JP3337964B2 - 車両用内装部品の衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用内装部品の衝撃吸収構造

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JP3337964B2
JP3337964B2 JP35138397A JP35138397A JP3337964B2 JP 3337964 B2 JP3337964 B2 JP 3337964B2 JP 35138397 A JP35138397 A JP 35138397A JP 35138397 A JP35138397 A JP 35138397A JP 3337964 B2 JP3337964 B2 JP 3337964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、車両用内装部品の衝撃吸収構造
に係り、特に、車両用内装部品本体と車両のボデー構成
部品との間の空間内に衝撃吸収構造体を配設して、該内
装部品本体に加えられる衝撃を、該衝撃吸収構造体の変
形により吸収せしめるようにした車両用内装部品の衝撃
吸収構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、自動車等の車両においては、車室
内の意匠性を高めること等を目的として、ボデーの一部
を構成するボデー構成部品の車室側の内面が、そのボデ
ーの構成部位に応じて、インストルメントパネルやドア
トリム、ピラーガーニッシュ等の各種の内装部品にて覆
われている。
【0003】そして、それら各種の内装部品の多くのも
のにあっては、従来から、その本体とボデー構成部品と
の間の空間内に、合成樹脂製の薄い平板からなるリブの
複数が格子状に組み合わされて構成された衝撃吸収構造
体が配設されて、衝突事故時等における、該内装部品の
本体への乗員の接触に伴って生ずる衝撃が、かかる衝撃
吸収構造体の変形により吸収せしめられ得るようになっ
ており、それによって、乗員の保護が可及的に図られ得
るように構成されているのである。
【0004】ところが、本発明者等が、このような衝撃
吸収構造を有する車両用内装部品として、自動車のセン
ターピラーを覆うピラーガーニッシュを用い、このピラ
ーガーニッシュに対して様々な衝撃試験を行なった結
果、該ピラーガーニッシュにおいて、以下に示す如き問
題が生ずることが確認されたのである。
【0005】すなわち、かかるピラーガーニッシュにお
いては、センターピラーの高さ方向中間部に設けられる
前部座席用のシートベルト機構を車室内に露呈せしめる
ために、通常、該ピラーガーニッシュの本体の略中央部
に窓部が設けられており、また、それらピラーガーニッ
シュ本体とセンターピラーとの間に配設される衝撃吸収
構造体の略中央部にも、シートベルト機構配設用の空間
が形成されているが、このピラーガーニッシュ本体にお
ける前記窓部の周囲に衝撃が加えられた場合、該窓部に
対応して位置するシートベルト機構配設用空間の周囲に
配置される衝撃吸収構造体の一部が、かかる衝撃によっ
て、該本体の被衝撃部位と、センターピラーにおける該
本体の被衝撃部位に対する対向部位との間からすり抜け
るようにして、該シートベルト配設用空間内に向かっ
て、或いはその反対方向に向かって移動してしまうこと
が往々にしてあったのである。
【0006】従って、この結果から、従来の車両用内装
部品の衝撃吸収構造にあっては、衝撃吸収構造体が配設
される該内装部品の本体とボデー構成部品との間に、衝
撃吸収構造体の移動可能な空間が存在する場合、該内装
部品本体に加えられる衝撃によって衝撃吸収構造体が移
動してしまい、そのために、衝撃吸収構造体の十分な変
形量を確保することが困難となって、かかる衝撃吸収構
造体の変形による衝撃エネルギーの吸収が十分に且つ確
実に為され得なくなる恐れが大きいことが判明したので
ある。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、衝撃吸収構造体の配設状態に拘わらず、
車両用内装部品本体に加えられる衝撃による衝撃吸収構
造体の移動が有効に阻止され得て、該衝撃吸収構造体の
十分な変形量が確保され得、以て該内装部品本体に加え
られる衝撃のエネルギーが十分に且つ確実に吸収され得
るようにした車両用内装部品の衝撃吸収構造を提供する
ことにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題の解決のために、本発
明にあっては、可撓性を有する車両用内装部品本体と、
車両ボデーの一部を構成する、剛性を有するボデー構成
部品との間の空間内に、平板からなるリブの複数が格子
状に組み合わされて構成された衝撃吸収構造体を配設し
て、該車両用内装部品本体に加えられる衝撃を、該衝撃
吸収構造体の変形により吸収せしめるようにした車両用
