JP3339773B2 - 回転霧化静電塗装装置 - Google Patents
回転霧化静電塗装装置Info
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- B05B3/00—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
- B05B3/02—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転霧化静電塗装
装置に関し、とくに回転軸の中空部に塗料逆流防止用エ
アが供給されるタイプの回転霧化静電塗装装置の塗料逆
流防止用エア供給構造に関する。
装置に関し、とくに回転軸の中空部に塗料逆流防止用エ
アが供給されるタイプの回転霧化静電塗装装置の塗料逆
流防止用エア供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近主流になっている回転霧化静電塗装
装置の概要を、図5に示す。回転霧化静電塗装装置は、
主に、エアモータ1、ベルヘッド2、シェーピングエア
キャップ3、高電圧発生器4、塗料フィードチューブ5
で構成されている。回転霧化静電塗装装置のエアモータ
1の軸受には、静圧空気軸受7が用いられることが主流
になっている。静圧空気軸受7は、外部から加圧した空
気を軸受と回転軸8との隙間に供給し回転軸8を浮上さ
せているため、非接触、完全無給油で耐久性に優れてい
る。また、回転軸8に締結されたベルヘッド2は、回転
軸8にあるタービン羽根6に圧縮空気を供給することに
より駆動される。このように、静圧空気軸受タイプの回
転霧化静電塗装装置を駆動するには、最低でも軸受エ
ア、タービンエアの2つの独立した経路が必要となる
(他に回転を減速させるブレーキエアをもつことが多
い)。従来、回転軸内への塗料およびシンナーの逆流防
止、上向き塗装性の向上のため、中空の回転軸にエアを
供給しているものがあるが(たとえば、特願平5−31
7641号)、その場合は、上記のエア経路に加えて、
さらに上記のエア経路とは別の専用のエア供給経路とそ
の給気源が必要であった。
装置の概要を、図5に示す。回転霧化静電塗装装置は、
主に、エアモータ1、ベルヘッド2、シェーピングエア
キャップ3、高電圧発生器4、塗料フィードチューブ5
で構成されている。回転霧化静電塗装装置のエアモータ
1の軸受には、静圧空気軸受7が用いられることが主流
になっている。静圧空気軸受7は、外部から加圧した空
気を軸受と回転軸8との隙間に供給し回転軸8を浮上さ
せているため、非接触、完全無給油で耐久性に優れてい
る。また、回転軸8に締結されたベルヘッド2は、回転
軸8にあるタービン羽根6に圧縮空気を供給することに
より駆動される。このように、静圧空気軸受タイプの回
転霧化静電塗装装置を駆動するには、最低でも軸受エ
ア、タービンエアの2つの独立した経路が必要となる
(他に回転を減速させるブレーキエアをもつことが多
い)。従来、回転軸内への塗料およびシンナーの逆流防
止、上向き塗装性の向上のため、中空の回転軸にエアを
供給しているものがあるが(たとえば、特願平5−31
7641号)、その場合は、上記のエア経路に加えて、
さらに上記のエア経路とは別の専用のエア供給経路とそ
の給気源が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塗料などの逆
流防止用に専用のエア供給経路とその給気源をもつ回転
霧化静電塗装装置には、つぎの問題があった。 エア
モータ周辺には種種の構造、経路が組み込まれており、
さらに塗料などの逆流防止用のエア供給経路を設けるこ
とが難しい。 また、設けることができても、それだ
け回転霧化静電塗装装置のサイズを大きくしてしまう。
その結果、回転霧化静電塗装装置のコストアップを
招く。本発明の目的は、エア供給経路の追加、回転霧化
静電塗装装置の大型化、回転霧化静電塗装装置のコスト
アップ、などを、ほとんど招くことなく、塗料逆流防止
用エア供給構造をもった回転霧化静電塗装装置を提供す
ることにある。
流防止用に専用のエア供給経路とその給気源をもつ回転
霧化静電塗装装置には、つぎの問題があった。 エア
モータ周辺には種種の構造、経路が組み込まれており、
さらに塗料などの逆流防止用のエア供給経路を設けるこ
とが難しい。 また、設けることができても、それだ
け回転霧化静電塗装装置のサイズを大きくしてしまう。
その結果、回転霧化静電塗装装置のコストアップを
