JP3336684B2 - ディジタル画像データの量子化装置 - Google Patents

ディジタル画像データの量子化装置

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JP3336684B2 JP16029093A JP16029093A JP3336684B2 JP 3336684 B2 JP3336684 B2 JP 3336684B2 JP 16029093 A JP16029093 A JP 16029093A JP 16029093 A JP16029093 A JP 16029093A JP 3336684 B2 JP3336684 B2 JP 3336684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル画像信号
の各画素データを適応的に量子化するための量子化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像信号の各画素データを量
子化することによって、ディジタル画像信号のデータ量
を圧縮あるいは伸張することが知られている。例えば8
ビットの1画素データをより少ないビット数の画素デー
タへ量子化することで、データ量を圧縮することができ
る。より具体的には、本願出願人の提案によるADRC
(ダイナミックレンジに適応した符号化)では、画像デ
ータをブロック構造に変換し、ブロックのダイナミック
レンジに適応した量子化ステップ幅により画像データの
各画素データを量子化している(特開昭61−1449
89号公報参照)。
【0003】従来の量子化として、原データをより少な
いビット数に量子化する時に、量子化で発生したデータ
(量子化データと称する)が原データに対する忠実度を
失わないように、適応量子化を行うことが提案されてい
る。
【0004】例えば、本願出願人は、適応量子化の一つ
の方法として、特願平4−343402号に開示してい
るような、量子化誤差に加えて、原信号の時間変動に対
する量子化データの時間変動をも考慮し、さらに過去の
周囲画素との傾き、変化をも考慮した量子化装置を提案
している。
【0005】この量子化装置は、量子化誤差と、原信号
の時間方向の変化および量子化データのそれとの間の誤
差、原信号と過去の空間的にずれた画素との時間方向の
変化および量子化データのそれとの間の誤差をそれぞれ
求め、各誤差に重み係数を乗じて評価値を求める。この
評価値は、複数の量子化データの候補についてそれぞれ
求められ、それが最小となる候補が最適な量子化データ
として選択される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この先に提案されてい
る量子化装置その他の適応量子化装置では、空間方向お
よび/または時間方向の変化を考慮する時に、例えば量
子化対象画素の上側および左側の画素を参照していた。
入力画像データをブロック化し、適応量子化を行う時に
は、ブロックの左上コーナーの画素に関しては、上側お
よび左側の参照画素およびその量子化データが存在しな
い。そこで、参照画素およびその量子化データの値とし
て、適当な値を想定して量子化を行っていた。一例とし
て左側の画素の値として、右側の画素の値を暫定的に使
用し、上側の画素の値として、左側の画素の値を暫定的
に使用する。
【0007】次の画素を量子化する時でも、同様に左側
および上側の画素およびそれぞれの量子化データを参照
して適応量子化がなされる。このように、最初の左上コ
ーナーの量子化データを参照してなされた量子化の影響
が2番目以降の量子化に対しても波及する。結果的に、
そのブロック全体の量子化に対して最初の画素の量子化
の影響が波及することになる。その結果、出力画像が左
上から右下に向かって流れるような傾向を有する問題が
あった。
【0008】従って、この発明の目的は、階層構造を導
入することによって、上述の問題点が解決されたディジ
タル画像信号の量子化装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディジタル
画像データの各画素データを量子化するための量子化装
置において、入力されたディジタル画像データを複数画
素からなるブロック構成のデータに変換するためのブロ
ック化手段と、ブロック化手段と接続され、ディジタル
画像データの複数画素を合成することによって、画素数
が縮小された他の階層のデータを形成するための手段
と、他の階層のデータを量子化した第1の量子化データ
と第1の量子化データをビットシフトした第1の他の量