内装部品の衝撃吸収構造において、前記車両用内装部品
本体に加わる衝撃により、該車両用内装部品本体と前記
ボデー構成部品との対向方向に直角な方向に、前記衝撃
吸収構造体が移動するのを阻止する移動阻止手段を設け
たことを、その特徴とするものである。
【0009】すなわち、本発明に従う車両用内装部品の
衝撃吸収構造においては、内装部品本体とボデー構成部
品との間の空間内に配設される衝撃吸収構造体の、該内
装部品本体に加えられる衝撃による移動が、移動阻止手
段によって阻止され得るようになっていることから、該
内装部品の本体とボデー構成部品との間に、衝撃吸収構
造体の移動可能な空間が存在する場合にあっても、衝撃
吸収構造体が、該内装部品本体の被衝撃部位と、ボデー
構成部品の該被衝撃部位に対する対向部位との間からす
り抜けるようにして、該空間内に移動してしまうことが
有効に阻止され得るのである。
【0010】従って、このような本発明に従う車両用内
装部品の衝撃吸収構造にあっては、衝撃吸収構造体の配
設状態に拘わらず、内装部品本体に加えられる衝撃によ
る衝撃吸収構造体の十分な変形量が常に確実に確保され
得、それによって、該内装部品本体に加えられる衝撃の
エネルギーが十分に且つ確実に吸収され得るのである。
そして、その結果として、優れた衝撃吸収性能が極めて
効果的に発揮され得て、衝突事故の発生時等において、
車両用内装部品に接触する乗員の安全が、より一層有効
に図られ得ることとなるのである。
【0011】また、かかる本発明に従う車両用内装部品
の衝撃吸収構造の有利な態様の一つによれば、前記移動
阻止手段が、前記格子状に組み合わされた複数のリブに
して、前記衝撃吸収構造体の移動方向に互いに対向しつ
つ、該移動方向とは直角な方向に対を為して延びるリブ
を含んでなり、該対を為すリブの両方が、それぞれ、該
内装部品本体側から該ボデー構成部品側に向かって、漸
次互いに離隔する方向に傾斜させられて配置されるか、
若しくは該対を為すリブの何れか一方が、他方のリブに
対して漸次離隔する方向に傾斜させられ、且つその何れ
か他方が、該ボデー構成部品の該内装部品本体との対向
方向に平行に延びるように配置されて、前記内装部品本
体に加えられる衝撃により、それら対を為すリブ同士
が、該内装部品本体側から該ボデー構成部品側に向かっ
て、互いに離隔する方向に広がるように変形せしめられ
ることによって、前記衝撃吸収構造体の移動が阻止され
るように構成されることとなる。
【0012】このような構成を有する車両用内装部品の
衝撃吸収構造にあっては、衝撃吸収構造体が、内装部品
本体に加えられる衝撃による移動方向に互いに対向しつ
つ、該移動方向とは直角な方向に対を為して延びるリブ
を有して構成され、また、この対を為すリブ同士が、か
かる衝撃により、内装部品本体側からボデー構成部品側
に向かって、互いに離隔する方向に広がるように変形せ
しめられるような構造をもって成っているところから、
それら対を為すリブの変形に伴って、衝撃吸収構造体に
対して、内装部品本体に加えられる衝撃による移動方向
の両方向に移動させられる作用力が作用せしめられ得、
それによって、衝撃吸収構造体を相反する方向に移動さ
せる作用力が、互いに相殺せしめられ得て、結果的に、
該衝撃吸収構造体の移動が阻止され得るのである。
【0013】しかも、かかる車両用内装部品の衝撃吸収
構造にあっては、対を為すリブの両方が、それぞれ、内
装部品本体側からボデー構成部品側に向かって、漸次互
いに離隔する方向に傾斜させられて配置されるか、若し
くは該対を為すリブの何れか一方が、内装部品本体側か
らボデー構成部品側に向かって、他方のリブに対して漸
次離隔する方向に傾斜させられ、且つその何れか他方
が、ボデー構成部品の内装部品本体との対向方向に平行
に延びるように配置されているところから、対を為すリ
ブの両方が内装部品本体側からボデー構成部品側に向か
って、漸次互いに接近する方向に傾斜させられて配置さ
れるか、若しくはそれらの両方がボデー構成部品の内装
部品本体との対向方向に平行に延びるように配置された
衝撃吸収構造体を有する従来構造とは異なり、内装部品
本体における、対を為すリブ同士の間に対応する部位に
対して加えられる衝撃が、ボデー構成部品との対向方向
に平行な方向に対して所定角度傾斜した方向をもって加
えられても、かかる衝撃の入力方向の延長線とボデー構
成部品との交点が、該ボデー構成部品において、対を為
すリブ同士の間に対応する部位に、極めて良好に位置せ
しめられ得るのである。
【0014】それ故、かかる車両用内装部品の衝撃吸収
構造においては、内装部品本体に対する衝撃が、ボデー
構成部品との対向方向に平行な方向に対して所定角度傾
斜した方向をもって加えられた際に、該内装部品本体が
撓み変形せしめられて、該衝撃の荷重が、集中荷重とし
て衝撃吸収構造体に加えられても、衝撃吸収構造体全体
が、衝撃により変形せしめられた内装部品本体とボデー
