JP3338202B2 - カラーテレビジョン受像機のドーミング防止回路 - Google Patents

カラーテレビジョン受像機のドーミング防止回路

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JP3338202B2
JP3338202B2 JP24258394A JP24258394A JP3338202B2 JP 3338202 B2 JP3338202 B2 JP 3338202B2 JP 24258394 A JP24258394 A JP 24258394A JP 24258394 A JP24258394 A JP 24258394A JP 3338202 B2 JP3338202 B2 JP 3338202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカラーテレビジョン受
像機のドーミング防止回路に関し、特にたとえば映像信
号中に部分的な高輝度部を検出したときに輝度を徐々に
下げてドーミングキラーを行う、カラーテレビジョン受
像機のドーミング防止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカラーテレビジョン受像機では、
高輝度化の要望によって従来よりも一段と大きなビーム
電流で受像管を駆動している。このため当然、ドーミン
グ(doming)が発生し易くなる。なお、ドーミングとは、
画面中に白等の高輝度部が存在する場合、その高輝度部
に対応する受像管のシャドウマスクの部分が電子ビーム
によって次第に熱変形を起こすことをいう。この熱変形
によって、電子ビームにミスランディングが生じ、色ず
れ(白が赤または青味がかかる)が発生する。ドーミン
グ現象は、白色等の高輝度部が局所的に画面上で長時間
静止することによって発生する現象をいう。
【0003】このようなドーミング対策のための技術
が、本件出願人の特開平3−263994号公報(H0
4N 9/28,5/57,9/64)によって開示さ
れている。ところで、最近のカラーテレビジョン受像機
では、チャネル/音量/ブライト/コントラスト等の表
示はオンスクリーン表示で行われることがほとんどであ
る。オンスクリーン表示を行う場合には、図10に示す
ようなカラーテレビジョン受像機のドーミング防止回路
1が用いられる。なお、ドーミング防止回路1を構成す
る大部分の回路については、上述の特開平3−2639
94号公報に詳細に説明されている。
【0004】このドーミング防止回路1では、マイコン
2で作られたR,G,B信号がスイッチ4を介して映像
信号内に挿入され、CRT5にオンスクリーン表示され
る。スイッチ4は、マイコン2からのR,G,B信号を
OR回路3に与えて得られるブランキング信号によって
スイッチング制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合のR,G,B
信号は、ほとんど原色で挿入されるため、信号レベルは
100IRE程度になる。この場合、図10に示す従来
のカラーテレビジョン受像機のドーミング防止回路1で
は、オンスクリーン表示するとドーミングキラー回路6
でドーミングキラー動作が行われてしまう。
【0006】したがって、コントラスト/ブライト/テ
ィント/カラー/シャープネスコントロール等の映像に
関係したコントロールを行う場合(オンスクリーン表示
を行いコントロールする場合)に、ドーミングキラー回
路6でドーミングキラー動作が行われてしまい、コント
ラスト/ブライト/ティント/カラー/シャープネス等
が所望の画質とはならない。
【0007】すなわち、オンスクリーン表示のオン時と
オフ時とで画質が変化してしまうので、オンスクリーン
表示してうまく調整したつもりが、オンスクリーン表示
がオフされると、映像はオンスクリーン時の映像とは異
なる映像となり、したがって所望の映像が得られない。
ここで、図11および図13を参照して、具体的に説明
する。
【0008】まず、図11に、ドーミングキラー回路6
に含まれる第1比較回路7で比較される2つの信号を示
す。通常は、常にドーミングキラー回路6は動作してお
り、パラボラ波形よりも−Y信号がはみ出さないように
ドーミングキラー回路6が−Y信号をコントロールして
いる。このとき、−Y信号のレベルがパラボラ波形より
下側にはみ出す場合には−Y信号を絞り、−Y信号がパ
