JP3335760B2 - アルキル化剤を用いる試料中のアナライトのイムノアッセイ - Google Patents
アルキル化剤を用いる試料中のアナライトのイムノアッセイInfo
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- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は患者の試料中の、アナラ
イト(analyte)の存在の検出または量の測定用の改良
されたイムノアッセイ(immunoassay)に関する。さら
に詳しくは、本発明は、内因性抗体を含有する試料中の
アナライト検出に、中性またはアルカリpHにてアルキ
ル化剤を使用する改良されたイムノアッセイ方法に関す
る。
イト(analyte)の存在の検出または量の測定用の改良
されたイムノアッセイ(immunoassay)に関する。さら
に詳しくは、本発明は、内因性抗体を含有する試料中の
アナライト検出に、中性またはアルカリpHにてアルキ
ル化剤を使用する改良されたイムノアッセイ方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】過去20年以上に亙って、患者の試料中
における個々のアナライトの存在を測定するのに有用な
イムノアッセイまたは免疫細胞化学的検定法が発達して
きた。典型的なイムノアッセイにおいては、検定試薬は
検出可能なシグナルを生じることのできる化合物で標識
され、個々のアナライトを含有すると思われる患者の試
料と合される。標識された検定試薬は、試薬中のアナラ
イトに関連した量でアナライトと結合する。血清試料中
を循環する内因性抗アナライト抗体および抗体とアナラ
イトの免疫複合体がアナライト検出イムノアッセイを妨
害することが判明した。米国特許第4,703,001号
は、酸性pHで血清試料とpH依存性カオトロープ(ch
aotrope)と接触させることからなる、血清試料中の酸
安定性アナライトのイムノアッセイ用の、免疫複合体の
解離および抗アナライト抗体の変性のための前処理法を
開示している。同様に、ピイ・ニサニアンら[P. Nisha
nian et al., J. Infect. Dis., 162:21−28
(1990)]は、アナライト−抗HIV抗体免疫複合
体を解離させ、抗HIV抗体を変性させるために使用す
る酸加水分解血清試料前処理法を開示している。しかし
ながら、抗HIV抗体を完全に変性させるには、テスト
血清を0.5N HCl溶液で、37℃にて60分処理
する必要がある。
における個々のアナライトの存在を測定するのに有用な
イムノアッセイまたは免疫細胞化学的検定法が発達して
きた。典型的なイムノアッセイにおいては、検定試薬は
検出可能なシグナルを生じることのできる化合物で標識
され、個々のアナライトを含有すると思われる患者の試
料と合される。標識された検定試薬は、試薬中のアナラ
イトに関連した量でアナライトと結合する。血清試料中
を循環する内因性抗アナライト抗体および抗体とアナラ
イトの免疫複合体がアナライト検出イムノアッセイを妨
害することが判明した。米国特許第4,703,001号
は、酸性pHで血清試料とpH依存性カオトロープ(ch
aotrope)と接触させることからなる、血清試料中の酸
安定性アナライトのイムノアッセイ用の、免疫複合体の
解離および抗アナライト抗体の変性のための前処理法を
開示している。同様に、ピイ・ニサニアンら[P. Nisha
nian et al., J. Infect. Dis., 162:21−28
(1990)]は、アナライト−抗HIV抗体免疫複合
体を解離させ、抗HIV抗体を変性させるために使用す
る酸加水分解血清試料前処理法を開示している。しかし
ながら、抗HIV抗体を完全に変性させるには、テスト
血清を0.5N HCl溶液で、37℃にて60分処理
する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蛋白質またはペプチド
抗原について行われているごとく、また、上記のごと
く、酸加水分解は正確な結果を与えうるが、常に、かか
る結果をより迅速に、より高感度で得ることが要望され
ている。また、そのような過酷な酸加水分解はある種の
アナライトには許容できない。例えば、ある種の微生物
のリポ多糖類(LPS)の2−ケト−3−デオキシオク
ツロソン酸(2-keto-3-deoxyoctulosonicacid:KD
O)糖はそのような処理により加水分解され、その抗原
性活性が破壊される。したがって、患者の試料中に存在
する内因性抗体を、アナライトの抗原性に影響を及ぼす
ことなく、7.0より大きいpH、好ましくはアルカリ
性pHにて不可逆的に変性できるイムノアッセイ法を提
供することが要望されている。
抗原について行われているごとく、また、上記のごと
く、酸加水分解は正確な結果を与えうるが、常に、かか
る結果をより迅速に、より高感度で得ることが要望され
ている。また、そのような過酷な酸加水分解はある種の
アナライトには許容できない。例えば、ある種の微生物
のリポ多糖類(LPS)の2−ケト−3−デオキシオク
ツロソン酸(2-keto-3-deoxyoctulosonicacid:KD
O)糖はそのような処理により加水分解され、その抗原
性活性が破壊される。したがって、患者の試料中に存在
する内因性抗体を、アナライトの抗原性に影響を及ぼす
ことなく、7.0より大きいpH、好ましくはアルカリ
性pHにて不可逆的に変性できるイムノアッセイ法を提
供することが要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】患者の試料中のアナライ
ト分析用のイムノアッセイは、内因性抗体を修飾して抗
体によるアナライト検出の妨害を減少または防止するた
めの試料前処理により著しく改善できる。上記のごと
く、かかる抗体および免疫複合体は多くのイムノアッセ
イのアナライト特異性結合工程を妨害する。本発明の試
料前処理工程は7.0より大きいpH、好ましくは8.
