JP3338144B2 - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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JP3338144B2
JP3338144B2 JP27290593A JP27290593A JP3338144B2 JP 3338144 B2 JP3338144 B2 JP 3338144B2 JP 27290593 A JP27290593 A JP 27290593A JP 27290593 A JP27290593 A JP 27290593A JP 3338144 B2 JP3338144 B2 JP 3338144B2
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浩二 今井
浩光 安達
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタエレメントを
取り替え可能としたエレメント交換型のフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来技術】この種のフィルタ装置として有底円筒状の
ケースに、フィルタエレメントを収容し、ケースの開口
を蓋部材であるセットプレートで覆蓋し、ケースとセッ
トプレートとをリングナットで液密に固定する構造が既
に知られている(特開平2- 21910号等) 。
【0003】リングナットを外し、セットプレートを開
けるとケース内に収容されていたフィルタエレメントを
交換することができる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし従来のフィルタ装置
は、リングナットによる締め付けの前にケースとセット
プレートとの相対的な回動を規制する手段(まわり止め
手段)が設けられていないため、ケースにセットプレー
トを合わせてリングナットで締め付ける時、リングナッ
トの回動にともないケースとセットプレートとが相対的
に回動してしまいケースとセットプレートの合わせ面
(シール面)あるいは間に介装されたシール部材に損傷
を与えシール性を低下させる問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処はケースとセットプレートの相対
的回動を防止してシール性の低下を避け、かつセットプ
レートの剛性を確保して組付け組外しが容易かつ適切に
行われるオイルフィルタ装置を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、胴部の先端における開口端を
当該胴部よりも拡径して大径部とした有底筒状のケース
部材と、このケース部材内に収容される濾材と、前記胴
部の開口端を覆蓋しつつ前記ケース部材の内外を連通す
る連通孔を備えるとともに外周側面に雄ネジ部を備えた
セットプレートと、前記セットプレートの外側の面に取
付けられる円板状のシールプレートと、内周面に前記セ
ットプレートの雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部を有して
前記ケース部材の大径部よりも小径の狭径部を有するリ
ング状の締結具とを備えたフィルタ装置において、前記
ケース部材の大径部に、開口方向に向って突出する係合
突起部を係合突起部を形成するとともに、前記蓋部材に
は前記係合突起部と係合する係合孔部を形成し、かつ前
記シールプレートの外側縁を前記セットプレートの係合
孔部の少なくとも一部を越えて半径方向外方に延出させ
るとともに、該シールプレートの外側縁を前記セットプ
レートの係合孔部の周縁に一体に固着したフィルタ装置
とした。
【0007】ケース部材の開口端の大径部とは遠心方向
に拡径した部分または同拡径部を含み拡径部分の最大径
で開口方向に延出した円筒部分を示しており、該大径部
よりさらに突出した係合突起部がセットプレートに備え
られた係合部に係合することで、締結具を締め付けると
きにケース部材とセットプレートとの相対的な回動を防
止することができ、カートリッジ式フィルタエレメント
の交換作業を容易にするとともにシール部材の損傷を防
止してシール性の低下を回避できる。
【0008】またシールプレートの外側をセットプレー
トの係合孔部の少なくとも一部を越えて延出させ、係合
孔部周縁に一体に固着したので、係合孔を設けたにもか
かわらずセットプレートの外周縁の剛性を高め、外周面
に設けられた雄ネジの変形を防止して締結具との螺合を
円滑にし着脱性を良好に保つことができる。
【0009】さらにセットプレートの係合孔部はシール