ラボラ波形よりも下側にはみ出さないようにしている。
【0009】次いで、図12に、オンスクリーン表示す
る場合に第1比較回路7で比較される2つの信号を示
す。上述したように、ドーミングキラー回路6は常に動
作しており、ドーミングしないレベルにある−Y信号に
対して100IRE程度のオンスクリーン信号(R,
G,B信号)を挿入した場合、−Y信号は実際にはドー
ミング状態にないのに、オンスクリーン信号がパラボラ
波形よりもDC的に小さく(下側にはみ出す)なる(図
12の点線部分)。すると、図13に示すように、ドー
ミングキラー回路6のドーミングキラー動作によって、
ドーミングしないようにオンスクリーン信号および−Y
信号が圧縮され、コントラスト等が絞られる。すると、
コントラストの落ちた映像となってしまい、所望の映像
が得られなくなる。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、所
望の映像が得られる、カラーテレビジョン受像機のドー
ミング防止回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、映像信号中
に部分的な高輝度部を検出したときに輝度を徐々に下げ
てドーミングキラーを行うカラーテレビジョン受像機の
ドーミング防止回路において、オンスクリーン期間にド
ーミングキラー動作を停止する停止手段を備えることを
特徴とする、カラーテレビジョン受像機のドーミング防
止回路である。
【0012】
【作用】オンスクリーン期間には、停止手段に含まれる
検出手段からブランキング信号が出力され、削除手段は
そのブランキング信号に応答して映像信号すなわち輝度
信号からオンスクリーン信号を削除する。したがって、
ドーミングキラー動作はオンスクリーン表示の影響を受
けなくなり、オンスクリーン表示のオン時とオフ時とで
画質の変化はなくなり、映像の調整を良好に行える。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、オンスクリーン表示
のオン時とオフ時とで画質は変化せず、良好に映像を調
整できるので、所望の映像が得られる。この発明の上述
の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照
して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
【0014】
【実施例】図1を参照して、この実施例のカラーテレビ
ジョン受像機のドーミング防止回路10は輝度/クロマ
信号処理回路12ブロックを含む。輝度/クロマ信号処
理回路12ブロックは、コントラスト(白レベルと黒レ
ベルとの比)レベルを制御するコントラスト制御回路1
4を含む。コントラスト制御回路14では、輝度信号
(以下、単に「Y信号」という)のペデスタルレベル以
上の信号の大きさが制御される。コントラスト制御回路
14からのY信号はY/Cミックス回路16に与えられ
る。
【0015】また、色信号(C信号)は、ティント制御
回路18に与えられてティントが制御され、その後カラ
ー制御回路20に与えられてカラーゲインが制御され、
そしてデコードされて色差信号(B−Y,R−Y,G−
Y)としてY/Cミックス回路16に与えられる。Y/
Cミックス回路16では、Y信号と色差信号とが混合さ
れてR,G,B信号が得られ、ブライト制御回路22に
与えられる。ブライト制御回路22では、ブライトが制
御され、これは水平ブランキング期間のDC電圧を可変
することによって行われる。なお、ブライト制御回路2
2では、ペデスタルレベル以下の信号レベルが制御され
る。
【0016】そして、R,G,B信号は、スイッチ24
を介してCRT26を駆動するドライブ回路28へ与え
られる。これによって、ドライブ回路28からはR,
G,B信号に応じた電子ビームが放出される。CRT2
6のアノードには、たとえば+140V程度の高圧VH
が抵抗30およびフライバックトランス32を介して昇
圧され、印加される。なお、コントラスト制御回路1
4,ティント制御回路18,カラー制御回路20および
ブライト制御回路22は、ビーム電流に比例した端子3
4からの信号および内部データラインからのコントロー
ルデータ(I2 Cバスデータ)によって制御される。
【0017】また、ドーミング防止回路10はマイコン
36を含む。マイコン36には、水平パルスおよび垂直
パルスが入力されタイミングパルスを発生するタイミン