構成部品との間の空間内で回転せしめられるようなこと
も、有利に回避され得るのであり、それによって、内装
部品本体に加えられる衝撃による衝撃吸収構造体の移動
が有効に阻止され得るのである。
【0015】さらに、かかる車両用内装部品の衝撃吸収
構造にあっては、上述の如き構造からして、対を為すリ
ブの両方が内装部品本体側からボデー構成部品側に向か
って、漸次互いに接近する方向に傾斜させられて配置さ
れるか、若しくはそれらの両方がボデー構成部品の内装
部品本体との対向方向に平行な方向に延びるように配置
された衝撃吸収構造体を有する従来構造に比して、内装
部品本体における、対を為すリブ同士の間に対応する部
位が、狭く構成され得ているのであり、それによって、
かかる部位に加えられる衝撃にて内装部品本体が撓み変
形せしめられて、該衝撃の荷重が、集中荷重として衝撃
吸収構造体に加えられても、対を為すリブに対して、該
衝撃荷重が確実に加えられ得るのである。そして、その
結果、それら対を為すリブ同士が、そのような衝撃荷重
により、内装部品本体側からボデー構成部品側に向かっ
て、互いの離隔する方向に広がるように、確実に変形せ
しめられ得、以て、内装部品本体に加えられる衝撃によ
る衝撃吸収構造体の移動が有効に阻止され得ることとな
るのである。
【0016】従って、このような本発明に従う車両用内
装部品の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収構造体の配
設状態に拘わらず、該衝撃吸収構造体が、内装部品本体
に加えられる衝撃によって、より確実に且つ十分に変形
せしめられ得て、内装部品本体に加えられる衝撃のエネ
ルギーが、より一層十分に吸収され得るのであり、その
結果として、優れた衝撃吸収性能が更に一層効果的に発
揮され得ることとなるのである。
【0017】また、本発明に従う車両用内装部品の衝撃
吸収構造の好ましい態様の一つによれば、前記移動阻止
手段が、前記格子状に組み合わされた複数のリブにし
て、前記衝撃吸収構造体の移動方向に直角な方向に延び
るリブと、前記車両用内装部品本体と前記ボデー構成部
品のそれぞれの対向部位の少なくとも一方に設けられた
突出部とを含んでなり、前記衝撃吸収構造体の、前記内
装部品本体に加えられる衝撃による変形に伴って、該突
出部が、該移動方向に直角な方向に延びるリブに係合さ
せられることにより、前記衝撃吸収構造体の移動が阻止
されるように構成されることとなる。
【0018】このような構成を有する車両用内装部品の
衝撃吸収構造にあっても、内装部品の本体とボデー構成
部品との間における衝撃吸収構造体の移動可能な空間内
への衝撃吸収構造体の移動が有効に阻止され得て、内装
部品本体に加えられる衝撃によって変形せしめられる該
衝撃吸収構造体の変形量が確実に確保され得るのであ
り、それによって、かかる衝撃のエネルギーを十分に吸
収し得る、優れた衝撃吸収性能が、極めて効果的に発揮
され得るのである。
【0019】さらに、本発明の望ましい態様の一つによ
れば、前記突出部が、前記格子状に組み合わされた複数
のリブのうち、前記衝撃吸収構造体の移動方向に互いに
対向しつつ、該移動方向とは直角な方向に対を為して延
びるリブ同士の間に突入位置せしめられて、前記車両用
内装部品本体に加えられる衝撃による該衝撃吸収構造体
の変形に伴って、それら対を為すリブの両方に係合せし
められるように構成される。
【0020】かかる本発明に従う車両用内装部品の衝撃
吸収構造にあっては、一つの突出部によって、衝撃吸収
構造体の二方向への移動が効果的に阻止され得るといっ
た利点が得られることとなるのである。
【0021】また、かかる車両用内装部品の衝撃吸収構
造においては、特に、突出部の両側に位置する、対を為
すリブが、漸次互いに離隔する方向や接近する方向に、
それぞれ傾斜して延びるように配置されると共に、突出
部が、それら対を為すリブの間隔の広い側から狭い側に
向かって突出するように設けられている場合、該対を為
すリブの変形に伴って、該突出部が、それら対を為すリ
ブの間に食い込みつつ、該リブの両方に係合せしめられ
得ることとなり、それによって、衝撃吸収構造体の移動
が、より確実に阻止され得るのである。
【0022】なお、このような本発明に従う車両用内装
部品の衝撃吸収構造は、ピラーガーニッシュの衝撃吸収
構造に対して、極めて有利に適用され得ることとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る車両用内装部品の衝撃吸
収構造の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明
することとする。
【0024】先ず、図1及び図2には、本発明に従う衝
撃吸収構造を有する車両用内装部品として、自動車の車
室内に、センターピラーを覆って配設されるピラーガー
ニッシュの一例が、概略的に示されている。それら図1
