JP3343408B2 - 円偏波アンテナ - Google Patents

円偏波アンテナ

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JP3343408B2 JP20946993A JP20946993A JP3343408B2 JP 3343408 B2 JP3343408 B2 JP 3343408B2 JP 20946993 A JP20946993 A JP 20946993A JP 20946993 A JP20946993 A JP 20946993A JP 3343408 B2 JP3343408 B2 JP 3343408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円偏波アンテナに係
り、特に、直線偏波を円偏波に変換する偏波変換器を備
えた円偏波アンテナの性能向上に関する。
【0002】
【従来の技術】直線偏波アンテナを使用して、円偏波ア
ンテナを構成する方法として、直線偏波・円偏波変換器
(単に、「円偏波発生器」あるいは「偏波変換器」とも
称する)を利用することが、一般的に行われている。
【0003】この様な、直線偏波・円偏波変換器には、
例えば、平行平板、ミアンダ線路を使用したもの等、多
種多様なものがある。
【0004】その中でも、ミアンダ線路型偏波変換器
は、広い周波数帯域に渡って、良好な偏波変換特性(す
なわち、良好な円偏波を発生させる機能)を有している
ため、実用に供せられることが非常に多い。
【0005】さて、図1に、上記ミアンダ線路型偏波変
換器の1例を示す。
【0006】ミアンダ線路型偏波変換器は、例えば、多
数のミアンダ線路1を配列して構成した薄い誘電体シー
トBを、スペーサCを介して、適当な間隔を設けて重ね
る層構造を有して構成されている。
【0007】この誘電体シートB片面には、多数のミア
ンダ線路1が配列され、ミアンダ線路の軸Y(以下、
「線路軸」と称する)を、入射する直線偏波電界Ein
cに対して、ξなる角度を有するようにする。
【0008】従来技術においては、ξ=45°となるよ
うにしていたため、Eincは、同位相かつ同振幅を有
する直線偏波、すなわち、Y軸成分Eyと、これに直交
するX軸成分Exの2つの同振幅の直線偏波に分解さ
れ、偏波変換器内を伝搬する。
【0009】この際、Ex、Eyには、ミアンダ線路の
作用により、異なった位相差が発生し、変換器を伝搬し
終えたときに、「90°」の位相が発生する様に、ミア
ンダ線路1の寸法、および、スペーサCの厚さを調整し
ておくと、放射電界は良好な円偏波となる。
【0010】このように、理想の円偏波の発生条件は、
アンテナ開口面における、直交する2つの直線偏波が同
振幅を有し、かつ、90°の位相差を有することであ
り、この条件を、以下「条件1」と称することにする。
【0011】また、図2は、上記ミアンダ線路型偏波変
換器Dを使用した円偏波アンテナの1例であり、Fは、
スロットアレー導波管アンテナ、Gは、金属フレア、H
は、垂直偏波抑圧格子である。
【0012】この場合、ミアンダ線路型偏波変換器D
は、金属フレアGの開口面前方に配置されるのが一般的
である。また、その他のアンテナ、例えば、ホーンアン
テナ、コーナーリフレクタアンテナ等の電波収束機能を
有する開口面アンテナに応用する場合にも、偏波変換器
は、同様に、アンテナ開口面前方に配置される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の様に、偏波変換器をアンテナ開口面前方に配置
した構造では、偏波変換器の大きさが、開口面とほぼ同
じか、それ以上の大きさとなり、製造コストの上昇やア
ンテナの大型化を招く等の問題があった。
【0014】これらの問題を解決するため、偏波変換器
を金属フレアやホーンアンテナの内部に配置すると、図
3に示すように金属フレア内部の寸法W1、W2が異な
るために、発生する電磁界E1、E2に波長差が生じるた
め放射電波が良好な円偏波にならないという問題が発生
する。
【0015】そこで、本発明の目的は、ミアンダ線路型
偏波変換器Dの小型化を図るとともに、金属フレアGの
影響を考慮して、ミアンダ線路偏波変換器Dを製造する
ため、製造コストの上昇の阻止や、放射電波が円偏波に