グパルス発生回路38およびキャラクタジェネレータ4
0が含まれる。そして、オンスクリーン表示を行うとき
には、キャラクタジェネレータ40は、マイコン36の
CPU(図示せず)からの命令に従って、必要とするキ
ャラクタに応じたR,G,B信号を生成する。これらの
R,G,B信号の出力タイミングは、タイミングパルス
(何ライン目か?,奇数/偶数フィールドか?,水平方
向のどの位置か?等を設定する)によって設定される。
なお、これらのR,G,B信号の色/明るさ等はCPU
によって命令される。キャラクタジェネレータ40から
のR,G,B信号はスイッチ24に与えられる。また、
これらのR,G,B信号はOR回路42に与えられ、O
R回路42からの出力がブランキング信号としてスイッ
チ24に与えられる。
【0018】スイッチ24は、ブランキング信号によっ
て制御され、ハイレベル(たとえば5V)のブランキン
グ信号が与えられるときにはブライト制御回路22から
のR,G,B信号がドライブ回路28に与えられ、ロー
レベル(たとえば0V)のブランキング信号が与えられ
るときにはマイコン36からのオンスクリーン用のR,
G,B信号がドライブ回路28に与えられる。
【0019】また、スイッチ24からのR,G,B信号
は、ドーミングキラー回路44のマトリクス回路46で
Y信号に変換され、高輝度部検出回路ブロック48のオ
ンスクリーンスイッチング回路50に与えられる。オン
スクリーンスイッチング回路50は、たとえば図2に示
すように構成される。図2に示すオンスクリーンスイッ
チング回路50は、トランジスタ52と抵抗54とによ
って構成されるバッファ回路56を含み、Y信号はこの
バッファ回路56を通過してIC“TC4053BP”
からなるアナログスイッチングIC58の1ピンに入力
される。また、アナログスイッチングIC58の10ピ
ンには、マイコン36からのブランキング信号が与えら
れる。ブランキング信号がハイレベルのときにはY1信
号すなわち1ピンに入力された信号が15ピンからY信
号として出力される。一方、ブランキング信号がローレ
ベルのときにはY0信号すなわち抵抗60および62で
設定されたDC電圧が2ピンから入力され、15ピンか
らY信号として出力される。なお、抵抗60および62
で設定されるDC電圧は、抵抗60および62を調整す
ることによって任意に設定でき、したがって、オンスク
リーン期間の信号レベルを任意に設定できる。
【0020】図1に戻って、オンスクリーンスイッチン
グ回路50からのY信号はLPF64に与えられる。L
PF64は、オンスクリーンスイッチング回路50から
のY信号の低域成分のみを反転して通過させる。これに
よって、画面上の縦縞等の高域成分(面積の小さい高輝
度信号)が除去される。垂直変調電圧作成回路66は、
垂直走査周期を有する信号に応答して、垂直走査周期で
そのレベルが変化する電圧信号を出力する。水平変調電
圧作成回路68は、水平走査周期で変化するパルス信号
に応答して、水平走査周期でそのレベルが変化する電圧
信号を出力する。
【0021】加算器70では、垂直変調電圧作成回路6
6および水平変調電圧作成回路68からの電圧信号が直
流バイアス電圧に加算されて、第1基準電圧信号Vf1
が導出される。この垂直および水平走査周期で変化する
第1基準電圧信号Vf1を用いることによって、画面周
辺部における高輝度部の検出感度を高めることができ
る。
【0022】第1比較器72では、この第1基準電圧V
f1とLPF64からの−Y信号とが比較され、画面上
に所定幅以上の高輝度成分が存在するか否かを示す高輝
度部検出信号が出力される。そして、充放電回路74で
は、第1比較器72からの高輝度部検出信号に応答し
て、充放電が行われ、その充放電された電圧レベルに対
応する信号(出力電圧)が出力される。充放電回路74
は、第1比較器72からの高輝度部検出信号に応答して
急速に放電し、それ以外の場合には、低速で充電する特
性をもつ。
【0023】第2比較器76では、充放電回路74から
の出力電圧と第2基準電圧Vf2とが比較される。第2
比較器76は、充放電回路74の出力電圧が第2基準電
圧Vf2より小さくなった場合には、所定の面積以上の
高輝度部が存在することを示すローレベルの高輝度面積
検出信号を発生する。そして、制御信号発生回路78か
らは、第2比較器76からの高輝度面積検出信号に応答
して輝度/コントラストを徐々に低減するための制御信
