JP3342853B2 - 磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

磁気共鳴撮像装置

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JP3342853B2
JP3342853B2 JP24096199A JP24096199A JP3342853B2 JP 3342853 B2 JP3342853 B2 JP 3342853B2 JP 24096199 A JP24096199 A JP 24096199A JP 24096199 A JP24096199 A JP 24096199A JP 3342853 B2 JP3342853 B2 JP 3342853B2
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    • A61B5/055Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴信号受信
方法および装置並びに磁気共鳴撮像装置に関し、特に、
互いに交差する2つのスライス(slice)のスピン
(spin)をそれぞれ90°励起および180°励起
してスピンエコーを受信することを前記交差部を撮像空
間内で平行移動させながら行う磁気共鳴信号受信方法お
よび装置、並びに、そのような磁気共鳴信号受信装置を
用いる磁気共鳴撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインスキャン(line scan)
による磁気共鳴撮像では、例えば図6に示すように、互
いに交差する2つのスライス90a,180aのスピン
をそれぞれ90°励起および180°励起して両スライ
スの交差部aaに生じるスピンエコーを受信し、受信し
たスピンエコーを1次元逆フーリエ変換して交差部aに
関するライン画像を再構成する。
【0003】90°励起および180°励起するスライ
スの組み合わせを変更することにより、それらの交差部
をbb,cc,dd,・・・のように順次平行移動さ
せ、複数のライン画像を順次に求め、それらライン画像
の集合により1画面の画像を形成する。
【0004】ラインスキャンは、撮像対象に体動があっ
ても、その影響はたまたま体動時に撮像したライン画像
のみに限られ画像全体に及ぶことがない。このような特
徴に着目して、ラインスキャンは、体動の影響を特に受
けやすいディフュージョン(difusion)画像の
撮像に利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなラインス
キャンでは、90°励起したスライス例えば90aは、
次のラインbbを撮像するための180°励起スライス
180b、その次のラインccを撮像するための180
°励起スライス180c、さらにその次のラインddを
撮像するための180°励起スライス180d等と順次
に交差する。このため、90°励起スライス90aのス
ピンが十分に緩和していないときは、それらの交差部a
b,ac,adにおいてもそれぞれスピンエコーが生じ
る。他の90°励起スライス90b,90c,90dに
ついても同様である。
【0006】これらのスピンエコーはそれ以降に撮像す
る正規のラインのスピンエコーとタイミングが一致する
ので、再構成画像は偽像を含むものとなり品質が低下す
るという問題があった。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、品質の良い撮像を行うため
の磁気共鳴信号受信方法および装置、並びに、そのよう
な磁気共鳴信号受信装置を用いる磁気共鳴撮像装置を実
現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための第1の観点での発明は、互いに交差する2つ
のスライスのスピンをそれぞれ90°励起および180
°励起してスピンエコーを受信することを前記交差部を
撮像空間内で平行移動させながら行うに当たり、毎回の
スピンエコー受信後にスピンの位相を分散させる勾配磁
場を毎回強度を変えて印加することを特徴とする磁気共
鳴信号受信方法である。
【0009】(2)上記の課題を解決するための第2の
観点での発明は、互いに交差する2つのスライスのスピ
ンをそれぞれ90°励起および180°励起してスピン
エコーを受信することを前記交差部を撮像空間内で平行
移動させながら行う磁気共鳴信号受信装置であって、毎
回のスピンエコー受信後にスピンの位相を分散させる勾
配磁場を毎回強度を変えて印加する勾配磁場印加手段を
具備することを特徴とする磁気共鳴信号受信装置であ
る。
【0010】(3)上記の課題を解決するための第3の
観点での発明は、互いに交差する2つのスライスのスピ
ンをそれぞれ90°励起および180°励起してスピン
エコーを受信することを前記交差部を撮像空間内で平行
移動させながら周期的に行い、前記受信したスピンエコ
ーに基づいて画像を生成する磁気共鳴撮像装置であっ
て、毎回のスピンエコー受信後にスピンの位相を分散さ
せる勾配磁場を毎回強度を変えて印加する勾配磁場印加
手段を具備することを特徴とする磁気共鳴撮像装置であ
る。
【0011】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記磁場強度の変化が実質的に周期性を
持たないことを特徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号
受信方法である。
【0012】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記磁場強度の変化が実質的に周期性を
持たないことを特徴とする(2)に記載の磁気共鳴信号
受信装置である。
【0013】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記磁場強度の変化が実質的に周期性を
持たないことを特徴とする(3)に記載の磁気共鳴撮像
装置である。
