JP3342421B2 - 自動弾丸供給機構付玩具銃 - Google Patents

自動弾丸供給機構付玩具銃

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JP3342421B2
JP3342421B2 JP27127598A JP27127598A JP3342421B2 JP 3342421 B2 JP3342421 B2 JP 3342421B2 JP 27127598 A JP27127598 A JP 27127598A JP 27127598 A JP27127598 A JP 27127598A JP 3342421 B2 JP3342421 B2 JP 3342421B2
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圭一 国本
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株式会社ウエスタン・アームス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、バレル部の後端側部分からガスの圧力に
より発射される弾丸を、ガスの圧力により駆動されるス
ライダ部の移動を利用して、バレル部の後端側部分に自
動的に供給する自動弾丸供給機構を備えた玩具銃に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バレル部の後端部分に弾丸を一時的に保
持する装弾部が設けられ、その装弾部からのバレル部を
通じた弾丸の発射をガスの圧力を利用して行うととも
に、装弾部に対する弾丸の供給をも、ガスの圧力を利用
して行うようにされた、エアソフトガン等と称される玩
具銃が知られている。例えば、特許第2657780号
に係る特許公報にも、その一例が記載されている。
【0003】このような装弾部からの弾丸の発射と装弾
部への弾丸の供給とのいずれをもガスの圧力を利用して
行うようにされたものとして従来提案されている玩具
銃、例えば、特許第2657780号に係る特許公報に
記載されているものにあっては、銃身(バレル部)を構
成するインナーバレルの後端に弾丸把持チャンバー(装
弾部)が設けられるとともに、弾丸把持チャンバーの後
方に配されたスライドカバー内にシリンダー室が設けら
れている。シリンダー室内には、インナーピストンが挿
入装着されたピストンが配され、そのインナーピストン
にはそれを縦貫する縦穴が形成されている。そして、イ
ンナーピストンは、弾丸が弾丸把持チャンバーに装填さ
れているとき、それに形成された縦穴の前端面が弾丸把
持チャンバーに装填された弾丸により塞がれることにな
る位置に置かれるものとされている。
【0004】斯かるもとで、インナーピストンに形成さ
れた縦穴の前端面が弾丸把持チャンバーに装填された弾
丸により塞がれているとき、弾丸把持チャンバーに装填
された弾丸を発射させるべく引金がひかれると、ガス蓄
圧室からのガスがシリンダー室内に導入され、そのシリ
ンダー室内に導入されたガスが、ピストンに形成された
横穴及びインナーピストンに形成された横穴を通じてイ
ンナーピストンを縦貫する縦穴内に導かれ、さらに、そ
のインナーピストンを縦貫する縦穴を通じて弾丸把持チ
ャンバーに導かれる。そして、弾丸把持チャンバーに導
かれたガスの圧力が弾丸把持チャンバーに装填された弾
丸の発射に供される。
【0005】弾丸が発射されると、弾丸把持チャンバー
から弾丸が無くなることにより、インナーピストンが弾
丸把持チャンバーの内部側に摺動する。それによって、
シリンダー室内に導入されたガスが、ピストンに形成さ
れた横穴及びインナーピストンに形成された横穴を通じ
てインナーピストンを縦貫する縦穴内に導かれる状態か
ら、シリンダー室内に導入されたガスが、ピストンに設
けられた横穴及びインナーピストンに形成された横穴を
通じてインナーピストンを縦貫する縦穴内に導かれるこ
となく、その圧力をピストンに作用させる状態に切り換
えられる。
【0006】そして、シリンダー室内に導入されたガス
の圧力によってピストン及びスライドカバーの後退が開
始され、それに伴って、弾倉から弾丸が押し上げられる
とともに、シリンダー室内に対するガスの供給停止とシ
リンダー室からのガスの排気とが順次行われて、シリン
ダー室が後退する。その後、慣性により最後退位置に達
したスライドカバーはスプリングによる付勢力に従って
前進に転じ、スライドカバーの前進に伴って、シリンダ
ー室も前進せしめられる。それにより、前進するシリン
ダー室内に配されたピストン及びインナーピストンによ
って、弾倉から押し上げられた弾丸の弾丸把持チャンバ
ーへの供給及び装填が行われ、再び、インナーピストン
に形成された縦穴の前端面が弾丸把持チャンバーに装填
された弾丸により塞がれる状態が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、スライ
ドカバー内にピストン及びインナーピストンが配された
シリンダー室が設けられ、引金が引かれて行われるシリ
ンダー室に対するガスの供給により、弾丸把持チャンバ
ーに装填された弾丸の発射及び弾丸把持チャンバーに対
する弾丸の装填が行われるようにされた玩具銃にあって
は、自動連射が可能とされる。しかしながら、その実現
にあたっては、シリンダー室内に供給されたガスの作用
を利用して、弾丸把持チャンバーに装填された弾丸の発
射とそれに続く弾丸把持チャンバーに対する弾丸の装填
とを行うための機構が、シリンダー室内に配された横穴
が形成されたピストン,そのピストンに挿入装着される
縦穴と横穴とが形成されたインナーピストン,インナー
ピストンを弾丸把持チャンバーの内部側に付勢するスプ
リング部材等々の多種類の部材あるいは部品を用いた複
雑で大規模な構造を要することになり、しかも、ピスト
ンに形成された横穴の位置とインナーピストンに形成さ
れた横穴の位置とを正確に一致させて、ガス漏れを生じ
させることなく、ガスをインナーピストンを縦貫する縦
