JP3339591B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3339591B2
JP3339591B2 JP02953193A JP2953193A JP3339591B2 JP 3339591 B2 JP3339591 B2 JP 3339591B2 JP 02953193 A JP02953193 A JP 02953193A JP 2953193 A JP2953193 A JP 2953193A JP 3339591 B2 JP3339591 B2 JP 3339591B2
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    • G03F9/7076Mark details, e.g. phase grating mark, temporary mark

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロダイン型の位置
検出装置に関するものであり、特に半導体製造装置にお
いてウエハ又はマスクを高精度に位置合わせするための
位置合わせ装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子又は液晶表示素子等の
微細パターンをフォトリソグラフィ技術を用いて高い分
解能で形成するために、フォトマスク又はレチクル(以
下「レチクル」と総称する)のパターン像を投影光学系
を介して感光基板上に転写する投影露光装置(例えば所
謂ステッパー)が多用されている。例えば、半導体素子
を製造する場合には、特に最近製造対象とする回路パタ
ーンの高密度化が要求されており、投影露光装置におい
てもより微細なパターンを正確にウエハ上に転写するこ
とが求められている。
【0003】また、一般に半導体素子はウエハ上に多数
層の回路パターンを積み上げて形成されるため、ウエハ
上の2層目以降に回路パターンを転写する際には、それ
までに形成されている回路パターンとこれから転写する
レチクルのパターンとの位置合わせ(アライメント)を
高精度に行う必要がある。上述のような製造対象とする
回路パターンの高密度化に伴って、アライメント精度を
より高精度化することが求められている。
【0004】そのように高精度にアライメントを行う際
の、レチクル及び/又はウエハの位置を高精度に検出す
る位置検出装置として、例えば特開昭62−26100
3号公報において、ヘテロダイン干渉法を利用して高精
度な位置検出を行う装置が開示されている。この位置検
出装置は、僅かに周波数が異なるP偏光成分とS偏光成
分とを含む光束を射出するゼーマンレーザ光源を位置検
出用の光の光源としている。この場合、そのゼーマンレ
ーザ光源からの光束を、偏光ビームスプリッターにより
周波数f1 のP偏光の光束と周波数f2 のS偏光成分の
光束とに分割し、このように分割された各光束をそれぞ
れ反射ミラーを介して、レチクル上に形成されたアライ
メントマークとしての回折格子マーク上に所定の2方向
から照射するようにしている。更に、そのレチクル上の
回折格子マークに隣接した位置には透過窓が設けられて
おり、その回折格子マーク上に照射される光束の一部
は、その透過窓を通してウエハ上に形成されたアライメ
ントマークとしての回折格子マーク上を所定の2方向か
ら照射している。
【0005】このように各回折格子マークを互いに異な
る周波数を持つ2光束が2方向から照射することによ
り、各回折格子マークから発生する回折光を検出系の偏
光板を介して互いに干渉させ、各々の干渉光をそれぞれ
光電検出器により光電変換して2つの光ビート信号を得
ている。この際、2つの光ビート信号の相対的な位相差
が、レチクル上の回折格子マーク上で交差する2光束の
位置とウエハ上の回折格子マーク上で交差する2光束の
位置とのずれ量に対応するため、例えば検出された何れ
か一方の光ビート信号を基準信号として、その位相差が
所定の量(例えば零)になるように、レチクルとウエハ
とを相対的に移動させることにより高精度な位置合わせ
が行われる。
【0006】しかしながら、この特開昭62−2610
03号公報に開示された位置検出装置では、P偏光成分
とS偏光成分とを完全に分離することが困難であり、例
えば回折格子マークに照射される本来の周波数がf1
光束に周波数f2 の光束が混入し、得られる光ビート信
号のSN比が悪いという不都合があった。そこで、特開
平2−227604号公報において、ヘテロダイン干渉
法を利用して良好なSN比で位置検出を行う別の位置検
出装置が提案された。
【0007】この位置検出装置は、レーザ光源からの光
束をビームスプリッター等で2分割した後、各々の光束
を異なる2つの音響光学変調素子(AOM)に通すこと
により、これら2つの光束に周波数差を持たせている。
そして、この互いに異なる周波数差を持つ2光束をレチ
クル及びウエハ上の各回折格子マークに対して2方向か
ら照射し、各回折格子マークからそれぞれ同一の方向に
発生する回折光同士を干渉させ、各々の干渉光をそれぞ
れ光電検出器により光電変換して2つの光ビート信号を
得て、これら2つの光ビート信号を用いてレチクルとウ
エハとの高精度な相対的な位置合わせが実現されてい
る。この構成によれば、異なる周波数の光束が混じるこ
とが無く、良好なSN比で位置検出が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平2−227604号公報に開示されたヘテロダイ
ン干渉法による位置検出装置においては、互いに周波数
が異なる2つの光束(ヘテロダインビーム)を生成する
ために、レーザ光源からの光束を分割するための光学部
材(ビームスプリッター等)と、この光学部材から射出
される2つの光束に周波数差を与えるための2つの音響
光学変調素子とが使用され、構造が複雑で且つ大きいと
いう不都合があった。また、2つの音響光学変調素子を
配置することにより異なる周波数の2光束を得る構成で
は、各光学部材の調整が難しく、位置検出の精度を所定
の許容値以内に収めるのが困難であるという不都合もあ
った。
【0009】更に、上述の特開平2−227604号公
報に開示されたヘテロダイン干渉法による位置検出装置
では、レーザ光源からの光束を分割して互いに周波数が
異なる2つの光束(ヘテロダインビーム)を生成する際
に、分割された2光束の光路差が波長に比して大きくな
っていた。そのため、位置検出用の光として、原理的に
レーザビーム等の単色光を用いざるを得ず、レチクル上
の回路パターンを転写するためにウエハ上にレジスト
(感光材)が塗布された状態のもとで位置合わせを行お
うとすると、このレジストによる薄膜干渉の悪影響を受
けて、位置合わせ精度が低下するという不都合があっ
た。
