JPH10243405A - 画像信号符号化装置および画像信号符号化方法、画像信号復号装置および画像信号復号方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像信号符号化装置および画像信号符号化方法、画像信号復号装置および画像信号復号方法、並びに記録媒体

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JPH10243405A
JPH10243405A JP35762397A JP35762397A JPH10243405A JP H10243405 A JPH10243405 A JP H10243405A JP 35762397 A JP35762397 A JP 35762397A JP 35762397 A JP35762397 A JP 35762397A JP H10243405 A JPH10243405 A JP H10243405A
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哲二郎 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化効率を劣化させずに、原画像により近
い復号画像を得る。 【解決手段】 HD画像を間引くことにより得られるS
D画像を構成するSD画素(図14で○印で示す)の近
傍に、仮想の画素である仮想画素(同図で◎印で示す)
を想定し、その画素値が、HD画像から求められ、SD
画素の画素値の一部に代えて、仮想画素の画素値の一部
が配置される。そして、SD画素のうちの1つを注目画
素として、その周辺のSD画素および仮想画素から予測
タップが形成され、予測タップと、所定の予測係数との
線形結合により、HD画像の予測値を求める適応処理が
行われる。さらに、適応処理により求められた予測値
の、HD画像に対する予測誤差が算出され、予測誤差に
対応して、注目画素の画素値が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号符号化装
置および画像信号符号化方法、画像信号復号装置および
画像信号復号方法、並びに記録媒体に関する。特に、原
画像とほぼ同一の復号画像が得られるように、画像を間
引いて圧縮符号化する画像信号符号化装置および画像信
号符号化方法、画像信号復号装置および画像信号復号方
法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、標準解像度または低解像度の画
像(以下、適宜、SD(Standard Definition)画像と
いう)を、高解像度の画像(以下、適宜、HD(High D
efinition)画像という)に変換したり、また、画像を
拡大したりする場合においては、いわゆる補間フィルタ
などによって、不足している画素の画素値の補間(補
償)が行われるようになされている。
【0003】しかしながら、補間フィルタによって画素
の補間を行っても、SD画像に含まれていない、HD画
像の成分(高周波成分)を復元することはできないた
め、高解像度の画像を得ることは困難であった。
【0004】そこで、本件出願人は、SD画像を、そこ
に含まれていない高周波成分をも含むHD画像に変換す
る画像変換装置(画像変換回路)を先に提案している。
【0005】この画像変換装置においては、SD画像
と、所定の予測係数との線形結合により、HD画像の画
素の予測値を求める適応処理を行うことで、SD画像に
は含まれていない高周波成分が復元されるようになされ
ている。
【0006】即ち、例えば、いま、HD画像を構成する
画素(以下、適宜、HD画素という)の画素値yの予測
値E[y]を、幾つかのSD画素(SD画像を構成する
画素)の画素値(以下、適宜、学習データという)
1,x2,・・・と、所定の予測係数w1,w2,・・・
の線形結合により規定される線形1次結合モデルにより
求めることを考える。この場合、予測値E[y]は、次
式で表すことができる。
【0007】 E[y]=w11+w22+・・・・・・(1)
【0008】そこで、一般化するために、予測係数wの
集合でなる行列W、学習データの集合でなる行列X、お
よび予測値E[y]の集合でなる行列Y’を、
【数1】 で定義すると、次のような観測方程式が成立する。
【0009】XW=Y’・・・(2)
【0010】そして、この観測方程式に最小自乗法を適
用して、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求
めることを考える。この場合、教師データとなるHD画
素の真の画素値yの集合でなる行列Y、およびHD画素
の画素値yに対する予測値E[y]の残差eの集合でな
る行列Eを、
【数2】 で定義すると、式(2)から、次のような残差方程式が
成立する。
【0011】XW=Y+E・・・(3)
【0012】この場合、HD画素の画素値yに近い予測
値E[y]を求めるための予測係数wiは、自乗誤差
【数3】 を最小にすることで求めることができる。
【0013】従って、上述の自乗誤差を予測係数wi
微分したものが0になる場合、即ち、次式を満たす予測
係数wiが、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]
を求めるため最適値ということになる。
【0014】
【数4】 ・・・(4)
【0015】そこで、まず、式(3)を、予測係数wi
で微分することにより、次式が成立する。
【0016】
【数5】 ・・・(5)
【0017】式(4)および(5)より、式(6)が得
られる。
【0018】
【数6】 ・・・(6)
【0019】さらに、式(3)の残差方程式における学
習データx、予測係数w、教師データy、および残差e
の関係を考慮すると、式(6)から、次のような正規方
程式を得ることができる。
【0020】
【数7】 ・・・(7)
【0021】式(7)の正規方程式は、求めるべき予測
係数wの数と同じ数だけたてることができ、従って、式
(7)を解くことで(但し、式(7)を解くには、式
(7)において、予測係数wにかかる係数で構成される
行列が正則である必要がある)、最適な予測係数wを求
めることができる。なお、式(7)を解くにあたって
は、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)など
を適用することが可能である。
【0022】以上のようにして、最適な予測係数wを求
め、さらに、その予測係数wを用い、式(1)により、
HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求めるのが
適応処理である(但し、あらかじめ予測係数wを求めて
おき、その予測係数wから、予測値を求めるのも、適応
処理に含まれるものとする)。
【0023】なお、適応処理は、SD画像には含まれて
いない、HD画像に含まれる成分が再現される点で、補
間処理とは異なる。即ち、適応処理では、式(1)だけ
を見る限りは、いわゆる補間フィルタを用いての補間処
理と同一であるが、その補間フィルタのタップ係数に相
当する予測係数wが、教師データyを用いて、いわば学
習により求められるため、HD画像に含まれる成分を再
現することができる。即ち、容易に、高解像度の画像を
得ることができる。このことから、適応処理は、いわば
画像の創造作用がある処理ということができる。
【0024】図24は、画像の特徴(クラス)に基づい
て行われる、以上のような適応処理により、SD画像を
HD画像に変換する画像変換装置の一例の構成を示して
いる。
【0025】SD画像は、クラス分類回路101および
遅延回路102に供給されるようになされており、クラ
ス分類回路101では、SD画像を構成するSD画素が
順次、注目画素とされ、その注目画素が、所定のクラス
にクラス分類される。
【0026】即ち、クラス分類回路101は、まず最初
に、注目画素の周辺にあるSD画素を幾つか集めてブロ
ックを構成し(以下、適宜、処理ブロックという)、そ
の処理ブロックを構成する、例えばすべてのSD画素の
画素値のパターンにあらかじめ割り当てられた値を、注
目画素のクラスとして、係数ROM104のアドレス端
子(AD)に供給する。
【0027】具体的には、クラス分類回路101は、例
えば、図25に点線の四角形で囲んで示すように、注目
画素を中心とする5×5のSD画素(同図において○印
で示す)でなる処理ブロックを、SD画像から抽出し、
これらの25のSD画素の画素値のパターンに対応する
値を、注目画素のクラスとして出力する。
【0028】ここで、各SD画素の画素値を表すのに、
例えば、8ビットなどの多くのビット数が割り当てられ
ている場合、25のSD画素の画素値のパターン数は、
(2825通りという莫大な数となり、その後の処理の
迅速化が困難となる。
【0029】そこで、クラス分類を行う前の前処理とし
て、処理ブロックには、それを構成するSD画素のビッ
ト数を低減するための処理である、例えばADRC(Ad
aptiv Dynamic Range Coding)処理などが施される。
【0030】即ち、ADRC処理では、まず、処理ブロ
ックを構成する25のSD画素から、その画素値の最大
のもの(以下、適宜、最大画素という)と最小のもの
(以下、適宜、最小画素という)とが検出される。そし
て、最大画素の画素値MAXと最小画素の画素値MIN
との差分DR(=MAX−MIN)が演算され、このD
Rを処理ブロックの局所的なダイナミックレンジとす
る。このダイナミックレンジDRに基づいて、処理ブロ
ックを構成する各画素値が、元の割当ビット数より少な
いKビットに再量子化される。つまり、処理ブロックを
構成する各画素値から最小画素の画素値MINが減算さ
れ、各減算値が、DR/2Kで除算される。
【0031】その結果、処理ブロックを構成する各画素
値はKビットで表現されるようになる。従って、例えば
K=1とした場合、25のSD画素の画素値のパターン
数は、(2125通りになり、ADRC処理を行わない
場合に比較して、パターン数を非常に少ないものとする
ことができる。なお、画素値を、このようにKビットに
するADRC処理を、以下、適宜、KビットADRC処
理という。
【0032】係数ROM104は、あらかじめ学習が行
われることにより求められた予測係数のセットを、クラ
ス毎に記憶しており、クラス分類回路101からクラス
が供給されると、そのクラスに対応するアドレスに記憶
されている予測係数のセットを読み出し、予測演算回路
105に供給する。
【0033】一方、遅延回路102では、予測演算回路
105に対して、係数ROM104から予測係数のセッ
トが供給されるタイミングと、後述する予測タップ生成
回路103から予測タップが供給されるタイミングとを
一致させるために必要な時間だけ、SD画像が遅延さ
れ、予測タップ生成回路103に供給される。
【0034】予測タップ生成回路103では、そこに供
給されるSD画像から、予測演算回路105において所
定のHD画素の予測値を求めるのに用いるSD画素が抽
出され、これが予測タップとして、予測演算回路105
に供給される。即ち、予測タップ生成回路103では、
SD画像から、例えば、クラス分類回路101で抽出さ
れたとの同一の処理ブロックが抽出され、その処理ブロ
ックを構成するSD画素が、予測タップとして、予測演
算回路105に供給される。
【0035】予測演算回路105では、係数ROM10
4からの予測係数w,w2,・・・と、予測タップ生成
回路103からの予測タップx1,x2,・・・とを用い
て、式(1)に示した演算、即ち、適応処理が行われる
ことにより、注目画素yの予測値E[y]が求められ、
これが、HD画素の画素値として出力される。
【0036】即ち、ここでは、例えば、図25において
実線の四角形で囲む、注目画素を中心とする3×3のH
D画素(同図において・点で示す)の予測値が、1つ
(1セット)の予測タップから求められるようになされ
ており、この場合、予測演算回路105では、この9個
のHD画素について、式(1)の演算が行われる。従っ
て、係数ROM104では、1のクラスに対応するアド
レスに、9セットの予測係数のセットが記憶されてい
る。
【0037】以下同様の処理が、その他のSD画素を順
次注目画素として行われ、これにより、SD画像がHD
画像に変換される。
【0038】次に、図26は、図24の係数ROM10
4に記憶させる予測係数を算出する学習処理を行う学習
装置の構成例を示している。
【0039】学習における教師データyとなるべきHD
画像が、間引き回路111および遅延回路114に供給
されるようになされており、間引き回路111では、H
D画像が、例えば、その画素数が間引かれることにより
少なくされ、これによりSD画像とされる。このSD画
像は、クラス分類回路112および予測タップ生成回路
113に供給される。
【0040】クラス分類回路112または予測タップ生
成回路113では、図24のクラス分類回路101また
は予測タップ生成回路103における場合と同様の処理
が行われ、これにより注目画素のクラスまたは予測タッ
プがそれぞれ出力される。クラス分類回路112が出力
するクラスは、予測タップメモリ115および教師デー
タメモリ116のアドレス端子(AD)に供給され、予
測タップ生成回路113が出力する予測タップは、予測
タップメモリ115に供給される。
【0041】予測タップメモリ115では、クラス分類
回路112から供給されるクラスに対応するアドレス
に、予測タップ生成回路113から供給される予測タッ
プが記憶される。
【0042】一方、遅延回路114では、注目画素に対
応するクラスが、クラス分類回路112から教師データ
メモリ116に供給される時間だけ、HD画像が遅延さ
れ、そのうちの、注目画素であるSD画素の周辺にある
HD画素の画素値だけが、教師データとして、教師デー
タメモリ116に供給される。
【0043】そして、教師データメモリ116では、ク
ラス分類回路112から供給されるクラスに対応するア
ドレスに、遅延回路114から供給される教師データが
記憶される。
【0044】以下同様の処理が、あらかじめ学習用に用
意されたすべてのHD画像を構成するすべてのHD画素
が注目画素とされるまで繰り返される。
【0045】以上のようにして、予測タップメモリ11
5または教師データメモリ116の同一のアドレスそれ
ぞれには、図25において○印で示したSD画素または
図25において・印で示したHD画素とそれぞれ同一の
位置関係にあるSD画素またはHD画素が、学習データ
xまたは教師データyとして記憶される。
【0046】なお、予測タップメモリ115と教師デー
タメモリ116においては、同一アドレスに複数の情報
を記憶することができるようになされており、これによ
り、同一アドレスには、同一のクラスに分類される複数
の学習データxと教師データyを記憶することができる
ようになされている。
【0047】その後、演算回路117は、予測タップメ
モリ115または教師データメモリ116から、同一ア