及び図2からも明らかなように、ピラーガーニッシュ1
0は、ピラーガーニッシュ本体12と衝撃吸収構造体1
4とを有して、構成されている。
【0025】より具体的には、このピラーガーニッシュ
10の本体12は、所定のゴム材料等が配合されて補強
されたポリプロピレンやABS等の可撓性を有する樹脂
材料から成っている。また、かかる本体12にあって
は、全体として、湾曲面形状の内側面を有する、長手の
筐体形状を呈しており、車両のセンターピラー15(図
2において仮想線で示す。)の車室側の内面を覆い得る
長さと幅とを有して、構成されている。なお、図1中、
13は、本体12を厚さ方向に貫通する窓部であって、
後述する如く、ピラーガーニッシュ本体12がセンター
ピラー15を覆って配置された際に、該センターピラー
15に設けられるシートベルト機構部(図示せず)を車
室内に露出せしめるためのものである。
【0026】一方、図2及び図3に示される如く、衝撃
吸収構造体14は、本体12の長手方向(図2中、紙面
に垂直な方向、及び図3中、上下方向)、換言すれば、
縦方向に延びる縦リブ16と、該本体12の幅方向(図
2及び図3中、何れも左右方向)、即ち、横方向に延び
る横リブ18とを、それぞれ複数有している。また、こ
の縦リブ16と横リブ18は、何れも 所定のゴム材料
の配合により延性が高められたポリプロピレンやポリエ
チレン等の樹脂材料から成っている。更に、それら縦リ
ブ16と横リブ18は、薄肉の平板形状を呈しており、
特に、横リブ18にあっては、その高さ方向一方側の辺
縁部が、前記ピラーガーニッシュ本体12の内側面に対
応した湾曲面形状とされている。そして、そのような複
数の横リブ18が、互いに対向し、且つその対向方向に
所定間隔をおいて一列に配されている一方、複数の縦リ
ブ16が、それら複数の横リブ18の対向面間におい
て、横方向に4列で並列的に並べられ、且つ該複数の横
リブ18を相互に連結するように配されている。
【0027】すなわち、かかる衝撃吸収構造体14にあ
っては、合成樹脂製の薄肉平板からなる縦リブ16と横
リブ18のそれぞれ複数のものが、格子状に一体的に組
み付けられて、構成されているのである。なお、この衝
撃吸収構造体14においては、その長手方向中間部位に
配置される横リブ18の幾つかのものが、それぞれの長
さ方向(図3中、左右方向)中間部位において部分的に
切除されており、それによって、該衝撃吸収構造体14
の中央部位に、センターピラー15に設けられる前記シ
ートベルト機構部(図示せず)が挿通せしめられる挿通
空間20が形成されている。また、図3中、21は、衝
撃吸収構造体14を前記ピラーガーニッシュ本体12に
取り付けるための取付部である。
【0028】而して、かかる衝撃吸収構造体14が、前
記挿通空間20を前記ピラーガーニッシュ本体12の窓
部13に対応させつつ、横リブ18の湾曲面形状とされ
た辺縁部の側において、該本体12の筐体形状の内側面
上に配置され、またそのような配置状態下で、前記取付
部21において、本体12に対してネジ止めされて、取
り付けられている。これによって、ピラーガーニッシュ
本体12の内側面上、即ち車室側とは反対側の、センタ
ーピラー15との対向面上に、衝撃吸収構造体14が一
体的に組み付けられて、ピラーガーニッシュ10が、構
成されているのである。
【0029】そしてまた、そのような構成とされたピラ
ーガーニッシュ10が、図2に示される如く、従来と同
様な構造により、その本体12とセンターピラー15と
の間に衝撃吸収構造体14を配設した状態で、センター
ピラー15の車室側の内面に対して、それを覆うように
固定されているのであり、以てかかるピラーガーニッシ
ュ10の本体12に対して、乗員の頭部等が接触せしめ
られて、衝撃が加えられた際に、その衝撃が、該本体1
2の内側面上に配設された衝撃吸収構造体14の変形に
よって、有効に吸収せしめられ得るようになっているの
である。
【0030】ところで、本具体例のピラーガーニッシュ
10にあっては、特に、それを構成する衝撃吸収構造体
14の複数のリブ16,18のうち縦リブ16の配置構
造が、部分的に異ならしめられている。
【0031】すなわち、かかるピラーガーニッシュ10
の衝撃吸収構造体14においては、前述した如く、複数
の縦リブ16が、衝撃吸収構造体14の幅方向に4列の
並列形態をもって、その長手方向に延びるように配置さ
れているのであるが、図2及び図3からも明らかなよう
に、衝撃吸収構造体14の中央部に設けられた挿通空間
20を挟んで、その長手方向の両側部分に位置せしめら
れる縦リブ16のうち、中央の2列の縦リブ16aは、
それぞれ、センターピラー15とピラーガーニッシュ本
体12との対向方向に平行に延びる状態で配置せしめら
れており、また、両側の2列の縦リブ16bは、衝撃吸
収構造体14の幅方向に隣り合うもの同士が、それぞ
れ、本体12側からセンターピラー15側に向かって、
