JP3338835B2 - 溶融金属用保温材及び同保温材の製造方法 - Google Patents

溶融金属用保温材及び同保温材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属の表面に投入
し溶融金属の温度低下を防止することができる溶融金属
用保温材及び同保温材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製鋼工場等において用いる取鍋や
タンディッシュ内の溶融金属の温度低下を抑制するため
の保温材として、炭化籾を多用されていた。これは、炭
化籾の保温性が良好である一方で、安価に入手できるこ
とによる。
【0003】しかし、炭化籾は、比重が軽いため、溶融
金属の表面への投入時に若干粉塵を生じる、或いは、形
状面で嵩張るため搬送や保管上不利である等の問題が近
年指摘されている。
【0004】そこで、事前に焼成することなく、所定の
粒径にサイジングしたバーミキュライト原石を、直接、
溶融金属の表面への投入し、溶融金属の保有する熱を利
用してバーミキュライトを膨張させ、溶融金属表面に断
熱保温層を形成させる方法が開発・利用されている。
【0005】この場合、バーミキュライト原石は、比重
が炭化籾に比べて数倍大きいので、溶融金属の表面への
投入時の粉塵の発生を極力抑えることができ、また、バ
ーミキュライト原石のままで保管できるため、保管場所
も小さくて済むことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したバー
ミキュライト原石を保温材として用いる場合は、以下も
の問題を生じていた。
【0007】即ち、バーミキュライト原石Rは、炭化籾
と比較して比重が比重に大きいため、溶融金属表面への
投入時における拡散面積が、図3に模式的に示すよう
に、小さく、そのままでは、溶融金属Mの表面の全体に
わたって均一に保温することができず、保温を十分に行
うことができなかった。
【0008】そこで、バーミキュライト原石Rが十分に
拡散されていない個所には、別途、炭化籾を撒いて保温
を確保するという手段が採られているが、これは、保温
材の投入ないし散布する作業を煩雑なものとすることに
なる。
【0009】また、バーミキュライト原石Rは、含水率
が4〜6%と比較的高いため、そのまま溶融金属Mの表
面上に投入した際は、溶融金属Mの温度低下を生じ、歩
留まりを悪くすることになる。
【0010】本発明は、上記した課題を解決することが
できる溶融金属用保温材及び同保温材の製造方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭化籾と焼成
バーミキュライトとを、3:7〜7:3の割合で混合し
て生成した溶融金属用保温材に係るものである。
【0012】ここで、炭化籾とは、炭化釜内で炭化させ
た籾をいい、例えば、その成分構成を示すと以下の通り
である。
【0013】
【表1】
【0014】また、焼成バーミキュライトとは、バーミ
キュライト原石を加熱によって膨張して中空顆粒体とし
たものをいい、好ましくは、後述するように、炭化籾の
製造工程における余熱を利用して加熱を行う。
【0015】この焼成バーミキュライトは、例えば、以
下の成分構成を有する。
【0016】
【表2】
【0017】かかる成分構成を有する炭化籾と焼成バー
ミキュライトとの混合物からなる溶融金属用保温材P
は、溶融金属Mの表面に投入した場合、図2に示すよう
に、溶融金属Mの表面上を速やかに拡散し、溶融金属M
の表面全体にわたって均一な保温層を形成することがで
きる。
【0018】また、炭化籾のみの場合と異なり、粒径の
大きい焼成バーミキュライトとの混合物であるので、溶
融金属Mの表面に投入した場合も粉塵の発生を可及的に
防止することができる。
【0019】さらに、炭化籾及び焼成バーミキュライト
のいずれも含水量が著しく低いので、水分による溶融金
属Mの温度低下も防止することができる。
【0020】また、炭化籾と焼成バーミキュライトとの
混合比率を3:7〜7:3としたのは、炭化籾の比率が
3割より小さいと、溶融金属Mの表面への溶融金属用保
温材Pの投入時の拡散性が良好でなく、一方、4割より
大きくすると、粉塵の発生が生じやすくまた、溶融金属
Mへの炭素のピッキングが問題となってくるからであ
る。