【0010】また、一般にウエハは各プロセスを経るこ
とにより、位置合わせ用のマークの断面形状が崩れ、こ
の断面形状が非対称になる。この場合、レーザビーム等
の単色光の干渉を利用して位置合わせを行う方式では、
その位置合わせ用のマークの断面形状が非対称となるこ
とに伴って、その位置合わせ用のマークの位置検出の精
度が低下するという不都合があった。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、比較的簡単な構
成で各光学部材の調整が容易なヘテロダイン干渉法を用
いた位置検出装置を提供することを目的とする。更に、
本発明は、レチクルのパターンが転写される基板上の感
光材における位置検出用の光の薄膜干渉による検出誤差
及び位置合わせ用のマークの非対称性による検出誤差を
小さくして、高精度に位置検出を行うことができるヘテ
ロダイン干渉法を用いた位置検出装置を提供することを
も目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の位置
検出装置は、例えば図1に示す如く、互いに周波数が異
なる2光束を生成する2光束生成手段と、この2光束生
成手段からの2光束を集光して被検物(4)上に形成さ
れた回折格子(WM)に対してそれら2光束を所定の2
方向から照射する対物光学系(38,3)と、回折格子
(WM)から同一方向に発生する回折光同士による干渉
光を対物光学系(38,3)を介して光電的に検出する
検出器(33)とを有し、被検物(4)の位置を検出す
る位置検出装置において、その2光束生成手段は、単一
の波長又は複数の波長の光束を供給する光源手段(10
〜12)と、その光源手段からの光束より所定の周波数
差を有する2光束を生成する周波数差生成手段(17)
とを有し、その周波数差生成手段は、その光源手段から
供給されるその光束を回折及び変調させる進行波を内部
に発生させ、光源手段(10〜12)から周波数差生成
手段(17)に対して供給される光束をその進行波の波
面に対して平行に入射させ、その進行波により生成され
るそれぞれ異なる周波数を持つ別の次数の2つの回折光
を対物光学系(38,3)へ導く構成としたものであ
る。
【0013】また、本発明による第2の位置検出装置
は、例えば図6に示すように、互いに周波数が異なる2
光束を生成する2光束生成手段と、この2光束生成手段
からの2光束を集光して被検物(4)上に形成された回
折格子(WM)に対してその2光束を所定の2方向から
照射する対物光学系(38,3)と、その回折格子から
発生する回折光同士をその対物光学系を介して光電的に
検出する検出器(33)とを有し、その被検物の位置を
検出する位置検出装置において、その2光束生成手段
は、単一の波長又は複数の波長の光束を供給する光源手
段(10〜12)と、この光源手段から供給される光束
を回折及び変調させる進行波を利用して、その光源手段
からの光束より所定の周波数差を有する2光束を生成す
る第1の周波数差生成手段(17)と、その第1の周波
数差生成手段で生成された所定の周波数差を有する各波
長の2光束を集光するリレー光学系(18a,18b)
と、このリレー光学系により集光された2光束を回折及
び変調させる進行波を利用して、そのリレー光学系から
の2光束に所定の第2の周波数差を与える第2の周波数
差生成手段(60)とを有し、その光源手段からその第
1の周波数差生成手段に対して供給される光束をその進
行波の波面に対して平行に入射させ、その進行波により
生成されるそれぞれ異なる周波数を持つ別の次数の2つ
の回折光をその第2の周波数差生成手段へ導く構成と
し、そのリレー光学系は、その第1の周波数差生成手段
の回折点をその第2の周波数差生成手段の回折点にリレ
ーする構成としたものである。 また、本発明による投影
露光装置は、フォトマスク(1)上のパターン像を投影
光学系(3)を介して感光基板(4)上に転写する投影
露光装置において、そのフォトマスク又はその感光基板
を位置合わせするために本発明の位置検出装置を備える
ものである。 また、本発明による投影露光方法は、フォ
トマスク(1)上のパターン像を投影光学系(3)を介
して感光基板(4)上に転写する投影露光方法におい
て、本発明の位置検出装置を用いてそのフォトマスク又
はその感光基板を位置合わせする工程を有するものであ
る。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、光源手段(10〜1
2)から供給される光束が、周波数差生成手段(17)
内の進行波の波面に対して平行に入射する。その周波数
差生成手段(17)が例えば音響光学変調素子であると
すると、図4に示すように、その光源手段(10〜1
2)からの光束は、その音響光学変調素子(17)内で
発生される超音波の進行波の波面に平行に入射すること
になる。すると、その入射した光束は所謂ラマン−ナス
(Raman-Nath)回折を起こす。即ち、その音響光学変調
素子(17)からの0次光は入射光軸に平行に射出さ
れ、±n次(n=1,2,‥‥)の回折光はそれぞれ入
射光軸に対称に回折され、同一次数(±n次)の2光束
はそれぞれ一様に±nf(fは音響光学変調素子(1
7)内の超音波の振動数)の変調を受ける。
【0015】従って、例えば、±1次回折光の場合はこ
れらの2光束は互いに2fの周波数差を持ったヘテロダ
インビームになる。この2光束を用いることによりヘテ
ロダイン干渉法の位置検出を行うことができる。この場
合、ラマン−ナス回折を使用することにより、1個の音
響光学変調素子(17)で、光束の分割及び周波数差の
付与の2つの機能を果たすことができ、装置の構成が簡
略化され且つ小型化される。
【0016】また、本発明ではラマン−ナス回折を使用
することにより、位置検出用の光として複数の波長の光
(多波長光)をも使用することができる。これについて
説明するため、その周波数差生成手段(17)が音響光
学変調素子であるとする。この場合、光源手段(10〜
12)から供給される複数の波長の光を含む光束が音響
光学変調素子(17)内の超音波の進行波の波面に平行
に入射する。すると、ラマン−ナス回折により、各波長
の光束においてそれぞれ±n次(n=1.2.…)の回
折光は入射光軸に対称に回折され、同一次数の各波長の
2光束は一様に±nfの変調を受ける。例えば、±1次
回折光の場合はこれらの2光束は互いに2fの周波数差
を持ったヘテロダインビームになる。この2光束をリレ
ーして再結像させた場合には各波長について2光束の光
路差がないので、再結像点では各波長とも同一ピッチ、
同一位相で干渉縞が流れる。
【0017】このため、被検物(1,4)上の回折格子
(RM,WM)に対して、各波長毎にそれぞれ異なる所
定の角度のもとで2方向から照明が行われ、この回折格
