JP3342429B2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP3342429B2
JP3342429B2 JP1588699A JP1588699A JP3342429B2 JP 3342429 B2 JP3342429 B2 JP 3342429B2 JP 1588699 A JP1588699 A JP 1588699A JP 1588699 A JP1588699 A JP 1588699A JP 3342429 B2 JP3342429 B2 JP 3342429B2
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正行 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに係り、特に、駆動時に生じる振動や騒音を良好に防
止可能なステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、1パルスの電気信号を送る毎
に、一定の角度ずつ回転駆動(間欠運動)を行うステッ
ピングモータが様々な技術分野で幅広く利用されている
ことが知られている。
【0003】図4及び図5は、このようなステッピング
モータの一例である可変リラクタンスモータを図示した
ものであり、図4は可変リラクタンスモータ200を出
力軸290に対して直角に切断した際の概略断面図を、
また、図5は可変リラクタンスモータ200の概略駆動
回路図を示している。
【0004】図4に示されるように、この可変リラクタ
ンスモータ200は、内周面上から等間隔に突出配置さ
れた8極のステータ磁極突起210〜217を有する円
筒状のステータ220、各ステータ磁極突起210〜2
17に巻回されたコイル230〜237、及び、外周面
上から等間隔に突出配置された6極のロータ磁極突起2
40〜245を有する円筒状のロータ250等から構成
されている。
【0005】これら8極のステータ磁極突起210〜2
17のうち、互いに対向する位置にある一対のステータ
磁極突起210−214、211−215、212−2
16、213−217に巻回されるコイル230−23
4、231−235、232−236、233−237
は、図5に示されるように、それぞれが直列に接続され
ており、これらコイル230〜237が形成する磁界に
より、可変リラクタンスモータ200内にそれぞれ4つ
の励磁相(φ1相〜φ4相)を形成する構成となってい
る。また、これら直列接続された一組のコイル230−
234、231−235、232−236、233−2
37は、それぞれスイッチングトランジスタ260〜2
67を介して直流電流電源270と並列に接続されてお
り、これらスイッチングトランジスタ260〜267を
制御することにより、順次選択された一組のコイル23
0−234、231−235、232−236、233
−237に直流電流を供給している。更に、これら直列
接続された一組のコイル230−234、231−23
5、232−236、233−237の両端には、スイ
ッチングトランジスタ260〜267の「ON」「OF
F」切り換え時に生成される逆起電力を環流させるため
に、8個のダイオード280〜287が設けられてい
る。
【0006】ここで、このように構成された可変リラク
タンスモータ200の駆動原理について以下に説明す
る。図示しない駆動指令部からの駆動信号に基づいて、
あるスイッチングトランジスタ260〜267を「O
N」にすると、直流電流電源270を介して、このスイ
ッチングトランジスタ260〜267に接続されたコイ
ル230〜237に直流電流が供給され、この直流電流
が供給されたコイル230〜237に対応する励磁相に
磁界が形成される。この磁界は、磁界が形成された励磁
相近傍に位置するロータ磁極突起240〜245に磁路
を広げるとともに、この磁路を短く、かつ、真っ直ぐに
しようとする力を発生する。この力は、磁界が形成され
た励磁相とロータ磁極突起240〜245を近づけよう
とする径方向吸引力及び回転方向吸引力として作用し、
この径方向吸引力及び回転方向吸引力を受けるロータ磁
極突起240〜245が、磁界が形成された励磁相近傍
へと移動することから、ロータ250全体が出力軸29
