JP3340336B2 - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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JP3340336B2
JP3340336B2 JP01608897A JP1608897A JP3340336B2 JP 3340336 B2 JP3340336 B2 JP 3340336B2 JP 01608897 A JP01608897 A JP 01608897A JP 1608897 A JP1608897 A JP 1608897A JP 3340336 B2 JP3340336 B2 JP 3340336B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、臭化リチウムな
どの水溶液を吸収液とする吸収式冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍装置は、加熱源、該加熱源で
低濃度吸収液を加熱・沸騰させる加熱タンク、該加熱タ
ンクの頂部から上方に延設した吸収液分離筒、および該
吸収液分離筒の外周に配され冷媒蒸気を回収する冷媒回
収タンクからなる再生器と、冷媒の凝縮器と、前記再生
器の外周に配された蒸発・吸収ケースを有する蒸発器お
よび吸収器とを一体化した冷凍機本体を有する。
【0003】この冷凍機本体には、凝縮器内および吸収
器内に冷却水を循環させる冷却塔(クーリングタワー)
が並設されて吸収式冷凍装置を構成する。この吸収式冷
凍装置は、例えばケーシング内に収容されて吸収式空調
装置の室外機を構成している。蒸発器内には熱媒体とし
ての冷温水が供給され、吸収式空調装置の室内機に連結
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この吸収式冷凍装置
は、大型の機種が実用されているが、エネルギー源の多
様化の観点から小型化して家庭用の空調装置に適用させ
ることが望まれている。この発明の目的は、加熱されて
熱膨張差が生じる再生器の熱応力による金属疲労を低減
し耐久性を増大させた吸収式冷凍装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、吸収式冷凍装置において、冷凍機本体の底板をスタ
ンドで所定高さに支持し、前記底板の下方に突出させて
吊持した吸収液分離筒の下端に加熱タンクおよびバーナ
を配置したことを特徴とする。この構成により、体格の
コンパクト化が可能になるとともに、作動流体である吸
収液の対流が円滑にできるため、熱効率も向上できる。
【0006】また、冷凍機本体の高温部分であるバー
ナ、加熱タンクおよび吸収液分離筒に熱膨張差が生じて
も、下方が自由であるため吸収器や蒸発器など冷凍機本
体の他の部分に熱膨張差が作用することを防止できる。
このため、冷凍機本体の各部の水平状態の維持ができ、
冷凍能力が安定する。また、上記高温部分は、下方に自
由に変位可能であるため、下方に変位ができない場合の
ように前記熱膨張差によって高温部分に熱応力が繰り返
し作用することによる金属疲労も防止できる。この結
果、耐久性が向上できる。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記冷凍機本
体の底板は、再生器の冷媒回収タンクおよび蒸発器およ
び吸収器の底板と一体成形されており、スタンドは蒸発
器および吸収器の底板の部分を支持する。これにより、
安定性が増大できる。請求項3に記載の発明では、バー
ナは強制給気用ブロワを有し、該ブロワを前記底板の下
方に配置した。
【0008】請求項4に記載の発明では、冷凍機本体
は、冷媒蒸気を吸収して低濃度化した吸収液を再生器に
戻す吸収液ポンプ、および冷温水を循環させる冷温水ポ
ンプに接続されるとともに、吸収液ポンプおよび冷温水
ポンプを前記底板の下方に配置した。これにより、スタ
ンドで形成した底板の下方の空間を有効利用でき、コン
パクト化とメンテナンスの利便性が得られる。
【0009】請求項5に記載の発明では、冷凍機本体
は、中央部に中濃度吸収液分離筒が挿通する挿通穴を備
え、少なくとも冷媒回収タンクの下方を閉塞する底板を
有し、該底板を支持する座部、および該座部を所定高さ
