JP3341162B2 - 無根植物体の発根誘導方法。 - Google Patents
無根植物体の発根誘導方法。Info
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- A01N43/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
- A01N43/34—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- A01N43/36—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom five-membered rings
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Description
無根の植物体に対して発根誘導させ効率的に活着できる
使い勝手に優れた無根植物体の発根誘導方法に関するも
のである。
ール−3−酪酸(商品名:オキシベロン)やα−ナフタ
レンアセトアミド(商品名:ルートン、トランスプラン
トン)が市販されており、特開平9−241239号公
報には4−クロロインドール−3−酢酸のエステル類
が、そして特公平6−62563号公報にはジクロロイ
ンドール−3−酢酸誘導体が開示されている。
て、インドール−3−酢酸等が公知であり、また、エン
ドウ未熟種子より4−クロロインドール−3−酢酸が単
離され強力なオーキシン活性を有しペルオキシダーゼ等
の酵素に対して難分解性であるため、その活性に持続性
のあることが見出されている。
ール−3−酢酸及びその誘導体、インドール−3−酪酸
及びその誘導体は、植物体内においてはインドール環の
2及び3−位の炭素原子の反応性が高いため、酸化を受
けて分解し易く、その活性を十分発揮できないまま植物
体内で消失してしまうという欠点があった。
用に対しては例えば茎葉等の切り口に直接そのまま粉衣
するか、または水で所定濃度に希釈しその中に例えば茎
葉の切り口をソーキングするかディッピングをするもの
であり、切り取った茎葉をそれぞれ一本ずつ粉衣したり
一本ずつソーキング若しくはディッピングした後に、例
えばプラグ内の培土に植え付けることになるため、スム
ーズな作業が難しく作業時間を要し作業効率が悪いとい
う問題があった。
ものであって、挿し木した無根の植物体の葉面上に、4
−クロロインドール−3−酢酸若しくは4−クロロイン
ドール−3−酢酸のエステル類水溶液をミスト状にして
噴霧しても、前記無根の植物体に対して発根を効率的に
誘導でき活着させ得ることを見出し、本発明を完成する
に至ったものである。なお、その作用メカニズムは明ら
かではないが、葉面上にミスト状に噴霧された化合物
は、葉裏の気孔等を介して吸収され、篩管を経由して作
用部位に達し原基へ分化誘導する作用と、この原基より
不定根の発生を促す作用と連続して発現されるものと考
えられる。
した無根の植物体に対しても発根誘導でき効率的に活着
させ得る使い勝手と作業効率に優れた無根植物体の処理
方法を提供せんとするところにある。
に本発明が採用した手段の要旨とするところは、叙上の
特許請求の範囲に記載のとおりである。
の式:
−プロピル、1−ブチル、イソブチル、2−ブチル、
(R)−2−ブチル、(S)−2−ブチル、tert-ブチ
ル、、1−ペンチルのアルキル基及びアリル基を示
す。) で示される化合物を発根誘導剤の主たる有効成分として
含む溶液を、培土にさし木した無根の植物体の葉面上に
霧状噴霧することで当該植物の発根を誘導することを特
徴とする無根植物体の発根誘導方法」を、その要旨とす
るものである。
度が、10-7〜10-2Mの範囲内であることを特徴とす
る請求項1記載の無根植物体の発根誘導方法」を、その
要旨とするものである。
と、実際の使用に際しては、従来のように一本ずつ切り
口をソーキングしたりディッピングした後に培土に植え
込みするのではなく、プラグ内の培土に無根の植物体を
植え込んでおいて、例えば背負い式の噴霧器や栽培用ハ
ウスに備えたスプリンクラー、灌水パイプ等を介して霧
状に噴霧するから、従来のように一本ずつ切り口をソー
キングしたりドッピングした後に培土に植え込みする必
要がなく、スムーズな作業ができてかかる作業時間の短
縮が図れる。
誘導法を、実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、
その要旨を越えない限り、以下の実施例により本発明が
限定されるものではない。
は、植物の種類によって異なるが、おおむね1x10-7
M〜1x10-2Mの濃度範囲で使用される。1x10-7
Mより希薄溶液であると、植物に対する発根誘導作用が
不十分である傾向があり、1x10-2Mよりも濃厚であ
ると、植物によっては発根誘導作用を認められない場合
もある。なお、この濃度範囲はあくまでも便宜的なもの
に過ぎず、植物体の種類等毎にその最適濃度を予備検討