プレートの外周部により一部または全部を塞がれて塵埃
等の侵入を抑制しシール性の低下を防止できる。
【0010】第2の発明は、ケース部材と蓋部材との相
対回転を防止するとともに、蓋部材の係合孔部に近接し
てリブを有することで、係合孔を設けたにもかかわらず
蓋部材の外側縁の剛性を高め、締結具との螺合を円滑に
することができる。またこのリブにシール部材を係合す
ることでシール部材の位置決めも可能である。
【0011】第3の発明は、ケース部材の大径部に対向
する蓋部材の面に係合孔部に近接して係合突起部案内形
状を備えた肉厚部を備えることで、蓋部材の外側縁の剛
性を高めるとともに、ケース部材と蓋部材との嵌合時に
ケース部材の係合突起部を蓋部材の係合部に案内して確
実に係合させることができ、組付け作業を容易にする。
【0012】
【実 施 例】以下図1ないし図6に図示した本発明の
一実施例について説明する。図1は本実施例の自動車用
エレメント交換型のオイルフィルタ装置1の断面図であ
り、図2はその底面図であり、図3は同オイルフィルタ
装置1の分解断面図である。
【0013】有底円筒状のケース10の内部にカートリッ
ジ式のフィルタエレメント20が収容され、ケース10の開
口をセットプレート30がシール材であるOリング40を介
装して覆蓋し、リング状の締結具であるリングナット50
がセットプレート30をケース10に固定する構造である。
【0014】ケース10は、その胴部11の一端部を底部12
が塞ぎ、他方の開口端は胴部11よりも僅かに拡径してフ
ランジ状の大径部13を形成しており、胴部11から大径部
13にかけて段部13aを有し周壁の断面はクランク状とな
っている。該大径部13の端縁は、図4に示すように等間
隔に3箇所係合突起部14が開口方向に突出している。そ
して各係合突起部14は、先端部の外側角部が斜めに切欠
かれてテーパ面15を形成している。
【0015】ケース10の内側には、図1および図3に示
すように、底部12の内面に中心の基部より斜め放射状に
延出した板バネ16が嵌挿される。板バネ16には支持アー
ム16aがやはり放射状に延出していて、同支持アーム16
aはケース10の底部12から胴部11にかけて内面に沿って
撓みながら弾性力で板バネ16を保持することができる。
【0016】また胴部11の下部内周面に帯状部材を沿わ
せて円環状にしたガイド部材17が溶接されており、同ガ
イド部材17は胴部11より、下方へ若干延出していて大径
部13との間にOリング18を位置させる溝を形成してい
る。
【0017】交換可能なカートリッジ式のフィルタエレ
メント20は、濾紙をコルゲート状に折り曲げ全体を円筒
状に形成したフィルタ21の両端面をエレメントプレート
22,23で覆蓋するとともに内周面を多数の孔の設けられ
たホルダープレート24で覆いかつフィルタ21を保持して
いる。円筒状のホルダープレート24の上端開口はリリー
スバルブ25で閉塞されている。
【0018】下側のエレメントプレート23は、内周縁が
波状に屈曲しながら内側へ延出して開口部23aを形成し
ており、同開口部23aは若干下方へ突出している。
【0019】一方セットプレート30は、図3および図5
に図示するように概ね中空の円盤状をなし、周縁部31よ
り内側へ若干下方へ下がって水平底部32を形成したのち
上方へ緩やかに傾斜したテーパ部33を経て円筒状の流出
口34に至る形状を形成している。
【0020】セットプレート30の外径はケース10の大径
部13の径より僅かに大きく周縁部31の外周面には雄ネジ
35が刻設されている。そしてかかる周縁部31の互いに等
間隔に離れた3箇所に前記ケース10の係合突起部14が挿
入可能な切欠き36が形成されている。
【0021】セットプレート30のテーパ部33には、中心
より等しい距離に6個の流入口37が等しい間隔で穿設さ
れている。この流入口37は切欠き36を避けてできるだけ
遠い位置に設けられているので、セットプレート30の強
度低下を防止している。円筒状の流出口34は、テーパ部
33より上方へ突出しており、その外径はフィルタエレメ
ント20の下側のエレメントプレート23のガイド部23aの
内径と略等しく、内周面には雌ネジ38が刻設されてい
る。
【0022】この突出した流出口34の外周に図3に示す
ようにゴム材のバルブ40が嵌合保持され、同バルブ40
は、流出口34への嵌合部40aからテーパ部33に沿って遠
心方向に展開しており、同展開部40bが流入口37を上方
より塞いでいる。
【0023】すなわち流入口37からのオイルの流入は展
開部40bの変形で可能であるが、その反対の流れは阻止
する一方向バルブを構成している。なおバルブ40の嵌合
部40aには前記フィルタエレメント20の下側エレメント