互いに接近する方向に傾斜して延びるように、換言すれ
ば、本体12とセンターピラー15との対向方向に対し
て所定の角度をもって、センターピラー15における、
該本体12の幅方向中央部分と対向する部位に向かって
傾斜して延びるように配置されている。
【0032】これによって、本具体例のピラーガーニッ
シュ10においては、車室内への取付状態下で、ピラー
ガーニッシュ本体12の高さ方向両端部における、筐体
形状の底部に相当する幅方向中央部位に対して、乗員の
頭部等が接触せしめられて、その衝撃が、該本体12と
センターピラー15との対向方向と略平行な方向、例え
ば、図2中、矢印アにて示される方向に加えられた際
に、主として、かかる衝撃の入力方向と略同一方向に延
びる、前記中央の2列の縦リブ16aと横リブ18とが
変形せしめられるようになっている。また、該本体12
における、筐体形状の角部や側壁部に相当する幅方向両
端部位に対して、乗員の頭部等が接触せしめられて、そ
の衝撃が、該本体12とセンターピラー15との対向方
向に対して所定の角度をもって、センターピラー15に
おける、該本体12の幅方向中央部分と対向する部位に
向かって傾斜する方向、例えば、図2中、矢印イにて示
される方向に加えられた際には、主として、その衝撃の
入力方向と略同一方向に延びる、前記両側2列のうちの
一方の列の縦リブ16bと横リブ18とが変形せしめら
れるようになっている。そして、その結果として、ピラ
ーガーニッシュ本体12に加えられる衝撃が、その入力
方向に拘わらず、有効に吸収せしめられ得るようになっ
ているのである。
【0033】一方、図3及び図4に示される如く、衝撃
吸収構造体14の中央部に設けられた挿通空間20を挟
んで、その幅方向の両側部分に位置せしめられる縦リブ
16のうち、中央の2列の縦リブ16cは、それぞれ、
衝撃吸収構造体14の幅方向に隣り合うもの同士が、ピ
ラーガーニッシュ本体12側からセンターピラー15側
に向かって、互いに接近する方向に傾斜せしめられて配
置されており、また、両側の2列の縦リブ16dは、そ
れぞれ、衝撃吸収構造体14の幅方向に隣り合うもの同
士が、該本体12側からセンターピラー15側に向かっ
て、互いに離隔する方向に傾斜せしめらて配置されてい
る。即ち、かかる衝撃吸収構造体14にあっては、挿通
空間20を間に挟んだ、幅方向の両側に設けられ、該幅
方向に互いに対向しつつ、対を為して延びる、複数組の
縦リブ16c,16dが、それぞれ、本体12側からセ
ンターピラー15側に向かって、漸次互いに離隔する方
向に傾斜させられて、換言すれば、逆ハの字形状を呈す
るように配置されているのである。
【0034】そして、これによって、本具体例のピラー
ガーニッシュ10にあっては、車室内への取付状態下
で、ピラーガーニッシュ本体12の高さ方向中間部にお
ける、該本体12の筐体形状の角部や側壁部に相当する
幅方向両端部位に対して、乗員の頭部等が接触せしめら
れて、その衝撃が、該本体12とセンターピラー15と
の対向方向と平行な方向に対して所定の角度をもって、
センターピラー15における、該本体12の幅方向中央
部分と対向する部位に向かって傾斜する方向、例えば、
図4中、矢印ウにて示される方向に加えられた際には、
対を為す縦リブ16c,16dの両方と横リブ18とが
変形せしめられるようになっており、特に、該対を為す
縦リブ16c,16dの両方が、ピラーガーニッシュ本
体12側からセンターピラー15側に向かって、互いに
離隔する方向に広がるように変形せしめられるようにな
っているのである。
【0035】それ故、かかるピラーガーニッシュ10に
あっては、対を為す縦リブ16c,16dの上述の如き
変形に伴って、それら対を為す縦リブ16c,16dが
設けられる、衝撃吸収構造体14の、前記挿通空間20
を挟んだ両側部分に対して、該対を為す縦リブ16c,
16dの互いに離隔する方向、即ち、衝撃吸収構造体1
4の幅方向の両側方向に移動させる作用力が作用せしめ
られ得、それによって、かかる衝撃吸収構造体14の挿
通空間20を挟んだ両側部分を、それぞれ、相反する方
向に移動させる作用力が、互いに相殺せしめられ得るの
である。そして、その結果、該衝撃吸収構造体14の挿
通空間20を挟んだ両側部分が、挿通空間20内に向か
って相互に接近する方向や、それとは反対方向に移動せ
しめられるようなことが、有利に阻止され得るのであ
る。このことから明らかなように、本具体例では、対を
為す縦リブ16c,16dによって、衝撃吸収構造体1
4の移動を阻止する移動阻止手段が、構成されているの
である。
【0036】しかも、かかるピラーガーニッシュ10に
おいては、前述の如く、対を為す縦リブ16c,16d
が、本体12側からセンターピラー15側に向かって、
漸次互いに離隔する方向に傾斜させられて配置されてい
るところから、図4中、矢印ウにて示されるように、そ
れら本体12とセンターピラー15との対向方向に対し