【0014】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、互いに交差する2つのスライスのスピン
をそれぞれ90°励起および180°励起してスピンエ
コーを受信することを前記交差部を撮像空間内で平行移
動させながら周期的に行い、前記受信したスピンエコー
に基づいて画像を生成するに当たり、毎回のスピンエコ
ー受信後にスピンの位相を分散させる勾配磁場を毎回強
度を変えて印加することを特徴とする磁気共鳴撮像方法
である。
【0015】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記磁場強度の変化が実質的に周期性を
持たないことを特徴とする(7)に記載の磁気共鳴撮像
方法である。
【0016】(作用)本発明では、毎回のスピンエコー
受信後に、スピンの位相を分散させる勾配磁場を毎回強
度を変えて印加することにより、不要なスピンエコーが
生じるのを阻止する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0018】本装置の構成を説明する。図1に示すよう
に、本装置はマグネットシステム(magnet sy
stem)100を有する。マグネットシステム100
は、主磁場コイル部102、勾配コイル部106および
RF(radio frequency)コイル部10
8を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の外形を有
し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステ
ム100の内部空間に、撮像対象300がクレードル
(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手
段により搬入および搬出される。
【0019】主磁場コイル部102はマグネットシステ
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね撮像対象300の体軸に平行である。すなわちい
わゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例
えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コ
イルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良いの
はもちろんである。
【0020】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、2つのスライス勾配磁場およびリードアウト(re
adout)勾配磁場である。2つのスライス勾配磁場
は互いに垂直な方向に勾配を持つ。リードアウト勾配磁
場はそれら2方向とは垂直な方向に勾配を持つ。これら
3つの勾配磁場に対応して、勾配コイル部106は図示
しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を
単に勾配という。
【0021】RFコイル部108は静磁場空間に撮像対
象300の体内のスピンを励起するための高周波磁場を
形成する。以下、高周波磁場の形成をRF励起信号の送
信という。RFコイル部108は、また、励起されたス
ピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信する。
RFコイル部108は図示しない送信用のコイルおよび
受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用
のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ
専用のコイルを用いる。
【0022】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。
【0023】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、撮像対
象300の体内のスピンを励起する。
【0024】RFコイル部108には、また、データ収
集部150が接続されている。データ収集部150はR
Fコイル部108が受信した受信信号を取り込み、それ
をディジタルデータ(digital data)とし
て収集する。
【0025】勾配駆動部130、RF駆動部140およ
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御する。
【0026】主磁場コイル部102、勾配コイル部10
6、勾配駆動部130、RFコイル部108、データ収
集部150および制御部160からなる部分は、本発明
の磁気共鳴信号受信装置の実施の形態の一例である。本
装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態
の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方
法に関する実施の形態の一例が示される。主磁場コイル
部102、勾配コイル部106、勾配駆動部130およ
び制御部160からなる部分は、本発明における勾配磁
場印加手段の実施の形態の一例である。
【0027】データ収集部150はデータ処理部170
に接続されている。データ処理部170は、データ収集
部150から取り込んだデータを図示しないメモリ(m
emory)に記憶する。データ処理部170は、メモ
リに記憶したデータを用いて撮像対象300の断層像を
再構成する。
【0028】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、表
示部180および操作部190が接続されている。表示
部180は、データ処理部170から出力される再構成
画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操
作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処