プレート23のガイド部23aを受ける凹部40cが形成され
ている。
【0024】セットプレート30の水平底部32から周縁部
31にかけて、その下面に沿って円環状のシールプレート
41が貼着されており、水平底部32に貼着された部分はリ
ング状のシール部材42を把持し、周縁部31に沿った部分
の外周縁41aは切欠き36に一部かかっている。
【0025】リングナット50は、円筒の一端を中心側に
湾曲せしめた断面L字状をしており、円筒部51の内径は
ケース10の大径部13の外径より僅かに大きく、中心側に
湾曲せしめた狭径部52の内径はケース10の胴部11の外径
より若干大きく胴部11を貫通可能であるが大径部13を貫
通することはできない。
【0026】円筒部51の内周面には、セットプレート30
の外周に設けられた雄ネジ35に螺合する雌ネジ53がセッ
トプレート30の厚みだけ奥側から形成されており、開口
端から雌ネジ53部分まではテーパした誘導部54となって
いる。
【0027】以上の構成からなる本実施例のオイルフィ
ルタ装置1の組付方法を以下説明する。まずケース10の
開口部を上にして大径部13とガイド部材17とで構成する
溝条にOリング18を嵌め込むとともに、ケース10内部に
板バネ16を挿入して底部12に支持アーム16aを撓めて所
定位置に保持させる。
【0028】そしてフィルタエレメント20をケース10内
にリリースバルブ25側を先にして挿入するとエレメント
プレート22が板バネ16の先端に当接して板バネ16を弾性
変形し、フィルタエレメント20を取出し方向に付勢する
ことになる。
【0029】次にセットプレート30でケース10の開口を
覆蓋する。その際セットプレート30の周縁部31に形成さ
れた3箇所の切欠き36をケース10の大径部13の3個の係
合突起部14に位置合わせし、切欠き36に係合突起部14が
入り込むようにする。セットプレート30の切欠き36に係
合突起部14が係合するので、係合状態を外側から容易に
確認することができ、確実に作業を進めることができ
る。
【0030】まずセットプレート30の中央に突出した流
出口34が、フィルタエレメント20のエレメントプレート
23の開口部23aに挿入される。流出口34が開口部23aに
挿入されてバルブ40の流出口34に沿った凹部40cに開口
部23aが嵌合すると、フィルタエレメント20はケース10
内に板バネ16に抗して押し込まれていき、次いでセット
プレート30の切欠き36にケース10の係合突起部14が入り
込む。
【0031】この係合状態においてケース10の大径部13
に嵌まったOリング18が大径部13の段部13aとセットプ
レート30の周縁部31とに挟まれてシールを行いケース10
とセットプレート30とで囲まれた空間を外部から画成
し、またフィルタエレメント20の下側のエレメントプレ
ート23の開口部23aがバルブ40の凹部40cに嵌合しセッ
トプレート30のテーパ部33との間でバルブ40の基端嵌合
部40aを挟着して流入口37に通ずるフィルタ21の外側と
流出口34に通ずるフィルタ21の内側とを遮断する。
【0032】次にリングナット50の誘導部54をケース10
に向けた姿勢でリングナット50をケース10にその底部12
側から嵌挿すると、誘導部54に案内されてリングナット
50は大径部13の外側に被せられ、さらに誘導部54が先に
セットプレート30の周縁部31の切欠き36に嵌挿されるこ
とでリングナット50の円筒部51内周の雌ネジ53を容易か
つ確実にセットプレート30側の雄ネジ35に位置合わせす
ることができる。
【0033】そしてケース10を固定支持してリングナッ
ト50を回転させて雌ネジ53をセットプレート30の雄ネジ
35に螺合していく。ケース10が固定されると係合突起部
14と切欠き36との係合によりセットプレート30も一体に
固定されるので、リングナット50の回転に対してもセッ
トプレート30は空回りすることなく固定され螺合が円滑
に行われる。
【0034】セットプレート30の雄ネジ35とリングナッ
ト50の雌ネジ53の螺合によりセットプレート30はリング
ナット50内に螺入していき、一方でケース10は、その大
径部13をリングナット50の狭径部52により貫通を阻止さ
れて押えられているので、セットプレート30はフィルタ
エレメント20をケース10内に押し込むようにしてリング
ナット50に螺合する。
【0035】したがってバルブ40の嵌合部40aの挟圧は
強くなりフィルタ21の外側と内側との遮断を確実にし、
またOリング18もより強く挟圧されてシール性を高め
る。
【0036】セットプレート30の下面に貼着されたシー
