JP2002199393A - ディジタル画像信号処理装置および処理方法 - Google Patents

ディジタル画像信号処理装置および処理方法

Info

Publication number
JP2002199393A
JP2002199393A JP2001351050A JP2001351050A JP2002199393A JP 2002199393 A JP2002199393 A JP 2002199393A JP 2001351050 A JP2001351050 A JP 2001351050A JP 2001351050 A JP2001351050 A JP 2001351050A JP 2002199393 A JP2002199393 A JP 2002199393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
interest
pixels
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001351050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3480461B2 (ja
Inventor
Kenji Takahashi
健治 高橋
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001351050A priority Critical patent/JP3480461B2/ja
Publication of JP2002199393A publication Critical patent/JP2002199393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3480461B2 publication Critical patent/JP3480461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブサンプリング信号を復号する時に、間引
き画素の補間のみならず、伝送画素の値を予め学習によ
り求められた予測値に置き換えることによって、フィル
タリング処理で失われた高域成分を補償する。 【解決手段】 補正対象としての注目伝送画素とその周
辺の複数の伝送画素とを含むブロックが構成される。自
分自身の値と周辺の伝送画素の値とによって、注目伝送
画素のクラス分けがなされ、対応するクラスコードが発
生する。このクラスコードがメモリ6に対して、アドレ
スとして供給される。メモリ6には、予め学習によっ
て、伝送画素の予測値と真値の誤差を最小にするような
係数がクラス毎に蓄えられている。この係数と周辺の画
素の値との線形1次結合によって、補正値生成回路8が
補正値を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サブサンプリン
グ信号を受け取って、間引き画素を補間するのに適用さ
れるディジタル画像信号処理装置および処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像信号を記録したり、伝送
する際の帯域圧縮あるいは情報量削減のための一つの方
法として、画素をサブサンプリングによって間引くこと
によって、伝送データ量を減少させるものがある。その
一例は、MUSE方式における多重サブナイキストサン
プリングエンコーディング方式である。このシステムで
は、受信側で間引かれ、非伝送の画素を補間する必要が
ある。
【0003】サブサンプリングの一例としてオフセット
サブサンプリングが知られている。図7は、オフセット
サブサンプリング回路の一例であって、61で示す入力
端子にディジタルビデオ信号が供給され、プリフィルタ
62を介してサブサンプリング回路63に供給される。
サブサンプリング回路63には、入力端子64から所定
の周波数のサンプリングパルスが供給される。
【0004】サブサンプリング回路63でなされる2次
元のオフセットサブサンプリングの一例を図8に示す。
水平方向(x方向)と垂直方向(y方向)とのサンプリ
ング間隔(Tx,Ty)を原信号における画素間隔(H
x,Hy)の2倍に設定し、1画素おきに間引く(間引
き画素を×で示す)とともに、垂直方向に隣合う伝送画
素(○で示す)をサンプリング間隔の半分(Tx/2)
だけオフセットするものである。このようなオフセット
サブサンプリングを行うことによる伝送帯域は、斜め方
向の空間周波数に対して水平あるいは垂直方向の空間周
波数成分を広帯域化することができる。
【0005】サブサンプリング回路63の出力信号がポ
ストフィルタ65を介して出力端子66に取り出され
る。プリフィルタ62は、サンプリングされる画像信号
の帯域を制限し、ポストフィルタは、不要な、あるいは
悪影響を及ぼす信号成分を取り除く。サブサンプリング
によって伝送されるデータ量を減少でき、比較的低い速
度の伝送路を介してディジタルビデオ信号を伝送でき