ならないという従来の欠点を改善することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、以下の手段が考えられる。
【0017】まず、直線偏波を放射する直線状アレイア
ンテナと、該直線状アレイアンテナから放射された直線
偏波の垂直偏波成分を抑圧する垂直偏波抑圧格子と、ア
ンテナ軸に直交する断面のビームを絞るために、前記直
線状アレイアンテナおよび垂直偏波抑圧格子を覆うよう
に設けられ、その一部に開口を有する金属フレアと、ミ
アンダ型直線偏波・円偏波変換器を具備した構成にす
る。
【0018】設けた構成にする。
【0019】前記変換器を通過した電界が、前記金属フ
レア内を、金属フレアの開口面まで伝搬するときにうけ
る水平偏波および垂直偏波間の位相差をζとし、前記変
換器を構成するミアンダ線路の伸びる方向および前記金
属フレアの長手方向のなす角度をξとして、次式
【0020】
【数3】 ∠((jtan(ξ)sin(ξ)+cos(ξ))exp(jζ))−∠( −jtan(ξ)cos(ξ)+sin(ξ)) (ただし、expは、自然対数の底のべき乗、jは、虚
数単位、x、yを実数として、∠は、∠(x+jy)=
invtan(y/x)なる角度を示す。ここで、in
vtanは、逆正接関数を表す)の示す値が90°とな
る条件を満たすように、角度ξを設定し、かつ、前記変
換器を前記金属フレア内の所定位置に設けた構成にす
る。
【0021】
【作用】本発明においては、まず第一に、直線偏波を放
射する直線状アレイアンテナと、該直線状アレイアンテ
ナから放射された直線偏波の垂直偏波成分を抑圧する垂
直偏波抑圧格子と、アンテナ軸に直交する断面のビーム
を絞るために、前記直線状アレイアンテナおよび垂直偏
波抑圧格子を覆うように設けられ、その一部に開口を有
する金属フレアと、ミアンダ線路型偏波変換器を具備す
る円偏波アンテナに、前記ミアンダ線路型偏波変換器を
前記金属フレア内に挿入し、装着する。
【0022】この際、前記偏波変換器を構成するミアン
ダ線路の伸びる方向および前記金属フレアの長手方向の
なす角度をξを、前記「条件1」を満足するようにす
る。
【0023】これにより、前記偏波変換器から出力され
る電界は、この時点では円偏波とはならない。また、前
記偏波変換器から放射した電磁波が、前記金属フレア内
を伝搬し、さらに、アンテナ開口面に到達したとき、良
好な円偏波となる。
【0024】なお、ミアンダ線路1の寸法、スペーサC
の厚さを調整して、偏波変換器Dの有する位相特性を変
更して、より良好な円偏波を発生させる円偏波アンテナ
を構成するのも好ましい。
【0025】このように、偏波変換器Dの寸法を小さく
するとともに、金属フレアGの影響を考慮して、偏波変
換器Dを設計するため、偏波変換器を装着した円偏波ア
ンテナであっても、変換器自体の小型化を図ることがで
き、その結果、製造コストの大幅な低減も図れる。
【0026】
【実施例】以下、本発明について、図面を参照して説明
する。
【0027】図4、図5は、それぞれ、本発明にかかる
第一実施例である円偏波アンテナの断面図、正面図であ
り、Fは、スロットアレー導波管アンテナ、Hは、垂直
偏波抑圧格子、Gは、金属フレア、Dは、ミアンダ線路
型偏波変換器である。
【0028】図4に示すように、このミアンダ線路型偏
波変換器Dは、金属フレアGの内部に設けられた垂直偏
波抑圧格子Hに、隙間を空けないように密着して配置す
る。
【0029】また、アンテナFから放射され、垂直偏波
抑圧格子Hを通過した直線偏波電界Eincの有する偏
波面と、ミアンダ線路軸Yとのなす角度をξとする。
【0030】この際、偏波変換器Dにおいては、開口面
で円偏波が発生する、すなわち、前記角度ξが、前記
「条件1」を満足するように設定されている。
【0031】ミアンダ線路製造時に、かかる条件を満た
すように、ミアンダ線路を配置、製造すれば、このこと
は実現しうる。
【0032】あるいは、さらに特性を向上させるため
に、上記のように角度ξを設定することに加えて、「条
件1」をさらに厳密に実現すべく、ミアンダ線路1の幅
等の寸法、スペーサーCの厚さ等を調整し、設定した偏
波変換器Dを金属フレア内に配置するのが好ましい。
【0033】なお、かかる調整は、例えば、ミアンダ線