子化データを生成すると共に、第1の量子化データおよ
び第1の他の量子化データの量子化誤差の評価値をそれ
ぞれ求め、評価値によって選択情報を生成し、選択情報
にしたがって、第1の量子化データと第1の他の量子化
データの一方を選択的に出力するための第1の量子化手
段と、力されたディジタル画像データを量子化する
共に、ディジタル画像データの複数画素内の1つの画素
に対しては、1つの画素を量子化した第2の量子化デー
タと量子化した第2の量子化データをビットシフトした
第2の他の量子化データを生成し、1つの画素の位置に
対応する選択情報に基づいて、選択的に量子化データを
出力する第2の量子化手段とからなるディジタル画像デ
ータの量子化装置である。
【0010】
【作用】入力画像データの(2×2)の4画素の平均値
によって他の階層が構成される。他の階層について適応
量子化がなされる。他の階層の量子化で発生した情報、
例えば量子化データの中央値、下側データ、上側データ
の何れを選択するかを指定する選択情報が入力画像デー
タの適応量子化に利用される。これによって、参照画素
の影響がブロック内に波及するというような問題を回避
できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明による量子化装置について説
明する。この発明の理解を容易とするために、先ず、本
願出願人により提案されている適応量子化装置について
説明する。図1は、量子化装置が使用されるシステムの
概略を示す。入力画像1がブロック化回路2により多数
のブロックに細分化される。各ブロックを単位として、
エンコーダ3が符号化処理を行う。エンコーダ3は、例
えば上述のADRCエンコーダであり、その内部に量子
化装置5を含んでいる。エンコーダ3の符号化出力が記
録または通信系4に供給される。
【0012】この発明は、量子化装置5に関するもので
ある。図2Aは、従来の量子化を示している。この量子
化は、次式の量子化誤差を最小とする量子化データを出
力するものである。 Q=|(Yt−Xt)|・・・(1) ここで、Xtは、時刻tにおける入力信号レベルを表
し、Ytは、Xtの量子化出力のレベルである。
【0013】図2Aに示すように、二つの量子化ステッ
プ幅のレベル領域に注目した時に、白いドットで示す入
力信号が時刻t−1では、上側の領域に含まれ、上側の
領域のコード信号が発生し、その中央の矢印で示す値が
復元される。次の時刻tでは、入力信号が下側の領域に
含まれので、下側の領域のコード信号が発生する。さら
に、時刻t+1では、入力信号が上側の領域に含まれる
ので、上側の領域のコード信号が発生する。
【0014】実際の入力信号のレベルの変化が小さいに
もかかわらず、量子化特性中のレベル範囲の境界付近で
入力信号のレベルが変化するために、量子化データの値
の変化は、図2Aに示すように、より大きなものとな
る。入力信号のレベルが一定であるにもかかわらず、ノ
イズ、量子化誤差等によってレベル変化が生じているこ
ともある。従って、背景等の静止部でこのような問題が
生じると、視覚上の劣化が目立つ問題があった。
【0015】図2Bは、かかる問題を解決するために、
先の出願に開示されている量子化を示している。図2A
と同様に時間的に変化する入力信号の時間方向の変化A
の傾きを求める。また、量子化データの時間方向の変化
BとCのそれぞれの傾きを求める。変化Bは、従来と同
様に得られた量子化データ候補の変化であり、変化C
は、時刻tの量子化データよりも+1された候補への変
化である。変化BおよびCの中で、変化Cの方が変化A
と近いので、変化Cを生じさせる量子化データ候補が時
刻tにおける正規の量子化データとして選択される。か
かる時間方向の評価値Qは、下記の式で求められる。 Q=|(Yt−Yt-1 )−(Xt−Xt-1 )|・・・(2)
【0016】上述の時間方向の変化の評価は、同一位置
の画素の1フレーム間の変化を見ている。これに加え
て、空間的にずれた位置の時間方向の変化も調べられ
る。図3に示すように、画素Xに注目した時に、Xの上
側の画素bと、Xの左側の画素dを使用して時間方向の
変化を調べる。すなわち、この場合の評価値は、次式で
表される。 Q=|(Yt−b´t-1 )−(Xt−bt-1 )|・・・(3) b´t-1 は、bt-1 の量子化データである。 Q=|(Yt−d´t-1 )−(Xt−dt-1 )|・・・(4) d´t-1 は、dt-1 の量子化データである。
【0017】そして、従来同様の量子化誤差(式1)を
も含む上述の評価値に対して、それぞれ重み係数を乗じ