0より大きいアルカリ性pHにて活性なアルキル化剤を
用いる。本発明のアルキル化剤は中性またはアルカリ性
pHで活性であり、アナライトの抗原性に影響を及ぼさ
ない。望ましくは、該アルキル化剤は、抗体のリジン、
アルギニンまたは一級アミノ基に作用して抗体上の基を
修飾し、アナライト検出妨害を防止する。限定するもの
ではないが、かかるアルキル化剤には、グルタルアルデ
ヒド、ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレア、シク
ロヘキサンジオン、ブタンジオンまたはS−アセチルチ
オグリコール酸N−ヒドロキシスクシンイミドが包含さ
れる。
ト分析用のイムノアッセイは、内因性抗体を修飾して抗
体によるアナライト検出の妨害を減少または防止するた
めの試料前処理により著しく改善できる。上記のごと
く、かかる抗体および免疫複合体は多くのイムノアッセ
イのアナライト特異性結合工程を妨害する。本発明の試
料前処理工程は7.0より大きいpH、好ましくは8.
0より大きいアルカリ性pHにて活性なアルキル化剤を
用いる。本発明のアルキル化剤は中性またはアルカリ性
pHで活性であり、アナライトの抗原性に影響を及ぼさ
ない。望ましくは、該アルキル化剤は、抗体のリジン、
アルギニンまたは一級アミノ基に作用して抗体上の基を
修飾し、アナライト検出妨害を防止する。限定するもの
ではないが、かかるアルキル化剤には、グルタルアルデ
ヒド、ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレア、シク
ロヘキサンジオン、ブタンジオンまたはS−アセチルチ
オグリコール酸N−ヒドロキシスクシンイミドが包含さ
れる。
【0005】イムノアッセイを行うに先立ち、該アルキ
ル化剤は不活化され、イムノアッセイの試薬に影響を及
ぼさない。アルキル化剤を不活化する手段は使用するア
ルキル化剤により変わる。本発明で有用なアルキル化剤
の1つのタイプはアルカリ性pHで活性であり、中性p
Hで不活性である。このタイプのアルキル化剤は、アル
カリ性洗剤溶液でのアナライト抽出のための試料前処理
の必要な試料中に存在するアナライトの検出に特に有用
である。1つの具体例において、クラミジアLPSまた
は同様な抗原のイムノアッセイに先立ち、アルカリ洗剤
抽出に続いてアルキル化剤で前処理される。該アルキル
化剤は試料溶液の中和前に添加する。好ましい具体例で
は、アルカリ洗剤抽出後、アルカリ性pHでのみ活性な
アルキル化剤を添加し、試料溶液と共に、内因性抗体が
イムノアッセイの間、アナライト検出を妨害できないよ
うに修飾するに十分な時間インキュベートされる。アル
キル化剤はアナライトの抽出に使用する他の試薬と適合
するように選択すべきである。インキュベーションの
後、試料溶液を中和してアルキル化剤を不活化し、イム
ノアッセイを行う。
ル化剤は不活化され、イムノアッセイの試薬に影響を及
ぼさない。アルキル化剤を不活化する手段は使用するア
ルキル化剤により変わる。本発明で有用なアルキル化剤
の1つのタイプはアルカリ性pHで活性であり、中性p
Hで不活性である。このタイプのアルキル化剤は、アル
カリ性洗剤溶液でのアナライト抽出のための試料前処理
の必要な試料中に存在するアナライトの検出に特に有用
である。1つの具体例において、クラミジアLPSまた
は同様な抗原のイムノアッセイに先立ち、アルカリ洗剤
抽出に続いてアルキル化剤で前処理される。該アルキル
化剤は試料溶液の中和前に添加する。好ましい具体例で
は、アルカリ洗剤抽出後、アルカリ性pHでのみ活性な
アルキル化剤を添加し、試料溶液と共に、内因性抗体が
イムノアッセイの間、アナライト検出を妨害できないよ
うに修飾するに十分な時間インキュベートされる。アル
キル化剤はアナライトの抽出に使用する他の試薬と適合
するように選択すべきである。インキュベーションの
後、試料溶液を中和してアルキル化剤を不活化し、イム
ノアッセイを行う。
【0006】1つの具体例において、測定すべきアナラ
イトは酸感受性である。本発明の目的にとって、「酸感
受性」なる語は、pH3.0以下の溶液中でインキュベ
ートすると、その抗原性を失うアナライトを意味する。
本発明の目的にとって、特に限定するものではないが、
酸感受性アナライトには、クラミジア・トラコマティス
(Chlamydia trachomatis)、クラミジア・プシッタチ
(Chlamydia psittaci)、サルモネラ・チフィムリウム
(Salmonella typhimurium)、ナイセリア・ゴーノロー
エア(Neisseria gonorrhoeae)およびエシェリヒア・
コリ(Escherichia coli)からの、KDO部分を有する
LPS抗原が包含される。特に好ましい具体例において
は、LPSについてのイムノアッセイは、抗原抽出工程
の後、ジチオスレイトール(DTT)と合したアルキル
化剤を添加して行われる。DTTは粘液溶解剤であると
共にシステインと結合する化学的修飾剤である。アルキ
ル化剤と組み合わせてDTTを使用することは、長時間
に亙りシグナルの安定性を増強し、検定の感度を増加さ
せる。
イトは酸感受性である。本発明の目的にとって、「酸感
受性」なる語は、pH3.0以下の溶液中でインキュベ
ートすると、その抗原性を失うアナライトを意味する。
本発明の目的にとって、特に限定するものではないが、
酸感受性アナライトには、クラミジア・トラコマティス
(Chlamydia trachomatis)、クラミジア・プシッタチ
(Chlamydia psittaci)、サルモネラ・チフィムリウム
(Salmonella typhimurium)、ナイセリア・ゴーノロー