理部170に入力する。
【0029】図2に、磁気共鳴撮像装置のブロック図を
示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装
置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の
一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法
に関する実施の形態の一例が示される。
【0030】図2に示す装置は、図1に示した装置とは
異なるマグネットシステム100’を有する。マグネッ
トシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構
成になっており、同様な部分に同一の符号を付して説明
を省略する。
【0031】マグネットシステム100’は主磁場マグ
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の外形を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間に、撮像対象30
0がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段
により搬入および搬出される。
【0032】主磁場マグネット部102’はマグネット
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね撮像対象300の体軸方向と直交する。
すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネッ
ト部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。
なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電
磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0033】勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、2つのスライス勾配磁場およびリードアウト勾配磁
場である。2つのリードアウト勾配磁場は互いに垂直な
方向に勾配を持つ。リードアウト勾配磁場はそれら2方
向とは垂直な方向に勾配を持つ。これら3つの勾配磁場
に対応して、勾配コイル部106’は図示しない3系統
の勾配コイルを有する。
【0034】RFコイル部108’は静磁場空間に撮像
対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信
号を送信する。RFコイル部108’は、また、励起さ
れたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイ
ル部108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用
のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイ
ルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用の
コイルを用いる。
【0035】本装置の動作を説明する。動作は図1に示
した装置も図2に示した装置も同じである。図3に、磁
気共鳴撮像に用いるパルスシーケンス(pulse s
equence)の一例を示す。このパルスシーケンス
は、ラインスキャン用のパルスシーケンスを基本とす
る。
【0036】すなわち、(1)はラインスキャンにおけ
るRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシ
ーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)
は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs1,Gs2、リ
ードアウト勾配GrおよびスピンエコーMRのシーケン
スである。なお、90°パルスおよび180°パルスは
それぞれ中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間
軸tに沿って左から右に進行する。
【0037】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
s1,Gs2が同時に印加され、例えば図6に示したス
ライス90aを選択的に90°励起する。90°励起か
ら所定の時間後に、180°パルスによる180°励起
が行われる。このときもスライス勾配Gs1,Gs2が
同時に印加され、スライス90aと交差するスライス1
80aを選択的に180°励起する。これによって両ス
ライスが交差する直線的領域aaに存在するスピンが反
転する。
【0038】180°励起の後にリードアウト勾配Gr
により、スピンのディフェーズ(dephase)が行
われる。180°励起後にリードアウト勾配Grによ
り、スピンのリフェーズ(rephase)が行われ
る。リフェーズに伴って、直線的領域aaにおいて反転
したスピンがスピンエコーMRを発生する。
【0039】スピンエコーMRは、エコー中心に関して
対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコーは90
°励起からTE(echo time)後に生じる。ス
ピンエコーMRはRFコイル部108で受信され、この
受信信号がデータ収集部150によりラインデータ(l
ine data)として収集される。
【0040】スピンエコーの受信後にスライス勾配Gs
1,Gs2を同時に印加し、それによって撮像空間にお
けるスピンの位相を十分に分散させる。すなわち、いわ
ゆるキラー(killer)勾配ないしクラッシャー
(crusher)勾配と呼ばれる勾配磁場を印加す
る。このようなキラー勾配ないしクラッシャー勾配を印
加する点が、ラインスキャンの通常のパルスシーケンス