子上で各波長の2光束により形成される各波長毎の干渉
縞は全く位相差が無く、ほぼ完全に一致する。従って、
回折格子(RM,WM)の位置情報を含んだ光ビート信
号を各波長毎に位相(光ビート信号の位相)が揃った状
態で重畳して検出できるため、検出信号の平均化効果に
より回折格子(RM,WM)の非対称性による悪影響を
抑えつつ、高精度な位置検出が可能となる。しかも、被
検物(4)上の回折格子(WM)に対して多波長の光を
照射しているため、被検物(4)上の感光材(例えばレ
ジスト)の薄膜干渉による悪影響をも抑えることができ
る。
【0018】また、音響光学変調素子は例えば数10M
Hzで駆動されるため、1個の音響光学変調素子のみを
使用した場合には、得られる2光束の周波数差が大きく
なり過ぎることがある。これに対して、例えば図7に示
すように、その2光束生成手段が、周波数差生成手段
(17)で生成された所定の周波数差を有する各波長の
2光束を集光するリレー光学系(18a,18b)と、
このリレー光学系により集光された2光束を回折及び変
調させる進行波を利用して、そのリレー光学系からの2
光束に所定の第2の周波数差を与える第2の周波数差生
成手段(60)とを有する場合には、周波数差生成手段
(17)で付与する周波数差と第2の周波数差生成手段
(60)で付与する周波数差とを逆符号で且つ大きさを
僅かに異ならしめることにより、回折格子(RM,W
M)に照射される2光束の周波数差を適度な値に容易に
設定できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による位置検出装置の第1実施
例につき図1〜図5を参照して説明する。図1は、本実
施例の位置検出装置を備えた投影露光装置の概略的な構
成を示し、この図1において、転写用の回路パターン
と、その回路パターンの周辺部に設けられたアライメン
ト用の回折格子マークRMとを有するレチクル1は、2
次元的に移動可能なレチクルステージ2上に保持されて
いる。レチクル1のパターン形成面は、投影対物レンズ
3に関してウエハ4の露光面と共役になるように配置さ
れている。
【0020】レチクル1の斜め上方に照明光学系40が
配置され、照明光学系40からの露光光は、レチクル1
の上方に45゜の傾斜角で斜設されたダイクロイックミ
ラー6により下方へ反射されて、レチクル1を均一な照
度分布で照明する。このように照明されたレチクル1上
のパターンは、投影対物レンズ3によりウエハ4上に転
写される。ウエハ4上の各ショット領域の近傍には、そ
れぞれレチクル1上に形成された回折格子マークRMと
同様のアライメント用の回折格子マークWMが形成され
ている。
【0021】ウエハ4は、ステップ・アンド・リピート
方式で2次元的に移動するウエハステージ5上に保持さ
れ、ウエハ4上の1つのショット領域に対するレチクル
パターンの転写が完了すると、ウエハ4上の次のショッ
ト領域が投影対物レンズ3の露光フィールドにステッピ
ングされる。レチクルステージ2及びウエハステージ5
におけるx方向、y方向及び回転方向(θ方向)の位置
を独立に検出するための不図示の干渉計が各ステージに
設けられており、各方向における各ステージの駆動は不
図示の駆動モータにより行われる。
【0022】一方、回折格子マークRM及び回折格子マ
ークWMの位置を検出するためのアライメント光学系
が、ダイクロイックミラー6の上方に設けられている。
このアライメント光学系において、白色光源10は、露
光光とは異なる波長帯の光を供給するXeランプ又はハ
ロゲンランプ等の光源である。白色光源10からの白色
光は、口径可変な可変絞り11及びコンデンサーレンズ
12を介することにより平行な光束L0 に変換された
後、所定の波長域の光を抽出するバンドパスフィルター
13を介して音響光学変調素子(以下、「AOM」と称
する。)17に対してその進行波の波面に平行に入射す
る(詳細後述)。
【0023】AOM17は、周波数f1 の高周波信号S
1 で駆動されており、所定の波長域の光束L0 はAO
M17によりラマン−ナス回折作用を受ける。ここで、
所定の波長域の光束L0 の周波数をf0 とすると、光束
0 の1次回折光L0(1)(以下、「光束L0(1)」と称す
る。)はAOM17により(f0+f1)の周波数変調を受
け、光束L0 の−1次回折光L0(-1)(以下、「光束L
0(-1) 」と称する。)はAOM17により(f0-f1)の
周波数変調を受ける。
【0024】その後、光束L0(1)及び光束L0(-1) は、
レンズ18a、反射ミラー20、レンズ18b、レンズ
21を経た後、ビームスプリッター22によりそれぞれ
2分割される。なお、レンズ18aとレンズ18bとで
構成されるリレー光学系の間には、1次回折光L0(1)と
−1次回折光L0(-1) とを抽出するための空間フィルタ
ー19が設けられている。
【0025】ビームスプリッター22を透過した光束L
0(1)及び光束L0(-1) はレンズ23により集光され、こ
の集光位置に設けられた参照用の回折格子24上には、
ピッチ方向に沿って流れる干渉縞が形成される。そし
て、この回折格子24を介した回折光が検出器25にて
参照用の光ビート信号として光電検出される。一方、ビ
ームスプリッター22で反射された光束L0(1)及び光束
0(-1) は、リレー光学系(26a,26b,27)、
ビームスプリッター28、平行平面板37を通過する。
この平行平面板37は、投影対物レンズ3の瞳共役位置
又はその近傍に、アライメント光学系の光軸に対して傾
角可変に設けられ、テレセントリック性を維持するため
の機能を有する。なお、平行平面板37の代わりに、厚
さが厚い粗調整用の平行平面板と、厚さが薄い微調整用
の平行平面板とを組み合わせた構成の部材を使用しても
良い。
【0026】平行平面板37を通過した光束L0(1)及び
光束L0(-1) は、対物レンズ38、ダイクロイックミラ
ー6を介して、所定の交差角を持つ2方向からレチクル
1上の回折格子マークRMを照明する。なお、投影対物
レンズ3がアライメント光に対して色収差補正されてい
ない場合には、対物レンズ38は、特開昭63−283
129号公報にて提案されている2焦点光学系で構成す
ることが望ましい。これにより、2焦点光学系に入射す
る2光束は互いに直交する偏光光にそれぞれ分割され、
第1焦点へ向かう一方の偏光光同士がレチクル上で集光
し、第2焦点へ向かう他方の偏光光同士がウエハ上で集
光する。
【0027】さて、光束L0(1)及び光束L0(-1) は、レ
チクル上の回折格子マークRMを照明するが、レチクル
1には、図2(a)に示す如く、回折格子マークRMと
並列的にアライメント光用の透過窓P0 が設けられてお
り、図2(b)に示す如く、ウエハ4上でその透過窓P
0 に対応する位置に、回折格子マークWMが形成されて