る。また、受信されたオフセットサブサンプリングされ
た画像信号をモニタに表示したり、プリントアウトする
場合には、間引き画素が隣接画素を使用して補間され
る。
【0006】ところで、上述のようなオフセットサブサ
ンプリングは、サンプリングの前のプリフィルタが正し
くフィルタリング処理を行っている場合には、非常に有
効な方法であるが、例えばハードウエア上の制約によっ
てプリフィルタを充分にかけられない場合や、伝送帯域
の広帯域化をはかるためにプリフィルタを充分にかけな
い場合等では、折返し歪の発生による画質劣化という問
題が生じる。
【0007】上述の折返し歪の発生を軽減するために、
適応補間方法が提案されている。これは、サブサンプリ
ング時に最適な補間方法の判定を予め行っておき、その
判定結果を補助情報として伝送あるいは記録する方法で
ある。例えば、水平方向の1/2平均値補間と垂直方向
の1/2平均値補間の何れの方が真値により近いかをサ
ブサンプリング時に検出しておき、1画素当り1ビット
の補助情報として伝送し、補間時には、この補助情報に
従って補間処理を行うものである。
【0008】上述の補助情報を使用する適応型補間方法
においては、伝送画素に加えて補助情報を伝送する必要
があり、データ量の圧縮率が低下する問題を生じる。ま
た、伝送、あるいは記録再生の過程において、補助情報
にエラーが生じた場合には、誤った補間がなされるため
に、再生画像の劣化が生じやすい欠点があった。
【0009】この問題を解決する一つの方法として、本
願出願人の提案による特開昭63−48088号公報に
は、注目画素の値をその周辺の画素と係数の線形1次結
合で表し、誤差の二乗和が最小となるように、注目画素
の実際の値を使用して最小二乗法によりこの係数の値を
決定するものが提案されている。ここでは、線形1次結
合の係数を予め学習によって決定し、決定係数がメモリ
に格納されている。さらに、注目画素を補間する時に、
周辺の参照画素の平均値を計算し、平均値と各画素の値
との大小関係に応じて、各画素を1ビットで表現し、
(参照画素数×1ビット)のパターンに応じたクラス分
けを行い、注目画素を含む画像の局所的特徴を反映した
補間値を形成している。この方法は、補助情報を必要と
せずに、間引き画素を良好に補間することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、伝送画素につい
て考えると、プリフィルタ32およびポストフィルタ3
5を介して伝送されるために、高域成分が失われ、その
結果、信号波形がなまる問題が生じる。つまり、サブサ
ンプリングのために必要とされるフィルタリングの処理
は、伝送画素についても悪影響を与えている。
【0011】従って、この発明の目的は、サブサンプリ
ング信号を復号する時に、伝送画素についてフィルタ等
により失われた帯域を補償することが可能なディジタル
画像信号処理装置および処理方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プリフィルタを介されたディジタル画像信号をサン
プリングし、サンプリングによって画素数が減少された
信号を受け取り、サンプリングにより間引かれた画素を
補間するようにしたディジタル画像信号処理装置におい
て、受け取ったディジタル画像信号中に存在する注目伝
送画素自身の値と、注目伝送画素の空間的および/また
は時間的に近傍の複数の伝送画素を使用して注目伝送画
素のクラスを決定するクラス分類手段と、入力ディジタ
ル画像信号中に含まれ、注目伝送画素の空間的および/
または時間的に近傍の複数の伝送画素の値と係数の線形
1次結合によって、注目伝送画素の値を作成した時に、
作成された値と注目伝送画素の真値との誤差を最小とす
るような、係数をクラス毎に発生する係数発生手段と、
係数と注目伝送画素の空間的および/または時間的に近
傍の複数の伝送画素の値との線形1次結合によって、補
正された注目伝送画素の値を生成するための演算手段と
からなることを特徴とするディジタル画像信号処理装置
である。
【0013】請求項2に記載の発明は、プリフィルタを
介されたディジタル画像信号をサンプリングし、サンプ
リングによって画素数が減少された信号を受け取り、サ
ンプリングにより間引かれた画素を補間するようにした
ディジタル画像信号処理装置において、受け取ったディ
ジタル画像信号中に存在する注目伝送画素自身の値と、
注目伝送画素の空間的および/または時間的に近傍の複
数の伝送画素を使用して注目伝送画素のクラスを決定す
るクラス分類手段と、予め学習により獲得された代表値
がクラス毎に貯えられ、クラス分類手段によって決定さ
れたクラスと対応する代表値を注目伝送画素の値として
出力するメモリ手段とからなることを特徴とするディジ
タル画像信号処理装置である。
【0014】伝送画素について、予め学習により獲得さ
れた係数と周辺の伝送画素の値との線形1次結合によっ
て補正値、すなわち、予測された伝送画素の値を形成す
ることができる。この補正値は、フィルタリング処理で