穴に導く制御,ピストンに形成された横穴の位置とイン
ナーピストンに形成された横穴の位置とを正確に相違さ
せて、しかもガス漏れが生じないようにする制御等々
の、各部材あるいは部品の動作タイミングにおける狂い
等が許されない、極めて厳格な動作制御が要されること
になってしまうという問題がある。
【0008】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、ガス流通空間が設けられてバレル部
における後端側部分に対して移動可能とされた可動部材
と、可動部材におけるガス流通空間を通じてバレル部内
を流れるガス流を制御するガス流制御部とを備えた、少
種の部材あるいは部品を用いた簡単な構成をもって、各
部材あるいは部品についての厳格な動作制御を要するこ
となく、バレル部における後端側部分からの弾丸の発射
とそれに続くバレル部における後端側部分への弾丸の供
給とを、蓄圧室から効率よく供給されるガスの作用を利
用して、確実に行うことができる自動弾丸供給機構付玩
具銃を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た自動弾丸供給機構付玩具銃は、前端側部分に銃口部が
設けられたバレル部と、バレル部に沿う方向における後
退及び前進が可能とされたスライダ部と、スライダ部の
内部に設けられてスライダ部と共に移動する受圧部と、
内部空間が形成されて、バレル部の後端側部分に向かう
第1の開口部,受圧部に向かう第2の開口部、及び、第
1の開口部と第2の開口部との間に配された第3の開口
部が内部空間を外部に連通させるべく設けられ、バレル
部の後端側部分に対する移動がスライダ部の移動方向に
沿う方向において可能とされた可動部材と、可動部材の
位置に応じて、可動部材における第3の開口部を通じて
可動部材における内部空間に連通するガス導出通路部が
連結されて配される蓄圧室と、ガス導出通路部を開閉制
御する開閉弁部と、バレル部の後端側部分に配されて
動部材の前方側に位置せしめられたガス流制御部とを備
え、ガス流制御部が、可動部材がスライダ部の前進に伴
って前進して弾丸をバレル部の後端側部分に供給すると
き、弾丸の位置決めを行ってその弾丸により可動部材に
おける第1の開口部を閉状態となす第1の状態をとり、
その第1の状態のもとで、蓄圧室からのガスが開閉弁部
により開状態とされたガス導出通路部及び可動部材にお
ける第3の開口部を通じて可動部材における内部空間に
供給されるとき、可動部材における内部空間に供給され
て可動部材における第1の開口部に達したガスの圧力を
受ける弾丸の作用に応じて、可動部材における内部空間
を経て可動部材における第1の開口部を通じたガスによ
るバレル部内を銃口部に向かう弾丸の移動を生じさせる
第2の状態をとり、その第2の状態の後、バレル部内に
おけるガス流に応じて、可動部材における内部空間から
可動部材における第1の開口部を通じてバレル部内に流
入するガス流を遮断する第3の状態をとり、その第3の
状態のもとで、可動部材における内部空間から可動部材
における第2の開口部を通じて受圧部に作用するガスに
より受圧部をスライダ部と共に後退させるものとされ、
そのスライダ部の後退に伴う可動部材の後退を生じさせ
て、弾倉からの弾丸のバレル部の後端側部分への供給の
ための準備を行うものとして構成される。
【0010】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された自動弾丸供給機構付玩具銃は、ガス流
制御部が、バレル部に沿う方向に実質的に直交する方向
に移動可能とされた移動体とその移動体に対する付勢手
段とを含んで構成され、移動体が、ガス流制御部が第1
の状態をとるとき、バレル部の後端側部分に供給された
弾丸に当接してその弾丸の位置決めを行い、ガス流制御
部が第1の状態から第2の状態に移行するとき、可動部
材における内部空間に供給されて第1の開口部に達した
ガスの圧力を受ける弾丸により第1の方向に移動せしめ
られ、ガス流制御部が第2の状態から第3の状態に移行
するとき、バレル部内におけるガス流に応じて第1の方
向とは逆の第2の方向に移動し、ガス流制御部が第3の
状態をとるとき、可動部材における内部空間から可動部
材における第1の開口部を通じてバレル部内に流入する
ガス流を遮断する位置をとるものとされる。
【0011】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記
載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃にあって
は、スライダ部の内部に設けられてスライダ部と共に移
動する受圧部と、バレル部の後端側部分に対する移動を
スライダ部の移動方向に沿う方向において行う可動部材
と、バレル部の後端側部分に配されて可動部材の前方側
に位置せしめられたガス流制御部とが備えられる。そし
て、ガス流制御部が、スライダ部の前進に伴って前進す
る可動部材によってバレル部の後端側部分に供給された
弾丸の位置決めを行って、その弾丸により可動部材にお
ける第1の開口部を閉状態となす第1の状態をとるもと
で、蓄圧室からのガスが開閉弁部により開状態とされた
ガス導出通路部及び可動部材における第3の開口部を通
じて可動部材における内部空間に供給されると、ガス流
制御部が、可動部材における内部空間に供給されて可動
部材における第1の開口部に達したガスの圧力を受ける
弾丸の作用に応じて、第1の状態から、可動部材におけ
る内部空間を経て可動部材における第1の開口部を通じ
たガスによるバレル部内を銃口部に向かう弾丸の移動を
生じさせる第2の状態に移行し、それにより、バレル部
における後端側部分からの弾丸の発射がガスの作用が利
用されて行われる状態が得られる。その後、ガス流制御
部は、バレル部内におけるガス流に応じて、第2の状態
から、可動部材における内部空間から可動部材における
第1の開口部を通じてバレル部内に流入するガス流を遮
