JP3336625B2 - 燃料供給装置用ダンパ - Google Patents

燃料供給装置用ダンパ

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JP3336625B2
JP3336625B2 JP05906392A JP5906392A JP3336625B2 JP 3336625 B2 JP3336625 B2 JP 3336625B2 JP 05906392 A JP05906392 A JP 05906392A JP 5906392 A JP5906392 A JP 5906392A JP 3336625 B2 JP3336625 B2 JP 3336625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料供給装置用ダンパに
関し、特に燃料ポンプの吐出脈動を良好に吸収できると
ともに、ダイヤフラムの部分破損による機能喪失を生じ
ないダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内に収納される燃料ポンプと
しては小型で効率の良いギヤポンプが使用されることが
多いが、ギヤポンプは作動時の脈動が大きく、これが振
動騒音としてボデーに伝達されることがある。そこで、
脈動を吸収するダンパを設けており、例えば特開昭54
−34103号公報には、燃料流路となるポンプハウジ
ング内壁に沿って密閉筒状の空気袋を設けてダンパとし
たものが示されている。
【0003】また、実開昭57−131692号公報に
は、板状のダイヤフラムを設けてダンパとしたものが示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記板状ダ
イヤフラム式ダンパでは、大きな脈動を吸収するために
受圧面積を確保すると大型化が避けられない。これに対
して、空気袋式ダンパは比較的コンパクトな形状で受圧
面積を確保できるという利点があるが、空気袋の一般的
材料であるゴム材は耐ガソリン性の完全なものがなく、
使用中に部分的な破損を生じることがある。破損を生じ
ると、ここから空気が漏れてダンパは急速にその機能を
失う。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、コ
ンパクトな形状で大きなポンプ脈動を効果的に吸収低減
できるとともに、ダイヤフラムの部分的な破損により機
能喪失を生じない燃料供給装置用ダンパを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、ダンパは、燃料ポンプの吐出流路2,3に介設さ
れるハウジングHを有し、該ハウジングH内に、一端を
ハウジングHの上流側にとり他端をハウジングHの下流
側にとって配置されて吐出流路2,3の流路壁の一部を
構成し、筒内を燃料ポンプ6からの燃料が流通する筒状
ダイヤフラム1を設けるとともに、ダイヤフラム1の外
方空間1a内にダイヤフラム1の外周面に弾接してこれ
を内方へ付勢するバネ部材4を配設し、かつ上記外方空
間1aをハウジングH壁に設けた通孔32により燃料タ
ンク5内に連通せしめたものである。
【0007】また、他の構成によれば、上記ハウジング
Hの上流側に位置する流路壁の端部を、上記ダイヤフラ
ム1内に同心筒状に延出せしめてガイド壁21となし、
該ガイド壁21は、先端開口を閉鎖するとともに先端部
周面に通孔22を設けて、流入する燃料を上記通孔22
より径方向外方のダイヤフラム1へ向け流出せしめるよ
うになしたものである。
【0008】
【作用】上記構成において、吐出流路2,3を流通する
燃料に脈動があると、流路壁の一部を構成するダイヤフ
ラム1の内圧が変動してダイヤフラム1がバネ部材4の
付勢力に抗して拡張ないし縮小変形し、脈動が吸収低減
される。ダイヤフラム1は筒状としてあるから、コンパ
クトな形状で広い受圧面積を確保でき、大きな脈動が効
果的に吸収される。
【0009】この場合、ダイヤフラム1の一部が破損し
て外方空間1aに燃料が漏れても、燃料は通孔32を経
て燃料タンク5内に戻されるとともに、ダイヤフラム1
の弾性力はバネ部材4により維持されるから、ダンパ機
能を喪失することはない。
【0010】また、他の構成においては、流入燃料はガ
イド壁21に案内されて通孔22からダイヤフラム1に