て、総合的な評価値Qを計算する。 Q=α|(Yt−Yt-1 )−(Xt−Xt-1 )| +β|(Yt−Xt)| +γ|(Yt−b´t-1 )−(Xt−bt-1 )| +γ|(Yt−d´t-1 )−(Xt−dt-1 )|・・・(5)
【0018】この評価値Qを従来と同様に量子化した量
子化データYt0 と、これを1ビット大きい方向へシフ
トした量子化データYtH と、これを1ビット小さい方
向へシフトした量子化データYtL とについてそれぞれ
計算し、最も評価値が小さくなる量子化データ候補を最
終的な出力として選択する。
【0019】以上が先に提案されている量子化装置の量
子化アルゴリズムである。図4は、この量子化装置の全
体的な構成を示す。11で示す入力端子には、ディジタ
ルビデオ信号が供給される。このビデオ信号は、各画素
データが8ビットのデータである。現フレームメモリ1
2と前フレームメモリ13とが直列に接続され、現フレ
ームメモリ12から現フレームの画素信号Xtが出力さ
れ、前フレームメモリ13から同一位置の前フレームの
画素信号Xt-1 が出力される。
【0020】画素信号Xtが量子化回路14に供給され
る。量子化回路14は、従来と同様に量子化を行ない、
中央値Yt0 、中央値を+1した上側データYtH 、中
央値を−1した下側データYtL を発生する。これらの
量子化回路14の出力信号が評価値発生回路15、1
6、17にそれぞれ供給される。また、量子化回路14
の出力信号、すなわち、量子化データの候補がセレクタ
18に供給される。
【0021】セレクタ18は、判定回路19からの制御
信号により制御され、その出力端子20に量子化データ
が出力される。この量子化データがメモリ21に供給さ
れる。メモリ21からは、前フレームの量子化データY
t-1 が発生する。この前フレームの量子化データYt-1
が評価値発生回路15、16、17に供給される。
【0022】評価値発生回路15は、上側データYtH
についての評価値QH を式5に従って発生する。すなわ
ち、 QH =α|(YtH −Yt-1 )−(Xt−Xt-1 )| +β|(YtH −Xt)| +γ|(YtH −b´t-1 )−(Xt−bt-1 )| +γ|(YtH −d´t-1 )−(Xt−dt-1 )|・・・(6)
【0023】評価値発生回路16は、中央値Yt0 につ
いての評価値Q0 を式5に従って発生する。すなわち、 Q0 =α|(Yt0 −Yt-1 )−(Xt−Xt-1 )| +β|(Yt0 −Xt)| +γ|(Yt0 −b´t-1 )−(Xt−bt-1 )| +γ|(Yt0 −d´t-1 )−(Xt−dt-1 )|・・・(7)
【0024】評価値発生回路17は、下側データYtL
についての評価値QL を式5に従って発生する。すなわ
ち、 QL =α|(YtL −Yt-1 )−(Xt−Xt-1 )| +β|(YtL −Xt)| +γ|(YtL −b´t-1 )−(Xt−bt-1 )| +γ|(YtL −d´t-1 )−(Xt−dt-1 )|・・・(8)
【0025】これらの評価値QH 、Q0 およびQL が判
定回路19に供給され、これらの値の中で最小のものを
判定回路19が決定し、決定された評価値と対応する量
子化データ候補がセレクタ18によって選択される。出
力端子には、量子化データYtが取り出される。
【0026】次に、この発明の一実施例について図5を
参照して説明する。31で示す入力端子にディジタル画
像信号が供給され、ブロック化回路32によって、ラス
ター走査の順序のデータが例えば(8×8)のブロック
構造に変換される。
【0027】ブロック化回路32に対して、直列に平均
値化回路33、34が接続され、平均化回路34に対し
て適応量子化回路35が接続される。また、平均化回路
33には、遅延回路36を介して適応量子化回路37が
接続され、ブロック化回路32に対して遅延回路38を
介して適応量子化回路39が接続される。これらの適応
量子化回路35、37、39としては、一例として上述
した図4に示すものを使用することができる。勿論、適
応量子化回路として、他の構成のものを使用しても良
い。
【0028】入力画像データは、ブロック化回路32に
よって、図6において第1階層として示すように、(8
×8)のブロック構造に変換される。このブロック内
で、(2×2)の4画素の平均値が平均化回路33によ
って形成される。この平均化回路33の出力に、第1階
層よりも画素数が縮小された第2階層、すなわち、(4
×4)のブロックのデータが発生する。第2階層のコー
ナーの平均値A1は、第1階層の4画素の平均値、すな