ドレスに記憶されている学習データとしての予測タップ
または教師データとしてのHD画素の画素値を読み出
し、それらを用いて、最小自乗法によって、予測値と教
師データとの間の誤差を最小にする予測係数のセットを
算出する。即ち、演算回路117では、クラス毎に、式
(7)に示した正規方程式がたてられ、これを解くこと
によりクラス毎の予測係数のセットが求められる。
【0048】以上のようにして、演算回路117で求め
られたクラス毎の予測係数のセットが、図24の係数R
OM104における、そのクラスに対応するアドレスに
記憶されている。
【0049】なお、以上のような学習処理において、予
測係数を求めるのに必要な数の正規方程式が得られない
クラスが生じる場合があるが、そのようなクラスについ
ては、例えば、クラスを無視して正規方程式をたてて解
くことにより得られる予測係数のセットなどが、いわば
デフォルトの予測係数のセットとして用いられる。
【0050】ところで、図24の画像変換装置によれ
ば、HD画像の画素数を間引くなどして少なくすること
により得られるSD画像から、上述したように、そこに
含まれていない高周波成分をも含むHD画像を得ること
ができるが、元のHD画像に近づけるのには限界があ
る。その理由として、HD画像の画素数を間引いただけ
のSD画像の画素(SD画素)の画素値が、元のHD画
像を復元するのに、最適ではないことが考えられる。
【0051】そこで、本件出願人は、元のHD画像によ
り近い画質の復号画像を得ることができるようにするた
め、適応処理を利用した画像の圧縮(符号化)について
先に提案している(例えば、特願平8−206552号
など)。
【0052】即ち、図27は、適応処理によって、元の
HD画像により近い復号画像を得ることができるよう
に、そのHD画像を、最適なSD画像に圧縮(符号化)
する画像符号化装置の構成例を示している。
【0053】符号化対象のHD画像は、間引き部121
および誤差算出部124に供給される。
【0054】間引き部121では、HD画像が、例え
ば、単純に間引かれることによりSD画像とされ、補正
部122に供給される。補正部122は、間引き部12
1からSD画像を受信すると、最初は、そのSD画像
を、そのままローカルデコード部123に出力する。ロ
ーカルデコード部123は、例えば、図24に示した画
像変換装置と同様に構成され、補正部122からのSD
画像を用いて、上述したような適応処理を行うことによ
り、HD画素の予測値を算出し、誤差算出部124に出
力する。誤差算出部124は、ローカルデコード部12
3からのHD画素の予測値の、元のHD画素に対する予
測誤差を算出し、制御部125に出力する。制御部12
5は、誤差算出部124からの予測誤差に対応して、補
正部122を制御する。
【0055】即ち、これにより、補正部122は、間引
き部121からのSD画像の画素値を、制御部125か
らの制御に従って補正し、ローカルデコード部123に
出力する。ローカルデコード部123では、補正部12
2から供給される補正後のSD画像を用いて、再び、H
D画像の予測値が求められる。
【0056】以下、例えば、誤差算出部124が出力す
る予測誤差が、所定値以下となるまで、同様の処理が繰
り返される。
【0057】そして、誤差算出部124が出力する予測
誤差が、所定値以下となると、制御部125は、補正部
122を制御し、これにより、予測誤差が所定値以下と
なったときの、補正後のSD画像を、HD画像の最適な
符号化結果として出力させる。
【0058】従って、この補正後のSD画像によれば、
それに適応処理を施すことにより、予測誤差が所定値以
下のHD画像を得ることができる。
【0059】ここで、以上のようにして、図27の画像
符号化装置から出力されるSD画像は、元のHD画像に
より近い復号画像を得るのに、最適なものということが
できるから、この画像符号化装置の補正部122、ロー
カルデコード部123、誤差算出部124、および制御
部125で構成される系が行う処理は、最適化処理とい
うことができる。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】ところで、元のHD画
素の画素値に、より近い予測値を得るためには、適応処
理において用いる予測タップを、その予測値を求めよう
とするHD画素に近い、多くのSD画素から構成するの
が望ましい。
【0061】しかしながら、予測タップを、多くのSD
画素から構成すると、予測値を求めようとするHD画素
から遠いSD画素が予測タップに含まれるようになる。
従って、この場合、予測値を求めようとするHD画素が
表示する物体とは異なる物体を表示するSD画素が予測
タップに含まれることがあり、その結果、予測値の精度
が劣化し、その予測値で構成される復号画像が劣化する
こととなる。
【0062】そこで、図27の画像符号化装置の間引き
部121において、HD画像から間引く画素数を少なく
し、これにより、予測値を求めようとするHD画素から
近い位置のSD画素を増加させる方法があるが、これで
は、符号化効率が劣化することになる。
【0063】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、符号化効率を劣化させることなく、原画
像により近い復号画像を得ることができるようにするも
のである。
【0064】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像信
号符号化装置は、圧縮画像信号を構成する画素である圧
縮画素の近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、
その仮想画素の画素値を、原画像信号から算出する仮想
画素算出手段と、圧縮画素の画素値の一部を、仮想画素
の画素値の一部に置き換える置換手段と、圧縮画像信号
を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素として、そ
の注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測タ
ップを形成する予測タップ形成手段と、予測タップと、
所定の予測係数とから、原画像信号を予測し、その予測
値を出力する予測手段と、予測値の、原画像信号に対す
る予測誤差を算出する予測誤差算出手段と、予測誤差に
対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素値を
補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
【0065】請求項8に記載の画像信号符号化方法は、
圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍に、
仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素の画
素値を、原画像信号から算出する仮想画素算出ステップ
と、圧縮画素の画素値の一部を、仮想画素の画素値の一
部に置き換える置換ステップと、圧縮画像信号を構成す
る圧縮画素のうちの1つを注目画素として、その注目画
素の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測タップを形
成する予測タップ形成ステップと、予測タップと、所定
の予測係数とから、原画像信号を予測し、その予測値を
出力する予測ステップと、予測値の、原画像信号に対す
る予測誤差を算出する予測誤差算出ステップと、予測誤
差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素
値を補正する補正ステップとを備えることを特徴とす
る。
【0066】請求項15に記載の画像信号復号装置は、
原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
発生し、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の
近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想
画素の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画
素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧
縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素
として、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素
から予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係
数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、
予測値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測
誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画
素値を補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像
信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最
適圧縮画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力
することにより得られる最適圧縮画像信号を構成する画
素のうちの1つを注目画素として、その注目画素の近傍
の画素から予測タップを形成する予測タップ形成手段
と、予測タップと、所定の予測係数とから、原画像信号
を予測し、その予測値を出力する予測手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0067】請求項22に記載の画像信号復号方法は、
原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
発生し、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の
近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想
画素の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画
素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧
縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素
として、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素
から予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係
数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、
予測値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測
誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画
素値を補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像
信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最
適圧縮画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力
することにより得られる最適圧縮画像信号を構成する画
素のうちの1つを注目画素として、その注目画素の近傍
の画素から予測タップを形成する予測タップ形成ステッ
プと、予測タップと、所定の予測係数とから、原画像信
号を予測し、その予測値を出力する予測ステップとを備
えることを特徴とする。
【0068】請求項29に記載の記録媒体は、原画像信
号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を発生し、
圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍に、
仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素の画
素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画素値の一
部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧縮画像信
号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素として、
その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測
タップを形成し、予測タップと、所定の予測係数とか
ら、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、予測値
の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測誤差に
対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素値を
補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像信号を
得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最適圧縮
画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力するこ
とにより得られる最適圧縮画像信号を含む符号化データ
が記録されていることを特徴とする。
【0069】請求項1に記載の画像信号符号化装置にお
いては、仮想画素算出手段は、圧縮画像信号を構成する
画素である圧縮画素の近傍に、仮想の画素である仮想画
素を想定し、その仮想画素の画素値を、原画像信号から
算出するようになされている。置換手段は、圧縮画素の
画素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、
予測タップ形成手段は、圧縮画像信号を構成する圧縮画
素のうちの1つを注目画素として、その注目画素の近傍
の圧縮画素および仮想画素から予測タップを形成するよ
うになされている。予測手段は、予測タップと、所定の
予測係数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出
力するようになされている。予測誤差算出手段は、予測