路型偏波変換器によって発生する水平偏波および垂直偏
波間の位相差をφとして、次式
【0034】
【数4】 ∠((exp(jφ)tan(ξ)sin(ξ)+cos(ξ))exp(j ζ))−∠(exp(−jφ)tan(ξ)cos(ξ)+sin(ξ)) (ただし、expは、自然対数の底のべき乗、jは、虚
数単位、x、yを実数として、∠は、∠(x+jy)=
invtan(y/x)なる角度を示す。ここで、in
vtanは、逆正接関数を表す)の示す値が90°とな
るようにすればよい。
【0035】上記実施例について、図面を参照して、さ
らに詳しく説明する。
【0036】図6は、ミアンダ線路型偏波変換器Dによ
り発生した、直交する2つの直線偏波の電界ベクトル
の、金属フレアGに入射する時点(ミアンダ線路型偏波
変換器D通過直後)での、状態を示す図である。
【0037】ここで、ミアンダ線路の線路軸をY軸と
し、Y軸に直交するミアンダ線路の格子方向にX軸をと
る。また、金属フレアGの長手方向とこれに直交する方
向を、それぞれU軸、V軸とする。
【0038】また、Y軸とU軸とのなす角度をξとし、
今、入射する直線偏波の入射電界ベクトルEincがU軸
上に存在すると考える。
【0039】このEincは、ミアンダ線路型偏波変換器
Dに入射する時点で、X、Y軸上において直交する2つ
の直線偏波Ex、Eyに分離して考えると、各々、
【0040】
【数5】
【0041】と表すことができる。
【0042】これらEx、Eyなる電界成分は、ミアン
ダ線路型偏波変換器D内を伝搬して行くにつれ、その位
相だけが徐々に変化し、ミアンダ線路型偏波変換器Dを
通過し終え、金属フレアGに入射する時点で、両者には
変換器の特性によって、ある位相差が生じることにな
る。
【0043】この時の、X、Y軸方向における電界ベク
トルEx、Eyを、それぞれExd、Eydとすると、U
軸、V軸方向における電界成分Eu、Evは、図6を参照
して座標系の回転公式より、それぞれ次式で表される。
【0044】
【数6】
【0045】さらに、ExdをEydで正規化し、振幅比
Exd/EydをE、Eydの位相を基準とした時のExd
の相対位相をφとした場合、
【0046】
【数7】
【0047】となる。なお、ここで新たに、Eu/Ey
d、Ev/Eydをそれぞれ、Eu/Eyd、Evとして
いる。また、以下「e」は、自然対数の底のべき乗を、
「j」は、虚数単位を表すこととする。
【0048】今、ミアンダ線路型変換器Dから金属フレ
アGの開口面までの距離をbとし、この間に発生する二
つの直線偏波の位相変化量を、それぞれkub、kvbとす
る。
【0049】さらに、開口面におけるU軸、V軸方向の
電界成分を、それぞれEua、Evaとすると、
【0050】
【数8】
【0051】となる。一方、ミアンダ線路型偏波変換器
Dの損失を無視してEを計算すると、
【0052】
【数9】
【0053】となり、(式9)を(式8)に代入する
と、
【0054】
【数10】
【0055】となる。
【0056】次に、位相変化量kub、kvbを、図4の座
標系U、V、Zに基づく断面図を使用して計算する。
【0057】金属フレアGは、V軸方向(断面方向)に
充分長いため、電界Evの伝搬位相kvbは、長さbの自
由空間を伝搬した時の位相変化量に等しい。
【0058】したがって、使用電波の波長をλとする
と、
【0059】
【数11】
【0060】となる。
【0061】しかしながら、これに対して、金属フレア
内の電界Euは、導波管と同じ様な境界条件(電界の接
線成分が「0」である)を科すことになるので、金属フ
レア開口面から距離zにおける、金属フレア内の波長を
λgとすると、zの位置における位相定数βvは、
【0062】
【数12】
【0063】となる。また、zの位置における金属フレ
アの幅をaとすると、境界条件より、
【0064】
【数13】
【0065】となる。したがって、次式が導かれる。
【0066】
【数14】
【0067】さらに、aを開き角θ、開口面幅w(図4
参照)で表現すると、次式となる。
【0068】
【数15】
【0069】したがって、βvは、次式となる。
【0070】
【数16】
【0071】式16は、金属フレア内の位置zでの位相
定数であり、zによって変化する値である。したがっ