号が出力される。この制御信号発生回路78が出力する
制御信号は、第2比較器76からの高輝度面積検出信号
に応答して緩やかに変化し、所定の面積以上の高輝度部
が検出されなくなると、急速に元の状態へ復帰する信号
である。
【0024】制御信号発生回路78は、たとえば充放電
回路(図示せず)を含み、この充放電回路は、充電時定
数が放電時定数よりもはるかに大きく設定される。これ
によって、所定面積以上の高輝度部の検出時において、
再生画像のコントラストが徐々に低下するようにされ
る。この制御信号発生回路78からの制御信号はソフト
クリップ制御回路80へ伝達され、ソフトクリップ制御
回路80からのY信号がコントラスト制御回路14に与
えられる。
【0025】次に、図1に示すドーミング防止回路10
を構成する主要な回路の一般的な動作を、図3〜図6を
参照して説明する。まず、図3を参照して、第1基準電
圧Vf1の作成について説明する。垂直変調電圧作成回
路66には、図3(A)に示すような垂直走査周期(1
/60秒)のパルス信号または鋸歯状の信号が与えられ
る。垂直変調電圧作成回路66からは、このパルス信号
(または鋸歯信号)に基づいて図3(B)に示すような
垂直走査周期のパラボラ波電圧信号が導出される。
【0026】水平変調電圧作成回路68には、図3
(C)に示すような水平走査周期(1H:1/fH )の
パルス信号が与えられる。水平変調電圧作成回路68で
は、この水平走査周期のパルス信号に基づいて周期fH
の正弦波信号が導出され、さらにこの正弦波信号が所定
レベルでスライスされ出力される(図3(D))。加算
器70では、この垂直変調電圧作成回路66の出力と水
平変調電圧作成回路68の出力とが直流バイアス電圧に
加算されて、第1基準電圧Vf1として出力される。し
たがって、第1基準電圧Vf1は、図3(E)に示すよ
うに、垂直変調電圧作成回路66の出力で水平変調電圧
作成回路68の出力を変調した波形となる。この第1基
準電圧Vf1は画面上下および左右の部分で高くなり、
その画面中央部では低くなっている。
【0027】これにより、ドーミング現象の発生し易い
画面周辺部における高輝度部の検出感度が高められてい
る。次に、各水平走査期間毎の回路動作について、図4
を参照して説明する。図4(A)に示すように、画面に
局部的に高輝度部(WH)が存在する場合を考える。
【0028】LPF64は、オンスクリーンスイッチン
グ回路50からのY信号を受け、その低域成分のみを反
転させて−Y信号として通過させる。図4(A)に示す
水平走査線S1のとき、まだ高輝度部WHは走査されて
いない。したがって、図4(C)に示すように、LPF
64からの−Y信号のレベルは第1基準電圧Vf1より
も高く、図4(D)に示すように、第1比較器72から
の高輝度部検出信号のレベルはハイレベルのままであ
る。この場合、充放電回路74は図4(E)に示すよう
に定常状態の充電状態にあり、この出力電圧は第2基準
電圧Vf2よりも高く、図4(F)に示すように第2比
較器76からの高輝度面積検出信号のレベルもハイレベ
ルである。
【0029】水平走査線S2において、高輝度部WHが
初めて走査される。このとき、LPF64からの−Y信
号のうちこの高輝度部WHに対応する出力信号レベルの
みが第1基準電圧Vf1よりも小さくなる。これに応じ
て、第1比較器72からの高輝度部検出信号がローレベ
ルに立ち下がる。充放電回路74では、この第1比較器
72からのローレベルの高輝度部検出信号に応答して急
速に放電が行われ、その出力電圧のレベルが少し下が
る。充放電回路74の放電動作は、この高輝度部に対応
する期間のみ行われるため、このときまだ、充放電回路
74からの出力電圧は第2基準電圧Vf2より小さくな
らない。そして、高輝度部以外の部分においては、充放
電回路74において充電動作が緩やかに行われ、充放電
回路74からの出力電圧が徐々に上昇する。この高輝度
部WHが何回か走査されると(図4(E)においては4
回)、充放電回路74の出力電圧は、その充放電時定数
の差により、徐々に低下していき、第2基準電圧Vf2
より小さくなる。この充放電回路74からの出力電圧が
第2基準電圧Vf2より小さいと、第2比較器76から
の高輝度面積検出信号がローレベルに立ち下がり、制御
信号発生回路78に放電を生じさせ、制御信号発生回路
78からの制御信号レベルを徐々に低下させる。
【0030】この制御信号発生回路78からの制御信号