値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、補正手段
は、予測誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮
画素の画素値を補正するようになされている。
【0070】請求項8に記載の画像信号符号化方法にお
いては、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の
近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想
画素の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画
素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧
縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素
として、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素
から予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係
数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、
予測値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測
誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画
素値を補正するようになされている。
【0071】請求項15に記載の画像信号復号装置にお
いては、予測タップ形成手段は、最適圧縮画像信号を構
成する画素のうちの1つを注目画素として、その注目画
素の近傍の画素から予測タップを形成し、予測手段は、
予測タップと、所定の予測係数とから、原画像信号を予
測し、その予測値を出力するようになされている。
【0072】請求項22に記載の画像信号復号方法にお
いては、最適圧縮画像信号を構成する画素のうちの1つ
を注目画素として、その注目画素の近傍の画素から予測
タップを形成し、予測タップと、所定の予測係数とか
ら、原画像信号を予測し、その予測値を出力するように
なされている。
【0073】請求項29に記載の記録媒体には、原画像
信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を発生
し、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画素値
の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧縮画
像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素とし
て、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素から
予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係数と
から、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、予測
値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測誤差
に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素値
を補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像信号
を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最適圧
縮画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力する
ことにより得られる最適圧縮画像信号を含む符号化デー
タが記録されている。
【0074】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段(またはステップ)と以下の実施の形態との対応関
係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応
する実施の形態(但し、一例)を付加して、本発明の特
徴を記述すると、次のようになる。
【0075】即ち、請求項1に記載の画像信号符号化装
置は、画像信号を符号化する画像信号符号化装置であっ
て、原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信
号を発生する圧縮手段(例えば、図4に示す間引き回路
31など)と、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮
画素の近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、そ
の仮想画素の画素値を、原画像信号から算出する仮想画
素算出手段(例えば、図4に示す仮想画像形成回路32
など)と、圧縮画素の画素値の一部を、仮想画素の画素
値の一部に置き換える置換手段(例えば、図4に示す仮
想画像形成回路32など)と、圧縮画像信号を構成する
圧縮画素のうちの1つを注目画素として、その注目画素
の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測タップを形成
する予測タップ形成手段(例えば、図11に示す予測タ
ップ生成回路103など)と、予測タップと、所定の予
測係数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力
する予測手段(例えば、図11に示す予測演算回路10
5など)と、予測値の、原画像信号に対する予測誤差を
算出する予測誤差算出手段(例えば、図9に示す誤差算
出回路44など)と、予測誤差に対応して、圧縮画像信
号を構成する圧縮画素の画素値を補正する補正手段(例
えば、図9に示す補正回路42など)と、補正手段が出
力する圧縮画像信号を、原画像信号を得るのに最適な最
適圧縮画像信号として、その最適圧縮画像信号を、原画
像信号の符号化結果として出力する出力手段(例えば、
図9に示す多重化回路46など)とを備えることを特徴
とする。
【0076】請求項2に記載の画像信号符号化装置は、
原画像信号と、圧縮手段によって発生された圧縮画像信
号または補正手段によって補正された圧縮画像信号とに
基づいて、予測係数を演算する演算手段(例えば、図1
0に示す演算回路117など)をさらに備え、出力手段
が、最適圧縮画像信号と予測係数とを、原画像信号の符
号化結果として出力することを特徴とする。
【0077】請求項3に記載の画像信号符号化装置は、
予測係数が、学習のための原画像信号である学習用原画
像信号と、その学習用原画像信号から求めた、それより
画素数の少ない学習用圧縮画像信号とを用いて、あらか
じめ学習を行うことにより求められており、予測係数を
記憶する記憶手段(例えば、図11に示す係数RAM1
04’など)をさらに備えることを特徴とする。
【0078】請求項4に記載の画像信号符号化装置は、
注目画素を、所定のクラスに分類するクラス分類手段
(例えば、図11に示すクラス分類回路101など)を
さらに備え、予測手段が、注目画素について形成された
予測タップと、その注目画素のクラスに対応する予測係
数とから、予測値を求めることを特徴とする。
【0079】請求項5に記載の画像信号符号化装置は、
原画像信号と、圧縮手段によって発生された圧縮画像信
号または補正手段によって補正された圧縮画像信号とに
基づいて、クラスごとの予測係数を演算する演算手段
(例えば、図10に示す演算回路117など)をさらに
備え、出力手段が、最適圧縮画像信号とクラスごとの予
測係数とを、原画像信号の符号化結果として出力するこ
とを特徴とする。
【0080】請求項6に記載の画像信号符号化装置は、
予測係数が、学習のための原画像信号である学習用原画
像信号と、その学習用原画像信号から求めた、それより
画素数の少ない学習用圧縮画像信号とを用いて、あらか
じめ学習を行うことにより、クラスごとに求められてお
り、クラスごとの予測係数を記憶する記憶手段(例え
ば、図11に示す係数RAM104’など)をさらに備
えることを特徴とする。
【0081】請求項8に記載の画像信号符号化方法は、
画像信号を符号化する画像信号符号化方法であって、原
画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を発
生する圧縮ステップ(例えば、図8に示すプログラムの
処理ステップS3など)と、圧縮画像信号を構成する画
素である圧縮画素の近傍に、仮想の画素である仮想画素
を想定し、その仮想画素の画素値を、原画像信号から算
出する仮想画素算出ステップ(例えば、図8に示すプロ
グラムの処理ステップS7など)と、圧縮画素の画素値
の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換える置換ス
テップ(例えば、図8に示すプログラムの処理ステップ
S8など)と、圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうち
の1つを注目画素として、その注目画素の近傍の圧縮画
素および仮想画素から予測タップを形成する予測タップ
形成ステップ(例えば、図15に示すプログラムの処理
ステップS33や、図17に示すプログラムの処理ステ
ップS53など)と、予測タップと、所定の予測係数と
から、原画像信号を予測し、その予測値を出力する予測
ステップ(例えば、図15に示すプログラムの処理ステ
ップS33や、図17に示すプログラムの処理ステップ
S53など)と、予測値の、原画像信号に対する予測誤
差を算出する予測誤差算出ステップ(例えば、図15に
示すプログラムの処理ステップS33や、図17に示す
プログラムの処理ステップS53など)と、予測誤差に
対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素値を
補正する補正ステップ(例えば、図15に示すプログラ
ムの処理ステップS35,S38,S39,S42,S
44乃至S46や、図17に示すプログラムの処理ステ
ップS55,S58,S59,S62,S64乃至S6
6など)と、補正ステップにおいて補正された圧縮画像
信号を、原画像信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号
として、その最適圧縮画像信号を、原画像信号の符号化
結果として出力する出力ステップ(例えば、図12に示
すプログラムの処理ステップS19など)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0082】請求項9に記載の画像信号符号化方法は、
原画像信号と、圧縮ステップにおいて発生された圧縮画
像信号または補正ステップにおいて補正された圧縮画像
信号とに基づいて、予測係数を演算する演算ステップ
(例えば、図12に示すプログラムの処理ステップS1
1やS18など)をさらに備え、出力ステップにおい
て、最適圧縮画像信号と予測係数とを、原画像信号の符
号化結果として出力することを特徴とする。
【0083】請求項11に記載の画像信号符号化方法
は、注目画素を、所定のクラスに分類するクラス分類ス
テップ(例えば、図15に示すプログラムの処理ステッ
プS33や、図17に示すプログラムの処理ステップS
53など)をさらに備え、予測ステップにおいて、注目
画素について形成された予測タップと、その注目画素の
クラスに対応する予測係数とから、予測値を求めること
を特徴とする。
【0084】請求項12に記載の画像信号符号化方法
は、原画像信号と、圧縮ステップにおいて発生された圧
縮画像信号または補正ステップにおいて補正された圧縮
画像信号とに基づいて、クラスごとの予測係数を演算す
る演算ステップ(例えば、図12に示すプログラムの処
理ステップS11やS18など)をさらに備え、出力ス
テップにおいて、最適圧縮画像信号とクラスごとの予測
係数とを、原画像信号の符号化結果として出力すること
を特徴とする。
【0085】請求項15に記載の画像信号復号装置は、
原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
発生し、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の
近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想
画素の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画
素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧
縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素
として、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素
から予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係
数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、
予測値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測
誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画
素値を補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像
信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最
適圧縮画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力
することにより得られる最適圧縮画像信号を含む符号化
データを復号する画像信号復号装置であって、最適圧縮
画像信号を構成する画素のうちの1つを注目画素とし
て、その注目画素の近傍の画素から予測タップを形成す
る予測タップ形成手段(例えば、図21に示す予測タッ
プ生成回路203など)と、予測タップと、所定の予測
係数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力す
る予測手段(例えば、図21に示す予測演算回路205
など)とを備えることを特徴とする。
【0086】請求項17に記載の画像信号復号装置は、
予測係数が、学習のための原画像信号である学習用原画
像信号と、その学習用原画像信号から求めた、それより
画素数の少ない学習用圧縮画像信号とを用いて、あらか
じめ学習を行うことにより求められており、予測係数を
