JP3342564B2 - 流量積算装置 - Google Patents

流量積算装置

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JP3342564B2
JP3342564B2 JP08045394A JP8045394A JP3342564B2 JP 3342564 B2 JP3342564 B2 JP 3342564B2 JP 08045394 A JP08045394 A JP 08045394A JP 8045394 A JP8045394 A JP 8045394A JP 3342564 B2 JP3342564 B2 JP 3342564B2
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恭宜 佐藤
義二 松田
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株式会社金門製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスなどの流体の流量
を計測して積算値を表示する流量積算装置に関し、特に
回線などを利用して積算値を自動通報する機能を有する
流量積算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや水道等を使用する一般の消費者宅
には個別に流量積算装置が設置されており、定期的に検
針員が検針値を読み取ることにより各消費者宅のガス使
用量等を算出しているのが通常であった。しかしなが
ら、検針員による検針は手間や人件費が掛かる等の短所
があるので、最近では検針員に代わり電話回線を利用し
て検針値を通報するシステムが増加しつつある。
【0003】図10に、そのようなガス流量の検針値の
自動通報機能を有する従来の流量積算装置の構成を概念
的に示す。この流量積算装置は、概略的には、良く知ら
れている文字車式積算計を用いる機械式積算機構に、こ
の機構の動きを検出して電気的なパルス信号に変換し、
このパルス信号をカウントすることによりガス消費量を
積算する機能と、電気的に計数した積算値を通信により
ガス事業者に通報する機能とを付加したものである。
【0004】まず、ガスメータには、通常、膜式ガスメ
ータ110が用いられる。この膜式ガスメータ110
は、その内部をガスが通過すると、流量に応じて計量室
内の膜板111が動作する仕組みになっている。
【0005】機械式積算機構では、膜式ガスメータ11
0の膜板111の動きをリンク機構112を介して歯車
列114に伝達し、この歯車列114で文字車式積算計
116を駆動してガス流量を積算/表示する。
【0006】一方、電気的に積算する機構では、リンク
機構112に磁石113を設置し、磁石113が発生す
る磁界の有無を検知できる場所に磁気センサ104を配
置する。そして、上記のようにガス流量に応じて動作す
るリンク機構112の動きを、磁石113と磁気センサ
104でパルス信号(ON/OFF信号)に変換する。
すなわち、リンク機構112の従動節が1回転するごと
に、パルス信号が1つ生成される。リンク機構112の
1回転に対応するガス流量は決まっているので、1つの
パルス信号は一定の流量のガスが流れたことを示す。こ
のパルス信号の数をソフトカウンタ102にてカウント
し一定の流量値を重み付けすることにより、ガス使用量
を積算している。
【0007】通信インターフェース108は、常時ある
いは定期的にソフトカウンタ102による積算値を、通
信回線を利用してガス事業者の元へ通報する。事業者
は、このような従来の流量積算装置の指針値の自動通報
機能を利用して、検針員によることなく各消費者宅のガ
ス消費量のデータを収集するものである。
【0008】ところが、従来の流量積算装置では、文字
車式積算計の表示値とソフトカウンタで計数された積算
値との間に誤差の生じるおそれがある。誤差の発生する
原因としては、例えば希ではあろうが、リンク機構11
2に設けられた磁石113がちょうど磁気センサ104
の感動限界位置で停止し、この状態のときに外部より強
い振動等が加えられ、磁石113からの磁界が振動する