0を中心に磁界が形成された励磁相とロータ磁極突起2
40〜245とが対向する位置(最接近ポイント)まで
一定角度分回動する。そして、駆動指令部は、ロータ磁
極突起240〜245が最接近ポイントに達する際に、
スイッチングトランジスタ260〜267を「OFF」
にするとともに、隣の励磁相を形成するコイル230〜
237に接続されたスイッチングトランジスタ260〜
267を「ON」に切り換え、上述した径方向吸引力及
び回転方向吸引力を隣の励磁相に発生させることによ
り、この隣の励磁相近傍に位置するロータ磁極突起24
0〜245を引きつける構成となっている。
【0007】つまり、上述した構成を有する可変リラク
タンスモータ200は、スイッチングトランジスタ26
0〜267を制御して、磁界を形成する励磁相を順次φ
1相→φ2相→φ3相→φ4相→φ1相というように繰
り返し切り換え、磁界が形成される励磁相近傍に発生す
る径方向吸引力及び回転方向吸引力を介してロータ磁極
突起240〜245を絶えず所望の方向へと導くことに
より、所望の回転駆動(間欠運動)を行うように構成さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た可変リラクタンスモータ200では、磁界が形成され
た励磁相に発生する径方向吸引力が、スイッチングトラ
ンジスタ260〜267の「ON」「OFF」を切り換
える瞬間に急激に変動することが知られており、この径
方向吸引力の変動差(エネルギー差)がステータ220
やロータ250に大きな振動もしくはその振動に伴う騒
音を発生するという問題があった。
【0009】図6は、上述したステータ220やロータ
250に発生する振動の特性を示した振動特性図であ
り、縦軸にそれぞれコイル230〜237に供給される
直流電流(図6(A)参照)、磁界が形成された励磁相
とロータ磁極突起240〜245間に生じる径方向吸引
力(図6(B)参照)、ステータ220やロータ250
に発生する径方向振動の振幅(図6(C)参照)、及
び、磁界が形成された励磁相とロータ磁極突起240〜
245間に生じる回転方向吸引力(図6(D)参照)を
示すとともに、横軸に時間の経過を示した図である。
尚、横軸に示される最離間ポイントは、磁界が形成され
た励磁相とロータ磁極突起240〜245とが最も離れ
た位置にある時の時間を示しており、逆に、最接近ポイ
ントは、磁界が形成された励磁相とロータ磁極突起24
0〜245とが最も接近した位置にある時の時間を示し
ている。
【0010】図6に示されるように、あるコイル230
〜237に直流電流を供給すると(図6(A)参照)、
そのコイル230〜237が巻回された励磁相とロータ
磁極突起240〜245間に発生する径方向吸引力は、
磁界が形成された励磁相とロータ磁極突起240〜24
5とが接近するにつれて徐々に増大し、磁界が形成され
た励磁相とロータ磁極突起240〜245とが最も接近
する位置(最接近ポイント)で最大となる(図6(B)
参照)。ところが、このコイル230〜237に供給さ
れる直流電流は、磁界が形成された励磁相とロータ磁極
突起240〜245とが対向する位置(最接近ポイン
ト)になった時点で遮断されるため(図6(A)参
照)、この励磁相に形成される磁界が減少し、径方向吸
引力が急激に変動することから(図6(B)参照)、こ
の径方向吸引力の変動差(エネルギー差)に起因して、
ステータ220やロータ250に振動もしくは振動に伴
う騒音を発生させていた(図6(C)参照)。このステ
ータ220やロータ250の振動もしくは振動に伴う騒
音は、径方向吸引力の変動差(エネルギー差)に比例し
ているため、大きな直流電流を供給しなければならない
高出力モータや大型モータになるほど大きな振動や騒音
を生じることとなり、可変リラクタンスモータ200の
利用価値を大幅に低下させてしまう原因となっていた。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、ロータ位置に関係なくロータ全体に径方向吸
引力を働かせることにより、励磁相に生じる径方向吸引
力の変動差(エネルギー差)を減少させ、駆動時に生じ
る振動や騒音を良好に抑制可能なステッピングモータを
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のステッピングモータは、内周面上