失われた解像度を補償することができる。また、予め学
習によって伝送画素値の平均値、あるいは正規化された
値を求めておき、この平均値を補正値とすることもでき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明をサブサンプリン
グ信号補間装置に対して適用した一実施例について説明
する。図1において、1は、オフセットサブサンプリン
グされたディジタルビデオ信号の入力端子である。具体
的には、放送などによる伝送、VTR等からの再生信号
が入力端子1に供給される。伝送画素の値は、8ビット
のコードで表されている。2は、ラスター順序で到来す
る入力信号をブロックの順に変換するための時系列変換
回路である。
【0016】時系列変換回路2の出力信号がクラス分類
回路3および4に供給される。クラス分類回路3は、補
間の対象の注目間引き画素のクラスを決定するもので、
そのクラスを指示するクラスコードがメモリ5に対して
アドレスとして供給される。クラス分類回路4は、補正
の対象の注目伝送画素のクラスを決定するもので、その
クラスを指示するクラスコードがメモリ6に対してアド
レスとして供給される。メモリ5から読出された予測係
数が補間値生成回路7に供給され、メモリ6から読出さ
れた予測係数が補正値生成回路8に供給される。
【0017】メモリ5および6には、後述のように、予
め学習により獲得された予測係数が格納されている。こ
の係数は、間引き画素の補間値と伝送画素の補正値をそ
れぞれ予測するために必要とされる。補間値および補正
値は、何れも予測値であるが、間引き画素に対する予測
値を補間値と称し、伝送画素に対する予測値を補正値と
称している。補間値生成回路7および補正値生成回路8
に対しては、注目画素の周囲の複数の画素の値が時系列
変換回路2から供給される。そして、補間値生成回路7
は、注目間引き画素の予測値をメモリ5からの係数と周
囲の伝送画素の値との線形1次結合によって生成する。
同様に、補正値生成回路8は、注目伝送画素の補正値を
メモリ6からの係数と周囲の伝送画素の値との線形1次
結合によって生成する
【0018】生成された補正値と生成された補間値とが
合成回路9に供給され、出力端子10に間引き画素が補
間され、また、フィルタ処理で失われた周波数成分を補
償されたディジタルビデオ信号が出力される。図示しな
いが、出力端子10に対して時系列変換回路が接続さ
れ、ブロックの順序からラスター走査の順序へ変換され
たディジタルビデオ信号が形成される。
【0019】クラス分類回路3は、注目間引き画素の近
傍の伝送画素の値を使用して、この注目間引き画素のク
ラスを決定する。図2Aに示すように、注目間引き画素
の上下左右の伝送画素(A、B、C、D)のレベル分布
のパターンをクラスとして決定する。一例として、この
参照される4画素の平均値Avを求め、平均値Avに対
する大小関係によって、周囲の画素を8ビットから1ビ
ットへ圧縮する。すなわち、図3に一例を示すように、
平均値Avより大きい値の場合は、`1' を割り当て、平
均値Avより小さい値の場合は、`0' を割り当てる。図
3の例では、(1010)のクラスコードがクラス分類
回路3から発生する。
【0020】クラス分類回路4も、同様に、注目伝送画
素のクラスを決定する。図2Bに示すように、注目伝送
画素(その値をyとする)とその上下左右の伝送画素
a、bc、dとを使用してクラス分けを行う。間引き画
素と異なり、注目画素の値yが存在しているので、クラ
ス分けの場合では、この値yが使用される。例えば注目
画素の値y(8ビット)を3ビットへ圧縮し、上下の画
素の値a、cをそれぞれ1ビットへ圧縮し、左右の画素
の値b、dをそれぞれ2ビットへ圧縮する。そして、合
計の9ビットをクラスコードとする。
【0021】このようにビット数を圧縮するのは、8ビ
ットの画素データをそのまま使用すると、クラス数が膨
大となり、メモリの容量、メモリの制御回路等のハード
ウエアの規模が大きくなりすぎるからである。適正なク
ラス数とするために、参照する伝送画素のビット数を圧
縮する具体的方法としては、平均値を使用するものに限
らず、種々の方法が可能である。
【0022】その一つは、ADRC(Adaptive Dynamic
Range Coding) による圧縮である。ADRCは、画像の
ブロック内の相関を利用してレベル方向の冗長度を適応
的に除去するものである。すなわち、ブロック内のデー
タの最大値および最小値を検出し、最大値または最小値
からの各画素の値の差分をダイナミックレンジ(最大値
および最小値の差)に応じた量子化ステップ幅で再量子
化する。ADRCにより所定のビット数へ各画素の値を
圧縮できる。例えば1ビットへ圧縮する時には、参照伝
送画素の値a〜dがダイナミックレンジで割算され、そ
の商が0.5と比較され、0.5以上のものが`1' 、そ
れより小さいものが`0' に符号化される。1ビットAD
RCを使用する時には、周囲の4個の画素の値a〜dと
対応する4ビットと、別の再量子化で圧縮された自分自