というような事象の発生が想定される。このような場
合、機械式積算機構では積算値としてカウントされない
のにもかかわらず、電気式積算機構では、磁気センサ1
04が磁石113の磁界の振動に応答して疑似パルスを
発生してしまい、この疑似パルスが正規の流量パルスと
してソフトカウンタに計数されるおそれがある。そし
て、ソフトカウンタが疑似パルスを計数すると、文字車
式積算計とソフトカウンタとの間に僅かに誤差が生じ
る。すなわち、ソフトカウンタの方が文字車式積算計よ
りも僅かに大きな値を示す。
【0009】このようにして一旦発生した誤差は減るこ
とはなく、次々と蓄積されていくので、ある検針日と次
の検針日との間に生ずる誤差はごく僅であろうが(通
常、流量パルスの重みは0.7リットルと小さい)、長
期的に見ると誤差が拡大していくおそれがある。
【0010】また、定期的にソフトカウンタを再校正す
るためには、その都度各メータの指針値を実際に読み取
る必要があり、管理上煩わしい。これらの点は、水道メ
ータなど他の流量積算計に上記のような仕組みによる自
動通報機能を適用する場合にも、流量をこれに応じた運
動に変換する機構が異なるだけなので、上記と同様の問
題点が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように、
従来の流量積算装置では、文字車式積算計の表示する積
算値とソフトカウンタで計数された積算値との間に蓄積
誤差の生じるおそれがあった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、文字車式積算計の積算値とソフトカウンタの積算
値との間の誤差を小さく抑えた流量積算装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、計測対象とな
る流体の流れによって駆動され、該流体の流れを、その
流量に応じた回転数で回転する周期的作動部分の周期的
動作に変換する流量検出手段と、この周期的作動部分の
回転によって駆動され、前記回転数を予め決められた所
定の複数の回転数に変換する歯車列と、この歯車列の各
歯車の回転によって駆動される複数の文字車を有し、前
記流体の流量の積算値の各桁の値を、該複数の文字車の
うちの当該桁に対応する文字車にてそれぞれ表示する文
字車式積算計と、前記周期的作動部分の周期的動作を検
出し、該周期的作動部分が1回転したことを検出するご
とに第1の流量パルス信号を出力する第1の回転検出手
段と、前記文字車式積算計に含まれる複数の文字車のう
ち、前記積算値の最下位桁以外の特定の桁の値を表示す
るための特定の文字車の回転を検出し、該特定の文字車
が1回転したことを検出するごとに第2の流量パルス信
号を出力する第2の回転検出手段と、前記第1及び第2
の流量パルス信号を入力し、該第1及び第2の流量パル
ス信号に基づいて、前記流体の流量の積算値のソフトカ
ウンタ値を求める流量積算処理手段とを備え、前記流量
積算処理手段は、前記ソフトカウンタ値の桁のうち、前
記特定の桁より1つ上位の桁から最上位桁までの上位桁
と、前記特定の桁から最下位桁までの下位桁とについ
て、別々にカウントアップを行うものとし、かつ、前記
下位桁についてカウントアップを行ったことによる前記
下位桁から前記上位桁への桁上がりは行わないものと
し、前記第1の流量パルス信号のみが入力された場合に
は、その時点で保持している前記ソフトカウンタ値の前
記下位桁について、前記周期的作動部分の1回転に相当
する流量の値を単位として、カウントアップを行い、前
記第1の流量パルス信号と前記第2の流量パルス信号と
がともに入力された場合には、その時点で保持している
前記ソフトカウンタ値の前記上位桁について、前記下位
桁の前記特定の桁からの桁上がりがあったものとして、
カウントアップを行うとともに、その時点で保持してい
る前記ソフトカウンタ値の前記下位桁をリセット状態に
することを特徴とする。
【0014】好ましくは、前記流量積算処理手段は、前
記第1の流量パルス信号のみが入力された場合に、前記
ソフトカウンタ値の下位桁のカウントアップを行うと、
該下位桁がリセット状態になるときは、該下位桁のカウ