いる。
【0028】そして、光束L0(1)及び光束L0(-1) とが
回折格子マークRMを2方向から照明するときの交差角
は、回折格子マークRMのピッチをPRM、光源10から
供給される光の基準波長をλ0、光束L0(1)又は光束L0
(-1) の回折格子マークRMに対する入射角をθRMとす
るとき、 (1) sin θRM=λ0/PRM の関係を満足するように設定されている。
【0029】これにより、回折格子マークRMから発生
する±1次回折光は、再びダイクロイックミラー6、対
物レンズ38、平行平面板37を通過して、ビームスプ
リッター28で反射された後、レンズ29及びビームス
プリッター30を介して、視野絞り34に達する。この
視野絞り34は、レチクル1と共役な位置に設けられ、
具体的には、図3(a)の斜線部で示す如く、レチクル
1の回折各子マークRMからの回折光のみを通過させる
ように、回折格子マークRMと共役な位置に開口部SRM
が設けられている。視野絞り34を通過した回折格子マ
ークRMからの回折光は、0次回折光をカットする空間
フィルター35によりフィルタリングされて、±1次回
折光のみが検出器36に達し、この検出器36にてレチ
クル1の位置情報を含んだ光ビート信号が光電検出され
る。
【0030】一方、図1において、上記レチクル1の透
過窓P0 を通過した光束L0(1)及び光束L0(-1) の一部
は、投影対物レンズ3を介して、ウエハ4上の回折格子
マークWMを所定の交差角を持った2方向から照明し、
これにより回折格子マークWM上には、ピッチ方向に沿
って流れる干渉縞が形成される。そして、この回折格子
マークWMの法線方向(投影対物レンズ3の光軸方向)
には、光束L0(1)の−1次回折光と、光束L0(-1) の+
1次回折光とがそれぞれ発生する。
【0031】ここで、光束L0(1)と光束L0(-1) とが回
折格子マークWMを2方向から照明するときの交差角
は、回折格子マークWMのピッチをPWM、光源10から
供給される光の基準波長をλ0、光束L0(1)又は光束L0
(-1) の回折格子WMに対する入射角をθWMとすると
き、 (2) sin θWM=λ0/PWM の関係を満足するように設定されている。
【0032】これにより、回折格子マークWMから発生
する±1次回折光は、再び投影対物レンズ3、透過窓P
0 (図2(a)参照)、ダイクロイックミラー6、対物
レンズ38、平行平面板37を通過してビームスプリッ
ター28で反射された後、レンズ29、ビームスプリッ
ター30を経て視野絞り31に達する。この視野絞り3
1は、ウエハ4と共役な位置に設けられており、具体的
には、図3(b)の斜線部で示す如く、ウエハ4上の回
折格子マークWMからの回折光のみを通過させるよう
に、回折格子マークWMと共役な位置に開口部SWMが設
けられている。
【0033】このため、視野絞り31を通過した回折格
子マークWMからの回折光は、0次回折光をカットする
空間フィルター32によりフィルタリングされて、±1
次回折光のみが検出器33に達し、この検出器33にて
ウエハ4上の位置情報を含んだ光ビート信号が光電検出
される。ここで、各空間フィルター(32,35)はア
ライメント光学系の瞳と略共役な位置、即ち投影対物レ
ンズ3の瞳(射出瞳)と実質的に共役な配置にされ、レ
チクル1、ウエハ4上に形成された回折格子マーク(R
M,WM)からの0次回折光(正反射光)を遮断し、±
1次回折光(レチクル1、ウエハ4上の回折格子マーク
に対して垂直方向に発生する回折光)のみを通過させる
ように設定されている。また、検出器33及び検出器3
6は、対物レンズ38及びレンズ29に関して、それぞ
れレチクル1及びウエハ4と略共役となるように配置さ
れている。
【0034】さて、以上にて説明したアライメント光学
系の構成により、各検出器(25,33,36)から得
られる3つの信号は、共に同一の周波数Δf(=|2f
1|)の正弦波状の光ビート信号を含んでおり、図1の位
相差検出系50内の光ビート信号抽出部(フーリエ変換
回路)にて3つの光電信号を電気的にフーリエ変換し
て、周波数Δfの正弦波状の3つの光ビート信号を精度
良く抽出する。
【0035】今、位置合わせされていない状態でレチク
ル1、ウエハ4が任意の位置で停止しているとすると、
この光ビート信号は、一定の位相だけずれることにな
る。ここで、レチクル1及びウエハ4からの各光ビート
信号の位相差(±180゜以内)は、レチクル1及びウ
エハ4上にそれぞれ形成された回折格子マークの格子ピ
ッチの1/2内の相対位置ずれ量に一義的に対応してい
る。
【0036】このため、レチクル1とウエハ4とが格子
配列方向に対して相対移動すると、相対位置ずれ量が各
回折格子マーク(RM,WM)の格子ピッチの1/2以
下の精度でプリアライメントし、主制御系51が、サー
ボ系52により位相差検出系50で得られた位相差が零
又は所定の値となるようにレチクルステージ2又はウエ
ハステージ5を2次元移動させて位置合わせを行うこと
により、高精度な位置合わせが行われる。
【0037】また、検出器25により得られる参照用の
光ビート信号を基準信号として、この基準信号と各回折
格子マーク(RM,WM)からの光ビート信号との各々
の位相差が零又は所定の値となるように位置合わせを行
っても良い。また、AOM17を駆動するドライブ信号
を基準信号として利用することもできる。次に、図1に
示した第1実施例において、互いに異なる周波数の2光
束を生成する部分についてより具体的な構成及び原理を
図4を参照しながら説明する。
【0038】図4は図1中の音響光学変調素子(AO
M)17を示し、この図4に示す如く、白色光L0 がA
OM17に対して、その進行波の波面に平行に入射す
る。この結果、AOM17の回折作用(ラマン−ナス回
折)により、各波面毎に各次数の回折光が発生する。
【0039】このとき、波長λの入射光のN次の回折光
の回折角をφ1 、進行波のピッチをΛ1 とすると、次式
が成立している。 (3) sin φ1=Nλ/Λ1 また、進行波のピッチΛ1 については、進行波の速度を
1 、周波数をf1 とすると、次式が成立する。
【0040】(4) Λ1=v1/f1 従って、±1次回折光については、(3)式は次のよう
になる。 (5) sin φ1=f1λ/v1
【0041】ここで、図1の空間フィルター19を通過
する±1次光L0(1)、L0(-1) の回折角を考える。例え
ば、照射光の基準波長λ0 を633nm、波長幅を±5
0nm、AOM17の進行波のピッチΛ1 を40μmと
するとき、583nmの最短波長の光に対する±1次光
の回折角は0.835゜、最長の683nmの光に対す
る回折角は0.978゜となる。従って、583〜68
3nmの光では±1次光の回折角は0.835゜〜0.