から等間隔に突出配置される複数のステータ磁極突起、
及び、各ステータ磁極突起に第一コイルと第二コイルを
巻回して直流電流を供給することにより励磁相を形成可
能なコイルを有するステータ部と、前記コイルに供給す
る直流電流を制御することにより、前記励磁相に第一コ
イルの励磁により形成される第一磁界と第二コイルの励
磁により形成される第一磁界よりも強い第二磁界とを形
成可能な励磁制御部と、外周面上から等間隔に突出配置
される複数のロータ磁極突起を有するとともに、前記ス
テータ部の内側へ回動可能に収納されるロータ部とを備
えるステッピングモータであって、前記励磁制御部は、
前記励磁相の全てに第一磁界を形成しながら、順次選択
される励磁相に第二磁界を形成することにより、前記ロ
ータ部を回動させることを特徴とするものである。
【0013】このステッピングモータによれば、各ステ
ータ磁極突起には、第一コイルと第二コイルとが巻回さ
れ、各第一コイルと第二コイルとに直流電流が供給され
ることによって、励磁相がステータ部に形成される。そ
して、励磁相に第一コイルの励磁により形成される第一
磁界と第二コイルの励磁により形成される第一磁界より
も強い第二磁界からなる2つの磁界を形成しながらロー
タ部を回動させる。これにより、励磁相に第一磁界によ
る径方向吸引力と第二磁界による径方向吸引力からなる
2つの径方向吸引力を形成することとなり、励磁相に生
じる径方向吸引力の変動差(エネルギー差)を、第二磁
界により形成される径方向吸引力から第一磁界により形
成される径方向吸引力を差し引いた差分に止めることが
できるため、ステータ部やロータ部に生じる径方向吸引
力の変動差(エネルギー差)を減少することができ、径
方向吸引力の変動差(エネルギー差)による振動もしく
は振動に伴う騒音を良好に抑制することが可能となる。
また、第一コイル及び第二コイルに所定の直流電流を供
給するか否かを制御するだけで、第一磁界もしくは第二
磁界を形成することが可能となり、磁界を形成するため
の直流電流制御を容易にすることができ、非常に好都合
である。
【0014】また、請求項2に記載のステッピングモー
タは、請求項1に記載のステッピングモータにおいて、
ロータ部は、それぞれ隣り合うロータ磁極突起の端部を
短絡する磁性体のブリッジ部を有することを特徴とする
ものである。
【0015】このステッピングモータによれば、隣り合
うロータ磁極突起の端部同士が磁性体のブリッジ部を介
して互いに繋がれる。これにより、全ての励磁相に形成
される第一磁界が磁性体のブリッジ部を介してロータ部
全域に広げられ、第一磁界による径方向吸引力を介し
て、ステータ部やロータ部に生じる振動を抑制すること
で、ステッピングモータの駆動時に生じる振動もしくは
振動に伴う騒音を良好に抑制することができる。
【0016】更に、請求項3に記載のステッピングモー
タは、請求項1又は請求項2に記載のステッピングモー
タにおいて、第一磁界がロータ部に与える回動力は、ロ
ータ部を回動させるために要する回動力以下に設定され
ていることを特徴とするものである。
【0017】このステッピングモータによれば、第一磁
界を介して発生する励磁相とロータ磁極突起間の回動力
によって、ロータ部が回転駆動されることがない。これ
により、第一磁界によってロータ部が不用意に回動され
ることがないため、ロータ部の停止位置決め精度の低下
を招くことがなく、駆動精度の良いステッピングモータ
を提供することが可能となる。
【0018】また、請求項4に記載のステッピングモー
タは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のステッ
ピングモータにおいて、前記第一コイルにより形成され
る磁界の方向と、前記第二コイルにより形成される磁界
の方向とは、同一方向であることを特徴とするものであ
る。
【0019】このステッピングモータによれば、第一コ
イルにより形成される磁界の方向と、第二コイルにより
形成される磁界の方向とが同一方向に形成される。これ
により、第一コイルにより形成される磁界と、第二コイ
ルにより形成される磁界とが打ち消しあうことがないの
で、第二磁界を形成するために要する第一コイル及び第
二コイルに供給する直流電流に無駄を生じることがな