ントアップを行わないようにしてもよい。
【0015】また、好ましくは、前記第1の回転検出手
段は、前記周期的作動部分に付設した第1の磁界発生手
段と、この第1の磁界発生手段からの磁界を検出する第
1の磁気センサを用いて構成されるとともに、前記第2
の回転検出手段は、前記1つの文字車に付設した第2の
磁界発生手段と、この第2の磁界発生手段からの磁界を
検出する第2の磁気センサを用いて構成されることを特
徴とする。
【0016】また、好ましくは、前記第1の回転検出手
段は、前記周期的作動部分に付設した第1の光遮蔽手段
と、この第1の光遮蔽手段の有無を検出する第1の光セ
ンサを用いて構成されるとともに、前記第2の回転検出
手段は、前記1つの文字車に付設した第2の光遮蔽手段
と、この第2の光遮蔽手段の有無を検出する第2の光セ
ンサを用いて構成されることを特徴とする。
【0017】また、好ましくは、前記流量検出手段は、
ガス流量を検出する膜式ガスメータと、この膜式ガスメ
ータの膜板に連結されたリンク機構からなることを特徴
とする。この場合、好ましくは、前記歯車列を駆動する
周期的作動部分は、前記リンク機構の従動節であり、前
記第1の回転検出手段が動きを検出する周期的作動部分
は、前記リンク機構の原動節または従動節であることを
特徴とする。
【0018】
【作用】本発明に係る流量積算装置では、まず、流量検
出手段と、歯車列と、文字車式積算計を利用して機械式
積算機構が構成され、従来と同様の作用にて機械式積算
機構に流量積算値が積算・表示される。
【0019】一方、本発明の流量積算装置では、次のよ
うな仕組みで電気式積算機構が作用する。第1の回転検
出手段は、前記周期的作動部分が1回の周期的動作をす
るごとに第1の流量パルス信号(一定の単位流量を示
す。)を出力する。また、第2の回転検出手段は、前記
文字車式積算計の所定の文字車が1回転するごとに第2
の流量パルス信号(該文字車の1回転分に相当する流量
を示す。)を出力する。
【0020】そして、流量積算処理手段は、第1の流量
パルス信号のみを受けた場合、積算値のソフトカウンタ
値の下位桁をカウントアップする。一方、第1の流量パ
ルス信号および第2の流量パルス信号を受けた場合、
(下位桁と独立に)該ソフトカウンタ値の上位桁をカウ
ントアップするとともに、該ソフトカウンタ値の下位桁
をリセットする。
【0021】従って、仮に第1の流量パルス信号として
疑似パルスが発生し、これが下位桁に誤カウントされた
としても、前記文字車が1回転するごとに下位桁をリセ
ットして自動校正することができる。
【0022】これによって、文字車式積算計の積算値と
ソフトカウンタの積算値との間の誤差が蓄積され拡大し
ていくことを防ぐことができる。このように、本発明に
よれば、文字車式積算計の積算値と流量積算処理手段内
部の積算値のカウンタの値との間の誤差を小さく抑えた
に流量積算装置を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1に、本発明の一実施例に係る流量積算装
置の構成を概念的に示す。本実施例の流量積算装置は、
概略的には、文字車式積算計16を用いる機械式積算機
構に加えて、この機構の動きを検出してパルス信号に変
換し、このパルス信号に基づいてガス消費量を積算する
仕組み(以下、電気式積算機構という)を備えたもので
ある。具体的には図のように、ガスメータ10、リンク
機構12、歯車列14、文字車式積算計16、第1の磁
気センサ4、第2の磁気センサ6、積算処理部2、出力
部8を備えている。
【0024】上記機械式積算機構は、ガスメータ10、
リンク機構12、歯車列14、文字車式積算計16を利
用して構成される。ガスメータ10は、内部を通過する
ガスの流量を検出するためのものである。本実施例で
は、ガスメータ10として、計量室内をガスが通過する
と、ある一定の流量に応じて膜板11が一定の動作をす
る仕組みを有する公知の膜式ガスメータを利用してい
る。
【0025】リンク機構12は、ガスメータ10の膜板
11の動きを原動節に入力し、従動節(図示せず)の回
転運動に変換して出力するための機構である。なお、本