身の値の3ビットとの合計の7ビットがクラスコードと
される。
【0023】ADRCに限らず、DPCM(Differentia
l Pulse Code Modulation)、BTC(Block Trancation
Coding) 、VQ(Vector Quantization) 等の圧縮符号化
を使用することができる。
【0024】補間値生成回路7は、メモリ5からの予測
係数と周辺画素の値との線形1次結合によって、補間値
を生成する。図2Aに示すように、クラス分類のために
4個の画素が使用されているが、予測のためには、より
多くの画素の値(圧縮されない)が使用される。これと
同様に、補正値生成回路8は、メモリ6からの予測係数
の周囲の伝送画素の値の線形1次結合によって、補正値
を生成する。この予測のためには、自分自身の値yを使
用しない。また、予測のための画素数は、4画素より多
い周囲の画素が使用される。
【0025】補正値は、複数の周辺画素の値と予測係数
とを使用して線形1次結合によって、注目伝送画素の補
正値が生成される。補間値生成回路7も、注目間引き画
素の補間値を上述と同様に、メモリ5から読出された予
測係数と周囲の伝送画素の値との線形1次結合によって
生成する。メモリ5および6に格納されている予測係数
は、予め学習により獲得されたものである。補正値を生
成するための係数に関する学習について以下に説明する
が、この学習の方法は、補間値を生成するための係数に
関する学習に対しても適用できるものである。
【0026】図4は、予測係数を決定するための学習時
の構成を示す。学習は、図1の入力端子1に供給される
ディジタルビデオ信号を原ディジタルビデオ信号から形
成する処理と同様の処理を行ない、注目伝送画素の真値
に対する誤差の二乗和を最小とするような係数を最小二
乗法により決定する。
【0027】図4において、11で示す入力端子に原デ
ィジタルビデオ信号が供給される。入力端子11に対し
て、プリフィルタ12、サブサンプリング回路13およ
びポストフィルタ15が接続される。サブサンプリング
回路13には、入力端子14からオフセットサブサンプ
リングを行うための所定の周波数のサンプリングパルス
が供給される。従って、ポストフィルタ15の出力に
は、オフセットサブサンプリングされたディジタルビデ
オ信号が得られる。
【0028】ポストフィルタ15に対して時系列変換回
路16が接続され、ラスター走査の順序からブロックの
順序へ変換されたビデオデータがクラス分類回路17お
よび18に供給される。クラス分類回路17は、上述の
クラス分類回路3と同様に、注目間引き画素の周辺の伝
送画素を使用して注目間引き画素のクラスを決定する。
クラス分類回路18は、上述のクラス分類回路4と同様
に、注目伝送画素自身の値とその周辺の伝送画素を使用
して注目伝送画素のクラスを決定する。クラス分類回路
17および18からのクラスコードが係数決定回路19
および20にそれぞれ供給される。
【0029】係数決定回路19および20は、線形1次
結合で生成される予測値y´とその真値yとの誤差の二
乗和を最小とするような予測係数を決定する。入力端子
11に供給される原データが時系列変換回路23に供給
され、この回路23から係数決定回路19および20に
対して注目間引き画素の真値および注目伝送画素の真値
が供給される。また、係数決定回路19および20に
は、予測のために使用される伝送画素が時系列変換回路
16から供給される。
【0030】各係数決定回路は、最小二乗法によって最
良の予測係数を決定する。決定された予測係数がメモリ
21および22にそれぞれ格納される。格納アドレス
は、クラス分類回路19および20からのクラスコード
で指示される。一例として、伝送画素の補正値に関する
係数決定の処理をソフトウェア処理で行う動作につい
て、図5を参照して説明する。ステップ41から処理の
制御が開始され、ステップ42の学習データ形成では、
既知の画像に対応した学習データが形成される。ステッ
プ43のデータ終了では、入力された全データ例えば1
フレームのデータの処理が終了していれば、ステップ4
6の予測係数決定へ、終了していなければ、ステップ4
4のクラス決定へ制御が移る。
【0031】ステップ44のクラス決定は、上述のよう
に、注目伝送画素の値とその周辺画素の値のレベル分布
のパターンと対応してクラスを決定するステップであ
る。次のステップ45の正規方程式生成では、後述する
正規方程式が作成される。
【0032】ステップ43のデータ終了から全データの
処理が終了後、制御がステップ46に移り、ステップ4
6の予測係数決定では、後述する式(8)を行列解法を
用いて解いて、係数を決める。ステップ47の予測係数
ストアで、予測係数をメモリ22にストアし、ステップ
48で学習処理の制御が終了する。
【0033】図5中のステップ45(正規方程式生成)
およびステップ46(予測係数決定)の処理をより詳細
に説明する。学習時には、注目伝送画素の真値yが既知