ルプレート41は、外周縁41aがセットプレート30の切欠
き36の少なくとも一部を越えて延出して切欠き36の周縁
に貼着されているので、切欠き36の周縁部の剛性を高く
して外周面の雄ネジ35の変形を防止でき、リングナット
50の螺合および取外しを円滑に行うことができる。
【0037】またリングナット50のセットプレート30へ
の緊締状態で、ケース10の係合突起部14の先端は、セッ
トプレート30の下面に貼着されたシールプレート41のセ
ットプレート30の切欠き36の少なくとも一部を越えて延
出した外周縁41aに接近しており、シールプレート41の
外周縁41aは係合突起部14の内側を覆蓋する構成となっ
ているので、切欠き36の係合突起部14の内側に塵埃が入
り込むのを極力防止して、シール性の低下を回避でき
る。セットプレート30の周縁に設けられた係合突起部14
が係合する切欠き36は、貫通孔としないで切欠いた形と
しているので、セットプレート30の外径を小さくし、結
果としてオイルフィルタ装置1の小型化が図られてい
る。
【0038】こうして組付けられたオイルフィルタ装置
1は、自動車のエンジンに取付けられる。エンジン側の
取付面からは筒状の雄ネジが突出しており、セットプレ
ート30における流出口34の内周の雌ネジ38を螺合させ
る。このときケース10を回転させればセットプレート30
は一体に回転して容易に螺合させることができる。
【0039】また逆にケース10を逆回転してエンジン側
取付部からオイルフィルタ1を取り外し、リングナット
50を回転してセットプレート30との螺合を解けば、図3
に示すように分解することができ、フィルタエレメント
20だけを簡単に交換することができる。
【0040】なおリングナット50の螺合を解くときに、
ケース10の係合突起部14の先端は外側角部が切欠かれて
テーパ面15が形成されているので、螺合を解くときの雌
ネジ53が係合突起部14の先端に引っ掛かることはなく円
滑にリングナット50を外すことができる。また係合突起
部14の先端を内側へ屈曲させておいても、リングナット
50の雌ネジ53を避けることができる。
【0041】以上のように本実施例では、ケース10の係
合突起部14とセットプレート30の切欠き36との係合によ
りケース10とセットプレート30とは相対的回動を阻止さ
れ一体に回動するので、リングナット50の取付け取外し
時やオイルフィルタ1をエンジン取付側に取付け取外し
時にセットプレート30がケース10に対して空回りするこ
とはなく、取付け取外しが容易でカートリッジ式のフィ
ルタエレメント20の交換作業を円滑に行うことができ
る。シールプレート41によりセットプレート30の外周部
の剛性を高く維持していることはリングナット50の着脱
を円滑にしている。
【0042】またケース10とセットプレート30とが相対
的に回動しないので、間に挟まれたOリング18やバルブ
40に損傷を与えることがなく高いシール性を確保するこ
とができる。シールプレート41の外周縁がセットプレー
ト30の切欠き36の少なくとも一部を越えて延出して係合
突起部14の内側への塵埃の侵入を抑制していることもシ
ール性向上に寄与している。
【0043】次にセットプレートの下面に貼着されるシ
ールプレートの変形例を図7に示す。同例はシールプレ
ート60以外は前記実施例と同様の部材を用いているので
同じ符号を用いる。
【0044】同例のシールプレート60の外周縁部61は、
セットプレート30の周縁部31の下面に沿って切欠き36に
僅かにかかり、さらに下方へ若干屈曲後遠心方向へ延出
して、その端縁はリングナット50をセットプレート30に
螺合したときのリングナット50の雌ネジ53を覆って円筒
部51の内周面の雌ネジ53のない部分51aに近接してい
る。
【0045】したがってセットプレート30の切欠き36
は、シールプレート60の外周縁部61とリングナット50と
により略塞がれて塵埃の侵入を極力抑制し、シール性を
さらに向上させることができる。
【0046】次に別実施例を図8および図9に示す。同
例はセットプレート70の周縁部71の内側になる面に円環
状の突条からなる2条のリブ73, 74を互いに若干径を変
えて形成したものである。径の大きい方のリブ74は切欠
き72の内側に切欠き72に沿って形成されている。
【0047】このリブ73, 74は間にOリング76の仮固定
用のガイドとなるとともにセットプレート70の周縁部71
の剛性を高めてセットプレート70の外周部と雄ネジ75の
変形を防止し、リングナット50の着脱を円滑に行うこと
ができるようにしている。
【0048】なお、本発明では、セットプレート70側の
リブ73, 74がOリング76をガイドするので、前記実施例