に保持する脚からなるスタンドで冷凍機本体を所定高さ
に支持し、前記底板に下端を接合して挿通穴を囲む吊り
下げ支持筒を立設し、該吊り下げ支持筒の上部と該支持
筒内を挿通して配した中濃度吸収液分離筒の上部を接合
して吊り下げ、前記底板より下位に位置させた中濃度吸
収液分離筒の下端に加熱タンクを連結し、該加熱タンク
の下部にバーナを取り付けたことを特徴とする。この構
成では、体格のコンパクト化が可能であり、前記請求項
1の構成と同様の作用、効果が得られる。
【0010】請求項6に記載の構成では、前記底板は、
冷媒回収タンクおよび蒸発・吸収ケースの底板が一体成
形され、スタンドの座部は蒸発・吸収ケースの底板の下
面外周部を支持する枠体である。これにより、スタンド
による冷凍機本体の支持面が大きくでき、冷凍機本体が
安定する。請求項7に記載の構成では、底板の下面に複
数のボルトを容量放電式スタッド溶接し、前記スタンド
の座部に前記ボルトが挿通される締結穴を形成し、締結
穴に前記ボルトを挿通させ該ボルトにナットを螺合させ
て締結している。これにより、吸収液による底板内面側
のボルト溶接部の腐食が防止でき、冷凍機本体の耐久性
が向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は冷凍機本体Aの断面および
該冷凍機本体Aを支持するスタンドを示し、図2は吸収
式空調装置の概略構成を示す。吸収式空調装置は、図2
に示す如く、吸収式冷凍装置(室外機)100と、室内
機200とからなる。図4に示す如く、室外機100
は、冷凍機本体Aおよびクーリングタワー(冷却塔)C
Tを、偏平な箱状のケーシングK(図3参照)内に並設
してなる。
【0012】冷凍機本体Aは、高温再生器1の上方に低
温再生器2を連結して、高濃度吸収液および冷媒を生成
させる。高温再生器1の下方には、熱源としてのバーナ
Bが配置されている。低温再生器2の外周には吸収器3
および蒸発器4が設けられ、蒸発器4の上方には凝縮器
5が設置されている。
【0013】高温再生器1は、バーナBによって加熱さ
れ、内部の低濃度吸収液を沸騰させる加熱タンク11
と、該加熱タンク11の頂部1Aから上方に延長され、
冷媒蒸気と、該冷媒蒸気の蒸発により濃化した中濃度吸
収液とを分離するための中濃度吸収液分離筒12とを有
する。中濃度吸収液分離筒12は円筒状を呈し、その外
周には冷媒蒸気を回収するための球殻天井付き縦型円筒
形を呈する気密性の冷媒回収タンク10が左側に偏心し
て設けられている。
【0014】低温再生器2は、冷媒回収タンク10の外
周に、中濃度吸収液分離筒12と同心的に設置されると
ともに、円板天井を備えた縦型円筒形の低温再生器ケー
ス20を有する。低温再生器ケース20は、天井の外周
部に冷媒蒸気出口21が設けられるとともに、天井の中
心に中濃度吸収液分離筒12の底部121と連結する中
濃度吸収液流路L1 の出口22が設けられている。
【0015】低温再生器ケース20内は、圧力差により
熱交換器Hが設けられた中濃度吸収液流路L1 を通じて
底部121から中濃度吸収液が供給される。供給された
中濃度吸収液は、冷媒回収タンク10の外壁を熱源とし
て再沸騰し、冷媒蒸気と高濃度吸収液とに分離される。
低温再生器ケース20の上部は、天井に傘状の分離板2
3が取り付けられて気液分離部24となっており、冷媒
蒸気出口21および開口5Aを介して凝縮器5内と連通
している。
【0016】低温再生器ケース20の外周には、縦型円
筒形で気密性の蒸発・吸収ケース30が同心的に配され
ている。蒸発・吸収ケース30の上方には、隔壁板50
Aを介して同一外径の縦型円筒形で気密性の凝縮器ケー
ス50が設置されている。冷媒回収タンク10、低温再
生器ケース20、蒸発・吸収ケース30は、それぞれの
下端が底板6に一体に溶接されてそれぞれ気密性容器を
形成している。
【0017】底板6は、ステンレス厚板をプレスして形
成され、中間筒部61を挟んで高位の中央底部62と低
位の外周底部63とが設けられている。中間筒部61の
上端には低温再生器ケース20の下端が嵌合されて溶接
されている。中央底部62は、中心に中濃度吸収液分離
筒12が挿通される挿通穴64が形成され、挿通穴64
の外側に同心を有する内側段部65が形成され、内側段
部65の外側には左側に偏心した外側段部66が設けら
れている。
【0018】内側段部65には、下端71が該内側段部