向け直接作用せしめられ、燃料脈動が更に効果的に低減
される。
【0011】
【実施例1】図1において、燃料タンク5内には底壁近
くに垂直姿勢でギヤポンプ方式の燃料ポンプ6が設けて
あり、ポンプ底面の吸入管61より燃料を吸入して上面
の吐出管62より送出する。吐出管62にはゴムホース
71の一端がクリップ73により固定連結され、上方へ
延びるゴムホース71の他端はダンパのハウジングHを
構成する下側接続パイプ2に連結されている。ハウジン
グHを構成する上側接続パイプ3はこれに固定接続され
たゴムホース72を介して、燃料タンク5外へ延びる燃
料供給管74に連通している。
【0012】ダンパの詳細構造を図2に示す。下側接続
パイプ2には中間部の外周に大径のフランジ部23が形
成され、これより上方へ延びるパイプ部はガイド壁21
となってその筒内空間は上端が閉鎖されている。この閉
鎖端には左右に貫通する流通間隙24が形成されて、そ
の中心部で上方へ開口している。ガイド壁21には閉鎖
端近くの周面に、筒内空間に連通する複数の通孔22が
設けてある。
【0013】上側接続パイプ3は下端が下方へ開放する
大径の容器部31となり、その周壁には複数の通孔32
が形成してある。容器部31の開口縁は下側接続パイプ
2のフランジ部23外周縁にかしめ固定されて、閉鎖さ
れたハウジングHを構成し、この状態で上側接続パイプ
3の内空間は上記流通間隙24に連通している。
【0014】ハウジングHの内空間には、ガイド壁21
を囲んでゴム膜よりなる筒状のダイヤフラム1が配設し
てあり、その上端は内方へ屈曲する鍔部11となって、
下側接続パイプ2の上端面と上側接続パイプ3の容器部
31底面との間に挟着されている。また、ダイヤフラム
1の下端は外方へ屈曲する鍔部12となり、その外周縁
は容器部31とフランジ部23の当接面間に挟着されて
いる。
【0015】かかるダイヤフラム4によりハウジングH
内空間は内外に区画され、外方空間1aは上記通孔32
により大気圧の燃料タンク5内に通じるとともに、全周
にバネ部材4が収納してある。バネ部材4は図3に示す
如き欠円筒状をなし、内方へ山型に突出湾曲する複数の
板バネ部41と、これらの上端を連結するリング部42
とよりなる。バネ部材4は切離し端を接近せしめて上記
容器部31内に収納してあり、各板バネ部41の突出端
が上記ダイヤフラム1の外周面に弾接して、これを内方
へ付勢している。
【0016】上記構造のダンパにおいて、燃料ポンプ6
より吐出された脈動燃料は下側接続パイプ2内に下方よ
り流入し、ガイド壁21の閉鎖端で向きを水平に変え
て、通孔22より径方向外方のダイヤフラム1に向けて
送出される。ダイヤフラム1は背後にバネ部材4が弾接
しているから、脈動する燃料圧が作用するとこれに応じ
て拡張ないし縮小変形して、脈動を効果的に吸収する。
脈動が吸収低減された燃料は、流通間隙24を経て上側
接続パイプ3内に流出する。
【0017】長期の使用によりダイヤフラム1の一部が
破損しても、漏れた燃料は通孔32を経て燃料タンク5
内に戻され、また、ダイヤフラム1は背後をバネ部材4
により支持されているから、ダンパ機能が全く失われる
ことはない。
【0018】
【実施例2】本発明のダンパはコンパクトであるから燃
料ポンプ内に収納することができ、これを図4に示す。
図において、ダンパのハウジングHはポンプハウジング
63の上端部により構成されており、下方のポンプ部6
4より吐出された脈動燃料は直接ガイド壁21内に至
る。流通間隙24は燃料ポンプ6の吐出パイプ62に連
通している。他の構造は上記実施例1と同一である。
【0019】
【実施例3】図5にはバネ部材4の他の例を示し、上下
方向へ延びる連結部43とこれの上下端より大径の円弧
状に延びる左右の保持部45a,45b、および連結部
43の中央より小径の円弧状に延びて先端が相接する板
バネ部44a,44bよりなる。かかるバネ部材4は保
持部45a,45bを縮径せしめて、図6に示す如く、
上側接続パイプ3の容器部31内に収納位置せしめら
れ、その板バネ部44a,44bの内周がダイヤフラム
1の外周に弾接する。
【0020】かかる構造によっても上記各実施例と同様
の効果がある。
【0021】
【実施例4】本実施例は実施例1の図1におけるゴムホ
ース71,72を廃止したものであある。すなわち、図
7において、ダンパのハウジングHには燃料ポンプ6の