く、非常に経済的である。
【0020】また、請求項5に記載のステッピングモー
タは、請求項4に記載のステッピングモータにおいて、
前記第一コイルは、全て直列に接続されていることを特
徴とするものである。
【0021】このステッピングモータによれば、全ての
第一コイルが直列に接続される。これにより、ステータ
磁極突起に対する第一コイルの巻回が容易になるととも
に、第一コイルに供給する直流電流の制御も容易にな
り、非常に好都合である。
【0022】更に、請求項6に記載のステッピングモー
タは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のステッ
ピングモータにおいて、前記第一コイルに直流電流を供
給する直流電流電源と、前記第二コイルに直流電流を供
給する直流電流電源とは同一のものであり、かつ、前記
第一コイル及び第二コイルが形成すべき磁界は、コイル
の巻線量、及び/又は、コイルに流れる直流電流値を調
整することによって形成されていることを特徴とする
のである。
【0023】このステッピングモータによれば、第一コ
イル及び第二コイルに直流電流を供給する直流電流電源
が同一であるとともに、第一コイル及び第二コイルが形
成すべき磁界が、コイルの巻線量、及び/又は、コイル
に流れる直流電流値を調整することにより形成される。
これにより、第一コイル及び第二コイルに直流電流を供
給するために別々の駆動回路や直流電流電源を設ける必
要がなく非常に好都合である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、ステッピングモータの一例である可変リラ
クタンスモータを図示しながら詳細に説明する。
【0025】図1及び図2は、本実施形態に係る可変リ
ラクタンスモータを図示したものであり、図1は可変リ
ラクタンスモータ10を出力軸70に対して直角に切断
した際の概略断面図を、また、図2は可変リラクタンス
モータ10の概略駆動回路図を示している。
【0026】図1に示されるように、この可変リラクタ
ンスモータ10は、円筒状のステータ20、及び、ステ
ータ20内部へ回動可能に収納された円筒状のロータ3
0等から構成されている。このステータ20は、内周面
上から等間隔に突出配置された8極のステータ磁極突起
40〜47を備え、各ステータ磁極突起40〜47毎
に、第一コイル50〜57、及び、第二コイル60〜6
7からなる2種類のコイルが巻回されている。また、ロ
ータ30は、ロータ30の回動力を伝達する出力軸7
0、外周面上から等間隔に突出配置された6極のロータ
磁極突起80〜85、及び、各ロータ磁極突起80〜8
5の端部を短絡するブリッジ部90〜95等を備えてい
る。尚、これらステータ20、ロータ30、ステータ磁
極突起40〜47、ロータ磁極突起80〜85、及び、
ブリッジ部90〜95は、成層珪素鋼板を用いて形成さ
れているが、特にこれに限定されることなく、透磁率が
高く、磁束を良く通すものであれば他の材料によって形
成しても良い。
【0027】また、図2に示されるように、これら8極
のステータ磁極突起40〜47に巻回される第一コイル
50〜57は、全てが直列に接続される一方、これら8
極のステータ磁極突起40〜47のうち、互いに対向す
る位置にある一対のステータ磁極突起40−44、41
−45、42−46、43−47に巻回される第二コイ
ル60−64、61−65、62−66、63−67
は、それぞれが一組となるように直列接続されており、
この第二コイル60〜67に直流電流を供給して形成さ
れる第二磁界により可変リラクタンスモータ10内にそ
れぞれ4つの励磁相(φ1相〜φ4相)を形成する構成
となっている。尚、第一コイル50〜57により形成さ
れる第一磁界は、ロータ磁極突起80〜85を引き寄せ
る径方向吸引力及び回転方向吸引力として作用するが、
この回転方向吸引力の大きさは、ロータ30を回動させ
るために要する回動力以下となるように第一コイル50
〜57の巻数を変えたり、や第一コイル50〜57に流
れる直流電流値を変えたり、あるいは、ブリッジ部90
〜95の有する短絡長や厚さ変えたりすることにより調
整されている。また、第一コイル50〜57が形成する
第一磁界の方向と、第二コイル60〜67が形成する第
二磁界の方向は、同一方向となるように第一コイル50