記憶する記憶手段(例えば、図21に示す係数RAM2
04など)をさらに備えることを特徴とする。
【0087】請求項18に記載の画像信号復号装置は、
最適圧縮画像信号を構成する画素のうち、注目画素とし
たものを、所定のクラスに分類するクラス分類手段(例
えば、図21に示すクラス分類回路201など)をさら
に備え、予測手段が、注目画素について形成された予測
タップと、その注目画素のクラスに対応する予測係数と
から、予測値を求めることを特徴とする。
【0088】請求項20に記載の画像信号復号装置は、
予測係数が、学習のための原画像信号である学習用原画
像信号と、その学習用原画像信号から求めた、それより
画素数の少ない学習用圧縮画像信号とを用いて、あらか
じめ学習を行うことにより、クラスごとに求められてお
り、クラスごとの予測係数を記憶する記憶手段(例え
ば、図21に示す係数RAM204など)をさらに備え
ることを特徴とする。
【0089】請求項22に記載の画像信号復号方法は、
原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
発生し、圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の
近傍に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想
画素の画素値を、原画像信号から算出し、圧縮画素の画
素値の一部を、仮想画素の画素値の一部に置き換え、圧
縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注目画素
として、その注目画素の近傍の圧縮画素および仮想画素
から予測タップを形成し、予測タップと、所定の予測係
数とから、原画像信号を予測し、その予測値を出力し、
予測値の、原画像信号に対する予測誤差を算出し、予測
誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画
素値を補正し、その補正された圧縮画像信号を、原画像
信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最
適圧縮画像信号を、原画像信号の符号化結果として出力
することにより得られる最適圧縮画像信号を含む符号化
データを復号する画像信号復号方法であって、最適圧縮
画像信号を構成する画素のうちの1つを注目画素とし
て、その注目画素の近傍の画素から予測タップを形成す
る予測タップ形成ステップ(例えば、図22に示すプロ
グラムの処理ステップS91など)と、予測タップと、
所定の予測係数とから、原画像信号を予測し、その予測
値を出力する予測ステップ(例えば、図22に示すプロ
グラムの処理ステップS92など)とを備えることを特
徴とする。
【0090】請求項25に記載の画像信号復号方法は、
最適圧縮画像信号を構成する画素のうち、注目画素とし
たものを、所定のクラスに分類するクラス分類ステップ
(例えば、図22に示すプログラムの処理ステップS9
1など)をさらに備え、予測ステップにおいて、注目画
素について形成された予測タップと、その注目画素のク
ラスに対応する予測係数とから、予測値を求めることを
特徴とする。
【0091】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0092】図1は、本発明を適用した画像処理装置の
一実施の形態の構成を示している。送信装置1には、デ
ィジタル化されたHD画像の画像データが供給されるよ
うになされている。送信装置1は、入力された画像デー
タを間引くこと(その画素数を少なくすること)により
圧縮、符号化し、その結果得られるSD画像の画像デー
タを、HD画像の符号化データとして、例えば、光ディ
スクや、光磁気ディスク、磁気テープその他でなる記録
媒体2に記録し、または、例えば、地上波や、衛星回
線、電話回線、CATV網、その他の伝送路3を介して
伝送する。
【0093】受信装置4では、記録媒体2に記録された
符号化データが再生され、または、伝送路3を介して伝
送されてくる符号化データが受信され、その符号化デー
タを伸張、復号化し、その結果得られるHD画像の復号
画像を、図示せぬディスプレイに供給して表示させる。
【0094】なお、以上のような画像処理装置は、例え
ば、光ディスク装置や、光磁気ディスク装置、磁気テー
プ装置その他の、画像の記録/再生を行う装置や、ある
いはまた、例えば、テレビ電話装置や、テレビジョン放
送システム、CATVシステムその他の、画像の伝送を
行う装置などに適用される。また、後述するように、送
信装置1が出力する符号化データのデータ量が少ないた
め、図1の画像処理装置は、伝送レートの低い、例え
ば、携帯電話機その他の、移動に便利な携帯端末などに
も適用可能である。
【0095】図2は、送信装置1の構成例を示してい
る。
【0096】I/F(InterFace)11は、外部から供
給されるHD画像の画像データの受信処理と、送信機/
記録装置16に対しての、符号化データの送信処理を行
うようになされている。ROM(Read Only Memory)1
2は、IPL(Initial Program Loading)用のプログ
ラムその他を記憶している。RAM(Random Access Me
mory)13は、外部記憶装置15に記録されているシス
テムプログラム(OS(Operating System))やアプリ
ケーションプログラムを記憶したり、また、CPU(Ce
ntral Processing Unit)14の動作上必要なデータを
記憶するようになされている。CPU14は、ROM1
2に記憶されているIPLプログラムにしたがい、外部
記憶装置15からシステムプログラムおよびアプリケー
ションプログラムを、RAM13に展開し、そのシステ
ムプログラムの制御の下、アプリケーションプログラム
を実行することで、I/F11から供給される画像デー
タについての、後述するような符号化処理を行うように
なされている。外部記憶装置15は、例えば、磁気ディ
スク装置などでなり、上述したように、CPU14が実
行するシステムプログラムやアプリケーションプログラ
ムを記憶している他、CPU14の動作上必要なデータ
も記憶している。送信機/記録装置16は、I/F11
から供給される符号化データを、記録媒体2に記録し、
または伝送路3を介して伝送するようになされている。
【0097】なお、I/F11,ROM12,RAM1
3,CPU14、および外部記憶装置15は、相互にバ
スを介して接続されている。なお、図2において、送信
装置1は、CPUを用いた構成であるが、ハードロジッ
クで構成することも可能である。
【0098】以上のように構成される送信装置1におい
ては、I/F11にHD画像の画像データが供給される
と、その画像データは、CPU14に供給される。CP
U14は、画像データを符号化し、その結果得られる符
号化データとしてのSD画像を、I/F11に供給す
る。I/F11は、符号化データを受信すると、それ
を、送信機/記録装置16に供給する。送信機/記録装
置16では、I/F11からの符号化データが、記録媒
体2に記録され、または伝送路3を介して伝送される。
【0099】図3は、図2の送信装置1の、送信機/記
録装置16を除く部分の機能的なブロック図である。
【0100】符号化すべき画像データとしてのHD画像
は、前処理部21および最適化部22に供給されるよう
になされている。
【0101】前処理部21は、HD画像(原画像)を、
その画素数を少なくすることにより圧縮し、その結果得
られるSD画像(圧縮画像)を構成するSD画素の近傍
に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
の画素値を、HD画像から求める。さらに、前処理部2
1は、SD画素の画素値の一部に代えて、仮想画素の画
素値の一部を配置し、最適化部22に供給する。
【0102】最適化部22は、前処理部21からのSD
画素を順次注目画素として、最適化処理を行う。即ち、
最適化部22は、注目画素の周辺のSD画素および仮想
画素から予測タップを形成し、その予測タップと予測係
数のセットとの線形結合により、原画像の予測値を求め
る適応処理を行う。さらに、最適化部22は、その予測
値の、元のHD画像に対する予測誤差を算出し、その予
測誤差に対応して、注目画素の画素値を補正する。そし
て、最適化部22は、その補正された注目画素の画素値
を用いて、同様の処理を、例えば、その予測誤差が所定
値以下になるまで繰り返し、元のHD画像の予測値を得
るのに最適な注目画素であるSD画素の画素値を求め
る。
【0103】また、最適化部22は、前処理部21から
の、例えば、1フレーム(または1フィールド)のSD
画像を構成するSD画素すべてを注目画素として、上述
の処理を行った後、その結果得られる最適SD画像を用
いて適応処理を行うことにより、予測誤差をより小さく
するクラス毎の予測係数のセットを求める。即ち、最適
化部22は、最適SD画像を用いて、クラス毎の予測係
数のセットを、予測誤差がより小さくなるように更新す
る。そして、そのクラス毎の予測係数のセットを用い
て、再度、最適化処理を繰り返す。そして、例えば、1
フレーム分の予測誤差の絶対値和が所定の閾値以下とな
るか、あるいは、クラス毎の予測係数のセットの更新を
所定回数だけ行うと、そのとき得られている最適SD画
像とクラス毎の予測係数のセットとを、HD画像の符号
化結果である符号化データとして出力する。
【0104】次に、図4は、図3の前処理部21の構成
例を示している。
【0105】符号化すべきHD画像は、間引き回路31
および仮想画素形成回路32に供給されるようになされ
ている。
【0106】間引き回路31は、HD画像の画素数を、
例えば、間引くことにより少なくし、SD画像を構成し
て、仮想画素形成回路32に供給するようになされてい
る。即ち、間引き回路31は、例えば、HD画像を、横
×縦が3×3画素の9画素でなる正方形状のブロックに
分割し、各ブロックの幾つかの画素(後述)の平均値
を、その中心の画素の画素値として、SD画像を構成す
るようになされている。これにより、間引き回路31で
は、例えば、図5(A)に・印で示すHD画素からなる
HD画像から、それを1/9に間引いた、同図(B)に
○印で示すSD画素からなるSD画像が構成される。
【0107】なお、間引き回路31には、その他、例え
ば、上述のブロックの中心の画素だけを抽出させて、S
D画像を構成させるようにすることなども可能である。
【0108】仮想画素形成回路32は、間引き回路31
からのSD画像を構成するSD画素の近傍に、仮想の画
素である仮想画素を想定し、その画素値を、HD画像か
ら求めるようになされている。即ち、仮想画素形成回路
32は、例えば、図6に○印で示すSD画素の左上、左
下、右上、および右下の位置に、図6に◎印で示す仮想
画素を想定する。そして、仮想画素形成回路32は、仮
想画素の位置に対応する、例えば4つのHD画素(図5
(A)に点線の四角形で囲んで示す)の画素値の平均値
を求め、これを、その仮想画素の画素値とする。
【0109】さらに、仮想画素形成回路32は、例え
ば、1つのSD画素に対して、1つの仮想画素を対応付
け、SD画素の画素値の一部に代えて、対応付けられた
仮想画素の画素値の一部を配置するようになされてい
る。即ち、例えば、HD画素の画素値が8ビットで表さ
れていたとすると、その平均値であるSD画素および仮
想画素の画素値も8ビットで表すことができる。この場
合、仮想画素形成回路32は、例えば、図7に示すよう
に、SD画素の画素値のLSB(Least Significant Bi
t)側の4ビットに代えて、仮想画素の画素値のMSB
(Most SignificantBit)を配置する。つまり、仮想画
素形成回路32は、SD画素または仮想画素の画素値そ
れぞれから、MSB側の4ビットを取り出し、SD画素
から取り出した4ビットをMSB側に配置するととも
に、仮想画素から取り出した4ビットをLSB側に配置
して、8ビットのデータを構成し、これをSD画素の画
素値とする。
【0110】以上のようなSD画素で構成されるSD画
像が、最適化部22(図3)に供給されるようになされ
ている。
【0111】次に、図8のフローチャートを参照して、
前処理部21の動作について説明する。
【0112】前処理部21に、符号化すべきHD画像が
入力されると、そのHD画像は、間引き回路31および
仮想画素形成回路32に供給される。間引き回路31
は、HD画像を受信すると、その画素数を間引き、SD
画像を構成する。
【0113】即ち、間引き回路31では、まず最初に、
ステップS1において、HD画像が、例えば、3×3画
素のHD画像のブロックに分割され、ステップS2に進
む。
【0114】ここで、本実施の形態において、HD画像
は、例えば、輝度信号Yと、色差信号U,Vとから構成
され、ステップS1では、輝度信号のブロックと色差信
号のブロックとが構成されるようになされている。
【0115】ステップS2では、いずれかのブロックが
注目ブロックとされ、その注目ブロックが輝度信号のブ
ロックであるかどうかが判定される。ステップS2にお
いて、注目ブロックが輝度信号のブロックであると判定
された場合、ステップS3に進み、間引き回路31にお
いて、例えば、その注目ブロックに含まれる中心のHD
画素で交差する十字形の範囲にある5個のHD画素の画
素値の平均値が計算され、その平均値が、注目ブロック
の中心の画素(SD画素)の画素値とされ、ステップS
5に進む。
【0116】一方、ステップS2において、注目ブロッ
クが輝度信号のブロックでないと判定された場合、即
ち、注目ブロックが色差信号のブロックである場合、ス
テップS4に進み、間引き回路31において、例えば、
その注目ブロックを構成する3×3のHD画素の画素値
の平均値が計算され、その平均値が、注目ブロックの中
心の画素(SD画素)の画素値とされ、ステップS5に
進む。
【0117】ステップS5では、ステップS1で構成さ
れたブロックすべてを、注目ブロックとして処理したか
どうかが判定され、まだ、すべてのブロックを、注目ブ
ロックとして処理していないと判定された場合、ステッ
プS2に戻り、まだ注目ブロックとしていないブロック
を、新たに注目ブロックとして、同様の処理を繰り返
す。また、ステップS5において、すべてのブロック
を、注目ブロックとして処理したと判定された場合、即
ち、SD画像が構成された場合、そのSD画像が、間引
き回路31から仮想画素形成回路32に供給される。
【0118】仮想画素形成回路32は、間引き回路31
からSD画像を受信すると、ステップS6において、そ
のSD画像を構成するSD画素のうちの1つを注目画素
とし、その注目画素が輝度信号のものかどうかを判定す
る。ステップS6において、注目画素が輝度信号のもの
であると判定された場合、ステップS7に進み、仮想画
素形成回路32は、注目画素に対応する仮想画素の画素
値を、上述したようにHD画素の画素値から求める。さ
らに、仮想画素形成回路32は、ステップS8に進み、
