンズ1と2の心出しをする心出し調整部12の中
央の孔の上方位置には、接合レンズ1と2との間に塗布
された紫外線硬化型接着剤3を硬化するための紫外線を
照射するUV光源22が配設されている。
【0016】次に、上記構成よりなる本実施例の作用を
説明する。まず、予め接合レンズ間に、紫外線硬化型接
着剤3を塗布し、その接着剤3内に生じる泡出しの終わ
った一対の接合レンズ1と2を開放作動されたチャック
爪18内のレンズ受け部13上に載置する。次に、図示
されていない真空発生手段を駆動させ、継手17と孔1
5および16を介してレンズ受け部13の内径側より接
合レンズ2の下面を吸引作動して接合レンズ2を保持す
る。続いて、図示されていないが、外部に設けられた圧
縮エアー手段を駆動し、継手19を介して接合レンズの
保持手段としての各チャック爪18を内径方向に同期作
動させ接合レンズ2の外径周面をクランプし、接合レン
ズ2の光軸芯と、レンズ受け部13の軸心とを合致させ
る。
【0017】次に、上記した接合レンズ2の光軸とレン
ズ受け部13との軸心とが合致した状態において、レン
ズ受け部13の軸心と同軸となっている第1心出し部材
20の上方より、その外周嵌合部21に第2心出し部材
10の内周嵌合部11を嵌合装着すべく挿入し、互の嵌
合部21と11の嵌合摺動にて第2心出し部材10を下
降させ、第2心出し部材10内に突出して設けた心出し
調整部12を接合レンズ1の上面の球面上へ当接させ
る。この当接により、接合レンズ1は、心出し調整部1
2とレンズ受け部13の上端面との間に挟み込まれた状
態となり、接合レンズ1は、接合レンズ2の光軸方向に
馴らされ合致する。即ち、高精度な同軸度と、直角度と
が出ている心出し調整部12とレンズ受け部13とによ
り上下方向より挟み込まれて押し当てられた接合レンズ
1と2の光軸は合致することになる。
【0018】上記作用により光軸が合致した接合レンズ
1と2は、第2心出し部材10の上方位置に配設された
UV光源22がONし、その照射される紫外線を第2心
出し部材10の中心孔より接合レンズ1上より接着剤3
上に照射されて硬化されて接合レンズ1と2は接着固定
される。
【0019】上記した本実施例において、接合レンズ2
の外径周面を等間隔に3方向よりチャック爪18にて水
平クランプしたが、本実施例はこれに限定されるもので
はなく、4本爪または5本爪でもよく、要は接合レンズ
の外径の大小および形状に伴って、その数を設ければよ
いのである。
【0020】上記構成と作用による本実施例によれば、
接合レンズの心出し手段(保持手段)をチャック爪にて
構成したので、接合レンズをクランプする場合のストロ
ークのスペースがとれるので、レンズ径の大小に関係な
く対応できる。また、レンズ受け部に接合レンズを保持
するための真空発生手段と、チャック爪を作動するため
の圧縮エアー手段という簡単な構成で行えるなど、生産
面、原価面において大きな利点がある。
【0021】
【実施例2】次に、本発明の接合レンズの心出し装置の
実施例2を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の
接合レンズの心出し装置の実施例2に係わる正面よりの
断面図である。図4は、図3に示すレンズ受け部の上面
図である。なお、図中において上記した実施例1に用い
た図2および本発明の概念の例示の説明に用いた図1と
同一部材、同一形状、同一構成については、同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0022】本実施例と上記した実施例1との相違点
は、接合レンズ2を載置して保持する保持手段とその保
持方法が異なっている。以下その構成を詳述する。接着
剤3により接合された接合レンズ1と2のうち下側に配
設された接合レンズ2の下面の球面を上端面に載置し、
その内径および外径周面の直角度と同時に精度よく形成
した上下方向に長く形成された円筒形状のレンズ受け部
23を中心位置に配設している。このレンズ受け部23
の下端部の軸心には送気孔24が穿設され、その基端部
の側方に継手25を介して、図示されていないが外部に
設けられた真空発生手段と連設されている。即ち、上端