断する第3の状態に移行し、その第3の状態のもとで、
可動部材における内部空間から可動部材における第2の
開口部を通じて受圧部に作用するガスにより受圧部をス
ライダ部と共に後退させるものとされ、それにより、ス
ライダ部の後退に伴う可動部材の後退、及び、その後の
スライダの前進に伴う可動部材の前進が生じて、可動部
材による弾倉からの弾丸のバレル部の後端側部分への供
給が、ガスの作用が利用されて行われることになる。
【0012】従って、少種の部材あるいは部品を用いた
簡単な構成をもって、各部材あるいは部品についての厳
格な動作制御を要することなく、バレル部における後端
側部分からの弾丸の発射とそれに続くバレル部における
後端側部分への弾丸の供給とが、蓄圧室から効率よく供
給されるガスの作用が利用されて、確実に行われる。
【0013】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された自動弾丸供給機構付玩具銃にあ
っては、ガス流制御部が、バレル部に沿う方向に実質的
に直交する方向に移動可能とされた移動体とその移動体
に対する付勢手段とを含んで構成され、移動体が、バレ
ル部の後端側部分に供給された弾丸に当接してその弾丸
の位置決めを行い、可動部材における内部空間に供給さ
れて第1の開口部に達したガスの圧力を受ける弾丸によ
り第1の方向に移動せしめられ、バレル部内におけるガ
ス流に応じて第1の方向とは逆の第2の方向に移動し
て、可動部材における内部空間から可動部材における第
1の開口部を通じてバレル部内に流入するガス流を遮断
する位置をとるものとされる。
【0014】従って、ガス流制御部が、簡単な構成のも
とに、適正な動作を確実に行うものとされることにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例を示す。
この図2に示される例においては、トリガ1,アウター
バレル2U及びインナーバレル2Iを有し、銃口2Zが
アウターバレル2Uの前端部により形成されたバレル部
2,ハンマー6,ガス流制御部7、及び、グリップ8を
有した玩具銃本体10と、グリップ8内に着脱可能に収
容されたケース11とが設けられるとともに、バレル部
2に対して移動可能に設けられたスライダ部12が配さ
れたものとされている。バレル部2は、アウターバレル
2Uの前端部により銃口2Zが形成されていることによ
り、その前端側部分に銃口部が設けられていることにな
る。
【0016】スライダ部12は、玩具銃本体10におけ
るバレル部2が設けられた部分に嵌合して、スライダ部
12の前方部分を成す第1の部分12Aと、第1の部分
12Aと一体的に形成されてバレル部2の後方側に位置
せしめられ、スライダ部12の後方部分を成す第2の部
分12Bとを有するものとされている。スライダ部12
は、トリガ1に対する操作が行われていないもとでは、
第1の部分12Aがその前端部を玩具銃本体10の前端
部に近接させる位置におかれるとともに、第2の部分1
2Bが玩具銃本体10におけるバレル部2とグリップ8
との間となる中間部分を覆うものとなる、図2に示され
る如くの基準位置におかれる。スライダ部12における
第1の部分12Aは、玩具銃本体10におけるトリガ1
の前方側に配されてバレル部2に沿って伸びるガイド部
材14にも嵌合せしめられており、スライダ部12は、
全体がバレル部2に沿う移動が可能なものとされてい
る。ガイド部材14には、コイルスプリング15が嵌装
されており、コイルスプリング15は、ガイド部材14
を介してスライダ部12の第1の部分12Aに係合し、
スライダ部12の全体を玩具銃本体10の前方側に向け
て付勢している。
【0017】スライダ部12における第2の部分12B
には、有底筒状部16が設けられている。この有底筒状
部16の底部は、スライダ部12における第2の部分1
2B内に位置せしめられる受圧部16Aを形成してい
る。
【0018】さらに、スライダ部12の第2の部分12
Bの内側には、バレル部2の後端側部分に対する移動が
スライダ部12の移動方向に沿う方向において可能とさ
れた可動部材20が配されている。可動部材20は、ス
ライダ部12の第2の部分12Bに設けられた有底筒状
部16における筒状部16B内に挿入される後方側部分
と、バレル部2の後端部に係合する前方側部分と、後方
側部分と前方側部分との間の中間部分とを有しており、
後方側部分には、弾性部材により形成された環状シール
部材21が装着されている。環状シール部材21は、可
動部材20における後方側部分が有底筒状部16におけ
る筒状部16B内に挿入されるとき、筒状部16Bの内
壁面に当接して、筒状部16Bの内壁面と可動部材20
における後方側部分の外周面との間を密封する。
【0019】可動部材20と有底筒状部16における筒
状部16Bとには、コイルスプリング23の両端が夫々
取り付けられていて、可動部材20の全体が、コイルス
プリング23によって、有底筒状部16における底部が
形成する受圧部16A側に付勢されている。斯かる可動
部材20は、スライダ部12が基準位置にあるもとで
は、前方側部分がバレル部2の後端部に係合するととも
に、後方側部分が有底筒状部16における筒状部16B
内に挿入される位置におかれる。
【0020】このような可動部材20の内部には、ガス
流通空間24が形成されている。ガス流通空間24は、
可動部材20の前方側部分における前端部に設けられ
て、バレル部2におけるインナーバレル2Iの後端側部
分に向かう前方開口部20Aと、可動部材20の後方側
部分における後端部に設けられて、有底筒状部16の底
部を形成する受圧部16Aに向かう後方開口部20B
と、可動部材20における中間部分に設けられて、下方
に向かう中間開口部20Cとの夫々を通じて、外部に臨
むものとされている。従って、スライダ部12が基準位
置にあるもとでは、可動部材20における前方側部分に
設けられた前方開口部20Aは、インナーバレル2Iの
後端部と相互連結状態におかれる。
【0021】ハンマー6は、スライダ部12の第2の部