エア(Neisseria gonorrhoeae)およびエシェリヒア・
コリ(Escherichia coli)からの、KDO部分を有する
LPS抗原が包含される。特に好ましい具体例において
は、LPSについてのイムノアッセイは、抗原抽出工程
の後、ジチオスレイトール(DTT)と合したアルキル
化剤を添加して行われる。DTTは粘液溶解剤であると
共にシステインと結合する化学的修飾剤である。アルキ
ル化剤と組み合わせてDTTを使用することは、長時間
に亙りシグナルの安定性を増強し、検定の感度を増加さ
せる。
【0007】本発明のもう1つ別の具体例には、アナラ
イト検出を妨害する内因性抗体を含有する患者試料中の
アナライトの検定に使用するイムノアッセイ・キットが
包含される。このキットは、試料のイムノアッセイを行
ってアナライトを検定するためのイムノアッセイ試薬
と、pH7.0以上において抗体上の基をアルキル化
し、内因性抗体がアナライト検出を妨害するのを防ぐ能
力のあるアルキル化剤とからなる。キットはさらに、ア
ルキル化剤を不活化して、それ以上抗体を修飾しないよ
うにできる不活化剤が含まれる。1つの具体例におい
て、アルキル化剤がアルカリ性pHでのみ活性である場
合、不活化剤は中和剤である。
イト検出を妨害する内因性抗体を含有する患者試料中の
アナライトの検定に使用するイムノアッセイ・キットが
包含される。このキットは、試料のイムノアッセイを行
ってアナライトを検定するためのイムノアッセイ試薬
と、pH7.0以上において抗体上の基をアルキル化
し、内因性抗体がアナライト検出を妨害するのを防ぐ能
力のあるアルキル化剤とからなる。キットはさらに、ア
ルキル化剤を不活化して、それ以上抗体を修飾しないよ
うにできる不活化剤が含まれる。1つの具体例におい
て、アルキル化剤がアルカリ性pHでのみ活性である場
合、不活化剤は中和剤である。
【0008】本発明の試薬および方法は、眼、鼻の裏の
鼻孔、勁管、膣、尿道、直腸、咽喉、血液、血清、血
漿、尿などから常法により得られた患者の検体に使用で
きる。本発明の試薬および前処理方法は、内因性抗体の
存在がアナライト検出を妨害するいずれのイムノアッセ
イでも使用できるが、特に、低いpHで安定でないアナ
ライトに有用である。本発明の前処理方法を使用する
と、多くの異なったイムノアッセイの実施を促進でき
る。例えば、ラジオイムノアッセイ、ELISA法を採
用するイムノアッセイ、蛍光および化学ルミネッセンス
標識を包含する種々の標識を用いるイムノアッセイ等が
挙げられる。これらの1つのイムノアッセイには、抽出
され、中和された試料溶液を、マイクロプレート・ウエ
ル、ビーズ、粒子、試験管等のごとき固相上に固定化さ
れた当該アナライトに対するモノクローナル抗体と接触
させ、インキュベートし、試料中のアナライトの量に比
例した量で固相と結合する標識したポリクローナル抗体
を添加し、インキュベートし、標識を検出する工程が包
含される。
鼻孔、勁管、膣、尿道、直腸、咽喉、血液、血清、血
漿、尿などから常法により得られた患者の検体に使用で
きる。本発明の試薬および前処理方法は、内因性抗体の
存在がアナライト検出を妨害するいずれのイムノアッセ
イでも使用できるが、特に、低いpHで安定でないアナ
ライトに有用である。本発明の前処理方法を使用する
と、多くの異なったイムノアッセイの実施を促進でき
る。例えば、ラジオイムノアッセイ、ELISA法を採
用するイムノアッセイ、蛍光および化学ルミネッセンス
標識を包含する種々の標識を用いるイムノアッセイ等が
挙げられる。これらの1つのイムノアッセイには、抽出
され、中和された試料溶液を、マイクロプレート・ウエ
ル、ビーズ、粒子、試験管等のごとき固相上に固定化さ
れた当該アナライトに対するモノクローナル抗体と接触
させ、インキュベートし、試料中のアナライトの量に比
例した量で固相と結合する標識したポリクローナル抗体
を添加し、インキュベートし、標識を検出する工程が包
含される。
【0009】個々のイムノアッセイに有用なアルキル化
剤の量および濃度は試料タイプ、すなわち、血清または
泌尿生殖器スワブ(swab)、他のイムノアッセイ試薬の
濃度、アナライトのタイプおよび前処理を行う温度によ
って変わる。微生物の存在を検出するある種のイムノア
ッセイにおいては、検出すべきアナライトは、クラミジ
ア抗原のような、上記のごとき酸感受性LPSである。
典型的には、そのようなクラミジア抗原および同様な抗
原の検定においては、患者試料をアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属イオンを含む洗剤溶液で前処理する。こ
の抽出工程の間、内因性抗アナライト抗体は部分的に変
性または撹乱される。しかしながら、一旦、試料溶液が
中和されると、時間の経過と共に、内因性抗体は再生さ
れ、イムノアッセイの間のアナライトの抗体試薬への結
合を妨害してアナライトの認識を阻止する。以下の作用
機構に束縛されるものではないが、該アルキル化剤は、
部分的に変性または撹乱された抗体上の基と反応してイ
ムノアッセイの間、抗体の再生を防止しているものと考
えられる。
剤の量および濃度は試料タイプ、すなわち、血清または
泌尿生殖器スワブ(swab)、他のイムノアッセイ試薬の
濃度、アナライトのタイプおよび前処理を行う温度によ
って変わる。微生物の存在を検出するある種のイムノア
ッセイにおいては、検出すべきアナライトは、クラミジ
ア抗原のような、上記のごとき酸感受性LPSである。
典型的には、そのようなクラミジア抗原および同様な抗
原の検定においては、患者試料をアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属イオンを含む洗剤溶液で前処理する。こ