面に載置する接合レンズ1と2を吸引保持するよう構成
されている。
【0023】レンズ受け部23の上端部側の外径周面に
は、段部を形成して細径とし、この細径とした段部との
間に所望の間隙を構成して、またその上端部側を太く下
方向に向けて細径にしたテーパ部27を形成し、更にそ
のテーパ部27の上端部を含む先端面に放射状方向で、
かつ長手方向(下端部方向)に向けて等間隔に3方向の
すり割り30(すり割り30の長さは略、レンズ受け部
23の細径を形成する段部の長さ)を形成した円筒形状
のコレットチャック式のテーパ部材26があり、テーパ
部材26の基端部内径内にレンズ受け部23の基端部外
径が精度よく嵌合装着していて、上記テーパ部材26の
上端部がすり割り30によって径方向に弾性変形自在に
構成されている。また、テーパ部材26の上端部側とな
る先端部内径には、上記レンズ受け部23の上端面に載
置した接合レンズ2の外径周面を挟持するため、接合レ
ンズ2の外径が挿入可能な寸法の孔径が形成されてい
る。また、テーパ部材26の基端部(下端部)には、外
方向に突出した鍔形状の突出部28が形成されて、後述
するドローバー部材29の先端部の内周壁面に形成され
た溝31内と連設するように構成されている。また、テ
ーパ部材26の接合レンズ2を挟持する内径およびテー
パ部27は、同軸に精度よく形成されている。
【0024】上記構成のテーパ部材26の外周面には、
そのテーパ部27と嵌合するように、テーパ部27の形
状とは逆方向にテーパとなった、即ち下端部側を太径に
上端部側を細径に形成したテーパ部32を内面に形成
し、かつテーパ部材26のテーパ部27と同軸に精度を
維持形成された外周面を設けた円筒形状で、その下端部
の外周面に鍔状の突出部を設けて図示されていない固定
部材と固着構成した第1心出し部材33が嵌合装着して
いる。即ち、テーパ部材26の下方向への作動に伴い第
1心出し部材33のテーパ部32のテーパ面に沿って、
テーパ部材26のテーパ部27は下降し接合レンズ2の
外径周面を挟持保持するよう構成されている。
【0025】上記したテーパ部材26の基端部(下端
部)と対応する位置には、その基端部の外方向に突出し
て形成した突出部28を内周壁面に形成した溝31と嵌
合するように構成した、カップ形状のドローバー部材2
9が配設されている。このドローバー部材29の内部中
央には、レンズ受け部23の基端部が収納構成されてい
る。また、ドローバー部材29の下方位置には、図示さ
れていない圧縮空圧手段と接続した配管34を介してア
クチュエーター35が配設されている。このアクチュエ
ーター35により、ドローバー部材29を介してテーパ
部材26を上下動自在に制御するように構成されてい
る。
【0026】なお、第1心出し部材33の外周面には、
第2心出し部材10が挿入されることにより嵌合し、心
出し調整部12にて接合レンズ1の上面と当接し、押圧
にて心出しするよう構成されている。心出しされた接合
レンズ1,2は、第2心出し部材10の上方に配設され
たUV光源22の照射により接着剤3を硬化させて接合
レンズ1,2を接着して一体化している。
【0027】上記構成よりなる本実施例の作用を説明す
る。まず、上記した実施例1と同様に、予め前工程にて
接合された接合レンズ1,2をレンズ受け部23の上面
に載置する。この場合、アクチュエーター35は、上端
位置に移動しており、ドローバー部材29と連設してい
るテーパ部材26は、上昇位置に移動している。即ち、
テーパ部材26のすり割り30は開状態となっている。
レンズ受け部23に接合レンズ1,2が載置されたの
ち、真空発生手段(図示されず)を駆動して継手25、
送気孔24を介して接合レンズ2の下面を吸引保持す
る。
【0028】レンズ受け部23の上端面に接合レンズ
1,2が、吸引保持されたのち、圧縮空圧手段(図示さ
れず)を駆動して、アクチュエーター35を作動させて
下降することにより、ドローバー部材29およびテーパ
部材26は下降する。この下降により、テーパ部材26
の外周面のテーパ部27は、嵌合構成している固定部材
(図示されず)に固定装着されている第1心出し部材3
3の内周壁面のテーパ部32の面に沿って下降する。こ