65に嵌合されて溶接され、上端72が径小に絞り加工
された吊り下げ支持筒7が立設されている。中濃度吸収
液分離筒12は、支持筒7内に同軸的に配されるととも
に、上端13が支持筒7の上端72に内嵌めされて嵌合
面が溶接され、下端14は挿通穴64を挿通して底板6
より下方に設定されて吊持されている。そして、中濃度
吸収液分離筒12の下方に加熱タンク11およびバーナ
Bが取り付けられて、最下端のバーナBの底は地面より
浮いて自由端となっている。
【0019】挿通穴64の内周縁には、複数の爪67が
設けられており、中濃度吸収液分離筒12の外周壁に当
接して軸心の保持を行っている。外側段部66の上端部
には、冷媒回収タンク10の下端が嵌合されて溶接され
ている。外周底部63の上面の外縁部には、蒸発・吸収
ケース30の下端が溶接されている。
【0020】加熱タンク11は、下方に開口した凹所を
有し、該凹所はバーナBの燃焼室Cとなっている。加熱
タンク11の頂部に設けた沸騰口1Bは短い筒部を有
し、中濃度吸収液分離筒12の下端14と嵌合して嵌合
面が溶接されている。燃焼室C内にはバーナBの燃焼筒
Dの上部が差し込まれている。
【0021】加熱タンク11の外周には、底が燃焼筒D
の外周に溶接されるとともに、円環板形天井の内周縁が
加熱タンク11の頂部1Aの外周縁に係合・溶接された
バーナBの排気ダクト15が設けられている。排気ダク
ト15の外周および燃焼筒Dの外周は、有底4角筒状の
下部と円筒状の上部とからなり燃焼用空気の流路を形成
するバーナBの給気ダクト16により囲まれている。
【0022】給気ダクト16の円筒状の上部は、上端が
排気ダクト15の上端部外周壁に溶接されるとともに、
側部には燃焼用空気入口17が形成されている。燃焼用
空気入口17には、ブロワ18の吹出口19が連結され
ている。ブロワ18は、ブロワモータ、吸込口および吹
出口19を有するスクロールケーシング、および該スク
ロールケーシング内に配されたファンからなる。
【0023】冷凍機本体Aは、スタンド8に設置されて
縦に立設されている。スタンド8は、後部が欠落した円
環状にパイプを曲げて形成され、外周底部63の下面の
外縁部に当接する座部81と、該座部81から下方に延
設された4本の脚82とを有する。各脚82はパイプ製
であり、左前後および右前後の脚は、それぞれ断面コ字
形のそり状連結板83、83が溶接されて連結されてい
る。4本の脚82は、それぞれ上部が中心側に曲げられ
ており、底板6の下方に設置する機器のスペースを確保
している。
【0024】この実施例では、吸収液ポンプP1 と冷温
水ポンプP2 とは、1つの両軸モータMで双方のポンプ
を駆動するタンデムポンプTPとなっている。タンデム
ポンプTPは、底板6の下方であるとともに給気ダクト
16の側方に設置され、スタンド8内のケーシングKの
底板に締結されている。この構成により、タンデムポン
プTPの設置場所の確保が容易になり、吸収式冷凍装置
100のコンパクト化に有利である。また、タンデムポ
ンプTPの着脱が容易であり、メンテナンスにも便利で
ある。
【0025】吸収器3は、蒸発・吸収ケース30内の内
側部分内に吸収熱交換器として縦型円筒状に巻設した冷
却コイル31を配置し、その上方に該冷却コイル31に
高濃度吸収液を散布するための高濃度吸収液散布具32
を装着してなる。吸収器3は、冷房運転時に使用され、
冷却コイル31内には、冷却塔CTで冷却された排熱用
冷却水が循環している。
【0026】低温再生器2の底部は高濃度吸収液受け部
25となっており、熱交換器Hを介して高濃度吸収液流
路L2 により、高濃度吸収液散布具32へ連結してい
る。高濃度吸収液散布具32は、高濃度吸収液が圧力差
により流入し、流入した高濃度吸収液は、冷却コイル3
1の上端に散布され、冷却コイル31の表面に付着して
膜状になり、重力の作用で下方に流下して行く。吸収器
3の底部33と加熱タンク11の底部との間は、熱交換
器Hおよび吸収液ポンプP1 が装着された低濃度吸収液
流路L3 で連結されている。
【0027】蒸発器4は、蒸発・吸収ケース30内の冷
却コイル31の外周に、縦型円筒形で連通口付き仕切壁
40を設け、該仕切壁40の外周に、内部を冷暖房用の
冷温水が流れる蒸発熱交換器としての縦型円筒形の蒸発
コイル41を配設した構成を有する。蒸発コイル41の