わち、(A1=1/4(a1+b1+c1+d1))で
ある。第2階層の他のデータも、同様に第1階層の4画
素の平均値から形成される。
【0029】平均化回路33に接続された平均化回路3
4によって、第3階層のデータが形成される。第1階層
のデータから第2階層のデータを形成したのと同様にし
て、画素数が縮小された第3階層のデータが形成され
る。例えば第2階層の4個の値A1、B1、C1、D1
の平均値から第3階層のデータM1が形成される。従っ
て、図6に示すように、入力画像の(8×8)のブロッ
クから第2階層の(4×4)のブロックが形成され、さ
らに、(2×2)の第3階層のブロックが形成される。
この階層構造は、一例であって、より多くの階層を使用
したり、レベル関係が保存されるのであれば、平均化以
外の処理を使用しても良い。
【0030】次に、上述の階層構造のデータに対する適
応量子化の処理を説明する。まず、第3階層から適応量
子化が開始され、次に第2階層、そして、最終的に目的
とする第1階層、すなわち、入力画像データの処理がな
される。遅延回路36および38は、このような順序の
処理を行うための時間合わせ用のものである。
【0031】平均化回路34と接続された適応量子化回
路35が第3階層の量子化を行う。この処理は、上述し
たのと同一である。この処理において、第3階層のM1
〜M4の各値についての量子化出力が発生する。この量
子化出力を形成する過程で上述のように、評価値に基づ
いて量子化データの候補の選択がなされる。すなわち、
中央値、上側データまたは下側データが選択される。こ
の評価値に基づいた選択情報SL1が第2階層用の適応
量子化回路37に伝達される。
【0032】より具体的には、図6において、M1〜M
4についての選択情報SL1が形成されるので、M1の
選択情報を第2階層のA1の量子化に利用し、同様に、
M2、M3およびM4のそれぞれの選択情報をA2、A
3、A4の量子化にそれぞれ利用する。例えばM1につ
いて、上側データを選択する選択信号が適応量子化回路
37において発生したとすると、第2階層のA1につい
ては、上側量子化データを選択するようになされる。
【0033】第3階層の選択情報SL1を利用する第2
階層の値は、図6で影を付けて区別されている。第2階
層用の量子化回路37は、これらの第3階層の選択情報
を利用することを除けば、上述と同様に適応量子化を行
う。その結果形成される選択情報SL2を第1階層用の
適応量子化回路39に伝達する。
【0034】第2階層の16個の値についての選択情報
SL2は、第1階層のa1その他の影を付けた16個の
画素の量子化に利用される。すなわち、(2×2)の4
個の画素の左上コーナーの画素の量子化は、第2階層か
らの選択情報SL2に基づいてなされる。残りの画素に
ついての量子化は、上述と同様になされる。この例で
は、結果的に第3階層の例えばM1についての選択情報
が第2階層のA1および第1階層のa1に対して変更さ
れずに適用される。
【0035】上述の階層構造を利用することによって、
入力画像データの量子化開始画素例えば左上コーナーの
画素について、その左側および上側に参照画素が存在し
ていないでも、別の階層の量子化結果を利用することが
でき、適当な値をこれらの存在していない画素の値の代
わりのものとして使用する必要がない。その結果、開始
画素の影響が後に波及することを防止できる。この例で
は、広い面積すなわち、第3階層の開始画素M1の影響
があるが、それは、大きな面積の影響のために目立た
ず、また、波及する範囲も(2×2)に限定されてい
る。
【0036】上述の一実施例では、より大きな面積を単
位とする量子化の結果の情報をそのまま他の階層に伝え
ている。しかしながら、他の階層に伝達する情報につい
ては、種々の変形が可能である。以下に他の実施例の処
理について説明する。
【0037】第1階層を入力画像とし、第2階層および
第3階層を4個のデータの平均値で形成する処理は、上
述の一実施例と同様である。第3階層に関して適応量子
化を行う場合、適応量子化の総当たりの組合せを形成す
る。すなわち、評価値に基づいて、例えば中央値および
上側データの何れかが選択される適応量子化がされる時
に、第3階層の(2×2)の4個のデータの組合せのパ
ターン(全てで24 =16通り存在する)のそれぞれに
ついて評価値を計算する。例えば第3階層の4個のデー
タの量子化が全て上側データを選択するものと想定した
時の評価値を計算する。そして、パターン毎に計算され
た16個の評価値の内で、最小の評価値を生じさせるパ
