JP3343279B2 - 天ぷら用鍋の加熱装置 - Google Patents

天ぷら用鍋の加熱装置

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JP3343279B2 JP12516393A JP12516393A JP3343279B2 JP 3343279 B2 JP3343279 B2 JP 3343279B2 JP 12516393 A JP12516393 A JP 12516393A JP 12516393 A JP12516393 A JP 12516393A JP 3343279 B2 JP3343279 B2 JP 3343279B2
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敬之 小林
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小林熱機工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天ぷらを揚げるための
容器(天ぷら鍋)の加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に天ぷらを揚げる場合は、天ぷら鍋
内に油をいれ、それを火にかけて油を所定温度に加熱
し、えび,魚或は野菜等の天ぷらの種を衣に通した後上
記所定温度に加熱されている油の中にいれて揚げる、と
いう手順で行なわれる。
【0003】この場合、天ぷらを上手に揚げるには油の
温度が非常に重要であり、天ぷらを揚げている間中油の
温度をできるだけ所定の一定温度範囲(160〜180
℃程度の範囲)に保つようにすることが望ましい。
【0004】しかし、衣をつけた種を油の中に入れると
油の温度は低下するから、次から次へと新しい種を油の
中に入れて天ぷらを連続的に揚げようとすると、加熱装
置で加熱し続けていても油の温度は所定温度に戻る間も
なくどんどん低下して行き、天ぷらをおいしく揚げるこ
とができなくなる。このような油の温度の低下を防ぐた
めには、一度に連続的に揚げる種の数を減らすか、加熱
装置の加熱熱量をより大きくするとといった方法が考え
られるが、一度に揚げる種の数をあまり減らすと能率が
低下するので、実際には加熱熱量を大きくした上で一度
に揚げる種の数をある程度制限するという折衷的な方法
を採っているのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の加熱
装置は、天ぷら鍋に入っている油を全体的にまんべんな
く加熱するよう天ぷら鍋の深い部分の下側即ち天ぷら鍋
のほぼ中央部の下側に設けられているのが普通であるか
ら、新しい種を油の中に入れることによって生じる油の
温度低下に対して油全体の温度を上げることによって対
処しなければならず、一度に揚げる種の数をある程度制
限しても天ぷらを揚げている間中油温度を所定温度範囲
に保つためにはかなり大きな熱量を必要とするという課
題を有している。
【0006】本発明は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、調理人の手元
が浅く前方へいくに従って深くなる傾斜底面をもつ
ぷら鍋において、基本的には該傾斜底面の浅い部分の下
側にのみ加熱装置を設け、該加熱装置により浅い部分の
油を集中的に加熱するよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】天ぷらを揚げるときは、種を衣に通し所定温度
まで加熱されている油内に入れるが、そのとき種が油内
に沈み込まないよう調理人の手元の浅いところに入れ、
ある程度揚がって浮き上がるようになると前方の深い部
分に箸で動かし、完全に揚がるまで深いところで泳がせ
ておき、その間に次の新しい種を浅い部分に入れるとい
うようにして次々と連続して天ぷらを揚げていくのが一
般的である。この場合本発明では加熱装置を天ぷら鍋の
浅い部分の下側に設けているので、新しい種を入れるこ
とにより油温度は低下しようとするが該加熱装置による
浅い部分の集中的加熱によりたちまち元の所定温度に戻
り、連続的に天ぷらを揚げても比較的少ない熱量にて油
温度を所定温度範囲に充分保つことができる。深い部分
は油の量が多く一旦所定温度まで加熱された後はなかな
か冷めにくく且つある程度揚げられ温度が高くなってい
る種が油上に浮かんで加熱されるだけであるから、加熱
装置によって集中的に加熱された浅い部分の油の対流程
度で深い部分の油の上層温度は充分所定温度範囲を保持
し続ける。このようにして熱量の節約と能率向上との両
立をはかることができるものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、1は底面2と周側面3と該周側面3の上縁に形成し
たフランジ面4とをもった天ぷら鍋であり、該天ぷら鍋
1の底面は一方から他方にかけて徐々に深くなる傾斜底
面21と該傾斜底面21の最も深い側から更に一段と深
くなる深底部22とをもった形状に構成され、該深底部
22には油抜き穴22aが設けられ、該油抜き穴のコッ
クを開くことにより使い古した油をドレーンすることが
できるようになっている。この天ぷら鍋1は、傾斜底面
21の最も浅い側が調理人の手元側となるようにセット
される。調理人の手元側のフランジ面は衣をつけた種を
油のなかに滑らせて入れることができるよう傾斜フラン
ジ面41に構成されている。
【0011】5は加熱装置であり、該加熱装置5は傾斜
底面21の浅い部分の下側に設置され、該傾斜底面21
の浅い部分の所定範囲のみを加熱するようになってい
る。
【0012】加熱装置5としては、例えば加熱コイルへ
の通電によって発生する磁力線にて鍋底に渦電流が流れ
鍋自体が発熱する所謂電磁式加熱装置(従来より公知)
を用いるのが熱量の調節制御が容易である点において好
ましいが、電磁式加熱装置に限らず電気式加熱装置或は
ガス燃焼式加熱装置等任意の加熱装置を採用することが
できる。
【0013】上記のように構成した天ぷら鍋1内に油6