図7で説明したように、注目画素の画素値のLSB側の
4ビットに代えて、対応する仮想画素の画素値のMSB
側の4ビットを配置し、ステップS9に進む。
【0119】一方、ステップS6において、注目画素が
輝度信号のものでないと判定された場合、即ち、色差信
号のものである場合、ステップS7およびS8をスキッ
プして、ステップS9に進み、すべてのSD画素を注目
画素として処理を行ったかどうかが判定される。ステッ
プS9において、まだ、すべてのSD画素を注目画素と
していないと判定された場合、ステップS6に戻り、ま
だ注目画素としていないSD画素を新たに注目画素とし
て、同様の処理を繰り返す。また、ステップS9におい
て、すべてのSD画素を注目画素として処理を行ったと
判定された場合、画素値のLSB側の4ビットが、仮想
画素の画素値のMSB側の4ビットに置き換えられたS
D画素で構成されるSD画像が、仮想画素形成回路32
から最適化部22(図3)に出力され、処理を終了す
る。
【0120】前処理部21では、以上の処理が、例え
ば、1フレーム単位で繰り返される。
【0121】ここで、本実施の形態では、輝度信号につ
いてのみ、仮想画素が構成されるようになっており、色
差信号については、SD画素だけで構成される予測タッ
プが用いられるようになされている。従って、仮想画素
の画素値のMSB側の4ビットに置き換えが行われるの
は、輝度信号についてのみで、色差信号については、そ
のような置き換えは行われない。
【0122】次に、図9は、図3の最適化部22の構成
例を示している。
【0123】前処理部21(仮想画素形成回路32)か
らのSD画像は、クラス分類適応処理回路(予測係数生
成)41および補正回路42に供給されるようになされ
ており、HD画像は、クラス分類適応処理回路(予測係
数生成)41および誤差算出回路44に供給されるよう
になされている。
【0124】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41は、HD画像を受信するとともに、前処理部21か
らSD画像を受信すると、そのHD画像とSD画像を用
いて、クラス毎に適応処理を行うことにより、クラス毎
の予測係数のセットwを算出し、クラス分類適応処理回
路43および多重化回路46に出力するようになされて
いる。
【0125】ここで、図10は、クラス分類適応処理回
路(予測係数生成)41の構成例を示している。なお、
図中、図26の学習装置における場合と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してある。即ち、クラス分類
適応処理回路(予測係数生成)41は、間引き回路11
1が設けられていないことを除けば、図26の学習装置
と基本的に同様に構成されている。但し、クラス分類回
路112および予測タップ生成回路113には、前処理
部21または補正回路42からのSD画像が供給され、
また、遅延回路114には、前処理部21に供給される
HD画像と同一のHD画像が供給されるようになされて
おり、クラスタップ(後述)形成および予測タップ形成
に関する動作が異なる。クラス分類適応処理回路(予測
係数生成)41の動作については、後述する。
【0126】図9に戻り、補正回路42は、SD画像を
構成するSD画素の画素値を、制御回路45の制御に従
って補正し、その補正した画素値を、クラス分類適応処
理回路(予測係数生成)41,43、および多重化回路
46に出力するようになされている。クラス分類適応処
理回路43は、補正回路42から供給されるSD画素
と、クラス分類適応処理回路(予測係数生成)41から
供給されるクラス毎の予測係数のセットwを用いて適応
処理を行うことにより、HD画素の予測値を求め、誤差
算出回路44に供給するようになされている。
【0127】ここで、図11は、クラス分類適応処理回
路43の構成例を示している。なお、図中、図24の画
像変換装置における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。即ち、クラス分類適応処理回路
43は、係数ROM104に替えてクラス毎の予測係数
のセットの書換可能な係数RAM104’が設けられて
いる他は、図24の画像変換装置と基本的に同様に構成
されている。この係数RAM104’には、図9のクラ
ス分類適応処理回路43からクラス毎の予測係数のセッ
トが供給されて記憶されるようになされており、また、
クラスタップ形成および予測タップ形成に関する動作
が、図24における場合とは異なる。クラス分類適応処
理回路43の動作については後述する。
【0128】再び、図9に戻り、誤差算出回路44は、
クラス分類適応処理回路43からのHD画素の予測値
の、真のHD画素の画素値に対する予測誤差を算出し、
制御回路45に出力するようになされている。制御回路
45は、誤差算出回路44からの予測誤差に対応して、
補正回路42におけるSD画素の画素値の補正量を制御
するようになされている。多重化回路46は、クラス分
類適応処理回路(予測係数生成)41が出力する予測係
数wと、補正回路42が出力する、補正されたSD画素
の画素値とを多重化し、符号化データとして出力するよ
うになされている。
【0129】次に、図12のフローチャートを参照し
て、最適化部22の処理について説明する。
【0130】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41は、前処理部21からSD画像を受信すると、ステ
ップS11において、そのSD画像と、HD画像とを用
いて適応処理を行うことにより、クラス毎の予測係数の
セットを算出する。
【0131】即ち、クラス分類適応処理回路(予測係数
生成)41は、SD画像を構成するSD画素を順次注目
画素とし、その注目画素についてクラス分類用のタップ
(以下、適宜、クラスタップという)を構成し、クラス
分類を行う。
【0132】ここで、本実施の形態では、注目画素につ
いて、例えば、次のようなクラスタップが構成され、ク
ラス分類が行われるようになされている。
【0133】即ち、輝度信号については、例えば、図1
3(A)に示すように、注目画素を中心とする、ひし形
状の範囲の5個のSD画素と4個の仮想画素との合計9
画素によって、クラスタップが構成される。そして、こ
の9画素の画素値のうちの最大値と最小値との差をダイ
ナミックレンジDRとし、このダイナミックレンジDR
を用いて、クラスタップのうちの、注目画素と、それに
隣接する4個の仮想画素との合計5画素(図13(A)
において点線で囲む5画素)が1ビットADRC処理さ
れる。そして、その5画素の画素値のパターンが、注目
画素のクラスとされる。従って、この場合、クラスタッ
プのうちの、注目画素を中心とする5画素を1ビットA
DRC処理して得られる画素値のパターンは5ビットで
表現されるから、輝度信号は、32(=25)クラスの
うちのいずれかにクラス分類される。
【0134】なお、仮想画素の画素値としては、その仮
想画素が対応付けられたSD画素の画素値のLSB側の
4ビットを、4ビットだけ左シフト(24を乗算)した
ものに、例えば、8(=23)などを加算した値が用い
られる。但し、仮想画素の画素値としては、その他、S
D画素の画素値のLSB側の4ビットを、4ビットだけ
左シフトしたものをそのまま用いたり、また、その左シ
フトしたものに、8以外の0以上16(=24)未満の
値を加算したものを用いることも可能である。
【0135】また、SD画素の画素値は、図7で説明し
たように、そのLSB側の4ビットが、対応する仮想画
素の画素値のMSB側の4ビットであるが、その8ビッ
トの値が、SD画素の画素値としてそのまま用いられ
る。但し、SD画素の画素値としては、例えば、そのL
SB側の4ビットを、ランダムに発生させた0以上16
(=24)未満の値に置き換えたものを用いることも可
能である。
【0136】一方、色差信号については、例えば、図1
3(B)に示すように、注目画素を中心とする、正方形
状の範囲の9のSD画素によって、クラスタップが構成
される。そして、この9画素の画素値のうちの最大値と
最小値との差をダイナミックレンジDRとし、このダイ
ナミックレンジDRを用いて、クラスタップのうちの、
注目画素を中心とするひし形状の範囲の5のSD画素
(図13(B)において点線で囲む5画素)が1ビット
ADRC処理される。そして、その5画素の画素値のパ
ターンが、注目画素のクラスとされる。従って、この場
合、クラスタップのうちの、注目画素を中心とする5画
素を1ビットADRC処理して得られる画素値のパター
ンは5ビットで表現されるから、色差信号も、輝度信号
と同様に、32(=25)クラスのうちのいずれかにク
ラス分類される。
【0137】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41では、以上のようにして、注目画素のクラスが決定
された後、予測タップが構成される。即ち、クラス分類
適応処理回路(予測係数生成)41は、注目画素が色差
信号のものである場合、例えば、図14に示すように、
その注目画素を中心とする7×5(横×縦)の35のS
D画素(同図において、実線または点線の○印で示す)
で予測タップを構成する。また、クラス分類適応処理回
路(予測係数生成)41は、注目画素が輝度信号のもの
である場合、色差信号における場合と同様に、35の画
素で予測タップを構成するが、7×5のSD画素のう
ち、その最も左上、左下、右上、および右下のSD画素
(同図において、点線の○印で示す)に代えて、注目画
素に隣接する仮想画素を用いて、予測タップを構成す
る。
【0138】そして、クラス分類適応処理回路(予測係
数生成)41では、各クラス毎に、予測タップとHD画
像とを用いて、式(7)の正規方程式がたてられ、それ
を解くことにより、クラス毎の予測係数のセットwが求
められる。なお、この場合、正規方程式は、注目画素に
対して、例えば、前述の図25に実線の四角形で囲んだ
範囲の位置関係にあるHD画素を用いてたてられる。
【0139】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41で求められたクラス毎の予測係数のセットwは、ク
ラス分類適応処理回路43に供給され、係数RAM10
4’(図11)に記憶される。
【0140】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41においてクラス毎の予測係数のセットが求められる
と、最適化部22では、ステップS12において、前処
理部21からのSD画像を構成するSD画素のうちの1
つが注目画素とされ、その注目画素が輝度信号のものか
どうかが判定される。ステップS12において、注目画
素が輝度信号のものであると判定された場合、ステップ
S13に進み、補正回路42、クラス分類適応処理回路
43、誤差算出回路44、および制御回路45におい
て、注目画素の画素値のMSB側の4ビットを対象に、
最適化処理が行われ、ステップS14に進む。ステップ
S14では、注目画素の画素値の残りのLSB側の4ビ
ットを対象に、最適化処理が行われ、ステップS16に
進む。
【0141】一方、ステップS12において、注目画素
が輝度信号のものでないと判定された場合、即ち、色差
信号のものである場合、ステップS15に進み、補正回
路42、クラス分類適応処理回路43、誤差算出回路4
4、および制御回路45において、色差信号を対象に、
最適化処理が行われ、ステップS16に進む。
【0142】ステップS16では、前処理部21からの
SD画像を構成するSD画素すべてを対象に処理を行っ
たかどうかが判定され、まだ行っていないと判定された
場合、ステップS12に戻り、まだ注目画素とされてい
ないSD画素を、新たに注目画素として、同様の処理を
繰り返す。
【0143】また、ステップS16において、SD画素
をすべて注目画素として処理を行ったと判定された場
合、ステップS17に進み、SD画素から予測されるH
D画素の予測値の、1フレーム分の予測誤差の総和が所
定の閾値ε以下であるかどうかが判定される。ステップ
S17において、1フレーム分の予測誤差の総和が所定
の閾値ε以下でないと判定された場合、ステップS11
に戻り、上述の場合と同様の処理が繰り返される。但
し、この場合、クラス分類適応処理回路(予測係数生
成)41では、ステップS11において、前処理部21
が出力したSD画素の画素値ではなく、補正回路42が
出力する、後述する最適なSD画素の画素値を用いて
(クラス分類回路112および予測タップ生成回路11
3(図10)に対して、補正回路42からの最適なSD
画素が入力されて)、同様の処理によりクラス毎の予測
係数のセットが求められる(更新される)。
【0144】そして、ステップS17において、1フレ
ーム分の予測誤差の総和が所定の閾値ε以下であると判
定された場合、ステップS18に進み、クラス分類適応
処理回路(予測係数生成)41において、そのとき補正
回路42が出力しているSD画素の画素値を用いてクラ
ス毎の予測係数のセットが算出され、ステップS19に
進む。そして、ステップS19では、そのSD画素の画
素値とクラス毎の予測係数のセットとが、多重化回路4
6において多重化され、符号化データとして出力され
て、処理を終了する。
【0145】その後、最適化部22では、次のフレーム
についてのHD画像とSD画像とが供給されるのを待っ
て、同様の処理が行われる。
【0146】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図12のステップS13における注目画素の画素値
のMSB側の4ビットを対象とした最適化処理について
詳述する。
【0147】クラス分類適応処理回路(予測係数生成)
41においてクラス毎の予測係数のセットが求められ、
これが、クラス分類適応処理回路43に供給されると、
前処理部21からのSD画像を構成するSD画素のうち
の1つが注目画素とされ、制御回路45は、ステップS
31において、注目画素の画素値を補正する補正量を表
す変数△を、例えば0に初期化する。また、ステップS
31では、補正量を変化させる変化量(以下、適宜、オ
フセット量という)を表す変数Sに、初期値としての、
例えば16がセットされる。
【0148】即ち、いまの場合、注目画素の画素値のM
SB側の4ビットを対象としているので、オフセット量
Sには、そのMSB側の4ビットを変化させるための最
小値である16(=24)がセットされる。
【0149】さらに、ステップS31では、注目画素の
補正の回数をカウントする変数iに、初期値としての−
1がセットされ、ステップS32に進む。ステップS3
2では、回数iが1だけインクリメントされ、ステップ
S33に進み、注目画素の画素値を補正量△だけ補正し
た補正値を用いて適応処理を行った場合に、その補正に
より影響を受けるHD画素の予測値の予測誤差Eが算出
される。
【0150】即ち、この場合、補正回路42は、注目画
素の画素値に、例えば、補正量△を加算し、その加算値
を、注目画素の画素値として、クラス分類適応処理回路