の抽出工程の間、内因性抗アナライト抗体は部分的に変
性または撹乱される。しかしながら、一旦、試料溶液が
中和されると、時間の経過と共に、内因性抗体は再生さ
れ、イムノアッセイの間のアナライトの抗体試薬への結
合を妨害してアナライトの認識を阻止する。以下の作用
機構に束縛されるものではないが、該アルキル化剤は、
部分的に変性または撹乱された抗体上の基と反応してイ
ムノアッセイの間、抗体の再生を防止しているものと考
えられる。
【0010】LPSのイムノアッセイに特に有用なアル
キル化剤の1つのタイプは、アルカリ性pH、例えば、
8.0より大きいpHにおいてのみ活性であり、中性ま
たは酸性pHで不活性なものである。このタイプのアル
キル化剤には、特に限定するものではないが、グルタル
アルデヒド、ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレ
ア、シクロヘキサンジオンおよびブタンジオンが包含さ
れる。典型的なイムノアッセイは中性pHで行われ、検
定の実施を妨げないので、これらの試薬が特に好まし
い。本発明のもう1つ別のタイプのアルキル化剤は中性
pH(pH7.0−8.0)で活性で、トリスのような
三級アミンまたはグリシンのような一級アミンのごとき
アミノ基を有する第2の試薬の添加で不活化できるもの
である。このタイプのアルキル化剤には、特に限定する
ものではないが、S−アセチルチオグリコール酸N−ヒ
ドロキシスクシンイミドが包含される。
キル化剤の1つのタイプは、アルカリ性pH、例えば、
8.0より大きいpHにおいてのみ活性であり、中性ま
たは酸性pHで不活性なものである。このタイプのアル
キル化剤には、特に限定するものではないが、グルタル
アルデヒド、ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレ
ア、シクロヘキサンジオンおよびブタンジオンが包含さ
れる。典型的なイムノアッセイは中性pHで行われ、検
定の実施を妨げないので、これらの試薬が特に好まし
い。本発明のもう1つ別のタイプのアルキル化剤は中性
pH(pH7.0−8.0)で活性で、トリスのような
三級アミンまたはグリシンのような一級アミンのごとき
アミノ基を有する第2の試薬の添加で不活化できるもの
である。このタイプのアルキル化剤には、特に限定する
ものではないが、S−アセチルチオグリコール酸N−ヒ
ドロキシスクシンイミドが包含される。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、これらに限定されるものではない。 実施例1 クラミジア・イムノアッセイ 前処理およびイムノアッセイの実施にコールスタット・
パソファインダー(Kallestad Pathfinder、登録商標)
・クラミジア・マイクロプレート・キットを使用した。
コールスタット・パソファインダー・クラミジア・マイ
クロプレート・キットは:0.1N NaOH、5mM
EDTA、50mg/mlアリザリン・イエロー(2
−ヒドロキシ−5−[(4−ニトロフェニル)アゾ]安
息香酸(10.2以下の中性pHで黄色、pH12で赤
色の染料)および0.05%の3−[(3−クロルアミ
ドプロピル)ジアメチルアミノ−o]−1−プロパンス
ルホネート(CHAPS)を含む試料処理溶液A(ST
S A)、1.0N HCl、2Mトリス塩基、3%H
2O2を含む試料処理溶液B(STS B)を含んでい
た。
説明するが、これらに限定されるものではない。 実施例1 クラミジア・イムノアッセイ 前処理およびイムノアッセイの実施にコールスタット・
パソファインダー(Kallestad Pathfinder、登録商標)
・クラミジア・マイクロプレート・キットを使用した。
コールスタット・パソファインダー・クラミジア・マイ
クロプレート・キットは:0.1N NaOH、5mM
EDTA、50mg/mlアリザリン・イエロー(2
−ヒドロキシ−5−[(4−ニトロフェニル)アゾ]安
息香酸(10.2以下の中性pHで黄色、pH12で赤
色の染料)および0.05%の3−[(3−クロルアミ
ドプロピル)ジアメチルアミノ−o]−1−プロパンス
ルホネート(CHAPS)を含む試料処理溶液A(ST
S A)、1.0N HCl、2Mトリス塩基、3%H
2O2を含む試料処理溶液B(STS B)を含んでい
た。
【0012】以下に記載するイムノアッセイの前に行う
抽出方法は、STS A1.0mlを試料0.1mlに
添加し、10分間インキュベートし、30秒撹拌する工
程を含んでいた。ついで、本発明のアルキル化剤の効果
を測定するため、アルキル化剤または緩衝液0.1ml
を添加し、10秒間撹拌し、10分間インキュベートし
た。イムノアッセイを行う前に、STS B0.1ml
を加え、試料溶液を10秒間撹拌した。抽出後、以下の
とおり、コールスタット・パソファインダー・マイクロ
プレート・キットを用いてイムノアッセイを行った。抽
出試料100μlずつを、クラミジア抗体に体するモノ
クローナル抗体の結合した各パソファインダー・マイク
ロプレート・ウエルに加えた。プレートを、STAT−
FAX振盪インキュベーター(Awareness Technologies
製)で26℃にて30分間インキュベートした。各ウエ
ルに、ポリクローナル・ウサギ抗クラミジア抗体試薬5
0μlを加え、プレートをSTAT−FAX2200で
26℃にて30分間インキュベートした。ついで、ヤギ
抗ウサギと複合した西洋ワサビ・パーオキシダーゼ50
μlを各ウエルに加え、プレートをSTAT−FAX2
200で26℃にて30分間インキュベートした。LP
−35マイクロプレート・ウォシャー(フランス、Diag
nostics Pasteur製)でプレートのウエルを5回洗浄