て、対を為す縦リブ16c,16dのうちの何れか一方
の側(図4では、リブ16dの側)に接近する方向に向
かって所定角度で傾斜する方向をもって、本体12にお
ける、該対を為す縦リブ16c,16dの間に対応する
部位に衝撃が加えられた際に、かかる衝撃の入力方向の
延長線(図4中、仮想線で示す。)とセンターピラー1
5との交点エが、該センターピラー15において、対を
為す縦リブ16c,16dの間に対応する部位に、良好
に位置せしめられ得るのである。
【0037】そして、それによって、かかるピラーガー
ニッシュ10にあっては、図4中、矢印ウにて示される
方向の、本体12に対する衝撃により、該本体12が撓
み変形せしめられて、該衝撃の荷重が、集中荷重として
衝撃吸収構造体14に加えられても、衝撃吸収構造体1
4全体が、衝撃により変形せしめられた本体12とセン
ターピラー15との間の空間内で回転せしめられるよう
なことも、有利に回避され得るのであり、以て、本体1
2に加えられる衝撃による衝撃吸収構造体14の移動が
有効に阻止され得るのである。
【0038】さらに、かかるピラーガーニッシュ10に
あっては、前述の如く、対を為す縦リブ16c,16d
が、本体12側からセンターピラー15側に向かって、
漸次互いに離隔する方向に傾斜させられて配置されてい
るところから、本体12における、対を為す縦リブ16
c,16dの間に対応する部位が、比較的狭く構成され
得るのであり、それによって、かかる部位に加えられる
衝撃にて本体12が撓み変形せしめられて、該衝撃の荷
重が、集中荷重として衝撃吸収構造体14に加えられて
も、それら対を為す縦リブ16c,16dに対して、該
衝撃荷重が確実に加えられ得るのである。そして、その
結果、前述のように、それら対を為す縦リブ16c,1
6dが、該衝撃荷重により、内装部品本体側からボデー
構成部品側に向かって、互いに離隔する方向に広がるよ
うに、確実に変形せしめられ得、以て、かかる衝撃によ
る衝撃吸収構造体14の移動が有効に阻止され得ること
となるのである。
【0039】従って、このような本具体例に係るピラー
ガーニッシュ10にあっては、従来品とは異なり、衝撃
吸収構造体14の、前記挿通空間20を間に挟んだ両側
部分が、本体12に加えられる衝撃によって、該挿通空
間20内に向かう方向や、それとは反対方向に移動する
ようなことが極めて有効に阻止されつつ、より確実に且
つ十分に変形せしめられ得るのであり、それによって、
該衝撃のエネルギーがより一層十分に吸収され得、以て
優れた衝撃吸収性能が、更に一層効果的に発揮され得る
こととなるのである。
【0040】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明
は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるもので
はない。
【0041】例えば、前記具体例では、対を為す縦リブ
16c,16dが、ピラーガーニッシュ本体12側にセ
ンターピラー15側に向かって、互いに離隔する方向に
広がるように変形せしめられるようになっていることに
よって、衝撃吸収構造体14の移動が阻止され得るよう
に構成されていたが、図5に示されるように、センター
ピラー15のピラーガーニッシュ本体12との対向部位
に、該本体12に向かって突出し、且つ、先端部におい
て、対を為す縦リブ16c,16dの間に突入位置せし
められる突出部22を設けて、該本体12に加えられる
衝撃により衝撃吸収構造体14が変形せしめられるに伴
って、各突出部22が、対を為す縦リブ16c,16d
にそれぞれ係合せしめられるように為し、それによっ
て、衝撃吸収構造体14の移動を阻止するように構成す
ることも可能である。即ち、衝撃吸収構造体14の移動
阻止手段を、対を為す縦リブ16c,16dとセンター
ピラー15に設けた突出部22とにて、構成しても良い
のである。
【0042】なお、このような構成によれば、図6から
も明らかなように、衝撃吸収構造体14の変形に伴っ
て、一つの突出部20により、衝撃吸収構造体14の二
方向(図6では、挿通空間20内に向かう方向と、その
反対の方向)への移動が阻止され得るばかりでなく、各
突出部22が、対を為す縦リブ16c,16dの間に食
い込みつつ、それら対を為す縦リブ16c,16dの両
方に係合せしめられ得、それによって、衝撃吸収構造体
14の移動が、より確実に阻止され得ることとなる。
【0043】また、そのような衝撃吸収構造体14の移
動阻止手段としての突出部22を、センターピラー15
のピラーガーニッシュ本体12との対向部位だけでな
く、該本体12のセンターピラー15との対向部位に設
けたり、或いはセンターピラー15のピラーガーニッシ
ュ本体12との対向部位には、何等設けることなく、該
本体12のセンターピラー15との対向部位のみに設け
たりすることも、勿論可能である。