し、その結果に基づいて水で適宜希釈して使用すること
が好ましい。
の使用目的に応じて単独水溶液として使用できるし、濃
厚溶液を調製しておき使用時に例えば水にて所定の濃度
に希釈して使用できる。さらに、アルコールなど溶解補
助剤にて溶解しこれを所定の濃度となるように水で希釈
して使用してもよいし、キシレン等の有機溶媒に溶解し
さらに例えばポリオキシエチレンアルキルフェニールエ
ーテルとアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合
物と混合して乳剤を得、この乳剤を所定の濃度になるよ
うに水で希釈して使用するようにしても構わない。
するため、例えば農薬として通常用いられるドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ノニルフェニルエーテル
などの補助剤を混合することもできるし、他の農薬、肥
料、展着剤、あいは市販の植物成長調節剤などと適宜混
合して使用することも可能である。
芋類、野菜、桑、サトウ大根、サトウキビなどの工芸用
作物などの作物だけでなく、松、杉、檜、ヒバなどの樹
木、花卉、観賞用植物など、様々な植物体に適用でき
る。
方部を切り取り、無根のスミレ挿し穂(無根)を調整し
た。培土を充填したプラグトレーにスミレの挿し穂(無
根)をそれぞれ1本づつ植え付け、十分に灌水した。
ハウス内の作業台上にプラグトレーを並べ、4−クロロ
インドール−3−酢酸水溶液(20ppm)を霧吹きに
てミスト状にし葉面が均一に濡れる程度に噴霧し(1回
のみ)、1日毎に1〜2回灌水しながら38日間生育さ
せた後、発根した挿し穂数、発根しなかった挿し穂数、
及び枯死した挿し穂数を数えた。4−クロロインドール
−3−酢酸水溶液の代わりに水のみをミスト状にして噴
霧した後、上記と同一条件下で生育したものを対照群と
した。その結果を表1に示す。
のうち72本は枯死し、わずか27本(27%)が発根
したに過ぎなかったのに対して、処理群では挿し穂93
本のうち74本(80%)が発根し枯死したものは13
本だけであり、4−クロロインドール−3−酢酸による
発根、活着効果が極めて顕著であった。
対照群は7日目以降でないと発根誘導の存在を確認でき
なかったが、処理群にあっては3日目前後から発根誘導
が認められた(統計処理はしていない)。
名:ニッテン)を含む4−クロロインドール−3−酢酸
水溶液を使用した処理群の発根、活着成績を、1000
倍希釈した展着剤(商品名:ニッテン)のみを使用した
対処群と対比しても、上記と同様の結果が得られた。
の茎を切り取り、葉を2枚ずつ付けた挿し穂を調製し
た。これを露地条件の挿し穂8本ずつを一区として、非
検液(5ppm)水溶液をマスコットスプレーで霧状に
し葉面が均一に濡れる程度に1回噴霧した。これらのポ
ットを夜間最低温度15℃以上、日中最高温度30℃以
下の温度範囲に設定したキャビネット内で生育させた。
栽培期間中、土壌の乾燥程度により適宜適当量の灌水を
行った。
掘り上げて、各穂毎の発根程度をランク別に指数化し
た。その結果を、表2に示す。
む)のもの。
ドール−3−酢酸とそのエステル類に属する化合物を有
効成分とする植物発根誘導剤を、直接植え込みした無根
の植物体葉面上に、その上方から簡易噴霧器や霧吹きな
どを使用して霧状にして直接噴霧する発根誘導方法によ
ると、従来にように一本ずつ切り口をソーシングしたり
ディッピングした後に培土に植え込むのではなく、茎葉
や枝穂など無根の植物体をプラグ内の培土等に直接植え
込み、その上方から、例えば背負い式の噴霧器や栽培用
ハウスに備えたスプリンクラー、灌水パイプ等を介し
て、無根の植物体の葉面上にミスト状にして噴霧するた
め、優れた使い勝手と作業性が得られ、また、無根植物
体を効率的に発根誘導させて活着させることができ、こ
れにより、確実に栄養繁殖させ得る等、極めて実効性に
優れた作用効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】つぎの式: 【化1】 (式中、Rは水素、メチル、エチル、1−プロピル、2
−プロピル、1−ブチル、イソブチル、2−ブチル、
(R)−2−ブチル、(S)−2−ブチル、tert-ブチ
ル、、1−ペンチルのアルキル基及びアリル基を示す) で示される化合物を発根誘導剤の主たる有効成分として
含む溶液を、培土にさし木した無根の植物体の葉面上に
霧状噴霧することで当該植物の発根を誘導することを特
徴とする無根植物体の発根誘導方法。 - 【請求項2】前記化合物の濃度が、10-7〜10-2Mの
範囲内であることを特徴とする請求項1記載の無根植物
体の発根誘導方法。
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---|---|---|---|
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