分12Bに設けられた有底筒状部材16に選択的に当接
せしめられる上方部分と、係合部材25が係合する下方
部分とを有し、玩具銃本体10における後端部に軸26
を介して回動可能に取り付けられており、図示が省略さ
れたスプリング部材によって、図2において矢印aによ
り示される如くの、上方部分を有底筒状部16に近接さ
せる方向(a方向)に付勢されている。係合部材25
は、図示が省略された連結部材を含んで構成されて、ト
リガ1とハンマー6とを相互連結させる連結機構の一部
を成しており、斯かる連結機構により、ハンマー6は、
トリガ1が図2において実線及び一点鎖線により夫々示
される如くの操作開始位置から発射完了位置に向けて引
かれると、それに連動して回動せしめられる。
【0022】ガス流制御部7は、バレル部2の後端側部
分における下方側部分に設けられた収容部30内に収容
されていて、図2から明らかな如く、可動部材20の前
方側に位置せしめられている。収容部30は、インナー
バレル2Iにより形成された開口部30Aとアウターバ
レル2Uにより形成された底部30Bとを有している。
また、ガス流制御部7は、図3に示される如く、バレル
部2に沿う方向に実質的に直交する方向に移動可能とさ
れた移動体31と、移動体31に装着された付勢手段を
形成するコイルスプリング32及び33とを、含んで構
成されている。ガス流制御部7における移動体31は、
半球状の先端部31Aと環状フランジ部31Bにより形
成された底部とを有し、その底部側部分に、環状フラン
ジ部31Bにより形成される開口部を通じて外部に臨む
凹部31Cが設けられたものとされている。また、ガス
流制御部7における付勢手段を形成するコイルスプリン
グ32及び33は、比較的小なる付勢力を有するものと
されている。
【0023】ガス流制御部7におけるコイルスプリング
32は、一端部がインナーバレル2Iにおける開口部3
0Aを形成する部分に係止されるとともに、他端部が移
動体31における環状フランジ部31Bに係止され、移
動体31を包囲する状態をもって配されている。斯かる
コイルスプリング32は、移動体31に、それをバレル
部2の上方側部分から下方側部分に向かわせる方向の付
勢力を作用させている。
【0024】また、ガス流制御部7におけるコイルスプ
リング33は、一端部が移動体31における凹部31C
を形成する部分に取り付けられるとともに他端部が自由
端とされており、全体が凹部31C内に収容される状態
と、他端側部分を移動体31における環状フランジ部3
1Bにより形成される開口部から外部に突出させる状態
とを選択的に取り得るものとされている。斯かるコイル
スプリング33は、自由端とされた他端部が収容部30
における底部30Bに当接するもとでは、移動体31
に、それをバレル部2の下方側部分から上方側部分に向
かわせる方向の付勢力を作用させる。
【0025】一方、ケース11は、スライダ部12が基
準位置をとるもとで、グリップ8の下方端部に設けられ
た開口部からグリップ8内に挿入されて、グリップ8に
係合装着されることにより、グリップ8内における位置
決めが行われるものとされる。ケース11には、装填さ
れた複数の弾丸BBを最上端部35A側に付勢するコイ
ルスプリング36が内蔵された弾倉35,例えば、液化
ガスが充填された蓄圧室37,蓄圧室37に連結された
連結部38Aを有して、全体が蓄圧室37から上方に向
けて伸びるガス導出通路部38、及び、ガス導出通路部
38における連結部38Aに配された弁部40Aが設け
られたピストン部材40が収容されている。ガス導出通
路部38における上方側部分は、パッキング部材41に
よって形成されており、パッキング部材41には、ガス
導出通路部38を外部に臨ませる上方開口部41Aが設
けられている。ピストン部材40は、それに設けられた
弁部40Aによりガス導出通路部38を開閉制御する開
閉弁部を形成している。
【0026】斯かるケース11がグリップ8内に位置決
め装着された際には、図2に示される如くに、弾倉35
の最上端部35Aがバルレ部2の後端部近傍に配され、
可動部材20における中間部分により閉塞される。それ
により、弾倉35内に装填された複数の弾丸BBがコイ
ルスプリング36の付勢力に抗する方向に押圧される。
また、パッキング部材41に設けられた上方開口部41
Aと可動部材20に設けられた中間開口部20Cとが相
互連結状態におかれて、ガス導出通路部38と可動部材
20に設けられたガス流通空間24とが相互連通状態と
される。このような上方開口部41Aと中間開口部20
Cとの相互連結は、上方開口部41Aがパッキング部材
41に設けられたものとされていることにより、ガス洩
れが防止される状態をもって確実に行われる。
【0027】さらに、ピストン部材40は、それに設け
られた弁部40Aに当接するコイルスプリング42の付
勢力により、ガス導出通路部38における連結部38A
を弁部40Aにより閉状態となす位置におかれる。斯か
る際、ピストン部材40は、グリップ8内に配された押
圧部材43の一端部に当接するとともに、図示が省略さ
れたスプリング部材により上方側に向けて付勢されてい
る昇降部材45を下方側に向けて押圧するものとなる。
ピストン部材40が一端部に当接せしめられる押圧部材
43は、それに配されたコイルスプリング46の付勢力
により、他端部をハンマー6に当接させる位置におかれ
ている。
【0028】このようにケース11がグリップ8に位置
決め装着されたもとでは、ガス流制御部7を形成する移
動体31が、その底部をなす環状フランジ部31Bを収
容部30の底部30Bから若干離隔させて、その半球状
とされた先端部31Aを収容部30における開口部30
Aを通じてインナーバレル2Iにおける後端側部分内に
突出させる状態をもって、収容部30に収容される位置
におかれている。斯かる移動体31の位置は、コイルス
プリング32の付勢力と他端部を収容部30における底
部30Bに当接させたコイルスプリング33の付勢力と
の、釣合いにより設定される。