43に出力する。ここで、注目画素について、最初にス
テップS33の処理が施される場合、即ち、回数i=0
の場合、補正量△は、ステップS31でセットされた初
期値である0のままであるから、補正回路42からは、
注目画素の画素値がそのまま出力される。
【0151】クラス分類適応処理回路43では、クラス
分類適応処理回路(予測係数生成)41における場合と
同様に、図13に示したクラスタップが形成されるとと
もに、図14に示した形の予測タップが形成される。即
ち、予測タップは、注目画素を中心とする7×5のSD
画素のうち、注目画素から最も遠い左上、左下、右上、
および右下のSD画素に代えて、注目画素に隣接する4
つの仮想画素を用いて構成される。
【0152】さらに、そのクラスタップに対応して、注
目画素がクラス分類され、その結果得られるクラスに対
応する予測係数のセットが、クラス分類適応処理回路
(予測係数生成)41から供給され、係数RAM10
4’(図11)に記憶されている予測係数のセットの中
から選択される。そして、その選択された予測係数のセ
ットと予測タップとから、式(1)に示した線形1次式
を演算することにより、HD画素の画素値の予測値が求
められる。
【0153】また、クラス分類適応処理回路43では、
注目画素の画素値を補正量△だけ補正した場合に、少な
くとも、その補正により影響を受けるHD画素について
も、同様にして、予測値が求められる。
【0154】即ち、例えば、いま、図16に示すよう
に、SD画素Aを注目画素として補正をしたとする。本
実施の形態では、予測タップは、簡単には、7×5のS
D画素が含まれる範囲で構成されるので、このような7
×5のSD画素から予測タップが構成される場合に、そ
の予測タップにSD画素Aが含まれるケースであって、
SD画素Aから最も離れたSD画素が注目画素とされる
のは、SD画素B,C,D,Eが注目画素とされ、7×
5画素の予測タップが構成されるケースである。そし
て、SD画素B,C,D,Eが注目画素とされ、7×5
画素の予測タップが構成された場合、本実施の形態で
は、同図に実線で囲んで示す範囲b,c,d,eの中の
3×3のHD画素の予測値がそれぞれ求められる。従っ
て、SD画素Aを注目画素として、その画素値を補正し
た場合に、その補正により影響を受けるのは、最悪のケ
ースで、範囲b,c,d,eを含む最小の長方形であ
る、図16において点線で示す範囲内の21×15のH
D画素の予測値ということになる。
【0155】従って、本実施の形態では、クラス分類適
応処理回路43において、少なくとも、このような21
×15のHD画素の予測値が求められる。
【0156】クラス分類適応処理回路43で求められた
HD画素の予測値は、誤差算出回路44に供給される。
誤差算出回路44では、クラス分類適応処理回路43か
らのHD画素の予測値から、対応するHD画素の真の画
素値が減算され、その減算値である予測誤差の、例えば
自乗和が求められる。そして、この自乗和が、誤差情報
Eとして、制御回路45に供給される。
【0157】制御回路45は、誤差算出回路44から誤
差情報を受信すると、ステップS34において、回数i
が0であるかどうかを判定する。ステップS34におい
て、回数iが0であると判定された場合、即ち、制御回
路45が受信した誤差情報Eが、注目画素の補正を行わ
ずに得られたものである場合、ステップS35に進み、
注目画素の補正を行わずに得られた誤差情報(未補正時
の誤差情報)を記憶する変数E0に、誤差情報Eがセッ
トされ、また、前回得られた誤差情報を記憶する変数
E’にも、誤差情報Eがセットされる。さらに、ステッ
プS35では、補正量△が、オフセット量Sだけインク
リメントされ、制御回路45は、それにより得られた補
正量△だけ、注目画素の画素値を補正するように、補正
回路42を制御する。その後は、ステップS32に戻
り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0158】この場合、ステップS32において、回数
iは1だけインクリメントされて1となるから、ステッ
プS34では、回数iが0でないと判定され、ステップ
S36に進む。ステップS36では、回数iが1である
かどうかが判定される。この場合、回数iは1となって
いるから、ステップS36では、回数iは1であると判
定され、ステップS37に進み、前回の誤差情報E’
が、今回の誤差情報E以上であるかどうかが判定され
る。ステップS37において、前回の誤差情報E’が、
今回の誤差情報E以上でないと判定された場合、即ち、
補正量△だけ注目画素の画素値を補正することにより、
今回の誤差情報Eの方が、前回の誤差情報E’(ここで
は、補正をしてない場合の誤差情報)より増加した場
合、ステップS38に進み、制御回路45は、オフセッ
ト量Sに、−1を乗算したものを、新たなオフセット量
Sとし、さらに、補正量△をオフセット量Sの2倍だけ
インクリメントし、ステップS32に戻る。
【0159】即ち、注目画素の画素値を、補正量△(こ
の場合、△=S)だけ補正することにより、補正しなか
ったときよりも誤差が増加した場合には、オフセット量
Sの符号が反転される(本実施の形態では、ステップS
31において正の値がオフセット量Sにセットされてい
るので、ステップS38では、オフセット量Sの符号
は、正から負にされる)。さらに、前回はSであった補
正量△が、−Sにされる。
【0160】また、ステップS37において、前回の誤
差情報E’が、今回の誤差情報E以上であると判定され
た場合、即ち、補正量△だけ注目画素の画素値を補正す
ることにより、今回の誤差情報Eが、前回の誤差情報
E’より減少した場合(または前回の誤差情報E’と同
じである場合)、ステップS39に進み、制御回路45
は、補正量△をオフセット量Sだけインクリメントする
とともに、前回の誤差情報E’に、今回の誤差情報Eを
セットすることにより更新して、ステップS32に戻
る。
【0161】この場合、ステップS32において、回数
iは、さらに1だけインクリメントされて2となるか
ら、ステップS34またはS36では、回数iが0また
は1でないとそれぞれ判定され、その結果、ステップS
36からS40に進む。ステップS40では、回数iが
2であるかどうかが判定される。いま、回数iは2とな
っているから、ステップS40では、回数iは2である
と判定され、ステップS41に進み、未補正時の誤差情
報E0が今回の誤差情報E以下であり、かつオフセット
量Sが負であるかどうかが判定される。
【0162】ステップS40において、未補正時の誤差
情報E0が今回の誤差情報E以下であり、かつオフセッ
ト量Sが負であると判定された場合、即ち、注目画素を
+Sだけ補正しても、また、−Sだけ補正しても、補正
しないときより誤差が増加する場合、ステップS42に
進み、補正量△が0とされ、ステップS46に進む。
【0163】また、ステップS40において、未補正時
の誤差情報E0が今回の誤差情報E以下でないか、また
はオフセット量Sが負でないと判定された場合、ステッ
プS43に進み、前回の誤差情報E’が、今回の誤差情
報E以上であるかどうかが判定される。ステップS43
において、前回の誤差情報E’が、今回の誤差情報E以
上であると判定された場合、即ち、補正量△だけ注目画
素の画素値を補正することにより、今回の誤差情報E
が、前回の誤差情報E’より減少した場合、ステップS
44に進み、制御回路45は、補正量△をオフセット量
Sだけインクリメントするとともに、前回の誤差情報
E’に、今回の誤差情報Eをセットすることにより更新
して、ステップS32に戻る。
【0164】この場合、ステップS32において、回数
iは、さらに1だけインクリメントされて3となるか
ら、以下では、ステップS34,S36、またはS40
において、回数iが0,1、または2でないとそれぞれ
判定され、その結果、ステップS40からS43に進
む。従って、ステップS43において、前回の誤差情報
E’が、今回の誤差情報E以上でないと判定されるま
で、ステップS32乃至S34、S36,S40,S4
3,S44のループ処理が繰り返される。
【0165】そして、ステップS43において、前回の
誤差情報E’が、今回の誤差情報E以上でないと判定さ
れた場合、即ち、補正量△だけ注目画素の画素値を補正
することにより、今回の誤差情報Eの方が、前回の誤差
情報E’より増加した場合、ステップS45に進み、制
御回路45は、補正量△をオフセット量Sだけデクリメ
ントし、ステップS46に進む。即ち、この場合、補正
量△は、誤差が増加する前の値とされる。
【0166】ステップS46では、制御回路45は、補
正回路42を制御することにより、ステップS42また
はS45で得られた補正量△だけ注目画素の画素値を補
正させ、これにより、注目画素の画素値は、適応処理に
より予測値を得るのに、予測誤差が最小となるような最
適なものに補正される。
【0167】以上のようにして、注目画素の画素値のM
SB側の4ビットが、HD画像の予測値を求めるのに、
最適なものに最適化された後、リターンする。
【0168】次に、図17のフローチャートを参照し
て、図12のステップS14における注目画素の画素値
のLSB側の4ビットを対象とした最適化処理について
詳述する。
【0169】この場合、ステップS51乃至S66にお
いて、基本的に、図15のステップS31乃至S46に
おける場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0170】但し、ステップS51では、オフセット量
Sには、初期値として、16ではなく1がセットされ
る。即ち、いまの場合、注目画素の画素値のLSB側の
4ビットを対象としているので、オフセット量Sには、
そのLSB側の4ビットを変化させるための最小値であ
る1(=20)がセットされる。
【0171】また、ステップS66では、図15のステ
ップS46における場合と同様に、注目画素の画素値が
補正量△だけ補正されるが、これにより、その注目画素
に対応する仮想画素の画素値も、補正量△の16(=2
4)倍の量だけ補正される。これは、次のような理由に
よる。即ち、注目画素のLSB側の4ビットは、図7で
説明したように、対応する仮想画素のMSBの4ビット
を表しており、例えば、いま、図18に示すように、注
目画素に対して、その左斜め下に隣接する仮想画素が対
応付けられているとすると、注目画素のLSB側の4ビ
ットを補正するということは、その左下に隣接する仮想
画素の画素値のMSB側の4ビットを補正することにな
るからである。
【0172】次に、図19のフローチャートを参照し
て、図12のステップS15における注目画素が色差信
号のものである場合の最適化処理について詳述する。
【0173】この場合も、ステップS71乃至S86に
おいて、基本的に、図15のステップS31乃至S46
における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0174】但し、ステップS71では、オフセット量
Sには、初期値として、16ではなく1がセットされ
る。即ち、色差信号については、8ビットの画素値を変
化させるための最小値である1(=20)がセットされ
る。
【0175】次に、図20は、図1の受信装置4の構成
例を示している。
【0176】受信機/再生装置71においては、記録媒
体2に記録された符号化データが再生され、または伝送
路3を介して伝送されてくる符号化データが受信され、
分離部72に供給される。分離部72では、符号化デー
タが、SD画像(最適SD画像)の画像データとクラス
毎の予測係数のセットwとに分離され、いずれもクラス
分類適応処理回路73に供給される。
【0177】クラス分類適応処理回路73は、図9に示
した最適化部22を構成するクラス分類適応処理回路4
3と同様にして、HD画像の予測値が求められ、これが
復号画像として出力される。この復号画像は、元の画像
とほぼ同一の画像となる。
【0178】図21は、図20のクラス分類適応処理回
路73の構成例を示している。
【0179】クラス分類適応処理回路73は、クラス分
類回路201、遅延回路202、予測タップ生成回路2
03、係数RAM204、予測演算回路205で構成さ
れ、これらは、図11に示したクラス分類適応処理回路
43を構成するクラス分類回路101、遅延回路10
2、予測タップ生成回路103、係数RAM104’、
予測演算回路105とそれぞれ同様に構成されている。
【0180】以上のように構成されるクラス分類適応処
理回路73では、分離部72からクラス毎の予測係数の
セットが供給されると、その予測係数のセットが、係数
RAM204に記憶される。そして、クラス分類適応処
理回路73では、係数RAM204に記憶されたクラス
毎の予測係数のセットを用いて、分離部72から供給さ
れるSD画像に対して、クラス分類適応処理回路43に
おける場合と同様の処理が行われることで、HD画像の
予測値が求められる。
【0181】即ち、図22のフローチャートに示すよう
に、まず最初に、ステップS91において、図13また
は図14で説明したようなクラスタップまたは予測タッ
プが、クラス分類回路201または予測タップ生成回路
203において、それぞれ形成される。さらに、クラス
分類回路201では、クラスタップがクラス分類され、
その結果得られるクラスが、アドレスとして、予測係数
RAM204に与えられる。予測係数RAM204で
は、クラス分類回路201からのクラスに対応した予測
係数が読み出され、予測演算回路205に供給される。
【0182】そして、ステップS92において、予測演
算回路205は、係数RAM204から供給される予測
係数のセットと、予測タップ生成回路203が形成した
予測タップとを用いて、HD画像の予測値を求め、処理
を終了する。
【0183】なお、受信側においては、図20に示すよ
うな受信装置4でなくても、間引きされた画像を単純な
補間により復号する装置により、予測係数を用いずに、
通常の補間を行うことで復号画像を得ることができる。
但し、この場合に得られる復号画像は、画質(解像度)
の劣化したものとなる。
【0184】以上のように、HD画像を圧縮することに
より得られるSD画像を構成するSD画素の近傍に仮想
画素を想定し、その画素値を、HD画像から求めるよう
にしたので、注目画素に近く、かつ多くの画素から予測
タップを形成することができ、その結果、その予測タッ
プを用いて復号化を行うことで、元のHD画像により近
い復号画像を得ることが可能となる。
【0185】さらに、SD画素の画素値のLSB側の4
ビットに代えて、仮想画素の画素値のMSB側の4ビッ
トを配置するようにしたので、符号化効率が劣化するこ
ともない。
【0186】以上、本発明を、HD画像を符号化/復号
化する画像処理装置に適用した場合について説明した
が、本発明は、その他、SD画像などの標準解像度の画
像その他を符号化/復号化する場合にも適用可能であ
る。即ち、例えば、NTSC方式などの標準方式のテレ
ビジョン信号を間引いて符号化/復号化する場合にも適