実施例では、このリンク機構12の構成部分のうち回転
運動や往復運動などの周期的動作を示す箇所、例えば原
動節や従動節(図示せず)に、磁石13を付設してい
る。以下、このリンク機構12の周期的動作を示す箇所
を、「周期的作動部分」と呼ぶこととする。また、「回
転数」とは、往復運動の往復数のことも含むものとす
る。
【0026】歯車列14は、リンク機構12によって駆
動される公知のものである。文字車式積算計16は、歯
車列14によって駆動され、ガス消費量を積算・表示す
る。本実施例では、文字車式積算計16は7桁表示とす
る。なお、この文字車式積算計16は、公知のものに後
述するような修正(磁石17の付設)を施したものであ
る。
【0027】上記機械式積算機構による積算動作は従来
と同じであり、まず、膜式ガスメータ10内部をガスが
通過すると、一定の流量(例えば0.7リットル)に応
じて計量室内の膜板11が一定の動作(例えば一往復)
を示す。この膜板11の動きをリンク機構12を介して
歯車列14に伝達する。歯車列14で文字車式積算計1
6を駆動することによって、文字車式積算計16の各文
字車にガス流量の積算値を表示させる。
【0028】一方、上記電気式積算機構は、ガスメータ
10、リンク機構12、歯車列14、文字車式積算計1
6、第1の磁気センサ4、第2の磁気センサ6、積算処
理部2を利用して構成される。
【0029】図2に、文字車式積算計16の文字車20
1 〜207 の構成例を概略的に示す。7桁の文字車20
1 〜207 は、それぞれ1リットル,10リットル,1
00リットル,1m3 ,10m3 ,100m3 ,100
0m3 の桁に対応する積算値を積算/表示するととも
に、各文字車にはそれぞれ0〜9の10個の目盛りが等
間隔で外周面上に表示されている。また、本実施例で
は、文字車202 の外周面の所定の箇所(例えば10リ
ットル桁の目盛り[9]と[0]の間)に、指向性のあ
る磁石17が埋め込まれている(あるいは表面に張り付
けられている)。
【0030】図1の第1の磁気センサ4は、リンク機構
12の周期的作動部分の所定箇所に設けられた磁石13
からの磁界の有無を検知できる場所に配置されている。
そして、ガス流量に応じて動作するリンク機構12の周
期的作動部分が動作すると、磁石13からの磁界が変化
し、これに応じて第1の磁気センサ4は該周期的作動部
分が1回転などの周期的動作をするごとにパルス信号A
を1つ出力する。なお、1つのパルス信号Aは、ガスメ
ータ10の検出単位(例えば0.7リットル)のガスが
使用されるごとに出力される。
【0031】一方、第2の磁気センサ6は、文字車式積
算計16の文字車202 に設けられた磁石17からの磁
界の有無を検知できる場所に配置されている。そして、
文字車202 が1回転するごとに、パルス信号Bを1つ
出力する。なお、文字車202 の1回転に対応するガス
流量は100リットルと決まっているので、1つのパル
ス信号Bはこの一定の流量100リットルのガスが使用
されるごとに出力される。
【0032】積算処理部2は、パルス信号Aおよびパル
ス信号Bに基づいてカウント処理を行うことにより、ガ
ス使用量を積算する。図3に、積算処理部2内の積算処
理に用いるカウンタの各桁300 〜307 の構成例を概
略的に示す。図3のように、積算処理部2内のカウンタ
は、計数用の8つの桁300 〜307 を用いる。各桁3
0 〜307 は、それぞれ0.1リットル,1リット
ル,10リットル,100リットル,1m3 ,10m
3 ,100m3 ,1000m3 の桁に対応する。また、
外部には、0.1リットルの桁300 を除く7つの桁3
1 〜307 の各値が出力される。
【0033】最小の桁300 は、1つのパルス信号Aに
対応する実際の流量が、表示の最小単位である1リット
ルより小さいことから、計数用の補助桁として設けられ
たものである。
【0034】ここで、以下、上記桁303 〜307
「上位桁」と、桁300 〜302 を「下位桁」と呼ぶこ
ととする。また、下位桁のうち出力するのは2つの桁3
1 〜302 であることから、特にこの桁301 〜30
2 を指すときは、表示下位桁と言う。