【0029】上述の如くに構成された、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに
記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例
においては、ケース11がグリップ8に位置決め装着さ
れると、基準位置をとるスライダ部12が手動操作によ
り一旦後退せしめられた後その手動操作から解放され、
コイルスプリング15の付勢力よって再び基準位置に戻
される。斯かる際におけるスライダ部12の後退に伴っ
て、弾倉35の最上端部35Aをその中間部分により閉
塞する可動部材20が後退せしめられることにより、最
上端部35Aが開状態にされ、コイルスプリング36の
付勢力によって弾倉35内に充填された弾丸BBのうち
の最上位置にあるものが最上端部35A内に押し上げら
れ、最上端部35Aにおいて保持される。また、ハンマ
ー6が、スライダ部12の第2の部分12Bに設けられ
た有底筒状部16により押圧され、それにより、図示が
省略されたスプリング部材の付勢力に従うa方向とは逆
の方向に回動せしめられて、係合部材25により、押圧
部材43から所定の距離離隔した回動位置に位置固定さ
れる。
【0030】そして、スライダ部12の後退に続く前進
により可動部材20が前進せしめられ、それにより、可
動部材20が、その前方側部分における前端部を弾倉3
5の最上端部35A内に挿入させ、そこに保持された弾
丸BBを、玩具銃本体10に設けられたテーパー部10
Aに沿って、インナーバレル2Iの後端側部分へと搬送
するとともに、その中間部分により最上端部35Aを閉
塞し、その前方側部分が、バレル部2の後端部に再び係
合せしめられるものとなって位置固定される。それによ
り、図1に示される如くに、可動部材20の前方側部分
に設けられた前方開口部20Aとインナーバレル2Iの
後端部とが相互連結状態におかれるとともに、可動部材
20の中間部分に設けられた中間開口部20Cとパッキ
ング部材41に設けられた上方開口部41Aとが相互連
結状態におかれる。また、斯かるもとでは、図1及び図
4に示される如くに、収容部30に収容された移動体3
1が、コイルスプリング32の付勢力と他端部を収容部
30における底部30Bに当接させたコイルスプリング
33の付勢力との釣合いにより設定された位置を維持し
て、その半球状の先端部31Aを収容部30からインナ
ーバレル2Iにおける後端側部分内に突出させるものと
されていることにより、可動部材20によってインナー
バレル2Iの後端側部分へと搬送された弾丸BBは、移
動体31の先端部31Aに当接して、インナーバレル2
Iにおける後端側部分内における位置決めが行われる。
このように移動体31の先端部31Aによって、インナ
ーバレル2Iにおける後端側部分内に位置決め装填され
た弾丸BBは、可動部材20の前方側部分に設けられた
前方開口部20Aを閉状態となす。
【0031】スライダ部12が、手動操作により一旦後
退せしめられた後再び基準位置に戻されたもとで、図1
に示される如くの操作開始位置をとるトリガ1が引かれ
ると、それに連動してa方向に回動せしめられるハンマ
ー6が、トリガ1が発射完了位置におかれる時期と略同
時期において、押圧部材43を殴打するものとなる。ハ
ンマー6により殴打された押圧部材43は、図5に示さ
れる如くに、コイルスプリング46の付勢力に抗する方
向に押圧される。それにより、ピストン部材40が、コ
イルスプリング42の付勢力に抗する方向に押圧され
て、弁部40Aによりガス導出通路部38における連結
部38Aを開状態となす位置に移動する。斯かるピスト
ン部材40の移動により、昇降部材45がピストン部材
40により押圧される状態から解除され、図示が省略さ
れたスプリング部材の付勢力により上方に移動して、ピ
ストン部材40に係合する。それにより、ピストン部材
40が、弁部40Aによってガス導出通路部38におけ
る連結部38Aを開状態となす位置に維持される。
【0032】このように、ピストン部材40の弁部40
Aによってガス導出通路部38における連結部38Aが
開状態とされることにより、可動部材20内におけるガ
ス流通空間24と蓄圧室37とが相互連通状態におか
れ、蓄圧室37からのガスが、直ちに、ガス導出通路部
38,パッキング部材41に設けられた上方開口部41
A、及び、可動部材20の中間部分に設けられた中間開
口部20Cを通じてガス流通空間24内に供給される。
このときガス流通空間24に充満する蓄圧室37からの
ガスは、可動部材20の前方側部分に設けられた前方開
口部20Aに達するとともに、可動部材20の後方側部
分に設けられた後方開口部20Bに達する。それによ
り、ガス流制御部7における移動体31によって前方開
口部20Aを閉状態となす位置に位置決めされた弾丸B
Bと、有底筒状部16の底部を形成する受圧部16Aと
に、ガスが作用せしめられる。このように弾丸BBに作
用するガスの圧力により、ガス流制御部7が、コイルス
プリング32の付勢力と他端部を収容部30の底部30
Bに当接させたコイルスプリング33の付勢力との釣合
いのもとに、移動体31における半球状の先端部31A
を収容部30からインナーバレル2Iの後端側部分内に
突出させる状態から、移動体31の全体を収容部30内
に収容させ、移動体31による弾丸BBの位置決めを解
除する状態に移行する。斯かる際においては、このよう
なガス流制御部7の移行を生じさせる弾丸BBの移動に
要されるガスの圧力が、受圧部16Aが有底筒状部16
及びスライダ部12を伴って後方に移動せしめられるに
要されるガスの圧力に比して小とされている。
【0033】従って、受圧部16Aに作用するガスによ
り受圧部16Aが有底筒状部16及びスライダ部12を
伴って後方に移動する状態がとられることなく、可動部
材20に設けられた前方開口部20Aを閉状態となす位
置に位置決めされた弾丸BBに作用するガスによって、
その前方開口部20Aを閉状態となす位置に位置決めさ
れた弾丸BBが、図5に示される如くに、移動体31の