上方には、冷媒冷却器42が設置され、冷媒冷却器42
の下方には冷媒液散布具43が取り付けられている。蒸
発器4の底部4Aは、暖房用電磁弁V2 を有する暖房用
吸収液流路L4により中濃度吸収液分離筒12の底部1
21と連通している。
【0028】蒸発コイル41の両端は、冷温水流路46
で室内機200に連結され、冷温水ポンプP2 により室
内機200に冷暖房用の冷温水を循環させる。この実施
例では、仕切壁40は、下端が底板6の外周底部63の
上面に当接し、上端の上方が、蒸発した冷媒が蒸発器4
から吸収器3へ流動する流動口4Bとなっている。
【0029】凝縮器5は、凝縮器ケース50の内部に、
内部を冷却塔CTで冷却された排熱用冷却水が循環して
いる冷却コイル51を配設し、該冷却コイル51に下方
に凝縮した冷媒液を受けるための冷媒液受け具52を取
り付けてなる。凝縮器ケース50は、冷媒流路L5 によ
り冷媒回収タンク10の底部10Aと連通するととも
に、冷媒蒸気出口21および開口5Aを介して低温再生
器2と連通しており、いずれも圧力差により冷媒が供給
される。供給された冷媒は、冷却コイル51により冷却
されて液化する。
【0030】冷媒液受け具52と冷媒冷却器42とは、
定常運転時に常時冷媒液が流下している常時冷媒流路L
6 により連結されている。また、凝縮器5の底部5B
と、冷媒冷却器42とは、運転の開始時などに一時的に
冷媒液を流下させるための臨時冷媒流路L7 により連結
されている。臨時冷媒流路L7 には、冷媒電磁弁V4 が
設けられており、制御装置300の出力により開閉され
る。冷却コイル31は冷却コイル51に接続し、さらに
冷却塔CTと冷却水ポンプP3 を装着した冷却水循環路
34で接続してある。
【0031】凝縮器5で凝縮され液化した冷媒は冷却コ
イル51の下方に設置した冷媒液受け具52に溜まり、
オーバーフローした分は凝縮器5の底部5Bに溜まる。
冷媒液受け具52の冷媒液は常時冷媒流路L6 から蒸発
器4内の冷媒冷却器42に流下する。蒸発器4内の気圧
は、仕切壁40の上方において蒸発器4と連通している
吸収器3において冷媒蒸気の吸収が行われているため、
凝縮器5内より低圧となっている。
【0032】このため、冷媒冷却器42内では流下した
冷媒液の一部が沸騰し、この気化熱で残りの冷媒液が冷
却されて液相を保つ。気化した冷媒は蒸発器4内に放出
され、冷却され液相を維持している冷媒液は冷媒液散布
具43に流下し、下方に散布される。
【0033】冷媒液散布具43は、冷房運転時に冷媒液
を蒸発コイル41の上に滴下させる。滴下された冷媒
は、表面張力で蒸発コイル41の表面を濡らして膜状と
なり重力の作用で下方に降下しながら、低圧となってい
る蒸発・吸収ケース30内で蒸発コイル41から気化熱
を奪って蒸発し、蒸発コイル41内を流れる冷暖房用の
冷温水を冷却する。気化した冷媒は、主に仕切壁40の
上端と冷媒液散布具43の下面との隙間を通過して吸収
器3に流動する。
【0034】冷房運転時には、冷却水ポンプP3 により
排熱用冷却水が、冷却塔CT→冷却コイル31→冷却コ
イル51→冷却塔CTの順に循環している。吸収液は、
高温再生器1→低温再生器2→吸収器3→吸収液ポンプ
P1 →高温再生器1の順に循環する。
【0035】蒸発コイル41および冷却コイル31は、
それぞれ上方から冷媒液および高濃度吸収液が散布され
るが、これらの散布が均一に行われ、冷凍能力を適性に
確保するには、冷媒液散布具43および高濃度吸収液散
布具32が水平に設定されていることが必要である。
【0036】この発明では、高温となるバーナB、加熱
タンク11および中濃度吸収液分離筒12は、底板6に
吊り下げられ、底板6はスタンド8により支持されてい
る。このため、上記高温となる部分の熱膨張による寸法
変化の影響が、蒸発器4および吸収器3に及んで歪むこ
とを防止でき、冷媒液散布具43および高濃度吸収液散
布具32は水平に維持される。また、上記高温部分は、
下方に自由に変位可能であるため、下方に変位ができな
い場合のように前記熱膨張差によって高温部分に熱応力
が繰り返し作用することによる金属疲労も防止できる。
この結果、耐久性が向上できる。
【0037】また、底板6の下方の空間を、タンデムポ
ンプTP、バーナB、加熱タンク11などの配置スペー
スとして利用しているため、冷凍装置のコンパクト化が