て、金属フレアGの開口面からミアンダ線路型偏波変換
器Dの出力面までの距離をbとすると、電界が距離bを
伝搬する間の位相変化量kubは、
【0072】
【数17】
【0073】となる。
【0074】なお、式17は、解析的な積分演算ができ
ないため、例えば、台形公式等を利用した数値積分演算
を行って求めれば良い。
【0075】1例として、各種パラメータを以下のよう
に設定して、電界の伝搬による位相の変化量を計算す
る。
【0076】 使用周波数 :9392.5(MHz) フレア開き角 :θ=36.3(°) フレア開口幅 :w=90.9(mm) フレア内伝搬距離:b=75.7(mm) を、上記式11、式17に代入して、位相変化量を計算
すると、 kvb=853.2(°) kub=823.1(°) となり、電界Eu、Evの間で生じる位相差ξ(「kvb−
kub」)は、約30°となる。
【0077】したがって、自由空間で良好な円偏波変換
特性を有する変換器を、フレア内に設置するだけでは、
上記位相差の影響によって、フレアから外部に向けて放
射される電界の軸比は劣化する。
【0078】今、フレア内の伝搬によって発生する、U
軸に沿った電界に対する、V軸に沿った電界の相対的な
位相ξを30°とし、ミアンダ線路型偏波変換器Dによ
って生じる電界Exの、Eyに対する相対位相φを90
°として、式6から、金属フレアGの開口面における放
射電界の軸比を計算してみる。
【0079】図7はその計算結果を示したものであり、
横軸は金属フレアの長手方向を示すU軸と、ミアンダ線
路型偏波変換器の、y軸(図6参照)とのなす角ξであ
る。
【0080】図7を参照するとわかるように、角度ξを
約35°に設定して、ミアンダ線路型偏波変換器Dを金
属フレアG内部に置けば、放射電波の軸比は、角度δを
「45°」にした場合の4.8(dB)から1.9(d
B)へと改善される。
【0081】図8は、角度ξと前記相対位相φの2つを
変数をパラメータとした場合の、軸比の値の変化の様子
を示しており、金属フレア内で発生する位相差ξは、3
0°として計算した。
【0082】この図8から、ξ、φを同時に調整するこ
とにより、放射電界の軸比を1.0(dB)以下にでき
ることが分かる。
【0083】計算によれば、ξが32°、φが104°
の時、軸比0.13(dB)が実現可能であることがわか
った。
【0084】以上の計算を、各種の形状を有する金属フ
レア、ホーンアンテナ等に対して行い、適切な偏波変換
位相特性を有する変換器を、適切な設置傾き角(例え
ば、図5に示す、角度ξ)を有した状態で、金属フレア
内の適切な位置に設けることにより、良好な特性を有す
る円偏波アンテナを、安価に実現することが可能であ
る。 なおい、ここでは偏波変換器として、主としてミ
アンダ線路型偏波変換器を例にとり説明してきたが、も
ちろん、ミアンダ線路型偏波変換器に限られないことは
言うまでもなく、例えば、平行平板型偏波変換器等の他
の偏波変換器を使用しても良い。
【0085】以下、他の実施例について述べる。
【0086】上記の実施例では、変換器の一例として、
ミアンダ線路型偏波変換器を採用し、該変換器を、垂直
偏波抑圧格子と、隙間を設けずに密着させて設置した構
成としたが、図9に示す第2実施例のように、ミアンダ
線路型偏波変換器Dを、垂直偏波抑圧格子Hと金属フレ
アGの開口面の間の任意の位置に置いても良い。もちろ
ん前述の条件を満たしていることが前提となることは言
うまでもない。
【0087】また、図10に示す第3の実施例のよう
に、ミアンダ線路型偏波変換器の替わりに、金属平板を
平行に配置して構成した、平行平板型偏波変換器Iを使
用した実施例も考えられ、使用する偏波変換器は、前述
のようなミアンダ線路型偏波変換器に限られないことは
いうまでもない。なお、図10に示す実施例の場合、ミ
アンダ線路型偏波変換器における線路軸YとX軸は、そ
れぞれ、平行平板型偏波変換器を構成する平板の接戦方
向軸Y’、法線方向軸X’に対応して考えれば、上記の
説明がそのままあてはまる。
【0088】以上のように、フレアやホーンアンテナ等
の開口面の存在する位置に偏波変換器を取り付ける等の
従来技術に替えて、条件1を満足するようにして、アン
テナ内部の所定位置に、偏波変換器を設定し配置すれ
