JP3342380B2 - 符号化及び復号装置とそれを適用した画像処理装置 - Google Patents

符号化及び復号装置とそれを適用した画像処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを圧縮
符号化及び復号する装置とそれを適用した画像処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図7に予測符号化による符号化装
置の概略構成を示し、簡単に説明する。尚、復号も類似
の構成であることは自明である。符号化すべき着目画素
の2値データPIXは、排他的NORゲート704に入
力される。また着目画素の近傍の複数の参照画素の2値
データCX(コンテキスト)はRAM(予測状態メモ
リ)701に入力される。RAM701は参照画素デー
タCXの状態に応じて0又は1を予測画素データMPS
(More Probable Symbol:優勢シンボル)として排他的
NORゲート704に入力する。該排他的NORゲート
704では、着目画素データPIXとRAM701から
の予測画素データMPSとの一致/不一致を調べ、一致
していれば1を、不一致であれば0を算術符号器703
へ入力する。
【0003】また、予測状態メモリ701は予測状態値
STを出力し、確率推定テーブル705にて、該予測状
態値STを推定出現確率(劣勢シンボルのサイズ)LS
Zに変換して、算術符号器703に送る。算術符号器7
03内には、インターバルサイズ(Current Coding Int
erval)を保持するAレジスタとコードレジスタ(Code
register)であるCレジスタが設けられ、入力された2
値データに基づいて算術演算をおこない、確定したコー
ドを圧縮符号化データとして出力する。Aレジスタは、
符号化演算を行うと前より値が小さくなるので、次以降
の演算の精度を維持するため、該Aレジスタの値が80
00H以上になるように正規化処理を行う。正規化処理
はAレジスタとCレジスタの両方をビットシフトするも
ので、その時Cレジスタ最上位ビットからシフトアウト
されるビットデータが符号化コードとなるわけである。
【0004】正規化処理を行う際に、RAM701の内
容も更新する。更新データは、算術符号器703の演算
結果に基づいて、予測状態更新部702により生成さ
れ、RAM701に送られる。図8に算術符号器703
の一構成例を示し、簡単に説明する。同図において、8
01は前出のAレジスタ、802はCレジスタ、803
は推定出現確率であるLSZを入力する端子、804は
符号化する1ビットの情報を入力する端子、805は
(A−LSZ)またはLSZの値からシフト量を求める
シフト量エンコード回路、806は(A−LSZ)また
はLSZを出力する減算・セレクタ部、807は{C+
(A−LSZ)}またはCを出力する加算・セレクタ
部、808は前記805から出力されるシフト量に基づ
いて、減算・セレクタ部806の出力をシフトする第1
のシフタ、809は前記805から出力されるシフト量
に基づいて、加算・セレクタ部806の出力をシフトす
る第2のシフタ、810は上記第2のシフタからシフト
アウトされる符号出力を出力する端子である。叉、81
1は予測状態更新部702に更新指示信号UPDATE
を出力する端子である。
【0005】805,806,807の各出力は804
から入力される符号化1ビット情報(排他的NORゲー
ト704からの出力)によってそれぞれ切り換えられ
る。例えば該1ビット情報が‘1’の場合は、805か
らは(A−LSZ)の値に基づくシフト量を、806か
らは(A−LSZ)を、807からは{C+(A−LS
Z)}を出力する。一方、該1ビット情報が‘0’の場
合は、805からはLSZの値に基づくシフト量を、8
06からはLSZを、807からはCを出力する。
【0006】このように、シフト量のエンコード、(A
−LSZ)の計算、{C+(A−LSZ)}の計算、シ
フト処理と逐次処理を行うのが一般的に考えられる構成
である。図9に従来知られている符号化の処理フローの
概略を、図11にJBIGの符号化アルゴリズムの処理
“ENCODE”の一般的なフローチャートを示す。以
下、図9と図11とを用いて従来の符号化動作を説明す
る。
【0007】ステップ1900は読み出し処理であり、
RAM701から符号化画素の出現確率を計算するため
の値である予測状態STと予測シンボルMPSとの読み
出しを行う。読み出し処理の際、入力されるアドレス
は、符号化対象画素PIXの周囲の参照画素群から生成
した値であり、参照する範囲の形状をテンプレートとい
う。JBIG符号化に用いられるテンプレートの一例
を、図10に示す。この例では、2010が符号化対象
画素であり、2000から2009までの10個の画素
が参照画素群にあたる。これら10個の画素の値を10
ビットの2進数に対応させたものを、コンテキストCX