【0035】積算処理部2は、磁気センサ6からのパル
ス信号Bで上位桁をカウントアップしていく。すなわ
ち、パルス信号Bにより直接、100リットルに対応す
る桁303 がカウントアップされ、さらに、桁303
表示が9である場合に、桁303 がカウントアップされ
たとき、1m3 に対応する桁304 がカウントアップさ
れる。また、他の桁305 〜307 についても同様であ
る。
【0036】ただし、パルス信号Bは、磁気センサ4の
パルス信号Aが所定の期間内に相前後して検出されたと
きに有効とする。すなわち、磁気センサ6からのパルス
信号Bを受信した時点の前後にガスが流れているとき
(分解能の高いガス流量検出による磁気センサ4からの
パルス信号Bを受信したとき)のみ、磁気センサ6から
のパルス信号Bを有効とする。これによって、磁気セン
サ6からの疑似パルスにより誤って桁303 をカウント
アップすることを防いでいる。
【0037】一方、積算処理部2は、磁気センサ4から
のパルス信号Aで下位桁の各桁をカウントアップしてい
く。すなわち、パルス信号Aにより直接、0.1リット
ルに対応する桁300 が1つのパルス信号Aに対応する
単位分(例えば0.7リットル)カウントアップされ、
また、桁300 の表示が9である場合に、桁300 がカ
ウントアップされたとき、1リットルに対応する桁30
1 がカウントアップされ、さらに、桁301 の表示が9
である場合に、桁301 がカウントアップされたとき、
10リットルに対応する桁302 がカウントアップされ
る。
【0038】また、本実施例では、磁気センサ4からの
パルス信号Aの前後に磁気センサ6からの信号Bが入力
された場合、10リットル,1リットル,0.1リット
ルの各桁302 〜300 は強制的にリセットされ、新た
に計数を開始する。これによって、従来の技術の問題点
としてすでに述べたような磁気センサ4からの疑似パル
スをカウントすることにより発生する文字車式積算計1
6の積算値と積算処理部2によるカウンタ値との間に発
生する誤差を、文字車式積算計16が所定の流量を積算
表示するごと(ここでは100リットルごと)に解消す
ることができる。
【0039】ただし、補助桁300 のリセット値は常に
0にする方法もあるが、後述するようにリセットする際
の桁302 〜300 の示すカウント値の状態によって決
まる値にリセットすることが好ましい。
【0040】上記構成を有する流量積算装置の電気式積
算機構の動作を、図4の処理の概略を示すフローチャー
トを参照しながら説明する。まず、積算処理部2は、パ
ルス信号Aおよびパルス信号Bを監視している(ステッ
プS1)。
【0041】パルス信号Aとパルス信号Bが所定の期間
内に相次いで入力された場合(ステップS2でYESの
場合)、前述のように上位桁をカウントアップするとと
もに、下位桁をリセットする(ステップS3)。
【0042】一方、パルス信号Aのみが入力された場合
(ステップS4でYESの場合)、前述のように下位桁
をカウントアップする(ステップS5)。以上の処理を
繰り返し行うことによって、流量が積算されていく。
【0043】ここで、ステップS5において、積算処理
部2内のカウンタの下位桁が、次にカウントアップ処理
すると上位桁に桁上りが生ずる状態(実際には下位桁か
らの上位桁への桁上りによる上位桁のカウントアップは
行わないので下位桁がリセットされた状態)の場合に、
図5のようにパルス信号Aのみの入力に応じてカウント
アップすると、疑似信号の発生に起因して一時的に文字
車式積算計16と積算処理部2内のカウンタとの間の差
が大きくなる状態が発生する。
【0044】そこで、このような状態になった場合に
は、図6のようにパルス信号Aのみの入力があっても、
カウントアップすることを禁止し、ステップS3による
下位桁のリセット処理の際にカウントアップ禁止を解除
するように構成しても良い。そうすると、文字車式積算
計16と積算処理部2内のカウンタとの間の差を小さく
抑えることができるので好ましい。
【0045】なお、図5および図6では、説明の簡略化
のために、1リットル/パルス信号Aとしており、下位
桁は2桁表示してある。図7(a)は、積算処理部2内