と異なる。以下、これらの勾配を単にキラーという。
【0041】このようなパルスシーケンスが周期TR
(repetition time)で例えば64〜5
12回程度繰り返される。繰り返しのたびにスライス勾
配Gs1,Gs2を変更し、スライスの組み合わせで選
択励起を行う。これによって、bb,cc,dd,・・
・のように、64〜512本のラインデータが順次に得
られる。
【0042】キラーGs1k,Gs2kの強度は繰り返
しのたびに変化させる。また、キラーGs1k,Gs2
kの変化は、実質的に周期性を持たないようにしてあ
る。そのようなキラーは例えば次式で与えられる。
【0043】
【数1】
【0044】ここで、 α:無理数で表した係数 n:繰り返しの回数(ライン番号) (1)式で与えたキラーの強度変化の一例を図4に示
す。係数αとして無理数を用いたので、繰り返しを無限
に行ってもキラーGs1k,Gs2kの値が一巡して元
に戻るということがない。なお、キラーの強度変化は乱
数に基づいて行うようにしても良い。
【0045】キラーの強度を繰り返しのたびに変化させ
ることにより、キラーの強度が毎回同じである場合の次
のような問題を回避することができる。すなわち、図5
に示すように、キラーの強度が毎回同じとしたある場
合、期間TR1においてキラーで位相を分散(ディフェ
ーズ)させた90°励起のスピンは、期間TR2におい
て180°励起後に印加されるキラーにより位相の巻き
戻し(リフェーズ)が行われる。
【0046】ここで、180°励起の前後で印加される
キラーが同一強度であることにより、ディフェーズ量と
リフェーズ量が同一になり、期間TR1の90°励起か
らte後にスピンエコーmrが生じる。このスピンエコ
ーは期間TR3の正規のスピンエコーと重なり偽像の原
因となる。
【0047】本装置ではキラーの強度を毎回変更するの
で、そのような事態に至らない。なお、キラーの強度を
毎回変えても、周期性があるときはその周期の1巡目と
2巡目でディフェーズとリフェーズが同量になるので、
同様なスピンエコーが発生する可能性があるが、本装置
では周期性を無くしているのでそのようなことも防止さ
れる。
【0048】なお、90°励起されたスピンはT2減衰
をするので、時間T2に比べて十分に長い時間であれば
周期性を持っても実質的に問題はない。すなわち、周期
性は完全に無くす必要はなく、実質的に無周期であれば
良い。
【0049】以上のようにして不要な信号の混入を免れ
たスピンエコーを各ラインごとに得る。このようなライ
ンデータが、データ処理部170のメモリに収集され
る。データ処理部170は、各ラインデータをそれぞれ
1次元逆フーリエ変換してライン画像を再構成し、それ
らライン画像を平行に並べて撮像対象300の断層像を
形成する。再構成画像は偽像を含まない高品質の画像と
なる。このような高品質の画像が表示部180により可
視像として表示される。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、品質の良い撮像を行うための磁気共鳴信号受信方
法および装置、並びに、そのような磁気共鳴信号受信装
置を用いる磁気共鳴撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図3】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1にまたは図2示した装置におけるキラー勾
配磁場の変化の一例を示す図である。
【図5】キラー勾配磁場を変化させない場合の不要なス
ピンエコーの発生を示す図である。
【図6】ラインスキャンの概念図である。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム 102 主磁場コイル部 102’ 主磁場マグネット部 106,106’ 勾配コイル部 108,108’ RFコイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 撮像対象 500 クレードル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する2つのスライスのスピン
    をそれぞれ90°励起および180°励起してスピンエ
    コーを受信することを前記交差部を撮像空間内で平行移
    動させながら周期的に行い、前記受信したスピンエコー
    に基づいて画像を生成する磁気共鳴撮像装置であって、 毎回のスピンエコー受信後にスピンの位相を分散させる
    前記2つのスライスに対応する勾配磁場を下記式で表さ
    れた強度で印加する勾配磁場印加手段を具備することを
    特徴とする磁気共鳴撮像装置。 記 Gs1k(n)=G0cos(2πα・n) Gs2k(n)=G0sin(2πα・n) ここで、αは無理数で表した係数、nはライン番号に相
    当する繰り返しの回数を示す。
  2. 【請求項2】 互いに交差する2つのスライスのスピン
    をそれぞれ90°励起および180°励起してスピンエ
    コーを受信することを前記交差部を撮像空間内で平行移
    動させながら周期的に行い、前記受信したスピンエコー
    に基づいて画像を生成する磁気共鳴撮像装置であって、 毎回のスピンエコー受信後にスピンの位相を分散させる
    勾配磁場を乱数に基づいて毎回強度を変化させて印加す
    る勾配磁場印加手段を具備することを特徴とする磁気共
    鳴撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記スピンエコーに基づいて生成する画
    像はディフュージョン画像であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の磁気共鳴撮像装置。
JP24096199A 1999-08-27 1999-08-27 磁気共鳴撮像装置 Expired - Fee Related JP3342853B2 (ja)

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