という。従って、10ビットのテンプレートの場合、コ
ンテキストの値は0から1023までの1024通りの
値を取りうることになる。
【0008】ステップ1901の確率推定値デコード処
理は、ステップ1900において読み出されたSTを、
画素の出現確率である確率推定値LSZに変換する。次
に、PIX,MPS,LSZを用いて算術演算が行われ
る。JBIG符号化では、コンテキストによって一意的
に決定されるLSZ,MPSを、符号化を行っていく過
程で適応的に更新していかなければならない。ステップ
1902においては、演算αの結果から、この更新処理
を行う必要があるかどうかを判定する。この処理は、図
11のステップ2100,2102、及び2101a,
bの処理の(A−LSZ)の計算部分に対応する。すな
わち、更新処理は、PIX=MPSでない場合、あるい
は(A−LSZ)の結果が0x8000未満となった場
合に、実行される。更新処理が選択されると、ステップ
1903で演算β及び演算結果の書き込み処理を行う。
【0009】ステップ1903は、更新処理が必要な場
合に行う処理であり、RAM701への書き込み処理で
は、当該コンテキストにおける次なる予測状態NST及
び、次なるMPSであるNMPSを、RAM70lに書
き込む。書き込むアドレスは、読み出し処理に使用した
現処理対象画素のコンテキストである。演算βは、図1
1のステップ2103a,b、2104a,b、210
9の処理に対応し、書き込み処理は、図11のステップ
2105〜2108の処理に対応する。更新処理が必要
ない場合は、演算βと書き込み処理を行わず、ステップ
1904の演算γを行って次の画素の処理に移る。演算
γは更新処理が必要ない場合に行う演算であり、図11
のステップ2101a,bの処理の(A−LSZ)の結
果をAレジスタへ代入する部分に対応する。
【0010】さて、従来JBIG符号化及び復号処理を
ハードウェアで実行する際、該符号化及び復号処理の一
構成要素である正規化処理に必要なシフト量の検出は、
図1に示すような回路構成によって行われていた。同図
において、101は減算器、103は第1のシフト量エ
ンコード回路、105は第2のシフト量エンコード回
路、107はセレクタ、109は該セレクタを制御する
信号、111はAレジスタの値を入力する端子、113
はLSZを入力する端子である。
【0011】端子111から入力されたAレジスタの値
と端子113から入力されたLSZとは、減算器101
に与えられて(A−LSZ)が計算される。減算結果
(A−LSZ)はシフト量検出回路103へ送られ、端
子113から入力されたLSZはシフト量検出回路10
5へ送られ、並列にシフト量の検出が行われる。ここで
言うシフト量エンコード回路とは、具体的には、16ビ
ットの信号の上位何ビットがゼロであるかをエンコード
する回路で、その回路はいずれも図2に示すような構成
になっている。
【0012】シフト量エンコード回路103及び105
から出力されたシフト量信号は、セレクタ107に送ら
れ、制御信号109に基づいて上記2つのシフト量信号
の内の1つが選択され、最終的なシフト量信号となる。
シフト量の検出を並列に行うのは、処理を高速化するた
めである。セレクタ107で選択する前にあらかじめシ
フト量を並列に検出することで、セレクタ107以降で
発生する遅延が少なくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、JBIG符号化及び復号処理をハードウェアで実
行する際に、該符号化及び復号処理の一構成要素である
正規化処理に必要なシフト量の検出は、図1に示すよう
に(A−LSZ)に対する検出とLSZに対する検出
と、同じ検出回路で並列に行っていたため、以下のよう
な問題があった。 (1)(A−LSZ)から検出するシフト量は理論上2
ビットが最大であるにもかかわらず、最大15ビットま
で検出できる回路を用いているので、回路が冗長過ぎ
る。 (2)前記回路の冗長性により、(A−LSZ)からシ
フト量を検出するパスは演算遅延が大きく、JBIG符
号化復号処理の動作スピードが遅くなっていた。
【0014】本発明は、該回路の冗長性を取り除き、
(1)(A−LSZ)によるシフト量の検出処理を高速
化し、(2)シフト量検出処理以降のシフト処理やCT
演算処理をも高速化することにより、ハードウェアでJ
BIG符号化及び復号処理する場合の処理速度を高速化
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の符号化及び復号装置は、JBIG符号化及
び復号において、(A−LSZ)とLSZとのそれぞれ
の最上位に連続するゼロの数の検出に基づいて、学習R
AMの更新信号とシフト値とを生成するエンコード手段
を有する符号化及び復号装置であって、前記エンコード
手段が、(A−LSZ)の最上位に連続するゼロの数の
検出を0〜2の範囲で行う検出手段を有することを特徴
とする。