用可能である。但し、本発明は、データ量の多い、いわ
ゆるハイビジョン方式のテレビジョン信号などを符号化
/復号化する場合に、特に有効である。また、本発明
は、オリジナルの画像から各階層の画像データを生成し
て符号化するいわゆる階層符号化を行う場合などにも適
用可能である。
【0187】なお、本実施の形態では、輝度信号につい
てのみ、仮想画素をも用いて予測タップを形成するよう
にしたが、色差信号についても同様に、仮想画素を用い
て予測タップを形成することが可能である。
【0188】また、本実施の形態においては、5×7画
素をベースにして予測タップを形成するようにしたが、
予測タップは、5×7画素に限定されるものではない。
【0189】さらに、本実施の形態では、仮想画素を用
いて予測タップを形成する場合に、5×7の35画素で
なるブロックをベースとして、図14に示したような3
5画素からなる予測タップを形成するようにしたが、そ
の他、例えば図23に示すように、注目画素から遠いS
D画素に代えて、その注目画素に近い仮想画素を、さら
に多く用いて、予測タップを形成するようにすることも
可能である。
【0190】また、本実施の形態では、SD画素の画素
値のLSB側の4ビットに代えて、仮想画素の画素値の
MSB側の4ビットを配置するようにしたが、その他、
例えば、SD画素の画素値のLSB側の3ビットや2ビ
ットに代えて、仮想画素の画素値のMSB側の3ビット
や2ビットを配置するようにすることも可能である。但
し、本件発明者が行ったシミュレーションによれば、S
D画素の画素値を8ビットで表す場合においては、SD
画素の画素値のLSB側の4ビットに代えて、仮想画素
の画素値のMSB側の4ビットを配置したものによる復
号画像のS/Nが最も良くなる結果が得られた。また、
SD画像の画素値を置き換えるビット数が多い方が、階
調が向上する傾向があった。
【0191】さらに、本実施の形態では、間引き回路3
1において、HD画像を1/9に間引いてSD画像を構
成するようにしたが、SD画像は、その他の間引き率で
HD画像を間引いて構成することも可能である。
【0192】また、本実施の形態では、図6に示したよ
うに、斜めに隣接するSD画素どうしの間に、1の仮想
画素を設けるようにしたが、その間には、2以上の仮想
画素を設けるようにすることも可能である。
【0193】さらに、本実施の形態では、送信装置1を
構成する最適化部22(図9)にクラス分類適応処理回
路(予測係数生成)41を設け、クラス毎の予測係数の
セットを更新するようにしたが、クラス毎の予測係数の
セットは更新せずに、あらかじめ求めておいたものを、
そのまま使用することも可能である。即ち、前述の図2
6に示したような学習装置によって、あらかじめクラス
毎の予測係数のセットを学習により求めておき、それ
を、クラス分類適応処理回路43において用いるように
することが可能である。この場合、クラス分類適応回路
43は、図24に示される画像変換装置と同様に構成す
ることができ、学習装置によってあらかじめ求められた
クラス毎の予測係数のセットを、係数ROM104の中
に記憶させておけばよい。この場合、クラス分類適応処
理回路(予測係数生成)41は設ける必要がなくなり、
装置の簡素化を図ることが可能となる。
【0194】また、このような送信装置1に対応する、
受信装置4(図20)では、あらかじめ求めたおいたク
ラス毎の予測係数のセットを記憶しておき、クラス分類
適応処理回路73において、その予測係数を用いて、予
測値を求めるようにすれば良い。この場合、クラス分類
適応処理回路73は、図24に示される画像変換装置と
同様に構成することができる。そして、前述の図26に
示したような学習装置によって、あらかじめクラス毎の
予測係数のセットを学習により求めておき、このクラス
毎の予測係数のセットを、係数ROM104の中に記憶
させておけばよい。
【0195】また、図15においては、注目画素の画素
値を、オフセット量Sとしての16ずつ補正することに
より、予測誤差Eが最初に極小となる補正量△を検出す
るようにしたが、その他、例えば、注目画素の画素値が
とり得る値すべてについて予測誤差Eを求め、その最小
値を検出し、その場合の補正量△によって、注目画素の
画素値を補正するようにすることも可能である。この場
合、処理に時間を要することとなるが、よりS/Nの高
い復号画像を得ることが可能となる。
【0196】さらに、このように注目画素の画素値がと
り得る値すべてについて予測誤差Eを求める場合には、
注目画素の画素値の初期値は、どのような値(但し、注
目画素の画素値がとり得る範囲内の値)であっても良
い。即ち、この場合、初期値がどのような値であって
も、予測誤差Eを最小にする補正値△を求めることがで
きる。
【0197】また、以上のことは、図17および図19
で説明した処理についても同様である。
【0198】なお、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて、さまざまな変形や応用例が考えうる。従って、本
発明の要旨は、上述の実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0199】
【発明の効果】本発明の画像信号符号化装置および画像
信号符号化方法によれば、圧縮画像信号を構成する画素
である圧縮画素の近傍に、仮想の画素である仮想画素が
想定され、その仮想画素の画素値が、原画像信号から算
出される。さらに、圧縮画素の画素値の一部が、仮想画
素の画素値の一部に置き換えられ、圧縮画像信号を構成
する圧縮画素のうちの1つを注目画素として、その注目
画素の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測タップが
形成される。その後、予測タップと、所定の予測係数と
から、原画像信号が予測され、それにより得られる予測
値の、原画像信号に対する予測誤差が算出される。そし
て、その予測誤差に対応して、圧縮画像信号を構成する
圧縮画素の画素値が補正される。従って、符号化効率を
劣化させることなく、補正後の圧縮画像から、原画像に
より近い復号画像を得ることが可能となる。
【0200】本発明の画像信号復号装置および画像信号
復号方法によれば、最適圧縮画像信号を構成する画素の
うちの1つを注目画素として、その注目画素の近傍の画
素から予測タップが形成され、予測タップと、所定の予
測係数とから、原画像信号が予測される。この場合にお
いて、最適圧縮画像信号は、原画像信号の画素数より少
ない画素数の圧縮画像信号を発生し、圧縮画像信号を構
成する画素である圧縮画素の近傍に、仮想の画素である
仮想画素を想定し、その仮想画素の画素値を、原画像信
号から算出し、圧縮画素の画素値の一部を、仮想画素の
画素値の一部に置き換え、圧縮画像信号を構成する圧縮
画素のうちの1つを注目画素として、その注目画素の近
傍の圧縮画素および仮想画素から予測タップを形成し、
予測タップと、所定の予測係数とから、原画像信号を予
測し、その予測値を出力し、予測値の、原画像信号に対
する予測誤差を算出し、予測誤差に対応して、圧縮画像
信号を構成する圧縮画素の画素値を補正し、その補正さ
れた圧縮画像信号を、原画像信号を得るのに最適な最適
圧縮画像信号として、その最適圧縮画像信号を、原画像
信号の符号化結果として出力することにより得られたも
のとなっている。従って、原画像により近い復号画像を
得ることが可能となる。
【0201】本発明の記録媒体には、原画像信号の画素
数より少ない画素数の圧縮画像信号を発生し、圧縮画像
信号を構成する画素である圧縮画素の近傍に、仮想の画
素である仮想画素を想定し、その仮想画素の画素値を、
原画像信号から算出し、圧縮画素の画素値の一部を、仮
想画素の画素値の一部に置き換え、圧縮画像信号を構成
する圧縮画素のうちの1つを注目画素として、その注目
画素の近傍の圧縮画素および仮想画素から予測タップを
形成し、予測タップと、所定の予測係数とから、原画像
信号を予測し、その予測値を出力し、予測値の、原画像
信号に対する予測誤差を算出し、予測誤差に対応して、
圧縮画像信号を構成する圧縮画素の画素値を補正し、そ
の補正された圧縮画像信号を、原画像信号を得るのに最
適な最適圧縮画像信号として、その最適圧縮画像信号
を、原画像信号の符号化結果として出力することをによ
り得られる最適圧縮画像信号を含む符号化データが記録
されている。従って、その符号化データから、原画像に
より近い復号画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置1の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の送信装置1の機能的構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3の前処理部21の構成例を示すブロック図
である。
【図5】図4の間引き回路31の処理を説明するための
図である。
【図6】図4の仮想画素形成回路32の処理を説明する
ための図である。
【図7】図4の仮想画素形成回路32の処理を説明する
ための図である。
【図8】図4の前処理部21の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図9】図3の最適化部22の構成例を示すブロック図
である。
【図10】図9のクラス分類適応処理回路(予測係数生
成)41の構成例を示すブロック図である。
【図11】図9のクラス分類適応処理回路43の構成例
を示すブロック図である。
【図12】図9の最適化部22の動作を説明するための
フローチャートである。
【図13】図9のクラス分類適応処理回路(予測係数生
成)41がクラス分類を行うときに形成するクラスタッ
プを示す図である。
【図14】図9のクラス分類適応処理回路(予測係数生
成)41が適応処理を行うときに形成する予測タップを
示す図である。
【図15】図12のステップS13の処理のより詳細を
説明するためのフローチャートである。
【図16】図15のステップS33の処理を説明するた
めの図である。
【図17】図12のステップS14の処理のより詳細を
説明するためのフローチャートである。
【図18】図17のステップS66の処理を説明するた
めの図である。
【図19】図12のステップS15の処理のより詳細を
説明するためのフローチャートである。
【図20】図1の受信装置4の構成例を示すブロック図
である。
【図21】図20のクラス分類適応処理回路73の構成
例を示すブロック図である。
【図22】図21のクラス分類適応処理回路73の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図23】予測タップの他の構成例を示す図である。
【図24】本件出願人が先に提案した画像変換装置の構
成例を示すブロック図である。
【図25】図24のクラス分類回路101の処理を説明
するための図である。
【図26】本件出願人が先に提案した学習装置の構成例
を示すブロック図である。
【図27】本件出願人が先に提案した画像符号化装置の
構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信装置, 2 記録媒体, 3 伝送路, 4
受信装置, 11 I/F, 12 ROM, 13
RAM, 14 CPU, 15 外部記憶装置, 1
6 送信機/記録装置, 21 前処理部, 22 最
適化部, 31間引き回路, 32 仮想画素形成回
路, 41 クラス分類適応処理回路(予測係数生
成), 42 補正回路, 43 クラス分類適応処理
回路, 44誤差算出回路, 45 制御回路, 46
多重化回路, 71 受信機/再生装置, 72 分
離部, 73 クラス分類適応処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/41 G06F 15/66 355C

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を符号化する画像信号符号化装
    置であって、 原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
    発生する圧縮手段と、 前記圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
    に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
    の画素値を、前記原画像信号から算出する仮想画素算出
    手段と、 前記圧縮画素の画素値の一部を、前記仮想画素の画素値
    の一部に置き換える置換手段と、 前記圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の前記圧縮画素およ
    び仮想画素から予測タップを形成する予測タップ形成手
    段と、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力する予測手段と、 前記予測値の、前記原画像信号に対する予測誤差を算出
    する予測誤差算出手段と、 前記予測誤差に対応して、前記圧縮画像信号を構成する
    圧縮画素の画素値を補正する補正手段と、 前記補正手段が出力する前記圧縮画像信号を、前記原画
    像信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その
    最適圧縮画像信号を、前記原画像信号の符号化結果とし
    て出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像信
    号符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記原画像信号と、前記圧縮手段によっ
    て発生された圧縮画像信号または前記補正手段によって
    補正された圧縮画像信号とに基づいて、前記予測係数を
    演算する演算手段をさらに備え、 前記出力手段は、前記最適圧縮画像信号と前記予測係数
    とを、前記原画像信号の符号化結果として出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記予測係数は、学習のための原画像信
    号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号か
    ら求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信号
    とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより求められ
    ており、 前記予測係数を記憶する記憶手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項1に記載の画像信号符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記注目画素を、所定のクラスに分類す