吐出パイプ62とタンク5外へ延びる燃料供給管74が
直接接続してある。
【0022】上記ハウジングHは上側容器81と下側容
器82より構成され、これらは、図8に示す如く、対向
する開口縁で互いにかしめ固定されている。下側容器8
2の中心には通孔22を有する筒状ガイド壁21が上方
へ突設してあり、通孔32を有する上側容器81の周壁
との間の空間内に筒状のダイヤフラム1とその背後に弾
接するバネ部材4が配設してある。この部分の構造は実
施例1と実質的に同一である。
【0023】吐出パイプ62はその上端が下側容器82
の筒内空間に挿入され、外周にシールリング83を配し
て下端開口縁をかしめることにより接続固定されて直上
のガイド壁21に連通している。燃料供給管74はその
下端が上側容器81の筒内空間に挿入され、外周にシー
ルリング83を配して上端開口縁をかしめることにより
接続固定されて、開口84を経て液流通間隙24に連通
している。
【0024】吐出パイプ62よりガイド壁21内に流入
した脈動燃料は、ガイド壁21の端壁により水平に方向
を変え、通孔22より径方向外方のダイヤフラム1に向
かう。ダイヤフラム1の拡張縮小変形により脈動を吸収
された燃料は液流通間隙24を経て燃料供給管74に送
出される。
【0025】かかる構造によれば、ポンプ振動の伝達は
シールリング83により効果的に防止され、高価なゴム
ホースを使用する必要がないからコストダウンが実現さ
れる。
【0026】上記各実施例において、脈動低減が充分な
場合には、ガイド壁を特に設ける必要はない。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明の燃料供給装置用ダ
ンパによれば、大きな燃料脈動をコンパクトな形状で良
好に吸収できるとともに、ダイヤフラムの部分的破損に
よりダンパ機能を全く喪失することはなく、高い信頼性
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるダンパを設けた燃料
ポンプの側面図である。
【図2】ダンパの全体断面図である。
【図3】バネ部材の斜視図である。
【図4】本発明の実施例2におけるダンパを内蔵した燃
料ポンプの部分断面側面図である。
【図5】本発明の実施例3におけるバネ部材の斜視図で
ある。
【図6】ダンパの全体断面図である。
【図7】本発明の実施例4におけるダンパを設けた燃料
ポンプの側面図である。
【図8】ダンパの全体断面図である。
【符号の説明】
1 ダイヤフラム 1a 外方空間 2 下側接続パイプ(吐出流路) 21 ガイド壁 22 通孔 3 上側接続パイプ(吐出流路) 32 通孔 4 バネ部材 5 燃料タンク6 燃料ポンプ H ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−163455(JP,A) 実開 昭57−51148(JP,U) 実開 平4−40155(JP,U) 実開 平3−89977(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/08 F02M 37/04 F02M 37/00 F04C 15/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプの吐出流路に介設されるハウ
    ジングを有し、該ハウジング内に、一端をハウジングの
    上流側にとり他端をハウジングの下流側にとって配置さ
    れて吐出流路の流路壁の一部を構成し、筒内を燃料ポン
    プからの燃料が流通する筒状ダイヤフラムを設けるとと
    もに、ダイヤフラムの外方空間内にダイヤフラムの外周
    面に弾接するバネ部材を配設し、かつ上記外方空間をハ
    ウジング壁に設けた通孔により燃料タンク内に連通せし
    めたことを特徴とする燃料供給装置用ダンパ。
  2. 【請求項2】 上記ハウジングの上流側に位置する流路
    壁の端部を、上記ダイヤフラム内に同心筒状に延出せし
    めてガイド壁となし、該ガイド壁は、先端開口を閉鎖す
    るとともに先端部周面に通孔を設けて、流入する燃料を
    上記通孔より径方向外方のダイヤフラムへ向け流出する
    ようになした請求項1記載の燃料供給装置用ダンパ。
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