978゜の範囲に分布する。これらの光は、AOM17
の進行波によって回折されているので回折光はその進行
波の周波数分だけ変調を受ける。
【0042】次に、図5を参照しながら、ラマン−ナス
回折による光周波数変調について説明する。図5では、
AOM17のドライブ信号SF1 による超音波の進行波
の波面と入射光とのなす角θi は0゜である。そして、
AOM17のドライブ信号SF1 による超音波の進行波
の波面と回折光とがなす角をθd 、AOM17に入射す
る入射光の波数ベクトルを〈Ki 〉、AOM17により
回折される回折光の波数ベクトルを〈Kd 〉、ドライブ
信号SF1 による超音波の波数ベクトルを〈K S 〉とし
てそれぞれ示している。
【0043】ラマン−ナス回折の場合、角度θd は小さ
く、図5に示す様に各ベクトルはほぼ2等辺三角形の関
係となる。そこで、光の波長をλ、AOM17の屈折率
をn、超音波の周波数をf1 、AOM17内を横切る超
音波(進行波)の速度をv1とすると、ベクトル〈K
i 〉、〈Kd 〉、〈KS 〉の絶対値は次の様に表され
る。
【0044】(6) |〈Ki 〉|=2πn/λ (7) |〈Kd 〉|=2πn/λ (8) |〈KS 〉|=2πf1/v1 また、超音波の進行波の波長をΛ1 とすると、次式の関
係が成立する。 (9) sin θd =λ/Λ1 (10) |〈KS 〉|=sin θd・|〈Kd 〉|
【0045】上式(9)及び(10)より次式(11)
が算出できる。 (11) |〈KS 〉|= 2πn/Λ1 この(11)式から明らかな如く、ラマン−ナス回折の
条件を満足する限り、光の波長と無関係に|〈KS 〉|
の大きさが一定となり、AOM17により回折される光
は、光の波長に関係なく同一の周波数変調(f1)を受け
ることが理解できる。
【0046】従って、AOM17に対して入射する光束
0 の周波数をfとすると、光束L 0 の1次回折光L
0(1)は各波長毎に(f+f1)(=F1)の同じ周波数変調
を受け、光束L0 の−1次回折光L0(-1) は各波長毎に
(f−f1)(=F2)の同じ周波数変調を受ける。この様
に、所定の波長域を持つ周波数F1 の1次回折光L0(1)
と、所定の波長域を持つ周波数F2 の−1次回折光L
0(-1) とを、各回折格子(24,RM,WM)に対して
各波長の光毎に異なる入射角のもとで対称に照射できる
ため、各回折格子(24,RM,WM)の垂直方向には
各波長の±1次回折光を常に発生させることができる。
その結果、各波長の±1次回折光により所定の周波数Δ
f(=|F1-F2|=|2f1|)を含むビート光を生成す
ることができる。従って、所定の周波数Δf(=|F1-
2|=|2f1|)を含む多波長のビート光を各検出器
(25,33,36)にてそれぞれ光電検出(各回折格
子の位置情報を含んだビート光を各波長毎に複数検出)
できるため、各波長のビート光による平均化効果により
各回折格子マークの非対称性を影響を抑えつつ、多波長
光によるレジストの薄膜干渉の影響(光量変化等の影
響)を解消できるヘテロダイン干渉法による高精度なア
ライメントが達成できる。
【0047】しかも、AOM17で回折された光はその
後光軸に関して対称に進行するので、分割光束間には光
路長差が原理的に発生しない。つまり、干渉距離の短い
白色光でも2光束干渉が可能になる。また、分割光束間
の波面は位相差が零の状態で揃っているため、高精度な
アライメントが可能となるばかりか、調整容易でコンパ
クトな装置が実現できる。
【0048】ところで、第1実施例においては、AOM
17から対称に射出する光変調を受けた±1次回折光L
0(1),L0(-1) をアライメント用の光束として利用し、
この±1次回折光L0(1),L0(-1) を各回折格子(2
4,RM,WM)に対して2方向から照射することによ
り発生する所定の周波数Δf(=|2f1|)のビート光
の信号を、各検出器(25,33,36)及び位相差検
出系50内の光ビート信号抽出部(フーリエ変換回路)
を介して抽出し、この抽出信号をアライメント用の信号
としている。これによって、ヘテロダイン干渉による高
精度なアライメントが達成できる。
【0049】また、図1及び図4に示した第1実施例で
は、AOM17のラマン−ナス回折作用により分割生成さ
れる±1次回折光を位置検出用の2光束として位置検出
用のマークに対して2方向から照射する例を示している
がこれに限るものではない。例えば、音響光学素子17に
より生成される2つの任意の次数の回折光を位置検出用
の2光束として位置検出用のマークに対して2方向から
照射するようにしても良い。
【0050】次に、図6〜図8を参照して本発明の第2
実施例につき説明する。図6において、図1に示した第
1実施例と同じ機能を持つ部材については同じ符号を付
してその詳細説明を省略する。本実施例が第1実施例と
異なる所は、リレー光学系(18a,18b)と集光レ
ンズ21との間に、第2の音響光学素子60(以下、
「AOM60」と称する。)を設けると共に、集光レン
ズ21とビームスプリッター22との間に空間フィルタ
ー61を設け、レンズ18a及び18bを第1のAOM
17(第1音響光学変調素子)の回折点を第2のAOM
60(第2の音響光学変調素子)の回折点にリレーする
リレー光学系として機能させた点である。
【0051】そして、この本実施例では、第1のAOM
17に加える高周波信号SF1 と第2のAOM60に加
える高周波信号SF2 とを互いに逆方向とすることによ
り、最終的に得られるビート周波数を低く(1MHz以
下に)して電気信号処理を容易にしている。さて、図6
に示す如く、露光光とは異なる波長帯(多波長)の光を
供給する白色光源10からの白色光は、可変絞り11、
コンデンサーレンズ12、バンドパスフィルター13を
介して第1のAOM17に入射する。その際第1のAO
M17でラマン−ナス回折が生じる様に入射光を進行波
の波面に平行に入射させる。
【0052】第1のAOM17は、周波数f1 の第1の
高周波信号SF1 でドライブされており、所定の波長域
の光束L0 の1次回折光である光束L0(1)及び−1次回
折光である光束L0(-1) は、それぞれ第1のAOM17
により(f0+f1)及び(f0-f1)の周波数変調を受け
る。その後、光束L0(1)及び光束L0(-1) は、レンズ1
8a、反射ミラー20、レンズ18bを経て、第2のA
OM60に対して等しい入射角で対称に入射する。な
お、リレー光学系(18a,18b)内に配置された空
間フィルター19により、第1のAOM17からの±1
次回折光L0(1),L 0(-1) が抽出される。
【0053】この場合、本例の第2のAOM60に入射
する光束L0(1)及び光束L0(-1) については、音響ブラ
ッグ回折の条件を満たす様にしておく。第2のAOM6
0は、第1のAOM17とは逆方向から周波数f2 の第
2の高周波信号SF2 でドライブされ、所定の波長域の
光束L0(1)の−1次回折光L0(1,-1)(以下、「光束L
0(1,-1) 」と称する。)は、第2のAOM60により
(f0+f1-f2)(=F1 )の周波数変調を受け、所定の
波長域の光束L0(-1) の+1次回折光L0(-1,1) (以
下、「光束L0(-1,1) 」と称する。)は、第2のAOM
60により(f0-f1+f2)(=F2 )の周波数変調を受
ける。その後、光束L0(1,-1) 及びL0(-1,1)は、それ
ぞれレンズ21を経て、ビームスプリッター22により
2分割される。なお、リレー光学系(21,23)の間
には空間フィルター61が設けられており、これにより
第2のAOM60による−1次回折光L0(1,-1) と+1