    るクラス分類手段をさらに備え、 前記予測手段は、前記注目画素について形成された前記
    予測タップと、その注目画素のクラスに対応する前記予
    測係数とから、前記予測値を求めることを特徴とする請
    求項1に記載の画像信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記原画像信号と、前記圧縮手段によっ
    て発生された圧縮画像信号または前記補正手段によって
    補正された圧縮画像信号とに基づいて、前記クラスごと
    の予測係数を演算する演算手段をさらに備え、 前記出力手段は、前記最適圧縮画像信号と前記クラスご
    との予測係数とを、前記原画像信号の符号化結果として
    出力することを特徴とする請求項4に記載の画像信号符
    号化装置。
  6. 【請求項6】 前記予測係数は、学習のための原画像信
    号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号か
    ら求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信号
    とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより、前記ク
    ラスごとに求められており、 前記クラスごとの予測係数を記憶する記憶手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項4に記載の画像信号符号
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記置換手段は、前記圧縮画素の画素値
    の下位ビットを、前記仮想画素の画素値の上位ビットに
    置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号
    符号化装置。
  8. 【請求項8】 画像信号を符号化する画像信号符号化方
    法であって、 原画像信号の画素数より少ない画素数の圧縮画像信号を
    発生する圧縮ステップと、 前記圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
    に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
    の画素値を、前記原画像信号から算出する仮想画素算出
    ステップと、 前記圧縮画素の画素値の一部を、前記仮想画素の画素値
    の一部に置き換える置換ステップと、 前記圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の前記圧縮画素およ
    び仮想画素から予測タップを形成する予測タップ形成ス
    テップと、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力する予測ステップと、 前記予測値の、前記原画像信号に対する予測誤差を算出
    する予測誤差算出ステップと、 前記予測誤差に対応して、前記圧縮画像信号を構成する
    圧縮画素の画素値を補正する補正ステップと、 前記補正ステップにおいて補正された前記圧縮画像信号
    を、前記原画像信号を得るのに最適な最適圧縮画像信号
    として、その最適圧縮画像信号を、前記原画像信号の符
    号化結果として出力する出力ステップとを備えることを
    特徴とする画像信号符号化方法。
  9. 【請求項9】 前記原画像信号と、前記圧縮ステップに
    おいて発生された圧縮画像信号または前記補正ステップ
    において補正された圧縮画像信号とに基づいて、前記予
    測係数を演算する演算ステップをさらに備え、 前記出力ステップにおいて、前記最適圧縮画像信号と前
    記予測係数とを、前記原画像信号の符号化結果として出
    力することを特徴とする請求項8に記載の画像信号符号
    化方法。
  10. 【請求項10】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより求めら
    れて記憶されており、 前記予測ステップにおいて、あらかじめ学習を行うこと
    により求められて記憶されている前記予測係数を用い
    て、前記予測値を求めることを特徴とする請求項8に記
    載の画像信号符号化方法。
  11. 【請求項11】 前記注目画素を、所定のクラスに分類
    するクラス分類ステップをさらに備え、 前記予測ステップにおいて、前記注目画素について形成
    された前記予測タップと、その注目画素のクラスに対応
    する前記予測係数とから、前記予測値を求めることを特
    徴とする請求項8に記載の画像信号符号化方法。
  12. 【請求項12】 前記原画像信号と、前記圧縮ステップ
    において発生された圧縮画像信号または前記補正ステッ
    プにおいて補正された圧縮画像信号とに基づいて、前記
    クラスごとの予測係数を演算する演算ステップをさらに
    備え、 前記出力ステップにおいて、前記最適圧縮画像信号と前
    記クラスごとの予測係数とを、前記原画像信号の符号化
    結果として出力することを特徴とする請求項11に記載
    の画像信号符号化方法。
  13. 【請求項13】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより、前記
    クラスごとに求められて記憶されており、 前記予測ステップにおいて、あらかじめ学習を行うこと
    により求められて記憶されている前記クラスごとの予測
    係数を用いて、前記予測値を求めることを特徴とする請
    求項11に記載の画像信号符号化方法。
  14. 【請求項14】 前記置換ステップにおいて、前記圧縮
    画素の画素値の下位ビットを、前記仮想画素の画素値の
    上位ビットに置き換えることを特徴とする請求項8に記
    載の画像信号符号化方法。
  15. 【請求項15】 原画像信号の画素数より少ない画素数
    の圧縮画像信号を発生し、 前記圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
    に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
    の画素値を、前記原画像信号から算出し、 前記圧縮画素の画素値の一部を、前記仮想画素の画素値
    の一部に置き換え、 前記圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の前記圧縮画素およ
    び仮想画素から予測タップを形成し、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力し、 前記予測値の、前記原画像信号に対する予測誤差を算出
    し、 前記予測誤差に対応して、前記圧縮画像信号を構成する
    圧縮画素の画素値を補正し、 その補正された前記圧縮画像信号を、前記原画像信号を
    得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最適圧縮
    画像信号を、前記原画像信号の符号化結果として出力す
    ることにより得られる前記最適圧縮画像信号を含む符号
    化データを復号する画像信号復号装置であって、 前記最適圧縮画像信号を構成する画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の画素から予測タッ
    プを形成する予測タップ形成手段と、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力する予測手段とを備え
    ることを特徴とする画像信号復号装置。
  16. 【請求項16】 前記予測係数は、前記符号化データに
    含まれていることを特徴とする請求項15に記載の画像
    信号復号装置。
  17. 【請求項17】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより求めら
    れており、 前記予測係数を記憶する記憶手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項15に記載の画像信号復号装置。
  18. 【請求項18】 前記最適圧縮画像信号を構成する画素
    のうち、前記注目画素としたものを、所定のクラスに分
    類するクラス分類手段をさらに備え、 前記予測手段は、前記注目画素について形成された前記
    予測タップと、その注目画素のクラスに対応する前記予
    測係数とから、前記予測値を求めることを特徴とする請
    求項15に記載の画像信号復号装置。
  19. 【請求項19】 前記クラスごとの予測係数は、前記符
    号化データに含まれていることを特徴とする請求項18
    に記載の画像信号復号装置。
  20. 【請求項20】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより、前記
    クラスごとに求められており、 前記クラスごとの予測係数を記憶する記憶手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項18に記載の画像信号復
    号装置。
  21. 【請求項21】 前記最適圧縮画像信号を構成する画素
    の画素値の下位ビットが、前記仮想画素の画素値の上位
    ビットに置き換えられていることを特徴とする請求項1
    5に記載の画像信号復号装置。
  22. 【請求項22】 原画像信号の画素数より少ない画素数
    の圧縮画像信号を発生し、 前記圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
    に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
    の画素値を、前記原画像信号から算出し、 前記圧縮画素の画素値の一部を、前記仮想画素の画素値
    の一部に置き換え、 前記圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の前記圧縮画素およ
    び仮想画素から予測タップを形成し、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力し、 前記予測値の、前記原画像信号に対する予測誤差を算出
    し、 前記予測誤差に対応して、前記圧縮画像信号を構成する
    圧縮画素の画素値を補正し、 その補正された前記圧縮画像信号を、前記原画像信号を
    得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最適圧縮
    画像信号を、前記原画像信号の符号化結果として出力す
    ることにより得られる前記最適圧縮画像信号を含む符号
    化データを復号する画像信号復号方法であって、 前記最適圧縮画像信号を構成する画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の画素から予測タッ
    プを形成する予測タップ形成ステップと、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力する予測ステップとを
    備えることを特徴とする画像信号復号方法。
  23. 【請求項23】 前記予測係数は、前記符号化データに
    含まれていることを特徴とする請求項22に記載の画像
    信号復号方法。
  24. 【請求項24】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより求めら
    れて記憶されており、 前記予測ステップにおいて、あらかじめ学習を行うこと
    により求められて記憶されている前記予測係数を用い
    て、前記予測値を求めることを特徴とする請求項22に
    記載の画像信号復号方法。
  25. 【請求項25】 前記最適圧縮画像信号を構成する画素
    のうち、前記注目画素としたものを、所定のクラスに分
    類するクラス分類ステップをさらに備え、 前記予測ステップにおいて、前記注目画素について形成
    された前記予測タップと、その注目画素のクラスに対応
    する前記予測係数とから、前記予測値を求めることを特
    徴とする請求項22に記載の画像信号復号方法。
  26. 【請求項26】 前記クラスごとの予測係数は、前記符
    号化データに含まれていることを特徴とする請求項25
    に記載の画像信号復号方法。
  27. 【請求項27】 前記予測係数は、学習のための原画像
    信号である学習用原画像信号と、その学習用原画像信号
    から求めた、それより画素数の少ない学習用圧縮画像信
    号とを用いて、あらかじめ学習を行うことにより、前記
    クラスごとに求められて記憶されており、 前記予測ステップにおいて、あらかじめ学習を行うこと
    により求められて記憶されている前記クラスごとの予測
    係数を用いて、前記予測値を求めることを特徴とする請
    求項25に記載の画像信号復号方法。
  28. 【請求項28】 前記最適圧縮画像信号を構成する画素
    の画素値の下位ビットが、前記仮想画素の画素値の上位
    ビットに置き換えられていることを特徴とする請求項2
    2に記載の画像信号復号方法。
  29. 【請求項29】 原画像信号の画素数より少ない画素数
    の圧縮画像信号を発生し、 前記圧縮画像信号を構成する画素である圧縮画素の近傍
    に、仮想の画素である仮想画素を想定し、その仮想画素
    の画素値を、前記原画像信号から算出し、 前記圧縮画素の画素値の一部を、前記仮想画素の画素値
    の一部に置き換え、 前記圧縮画像信号を構成する圧縮画素のうちの1つを注
    目画素として、その注目画素の近傍の前記圧縮画素およ
    び仮想画素から予測タップを形成し、 前記予測タップと、所定の予測係数とから、前記原画像
    信号を予測し、その予測値を出力し、 前記予測値の、前記原画像信号に対する予測誤差を算出
    し、 前記予測誤差に対応して、前記圧縮画像信号を構成する
    圧縮画素の画素値を補正し、 その補正された前記圧縮画像信号を、前記原画像信号を
    得るのに最適な最適圧縮画像信号として、その最適圧縮
    画像信号を、前記原画像信号の符号化結果として出力す
    ることにより得られる前記最適圧縮画像信号を含む符号
    化データが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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