半球状とされた先端部31Aを容易に乗り越え、それに
より、開状態とされた前方開口部20Aを通じてインナ
ーバレル2I内へと流入するガス流通空間24からのガ
スの作用によって、図6において実線により示される如
くに、インナーバレル2Iにおける後端側部分から発射
されてインナーバレル2I内を銃口2Zに向けて前進
し、図6において一点鎖線により示される如くに、銃口
2Zから飛び出るものとなる。
【0034】一方、全体が収容部30内に収容される状
態におかれた移動体31は、その半球状の先端部31A
を弾丸BBが乗り越えた直後に、ガス流通空間24から
開状態とされた前方開口部20Aを通じてインナーバレ
ル2I内へと流入するガス流によって、図6に示される
如くに、コイルスプリング32の付勢力に抗して上方に
吸い上げられる。
【0035】それにより、開状態とされた前方開口部2
0Aを通じてガス流通空間24からインナーバレル2I
内へと流入するガスの作用によって弾丸BBが銃口2Z
から飛び出た略直後において、図7に示される如くに、
ガス流制御部7における移動体31が、インナーバレル
2Iにおける後端側部分内に位置せしめられて、ガス流
通空間24から前方開口部20Aを通じてインナーバレ
ル2I内に流入するガス流を遮断する状態におかれる。
斯かるもとでは、コイルスプリング32が圧縮されると
ともに、コイルスプリング33が、その自由端とされた
他端部を収容部30の底部30Bから離隔させる。そし
て、このような前方開口部20Aを通じてガス流通空間
24からインナーバレル2I内に流入するガス流が遮断
される状態は、移動体31が、前方開口部20Aを通じ
て受けるガス流通空間24からのガスの圧力により、イ
ンナーバレル2Iにおける後端側部分内に継続して位置
せしめられることにより、継続される。
【0036】このように移動体31により、可動部材2
0におけるガス流通空間24から、可動部材20におけ
る前方開口部20Aを通じてインナーバレル2I内に流
入するガス流が遮断される状態におかれると、ガス流通
空間24に流入した蓄圧室37からのガスは、可動部材
20に設けられた後方開口部20Bを通じて受圧部16
Aに向かうことになり、受圧部16Aに作用するガスの
圧力が急激に増大する。それにより受圧部16Aが、図
8において一点鎖線により示される如くに、有底筒状部
16内において可動部材20における後方側部分の端面
部との間に形成される可変容積圧力室47を増大させつ
つ急速に後方に移動せしめられ、それに伴って、スライ
ダ部12がコイルスプリング15(図2)の付勢力に抗
して急速に後退せしめられる。従って、移動体31によ
り位置決めされた弾丸BBが、ガスの作用によってイン
ナーバレル2Iにおける後端側部分から発射された後
に、スライダ部12の後退が開始されるので、弾丸BB
の発射に際してスライダ部12がその移動による影響を
バレル部2に及ぼすことが回避され、銃口2Zから飛び
出る弾丸BBの方向に狂いが生じることが防止されるこ
とになる。
【0037】スライダ部12が、後方開口部20Bを通
じてガス流通空間24から可変容積圧力室47に供給さ
れるガスによってさらに後退せしめられる際、ハンマー
6が、後退するスライダ部12に伴って後退する有底筒
状部16により、図示が省略されたスプリング部材の付
勢力に従うa方向とは逆の方向に回動せしめられる。そ
れに伴い、押圧部材43がコイルスプリング46の付勢
力に従う方向に移動せしめられる。また、スライダ部1
2の後退に伴って、図示が省略された押圧部により昇降
部材45がそれに作用するスプリング部材の付勢力に抗
する方向に押圧され、昇降部材45とピストン部材40
との相互係合が解除される。その結果、図8に示される
如くに、ピストン部材40が、コイルスプリング42の
付勢力に従う方向に移動せしめられ、弁部40Aが、ガ
ス導出通路部38における連結部38Aを閉状態となす
位置におかれて、蓄圧室37から可変容積圧力室47へ
のガスの供給が停止される。
【0038】このように、ピストン部材40の弁部40
Aによってガス導出通路部38の連結部38Aが閉状態
とされても、その直後においては、スライダ部12はそ
の慣性により後退を継続する。そして、スライダ部12
が最後退位置に到達する直前に、可動部材20における
後方側部分が、図8において実線により示される如く
に、有底筒状部16における筒状部16B内からその外
部に出る状態とされ、有底筒状部16における筒状部1
6B内のガスが外部に放出されるとともに、ガス流通空
間24内のガスが外部に放出される。それにより、有底
筒状部16における筒状部16B内におけるガスの圧力
が、急速に零(大気圧)に向けて低減されて、可動部材
20が、コイルスプリング23の付勢力によって、急速
に有底筒状部16に向けて後退せしめられて、可動部材
20における中間開口部20Cとパッキング部材41に
おける上方開口部41Aとの相互連結が解除されるとと
もに、ガス流通空間24内におけるガスの圧力も急速に
零(大気圧)に向けて低減される。それに伴い、ガス流
通空間24から前方開口部20Aを通じてインナーバレ
ル2I内に流入するガス流を遮断する状態におかれた移
動体31が受けるガスの圧力が急速に低減する。それに
より、圧縮されたコイルスプリング32の付勢力によっ
て、インナーバレル2Iにおける後端側部分内に位置す
る移動体31が、収容部30の底部30Bに向けて下降
せしめられる。
【0039】その結果、図9に示される如くに、可動部
材20における後方側部分が、再度、有底筒状部16に
おける筒状部16B内に挿入せしめられる状態とされ
て、可動部材20の中間部分により閉塞されていた弾倉
35の最上端部35Aが開状態とされ、弾倉35内に充
填された弾丸BBのうち最上方位置にあったものが最上
端部35Aに押し上げられて保持される。さらに、移動
体31の下降により、コイルスプリング33の他端部が
収容部30の底部30Bに当接して、コイルスプリング
33がその付勢力を移動体31に作用させる。それによ