によってソフトクリップ制御回路80の動作が制御され
る。すなわち、画面に高輝度部が発生すると、制御信号
発生回路78からの制御信号に応じて、図5に示す閾値
電圧であるソフトクリップ電圧Vgを下げて、Y信号の
レベルを下げる。制御信号が高レベルのときには、図5
(A)のようにソフトクリップ電圧VgがY信号にかか
らないように設定されている。すなわち、通常時はソフ
トクリップはなされない。
【0031】次に、画面に高輝度部が発生して、制御信
号が負方向に変化すると、これに連動して図5(B)お
よび(C)のように、ソフトクリップ電圧Vgも下が
り、Y信号のうちソフトクリップ電圧Vgより高い高輝
度部が、図5の破線で示す波形から実線で示す波形とな
り圧縮される。なお、この実施例では、コントラスト制
御前のY信号にソフトクリップを施したが、コントラス
ト制御後にソフトクリップを施してもよい。
【0032】このソフトクリップ制御回路80からのY
信号はコントラスト制御回路14に与えられ、コントラ
スト制御回路14は、端子34からの信号およびコント
ロールデータによって制御され、再生画像全体のコント
ラストが徐々に低下されていく。ここで、ドーミング現
象は、上述のように高輝度部が現れると直ちに発生する
ものではなく、高輝度部が長時間静止して存在しシャド
ウマスクが次第に温度上昇することによって徐々に進行
し、所定時間(数十秒)後に大きく出現する。したがっ
て、上述のように、画面のコントラストを次第に低下さ
せることによって、画面に視覚上不自然な輝度変化を与
えることなくドーミング現象を確実に防止することがで
きる。
【0033】上述の図4に示す動作は、6水平走査期間
におけるものであるが、次に、図6を参照して長時間
(数十秒;数十フィールド)にわたる動作について説明
する。まず、図6(A)に示すように画面に高輝度部W
Hが現れると、図6(B)に示すように充放電回路74
からの出力電圧が徐々に低下する。この高輝度部WHが
所定面積以上であれば、この充放電回路74からの出力
電圧が第2基準電圧Vf2より小さくなり、図6(C)
に示すように第2比較器76からの高輝度面積検出信号
がローレベルに立ち下がる。すると、図6(D)に示す
ように、制御信号発生回路78の放電によって、その制
御信号レベルが徐々に低下する。これによって、上述の
ごとく徐々に画面全体のコントラストが低下し、高輝度
部WHの輝度も徐々に低下する。
【0034】図6(A)に示す高輝度部WHは輝度分布
を有しており、この高輝度部WHの破線ブロック内が最
高輝度を有する部分であれば、まず高輝度部WHの最高
輝度部を除く領域のみがまず輝度制限を受ける。これに
よって、この輝度制限を受けた部分においては、充放電
回路74における放電動作は生じない。最高輝度部(破
線ブロック内)が所定面積以上存在すれば、充放電回路
74において放電動作が行われることになり、画面全体
のコントラストが低減される。
【0035】そして、画面が変化して、高輝度部WHが
消滅した場合には、充放電回路74における充電動作に
よって、その出力電圧が第2基準電圧Vf2を超え、第
2比較器76からの高輝度面積検出信号のレベルがハイ
レベルに立ち上がる。これによって、制御信号発生回路
78からの制御信号は急速に定常状態時のレベルにまで
充電され、これによって画面のコントラストが元の状態
に復帰する。高輝度部WHが消滅した場合には、画面全
体の内容が切り換わっているため、画面のコントラスト
をこのように変化させたとしても、視覚上不自然さを感
じることはない。
【0036】以上に説明した動作は、この実施例のドー
ミング防止回路10の一般的なドーミングキラー動作で
ある。ここで注目すべきは、この実施例では、マイコン
36によって制御されるオンスクリーンスイッチング回
路50を備えていることである。そして、オンスクリー
ン期間にはY信号からオンスクリーン信号を削除するこ
とによって、コントラスト/ブライト/ティント/カラ
ー/シャープネスコントロール等の映像に関係したコン
トロールを行う場合、オンスクリーン表示の影響によっ
てコントラスト/ブライト/ティント/カラー/シャー
プネス等が変化しないようにしている。
【0037】図7を参照して、この実施例のドーミング
防止回路10の主要な動作を説明する。まず、図7に示
すステップS1において、キー入力される。すなわち、
たとえばリモコン等の入力装置(図示せず)からマイコ
ン36に対してメニュー表示(オンスクリーン表示)を