ば、小型かつ安価な円偏波アンテナを実現できる。本発
明によれば、簡単な構造で、良好な円偏波を放射し、か
つ、偏波変換器自体の小型化が可能になる効果がある。
【0089】
【発明の効果】アンテナ内に装着する偏波変換器が小型
であり、良好な円偏波を放射する円偏波アンテナを実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミアンダ線路型偏波変換器の構造の説明図であ
る。
【図2】偏波変換器を使用した、従来の円偏波アンテナ
の説明図である。
【図3】直交する2つの直線偏波の位相定数が異なるこ
との説明図である。
【図4】本発明にかかる実施例の断面図である。
【図5】本発明にかかる実施例の正面図である。
【図6】直線偏波電界と、変換器およびフレアの座標系
の説明図である。
【図7】変換器傾き角と軸比の関係を示す説明図であ
る。
【図8】変換器傾き角および変換器位相特性と、軸比と
の関係を示す図である。
【図9】本発明にかかる他の実施例の説明図である。
【図10】本発明にかかる他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1…ミアンダ線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−206006(JP,A) 特開 昭63−227204(JP,A) 特開 平2−130006(JP,A) 特開 平5−136624(JP,A) 特開 平5−167340(JP,A) 特開 平1−126803(JP,A) 特開 昭60−165101(JP,A) 特開 昭63−206007(JP,A) 実開 昭62−173809(JP,U) 実開 昭62−114519(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 15/24 H01P 1/17 H01Q 21/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線偏波を放射する直線状アレイアンテナ
    と、該直線状アレイアンテナから放射された直線偏波の
    垂直偏波成分を抑圧する垂直偏波抑圧格子と、アンテナ
    軸に直交する断面のビームを絞るために、前記直線状ア
    レイアンテナおよび垂直偏波抑圧格子を覆うように設け
    られ、その一部に開口を有する金属フレアと、ミアンダ
    型直線偏波・円偏波変換器を具備し、 前記変換器を通過した電界が、前記金属フレア内を、金
    属フレアの開口面まで伝搬するときにうける水平偏波お
    よび垂直偏波間の位相差をζとし、前記変換器を構成す
    るミアンダ線路の伸びる方向および前記金属フレアの長
    手方向のなす角度をξとして、次式 【数1】 ∠((jtan(ξ)sin(ξ)+cos(ξ))exp(jζ))−∠( −jtan(ξ)cos(ξ)+sin(ξ)) (ただし、expは、自然対数の底のべき乗、jは、虚
    数単位、x、yを実数として、∠は、∠(x+jy)=
    invtan(y/x)なる角度を示す。ここで、in
    vtanは、逆正接関数を表す)の示す値が90°とな
    る条件を満たすように、角度ξを設定し、かつ、前記変
    換器を前記金属フレア内の所定位置に設けたことを特徴
    とする円偏波アンテナ。
  2. 【請求項2】請求項1において、さらに、ミアンダ線路
    およびスペーサーを有して構成される前記変換器によっ
    て発生する水平偏波および垂直偏波間の位相差をφとし
    て、次式 【数2】 ∠((exp(jφ)tan(ξ)sin(ξ)+cos(ξ))exp(j ζ))−∠(exp(−jφ)tan(ξ)cos(ξ)+sin(ξ)) (ただし、expは、自然対数の底のべき乗、jは、虚
    数単位、x、yを実数として、∠は、∠(x+jy)=
    invtan(y/x)なる角度を示す。ここで、in
    vtanは、逆正接関数を表す)の示す値が90°とな
    るように、ミアンダ線路幅を含むミアンダ線路寸法、お
    よび、スペーサー幅を設定したことを特徴とする円偏波
    アンテナ。
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