JP3340495B2 - 電子線描画装置 - Google Patents

電子線描画装置

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JP3340495B2
JP3340495B2 JP04331793A JP4331793A JP3340495B2 JP 3340495 B2 JP3340495 B2 JP 3340495B2 JP 04331793 A JP04331793 A JP 04331793A JP 4331793 A JP4331793 A JP 4331793A JP 3340495 B2 JP3340495 B2 JP 3340495B2
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淳 富永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線描画装置に係
り、特に電子ビーム倒れ角測定手段を備えた電子線描画
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線描画装置の描画精度を決定する因
子の一つに、電子ビーム偏向中心での電子ビームの倒れ
角、即ち偏向中心での電子ビーム軸の被加工物面に対す
る垂線からの傾き角がある。この電子ビーム倒れ角の補
正は容易ではない。
【0003】従来この様な電子ビーム倒れ角を測定する
ために、被加工物を載置するX−Yステージにこれと直
交するZ方向の移動機構を備えたものが知られている。
この様なZ方向移動機構を備えて、X−YステージをZ
方向に移動させたときのステージ上(またはこの上の被
加工物上)のマーク位置の横方向ずれ量(変位量)を求
めると、これらのZ方向の移動量とマーク位置の横方向
ずれ量の比から、電子ビーム倒れ角が分かる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方式
には次のような欠点がある。 (1)Z方向移動機構を備えることにより、ステージが
複雑になる。 (2)ステージのZ方向移動時のX−Y方向の変位を抑
制する必要があるため、ステージ位置管理が複雑にな
る。 (3)通常Z方向移動距離は大きくとれない(±1mm程
度)ため、電子ビームの倒れ角測定精度も高くない。
【0005】本発明はこの様な問題を解決して、簡便な
構成で高精度の電子ビーム倒れ角測定を可能とした電子
線描画装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子線照射系
と加工室を有し、加工室内に被加工物を載置して二次元
的に移動できるX−Yステージを有する電子線描画装置
において、X−Yステージ上周辺部に、径r1 の孔が開
けられた第1のマーク部材とこの上に所定の空間ギャッ
プをもって同軸的に重ねられた径r2 (r2 >r1 )の
孔が開けられた第2のマーク部材とを有する電子ビーム
倒れ角測定治具が取り付けられていることを特徴として
いる。
【0007】
【作用】本発明における電子ビーム倒れ角測定治具は、
異なる孔径の第1,第2のマーク部材が所定の高さの空
間ギャップを介して重ねられている。この測定治具の領
域を偏向走査域を選んで電子ビーム走査して、第1,第
2のマーク部材から得られる二次電子を検出し、そのモ
ニタ像を表示することにより、第1,第2のマーク部材
それぞれの高さ位置での電子ビーム位置を知ることがで
きる。即ち、高い方の第2のマスク部材により電子ビー
ムが妨げられないような小さい偏向走査幅で電子ビーム
走査を行うことにより、第1のマスク部材によりその高
さ位置での電子ビーム位置(横方向位置)が分かる。第
2のマーク部材の孔をカバーするような偏向走査幅で電
子ビーム走査を行えば、上部の第2のマーク部材によ
り、その高さ位置での電子ビーム位置が分かる。このよ
うにして求まる第1,第2のマーク部材位置での電子ビ
ーム横方向位置ずれ量をd、第1,第2のマーク部材の
間の空間ギャップ隔(高さ)をhとすれば、電子ビーム
の倒れ角θは、θ=tan-1(d/h)として求まる。
【0008】従って本発明によれば、従来のようにステ
ージのZ方向移動機構や、Z方向移動に伴うステージの
ぶれ防止機構も必要ない。また、電子ビーム倒れ角測定
に必要な高さ情報をステージのZ方向移動ではなく、第
1,第2のマーク部材の間隔によりスタティックに確保
している。しかもその高さを従来より大きい値すること
が容易である。以上により、高精度の電子ビーム倒れ角
測定が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る電子線描画
装置の概略構成である。電子線照射系1は、電子銃1
1,電子レンズ12,13、偏向コイル14等からな
る。この電子線照射系1の下方に電子ビーム15が導入
される加工室2がある。加工室2内には、X−Yステー
ジ3が設けられ、この上に被加工物4が載置される。X
−Yステージ3の周辺に、電子ビーム倒れ角測定治具5
が取付けられている。この測定治具5の詳細は後述す
る。加工室2の斜め上部には、被加工物4や電子ビーム
倒れ角測定治具5から得られる二次電子を検出する二次
電子検出器6が設けられている。
【0010】加工室2の外には、X−Yステージ3を駆
動するステージ駆動装置7、この駆動装置7の制御や二
次電子検出器6の出力信号処理等を含むシステム全体を
制御する制御装置8、二次電子検出器6の信号処理によ
り得られる像を表示するモニタ9等が設けられている。
【0011】図2は、電子ビーム倒れ角測定治具5の具
体的構成を示している。電子ビーム位置を検出するため
の第1のマーク部材21と第2のマーク部材23は、外
径が等しい円形シートであって、下方の第1のマーク部
材21にはその中央に径r1の孔22が開けられ、第2
のマーク部材23にはやはり中央に径r2 の孔24が開
けられている。これら二つのマーク部材21,23は、
スペーサ25により両者間の空間ギャップ距離(高さ)
hが設定されて枠体26に嵌め込まれ、同軸的に配置さ
れている。枠体26およびスペーサ25の側面には、下
方の第1のマーク部材21からの二次電子を検出するた
めの窓27が開けられている。なお第1のマーク部材2
1の面がX−Yステージ上に載置される被加工物の面と
ほぼ一致するように、枠体26の底部の厚み等が設定さ
れて、この電子ビーム倒れ角測定治具5がX−Yステー
ジ周辺部に取り付けられている。