招く。本発明の目的は、エア供給経路の追加、回転霧化
静電塗装装置の大型化、回転霧化静電塗装装置のコスト
アップ、などを、ほとんど招くことなく、塗料逆流防止
用エア供給構造をもった回転霧化静電塗装装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 回転軸の中空部に塗料逆流防止用エアが供給さ
れる回転霧化静電塗装装置であって、空気軸受、タービ
ン、シェーピングエアキャップの何れか少なくとも1つ
への給気通路の途中に前記塗料逆流防止用エアを分流さ
せる分岐部を設け、前記回転軸を回転軸の軸方向に隔て
られた2つのラジアル軸受と1つのスラスト軸受にて回
転自在に支持し、前記スラスト軸受を前記2つのラジア
ル軸受間に 配置し、前記2つのラジアル軸受のうち後方
のラジアル軸受の後方の第1のハウジング部分に前記分
岐部を配置し、該第1のハウジング部分と前記回転軸と
の間に半径方向隙間を形成するとともに、前記回転軸の
後端とそれに回転軸軸方向に対向する第2のハウジング
部分との間に前記半径方向隙間に連通する軸方向隙間を
形成し、前記第1のハウジング部分に前記分岐部から分
流した塗料逆流防止用エアを前記半径方向隙間に流出す
るエアノズルを形成した回転霧化静電塗装装置。
明はつぎの通りである。 (1) 回転軸の中空部に塗料逆流防止用エアが供給さ
れる回転霧化静電塗装装置であって、空気軸受、タービ
ン、シェーピングエアキャップの何れか少なくとも1つ
への給気通路の途中に前記塗料逆流防止用エアを分流さ
せる分岐部を設け、前記回転軸を回転軸の軸方向に隔て
られた2つのラジアル軸受と1つのスラスト軸受にて回
転自在に支持し、前記スラスト軸受を前記2つのラジア
ル軸受間に 配置し、前記2つのラジアル軸受のうち後方
のラジアル軸受の後方の第1のハウジング部分に前記分
岐部を配置し、該第1のハウジング部分と前記回転軸と
の間に半径方向隙間を形成するとともに、前記回転軸の
後端とそれに回転軸軸方向に対向する第2のハウジング
部分との間に前記半径方向隙間に連通する軸方向隙間を
形成し、前記第1のハウジング部分に前記分岐部から分
流した塗料逆流防止用エアを前記半径方向隙間に流出す
るエアノズルを形成した回転霧化静電塗装装置。
【0005】上記(1)の装置では、軸受エア、タービ
ンエア、シェーピングエアの何れか少なくとも1つの一
部を分流させて塗料などの逆流防止エアとして回転軸内
に流すようにしたので、従来のように塗料逆流防止用エ
アのために専用の供給通路、給気源を追加して設ける必
要がなく、装置の大型化を招くことがなく、コストアッ
プもほとんど招かない。 上記(1)の装置では、軸受を
回転軸内後端部と軸方向隙間および半径方向隙間によっ
て遮断したので、たとえ塗料が回転軸内後端部に侵入し
ても塗料が軸受に達することはない。
ンエア、シェーピングエアの何れか少なくとも1つの一
部を分流させて塗料などの逆流防止エアとして回転軸内
に流すようにしたので、従来のように塗料逆流防止用エ
アのために専用の供給通路、給気源を追加して設ける必
要がなく、装置の大型化を招くことがなく、コストアッ
プもほとんど招かない。 上記(1)の装置では、軸受を
回転軸内後端部と軸方向隙間および半径方向隙間によっ
て遮断したので、たとえ塗料が回転軸内後端部に侵入し
ても塗料が軸受に達することはない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施例の回転霧
化静電塗装装置を、図1〜図4を参照して説明する。そ
のうち図1は本発明の第1実施例に係り、図2は本発明
の第2実施例を係り、図3、図4は本発明の第1、第2
実施例に共通に適用される。本発明の全実施例に共通な
部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付し
てある。
化静電塗装装置を、図1〜図4を参照して説明する。そ
のうち図1は本発明の第1実施例に係り、図2は本発明
の第2実施例を係り、図3、図4は本発明の第1、第2
実施例に共通に適用される。本発明の全実施例に共通な
部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付し
てある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通な部分の構
成、作用を、たとえば図1、図3、図4を参照して説明
する。図1において、本発明実施例の回転霧化静電塗装
装置10は、ハウジング19と、ハウジング19にラジ