り、移動体31が、コイルスプリング32の付勢力と、
他端部を収容部30の底部30Bに当接させたコイルス
プリング33の付勢力との釣合いのもとに、底部を成す
環状フランジ部31Bを収容部30の底部30Bから若
干離隔させ、半球状の先端部31Aを収容部30からイ
ンナーバレル2Iの後端側部分内に突出させる状態をも
って、収容部30に収容される。
【0040】スライダ部12は、図9に示される如くの
最後方位置に到達すると、コイルスプリング15(図
2)の付勢力により、直ちに、基準位置に向かって前進
するものとされ、そのスライダ部12の前進に伴って前
進する可動部材20が、その前端部により弾倉35の最
上端部35Aに保持された弾丸BBをインナーバレル2
Iにおける後端側部分に向けて搬送する。このように前
進する可動部材20により搬送される弾丸BBは、移動
体31におけるインナーバレル2Iの後端側部分内に突
出する先端部31Aに当接して、インナーバレル2Iに
おける後端側部分内における位置決めが行われる。それ
により、図1に示される如く、スライダ部12が基準位
置をとるものとされるとき、インナーバレル2Iにおけ
る後端側部分内に弾丸BBが確実に位置決め装填され
る。
【0041】また、スライダ部12が最後退位置に到達
するときには、トリガ1がそれが引かれる操作から解放
され、図示が省略されたスプリング部材の付勢力によ
り、図1に示される如くに、操作開始位置に復帰せしめ
られる。さらに、a方向とは逆の方向に回動せしめられ
たハンマー6が、図1に示される如くに、係合部材25
により、押圧部材43から所定の距離離隔した回動位置
に位置固定された状態をもって、その係合部材25を含
む連結機構を介して操作開始位置に復帰したトリガ1と
の相互連結状態におかれる。
【0042】さらに、スライダ部12が最後方位置から
基準位置に到達すると、図1に示される如くに、可動部
材20における中間開口部20Cとパッキング部材41
における上方開口部41Aとが相互連結状態とされ、そ
れにより、可動部材20におけるガス流通空間24と、
ピストン部材40の弁部40Aにより連結部38Aが閉
状態とされたガス導出通路部38とが、相互連通状態に
される。斯かるもとで、トリガ1が再び引かれることに
より、上述の如くの動作が繰り返されて、移動体31と
コイルスプリング32及び33とを含んで構成されるガ
ス流制御部7によってインナーバレル2Iにおける後端
側部分に位置決め装填された弾丸BBの発射、及び、そ
れに続くインナーバレル2Iにおける後端側部分に対す
る新たな弾丸BBの供給が行われる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃
においては、バレル部の後端側部分に配されて可動部材
の前方側に位置せしめられたガス流制御部が、スライダ
部の前進に伴って前進する可動部材によってバレル部の
後端側部分に供給された弾丸の位置決めを行う状態をと
るもとで、蓄圧室からのガスが開閉弁部により開状態と
されたガス導出通部及び可動部材における第3の開口部
を通じて可動部材における内部空間に供給されると、そ
の可動部材における内部空間に供給されて可動部材にお
ける第1の開口部に達したガスの圧力を受ける弾丸の作
用に応じてガス流制御部の状態が変化せしめられること
により、バレル部における後端側部分からの弾丸の発射
がガスの作用が利用されて行われる。その後、バレル部
内におけるガス流に応じて、ガス流制御部の状態がさら
に変化せしめられることにより、可動部材における内部
空間から可動部材における第1の開口部を通じてバレル
部内に流入するガス流が遮断される。このように可動部
材における第1の開口部を通じてバレル部内に流入する
ガス流を遮断する状態をとるガス流制御部は、可動部材
における内部空間から可動部材における第2の開口部を
通じて受圧部に作用するガスにより受圧部をスライダ部
と共に後退させるものとされ、斯かるスライダ部の後退
に伴う可動部材の後退、及び、その後のスライダの前進
に伴う可動部材の前進が生じて、可動部材による弾倉か
らの弾丸のバレル部の後端側部分への供給が、ガスの作
用が利用されて行われることになる。
【0044】従って、受圧部,可動部材及びガス流制御
部を含む少種の部材あるいは部品を用いた簡単な構成を
もって、各部材あるいは部品についての厳格な動作制御
を要することなく、バレル部における後端側部分からの
弾丸の発射とそれに続くバレル部における後端側部分へ
の弾丸の供給とが、蓄圧室から効率よく供給されるガス
の作用が利用されて、確実に行われる。
【0045】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された自動弾丸供給機構付玩具銃にあ
っては、ガス流制御部が、バレル部に沿う方向に実質的
に直交する方向に移動可能とされた移動体とその移動体
に対する付勢手段とを含んで構成され、移動体が、バレ
ル部の後端側部分に供給された弾丸に当接してその弾丸
の位置決めを行った後、可動部材における内部空間に供
給されて第1の開口部に達したガスの圧力を受ける弾丸
により第1の方向に移動せしめられ、続いて、バレル部
内におけるガス流に応じて第1の方向とは逆の第2の方
向に移動して、可動部材における内部空間から可動部材
における第1の開口部を通じてバレル部内に流入するガ
ス流を遮断する位置をとるものとされる。
【0046】従って、ガス流制御部は、簡単な構成のも
とに、適正な動作を確実に行うものとされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項5までのいずれかに記載された発明に係る自動弾丸
供給機構付玩具銃の一例を示す概略部分断面図である。
【図2】図1に示される例の構成及び動作説明に供され
る概略構成図である。
【図3】図1に示される例の要部の構成の説明に供され
る分解斜視図である。
【図4】図3に示される要部の動作説明に供される概略
部分断面図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される概略部