の下降により、テーパ部材26の上端部側は、すり割り
30により下方向に引き込まれて、その先端部内径は中
心方向に同心状に弾性変形し、接合レンズ2の外径周面
を、第1心出し部材33の外周部に対して同軸心上に保
持し、第1心出し部材33の保持手段として機能する。
【0029】上記テーパ部材26により保持された接合
レンズ1,2は、その上方より第2心出し部材10を第
1心出し部材33の外周壁面に嵌合し、心出し調整部1
2を接合レンズ1の上面と当接して押圧にて心出しが行
われる。心出しが終わったのち、上方位置のUV光源2
2を照射して接合レンズ1と2間の接着剤3を硬化する
ことにより接合レンズが得られる。
【0030】
【発明の効果】上記構成による本発明の接合レンズの心
出し装置によれば、レンズ受け部の上端面に載置した一
対の接合レンズの一方の接合レンズの外径周面を上記接
合レンズの光軸と合致するレンズ保持手段を設けた第1
心出し部材と、この第1心出し部材と同軸構成した第2
心出し部材を嵌合構成して他方の接合レンズのレンズ面
と当接し、押圧にて心出し調整するように構成した第2
心出し部材とを設けたので、接合レンズの外径寸法のバ
ラツキに関係なく高精度の心出しが可能となった。ま
た、接合レンズの外径周面とこの周面を保持する保持手
段との間を大きく(広く)構成しているので、接合レン
ズをレンズ受け部上に載置することが容易可能となるな
ど、品質面、原価面、生産面に寄与する効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接合レンズの心出し装置の例示の概
念を示し、その要部の正面よりの断面図である。
【図2】本発明の接合レンズの心出し装置の実施例1に
係わる正面よりの断面図である。
【図3】本発明の接合レンズの心出し装置の実施例2に
係わる正面よりの断面図である。
【図4】図3にて示すA−A面よりの断面図である。
【図5】従来のレンズの接合組立用心出し装置の実施例
1を示す断面図である。
【図6】従来のレンズの接合組立用心出し装置の実施例
2を示す断面図である。
【図7】従来のレンズの接合組立用心出装置の実施例3
を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2 接合レンズ 3 接着剤 4 段部 5,13,19,23 レンズ受け部 6,15,16 孔 7,21 外周嵌合部 8 外周保持部材 9,35 アクチュエーター 10 第2心出し部材 11 内径壁面(内周嵌合面) 12 心出し調整部 14 エアーチャック 17,19,25 継手 18 チャック爪 20,33 第1心出し部材 22 UV光源 24 送気孔 26 テーパ部材 27,32 テーパ部 28 嵌合部 29 ドローバー部材 30 すり割り 31 溝 34 配管
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−146447(JP,A) 特開 昭59−176710(JP,A) 特開 昭60−150016(JP,A) 実開 昭58−22940(JP,U) 実開 昭61−75930(JP,U) 実開 昭54−84950(JP,U) 実開 昭49−25440(JP,U) 実開 平4−124213(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の接合レンズを光軸を一致させて接
    合する接合レンズの心出し装置において、 レンズ間に接着剤を塗布した一対の接合レンズを載置す
    るレンズ受け部と、前記接合レンズの光軸に対して直交
    する方向に移動して一方の接合レンズの外径周面のみを
    挟持する保持手段とを有する筒状の第1心出し部材と、 前記第1心出し部材と嵌合する嵌合部と、他方の接合レ
    ンズのレンズ面を押圧して心出しするように突出して形
    成された心出し調整部とを有する前記光軸と平行な方向
    に移動可能な筒状の第2心出し部材と、 を具備することを特徴とする接合レンズの心出し装置。
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