のカウンタの3つの下位桁の状態の遷移を表している。
また、図7(b)は、積算処理部2内の下位桁のうち出
力する桁の状態の遷移を表している。例えば、(a)で
下位桁が99.4リットルを示している場合、(b)の
ように下位桁のうちの99が出力される。
【0046】3桁のカウント値Cn は、Cn =Cn-1 +
mで表される。ただし、mは、1つのパルス信号Aの示
す流量値である。図7では、1つのパルス信号Aは、
0.7リットルの流量に対応する例を示しているので、
Cn =Cn-1 +0.7で表される。
【0047】ここで、下位桁が99.4を保持している
場合に、パルス信号Aとパルス信号Bが検出された場
合、前述のように下位桁はリセットされる。この際、下
位桁の値を000にリセットすると、実際は99.4+
0.7=100.1であることから、0.1リットルの
差が生じてしまう。そこで、この場合は、リセット値を
001とすると好ましい。
【0048】このように、下位桁に補助桁を設け、図6
のように下位桁の状態に応じてリセット値を設定すると
カウント値に誤差が生じないので効果的である。このよ
うな処理によって積算処理部2のカウンタに保持されて
いる積算値は、出力部8によって外部に出力される。な
お、出力部8には、指針値を所定のフォーマットのデー
タに変換して出力する出力インターフェースを含んでも
良いし、指針値を常時あるいは定期的に通信によりガス
事業者に送信するための通信インターフェースを含んで
も良いし、指針値を表示するための表示装置を含んでも
良い。
【0049】以上のように、本実施例によれば、流量積
算処理部は、文字車式積算計の所定の文字車が1回転す
るごとに、その内部の積算値のカウンタの下位桁をリセ
ットするので、機械式積算機構における文字車式積算計
による積算値と電気式積算機構における積算値のカウン
タの値との間の誤差が小さいうちに自動校正でき、該誤
差が蓄積され拡大していくことを防ぐことができる。
【0050】したがって、本実施例によれば、機械式積
算機構による積算値と電気式積算機構該による積算値と
の間の誤差を小さく抑えることができる。ここで、上述
した実施例において、文字車式積算値12の桁数は任意
に設定することができる。また、磁石17を設ける文字
車の桁位置は、適宜選択可能である。さらに、ガスメー
タの流量の検出単位も適宜設定可能である。そして、こ
れらの諸条件に対応して、積算処理部2のカウンタの桁
数やカウント処理内容を適宜修正すれば良い。
【0051】また、磁石13,17の代わりに、他の磁
界発生機能を有する手段を用いても構わない。積算処理
部2は、CPUを実体として備え、ソフトウェアでCP
Uを動作させる構成で実現することも可能であるが、す
べてハードウェアで構成することも可能である。
【0052】また、積算処理部2には、積算処理に用い
るカウンタに計数用の補助桁を設けたが、1つのパルス
信号Aに対応する実際の流量が、表示の最小単位以上で
ある場合は、この計数用の補助桁が不要であることは言
うまでもない。
【0053】(変形例1)上記した実施例では、積算値
の下位桁を計数するために、積算処理部2は、パルス信
号Aが1つ入力するごとに、カウンタの下位桁の値を所
定の単位流量値分だけ増加させるカウントの仕方を行っ
ている。そして、下位桁の表示では、補助桁の処理の一
例として、補助桁の値の切り捨てを行っている。
【0054】その代わりに、パルス信号Aが1つ入力す
るごとに、パルス数のカウント値Cn´を計測し、この
カウント値Cn´を指定値として対応表を参照して積算
値の下位桁を求めるように構成しても良い。
【0055】図8は、カウント値Cn´を指定値とし
て、積算値の下位桁の表示値(前述したような補助桁を
含まない値)を得るための対応表の一例である。ここ
で、積算値の下位桁の表示値は、各カウント値Cn´に
予め決まっている1パルス当りの流量単位の値mを乗じ
た値を有効数字2桁に切り捨てたものであり、図7
(b)の内容に相当する。図8において、例えば、パル
ス数のカウント値Cn´が3のときは、表示は02とな
る。
【0056】なお、図8では、図7を用いて説明したよ