ターンを選択する。
【0038】上述の(2×2)のデータ毎になされる、
総当たり方式の適応量子化は、第2階層および第1階層
についても行われる。第2階層の適応量子化において、
第3階層との傾きをもパラメータとして用いる。同様
に、第1階層の適応量子化において第2階層との傾きを
量子化レベルを選択する評価値の一つのパラメータとし
て用いる。
【0039】一例として、第2階層および第3階層との
間の処理を説明する。階層間の傾きは、次式で求められ
る。ここで、´は、対応するデータの量子化値を表して
いる。
【0040】 |(A1´−M1´)−(A1−M1)|+|(B1´−M1´)−(B1−M 1)|+|(C1´−M1´)−(C1−M1)|+|(D1´−M1´)−( D1−M1)|
【0041】量子化値A1´、B1´、C1´、D1´
としては、総当たりのために、それぞれが中央値または
上側データの何れかである。この4個のデータの全ての
パターンについての評価値に対して、上述の階層間の傾
きが加えられる。第1階層の処理も同様になされる。
【0042】さらに、他の実施例のように、第3階層に
関して総当たり方式で適応量子化を行ない、そして、第
3階層の適応量子化で発生した情報を第2階層に伝達す
る場合に、第3階層と同じ状態の第2階層のパターンに
関しては、評価値に対して重み付け係数w(<1)を乗
じる。例えばM1の状態として、これが上側データを選
択するものである時に、第2階層のA1、B1、C1、
D1からなるパターンの内で、これらが全て上側データ
を選択するパターンに関して求められた評価値に対し
て、重み付け係数wを乗じる。その上で、全てのパター
ンのなか評価値が最小のパターンが決定される。
【0043】第2階層と第1階層との間でも、第3階層
および第2階層間の処理と同様の処理がなされる。この
ような処理によって、各階層の中で上位階層と同様の状
態を持つデータが選択されやすくなる。それによって、
参照画素の影響の波及を防止するとともに、画質の向上
を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】この発明は、画像データを階層的に構成
して、上位の階層の量子化の結果を利用することによっ
て、参照画素の影響の波及を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるディジタル画像信号の伝
送システムの概略的ブロック図である。
【図2】従来の量子化方法と先に提案されている量子化
方法とを説明するための略線図である。
【図3】画素信号の空間的配列の説明のための略線図で
ある。
【図4】先に提案されている量子化装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】この発明の一実施例のブロック図である。
【図6】階層構造の説明のための略線図である。
【符号の説明】
32 ブロック化回路 33、34 平均化回路 35、37、39 適応量子化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル画像データの各画素データを
    量子化するための量子化装置において、 入力された上記ディジタル画像データを複数画素からな
    るブロック構成のデータに変換するためのブロック化手
    段と、 上記ブロック化手段と接続され、上記ディジタル画像デ
    ータの複数画素を合成することによって、画素数が縮小
    された他の階層のデータを形成するための手段と、 上記他の階層のデータを量子化した第1の量子化データ
    と上記第1の量子化データをビットシフトした第1の他
    の量子化データを生成すると共に、上記第1の量子化デ
    ータおよび上記第1の他の量子化データの量子化誤差の
    評価値をそれぞれ求め、上記評価値によって選択情報を
    生成し、上記選択情報にしたがって、上記第1の量子化
    データと上記第1の他の量子化データの一方を選択的に
    出力するための第1の量子化手段と、 力されたディジタル画像データを量子化すると共に、
    上記ディジタル画像データの複数画素内の1つの画素に
    対しては、上記1つの画素を量子化した第2の量子化デ
    ータと上記量子化した第2の量子化データをビットシフ
    トした第2の他の量子化データを生成し、上記1つの画
    素の位置に対応する上記選択情報に基づいて、選択的に
    量子化データを出力する第2の量子化手段とからなるデ