【0016】ここで、シフト量の異なる複数のシフト回
路を並列に並べ、最上位に連続するゼロの削除を行うシ
フト手段を更に有する。また、前記シフト手段は、(A
−LSZ)データに対しては2ビット以下のシフトを行
う構成とする。また、シフト量の累積情報であるCT値
の計算を並列に行うCT計算手段を更に有する。また、
(A−LSZ)データに対するCT値の計算に用いる演
算器が、LSZデータに対するCT値の計算に用いる演
算器よりも小さな演算器となる。
【0017】叉、本発明の画像処理装置は、画像を符号
化装置により符号化して記憶した後に、復号装置により
復号して出力する画像処理装置において、前記符号化及
び復号装置が、JBIG符号化及び復号において、(A
−LSZ)とLSZとのそれぞれの最上位に連続するゼ
ロの数の検出に基づいて、学習RAMの更新信号とシフ
ト値とを生成するエンコード手段を有する符号化及び復
号装置であって、前記エンコード手段が、(A−LS
Z)の最上位に連続するゼロの数の検出を0〜2の範囲
で行う手段を有することを特徴とする。
【0018】ここで、シフト量の異なる複数のシフト回
路を並列に並べ、最上位に連続するゼロの削除を行うシ
フト手段を更に有する。また、前記シフト手段は、(A
−LSZ)データに対しては2ビット以下のシフトを行
う構成とする。また、シフト量の累積情報であるCT値
の計算を並列に行うCT計算手段を更に有する。また、
(A−LSZ)データに対するCT値の計算に用いる演
算器が、LSZデータに対するCT値の計算に用いる演
算器よりも小さな演算器となる。
【0019】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>本発明の第
1の実施の形態である符号化及び復号装置の第1のシフ
ト量エンコード回路を図3に示す。本実施の形態の説明
の前に、まず、(A−LSZ)から検出するシフト量が
理論上2ビットが最大であることを示す。Aレジスタの
最小値は、0x8000(16進表示)であり、LSZ
の最大値は0x5b12である。よって、(A−LS
Z)の最小値は0x24eeであり、2進表示に直すと
「0010010011101110」となる。この場
合、最上位に連続するゼロの数は2個で、その他の場合
はこれより大きな値となるため、該ゼロの個数は必ず2
個以下となる。一方、最大値の方は、0x8000以上
になることが容易に分かる。これより、最上位にあるゼ
ロの数の最小値は0個となる。
【0020】したがって、図3に示す回路によって、該
ゼロの個数をエンコードすることができる。301は
(A−LSZ)のMSB(最上位ビット)を入力する端
子、302は(A−LSZ)の第2SB(最上位から2
ビット目)を入力する端子、303,304は論理演算
素子、305はシフト量のMSB(最上位ビット)を出
力する端子、306はシフト量のLSB(最下位ビッ
ト)を出力する端子である。論理演算素子303は、入
力2ビットが共にゼロであることを検出して、シフト量
が2であることを示す信号を出力する。論理演算素子3
04は、入力2ビットの内上位側がゼロで下位側が1で
あることを検出して、シフト量が1であることを示す信
号を出力する。入力2ビットの上位側が1の時はシフト
量が0であり、出力の2ビット信号は共に0である。
【0021】以上の回路により、(A−LSZ)データ
のシフト量の検出が従来より高速化できるので、符号化
及び復号処理の高速化が図れる。 <第2の実施の形態>本発明の第2の実施の形態である
符号化及び復号装置のシフト量エンコード回路とシフト
回路とを図4に示す。第1の実施の形態では、シフト量
エンコード回路までの高速化しか図っていなかったが、
本実施の形態では、シフト回路まで含めて高速化を図
る。
【0022】図4において、101,105,109,
111,113は図1における同一番号と同じ機能であ
り、303,304,305,306は図3における同
一番号と同じ機能であるため説明を省略する。401は
(A−LSZ)のデータを1ビットシフトする1ビット
シフト回路、402は(A−LSZ)のデータを2ビッ
トシフトする2ビットシフト回路、411はLSZのデ
ータを1ビットシフトする1ビットシフト回路、412
はLSZのデータを2ビットシフトする2ビットシフト
回路、413はLSZのデータを4ビットシフトする4
ビットシフト回路、414はLSZのデータを8ビット
シフトする8ビットシフト回路、421は1ビットシフ
ト回路411を制御する信号、422は2ビットシフト
回路412を制御する信号、423は4ビットシフト回
路413を制御する信号、424は8ビットシフト回路
414を制御する信号、425は(A−LSZ)または
LSZの最上位に連続するゼロを取り除くためにシフト
したデータを選択して出力するセレクタである。
【0023】LSZのデータは1〜15ビットシフトが
発生するため、それらを全て実現できるようにするに
は、1ビットシフト回路411、2ビットシフト回路4