である。注目伝送画素の補正値をy´、その周囲の画素
の値をx1 〜xn としたとき、クラス毎に係数w1 〜w
n によるnタップの線形1次結合 y´=w1 x1 +w2 x2 +‥‥+wn xn (1) を設定する。学習前はwi が未定係数である。
【0034】上述のように、学習はクラス毎になされ、
データ数がmの場合、式(1)に従って、 yj ´=w1 xj1+w2 xj2+‥‥+wn xjn (2) (但し、j=1,2,‥‥m)
【0035】m>nの場合、w1 〜wn は一意には決ま
らないので、誤差ベクトルEの要素を ej =yj −(w1 xj1+w2 xj2+‥‥+wn xjn) (3) (但し、j=1,2,‥‥m)と定義して、次の式
(4)を最小にする係数を求める。
【0036】
【数1】
【0037】いわゆる最小自乗法による解法である。こ
こで式(4)のwi による偏微分係数を求める。
【0038】
【数2】
【0039】式(5)を0にするように各wi を決めれ
ばよいから、
【0040】
【数3】
【0041】として、行列を用いると
【0042】
【数4】
【0043】となる。この方程式は一般に正規方程式と
呼ばれている。この方程式を掃き出し法等の一般的な行
列解法を用いて、wi について解けば、予測係数wi が
求まり、クラスコードをアドレスとして、この予測係数
wi をメモリに格納しておく。
【0044】図5は、学習のためのソフトウェア構成を
示しているが、ハードウエアの構成またはソフトウェア
およびハードウエアを併用した構成によって、学習を行
うこともできる。また、補間値および補正値を形成する
のに、予測係数による線形1次結合に限らず、データの
値そのものを学習によって予め作成し、この値を補間値
および補正値としても良い。
【0045】図6は、データの値そのものを予め作成す
るための学習を説明するためのフローチャートである。
制御の開始のステップ51、学習データ形成のステップ
52、データ終了のステップ53およびクラス決定のス
テップ54は、上述の予測係数を決定するための学習に
おけるステップ41、42、43および44と同様の処
理を行うステップである。
【0046】代表値決定のステップ55は、クラス毎に
真値の平均値を求め、この平均値を代表値として決定す
るステップである。すなわち、学習の過程で得られた真
値の累積値を累積度数で割算することによって、代表値
が得られる。この場合、データの値そのものを累算する
と、累積したデータ量が多くなるので、ブロック内の基
準値とブロックのダイナミックレンジDRで正規化した
値を代表値として求めても良い。
【0047】すなわち、ブロックの基準値をB(例えば
ブロック内の画素の最小値)とし、ダイナミックレンジ
をDRで表すと、正規化された代表値Gは、 G=(y−B)/DR で規定される。ステップ56において、決定された代表
値がメモリに格納され、学習が終了する。
【0048】なお、この発明におけるクラス分類あるい
は予測演算のために、空間的に注目画素の周囲の画素の
値を使用するものに限らず、時間方向で注目画素と近い
画素(例えば前フレームの同一の画素)も使用すること
ができる。また、この発明におけるクラス分類の方法
は、レベル分布のパターンに基づくものに限定されず、
注目画素が含まれるブロックの画像の相関の方向等に基
づくものでも良い。
【0049】
【発明の効果】この発明は、サンプリングにより間引か
れた画素のみならず、伝送画素の値も補正しているの
で、サンプリングのためのフィルタリング処理によって
失われた高域成分を補償することができる。従って、復
号信号の波形のなまりを補償でき、復号画像の質を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロック図である。
【図2】クラス分けのために参照する画素の位置を示す
ための略線図である。
【図3】クラス分けの方法の一例を説明するための略線
図である。
【図4】予測係数を求めるための構成の一例のブロック
図である。
【図5】予測係数を求めるための学習をソフトウェア処
理で行う時のフローチャートである。
【図6】代表値を求めるための学習をソフトウェア処理
で行う時のフローチャートである。
【図7】オフセットサブサンプリングのための構成の一
例のブロック図である。
【図8】2次元のオフセットサブサンプリングの構造を
示す略線図である。
【符号の説明】
3,4・・・クラス分類回路、4,6・・・予測係数が
格納されたメモリ、7・・・補間値生成回路、8・・・
補正値生成回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリフィルタを介されたディジタル画像
    信号をサンプリングし、上記サンプリングによって画素
    数が減少された信号を受け取り、上記サンプリングによ
    り間引かれた画素を補間するようにしたディジタル画像
    信号処理装置において、 受け取ったディジタル画像信号中に存在する注目伝送画
    素自身の値と、上記注目伝送画素の空間的および/また