可能になるとともに、重心の低下による安定性の向上が
図れる。さらに、バーナBおよび加熱タンク11の上方
に中濃度吸収液分離筒12を配置することにより、作動
液の対流が円滑になされる。この結果、熱効率が向上で
きる。
【0038】図6の(イ)は、底板6とスタンド8の座
部81との固定機構を示す。底板6の下面には、図5に
示す如く、3本のボルト84がほぼ等間隔に容量放電式
スタッド溶接してある。座部81には、ボルト84の位
置に対応して、3個の締結穴85が上下方向に開けられ
ている。ボルト84は、下部のみにネジが形成されたス
テンレス製であり、上端面をステンレス製の底板6の下
面6Aの所定位置に当接させて、容量放電式スタッド溶
接がなされている。
【0039】ボルト84を容量放電式スタッド溶接する
ことにより、通常の溶接、ろう付け等の接合方法を使用
した場合に生じる高熱による底板6の金属組織の熱変化
で、底板6の内壁面6Bの耐蝕性が低下し、吸収液によ
る腐食が生じることを阻止できる。また、底板6の金属
組織に微細なひび等の損傷が生じることも防止できる。
これにより長期間の運転により腐食、金属疲労が生じ、
溶接部分から作動液がもれる不具合を有効に解消し、吸
収式冷凍装置の耐久性が向上する。
【0040】冷凍機本体Aをスタンド8に設置するに
は、図5に示す如く、冷凍機本体Aをチェーンブロック
Eで吊り上げ、スタンド8の上方に配して降下させ、3
個の締結穴85に3本のボルト84を挿通させる。つぎ
にナット86を螺合させる。ボルト84は、2本または
4本以上であってもよいが、固定機構の組み付け作業が
容易であり、冷凍機本体Aの安定的固定の観点から3本
であることが望ましい。なお、スタンド8に底板6を上
記ボルト84、及びナット86により螺合させて取り付
け、その後、冷媒回収タンク10、低温再生器ケース2
0、蒸発・吸収ケース30、及び凝縮器ケース50を積
み上げて組み付けても良い。
【0041】図6の(ロ)は、ボルト84の他の実施例
を示す。この実施例では、頭部87が鍔状に1.2〜
2.0倍だけ径大となっており、底板6の下面6Aとの
溶接面を増大させている。これにより、容量放電式スタ
ッド溶接による溶接強度が増大でき、冷凍機本体Aとス
タンド8との固定が強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍機本体の断面図である。
【図2】吸収式冷凍装置を用いた冷暖房装置の概念図で
ある。
【図3】冷凍機本体の斜め後方からの斜視図である。
【図4】吸収式冷凍装置の斜め前方からの斜視図であ
る。
【図5】吸収式冷凍装置の組付斜視図である。
【図6】底板とスタンドとの固定部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 高温再生器 2 低温再生器 3 吸収器 4 蒸発器 5 凝縮器 6 底板 7 吊り下げ支持筒 8 スタンド 10 冷媒回収タンク 11 加熱タンク 12 中濃度吸収液分離筒 18 ブロワ 20 低温再生器ケース 30 蒸発・吸収ケース 31 冷却コイル 40 仕切壁 41 蒸発コイル 64 挿通穴 81 座部 82 脚 84 ボルト 85 締結穴 100 吸収式冷凍装置(室外機) 200 室内機 300 制御装置 A 冷凍機本体 B バーナ H 熱交換器 K ケーシング P1 吸収液ポンプ P2 冷温水ポンプ TP タンデムポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−190539(JP,A) 特開 平4−32667(JP,A) 特開 平9−210494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 F25B 33/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源と、該加熱源により加熱される加
    熱タンクおよび該加熱タンクの上方に配置された吸収液
    分離筒および該吸収液分離筒を囲む冷媒回収タンクを有
    し、冷媒を蒸発させ冷媒と高濃度吸収液とを得る再生器
    と、該再生器で分離した冷媒を液化させる凝縮器と、前
    記再生器の外周に配され、前記凝縮器から供給した冷媒
    液を蒸発させ冷温水を冷却する蒸発器、および前記冷媒