【0012】この様な電子ビーム倒れ角測定治具5の具
体的な各部の大きさを例示すれば、第1,第2のマーク
部材21,23間の空間ギャップ距離hは、電子ビーム
の作動距離、即ち電子ビームの偏向の節(一般に対物レ
ンズ中心)からX−Yステージまでの距離の約1/2に
設定される。第1のマーク部材21の孔径r1 は、数十
μm 、例えば30μm に設定され、第2のマーク部材2
3の孔径r2 は対物レンズ絞り径の1〜2倍に設定され
る。
【0013】次に、図3および図4を参照して、電子ビ
ーム倒れ角測定の具体的な手順を説明する。電子ビーム
倒れ角測定治具の装置内への取り付け、真空排気、電子
線照射系の調整はすでに終了しているとする。図1は電
子ビーム照射領域に被加工物4がある状態、即ち実際に
電子ビーム描画を行う状態を示しているが、これに先だ
って電子ビーム倒れ角を測定するには、まず、X−Yス
テージ3を移動させて、電子ビーム倒れ角測定治具3を
ほぼ電子ビーム照射領域に持ってくる。図3はこの状態
を拡大して示している。この状態で最初に、第2のマー
ク部材23の孔24の径より僅かに大きい走査幅で電子
ビームを偏向走査して、第2のマーク部材23から得ら
れる二次電子による像をモニタ9に表示する。そして、
X−Yステージ3を調整して、モニタ中心(電子ビーム
偏向中心)と第2のマーク部材23の像の中心を一致さ
せる。
【0014】次いで、電子ビーム走査幅を小さく絞っ
て、第1の2のマーク部材21から得られる二次電子に
よる像をモニタ表示する。電子ビーム走査幅を、第1の
マーク部材21の孔径r1 より大きく、第2のマーク部
材23の孔径r2 より小さく設定することにより、第2
のマーク部材23により電子ビームが妨げられることな
く、下方の第1のマーク部材21の像を得ることができ
る。この時の電子ビーム偏向走査量から、第1のマーク
部材21の電子ビーム偏向中心からの横方向ずれ量dが
求まる。
【0015】以上の操作により求まる関係を図示したの
が、図4である。電子ビームが図4に示すように、X−
Yステージに対する垂線からθだけ倒れているとする。
最初の第2のマーク部材23の像表示とX−Yステージ
の調整により、第2のマーク部材23の中心と電子ビー
ム位置がO1 点で一致した状態が得られる。続く第1の
マーク部材21の像表示とこの像表示に必要な偏向走査
幅x1 ,x2 とから、この第1のマーク部材21の高さ
での電子ビーム位置O2 の横方向ずれ量dは、d=x2
−x1 として求まる。そうすると、第2のマーク部材2
3の第1のマーク部材21からの高さhと、第1のマー
ク部材位置での電子ビームずれ量dとから、電子ビーム
の倒れ角θは、 θ=tan -1(d/h) として求まることになる。倒れ角θが十分小さい場合に
は、ほぼ θ=d/h となる。
【0016】以上のようにしてこの実施例によれば、X
−YステージにZ方向移動機構を設けることなく、電子
ビーム走査によって、その電子ビームの倒れ角θが測定
できる。そこで例えば、電子ビーム倒れ角θ分だけ電子
線照射系1を傾けて、電子ビームが完全にX−Yステー
ジに垂直、即ち被加工物面に垂直になるように最終の微
調整を行い、その後被加工物に対して電子ビーム描画を
行う。これにより、電子ビームの二次元走査よる正確な
矩形パターンを持って高精度の描画が可能になる。
【0017】図4では、便宜上X方向に関する電子ビー
ムの倒れを示しているが、Y方向に関しても同様にして
電子ビーム倒れ角を測定することができる。そして両者
の倒れ角が共に0となるように調整することにより、電
子ビームが完全にX−Yステージに垂直になる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、X
−Yステージ上に高さ方向に所定空間をおいて二つのマ
ーク部材を配置した電子ビーム倒れ角測定治具を取り付
けて電子ビーム偏向走査によって簡便かつ正確に電子ビ
ームの倒れ角測定を可能とした電子線描画装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の電子線描画装置を示す図
である。
【図2】 同実施例の電子ビーム倒れ角測定治具を示す
図である。
【図3】 同実施例での電子ビーム倒れ角測定動作を説
明するための図である。
【図4】 同実施例での電子ビーム倒れ角測定動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
1…電子線照射系、2…加工室、3…X−Yステージ、
4…被加工物、5…電子ビーム倒れ角測定治具、6…二
次電子検出器、7…駆動装置、8…制御装置、9…モニ
タ、21…第1のマーク部材、22…孔、23…第2の
マーク部材、24…孔、25…スペーサ、26…枠体、
27…窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−133039(JP,A) 特開 平2−109244(JP,A) 特開 平2−5346(JP,A) 特開 昭61−190839(JP,A) 特開 平2−6084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/04 H01J 37/20 H01J 37/147 H01J 37/305 H01J 37/317

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線照射系と加工室を有し、加工室内
    に被加工物を載置して二次元的に移動できるX−Yステ
    ージを有する電子線描画装置において、 X−Yステージ上周辺部に、径r1 の孔が開けられた第
    1のマーク部材とこの上に所定の空間ギャップをもって
    同軸的に重ねられた径r2 (r2 >r1 )の孔が開けら
    れた第2のマーク部材とを有する電子ビーム倒れ角測定
    治具が取り付けられていることを特徴とする電子線描画
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電子ビーム倒れ角測定治具は、側面
    に二次電子検出用窓が開けられたスペーサにより第1,
    第2のマーク部材間の空間ギャップが設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子線描画装置。
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