【0044】さらに、かかる突出部22は、衝撃吸収構
造体14の、ピラーガーニッシュ本体12に加えられる
衝撃による変形に伴って、該衝撃吸収構造体14の移動
方向に直角な方向に延びるリブに係合させられるように
なっていれば、図5に示される如く、対を為す縦リブ1
6c,16dの間に、必ずしも突入位置させられている
必要はない。
【0045】また、前記具体例では、対を為す縦リブ1
6c,16dの両方が、ピラーガーニッシュ本体12側
からセンターピラー15側に向かって、漸次互いに離隔
する方向に傾斜させられて、配置されていたが、それら
対を為す縦リブ16c,16dが、該本体12に加えら
れる衝撃により、互いに離隔する方向に広がるように変
形せしめられるようになっているのであれば、該対を為
す縦リブ16c,16dの何れか一方が、該本体12側
からセンターピラー15側に向かって、その何れか他方
のものから離隔する方向に広がるように配置され、且つ
該他方のものが、センターピラー15のピラーガーニッ
シュ本体12との対向方向に平行な方向に延びるように
配置されていても、何等差し支えない。
【0046】さらに、前記具体例では、衝撃吸収構造体
14における挿通空間20の両側部分が、該挿通空間2
0内に向かう方向とその反対方向、即ち、衝撃吸収構造
体14の幅方向の両方向に移動せしめられることを阻止
するために、かかる両側部分に位置し、且つ衝撃吸収構
造体14の長手方向に延びる、対を為す縦リブ16c,
16dが特別な配設構造をもって構成されていたが、衝
撃吸収構造体14の一部乃至は全部の長手方向への移動
を阻止する場合には、該衝撃吸収構造体14の一部乃至
は全部において、その幅方向に延びる横リブ18の対を
為すもの同士が、前記対を為す縦リブ16c,16dと
同様な特別な構造とされることとなる。即ち、衝撃吸収
構造体を構成するリブにて、該衝撃吸収構造体の移動阻
止手段を構成する場合には、該衝撃吸収構造体の移動方
向に互いに対向し、且つ該移動方向とは直角な方向に延
びるリブが、前記具体例と同様な特別な構造とされてい
れば良いのである。
【0047】また、前記具体例では、ピラーガーニッシ
ュ本体12が、所定のゴム材料等が配合されたポリプロ
ピレンやABS等の樹脂材料からなっており、また、衝
撃吸収構造体14が、同じく所定のゴム材料等が配合さ
れたポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂材料から構
成されていたが、それらピラーガーニッシュ本体12と
衝撃吸収構造体14とを与える材質は、何等これに限定
されるものではなく、それらの構成材料として従来から
用いられるものが、何れも有利に用いられ得るのであ
る。
【0048】さらに、衝撃吸収構造体14を構成する縦
リブ16と横リブ18のそれぞれの形状も、平板形状を
呈するものであれば、前記具体例に示される如きもの
に、決して限定されるものでないことは、勿論である。
【0049】更にまた、それら縦リブ16と横リブ18
の配設枚数も、前記具体例に示される如きものに、特に
限定されるものではないことは、言うまでもないところ
である。
【0050】また、前記具体例では、ピラーガーニッシ
ュ本体12と衝撃吸収構造体14とが、別部材から成っ
ていたが、該ピラーガーニッシュ本体12の車室側とは
反対側の面上に、複数のリブを格子状に組み合わせた状
態で、一体的に立設せしめることにより、それらピラー
ガーニッシュ本体12と衝撃吸収構造体14とを一体品
として構成しても良い。
【0051】さらに、前記具体例では、衝撃吸収構造体
14が、ピラーガーニッシュ本体12の長手方向に連続
して延びる一体物から成っていたが、該衝撃吸収構造体
14を複数の分割体にて構成することも、可能である。
【0052】加えて、前記具体例では、自動車のセンタ
ーピラーを覆って配設されるピラーガーニッシュに対し
て、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明
は、自動車のフロントピラーやリヤピラーを覆って配設
されるピラーガーニッシュや、該ピラーガーニッシュと
ルーフガーニッシュとを含めた内装部品、更には自動車
以外の車両の内装部品において、該内装部品本体に加え
られる衝撃によって、該本体とボデー構成部品との間に
配設される衝撃吸収構造体が移動せしめられる恐れの高
い車両用内装部品の何れに対しても、有利に適用され得
るものであることは、勿論である。
【0053】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことが、理解されるべきである。
【0054】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従う車両用内装部品の衝撃吸収構造にあっては、衝
撃吸収構造体の配設状態に拘わらず、車両用内装部品本