【0021】本発明は、また、炭化籾の炭化過程及び/
又は冷却過程における炭化籾の保有熱を利用して焼成バ
ーミキュライトを生成するとともに、同焼成バーミキュ
ライトを炭化籾と混合して保温材を製造することを特徴
とする溶融金属用保温材Pの製造方法に係るものであ
る。
【0022】即ち、炭化釜より取り出された炭化籾は、
600 ℃〜700 ℃の温度に成っているので、これを冷却す
る必要がある。そこで、この冷却工程において、炭化籾
の保有熱を利用してバーミキュライト原石を焼成するこ
とによってバーミキュライト原石を別途熱源を要するこ
となく焼成バーミキュライトを製造することができると
ともに、炭化籾の冷却を促進することができる。
【0023】さらに、ロータリキルン等を用いることに
よって、炭化籾の冷却と、焼成バーミキュライトの製造
と、炭化籾と焼成バーミキュライトの均一な混合とを一
度に行うことができ、炭化籾と焼成バーミキュライトと
の混合物からなる溶融金属用保温材Pを安価に製造する
ことができる。
【0024】また、炭化釜にバーミキュライト原石を直
接投入して炭化籾の炭化熱を利用してバーミキュライト
原石を加熱膨張して焼成バーミキュライトを生成するこ
ともできる。
【0025】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る溶融金属用保温材の製造方法を具体的に説明す
る。
【0026】まず、同製造方法に用いる装置の構成につ
いて説明すると、図1において、10は籾殻Fを投入する
炭化釜を示しており、同炭化釜は、中央部に原料投入筒
11を具備するとともに、その回りに炭化室12を設けてい
る。
【0027】また、13は炭化籾Cを収納する炭化籾ホッ
パーであり、同炭化籾ホッパー13の一側側方にはバーミ
キュライト原石Rを収納するバーミキュライト原石ホッ
パー14が並設されている。
【0028】両ホッパー13,14 の下方にはスクリュフィ
ーダ15が配設されており、同スクリュフィーダ15に、両
ホッパー13,14 から炭化籾Cとバーミキュライト原石R
とが切り出される。
【0029】また、スクリュフィーダ15の終端には冷却
兼混合促進用のロータリキルン16が接続されている。
【0030】さらに、同ロータリキルン16の終端には、
複数の冷却用ベルトコンベア17,18,19が直列に配設され
ており、最終ベルトコンベア19の終端は保温材収納ホッ
パー20と連絡している。
【0031】次に、上記構成を有する装置を用いた溶融
金属用保温材Pの製造方法について説明する。
【0032】原料投入筒11から炭化室12内に投入された
籾殻Fは、同炭化室12内で、700 ℃から800 ℃の高温で
炭化される。
【0033】炭化終了後、炭化釜10を傾倒して、炭化釜
10内の炭化籾Cを、炭化籾ホッパー13内に投入する。な
お、この時点で、炭化籾Cは600 ℃から700 ℃の温度を
保有している。
【0034】炭化籾Cを炭化籾ホッパー13からスクリュ
フィーダ15に切り出して、ロータリキルン16に移送す
る。
【0035】同様に、バーミキュライト原石Rをバーミ
キュライト原石ホッパー14からスクリュフィーダ15に切
り出して、ロータリキルン16に移送する。
【0036】ロータリキルン16内において、炭化籾Cの
保有する熱 (400 ℃) によってバーミキュライト原石R
を加熱膨張して略同一比重を有する焼成バーミキュライ
トSを生成するとともに、ロータリキルン16の撹拌作用
によって炭化籾Cと焼成バーミキュライトSとを均一に
混合して溶融金属用保温材Pを製造する。
【0037】この溶融金属用保温材Pはいまだ高い温度
を有するので、複数の冷却用のベルトコンベア17,18,19
を通して、その温度を80℃まで低下させ、その後、保温
材収納ホッパー20内に投入する。
【0038】このように、本実施例に係る製造方法で
は、焼成バーミキュライトSの生成に際して、別途焼成
専用の重油バーナ等の熱源を必要とせず、炭化籾Cの保
有熱によって焼成するようにしたので、省エネルギを図
ることができ、溶融金属用保温材Pの製造費の低減を図
ることができる。
【0039】また、ロータリキルン16によって、略同一
比重を有する炭化籾Cと焼成バーミキュライトSとを均
一に混合して均質な溶融金属用保温材Mを製造すること
ができる。
【0040】さらに、図2に他の実施例を示す。
【0041】本実施例は、炭化釜10に籾殻Fを投入する