    は時間的に近傍の複数の伝送画素を使用して上記注目伝
    送画素のクラスを決定するクラス分類手段と、 上記入力ディジタル画像信号中に含まれ、上記注目伝送
    画素の空間的および/または時間的に近傍の複数の伝送
    画素の値と係数の線形1次結合によって、上記注目伝送
    画素の値を作成した時に、作成された値と上記注目伝送
    画素の真値との誤差を最小とするような、係数を上記ク
    ラス毎に発生する係数発生手段と、 上記係数と上記注目伝送画素の空間的および/または時
    間的に近傍の複数の伝送画素の値との線形1次結合によ
    って、補正された注目伝送画素の値を生成するための演
    算手段とからなることを特徴とするディジタル画像信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 プリフィルタを介されたディジタル画像
    信号をサンプリングし、上記サンプリングによって画素
    数が減少された信号を受け取り、上記サンプリングによ
    り間引かれた画素を補間するようにしたディジタル画像
    信号処理装置において、 受け取ったディジタル画像信号中に存在する注目伝送画
    素自身の値と、上記注目伝送画素の空間的および/また
    は時間的に近傍の複数の伝送画素を使用して上記注目伝
    送画素のクラスを決定するクラス分類手段と、 予め学習により獲得された代表値が上記クラス毎に貯え
    られ、上記クラス分類手段によって決定された上記クラ
    スと対応する上記代表値を上記注目伝送画素の値として
    出力するメモリ手段とからなることを特徴とするディジ
    タル画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のディジ
    タル画像信号処理装置において、 間引かれた画素を補間するための補間回路は、 注目間引き画素の空間的および/または時間的に近傍の
    複数の伝送画素を使用して上記注目間引き画素のクラス
    を決定するクラス分類手段と、 上記入力ディジタル画像信号中に含まれ、上記注目間引
    き画素の空間的および/または時間的に近傍の複数の伝
    送画素の値と係数の線形1次結合によって、上記注目間
    引き画素の値を作成した時に、作成された値と上記注目
    間引き画素の真値との誤差を最小とするような、係数を
    上記クラス毎に発生する係数発生手段と、 上記係数と上記注目間引き画素の空間的および/または
    時間的に近傍の複数の伝送画素の値との線形1次結合に
    よって、上記注目間引き画素の補間値を生成するための
    手段とからなることを特徴とするディジタル画像信号処
    理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のディジ
    タル画像信号処理装置において、 間引かれた画素を補間するための補間回路は、 注目間引き画素の空間的および/または時間的に近傍の
    複数の伝送画素を使用して上記注目間引き画素のクラス
    を決定するクラス分類手段と、 予め学習により獲得された代表値が上記クラス毎に貯え
    られ、上記クラス分類手段によって決定された上記クラ
    スと対応する上記代表値を上記注目画素の値として出力
    するメモリ手段とからなることを特徴とするディジタル
    画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 プリフィルタを介されたディジタル画像
    信号をサンプリングし、上記サンプリングによって画素
    数が減少された信号を受け取り、上記サンプリングによ
    り間引かれた画素を補間するようにしたディジタル画像
    信号処理方法において、 受け取ったディジタル画像信号中に存在する注目伝送画
    素自身の値と、上記注目伝送画素の空間的および/また
    は時間的に近傍の複数の伝送画素を使用して上記注目伝
    送画素のクラスを決定するクラス分類ステップと、 上記入力ディジタル画像信号中に含まれ、上記注目伝送
    画素の空間的および/または時間的に近傍の複数の伝送
    画素の値と係数の線形1次結合によって、上記注目伝送
    画素の値を作成した時に、作成された値と上記注目伝送
    画素の真値との誤差を最小とするような、係数を上記ク
    ラス毎に発生する係数発生ステップと、 上記係数と上記注目伝送画素の空間的および/または時
    間的に近傍の複数の伝送画素の値との線形1次結合によ
    って、補正された注目伝送画素の値を生成するための演
    算ステップとからなることを特徴とするディジタル画像
    信号処理方法。
  6. 【請求項6】 プリフィルタを介されたディジタル画像
    信号をサンプリングし、上記サンプリングによって画素
    数が減少された信号を受け取り、上記サンプリングによ