必要とする命令が入力される。
【0038】マイコン36では、ステップS3におい
て、キー入力があるか否かが判断され、キー入力がなけ
れば、ステップS5において、マイコン36では他の処
理すなわち今までの処理が継続される。一方、ステップ
S3において、マイコン36にキー入力があれば、ステ
ップS7においてキー入力の内容がオンスクリーン表示
の命令か否かが判断される。そうでなければステップS
9において、マイコン36では他の処理すなわちキー入
力によって指示された処理が行われる。
【0039】ステップS7において、キー入力の内容が
オンスクリーン表示の命令であれば、ステップS10に
おいて、オンスクリーン表示のためのR,G,B信号お
よびこれらの信号から生成されるブランキング信号が出
力される。すなわち、マイコン36では、入力された命
令に対してオンスクリーン表示内容が決定される。この
とき、リモコン等の入力装置からコードで送られてきた
信号がデコードされてオンスクリーン表示内容が決定さ
れる。キャラクタジェネレータ40では、タイミングパ
ルスをトリガとしてCRT26画面上に文字/記号等を
表示するためのR,G,B信号が、決定されたオンスク
リーン表示内容に従って生成される。また、R,G,B
信号をORゲート42に与えることによってブランキン
グ信号が生成される。なお、マイコン36からの指示に
よって、オンスクリーン表示の色/明るさ(レベル)が
決定される。
【0040】ここで、スイッチ24には、R,G,B信
号およびブランキング信号が入力され、オンスクリーン
スイッチング回路50にはブランキング信号が与えられ
る。以下、ステップS11aないしS17aに表示に関
する動作を示し、ステップS11bないしS17bにド
ーミングキラー動作を示す。まず、ステップS11aに
おいて、スイッチ24では、ブランキング信号が入力さ
れたか否かが判断される。ブランキング信号が入力され
ていなければ、ステップS13aに進み、通常動作が行
われる。すなわち、スイッチ24によって、ブライト制
御回路22から与えられるR,G,B信号が選択され、
ドライブ回路28を介してCRT26に表示される。ス
テップS11aにおいて、ブランキング信号が与えられ
れば、ステップS15aにおいてスイッチ24が切り換
えられ、マイコン36からのR,G,B信号が選択さ
れ、ドライブ回路28に与えられる。そして、ステップ
S17aにおいて、CRT26の画面上にオンスクリー
ン表示が行われる。
【0041】また、ステップS11bにおいて、オンス
クリーンスイッチング回路50では、ブランキング信号
が入力されたか否かが判断される。ブランキング信号が
入力されていなければ、ステップS13bにおいて、通
常のドーミングキラー動作が行われる。すなわち、ドー
ミングキラー回路44では、マトリクス回路46からの
Y信号をLPF64に与え、そのY信号に基づいてドー
ミングキラー動作が行われる。一方、ステップS11b
において、ブランキング信号が与えられれば、ステップ
S15bにおいて、オンスクリーンスイッチング回路5
0のスイッチング動作が切り換えられ、抵抗60と62
とによって決定されるDC電圧がオンスクリーンスイッ
チング回路50からY信号として出力される。すると、
ステップS17bにおいて、オンスクリーン期間には、
ドーミングキラー回路44はドーミングキラー動作を行
わない。したがって、ソフトクリップ制御回路80も動
作せず、Y信号のコントラスト不足も発生しない。
【0042】そして、マイコン36に対するメニュー表
示(オンスクリーン表示)を必要とする命令が終了した
とき、オンスクリーン表示は解除される。なお、この命
令の終了は、テレビジョン受像機のAC電源のオン/オ
フや、所定時間の経過や、チャネルの切り換え等によっ
て実行される。次いで、図8および図9を参照して、こ
の実施例の主要な動作を、さらに具体的に説明する。
【0043】たとえば、マトリクス回路46から図8
(A)に示すようなY信号が出力されると、オンスクリ
ーンスイッチング回路50によってオンスクリーン期間
のオンスクリーン信号が削除され、オンスクリーンスイ
ッチング回路50からは、図8(B)に示すようなY信
号が出力される。すなわち、オンスクリーン期間に対応
してオンスクリーンスイッチング回路50がスイッチン
グされることにより、図8(A)に示すY信号内に挿入
されたオンスクリーン信号が抜き出され、図8(B)に