アル静圧空気軸受(空気軸受)17によって回転自在に
支持された中空の回転軸18と、回転軸18にかかる軸
方向荷重を回転自在に支持するスラスト静圧空気軸受2
1と、回転軸18の前端に固定されて回転軸18と一体
に回転するベルヘッド(回転霧化頭)12と、回転軸1
8を回転駆動するエアモータ11と、回転軸18の中空
部を挿通して延びベルヘッド12に塗料を供給する塗料
フィードチューブ15およびベルヘッド12に洗浄剤
(シンナ)を供給する洗浄剤フィードチューブ20と、
ベルヘッド12から飛散される塗料に向けて噴射され塗
料の飛行パターンを整えるシェーピングエアキャップ1
3と、ベルヘッド12から飛散される塗料に電荷を付加
するために高電圧を発生する、ハウジング19に支持さ
れた高電圧発生器14と、からなる。
成、作用を、たとえば図1、図3、図4を参照して説明
する。図1において、本発明実施例の回転霧化静電塗装
装置10は、ハウジング19と、ハウジング19にラジ
アル静圧空気軸受(空気軸受)17によって回転自在に
支持された中空の回転軸18と、回転軸18にかかる軸
方向荷重を回転自在に支持するスラスト静圧空気軸受2
1と、回転軸18の前端に固定されて回転軸18と一体
に回転するベルヘッド(回転霧化頭)12と、回転軸1
8を回転駆動するエアモータ11と、回転軸18の中空
部を挿通して延びベルヘッド12に塗料を供給する塗料
フィードチューブ15およびベルヘッド12に洗浄剤
(シンナ)を供給する洗浄剤フィードチューブ20と、
ベルヘッド12から飛散される塗料に向けて噴射され塗
料の飛行パターンを整えるシェーピングエアキャップ1
3と、ベルヘッド12から飛散される塗料に電荷を付加
するために高電圧を発生する、ハウジング19に支持さ
れた高電圧発生器14と、からなる。
【0008】回転霧化静電塗装装置10は、さらに、ラ
ジアル静圧空気軸受17およびスラスト静圧空気軸受2
1に軸受用エアを供給する軸受用エア通路22と、エア
モータ11のタービン16にタービンエアを供給するタ
ービンエア通路23およびタービンを回転させた後のエ
アを排気するタービン排気通路24と、シェーピング用
エアをシェーピングエアキャップ13に供給するシェー
ピングエア通路25と、を有し、各通路はハウジング1
9内にその一部が形成されている。
ジアル静圧空気軸受17およびスラスト静圧空気軸受2
1に軸受用エアを供給する軸受用エア通路22と、エア
モータ11のタービン16にタービンエアを供給するタ
ービンエア通路23およびタービンを回転させた後のエ
アを排気するタービン排気通路24と、シェーピング用
エアをシェーピングエアキャップ13に供給するシェー
ピングエア通路25と、を有し、各通路はハウジング1
9内にその一部が形成されている。
【0009】塗料や洗浄剤の逆流防止のために、あるい
は上向き塗装性を向上させるために、圧縮エア(以下、
塗料逆流防止用エアという)が回転軸18の中空部に供
給される。本発明実施例では、空気軸受、タービン、シ
ェーピングエアキャップの何れか少なくとも1つへの給
気通路の途中に前記塗料逆流防止用エアを分流させる分
岐部26が設けられている。これによって、塗料逆流防
止用エアの供給通路およびその圧縮給気源が空気軸受用
エア、タービンエア、シェーピングエアの少なくとも1
つの供給通路およびその圧縮給気源と共用されている。
したがって、塗料逆流防止用エアの専用の供給通路およ
びその専用の圧縮給気源は設けられていない。その結
果、ハウジング内に塗料逆流防止用エアの専用通路を設
ける必要がなくなり、ハウジングを大型化する必要もな
くなり、コストダウンがはかられる。
は上向き塗装性を向上させるために、圧縮エア(以下、
塗料逆流防止用エアという)が回転軸18の中空部に供
給される。本発明実施例では、空気軸受、タービン、シ
ェーピングエアキャップの何れか少なくとも1つへの給
気通路の途中に前記塗料逆流防止用エアを分流させる分
岐部26が設けられている。これによって、塗料逆流防
止用エアの供給通路およびその圧縮給気源が空気軸受用
エア、タービンエア、シェーピングエアの少なくとも1
つの供給通路およびその圧縮給気源と共用されている。
したがって、塗料逆流防止用エアの専用の供給通路およ
びその専用の圧縮給気源は設けられていない。その結
果、ハウジング内に塗料逆流防止用エアの専用通路を設
ける必要がなくなり、ハウジングを大型化する必要もな
くなり、コストダウンがはかられる。
【0010】空気軸受、タービン、シェーピングエアキ