におけるケース10の内周面に溶接されたガイド部材17は
必要とされない。
【0049】この実施例の変形例としてセットプレート
70の切欠き72の周縁にリブ74とともにリブ74から遠心方
向に延出してリブ80, 81を設けた例を図10に示す。新設
のリブ80, 81は前記図9のセットプレート70の斜視図に
おいて、2点鎖線で示すように切欠き72の周縁に設けら
れており、上端にいく程先細となってケース10側の係合
突起部14を案内する形状となっているので、係合突起部
14の切欠き72への係合を容易かつ確実にすることがで
き、組付作業を容易にする。
【0050】このように本実施例ではセットプレート70
の周縁部71はリブ73, 74が形成されるとともに、さらに
切欠き72の周縁にリブ80, 81が形成されているので、セ
ットプレート70の外周縁は増々剛性を高くしてセットプ
レート70の雄ネジ75の変形は防止され、リングナット50
の着脱を常に円滑にすることができる。
【0051】次に別の実施例を図11に示し説明する。前
記実施例では、セットプレート70に2条のリブ73, 74を
設けたが、本実施例はこれを1条のリブ93としたもので
ある。
【0052】図11に示すように本例のセットプレート90
には周縁部91の切欠き92に近接して1条のリブ93が形成
されており、シール部材であるOリング95は円環状のリ
ブ93の径と等しい径をしており、断面が半円弧状をなし
て内側に溝が形成されている。
【0053】したがって組付け時には、セットプレート
90のリブ93にOリング95の溝を嵌合させて位置決めしケ
ース10に覆蓋する。リングナット50の螺合により緊締さ
れると、Oリング95はケース10の大径部13の段部13aと
セットプレート90のリブ93に挟圧されてシール性を高め
る。
【0054】また以上の実施例ではセットプレート周縁
部を切欠いていたが、周縁部に切欠きでなく周縁部近傍
に係止孔を設けてもよく、外周縁部の剛性を高めること
ができ、リングナットの着脱を円滑にすることができ
る。
【0055】
【発明の効果】第1の発明によれば、ケースの開口端に
形成された係合突起部がセットプレートに備えられた係
合部に係合することで、締結具を締め付けるときにケー
スとセットプレートとの相対的な回動を阻止してカート
リッジ式フィルタエレメントの交換作業を容易にするこ
とともにシール部材の損傷を防止することができ、シー
ル性の低下を回避できる。
【0056】またシールプレートの延出部をセットプレ
ートの係合部の少なくとも一部を越えて延出させること
で、セットプレートの外周縁部の剛性を高め雄ネジの変
形や破損を防止して締結具の着脱を円滑に行うことが可
能である。
【0057】さらにシールプレートの延出部がセットプ
レートの切欠きをケースの係合突起部とともに塞いで塵
埃の侵入を防止し、結果としてシール性の向上を図るこ
とができる。
【0058】第2の発明によれば、蓋部材の周縁部にリ
ブを設けることで、周縁部の剛性を高くすることがで
き、締結具の着脱を円滑にすることができる。このリブ
はまた組付け時にシール部材の位置決めに用いることが
できる。
【0059】第3の発明によれば、ケース部材の大径部
に対向する蓋部材の面に係合突起部案内形状を備えた肉
厚部を備えることで、蓋部材の外側縁の剛性を高めると
ともに、ケース部材と蓋部材との嵌合時にケース部材の
係合突起部を蓋部材の係合部に案内して確実に係合させ
ることができ、組付け作業を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のオイルフィルタ装置の
断面図である。
【図2】同底面図である。
【図3】同装置の分解断面図である。
【図4】同装置のケースの斜視図である。
【図5】同装置のセットプレートの斜視図である。
【図6】要部拡大断面図である。
【図7】別実施例の要部拡大断面図である。
【図8】また別の実施例の要部拡大断面図である。
【図9】同例におけるセットプレートの斜視図である。
【図10】また別の実施例の要部拡大断面図である。
【図11】さらに別の実施例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…オイルフィルタ装置、10…ケース、11…胴部、12…
底部、13…大径部、14…係合突起部、15…テーパ面、16
…板バネ、17…ガイド部材、18…Oリング、20…フィル
タエレメント、21…フィルタ、22, 23…エレメントプレ
ート、24…ホルダープレート、25…リリースバルブ、30
…セットプレート、31…周縁部、32…水平底部、33…テ
ーパ部、34…流出口、35…雄ネジ、36…切欠き、37…流