示すようなY信号が出力される。
【0044】そして、LPF64でY信号の低域成分の
みが抽出されかつ反転されて、−Y信号が第1比較器7
2に与えられる。第1比較器72では、図9に示すよう
に、−Y信号とパラボラ波形とが比較される。図9から
わかるように、従来(図12に示す)とは異なり−Y信
号内のオンスクリーン信号がパラボラ波形よりも小さく
なることはなく、図13に示す従来とは異なりY信号の
コントラストは落ちない。
【0045】このように、この実施例によれば、オンス
クリーン期間においてY信号からオンスクリーン信号を
削除することによって、ドーミングキラー動作がオンス
クリーン表示に影響されなくなる。したがって、コント
ラスト/ブライト/ティント/カラー/シャープネスコ
ントロール等の映像に関係したコントロールを行う場
合、オンスクリーン表示に影響されることなくコントラ
スト/ブライト/ティント/カラー/シャープネス等は
変化せず、所望の好ましい映像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】オンスクリーンスイッチング回路の一例を示す
回路図である。
【図3】垂直変調電圧作成回路および水平変調電圧作成
回路の入出力ならびに第1比較器の出力を示す波形図で
ある。
【図4】LPFの入出力,第1比較器の出力,充放電回
路の出力および第2比較器の出力などを示す波形図であ
る。
【図5】ソフトクリップ制御回路の動作を示す波形図で
ある。
【図6】充放電回路の出力,第2比較器の出力および制
御信号発生回路の出力などを示す波形図である。
【図7】この実施例の主要な動作を示すフロー図であ
る。
【図8】(A)はオンスクリーンスイッチング回路へ入
力されるY信号を示し、(B)はオンスクリーンスイッ
チング回路から出力されるY信号を示す。
【図9】第1比較器で比較される信号を示す波形図であ
る。
【図10】従来技術を示すブロック図である。
【図11】通常のドーミングキラー動作を説明するため
の波形図である。
【図12】従来技術においてオンスクリーン表示したと
きに第1比較器で比較される信号を示す波形図である。
【図13】従来の問題点を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
10 …テレビジョン受像機のドーミング防止回路 12 …輝度/クロマ信号処理回路ブロック 32 …マイコン 42 …OR回路 44 …ドーミングキラー回路 46 …マトリクス回路 48 …高輝度検出回路ブロック 50 …オンスクリーンスイッチング回路 64 …LPF 66 …垂直変調電圧作成回路 68 …水平変調電圧作成回路 70 …加算器 72 …第1比較器 74 …充放電回路 76 …第2比較器 78 …制御信号発生回路 80 …ソフトクリップ制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−263994(JP,A) 特開 平3−293886(JP,A) 特開 平5−56449(JP,A) 特開 平6−261260(JP,A) 特開 平1−311784(JP,A) 特開 平2−153681(JP,A) 特開 平6−75531(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/74 H04N 5/57 H04N 9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号中に部分的な高輝度部を検出した
    ときに輝度を徐々に下げてドーミングキラーを行うカラ
    ーテレビジョン受像機のドーミング防止回路において、 オンスクリーン期間にドーミングキラー動作を停止する
    停止手段を備えることを特徴とする、カラーテレビジョ
    ン受像機のドーミング防止回路。
  2. 【請求項2】前記停止手段は、前記映像信号中のオンス
    クリーン期間を検出する検出手段、および前記検出手段
    の出力に応答して前記映像信号中からオンスクリーン信
    号を削除する削除手段を備える、請求項1記載のカラー
    テレビジョン受像機のドーミング防止回路。
  3. 【請求項3】前記映像信号は輝度信号を含む、請求項1
    または2記載のカラーテレビジョン受像機のドーミング
    防止回路。
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