〜57、及び、第二コイル60〜67が巻回されてい
る。更に、第一コイル50〜57と第二コイル60〜6
7とが共働して形成すべき第二磁界の強さは、第二コイ
ル60〜67の巻数を変えたり、第二コイル60〜67
に流れる直流電流の量を変えたりすることにより調整さ
れている。
【0028】一方、これら第一コイル50〜57、及
び、直列接続された一組の第二コイル60−64、61
−65、62−66、63−67は、それぞれスイッチ
ングトランジスタ100〜109を介して直流電流電源
110と並列に接続されており、これらスイッチングト
ランジスタ100〜109を制御することにより、第一
コイル50〜57もしくは一組の第二コイル60−6
4、61−65、62−66、63−67へ選択的に直
流電流を供給している。また、これら第一コイル50〜
57もしくは一組の第二コイル60−64、61−6
5、62−66、63−67の両端には、スイッチング
トランジスタ100〜109の「ON」「OFF」切り
換え時に生成される逆起電力を環流させるために、10
個のダイオード120〜129が設けられている。
【0029】尚、このように構成される可変リラクタン
スモータ10の駆動原理は、基本的に従来の技術におい
て説明したものと同様であるため、ここではその詳細な
説明を省略することとする。
【0030】以下、本実施形態に係る可変リラクタンス
モータ10に特有の駆動形式について詳細に説明する。
まず、図示しない駆動司令部からの駆動信号を認識した
際に、スイッチングトランジスタ100、105を「O
N」にして、全ての第一コイル50〜57に対して直流
電流を供給することにより、全ての励磁相に第一磁界を
形成する。その後、順次選択される第二コイル60〜6
7と接続されたスイッチングトランジスタ100〜10
4、106〜109、例えば、スイッチングトランジス
タ101、106を「ON」にして、φ1相に第二磁界
を形成する。そして、このスイッチングトランジスタ1
01〜104、106〜109を制御することにより、
第二磁界を形成する励磁相をφ1相→φ2相→φ3相→
φ4相→φ1相といったように順次切り換え、ロータ3
0が絶えず所定方向(図中、反時計方向)へ回動するよ
うに誘導している。
【0031】次に、上述した可変リラクタンスモータ1
0に特有の駆動形式によって発生するステータ20やロ
ータ30に発生する振動の特性について、図3に示す振
動特性図を参照しながら詳細に説明する。尚、図3に示
される縦軸は、それぞれ第一コイル50〜57に供給さ
れる直流電流(図3(A)参照)、第二コイル60〜6
7に供給される直流電流(図3(B)参照)、第二磁界
が形成される励磁相とロータ磁極突起80〜85間に生
じる径方向吸引力(図3(C)参照)、ステータ20や
ロータ30に生じる径方向振動の振幅(図3(D)参
照)、及び、第二磁界が形成される励磁相とロータ磁極
突起80〜85間に生じる回転方向吸引力(図3(E)
参照)を示すとともに、横軸に時間の経過を示してい
る。また、横軸に示される最離間ポイントは、第二磁界
が形成される励磁相とロータ磁極突起80〜85とが最
も離れた位置にある時の時間を示しており、逆に、最接
近ポイントは、第二磁界が形成される励磁相とロータ磁
極突起80〜85とが最も接近した位置にある時の時間
を示している。
【0032】図3に示されるように、第二コイル60〜
67に直流電流を供給する際には(図3(B)参照)、
常に第一コイル50〜57に直流電流が供給されている
(図3(A)参照)。そして、ある第二コイル60〜6
7に直流電流を供給することにより生じる第二コイル6
0〜67が巻回された励磁相とロータ磁極突起80〜8
5間に発生する径方向吸引力は、第一コイル50〜57
を介して発生する径方向吸引力を始点として、第二磁界
が形成される励磁相とロータ磁極突起80〜85とが接
近するにつれて徐々に増大し、第二磁界が形成される励
磁相とロータ磁極突起80〜85とが最も接近する位置
(最接近ポイント)で最大となる(図3(C)参照)。
この第二コイル60〜67に対する直流電流の供給は、
第二磁界が形成された励磁相とロータ磁極突起80〜8
5とが対向する位置(最接近ポイント)になった時点で
遮断されるため(図3(B)参照)、第二コイル60〜
67が巻回された励磁相に形成された第二磁界の減少に