うにリセット直前の下位桁の状態を考慮し、リセットの
際に誤差が生じないようにテーブル値を設定している。 (変形例2)前述した実施例では、流量パルス信号の生
成に磁石と磁気センサを利用しているが、その代わり
に、図9のように文字車式積算計16の文字車に遮光板
40を設けるとともに、発光素子41と受光素子42か
らなる光センサを設けても良い。この例では、駆動信号
によって発光素子41から放射された光が受光素子42
に向かう途中で遮光板40で遮られたときに、透過光が
受光素子42に入射しないことを利用する。すなわち、
受光素子42が透過光の有無に応じて、文字車の1回転
に対応するON/OFF信号を出力することができる。
また、リンク機構12の周期的作動部分の動作検出につ
いても同様の修正を施すことが可能である。
【0057】また、流量センサやリンク機構の近傍に、
レバーの作動でON/OFFするマイクロスイッチのよ
うな接触型のセンサを設け、流量センサの膜板もしくは
リンク機構の周期的作動部分等が接触型のセンサのレバ
ーに周期的に接触することによって、レバーを作動させ
るような仕組みを利用して、1周期分の動きの検出を行
っても良い。
【0058】また、その他、種々の原理を用いて、文字
車や周期的作動部分回転の1周期分の動きの検出を行う
ことが可能である。 (変形例3)上述した実施例では、ガスの使用量を積算
する実施例について説明したが、水などの他の流体につ
いても、文字車式積算計に相当する計器を利用した機械
式積算機構を有する流量積算装置であれば、本発明を適
用することが可能である。また、本発明は上述した各実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、流量積算処理手段は、
文字車式積算計の所定の文字車が1回転するごとに、そ
の内部の積算値のカウンタの下位桁をリセットするの
で、機械式積算機構における文字車式積算計による積算
値と電気式積算機構における積算値のカウンタの値との
間の誤差が小さいうちに自動校正でき、該誤差が蓄積さ
れ拡大していくことを防ぐことができる。したがって、
本発明によれば、機械式積算機構による積算値と電気式
積算機構該による積算値との間の誤差を小さく抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流量積算装置の概略ブ
ロック図
【図2】同実施例の文字車式積算計の各文字車の概略構
成を示す図
【図3】同実施例の積算処理部内のカウント処理に用い
るカウンタの各桁の概略構成を示す図
【図4】同実施例の流量積算処理の流れを示すフローチ
ャート
【図5】同実施例の積算処理部内のカウンタのカウント
アップ処理の一例を示す図
【図6】同実施例の積算処理部内のカウンタのカウント
アップ処理の他の例を示す図
【図7】同実施例の積算処理部内のカウンタの下位桁の
カウントアップ処理による状態遷移の一例を示す図
【図8】同実施例の積算処理部内のカウンタのカウント
アップ機能の他の構成例を示す図
【図9】同実施例の文字車や周期的作動部分の透過光を
利用した回転検出手段を示す図
【図10】従来の流量積算装置の概略ブロック図
【符号の説明】
2…積算処理部、4…第1の磁気センサ、6…第2の磁
気センサ、8…出力部、10…ガスメータ、11…膜
板、12…リンク機構、13…磁石、14…歯車列、1
6…文字車式積算計、17…磁石、201 〜207 …文
字車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 15/075 G01D 1/04 G01F 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計測対象となる流体の流れによって駆動さ
    れ、該流体の流れを、その流量に応じた回転数で回転す
    周期的作動部分の周期的動作に変換する流量検出手段
    と、 この周期的作動部分の回転によって駆動され、前記回転
    数を予め決められた所定の複数の回転数に変換する歯車
    列と、 この歯車列の各歯車の回転によって駆動される複数の文
    字車を有し、前記流体の流量の積算値の各桁の値、該