次回折光L0(-1,1) とが抽出される。
【0054】この様に、ビームスプリッター22により
2分割された各光束は、前述の図1に示した第1実施例
と同様に、最終的には各検出器(25,33,36)に
て光電検出されるため、より詳細な説明は省略する。本
実施例では、各検出器(25,33,36)にて光電検
出される光電信号から、各波長の光による所定の周波数
Δf(=|F1-F2|=|2(f1-f2)|)のビート信号
を位相差検出系50内の光ビート信号抽出部(フーリエ
変換回路)にてそれぞれ抽出し、これらの信号に基づい
てアライメントを行っている。
【0055】以上の如く、本実施例では、2つのAOM
17,60を直列的に配置した構成とし、双方のAOM
に対し逆方向から高周波信号SF1 ,SF2 を加えてい
るため、各検出器(25,33,36)にて光電検出さ
れるビート信号の周波数を信号処理が容易な1MHz以
下に下げることが可能となる。例えば、第1のAOM1
7は100MHzの周波数f1 の第1の高周波信号SF
1 でドライブされ、第2のAOM60は第1のAOM1
7とは逆方向から99.9MHzの周波数f2 の第2の
高周波信号SF2 でドライブされているとすると、前述
の通り、第2のAOM60を通過した一方の光束L0(1,
-1) の周波数はF1 (=f0+f1-f2)となり、第2のA
OM60を通過した他方の光束L0(-1,1) の周波数はF
2 (=f0-f1+f2)となる。
【0056】従って、この2つの光束L0(1,-1) 及びL
0(-1,1) の照射により各回折格子(24,RM,WM)
で生成されるビート光の周波数Δfは、200kHz
(=|F1-F2|=|2(f1-f2)|)となり、信号処理
が容易なビート周波数にすることができる。次に、図6
に示した第2実施例において、互いに異なる周波数の2
光束を生成する部分についてより具体的な構成を図7を
参照しながら説明する。
【0057】図8に示す如く、第2実施例では、第1の
AOM17及び第2のAOM60が直列的に配置され、
第1のAOM17の回折点(高周波信号SF1 の進行
路)と第2のAOM60の回折点(高周波信号SF2
進行路)とをリレーするリレー光学系(18a,18
b)が設けられている。そして、白色光(多波長光)の
光束L0 は第1のAOM17へその進行波面と平行に入
射する。その結果、光束L 0 は第1のAOM17により
ラマン−ナス回折を受ける。
【0058】第1のAOM17は第1の高周波信号f1
でドライブされており、光束L0 の1次回折光L0(1)は
(f0+f1)の周波数変調を受け、光束L0 の−1次回折
光L 0(-1) は(f0-f1)の周波数変調を受けて、両光束
0(1),L0(-1) は、互いに入射光軸に対して角度φ1
だけ対称に傾斜して、進行波面に対して対称に第1のA
OM17から射出される。
【0059】第1のAOM17により光変調を受けた光
束L0(1)及びL0(-1) は、第1のリレー光学系(18
a,18b)により集光されて、光軸方向に対し角度φ
3 のもとで対称に第2のAOM60へ入射する。第2の
AOM60は第1のAOM17とは逆方向から第2の高
周波信号f2 でドライブされており、光束L0(1)の−1
次回折光L0(1,-1) は(f0+f1-f2)(=F1 )の周波
数変調を受け、光束L0(-1) の1次回折光L0(-1,1) は
(f0-f1+f2)(=F2 )の周波数変調を受けて、両光
束L0(1,-1) 及びL0(-1,1) は、入射角φ3 と等しい角
度φ3 のもとで対称に第2のAOM60から射出され
る。つまり、両光束L0(1,-1) 及びL0(-1,1) はそれぞ
れ第2のAOM60により音響ブラッグ回折を受けるこ
とになる。
【0060】ここで、第2のAOM60の音響ブラッグ
回折による回折角をθb2(=2φ3)とし、第2のAO
M60内を横切る超音波(進行波)の速度をv2 、高周
波信号SF2 の超音波周波数をf2 、光の波長をλ、第
2のAOM60内を横切る超音波(進行波)の波長をΛ
2 とすると、次式(12)及び(13)の関係が成立す
る。
【0061】(12) Λ2=v2/f2 (13) sin θb2=λ/Λ2 これらの式(12)及び(13)より、第2のAOM6
0による回折角θb2(=2φ3 )は、最終的に次式(1
4)の如くなる。 (14) sin θb2=f2λ/v2 (又は、sin 2φ3
=f2λ/v2) また、リレー光学系(18a,18b)の倍率をβ1
し、このリレー光学系(18a,18b)が正弦条件を
満足しているとすると、次式(15)の関係が成立す
る。
【0062】 (15) β1 =(sin φ1)/(sin φ3) ≒(2sin φ1)/(sin 2φ3) 従って、式(5)、式(14)及び式(15)より以下
の式(16)が導出される。 (16) β1 =2・(v21)/(v12) このように、図6及び図7に示した第2実施例では、リ
レー光学系(18a,18b)が上記の式(16)を満
足するように構成されることが好ましい。
【0063】なお、第1及び第2のAOM(17,6
0)の材質が等しく、しかも第1及び第2の高周波信号
(f2,f1)同士の周波数差が数十kHz程度であれば、
上式(16)のβ1 が、β1 ≒2となるため、リレー光
学系(18a,18b)の倍率β1 を2倍で構成して良
い。以上の如く、第2実施例によれば、所定の周波数Δ
f(=|2(f1-f2)|)を含む多波長のビート光を各
検出器(25,33,36)にてそれぞれ光電検出(各
回折格子の位置情報を含んだビート光を各波長毎に複数
検出)できるため、各波長のビート光による平均化効果
により各回折格子マークの非対称性の影響を抑えつつ、
多波長光によるウエハ4上のレジストの薄膜干渉の影響
を解消できるヘテロダイン干渉法による高精度なアライ
メントが達成でき、しかも、ビート周波数を大幅に低く
できるため、信号処理系を簡素にできる。
【0064】更に、白色光(多波長光)は各リレー光学
系及び各AOMを対称かつ並列的に進行するため、分割
光束間には光路長差が原理的に発生しない。つまり、白
色光の様な可干渉距離の短い光束でも2光束干渉が可能
である。また、分割光束間の波面が揃っている、即ち相
互の位相差が零のため、高精度なアライメントが可能と
なるばかりか、調整容易でコンパクトな装置が実現でき
る。
【0065】ところで、第2実施例においては、リレー
光学系(18a,18b)の光軸に対して第1及び第2
のAOM(17,60)を対称に進行する回折光をアラ
イメント用の光束として利用し、この2つの回折光を各
回折格子(24,RM,WM)に対して2方向から照射
することにより発生する所定の周波数Δf(=|2(f
1-f2)|)のビート光の信号を、各検出器(25,3
3,36)及び位相差検出系50内の光ビート信号抽出
部(フーリエ変換回路)を介して抽出し、この抽出信号
をアライメント用としているが、これは以下の述べる理
由による。
【0066】本実施例においては、図8(a)及び
(b)に示す如く、第2のAOM60の光変調によって
1次回折光L0(1,-1) の光路A上には光束L0(-1) の0
次回折光L0(-1,0) が混入し、−1次回折光L0(-1,1)
の光路B上には光束L0(1)の0次回折光L0(1,0)が混入
してしまう。このとき、光束L0(1)の0次回折光L0(1,
0)及び光束L0(-1) の0次回折光L0(-1,0) は、共に各
波長において第2のAOM60による周波数変調を受け
ることなく、それぞれ周波数(f0 ±f1)を有する。
【0067】このため、光路Aでは周波数(f0+f1-f
2)の1次回折光L0(1,-1) と周波数(f0-f1)の0次回