し、各ウエルに緩衝液中o−フェニレンジアミン100
μlを加え、プレートを暗所で30分間インキュベート
した。4NH2SO4からなる停止溶液100μlを加
え、LP−400マイクロプレート・リーダー(フラン
ス、Diagnostics Pasteur製)でOD492/620に
てマイクロプレートを読み取った。
抽出方法は、STS A1.0mlを試料0.1mlに
添加し、10分間インキュベートし、30秒撹拌する工
程を含んでいた。ついで、本発明のアルキル化剤の効果
を測定するため、アルキル化剤または緩衝液0.1ml
を添加し、10秒間撹拌し、10分間インキュベートし
た。イムノアッセイを行う前に、STS B0.1ml
を加え、試料溶液を10秒間撹拌した。抽出後、以下の
とおり、コールスタット・パソファインダー・マイクロ
プレート・キットを用いてイムノアッセイを行った。抽
出試料100μlずつを、クラミジア抗体に体するモノ
クローナル抗体の結合した各パソファインダー・マイク
ロプレート・ウエルに加えた。プレートを、STAT−
FAX振盪インキュベーター(Awareness Technologies
製)で26℃にて30分間インキュベートした。各ウエ
ルに、ポリクローナル・ウサギ抗クラミジア抗体試薬5
0μlを加え、プレートをSTAT−FAX2200で
26℃にて30分間インキュベートした。ついで、ヤギ
抗ウサギと複合した西洋ワサビ・パーオキシダーゼ50
μlを各ウエルに加え、プレートをSTAT−FAX2
200で26℃にて30分間インキュベートした。LP
−35マイクロプレート・ウォシャー(フランス、Diag
nostics Pasteur製)でプレートのウエルを5回洗浄
し、各ウエルに緩衝液中o−フェニレンジアミン100
μlを加え、プレートを暗所で30分間インキュベート
した。4NH2SO4からなる停止溶液100μlを加
え、LP−400マイクロプレート・リーダー(フラン
ス、Diagnostics Pasteur製)でOD492/620に
てマイクロプレートを読み取った。
【0013】実施例2 酸感受性アナライト 上記のごとく、前処理法はリポ多糖類のような酸感受性
アナライトに特に好ましい。本発明者らは、試料を酸で
処理した場合にLPSの抗原性が影響されるが、塩基で
処理した場合には影響されなかったことを証明した。 酸処理:STS A:STS B(10:1)中のクラ
ミジア抗原1mlを4M H3PO4 30ml(pH
2.3)で処理し、90分間反応させ、ついで2N N
aOH 7.0μl(pH8.1)で中和した。 塩基処理:STS A:STS B(10:1)中のク
ラミジア抗原1mlを2N NaOH 70μl(pH
12.5)で処理し、90分間反応させ、ついで4M
H3PO4 30μl(pH2.3)で中和した。 酸および塩基処理の結果を表1に示す。
アナライトに特に好ましい。本発明者らは、試料を酸で
処理した場合にLPSの抗原性が影響されるが、塩基で
処理した場合には影響されなかったことを証明した。 酸処理:STS A:STS B(10:1)中のクラ
ミジア抗原1mlを4M H3PO4 30ml(pH
2.3)で処理し、90分間反応させ、ついで2N N
aOH 7.0μl(pH8.1)で中和した。 塩基処理:STS A:STS B(10:1)中のク
ラミジア抗原1mlを2N NaOH 70μl(pH
12.5)で処理し、90分間反応させ、ついで4M
H3PO4 30μl(pH2.3)で中和した。 酸および塩基処理の結果を表1に示す。
【0014】
【表1】 プレインキュ 臨床プール1 臨床プール2 EB3.4×105 EB1.72×105 ベーション条件 OD492/620 OD492/620 OD492/620 OD492/620 未処理 0.135 2.775 0.361 0.254 酸処理 0.087 0.40
1 0.247 0.168 塩基処理 0.303 1.873
0.431 0.213
1 0.247 0.168 塩基処理 0.303 1.873
0.431 0.213
【0015】EB:基本小体(elementary body) 実施例3 アルキル化剤 内因性抗体の修飾およびEIAシグナルの増強における
種々のアルキル化剤の効果を、血清陽性血漿(血漿中の
ヒト抗クラミジア)およびウマ抗クラミジアモデルで証
明した。ヒト抗クラミジア血清陽性血漿または免疫親和
性精製ウマ抗クラミジアを、クラミジア・トラコマティ
スの基本小体(血液型亜型L2、通常1.5×106E
B/ml最終)と混合し、実施例1と同様にして抽出し
た。各アルキル化剤の効果を緩衝液のみで処理した試料
との比較で評価した。表2に示すごとく、STS B中
の中和剤を添加してアルキル化剤を不活化した後、緩衝
液のみでの処理と比較して、アルキル化剤であるグルタ
ルアルデヒドおよびシクロヘキサンジオンを用いると、
0時間においてアナライト検出の即時促進が認められ
た。
種々のアルキル化剤の効果を、血清陽性血漿(血漿中の
ヒト抗クラミジア)およびウマ抗クラミジアモデルで証
明した。ヒト抗クラミジア血清陽性血漿または免疫親和
性精製ウマ抗クラミジアを、クラミジア・トラコマティ
スの基本小体(血液型亜型L2、通常1.5×106E
B/ml最終)と混合し、実施例1と同様にして抽出し
た。各アルキル化剤の効果を緩衝液のみで処理した試料
との比較で評価した。表2に示すごとく、STS B中
の中和剤を添加してアルキル化剤を不活化した後、緩衝
液のみでの処理と比較して、アルキル化剤であるグルタ
ルアルデヒドおよびシクロヘキサンジオンを用いると、
0時間においてアナライト検出の即時促進が認められ
た。
【0016】