12、4ビットシフト回路413、8ビットシフト回路
414の4段を従属に接続する必要がある。各々のシフ
ト回路は、シフト量エンコード回路で生成される4ビッ
トの信号424〜421によって制御される。例えば該
制御信号が1000の時は、8ビットシフト回路のみシ
フト動作を行い、他のシフト回路はシフト動作をしない
ため、全体で8ビットシフト処理が施される。また、制
御信号が1111の時は、すべてのビットシフト回路で
シフト動作を行うため、全体で15ビットシフト処理が
施される。
【0024】それに対して、(A−LSZ)のデータは
0,1,2ビットシフトしか生じない為、2ビットシフ
ト回路402と1ビットシフト回路401とを2段従属
接続するだけで済む。上記2つのシフト回路は、2つの
論理素子の出力である制御信号305,306によって
制御される。以上の回路により、(A−LSZ)データ
のシフト量の検出の高速化のみならず、シフト処理の高
速化も可能となるので、符号化及び復号処理の高速化が
図れる。
【0025】<第3の実施の形態>本発明の第3の実施
の形態である符号化及び復号装置のシフト量エンコード
回路とシフト回路とを図5に示す。本実施の形態は、
(A−LSZ)データのシフト回路の他の構成例を示
す。図5において、501は(A−LSZ)のデータを
2ビットシフトする制御信号無しの2ビットシフト回
路、502は(A−LSZ)のデータを1ビットシフト
する制御信号無しの1ビットシフト回路、503は(A
−LSZ)のデータを0ビットシフトする制御信号無し
の0ビットシフト回路、505は0ビットシフトした
(A−LSZ)データを選択する制御信号、511は2
ビットシフトした(A−LSZ)データをマスクするた
めのAND素子群、512は1ビットシフトした(A−
LSZ)データをマスクするためのAND素子群、51
3は0ビットシフトした(A−LSZ)データをマスク
するためのAND素子群、514は前記AND素子群か
ら出力される複数のビットを合成するOR素子群であ
る。
【0026】その他の回路ブロック、制御信号は前記第
2の実施の形態における図4の同一番号と全く同じ機能
である。(A−LSZ)データを、2ビットシフトする
時は制御信号305のみが“1”、1ビットシフトする
時は制御信号306のみが“1”、0ビットシフトする
時は制御信号505のみが“1”となり、その他の制御
信号は“0”となる。該制御信号はそれぞれAND素子
群511,512,513に与えられ所望のシフト量以
外のデータはマスクされる。所望のシフト量のデータだ
けがOR素子群514を通してセレクタ107に送られ
る。
【0027】前記第2の実施の形態では、2つのシフト
回路を従属に接続していたが、各シフト回路は内部にセ
レクタを有するため、結局、該セレクタを2段通過する
ことになる。それに対して、本実施の形態では、AND
とORとで構成されるセレクタを1段だけしか使用しな
いため、前記第2の実施の形態よりもさらにシフト処理
を高速化できるので、符号化及び復号処理の高速化が図
れる。
【0028】尚、0ビットシフト回路503は物理的に
は何も実体が無く、他のビットシフト回路との比較のた
めに、書いたものである。 <第4の実施の形態>本発明の第4の実施の形態である
符号化及び復号装置のCT計算回路を図6に示す。本実
施の形態では、CT計算の高速化を図る。
【0029】CT(ビットカウンタ)値はシフト量を累
積減算するカウンタで、該CT値が1以上の時はそのま
ま処理を続行し、該CT値が0以下になったら、符号化
時は1バイトの符号データを出力(バイトアウトと称す
る)して8を加算し、復号時は1バイトの符号データを
入力(バイトインと称する)して8を加算するものであ
る。
【0030】図6において、60lはCT値を保持する
レジスタ、603は現在のCT値を表す4ビットの信号
線、605は4ビットのCT値から0,1または2を減
算する減算器、607は4ビットのCT値から4ビット
のシフト量を減算する減算器、609は2つの減算後の
CT値の一方を選択するためのセレクタ、611はCT
値が0以下なら8を加算すると共に所望の制御信号を出
力する8加算器である。
【0031】その他の回路ブロック、制御信号は前記第
2の実施の形態における図4の同一番号と全く同じ機能
である。LSZデータから検出するシフト量は1〜15
になるため、該値をCT値から減算する減算器607は
4ビット2入力の減算器になる。それに対し、(A−L
SZ)データから検出するシフト量は0,1または2の
範囲であるため、該値をCT値から減算する減算器60
5は(4ビット−2ビット)の減算器になり、前述の減
算器607よりは小型でかつ高速なものとなる。よっ
て、(A−LSZ)データ系のCT値の計算を高速化で
きるので、符号化及び復号処理の高速化が図れる。
【0032】尚、上記第1乃至第4の実施の形態の回路