分断面図である。
【図6】図1に示される例の動作説明に供される概略部
分断面図である。
【図7】図3に示される要部の動作説明に供される概略
部分断面図である。
【図8】図1に示される例の動作説明に供される概略部
分断面図である。
【図9】図1に示される例の動作説明に供される概略部
分断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 トリガ 2 バレル部 2I インナーバレル 2U アウターバレル 2Z 銃口 6 ハンマー 7 ガス流制御部 8 グリップ 10 玩具銃本体 11 ケース 12 スライダ部 15,23,32,33,42 コイルスプリング 16 有底筒状部 16A 受圧部 20 可動部材 20A 前方開口部 20B 後方開口部 20C 中間開口部 24 ガス流通空間 30 収容部 31 移動体 35 弾倉 37 蓄圧室 38 ガス導出通路部 38A 連結部 40 ピストン部材 40A 弁部 41A 上方開口部 47 可変容積圧力室 BB 弾丸

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前端側部分に銃口部が設けられたバレル部
    と、 該バレル部に沿う方向における後退及び前進が可能とさ
    れたスライダ部と、 該スライダ部の内部に設けられて上記スライダ部と共に
    移動する受圧部と、 内部空間が形成されて、上記バレル部の後端側部分に向
    かう第1の開口部,上記受圧部に向かう第2の開口部、
    及び、上記第1の開口部と上記第2の開口部との間に配
    された第3の開口部が上記内部空間を外部に連通させる
    べく設けられ、上記バレル部の後端側部分に対する移動
    が上記スライダ部の移動方向に沿う方向において可能と
    された可動部材と、 該可動部材の位置に応じて、上記第3の開口部を通じて
    上記内部空間に連通するガス導出通路部が連結されて配
    される蓄圧室と、 上記ガス導出通路部を開閉制御する開閉弁部と、 上記バレル部の後端側部分に配されて上記可動部材の前
    方側に位置せしめられ、該可動部材が上記スライダ部の
    前進に伴って前進して弾丸を上記バレル部の後端側部分
    に供給するとき、上記弾丸の位置決めを行って該弾丸に
    より上記第1の開口部を閉状態となす第1の状態をと
    り、該第1の状態のもとで、上記蓄圧室からのガスが上
    記開閉弁部により開状態とされた上記ガス導出通路部及
    び上記第3の開口部を通じて上記内部空間に供給される
    とき、該内部空間に供給されて第1の開口部に達したガ
    スの圧力を受ける上記弾丸の作用に応じて、上記内部空
    間を経て上記第1の開口部を通じたガスによる上記バレ
    ル部内を上記銃口部に向かう上記弾丸の移動を生じさせ
    る第2の状態をとり、該第2の状態の後、上記バレル部
    内におけるガス流に応じて、上記内部空間から上記第1
    の開口部を通じて上記バレル部内に流入するガス流を遮
    断する第3の状態をとり、該第3の状態のもとで、上記
    内部空間から上記第2の開口部を通じて上記受圧部に作
    用するガスにより該受圧部を上記スライダ部と共に後退
    させるガス流制御部と、 を備えて構成され 上記スライダ部の後退に伴う上記可動部材の後退を生じ
    させて、弾倉からの弾丸の上記バレル部の後端側部分へ
    の供給のための準備を行う自動弾丸供給機構付玩具銃。
  2. 【請求項2】ガス流制御部が、バレル部に沿う方向に実
    質的に直交する方向に移動可能とされた移動体と該移動
    体に対する付勢手段とを含んで構成され、上記移動体
    が、上記ガス流制御部が第1の状態をとるとき、上記バ
    レル部の後端側部分に供給された弾丸に当接して該弾丸
    の位置決めを行い、上記ガス流制御部が第1の状態から
    第2の状態に移行するとき、可動部材における内部空間
    に供給されて第1の開口部に達したガスの圧力を受ける
    上記弾丸により第1の方向に移動せしめられ、上記ガス
    流制御部が上記第2の状態から第3の状態に移行すると
    き、上記バレル部内におけるガス流に応じて上記第1の
    方向とは逆の第2の方向に移動し、上記ガス流制御部が
    上記第3の状態をとるとき、上記内部空間から上記第1
    の開口部を通じて上記バレル部内に流入するガス流を遮
    断する位置をとるものとされることを特徴とする請求項
    1記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  3. 【請求項3】付勢手段が、移動体を第1の方向に付勢す
    る第1の付勢部材と上記移動体を第2の方向に付勢する
    第2の付勢部材とを含んで成ることを特徴とする請求項
    2記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  4. 【請求項4】ガス流制御部が第1の状態にあるもとで移
    動体がとる、バレル部の後端側部分に供給された弾丸に
    当接して該弾丸の位置決めを行う位置が、第1の付勢部
    材による付勢力と第2の付勢部材による付勢力との釣合
    によって設定されることを特徴とする請求項3記載の自
    動弾丸供給機構付玩具銃。
  5. 【請求項5】移動体が、バレル部の下方側部分に配さ
    れ、該バレル部の上方側部分から下方側部分に向かう方
    向を第1の方向とし、上記バレル部の下方側部分から上
    方側部分に向かう方向を第2の方向とすることを特徴と
    する請求項4記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
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