    複数の文字車のうちの当該桁に対応する文字車にてそれ
    ぞれ表示する文字車式積算計と、 前記周期的作動部分の周期的動作を検出し、該周期的作
    動部分が1回転したことを検出するごとに第1の流量パ
    ルス信号を出力する第1の回転検出手段と、 前記文字車式積算計に含まれる複数の文字車のうち、前
    記積算値の最下位桁以外の特定の桁の値を表示するため
    の特定の文字車の回転を検出し、該特定の文字車が1回
    したことを検出するごとに第2の流量パルス信号を出
    力する第2の回転検出手段と、前記第1及び第2の 流量パルス信号入力し、該第1及
    び第2の流量パルス信号に基づいて、前記流体の流量の
    積算値のソフトカウンタ値を求める流量積算処理手段と
    を備え 前記流量積算処理手段は、 前記ソフトカウンタ値の桁のうち、前記特定の桁より1
    つ上位の桁から最上位桁までの上位桁と、前記特定の桁
    から最下位桁までの下位桁とについて、別々にカウント
    アップを行うものとし、かつ、前記下位桁についてカウ
    ントアップを行ったことによる前記下位桁から前記上位
    桁への桁上がりは行わないものとし、 前記第1の流量パルス信号のみが入力された場合には、
    その時点で保持している前記ソフトカウンタ値の前記下
    位桁について、前記周期的作動部分の1回転に相当する
    流量の値を単位として、カウントアップを行い、 前記第1の流量パルス信号と前記第2の流量パルス信号
    とがともに入力された場合には、その時点で保持してい
    る前記ソフトカウンタ値の前記上位桁について、前記下
    位桁の前記特定の桁からの桁上がりがあったものとし
    て、カウントアッ プを行うとともに、その時点で保持し
    ている前記ソフトカウンタ値の前記下位桁をリセット状
    態にするこ とを特徴とする流量積算装置。
  2. 【請求項2】前記流量積算処理手段は、前記第1の流量
    パルス信号のみが入力された場合に、前記ソフトカウン
    タ値の下位桁カウントアップを行う、該下位桁が
    セット状態になるとき該下位桁カウントアップ
    行わないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    流量積算装置。
  3. 【請求項3】前記第1の回転検出手段は、前記周期的作
    動部分に付設した第1の磁界発生手段と、この第1の磁
    界発生手段からの磁界を検出する第1の磁気センサを用
    いて構成されるとともに、 前記第2の回転検出手段は、前記特定の文字車に付設し
    た第2の磁界発生手段と、この第2の磁界発生手段から
    の磁界を検出する第2の磁気センサを用いて構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の流量積算装置。
  4. 【請求項4】前記第1の回転検出手段は、前記周期的作
    動部分に付設した第1の光遮蔽手段と、この第1の光遮
    蔽手段の有無を検出する第1の光センサを用いて構成さ
    れるとともに、 前記第2の回転検出手段は、前記特定の文字車に付設し
    た第2の光遮蔽手段と、この第2の光遮蔽手段の有無を
    検出する第2の光センサを用いて構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の流量積算装置。
  5. 【請求項5】前記流量検出手段は、ガス流量を検出する
    膜式ガスメータと、この膜式ガスメータの膜板に連結さ
    れたリンク機構からなることを特徴とする請求項1に記
    載の流量積算装置。
  6. 【請求項6】前記歯車列を駆動する周期的作動部分は、
    前記リンク機構の従動節であり、前記第1の回転検出手
    段が動きを検出する周期的作動部分は、前記リンク機構
    の原動節または従動節であることを特徴とする請求項5
    に記載の流量積算装置。
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