例は、種々に組み合わせることにより使用される。 <本実施の形態の適用例>従来、コンピュータからプリ
ンタ等の画像出力装置に転送された画像データやページ
記述言語(以下、PDLと略す)データは該出力装置に
おいて描画展開され、描画展開される毎にビットマップ
データをプリンタのエンジン部に送っていた。しかし、
描画展開する内容が複雑な場合には、該描画展開スピー
ドがエンジン部の描画スピードに追い付かないことがあ
る。この場合には、描画展開後のビットマップデータを
一旦メモリ(該メモリをページメモリという)に格納
し、ページ単位のすべての描画展開が終了して該ビット
マップデータがメモリに格納された後に、該ビットマッ
プデータを先頭から順にプリンタのエンジン部へ送る。
ところが、プリント出力する用紙がA3で解像度が60
0dpiの場合、1画素あたりのビット数が1ビットの
2値であっても、全ビットマップのデータ量は8MBに
もなり、大容量のメモリはプリンタのコストが高くなる
大きな要因であった。
【0033】そこで、図12に示すような構成が考えら
れている。コンピュータから受け取ったデータは、コン
ピュータからデータを受け取るインターフェース部10
01、コンピュータから受け取ったデータを一時的に記
憶するテンポラリバッファ1002、コンピュータから
受け取ったデータを描画展開する描画部1003、該描
画部が描画展開したビットマップデータを書き込むバン
ドバッファ1004、該バンドバッファのビットマップ
データを圧縮符号化する符号化部1005、該符号化部
で圧縮符号化した符号化データを格納するページバッフ
ァ1006、該ページバッファ中の符号化データを復号
する復号部1007を番号順に経由して、最後に、復号
して得られたビットマップデータをプリント出力するプ
リンタエンジン部1008へ出力される。尚、バンドバ
ッファ1004は複数設けて、描画部1003の展開処
理と符号化部1005の符号化処理とを並列に処理する
ことで、処理の高速化を図る。
【0034】この構成により、圧縮前には8MB必要で
あったページメモリの容量が1/2〜1/4程度に減少
する。そのかわり新たに、バンドバッファ1004が必
要になり、その分のメモリが増えるが、展開描画する単
位(これをバンドという)を1ページの1/16〜1/
20にすれば、トータルではメモリの削減効果がでてく
る。
【0035】上記符号化部1005の符号化方式とし
て、コスト削減の要求が強く、ページメモリの容量をな
るべく減らすために、任意のビットマップデータ(テキ
スト、グラフィック、画像等)に対して、圧縮率の最悪
値がある一定の値を保証する圧縮方式が望まれる。その
ような圧縮方式としては、圧縮対象となるビットマップ
データの2次元的な特徴を学習する機能を有する本実施
の形態のJBIG符号化方式が使用される。
【0036】JBIG符号化方式では、予測状態を保持
するRAMの内容を更新することで学習を行なう。この
学習(RAMの内容の更新)は不定期に発生し、その際
メモリへの書き込み動作のために、符号化復号処理の時
間が長くなる。逆に、該学習(RAMの内容の更新)を
しなくてもよい場合には、符号化復号処理の時間が短く
なる。従って、該JBIG方式で符号化データを復号し
た場合には、該復号部1007からのデータ出力レート
が一定でなく、該出力をプリンタエンジン部1008に
直接出力することは出来ない。そこで、復号部1007
とエンジン部1008との間に、FIFO(First In F
irst Out) Memoryを設け、該復号部1007から出力
するビットマップデータを時間的に平滑化してから、エ
ンジン部1008に出力するようにしている。
【0037】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述
した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置
に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0038】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。プログラムコードを供給
するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROMなどを用いることができる。
【0039】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0040】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】本発明により、回路の冗長性を取り除
き、(A−LSZ)からのシフト量の検出処理を高速化
すると共に、シフト量検出処理以降のシフト処理やCT
演算処理も高速化することにより、ハードウェアでJB
IG符号化及び復号処理する速度を高速化した。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のJBIG符号化及び復号装置におけるシ