【表2】 処 理 抽出後0時間 抽出後120時間 %変化 OD492/620 OD492/620 緩衝液 1.479±0.086 0.938±0.048 37%低下 1%グルタルアルデヒド 1.821±0.035 1.734±0.073 4%低下 1%グルタルアルデヒド/25mMDTT 1.895±0.078 1.975±0.129 4%増加 50mMシクロヘキサンジオン 1.851±0.031 1.546±0.009 17%低下 50mMシクロヘキサンジオン/25mM 2.379±0.137 2.488±0.059 4%増加 DTT 25mMDTT 1.977±0.051 2.241±0.059 13%増加
【0017】表2に示した結果は、アルキル化剤なしで
のアルカリ性抽出のみでも抗クラミジア抗体を撹乱し、
アナライト検出の干渉を少なくできることを示してい
る。しかし、緩衝液のみでは、経時により、アルカリに
より撹乱された抗体が試料中で再生し、パソファインダ
ー・フォーマット中の抗原の捕獲または検出を干渉して
EIAシグナルを中和する。表2に示すとおり、抽出
後、0時間で、緩衝液処理試料は、DTTと併用および
併用せずの1%グルタルアルデヒド存在下で抽出した試
料のODより、各々、20%および22%低いODを有
する。抽出後、120時間で、緩衝液のみの存在下で抽
出した試料は、1%グルタルアルデヒドおよび、わずか
に低下した50mMシクロヘキサンジオンでの抽出と比
較して37%低下している。25mMDTTをグルタル
アルデヒドおよびシクロヘキサンジオンと組み合わせる
と、0時から、わずかにシグナルが増加する。
のアルカリ性抽出のみでも抗クラミジア抗体を撹乱し、
アナライト検出の干渉を少なくできることを示してい
る。しかし、緩衝液のみでは、経時により、アルカリに
より撹乱された抗体が試料中で再生し、パソファインダ
ー・フォーマット中の抗原の捕獲または検出を干渉して
EIAシグナルを中和する。表2に示すとおり、抽出
後、0時間で、緩衝液処理試料は、DTTと併用および
併用せずの1%グルタルアルデヒド存在下で抽出した試
料のODより、各々、20%および22%低いODを有
する。抽出後、120時間で、緩衝液のみの存在下で抽
出した試料は、1%グルタルアルデヒドおよび、わずか
に低下した50mMシクロヘキサンジオンでの抽出と比
較して37%低下している。25mMDTTをグルタル
アルデヒドおよびシクロヘキサンジオンと組み合わせる
と、0時から、わずかにシグナルが増加する。
【0018】実施例4 グルタルアルデヒド クラミジア基本小体調製物を種々の濃度のウマ抗クラミ
ジア(Eq X C)と混合し、洗剤で抽出後、1%グル
タルアルデヒド/25mM DTTまたは緩衝液で前処
理し、上記のEIA法を実施した。図1に示すごとく、
アルキル化/架橋グルタルアルデヒドで前処理した試料
(+RGNT)は0時(抽出後)、中和活性の限界に近
い0.2μg/mlを除き、ウマ抗クラミジアの全ての
濃度で著しいシグナルの増加を示す。ヒト抗クラミジア
(PL)は、グルタルアルデヒド不存在下(−RGN
T)で1.6μg/mlのウマ抗クラミジアとほぼ同等
の中和効果を示す。ウマまたはヒト抗クラミジアのEI
A示シグナル発生に対する影響を抽出後の幾つかの時点
で評価した。図2のOD増加から明らかなように、グル
タルアルデヒドの不存在下、抽出後0時における検定感
度は、抽出後24または48時間より非常に大きい。図
3に示すごとく、グルタルアルデヒド/DTTの存在
下、長時間に亙って該差異は増大せず、クラミジア抗原
の全検出はウマ抗クラミジアによって阻止されなかっ
た。尿生殖器臨床検体中のヒト抗クラミジア(PL:H
u X C)の存在および該試料のグルタルアルデヒド/
DTTによる前処理効果は、さらにウエスタン・ブロッ
ト・イムノアッセイ法によって証明された。臨床検体を
グルタルアルデヒド/DTTの存在下または不存在下で
上記と同様に前処理し、Hu X Cの存在を表すEIA
シグナルの損失をモニターした。図4に示すごとく、E
IAシグナルの最大損失を伴う試料はHu X クラミジ
ア(MOMP:Major Outer MembraneProtein)と免疫
反応性である。グルタルアルデヒドを含有する対応する
試料では、免疫反応性ヒト抗MOMP(Hu X MOM
P)は検出できなかった。
ジア(Eq X C)と混合し、洗剤で抽出後、1%グル
タルアルデヒド/25mM DTTまたは緩衝液で前処
理し、上記のEIA法を実施した。図1に示すごとく、
アルキル化/架橋グルタルアルデヒドで前処理した試料
(+RGNT)は0時(抽出後)、中和活性の限界に近
い0.2μg/mlを除き、ウマ抗クラミジアの全ての
濃度で著しいシグナルの増加を示す。ヒト抗クラミジア
(PL)は、グルタルアルデヒド不存在下(−RGN
T)で1.6μg/mlのウマ抗クラミジアとほぼ同等
の中和効果を示す。ウマまたはヒト抗クラミジアのEI
A示シグナル発生に対する影響を抽出後の幾つかの時点
で評価した。図2のOD増加から明らかなように、グル
タルアルデヒドの不存在下、抽出後0時における検定感
度は、抽出後24または48時間より非常に大きい。図
3に示すごとく、グルタルアルデヒド/DTTの存在
下、長時間に亙って該差異は増大せず、クラミジア抗原
の全検出はウマ抗クラミジアによって阻止されなかっ
た。尿生殖器臨床検体中のヒト抗クラミジア(PL:H
u X C)の存在および該試料のグルタルアルデヒド/
DTTによる前処理効果は、さらにウエスタン・ブロッ
ト・イムノアッセイ法によって証明された。臨床検体を
グルタルアルデヒド/DTTの存在下または不存在下で
上記と同様に前処理し、Hu X Cの存在を表すEIA
シグナルの損失をモニターした。図4に示すごとく、E