従って径方向吸引力が急激に減少するが、その径方向吸
引力の減少は、第一コイル50〜57による径方向吸引
力のレベルで止まる(図3(C)参照)。これにより、
この径方向吸引力の変動差(エネルギー差)に起因する
ステータ20やロータ30に発生する振動もしくは振動
に伴う騒音は、第二コイル60〜67による径方向吸引
力から第一コイル50〜57による径方向吸引力を差し
引いた差分によって発生することとなり、従来の可変リ
ラクタンスモータ200の駆動時に発生する振動もしく
は振動に伴う騒音よりも、大幅に抑制することが可能と
なる(図3(D)、及び、図6(C)参照)。
【0033】このように、本実施形態の可変リラクタン
スモータ10によれば、励磁相に第一コイル50〜57
が形成する第一磁界による径方向吸引力と、第二コイル
60〜67が形成する第二磁界による径方向吸引力とか
らなる2つの径方向吸引力を形成することにより、励磁
相に生じる径方向吸引力の変動差(エネルギー差)を第
二磁界を差し引いた差分に止めることができるため、ス
テータ20やロータ30に生じる径方向吸引力の変動差
(エネルギー差)を減少することができ、径方向吸引力
の変動差(エネルギー差)による振動もしくは振動に伴
う騒音を良好に抑制することが可能となる。
【0034】また、隣り合うロータ磁極突起80〜85
の端部同士が磁性体のブリッジ部90〜95を介して互
いに繋がれているので、全ての励磁相に形成される第一
磁界が磁性体のブリッジ部90〜95を介してロータ3
0全域に広げられ、第一磁界による径方向吸引力によっ
て、ステータ20やロータ30に生じる振動を良好に抑
制することが可能となる。
【0035】更に、励磁相に第一コイル50〜57が形
成する第一磁界による回動力によって、ロータ30が回
動駆動されることがないので、第一磁界によってロータ
30が不用意に回動されることがなく、ロータ30の停
止位置決め精度の低下を招くことがなく、駆動精度の良
いステッピングモータを提供することが可能となる。
【0036】また、第一磁界が第一コイル50〜57を
介して形成される一方、第二磁界が第一コイル50〜5
7及び第二コイル60〜67を介して形成されるので、
第一コイル50〜57及び第二コイル60〜67に所定
の直流電流を供給するか否かを制御するだけで、第一磁
界もしくは第二磁界を形成することが可能となり、磁界
を形成するための直流電流制御を容易にすることがで
き、非常に好都合である。
【0037】更に、第一コイル50〜57により形成さ
れる磁界の方向と、第二コイル60〜67により形成さ
れる磁界の方向とが同一方向に形成されるので、第一コ
イル50〜57により形成される磁界と、第二コイル6
0〜67により形成される磁界とが打ち消しあうことが
なく、第二磁界を形成するために要する第一コイル50
〜57及び第二コイル60〜67に供給する直流電流に
無駄を生じることがない。
【0038】また、全ての第一コイル50〜57は直列
に接続されるので、ステータ磁極突起40〜47に対す
る第一コイル50〜57の巻回が容易になるとともに、
第一コイル50〜57に供給する直流電流の制御も容易
になり、非常に好都合である。
【0039】更に、第一コイル50〜57及び第二コイ
ル60〜67に直流電流を供給する直流電流電源110
が同一であるとともに、第一コイル50〜57及び第二
コイル60〜67が形成すべき磁界が、コイルの巻線量
やコイルに流れる直流電流値を調整することにより形成
されるので、第一コイル50〜57及び第二コイル60
〜67に直流電流を供給するために別々の駆動回路や直
流電流電源110を設ける必要がなく非常に好都合であ
る。
【0040】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、本実
施形態に係る可変リラクタンスモータ10において、ス
テータ磁極突起40〜47に巻回された第二コイル60
〜67に対して、ステータ20の中心よりに第一コイル
50〜57を巻回する例を挙げたが、勿論これに限定さ
れるものではなく、ステータ磁極突起40〜47に巻回
された第一コイル50〜57に対して、ステータ20の
中心よりに第二コイル60〜67を巻回したり、第一コ
イル50〜57、及び、第二コイル60〜67をステー