フト量検出回路の例を示す図である。
【図2】16ビットの信号の上位何ビットがゼロである
かをエンコードする回路例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の符号化及び復号装
置のシフト量エンコード回路例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の符号化及び復号装
置のシフト量エンコード回路及びシフト回路例を示す図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の符号化及び復号装
置のシフト量エンコード回路及びシフト回路例を示す図
である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の符号化及び復号装
置のCT計算例を示す図である。
【図7】符号化及び復号装置の構成例を示すブロック図
である。
【図8】算術符号器の構成例を示すブロック図である。
【図9】符号化及び復号装置の動作手順の概略を示すフ
ローチャートである。
【図10】テンプレートの構成例を示す図である。
【図11】JBIGの符号化アルゴリズムの処理“EN
CODE”の一般的なフローチャートである。
【図12】本実施の形態の符号化及び復号装置を画像処
理装置に適用した例を示す図である。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JBIG符号化及び復号において、(A
    −LSZ)とLSZとのそれぞれの最上位に連続するゼ
    ロの数の検出に基づいて、学習RAMの更新信号とシフ
    ト値とを生成するエンコード手段を有する符号化及び復
    号装置であって、 前記エンコード手段が、(A−LSZ)の最上位に連続
    するゼロの数の検出を0〜2の範囲で行う検出手段を有
    することを特徴とする符号化及び復号装置。
  2. 【請求項2】 シフト量の異なる複数のシフト回路を並
    列に並べ、最上位に連続するゼロの削除を行うシフト手
    段を更に有することを特徴とする請求項1記載の符号化
    及び復号装置。
  3. 【請求項3】 前記シフト手段は、(A−LSZ)デー
    タに対しては2ビット以下のシフトを行う構成とするこ
    とを特徴とする請求項2記載の符号化及び復号装置。
  4. 【請求項4】 シフト量の累積情報であるCT値の計算
    を並列に行うCT計算手段を更に有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の符号化及び復号装置。
  5. 【請求項5】 (A−LSZ)データに対するCT値の
    計算に用いる演算器が、LSZデータに対するCT値の
    計算に用いる演算器よりも小さな演算器とであることを
    特徴とする請求項4記載の符号化及び復号装置。
  6. 【請求項6】 画像を符号化装置により符号化して記憶
    した後に、復号装置により復号して出力する画像処理装
    置において、 前記符号化及び復号装置が、JBIG符号化及び復号に
    おいて、(A−LSZ)とLSZとのそれぞれの最上位
    に連続するゼロの数の検出に基づいて、学習RAMの更
    新信号とシフト値とを生成するエンコード手段を有する
    符号化及び復号装置であって、 前記エンコード手段が、(A−LSZ)の最上位に連続
    するゼロの数の検出を0〜2の範囲で行う手段を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 シフト量の異なる複数のシフト回路を並
    列に並べ、最上位に連続するゼロの削除を行うシフト手
    段を更に有することを特徴とする請求項6記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記シフト手段は、(A−LSZ)デー
    タに対しては2ビット以下のシフトを行う構成とするこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 シフト量の累積情報であるCT値の計算
    を並列に行うCT計算手段を更に有することを特徴とす
    る請求項6または7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 (A−LSZ)データに対するCT値
    の計算に用いる演算器が、LSZデータに対するCT値
    の計算に用いる演算器よりも小さな演算器とであること
    を特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
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