ャップへの給気通路のうち分岐部26が設けられている
通路の、分岐部26の上流側部分26aの通路断面積は
分岐部26の下流側部分26bの通路断面積より大とさ
れている。逆流防止用エアにはかなりの流量(たとえ
ば、5〜100リットル/分)のエアが必要であり、空
気軸受用エア、タービンエア、シェーピングエアの少な
くとも1つと共用して流す場合、その分の損失、抵抗を
考える必要がある。分岐部26の上流側部分の通路断面
積を逆流防止用エアを流さない場合と同型にした場合、
空気軸受用エア、タービンエア、シェーピングエアの少
なくとも1つのエアの抵抗と逆流防止用エアの抵抗との
2つがかかり、空気軸受、タービン、シェーピングエア
キャップの何れかの入口の適正な圧力を確保する必要が
あり、その設計は非常に難しい。しかし、本発明実施例
では、分岐部26の上流側部分26aの通路断面積を分
岐部26の下流側部分26bの通路断面積より大とした
ので、分岐部26の上流側部分26aでの抵抗、圧力損
失が小になって、空気軸受用エア、タービンエア、シェ
ーピングエアの少なくとも1つのエアと逆流防止用エア
とを同時に流しても、空気軸受、タービン、シェーピン
グエアキャップの何れかの入口で適正な圧力を確保する
ことが可能になる。
ャップへの給気通路のうち分岐部26が設けられている
通路の、分岐部26の上流側部分26aの通路断面積は
分岐部26の下流側部分26bの通路断面積より大とさ
れている。逆流防止用エアにはかなりの流量(たとえ
ば、5〜100リットル/分)のエアが必要であり、空
気軸受用エア、タービンエア、シェーピングエアの少な
くとも1つと共用して流す場合、その分の損失、抵抗を
考える必要がある。分岐部26の上流側部分の通路断面
積を逆流防止用エアを流さない場合と同型にした場合、
空気軸受用エア、タービンエア、シェーピングエアの少
なくとも1つのエアの抵抗と逆流防止用エアの抵抗との
2つがかかり、空気軸受、タービン、シェーピングエア
キャップの何れかの入口の適正な圧力を確保する必要が
あり、その設計は非常に難しい。しかし、本発明実施例
では、分岐部26の上流側部分26aの通路断面積を分
岐部26の下流側部分26bの通路断面積より大とした
ので、分岐部26の上流側部分26aでの抵抗、圧力損
失が小になって、空気軸受用エア、タービンエア、シェ
ーピングエアの少なくとも1つのエアと逆流防止用エア
とを同時に流しても、空気軸受、タービン、シェーピン
グエアキャップの何れかの入口で適正な圧力を確保する
ことが可能になる。
【0011】回転軸18は、回転軸18の軸方向に隔て
られた2つのラジアル軸受17と1つのスラスト軸受2
1にて回転自在に支持され、スラスト軸受21は2つの
ラジアル軸受17間に配置されている。分岐部26は、
ハウジング19のうち、2つのラジアル軸受17のうち
後方のラジアル軸受17aの後方にある第1のハウジン
グ部分19aに配置されている。第1のハウジング部分
19aと回転軸18との間には半径方向隙間27が形成
されており、回転軸18の後端とそれに回転軸軸方向に
対向する第2のハウジング部分19bとの間に前記半径
方向隙間27に連通する軸方向隙間28が形成されてい
る。そして、第1のハウジング部分19aに、分岐部2
6から分流した塗料逆流防止用エアを半径方向隙間27
に流出させるエアノズル29が形成されている。半径方
向隙間27は、望ましくは、軸方向隙間28よりも厚さ
が大である。
られた2つのラジアル軸受17と1つのスラスト軸受2
1にて回転自在に支持され、スラスト軸受21は2つの
ラジアル軸受17間に配置されている。分岐部26は、
ハウジング19のうち、2つのラジアル軸受17のうち
後方のラジアル軸受17aの後方にある第1のハウジン
グ部分19aに配置されている。第1のハウジング部分
19aと回転軸18との間には半径方向隙間27が形成
されており、回転軸18の後端とそれに回転軸軸方向に
対向する第2のハウジング部分19bとの間に前記半径
方向隙間27に連通する軸方向隙間28が形成されてい
る。そして、第1のハウジング部分19aに、分岐部2
6から分流した塗料逆流防止用エアを半径方向隙間27
に流出させるエアノズル29が形成されている。半径方
向隙間27は、望ましくは、軸方向隙間28よりも厚さ
が大である。
【0012】この構造によって、塗料逆流防止用エア
は、分岐部26で分流した後エアノズル29から半径方
向隙間27に噴出され、ついで軸方向隙間28に流れ、
軸方向隙間28を通過した後、回転軸18の後方端部を