折光L0(-1,0) とが混在し、光路Bでは周波数(f0-f
1+f 2)の−1次回折光L0(-1,1) と周波数(f0+f1)の
0次回折光L0(1,0)とが混在するので、これらが各回折
格子(24,RM,WM)に対して2方向から照射され
ることにより、各回折格子(24,RM,WM)の垂直
方向には、様々なビート周波数を持つビート光が生成さ
れる。そして、様々なビート周波数を持つビート光を単
に各検出器(25,33,36)にて光電変換した信号
に基づいてアライメントを行うと、様々なビート周波数
の信号がノイズ信号となり、検出精度に悪影響及ぼすば
かりか、さらにはアライメントができない問題が生ず
る。
【0068】そこで、先ず第2のAOM60の光変調に
より生成される様々なビート周波数を持つビート光につ
いて検討する。各回折光の周波数を整理して示すと、光
路Aにおいて、 1次回折光L0(1,-1) の周波数:f0+f1−f2 …… (I) 0次回折光L0(-1,0) の周波数:f0−f1 …… (II) 光路Bにおいて、 −1次回折光L0(-1,1) の周波数:f0−f1+f2 …… (I’) 0次回折光L0(1,0) の周波数:f0+f1 …… (II’) となる。
【0069】このため、光路Aを進行する各回折光と光
路Bを進行する各回折光との組み合わせにより生成され
るビート光の各周波数は、(I)と(I’)との差の絶
対値より、 |(f0+f1−f2)−(f0−f1+f2)|=2|f1−f2| ……〔1〕 (I)と(II’)との差の絶対値より、 |(f0+f1−f2)−f0+f1|=|2f1−f2| …… 〔2〕 (II)と(I’)との差の絶対値より、 |f0−f1−(f0−f1+f2)|=|f2| …… 〔3〕 (II)と(II’)との差の絶対値より、 2|f1| …… 〔4〕 となり、各検出器(25,33,,36)にて光電検出
されるビート光には、〔1〕〜〔3〕の3つのビート周
波数が混在する。
【0070】従って、アライメント用のビート周波数と
して利用できるのは、これらのビート周波数の内で共通
するビート周波数が存在しないものであるため、本実施
例においては、光束L0(1,-1) と光束L0(-1,1) との組
み合わせによって生成される、唯一つしかない2|f1-
2|のビート周波数の信号を位相差検出系50内の光ビ
ート信号抽出部(フーリエ変換回路)にて抽出してい
る。
【0071】これによって、各種のビート周波数を持つ
ビート光が各検出器(25,33,36)にて光電検出
されても、光ビート信号抽出部(フーリエ変換回路)に
より抽出された所定のビート周波数2|f1-f2|の信号
に基づいて、ヘテロダイン干渉による高精度なアライメ
ントが達成できる。なお、第2実施例においては、第1
のAOM17と第2のAOM60との少なくとも何れか
一方を回転させた状態で設定して、第1のAOM17を
横切る進行波の進行方向と第2のAOM60の進行波の
進行方向とが異なるようにすれば、図8に示した如く、
光束L0(1,-1) の光路A上を進行する不要な回折光L
0(-1,0) と、光束L0(-1,1) の光路B上を進行する不要
な回折光L0(1,0)とを分離でき、これらの不要な回折光
0(-1,0) ,L0(1,0)を図6の空間フィルター61でフ
ィルタリングすることができる。
【0072】次に、図6の構成を発展させて、光源10
から直列にn個の音響光学変調素子(AOM)を配列
し、隣接するAOMの間にそれぞれリレー光学系を配置
した場合を考える。この構成で抽出すべきビート光の周
波数Bf を考えると、各リレー光学系の光軸に対し対称
に進行する回折光をアライメント用の照射光束として用
いれば良いため、抽出すべきビート光の周波数Bf は一
般的に次式(17)の如くなる。
【0073】(17) Bf =|2(f1+f2+f3
+‥‥+fn)| 但し、fi は光源側から第i番目(i=1〜n)のAO
Mの駆動周波数であり、第1方向から駆動信号を加えた
ときの符号を正、第1方向とは逆の第2方向から駆動信
号を加えたときの符号を負とする。また、この場合にお
ける第1番目のリレー光学系の倍率β1 は式(16)の
如くなり、第i番目のリレー光学系の倍率βi は次式
(18)の如くなる(但し、i=2,3,‥‥)。
【0074】 (18) Bi =(vi+1i)/(vii+1) 尚、図6〜図8に示した第2実施例では、第1のAOM
17のラマン−ナス回折作用により分割生成される±1次
回折光の2光束を第2のAOM60に入射させ、第2のA
OM60を介して回折する2光束の内の一方の光束の1次
回折光と,第2のAOM60を介して回折する2光束の内
の他方の光束の−1次回折光との2光束を位置検出用の
マークに対して2方向から照射する例を示しているがこ
れに限るものではない。例えば、第1のAOM17により
生成される2つの任意の次数の回折光を位置検出用の2
光束として第2のAOM60に入射させても良く、また、
第2のAOM60を介して回折される2光束の内の一方の
光束の任意の次数の回折光と、第2のAOM60を介して
回折される2光束の内の他方の光束の任意の次数の回折
光とを位置検出用の2光束として位置検出用のマークに
対して2方向から照射するようにしても良い。
【0075】さて、以上で述べた各実施例では、Xeラ
ンプ、ハロゲンランプ等の白色光源10、可変絞り11
及びコンデンサーレンズ12を光源手段として、この光
源手段からの白色光L0 (多波長光)をAOM17に入
射させている。しかしながら、図9に示す如く、互いに
異なる波長の光を射出する複数のレーザ光源100,1
01,102からの光をそれぞれ異なる入射角で、鋸歯
状の断面を有するブレーズ型の回折格子103に照射
し、各レーザ光源100,101,102からの異なる
波長の光を合成してなる光束L0 を射出する光源系を光
源手段として用いても良い。
【0076】また、図1及び図6に示した各実施例と
も、各検出器(25,33,36)において光電検出さ
れる各光電信号から位相差検出系50内部の光ビート信
号抽出部にて所定の周波数のビート信号を抽出している
が、各検出器(25,33,36)と位相差検出系50
との電気的な経路間に、光ビート信号抽出部(フーリエ
変換回路)をそれぞれ配置し、各検出器(25,33,
36)で光電検出される光電信号をそれぞれ独立にフー
リエ変換しても良い。
【0077】また、上述実施例では、回折格子RM及び
WMの位置検出用の光として白色光(多波長光)が使用
されているが、位置検出用の光として単色光を使用して
もよい。例えば、光源手段として単一波長(単色)の光
を供給するレーザー光源とした場合には、ウエハ4上の
レジストによる薄膜干渉の問題が生じるが、ラマン−ナ
ス回折を利用することにより装置全体の構成を簡略化で
き、しかも装置の調整を容易に行う事ができるという利
点は残っている。
【0078】また、上述の各実施例では、アライメント
マーク(RM,WM)に対して2方向から照射すること
により回折する2光束の±1次回折光を利用してヘテロ
ダイン干渉法によるアライメントを行っているが、例え
ば、特開平2-133913号公報に開示されている如く、各実
施例のアライメントマーク(RM,WM)のピッチを半
分にして、アライメントマーク(RM,WM)を照明す
る一方の光束の0次回折光とアライメントマーク(R
M,WM)を照明する一方の光束の2次回折光(または
−2次回折光)とを検出光としてヘテロダイン干渉法に
よるアライメントを行っても良い。さらに、特開平4-78
14号公報に開示されている如く、レチクル上のアライメ
ントマークRMに対して第1の方向から第1光束を照明
してその第1の方向とは逆方向に発生する回折光と、レ