    り間引かれた画素を補間するようにしたディジタル画像
    信号処理方法において、 受け取ったディジタル画像信号中に存在する注目伝送画
    素自身の値と、上記注目伝送画素の空間的および/また
    は時間的に近傍の複数の伝送画素を使用して上記注目伝
    送画素のクラスを決定するクラス分類ステップと、 予め学習により獲得された代表値が上記クラス毎に貯え
    られ、上記クラス分類ステップによって決定された上記
    クラスと対応する上記代表値を上記注目伝送画素の値と
    して出力するステップとからなることを特徴とするディ
    ジタル画像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のディジ
    タル画像信号処理方法において、 間引かれた画素を補間するための補間方法は、 注目間引き画素の空間的および/または時間的に近傍の
    複数の伝送画素を使用して上記注目間引き画素のクラス
    を決定するクラス分類ステップと、 上記入力ディジタル画像信号中に含まれ、上記注目間引
    き画素の空間的および/または時間的に近傍の複数の伝
    送画素の値と係数の線形1次結合によって、上記注目間
    引き画素の値を作成した時に、作成された値と上記注目
    間引き画素の真値との誤差を最小とするような、係数を
    上記クラス毎に発生する係数発生ステップと、 上記係数と上記注目間引き画素の空間的および/または
    時間的に近傍の複数の伝送画素の値との線形1次結合に
    よって、上記注目間引き画素の補間値を生成するための
    ステップとからなることを特徴とするディジタル画像信
    号処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6に記載のディジ
    タル画像信号処理方法において、 間引かれた画素を補間するための補間方法は、 注目間引き画素の空間的および/または時間的に近傍の
    複数の伝送画素を使用して上記注目間引き画素のクラス
    を決定するクラス分類ステップと、 予め学習により獲得された代表値が上記クラス毎に貯え
    られ、上記クラス分類ステップによって決定された上記
    クラスと対応する上記代表値を上記注目画素の値として
    出力するステップとからなることを特徴とするディジタ
    ル画像信号処理方法。
JP2001351050A 2001-11-16 2001-11-16 ディジタル画像信号処理装置および処理方法 Expired - Lifetime JP3480461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001351050A JP3480461B2 (ja) 2001-11-16 2001-11-16 ディジタル画像信号処理装置および処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001351050A JP3480461B2 (ja) 2001-11-16 2001-11-16 ディジタル画像信号処理装置および処理方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33954293A Division JP3271109B2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 ディジタル画像信号処理装置および処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002199393A true JP2002199393A (ja) 2002-07-12
JP3480461B2 JP3480461B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=19163429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001351050A Expired - Lifetime JP3480461B2 (ja) 2001-11-16 2001-11-16 ディジタル画像信号処理装置および処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3480461B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012533226A (ja) * 2009-07-09 2012-12-20 クゥアルコム・インコーポレイテッド 輝度と彩度値のサブサンプリングを伴う画像データ圧縮
KR20210029804A (ko) * 2018-07-11 2021-03-16 인터디지털 브이씨 홀딩스 인코포레이티드 포인트 클라우드의 지오메트리를 인코딩/디코딩하기 위한 방법 및 디바이스