まわって中空部内に流れ、回転軸中空部内を回転軸18
の前端へと流れて回転軸前端から流出する。そして、回
転軸前端から流出するときに、塗料やシンナが回転軸1
8内に逆流することを防止する。エアモータの前端部に
おいても塗料防止用エアがオリフィス30を通してキャ
ビティ部31に噴出され、周方向にまわった後外部に排
出される。塗料逆流防止用エアの流量は適正値があり、
回転軸や塗料フィードチューブによっても異なるが、前
述の如く、回転軸後端、前端の各々に対して5〜100
リットル/分程度の範囲にある。この量がこの範囲より
すくなければ、逆流防止の機能を十分に果たさなくな
り、この範囲より多ければ、図4に示すように塗料を安
定して吐出できなくなる。図3は上記範囲にあって、塗
料の吐出が安定している状態を示す。
は、分岐部26で分流した後エアノズル29から半径方
向隙間27に噴出され、ついで軸方向隙間28に流れ、
軸方向隙間28を通過した後、回転軸18の後方端部を
まわって中空部内に流れ、回転軸中空部内を回転軸18
の前端へと流れて回転軸前端から流出する。そして、回
転軸前端から流出するときに、塗料やシンナが回転軸1
8内に逆流することを防止する。エアモータの前端部に
おいても塗料防止用エアがオリフィス30を通してキャ
ビティ部31に噴出され、周方向にまわった後外部に排
出される。塗料逆流防止用エアの流量は適正値があり、
回転軸や塗料フィードチューブによっても異なるが、前
述の如く、回転軸後端、前端の各々に対して5〜100
リットル/分程度の範囲にある。この量がこの範囲より
すくなければ、逆流防止の機能を十分に果たさなくな
り、この範囲より多ければ、図4に示すように塗料を安
定して吐出できなくなる。図3は上記範囲にあって、塗
料の吐出が安定している状態を示す。
【0013】図5の従来例のように単に回転軸の後端か
ら塗料逆流防止用エアを回転軸中空部内に供給するもの
では、あるいは回転軸の長手方向の途中から塗料逆流防
止用エアを回転軸中空部内に供給するものでは、一旦塗
料等が回転軸中空部内に侵入すると、回転軸の回転によ
って塗料等に付与される遠心力によって、またたく間に
塗料等は後方軸受に侵入し、回転不能にしてしまう。し
かし、本発明実施例では、後方軸受17aは、回転軸1
8の内部空間と、軸方向隙間28および半径方向隙間2
7を介して2段に隔てられているので、たとえ回転軸1
8内に塗料やシンナが侵入しても、後方軸受17aに達
することはなく、回転不能になることが防止される。
ら塗料逆流防止用エアを回転軸中空部内に供給するもの
では、あるいは回転軸の長手方向の途中から塗料逆流防
止用エアを回転軸中空部内に供給するものでは、一旦塗
料等が回転軸中空部内に侵入すると、回転軸の回転によ
って塗料等に付与される遠心力によって、またたく間に
塗料等は後方軸受に侵入し、回転不能にしてしまう。し
かし、本発明実施例では、後方軸受17aは、回転軸1
8の内部空間と、軸方向隙間28および半径方向隙間2
7を介して2段に隔てられているので、たとえ回転軸1
8内に塗料やシンナが侵入しても、後方軸受17aに達
することはなく、回転不能になることが防止される。
【0014】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分の
構成、作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1
に示すように、軸受用エア通路22の途中に、塗料逆流
防止用エアを分流させる分岐部26が設けられる。分岐
部26からの通路はエアノズル29につながり、塗料逆
流防止用エアはエアノズル29から半径方向隙間27に
噴出され、されに軸方向隙間28を通して回転軸18内
へと流れる。本発明の第2実施例では、図2に示すよう
に、タービンエア通路23の途中に、塗料逆流防止用エ
アを分流させる分岐部26が設けられる。分岐部26か
らの通路はエアノズル29につながり、塗料逆流防止用
エアはエアノズル29から半径方向隙間27に噴出さ
れ、されに軸方向隙間28を通して回転軸18内へと流
れる。なお、シェーピングエア通路25がエアモータ内
を通っている場合は、エアモータ内でシェーピングエア
給気を分配してもよい。その場合は、分岐部26はエア
モータ内となる。
構成、作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1
に示すように、軸受用エア通路22の途中に、塗料逆流
防止用エアを分流させる分岐部26が設けられる。分岐