チクル上のアライメントマークRMに対して第1の方向
とは異なる第2の方向から第2光束を照明してその第2
の方向とは逆方向に発生する回折光とを検出光として利
用し、アライメント光学系内のウエハ共役な位置に配置
された回折格子により2つの回折した検出光を干渉させ
て、その干渉光を検出器にて検出する構成として、ヘテ
ロダイン干渉法によるアライメントを行っても良い。
【0079】なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、ラマン−ナス回折を利
用しているため、1つの周波数差生成手段により光束の
分割及び周波数差の付与という2つの機能が実行されて
いると共に、1つの周波数差生成手段により2つの光束
に周波数差が付与されている。従って、装置全体の構成
を簡略化でき且つ小型化できると共に、光学部材の位置
関係の調整が容易であるという利点がある。
【0081】また、位置検出用の光として複数の波長の
光束を使用した場合には、白色光(多波長光)による光
ビート信号が得られるため、各波長の光ビート信号、即
ち複数の光ビート信号による平均化効果によって、各回
折格子マークの非対称性による悪影響や回折格子マーク
の段差構造により発生する検出光の光量低下を抑えるこ
とができる。しかも、白色光(多波長光)により被検物
上の回折格子マークを照射しているため、被検物上にレ
ジスト等の感光材が塗布されている場合でも、レジスト
等による薄膜干渉の影響を解消しながら、ヘテロダイン
干渉法による高精度な位置検出が達成できる。
【0082】更に、白色光(多波長光)は、周波数差生
成手段に入射して回折された後、各光学系を光軸に対し
て対称かつ並列的に進行するため、分割光束間には光路
長差が原理的に発生しない。従って、分割光束間の波面
が揃っているため、高精度な位置合わせが可能となるば
かりか、調整容易でコンパクトな装置が実現できる。ま
た、2光束生成手段が、周波数差生成手段で生成された
所定の周波数差を有する各波長の2光束を集光するリレ
ー光学系と、このリレー光学系により集光された2光束
を回折及び変調させる進行波を利用して、そのリレー光
学系からの2光束に所定の第2の周波数差を与える第2
の周波数差生成手段とを有する場合には、2個の周波数
差生成手段で大きさが僅かに異なる逆符号の周波数差を
付与することにより、2光束の周波数差を信号処理が容
易な程度までビートダウンできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置検出装置の第1実施例が適用
された投影露光装置を示す概略構成図である。
【図2】(a)はレチクル上の回折格子マーク及び透過
窓を示す平面図、(b)はウエハ上の回折格子マークを
示す平面図である。
【図3】(a)はアライメント光学系内に設けられたレ
チクル側の回折格子マーク用の視野絞りを示す平面図、
(b)は同じくウエハ側の回折格子マーク用の視野絞り
を示す平面図である。
【図4】第1実施例における音響光学変調素子17の動
作の説明に供する図である。
【図5】音響光学変調素子によるラマン−ナス回折の原
理説明図である。
【図6】本発明の第2実施例の投影露光装置を示す概略
構成図である。
【図7】第2実施例における2つの音響光学変調素子1
7,60の動作の説明に供する図である。
【図8】第2実施例の音響光学変調素子によりノイズ光
が生成される様子を示す図である。
【図9】複数の波長の光を供給する光源の他の例を示す
構成図である。
【符号の説明】
RM レチクル側の回折格子マーク WM ウエハ側の回折格子マーク 1 レチクル 3 投影対物レンズ 4 ウエハ 10 白色光源 11 可変絞り 12 コンデンサーレンズ 13 バンドパスフィルター 17,60 音響光学変調素子(AOM) 18a,18b リレー光学系 19,61 空間フィルター 38 対物レンズ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに周波数が異なる2光束を生成する
    2光束生成手段と、該2光束生成手段からの2光束を集
    光して被検物上に形成された回折格子に対して前記2光
    束を所定の2方向から照射する対物光学系と、前記回折
    格子から発生する回折光同士を前記対物光学系を介して
    光電的に検出する検出器とを有し、前記被検物の位置を
    検出する位置検出装置において、 前記2光束生成手段は、単一の波長又は複数の波長の光
    束を供給する光源手段と、前記光源手段からの光束より
    所定の周波数差を有する2光束を生成する周波数差生成
    手段とを有し、前記周波数差生成手段は、前記光源手段から供給される
    前記光束を回折及び変調させる進行波を内部に発生さ
    せ、 前記光源手段から前記周波数差生成手段に対して供給さ
    れる光束を前記進行波の波面に対して平行に入射させ、
    前記進行波により生成されるそれぞれ異なる周波数を持
    つ別の次数の2つの回折光を前記対物光学系へ導く構成
    としたことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 互いに周波数が異なる2光束を生成する
    2光束生成手段と、該2光束生成手段からの2光束を集
    光して被検物上に形成された回折格子に対して前記2光
    束を所定の2方向から照射する対物光学系と、前記回折
    格子から発生する回折光同士を前記対物光学系を介して
    光電的に検出する検出器とを有し、前記被検物の位置を
    検出する位置検出装置において、 前記2光束生成手段は、単一の波長又は複数の波長の光
    束を供給する光源手段と、該光源手段から供給される光
    束を回折及び変調させる進行波を利用して、前記光源手
    段からの光束より所定の周波数差を有する2光束を生成
    する第1の周波数差生成手段と、前記第1の周波数差生
    成手段で生成された所定の周波数差を有する各波長の2
    光束を集光するリレー光学系と、該リレー光学系により
    集光された2光束を回折及び変調させる進行波を利用し
    て、前記リレー光学系からの2光束に所定の第2の周波
    数差を与える第2の周波数差生成手段とを有し、 前記光源手段から前記第1の周波数差生成手段に対して
    供給される光束を前記進行波の波面に対して平行に入射
    させ、前記進行波により生成されるそれぞれ異 なる周波
    数を持つ別の次数の2つの回折光を前記第2の周波数差
    生成手段へ導く構成とし、 前記リレー光学系は、前記第1の周波数差生成手段の回
    折点を前記第2の周波数差生成手段の回折点にリレーす
    ことを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 フォトマスク上のパターン像を投影光学
    系を介して感光基板上に転写する投影露光装置におい
    て、 前記フォトマスク又は前記感光基板を位置合わせするた
    めに請求項1又は2に記載の位置検出装置を備えること
    を特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 フォトマスク上のパターン像を投影光学
    系を介して感光基板上に転写する投影露光方法におい
    て、 請求項1又は2に記載の位置検出装置を用いて前記フォ
    トマスク又は前記感光基板を位置合わせする工程を有す
    ることを特徴とする投影露光方法。
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