体に加えられる衝撃による衝撃吸収構造体の移動が有効
に阻止され得て、該衝撃吸収構造体の十分な変形量が確
保され得るのであり、それによって、該内装部品本体に
加えられる衝撃のエネルギーが十分に且つ確実に吸収さ
れ得、その結果として、優れた衝撃吸収性能が、より一
層効果的に発揮され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う衝撃吸収構造を有する車両用内装
部品の一例を示す正面説明図である。
【図2】図1のII−II断面における拡大断面説明図であ
る。
【図3】図1に示された車両用内装部品の本体上に配設
される衝撃吸収構造体の一例を示す斜視説明図である。
【図4】図1のIV−IV断面における拡大断面説明図であ
る。
【図5】本発明に従う衝撃吸収構造を有する車両用内装
部品の別の例を示す縦断面拡大説明図であって、該車両
用内装部品をボデー構成部品に取り付けた状態を示して
いる。
【図6】図5に示された車両用内装部品の、外部からの
衝撃による変形状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ピラーガーニッシュ 12 本体 13 窓部 14 衝撃吸収構
造体 15 センターピラー 16 縦リブ 18 横リブ 20 挿通空間 21 取付部 22 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−119047(JP,A) 特開 平9−24786(JP,A) 特開 平7−35182(JP,A) 特開 平11−20583(JP,A) 特開 平9−277888(JP,A) 特開 平8−324367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 - 21/04 B60R 13/02 B62D 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する車両用内装部品本体と、
    車両ボデーの一部を構成する、剛性を有するボデー構成
    部品との間の空間内に、平板からなるリブの複数が格子
    状に組み合わされて構成された衝撃吸収構造体を配設し
    て、該車両用内装部品本体に加えられる衝撃を、該衝撃
    吸収構造体の変形により吸収せしめるようにした車両用
    内装部品の衝撃吸収構造にして、 前記車両用内装部品本体に加わる衝撃により、該車両用
    内装部品本体と前記ボデー構成部品との対向方向に直角
    な方向に、前記衝撃吸収構造体が移動するのを阻止する
    移動阻止手段を有し、且つ該移動阻止手段が、前記格子
    状に組み合わされた複数のリブにして、前記衝撃吸収構
    造体の移動方向に互いに対向しつつ、該移動方向とは直
    角な方向に対を為して延びるリブと、前記車両用内装部
    品本体と前記ボデー構成部品のそれぞれの対向部位の少
    なくとも一方に設けられた突出部とを含んでなり、該対
    を為すリブの両方が、それぞれ、該内装部品本体側から
    該ボデー構成部品側に向かって、漸次互いに離隔する方
    向に傾斜させられて配置されるか、若しくは該対を為す
    リブの何れか一方が、該内装部品本体側から該ボデー構
    成部品側に向かって、他方のリブに対して漸次離隔する
    方向に傾斜させられ、且つその何れか他方が、該ボデー
    構成部品の該内装部品本体との対向方向に平行に延びる
    ように配置されて、前記内装部品本体に加えられる衝撃
    により、それら対を為すリブ同士が、該内装部品本体側
    から該ボデー構成部品側に向かって、互いに離隔する方
    向に広がるように変形せしめられる一方、前記衝撃吸収
    構造体の、該内装部品本体に加えられる衝撃による変形
    に伴って、該突出部が、該移動方向に直角な方向に延び
    るリブに係合させられることによって、前記衝撃吸収構
    造体の移動が阻止されるように構成されていることを特
    徴とする車両用内装部品の衝撃吸収構造。
  2. 【請求項2】 前記突出部が、前記格子状に組み合わさ
    れた複数のリブにして、前記衝撃吸収構造体の移動方向
    に互いに対向しつつ、該移動方向とは直角な方向に対を
    為して延びるリブ同士の間に突入位置せしめられて、前
    記車両用内装部品本体に加えられる衝撃による該衝撃吸
    収構造体の変形に伴って、それら対を為すリブの両方に
    係合せしめられるように構成されていることを特徴とす
    る請求項に記載の車両用内装部品の衝撃吸収構造。
  3. 【請求項3】 前記車両用内装部品が、ピラーガーニッ
    シュであることを特徴とする請求項1又は請求項に記
    載の車両用内装部品の衝撃吸収構造。
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