を入れ、加熱装置5で油6を所定温度(通常160〜1
80℃程度)に加熱した後、えび(尾を残して殻をむき
適当に包丁を入れる等、従来通りの手を加えたえび)等
の種を衣に通して、それを傾斜フランジ面41上を滑ら
せるようにして油6内に次々といれていく。このように
して油6内に入れられた種は、最初のうちは油6内に沈
み込もうとするが、傾斜底面21の手元側は最も浅くな
っているので種は沈み込むことがなく、その場所である
程度まで揚げられて油6の上に浮き上がるようになる。
このように浮き上がるところまで揚げられた種を箸で前
方の深いところに移動させそこで完全に揚がり終るまで
泳がせておき、手元側の浅いところが空くとそこに次の
新しい種を入れ、以後同様に連続して次々と天ぷらを揚
げていく。
【0014】このように新しい種を油内に入れていく場
所は調理人の手元側の最も浅い位置であり、この場所は
油の量が少なく、比較的温度が低下し易いが逆に比較的
少ない熱量で温度を容易に上げることができるので、新
しい種を入れる度に油の温度は低下しようとするが、こ
の場所を加熱装置5にて集中的に加熱することによっ
て、低下しかけた油の温度はたちまち元の所定温度に戻
り、比較的少ない熱量で油温度は所定範囲内に保たれ
る。
【0015】一方、前方の深い部分は油の量が多く、一
旦所定温度まで加熱された後はなかなかさめにくく、且
つある程度まで揚げられた種が油上を泳いでいるだけで
あるので、加熱装置5によって加熱された浅い部分の油
の対流程度で深い部分の油の上層温度は充分所定温度範
囲を保ち続ける。
【0016】上記のように、新しい種を次々と入れてい
く浅い部分を集中的に加熱することによって、少ない熱
量で油の温度を所定温度範囲内に保持し続けることがで
き、熱量の節約と能率向上との両立をはかることができ
る。
【0017】尚、天ぷら鍋1の浅い部分の下側にのみ加
熱装置5を設けた図1の実施例のものにおいては、深い
部分を含む油全体の温度が一旦所定温度に達した後は、
上記のように加熱装置5による浅い部分の集中的加熱に
よって油温度を所定温度範囲に保ちつつ連続的に天ぷら
を揚げることができ、熱量の節約と能率向上との両立を
はかることができるという価値ある作用効果を奏し得る
が、最初に油全体の温度を所定温度まで上昇させるのに
幾分時間がかかるという問題もある。
【0018】そこで図2に示すように、浅い部分を集中
的に加熱する加熱装置5の他に、天ぷら鍋1の傾斜底面
2の比較的深い部分の下側に副加熱装置5′を設け、最
初に油を所定温度まで上昇させる場合は加熱装置5と副
加熱装置5′との双方で加熱することにより、最初に油
全体が所定温度まで上昇するのに要する時間を短縮させ
ることができ、一旦油全体の温度が所定温度に達した後
は、図1の実施例の場合と同様に加熱装置5による浅い
部分のみの集中的な加熱で天ぷらを揚げるようにするこ
とによって、図1の場合と同様熱量の節約と能率向上と
の両立をはかることができる。又、図2の実施例におい
ては種の種類に応じて、加熱装置5による加熱と副加熱
装置5′による加熱との比を例えば約80%対20%程
度に保って天ぷらを連続的に揚げていくという使い方を
することもでき、対応範囲が非常に広くなるという利点
がある。図2において上記副加熱装置5′以外の構成は
図1の第1実施例と同じであり、図1と同一の符号は図
1と同一の部分を表している。
【0019】上記各実施例においては、ほぼ四角形の天
ぷら鍋に本発明を適用した例を示しているが、本発明は
ほぼ四角形の天ぷら鍋に限らず、調理人の手元側に浅い
部分がある任意形状の天ぷら鍋に適用可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、調理人の
手元側が浅く前方へいくに従って深くなる傾斜底面をも
った天ぷら鍋において、該傾斜底面の浅い部分の下側に
加熱装置を設け、該浅い部分の油を集中的に加熱するよ
うにしたことにより、連続的に天ぷらを揚げても加熱装
置の比較的少ない加熱熱量にて油温度を所定温度範囲に
充分保つことができ、熱量の節約と能率向上との両立を
はかることができるもので、特に業務用の天ぷら鍋
熱装置として極めて有効なるものであり、構造簡単且つ
コスト低廉なることと相俟って実用上多大の効果をもた
らし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、(A)は
平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すもので、(A)は
平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 天ぷら鍋 2 底面 3 周側面 4 フランジ面 5 加熱装置 5′ 副加熱装置 6 油

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理人の手元側が浅く前方へいくに従っ
    て深くなる傾斜底面をもつ天ぷら鍋において、該傾斜底
    面の浅い部分の下側にのみ加熱装置を設け、該浅い部分
    の油を集中的に加熱するようにしたことを特徴とする天
    ぷら用鍋の加熱装置。
  2. 【請求項2】 調理人の手元側が浅く前方へいくに従っ
    て深くなる傾斜底面をもつ天ぷら鍋において、該傾斜底
    面の浅い部分の下側に加熱装置を設けると共に、傾斜
    底面の深い部分の下側に副加熱装置を設け、最初に油を
    所定温度まで加熱するときは加熱装置と副加熱装置との
    双方にて油を加熱し、油温度が所定温度に達した後は、
    副加熱装置による加熱量をゼロ若しくは半分以下とし、
    主として加熱装置による加熱にて天ぷらを揚げるように
    したことを特徴とする天ぷら用鍋の加熱装置。
JP12516393A 1993-04-28 1993-04-28 天ぷら用鍋の加熱装置 Expired - Lifetime JP3343279B2 (ja)

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