IAシグナルの最大損失を伴う試料はHu X クラミジ
ア(MOMP:Major Outer MembraneProtein)と免疫
反応性である。グルタルアルデヒドを含有する対応する
試料では、免疫反応性ヒト抗MOMP(Hu X MOM
P)は検出できなかった。
【0019】実施例5 アルカリ性pHにおけるアルキル化剤による前処理 種々のアルキル化剤を種々の濃度で使用した場合のアナ
ライト検出結果を表3に示す。クラミジア抗原0.1m
lを血清陽性血漿に添加し、STS Aと混合し、10
秒間撹拌し、10分間インキュベートした。ついで、ア
ルキル化剤または緩衝液を添加し、この溶液を10秒間
撹拌し、10分間インキュベートした。イムノアッセイ
を行う前に、STS B0.1mlを添加し、試料溶液
を10秒間撹拌した。表3から明らかなごとく、低濃度
のアルキル化剤は、内因性抗体の干渉除去について、抽
出後48時間では有効ではないが、抽出後0時および2
4時間では、緩衝液のみよりも有効であった。
ライト検出結果を表3に示す。クラミジア抗原0.1m
lを血清陽性血漿に添加し、STS Aと混合し、10
秒間撹拌し、10分間インキュベートした。ついで、ア
ルキル化剤または緩衝液を添加し、この溶液を10秒間
撹拌し、10分間インキュベートした。イムノアッセイ
を行う前に、STS B0.1mlを添加し、試料溶液
を10秒間撹拌した。表3から明らかなごとく、低濃度
のアルキル化剤は、内因性抗体の干渉除去について、抽
出後48時間では有効ではないが、抽出後0時および2
4時間では、緩衝液のみよりも有効であった。
【0020】
【表3】 処 理 抽出後0時 抽出後24時間 抽出後48時間 血清陽性血漿 血清陽性血漿 血清陽性血漿 1%グルタルアルデヒド 1.385±0.062 1.598±0.049 1.311±0.076 0.5%グルタルアルデヒド 1.520±0.080 1.615±0.072 0.425±0.063 1%ホルムアルデヒド 1.549±0.230 1.512±0.025 1.321±0.084 0.5%ホルムアルデヒド 1.506±0.115 1.254±0.116 0.989±0.217 25mMブタンジオン 1.439±0.006 1.277±0.086 0.944±0.123 12.5mMブタンジオン 1.351±0.120 1.145±0.113 0.726±0.173 緩衝液 1.238±0.120 0.825±0.044 0.694±0.036
【0021】アルカリ性pHにおけるグルタルアルデヒ
ド(GA)での前処理に加えて、STS Aの抽出後に
50mM O−メチルイソウレア(OMIU)および5
0mMシクロヘキサンジオン(CHD)を試料に添加
し、上記実施例1と同様にイムノアッセイを行った。両
試薬とも長時間に亙って向上したイムノアッセイ結果を
与え、これらのアルキル化剤をDTTと組み合わせると
イムノアッセイ効率はさらに増強された。抽出後5日間
に亙るこれらの実験結果を表4に示す。
ド(GA)での前処理に加えて、STS Aの抽出後に
50mM O−メチルイソウレア(OMIU)および5
0mMシクロヘキサンジオン(CHD)を試料に添加
し、上記実施例1と同様にイムノアッセイを行った。両
試薬とも長時間に亙って向上したイムノアッセイ結果を
与え、これらのアルキル化剤をDTTと組み合わせると
イムノアッセイ効率はさらに増強された。抽出後5日間
に亙るこれらの実験結果を表4に示す。
【0022】
【表4】 時 間 処 理 抽出後0日 抽出後3日 抽出後5日 血清陽性血漿 血清陽性血漿 血清陽性血漿 OD 492/620 OD 492/620 OD 492/620 緩衝液 1.479±0.230 0.685±0.040 0.938±0.048 1%GA 1.821±0.035 1.109±0.051 1.743±0.073 GA/DTT 1.895±0.078 1.337±0.036 1.975±0.129 50mM OMIU 1.540±0.169 0.694±0.048 0.957±0.043 OMIU/DTT 2.192±0.057 1.773±0.167 2.228±0.194 250mM CHD 1.851±0.031 1.205±0.016 1.546±0.009 CHD/DTT 2.379±0.137 1.908±0.056 2.488±0.026 50mM DTT 1.977±0.051 1.702±0.036 2.241±0.059
【0023】実施例6 中性pHにおけるアルキル化剤での前処理 アルカリ性pHで活性なアルキル化剤がLPSのイムノ
アッセイに好適であるが、中性pHで活性なアルキル化
剤も使用できる。EB(1:16、3.12×106)
2mlをウマ抗クラミジア(100μg/ml、最終2
μg/ml)40μlと混合し、その0.1mlずつを
試料として使用した。各試料を8つの試験管に入れ、S
TS A1mlで抽出し、撹拌し、室温で10分間イン
キュベートし、HCl/リン酸緩衝液(そのpHを、試
料−STS A溶液と合したときにpH8.0となるよ
うにあらかじめ調整した)を添加した。S−アセチルチ
オグリコール酸N−ヒドロキシスクシンイミド(SAT
A)50mMを添加し、この溶液を室温で60分間イン
キュベートした。3級アミンである1M トリス(pH
8)0.1mlを添加したアルキル化剤を不活性化し
た。実施例1に記載のクラミジア・イムノアッセイ法を
用いて試料を検定した。緩衝液のみの場合は472/6
20において、わずか0.365±0.21ODしか示
さなかった。中性pHにおけるSATAでの試料処理は
2.26±0.75の向上したイムノアッセイ結果をも
たらし、これはウマ抗クラミジアの不存在したのEB試