際に、同時にバーミキュライト原石Rも炭化釜10内に投
入し、炭化釜10内の籾殻Fの炭化過程で籾殻Fが保有す
る熱をバーミキュライト原石Rに伝播して加熱膨張を行
い、焼成バーミキュライトを製造するものである。
【0042】この場合、炭化釜10内でバーミキュライト
原石Rを投入するので、図1に示すようなバーミキュラ
イト原石ホッパー14を不要とすることができる。
【0043】なお、炭化釜10へのバーミキュライト原石
Rの投入は、図2に示すように、籾殻層の上部に積層し
てもよく、又は、予め、籾殻Fと混合した状態で炭化釜
10内に投入することができる。
【0044】このように、本実施例に係る製造方法で
も、焼成バーミキュライトSの生成に際して、別途焼成
専用の重油バーナ等の熱源を必要とせず、炭化籾Cの保
有熱によって焼成するようにしたので、省エネルギを図
ることができ、溶融金属用保温材Pの製造費の低減を図
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、溶融
金属用保温材を、炭化籾と焼成バーミキュライトとを、
3:7〜7:3の割合で混合して生成したので、溶融金
属用保温材を、溶融金属の表面に投入した場合、溶融金
属表面にわたって速やかに拡散し、溶融金属表面全体に
わたって均一な保温層を形成することができる。また、
炭化籾のみの場合と異なり、粒径の大きい焼成バーミキ
ュライトとの混合物であるので、溶融金属表面に投入し
た場合も粉塵の発生を可及的に防止することができる。
さらに、炭化籾及び焼成バーミキュライトのいずれも含
水量が著しく低いので、水分による溶融金属の低下も防
止することができる。
【0046】本発明は、また、炭化籾の炭化過程及び/
又は冷却過程における炭化籾の保有熱を利用して焼成バ
ーミキュライトを生成するとともに、同焼成バーミキュ
ライトを炭化籾と混合して溶融金属用保温材を製造する
ようにしているので、原石を別途熱源を要することなく
焼成バーミキュライトを製造することができるととも
に、炭化籾の冷却を促進することができ、溶融金属用保
温材を安価に製造することができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融金属用保温材の製造工程を示
す説明図である。
【図2】他の実施例に係る溶融金属用保温材の製造工程
を示す説明図である。
【図3】溶融金属表面への溶融金属用保温材の投入状態
説明図である。
【符号の説明】
C 炭化籾 P 溶融金属用保温材 R バーミキュライト原石 S 焼成バーミキュライト 10 炭化釜 12 炭化室 13 炭化籾ホッパー 14 バーミキュライト原石ホッパー 15 スクリュフィーダ 16 ロータリキルン 17 ベルトコンベア 18 ベルトコンベア 20 保温材収納ホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−169152(JP,A) 特開 平3−2307(JP,A) 特開 昭51−26627(JP,A) 特開 昭48−41924(JP,A) 特開 昭62−17078(JP,A) 特開 平6−198404(JP,A) 特開 平4−326937(JP,A) 特開 平4−220147(JP,A) 特開 昭59−189035(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/10 310 B22D 7/10 101 B22D 11/108 B22D 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化籾と焼成バーミキュライトとを、3:
    7〜7:3の割合で混合して生成した溶融金属用保温
    材。
  2. 【請求項2】炭化籾の炭化過程及び/又は冷却過程にお
    ける炭化籾の保有熱を利用して焼成バーミキュライトを
    生成するとともに、同焼成バーミキュライトを炭化籾と
    混合して保温材を製造することを特徴とする溶融金属用
    保温材の製造方法。
JP29990593A 1993-10-04 1993-11-30 溶融金属用保温材及び同保温材の製造方法 Expired - Fee Related JP3338835B2 (ja)

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