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012533226A (ja) * 2009-07-09 2012-12-20 クゥアルコム・インコーポレイテッド 輝度と彩度値のサブサンプリングを伴う画像データ圧縮
US8761531B2 (en) 2009-07-09 2014-06-24 Qualcomm Incorporated Image data compression involving sub-sampling of luma and chroma values
KR20210029804A (ko) * 2018-07-11 2021-03-16 인터디지털 브이씨 홀딩스 인코포레이티드 포인트 클라우드의 지오메트리를 인코딩/디코딩하기 위한 방법 및 디바이스
JP2021531548A (ja) * 2018-07-11 2021-11-18 インターデジタル ヴイシー ホールディングス, インコーポレイテッド 点群のジオメトリを符号化/復号する方法及び装置
JP7438993B2 (ja) 2018-07-11 2024-02-27 インターデジタル ヴイシー ホールディングス, インコーポレイテッド 点群のジオメトリを符号化/復号する方法及び装置
KR102660951B1 (ko) * 2018-07-11 2024-04-26 인터디지털 브이씨 홀딩스 인코포레이티드 포인트 클라우드의 지오메트리를 인코딩/디코딩하기 위한 방법 및 디바이스

Also Published As

Publication number Publication date
JP3480461B2 (ja) 2003-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3271108B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
US6757435B2 (en) Apparatus for and method of processing image and apparatus for and method of encoding image
JP3590996B2 (ja) ディジタル画像信号の階層符号化および復号装置
EP0920215A1 (en) Image processing device and method, and transmission medium, transmission method and image format
JP3348318B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3470403B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置
JPH0795591A (ja) ディジタル画像信号処理装置
JP3946781B2 (ja) 画像情報変換装置及び方法
JP3271095B2 (ja) ディジタル画像信号の高能率符号化装置および復号装置
JP3671437B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および処理方法
JP3470373B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
JP3271109B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3480461B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3362463B2 (ja) フレーム補間装置
JP3371159B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JPH0363275B2 (ja)
JP3480015B2 (ja) 画像データの生成装置および生成方法
JP3470380B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
JP3906770B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および方法
JP3709570B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および処理方法
JP4552264B2 (ja) エラー修整装置および方法
JP3746305B2 (ja) 画像信号生成装置および方法、並びにディジタル画像信号処理装置および方法
JP3831960B2 (ja) 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置および補間方法
JP2004072800A (ja) 画像信号生成装置および生成方法
JP4566877B2 (ja) 画像処理装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term