タ磁極突起40〜47へ不規則に巻回したりしても、同
様な効果が得られることは言うまでもない。
【0041】また、本実施形態に係る可変リラクタンス
モータ10において、8極のステータ磁極突起40〜4
7、及び、6極のロータ磁極突起80〜85を有した可
変リラクタンスモータ10を例に挙げて説明したが、勿
論これに限定されるものではなく、可変リラクタンスモ
ータ10を円滑に駆動できるものであれば、ステータ磁
極突起とロータ磁極突起の極数の組み合わせを、6極と
4極、12極と8極のように他の極数の組み合わせであ
っても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0042】更に、本実施形態に係る可変リラクタンス
モータ10において、可変リラクタンスモータ10の駆
動形式を1相励磁方式によって駆動する例を挙げて説明
したが、勿論これに限定されるものではなく、1−2相
励磁方式や、2相励磁方式等のように、他の駆動方式に
おいても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0043】また、本実施形態に係る可変リラクタンス
モータ10において、各ステータ磁極突起40〜47に
形成される第一磁界及び第二磁界を、第一コイル50〜
57及び第二コイル60〜67からなる2種類のコイル
を用いる例を挙げて説明したが、勿論これに限定される
ものではなく、第一磁界及び第二磁界を形成可能な3種
類以上のコイルを用いたり、1種類のコイルに対する直
流電流値を制御することにより第一磁界及び第二磁界を
形成しても同様な効果が得られることは言うまでもな
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ステッピングモータによれば、各ステータ磁極突起に
は、第一コイルと第二コイルとが巻回され、各第一コイ
ルと第二コイルとに直流電流が供給されることによっ
て、励磁相がステータ部に形成される。そして、励磁相
第一コイルの励磁により形成される第一磁界と第二コ
イルの励磁により形成される第一磁界よりも強い第二磁
界からなる2つの磁界を形成しながらロータ部を回動さ
せる。これにより、励磁相に第一磁界による径方向吸引
力と第二磁界による径方向吸引力からなる2つの径方向
吸引力を形成することとなり、励磁相に生じる径方向吸
引力の変動差(エネルギー差)を、第二磁界により形成
される径方向吸引力から第一磁界により形成される径方
向吸引力を差し引いた差分に止めることができるため、
ステータ部やロータ部に生じる径方向吸引力の変動差
(エネルギー差)を減少することができ、径方向吸引力
の変動差(エネルギー差)による振動もしくは振動に伴
う騒音を良好に抑制することが可能となる。また、第一
コイル及び第二コイルに所定の直流電流を供給するか否
かを制御するだけで、第一磁界もしくは第二磁界を形成
することが可能となり、磁界を形成するための直流電流
制御を容易にすることができ、非常に好都合である。
【0045】また、請求項2に記載のステッピングモー
タによれば、全ての励磁相に形成される第一磁界が磁性
体のブリッジ部を介してロータ部全域に広げられ、第一
磁界による径方向吸引力を介して、ステータ部やロータ
部に生じる振動を抑制することで、ステッピングモータ
の駆動時に生じる振動もしくは振動に伴う騒音を良好に
抑制することができる。
【0046】更に、請求項3に記載のステッピングモー
タによれば、第一磁界によってロータ部が不用意に回動
されることがないため、ロータ部の停止位置決め精度の
低下を招くことがなく、駆動精度の良いステッピングモ
ータを提供することが可能となる。
【0047】また、請求項4に記載のステッピングモー
タによれば、第一コイルにより形成 される磁界の方向
と、第二コイルにより形成される磁界の方向とが同一方
向に形成される。これにより、第一コイルにより形成さ
れる磁界と、第二コイルにより形成される磁界とが打ち
消しあうことがないので、第二磁界を形成するために要
する第一コイル及び第二コイルに供給する直流電流に無
駄を生じることがなく、非常に経済的である。
【0048】また、請求項5に記載のステッピングモー
タによれば、全ての第一コイルが直列に接続される。こ
れにより、ステータ磁極突起に対する第一コイルの巻回
が容易になるとともに、第一コイルに供給する直流電流