    ィジタル画像データの量子化装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル画像データの各画素データを
    量子化するための量子化装置において、 入力された上記ディジタル画像データを複数画素からな
    るブロック構成のデータに変換するためのブロック化手
    段と、 上記ブロック化手段と接続され、上記ディジタル画像デ
    ータの複数画素を合成することによって、画素数が縮小
    された他の階層のデータを形成するための手段と、 上記他の階層のデータを量子化した第1の量子化データ
    と上記第1の量子化データをビットシフトした第1の他
    の量子化データを生成し、上記他の階層の小ブ ロックを
    単位として、上記第1の量子化データと上記第1の他の
    量子化データの全ての組合せに関してそれぞれ量子化誤
    差の評価値を求め、上記評価値が最小の組合せを選択
    る総当たり方法で量子化を行う第1の量子化手段と、 上記入力されたディジタル画像データを量子化した第2
    の量子化データと上記第2の量子化データをビットシフ
    トした第2の他の量子化データを生成し、上記入力され
    たディジタル画像データの小ブロックを単位として、上
    記第2の量子化データと上記第2の他の量子化データの
    全ての組合せに関してそれぞれ量子化誤差の評価値を求
    めると共に、階層間の傾きを求め、上記評価値と上記階
    層間の傾きとを加算した評価値が最小の組合せを選択す
    る総当たり方法で適応的に量子化を行う第2の量子化手
    段とからなるディジタル画像データの量子化装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル画像データの各画素データを
    量子化するための量子化装置において、 入力された上記ディジタル画像データを複数画素からな
    るブロック構成のデータに変換するためのブロック化手
    段と、 上記ブロック化手段と接続され、上記ディジタル画像デ
    ータの複数画素を合成することによって、画素数が縮小
    された他の階層のデータを形成するための手段と、 上記他の階層のデータを量子化した第1の量子化データ
    と上記第1の量子化データをビットシフトした第1の他
    の量子化データを生成し、上記他の階層の小ブロックを
    単位として、上記第1の量子化データと上記第1の他の
    量子化データの全ての組合せに関してそれぞれ量子化誤
    差の評価値を求め、上記評価値が最小の組合せを選択
    選択情報を生成する総当たり方法で適応的に量子化
    行う第1の量子化手段と、入力されたディジタル画像データの小ブロックを単位と
    して、上記量子化データ候補の全ての組合せに関してそ
    れぞれ量子化誤差の評価値を求め、上記他の階層の対応
    する位置の選択情報と同一の選択情報の上記組合せの上
    記評価値に対して1より小の重み係数が乗じられ、上記
    評価値および上記重み係数が乗じられた評価値の中で最
    小の組合せを選択する総当たり方法で適応的に量子化を
    行う 第2の量子化手段とからなるディジタル画像データ
    の量子化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の量子化装
    置において、 入力された画像データの複数画素の平均値により他の階
    層のデータを形成するようにした装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3に記載の量子化装
    置において、上記 第1および第2の量子化手段は、原データの空間的
    変化と量子化データの空間的変化との差から上記評価値
    を生成するようにした装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2または3に記載の量子化装
    置において、上記 第1および第2の量子化手段は、原データの時間的
    変化と量子化データの時間的変化との差から上記評価値
    を生成するようにした装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2または3に記載の量子化装
    置において、上記 第1および第2の量子化手段は、量子化誤差から上
    記評価値を生成するようにした装置。
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