部26からの通路はエアノズル29につながり、塗料逆
流防止用エアはエアノズル29から半径方向隙間27に
噴出され、されに軸方向隙間28を通して回転軸18内
へと流れる。本発明の第2実施例では、図2に示すよう
に、タービンエア通路23の途中に、塗料逆流防止用エ
アを分流させる分岐部26が設けられる。分岐部26か
らの通路はエアノズル29につながり、塗料逆流防止用
エアはエアノズル29から半径方向隙間27に噴出さ
れ、されに軸方向隙間28を通して回転軸18内へと流
れる。なお、シェーピングエア通路25がエアモータ内
を通っている場合は、エアモータ内でシェーピングエア
給気を分配してもよい。その場合は、分岐部26はエア
モータ内となる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の装置によれば、軸受エア、タ
ービンエア、シェーピングエアの何れか少なくとも1つ
の給気通路に分岐部を設けて、給気の一部を分流させ塗
料などの逆流防止エアとして回転軸内に流すようにした
ので、従来のように塗料逆流防止用エアのために専用の
供給通路、給気源を追加して設ける必要がなく、装置の
大型化を招くことがなく、コストアップもほとんど招か
ない。また、請求項1の装置によれば、軸受を回転軸内
後端部から軸方向隙間および半径方向隙間によって遮断
したので、たとえ塗料が回転軸内後端部に侵入しても塗
料が軸受に達することはない。
ービンエア、シェーピングエアの何れか少なくとも1つ
の給気通路に分岐部を設けて、給気の一部を分流させ塗
料などの逆流防止エアとして回転軸内に流すようにした
ので、従来のように塗料逆流防止用エアのために専用の
供給通路、給気源を追加して設ける必要がなく、装置の
大型化を招くことがなく、コストアップもほとんど招か
ない。また、請求項1の装置によれば、軸受を回転軸内
後端部から軸方向隙間および半径方向隙間によって遮断
したので、たとえ塗料が回転軸内後端部に侵入しても塗
料が軸受に達することはない。
【図1】本発明の第1実施例の回転霧化静電塗装装置の
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の回転霧化静電塗装装置の
断面図である。
断面図である。
【図3】塗料逆流防止用エアの流量が適正範囲内にある
場合の塗料フィードチューブ端からの塗料流出状態を示
す、回転霧化静電塗装装置の前端部の断面図である。
場合の塗料フィードチューブ端からの塗料流出状態を示
す、回転霧化静電塗装装置の前端部の断面図である。
【図4】塗料逆流防止用エアの流量が適正範囲内にない
場合の塗料フィードチューブ端からの塗料流出状態を示
す、回転霧化静電塗装装置の前端部の断面図である。
場合の塗料フィードチューブ端からの塗料流出状態を示
す、回転霧化静電塗装装置の前端部の断面図である。
【図5】従来の回転霧化静電塗装装置の断面図である。
10 回転霧化静電塗装装置 11 エアモータ 13 シェーピングエアキャップ 15 塗料フィードツーブ 17 静圧空気軸受 18 回転軸 19 ハウジング 21 スラスト静圧空気軸受 22 軸受用エア通路22 23 タービンエア通路23 25 シェーピングエア通路 26 分岐部 26a 上流側部分 26b 下流側部分 27 半径方向隙間 28 軸方向隙間 29 エアノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 浩志 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 佐藤 俊徳 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 高橋 淳 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−171483(JP,A) 実開 平6−80921(JP,U) 実開 平4−30061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/00 - 5/16
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸の中空部に塗料逆流防止用エアが
供給される回転霧化静電塗装装置であって、空気軸受、
タービン、シェーピングエアキャップの何れか少なくと
も1つへの給気通路の途中に前記塗料逆流防止用エアを
分流させる分岐部を設け、前記回転軸を回転軸の軸方向