    蒸気を前記高濃度吸収液に吸収させる吸収器とを有する
    冷凍機本体を備えた吸収式冷凍装置において、 前記冷凍機本体の底板をスタンドで所定高さに支持し、
    該底板の下方に突出させて吊持した前記吸収液分離筒の
    下端に前記加熱タンクおよびバーナを配置したことを特
    徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記冷凍機本体の底
    板は、前記再生器の冷媒回収タンク、前記蒸発器および
    前記吸収器の底板が一体成形されてなり、前記スタンド
    は前記蒸発器および前記吸収器の底板の部分を支持して
    いることを特徴とする吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記バーナは強制給
    気用ブロワを有し、該ブロワを前記底板の下方に配置し
    たことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記冷凍機本体は、
    冷媒蒸気を吸収して低濃度化した吸収液を前記再生器に
    戻す吸収液ポンプ、および冷温水を循環させる冷温水ポ
    ンプに接続されるとともに、前記吸収液ポンプおよび前
    記冷温水ポンプを前記底板の下方に配置したことを特徴
    とする吸収式冷凍装置。
  5. 【請求項5】 バーナと、該バーナにより加熱される加
    熱タンク、該加熱タンクから上方に延設された中濃度吸
    収液分離筒、および該中濃度吸収液分離筒を囲む冷媒回
    収タンクを備え、前記加熱タンク内の低濃度吸収液を加
    熱して冷媒蒸気と中濃度吸収液とに分離する高温再生器
    と、前記冷媒回収タンクの外周に配された低温再生器ケ
    ースを有し、前記蒸発した冷媒の凝縮熱を利用して前記
    中濃度吸収液を再加熱して冷媒を蒸発させ冷媒と高濃度
    吸収液とを得る低温再生器と、前記高温再生器および前
    記低温再生器で分離した冷媒を液化させる凝縮器と、前
    記低温再生器ケースの外周に配された蒸発・吸収ケース
    を有し、前記凝縮器から供給した冷媒液を、内部を熱媒
    体としての冷温水が流れる蒸発熱交換器に散布して蒸発
    させ該冷温水を冷却する蒸発器、および前記高濃度吸収
    液を、内部を排熱用冷却水が流れる吸収熱交換器に散布
    して前記蒸発器において生成した冷媒蒸気を前記高濃度
    吸収液に吸収させる吸収器とからなる冷凍機本体、およ
    び冷媒蒸気を吸収して低濃度化した吸収液を前記再生器
    に戻す吸収液ポンプを備えた吸収式冷凍装置において、 前記冷凍機本体は、中央部に前記中濃度吸収液分離筒が
    挿通する挿通穴を備え、少なくとも冷媒回収タンクの下
    方を閉塞する底板を有し、 該底板を支持する座部、および該座部を所定高さに保持
    する脚からなるスタンドで前記冷凍機本体を所定高さに
    支持し、 前記底板に下端を接合して前記挿通穴を囲む吊り下げ支
    持筒を立設し、該吊り下げ支持筒の上部と該支持筒内を
    挿通して配した前記中濃度吸収液分離筒の上部を接合し
    て吊り下げ、 前記底板より下位に位置させた前記中濃度吸収液分離筒
    の下端に前記加熱タンクを連結し、該加熱タンクの下部
    に前記バーナを取り付けたことを特徴とする吸収式冷凍
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記底板は、前記冷
    媒回収タンクおよび前記蒸発・吸収ケースの底板が一体
    成形され、前記スタンドの座部は前記蒸発・吸収ケース
    の底板の下面外周部を支持する枠体であることを特徴と
    する吸収式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    底板の下面に複数のボルトを容量放電式スタッド溶接
    し、前記スタンドの座部に前記ボルトが挿通される締結
    穴を形成し、前記底板と前記座部とを、前記締結穴に前
    記ボルトを挿通させ該ボルトにナットを螺合させて締結
    したことを特徴とする吸収式冷凍装置。
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