入口、38…雌ネジ、40…バルブ、41…シールプレート、
50…リングナット、51…円筒部、52…狭径部、53…雌ネ
ジ、54…誘動部、60…セットプレート、61…周縁部、62
…切欠き、63…テーパ面、64…シールプレート、70…セ
ットプレート、71…周縁部、72…切欠き、73,74…リ
ブ、75…雄ネジ、76…Oリング、80,81…リブ、90…セ
ットプレート、91…周縁部、92…切欠き、93…リブ、95
…Oリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−21910(JP,A) 特開 平7−100307(JP,A) 特開 平7−100308(JP,A) 実開 平5−56205(JP,U) 実開 昭60−179305(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 27/08 B01D 35/02 F01M 11/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部の先端における開口端を当該胴部よ
    りも拡径して大径部とした有底筒状のケース部材と、こ
    のケース部材内に収容される濾材と、前記胴部の開口端
    を覆蓋しつつ前記ケース部材の内外を連通する連通孔を
    備えるとともに外周側面に雄ネジ部を備えたセットプレ
    ートと、前記セットプレートの外側の面に取付けられる
    円板状のシールプレートと、内周面に前記セットプレー
    トの雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部を有して前記ケース
    部材の大径部よりも小径の狭径部を有するリング状の締
    結具とを備えたフィルタ装置において、 前記ケース部材の大径部に、開口方向に向って突出する
    係合突起部を形成するとともに前記セットプレートには
    前記係合突起部と係合する係合孔部を形成し、 かつ前記シールプレートの外側縁を前記セットプレート
    の係合孔部の少なくとも一部を越えて半径方向外方に延
    出させるとともに、該シールプレートの外側縁を前記セ
    ットプレートの係合孔部の周縁に一体に固着したことを
    特徴とするフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 胴部の先端における開口端を当該胴部よ
    りも拡径して大径部とした有底筒状のケース部材と、こ
    のケース部材内に収容される濾材と、前記胴部の開口端
    を覆蓋しつつ前記ケース部材の内外を連通する連通孔を
    備えるとともに外周側面に雄ネジ部を備えた蓋部材と、
    内周面にこの蓋部材の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部を
    有して前記ケース部材の大径部よりも小径の狭径部を有
    するリング状の締結具とを備えたフィルタ装置におい
    て、 前記ケース部材の大径部に、開口方向に向って突出する
    係合突起部を形成するとともに、前記蓋部材には前記係
    合突起部と係合する係合孔部を形成し、 かつ前記蓋部材の係合孔部に近接して前記ケース部材の
    大径部に対向する蓋部材の面に環状の突条からなるリブ
    を形成し、同リブに環状シール部材を係合させたことを
    特徴とするフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 胴部の先端における開口端を当該胴部よ
    りも拡径して大径部とした有底筒状のケース部材と、こ
    のケース部材内に収容される濾材と、前記胴部の開口端
    を覆蓋しつつ前記ケース部材の内外を連通する連通孔を
    備えるとともに外周側面に雄ネジ部を備えた蓋部材と、
    内周面にこの蓋部材の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部を
    有して前記ケース部材の大径部よりも小径の狭径部を有
    するリング状の締結具とを備えたフィルタ装置におい
    て、 前記ケース部材の大径部に、開口方向に向って突出する
    係合突起部を形成するとともに、前記蓋部材には前記係
    合突起部と係合する係合孔部を形成し、 かつ前記蓋部材の係合孔部に近接して前記ケース部材の
    大径部に対向する蓋部材の面に係合突起部案内形状を備
    えた肉厚部を設けたことを特徴とするフィルタ装置。
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