に隔てられた2つのラジアル軸受と1つのスラスト軸受
にて回転自在に支持し、前記スラスト軸受を前記2つの
ラジアル軸受間に配置し、前記2つのラジアル軸受のう
ち後方のラジアル軸受の後方の第1のハウジング部分に
前記分岐部を配置し、該第1のハウジング部分と前記回
転軸との間に半径方向隙間を形成するとともに、前記回
転軸の後端とそれに回転軸軸方向に対向する第2のハウ
ジング部分との間に前記半径方向隙間に連通する軸方向
隙間を形成し、前記第1のハウジング部分に前記分岐部
から分流した塗料逆流防止用エアを前記半径方向隙間に
流出するエアノズルを形成した回転霧化静電塗装装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33078595A JP3339773B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 回転霧化静電塗装装置 |
EP96120381A EP0780159B1 (en) | 1995-12-19 | 1996-12-18 | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus |
US08/768,584 US5788164A (en) | 1995-12-19 | 1996-12-18 | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus |
DE69603567T DE69603567T2 (de) | 1995-12-19 | 1996-12-18 | Rotierende elektrostatische Sprühvorrichtung |
CA002193518A CA2193518C (en) | 1995-12-19 | 1996-12-19 | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33078595A JP3339773B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 回転霧化静電塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09168753A JPH09168753A (ja) | 1997-06-30 |
JP3339773B2 true JP3339773B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=18236527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33078595A Expired - Fee Related JP3339773B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 回転霧化静電塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339773B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008096501A1 (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-14 | Abb K.K. | エア霧化型塗装装置 |
JP4709197B2 (ja) * | 2007-10-18 | 2011-06-22 | Abb株式会社 | カートリッジ式塗装装置 |
CN114100887A (zh) * | 2020-08-31 | 2022-03-01 | 广东博智林机器人有限公司 | 喷嘴及具有其的喷浆组件及砂浆喷涂设备 |
DE102022133678A1 (de) * | 2022-12-16 | 2024-06-27 | Dürr Systems Ag | Antriebsturbine für einen Rotationszerstäuber |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP33078595A patent/JP3339773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09168753A (ja) | 1997-06-30 |
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