の制御も容易になり、非常に好都合である。
【0049】更に、請求項6に記載のステッピングモー
タによれば、第一コイル及び第二コイルに直流電流を供
給するために別々の駆動回路や直流電流電源を設ける必
要がなく非常に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る可変リラクタンスモータに係
る概略断面図である。
【図2】可変リラクタンスモータに係る概略駆動回路図
である。
【図3】可変リラクタンスモータに係る振動の特性を示
した振動特性図である。
【図4】従来の可変リラクタンスモータに係る概略断面
図である。
【図5】従来の可変リラクタンスモータに係る概略駆動
回路図である。
【図6】従来の可変リラクタンスモータに係る振動の特
性を示した振動特性図である。
【符号の説明】
10 可変リラクタンスモータ 20 ステータ 30 ロータ 40〜 47 ステータ磁極突起 50〜 57 第一コイル 60〜 67 第二コイル 70 出力軸 80〜 85 ロータ磁極突起 90〜 95 ブリッジ部 100〜109 スイッチングトランジスタ 110 直流電流電源 120〜129 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−22914(JP,A) 特開 昭55−133664(JP,A) 実開 平6−62754(JP,U) 実開 平4−43380(JP,U) 特許81201(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 H02K 37/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面上から等間隔に突出配置される複
    数のステータ磁極突起、及び、各ステータ磁極突起に
    一コイルと第二コイルを巻回して直流電流を供給するこ
    とにより励磁相を形成可能なコイルを有するステータ部
    と、 前記コイルに供給する直流電流を制御することにより、
    前記励磁相に第一コイルの励磁により形成される第一磁
    界と第二コイルの励磁により形成される第一磁界よりも
    強い第二磁界とを形成可能な励磁制御部と、 外周面上から等間隔に突出配置される複数のロータ磁極
    突起を有するとともに、前記ステータ部の内側へ回動可
    能に収納されるロータ部とを備えるステッピングモータ
    であって、 前記励磁制御部は、前記励磁相の全てに第一磁界を形成
    しながら、順次選択される励磁相に第二磁界を形成する
    ことにより、前記ロータ部を回動させることを特徴とす
    るステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータ部は、それぞれ隣り合うロー
    タ磁極突起の端部を短絡する磁性体のブリッジ部を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記第一磁界がロータ部に与える回動力
    は、前記ロータ部を回動させるために要する回動力以下
    に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 前記第一コイルにより形成される磁界の
    方向と、前記第二コイルにより形成される磁界の方向と
    は、同一方向であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 前記第一コイルは、全て直列に接続され
    ていることを特徴とする請求項4に記載のステッピング
    モータ。
  6. 【請求項6】 前記第一コイルに直流電流を供給する直
    流電流電源と、前記第二コイルに直流電流を供給する直
    流電流電源とは同一のものであり、かつ、前記第一コイ
    ル及び第二コイルが形成すべき磁界は、コイルの巻線
    量、及び/又は、 コイルに流れる直流電流値を調整する
    ことによって形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載のステッピングモータ。
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