料ODと近似していた。以上、本発明の好ましい具体例
を記載したが、本発明の精神を逸脱しない範囲において
種々の変形、適合および修飾が可能であり、それらも本
発明範囲のものである。
アッセイに好適であるが、中性pHで活性なアルキル化
剤も使用できる。EB(1:16、3.12×106)
2mlをウマ抗クラミジア(100μg/ml、最終2
μg/ml)40μlと混合し、その0.1mlずつを
試料として使用した。各試料を8つの試験管に入れ、S
TS A1mlで抽出し、撹拌し、室温で10分間イン
キュベートし、HCl/リン酸緩衝液(そのpHを、試
料−STS A溶液と合したときにpH8.0となるよ
うにあらかじめ調整した)を添加した。S−アセチルチ
オグリコール酸N−ヒドロキシスクシンイミド(SAT
A)50mMを添加し、この溶液を室温で60分間イン
キュベートした。3級アミンである1M トリス(pH
8)0.1mlを添加したアルキル化剤を不活性化し
た。実施例1に記載のクラミジア・イムノアッセイ法を
用いて試料を検定した。緩衝液のみの場合は472/6
20において、わずか0.365±0.21ODしか示
さなかった。中性pHにおけるSATAでの試料処理は
2.26±0.75の向上したイムノアッセイ結果をも
たらし、これはウマ抗クラミジアの不存在したのEB試
料ODと近似していた。以上、本発明の好ましい具体例
を記載したが、本発明の精神を逸脱しない範囲において
種々の変形、適合および修飾が可能であり、それらも本
発明範囲のものである。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、中性またはアルカリ性
pHで活性なアルキル化剤による前処理を行うことによ
り、アナライトの検出を妨害する内因性抗体を含有する
試料における該アナライトのイムノアッセイによる検定
を迅速に、高感度で行うことができ、従前の検定におけ
るような、厳しい酸加水分解も必要としない。
pHで活性なアルキル化剤による前処理を行うことによ
り、アナライトの検出を妨害する内因性抗体を含有する
試料における該アナライトのイムノアッセイによる検定
を迅速に、高感度で行うことができ、従前の検定におけ
るような、厳しい酸加水分解も必要としない。
【図1】 抽出直後のアナライト検出に対する本発明の
前処理の効果を示すグラフ。
前処理の効果を示すグラフ。
【図2】 本発明の前処理を適用しない場合の、抽出後
の種々の時間におけるアナライト検出妨害を示すグラ
フ。
の種々の時間におけるアナライト検出妨害を示すグラ
フ。
【図3】 抽出後の種々の時間におけるアナライト検出
に対する本発明の前処理の効果を示すグラフ。
に対する本発明の前処理の効果を示すグラフ。
【図4】 患者試料中の抗クラミジア抗体のアナライト
への結合能に対する本発明のアルキル化剤の影響を示す
ウエスタン・ブロット・ストリップの模写図。
への結合能に対する本発明のアルキル化剤の影響を示す
ウエスタン・ブロット・ストリップの模写図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−232110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 - 33/98
Claims (14)
- 【請求項1】 アナライトが抗原性であり、アナライト
検出を妨害する抗体を含有する患者の試料中のアナライ
ト分析用の改良されたイムノアッセイであって、 a)pH7.0以上において、アナライトの抗原性に影
響を及ぼさず、かつ抗アナライト抗体の基をアルキル化
してアナライト検出を妨害できないように修飾する能力
を有するアルキル化剤を試料と接触させ、 b)アルキル化剤を不活化し、ついで c)修飾された抗体の存在下で、試料のイムノアッセイ
を行い、アナライトを分析する工程からなることを特徴
とするイムノアッセイ。 - 【請求項2】 アナライトが酸感受性である請求項1記
載のイムノアッセイ。 - 【請求項3】 アナライトがリポ多糖類抗原である請求
項2記載のイムノアッセイ。 - 【請求項4】 リポ多糖類抗原が、クラミジア・トラコ
マティス(Chlamydia trachomatis)、クラミジア・プ
シッタチ(Chlamydia psittaci)、サルモネラ・チフィ
ムリウム(Salmonella typhimurium)、ナイセリア・ゴ
ーノローエア(Neisseria gonorrhoeae)およびエシェ
リヒア・コリ(Escherichia coli)からなる群から選ば
れる微生物からのものである請求項3記載のイムノアッ
セイ。 - 【請求項5】 アルキル化剤が、グルタルアルデヒド、
ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレア、シクロヘキ
サンジオン、ブタンジオンまたはS−アセチルチオグリ
コール酸N−ヒドロキシスクシンイミドである請求項1
記載のイムノアッセイ。 - 【請求項6】 アルキル化剤が、抗体の基を架橋する能
力も有する請求項1記載のイムノアッセイ。 - 【請求項7】 アルキル化剤がアルカリpHで活性化さ
れ、中性pHで不活化され、不活化工程が試料pHの中
和からなる請求項1記載のイムノアッセイ。 - 【請求項8】 試料をアルキル化剤と接触させる前また
は同時に、アルカリpHで試料を適宜の抽出洗剤と接触
させてリポ多糖類抗原を遊離させる工程を含む請求項3
記載のイムノアッセイ。 - 【請求項9】 アナライトの検出を妨害する内因性抗体
を含有する患者の試料中のアナライト分析用のイムノア
ッセイ・キットであって、試料のイムノアッセイを行
い、アナライトを分析するためのイムノアッセイ試薬
と、pH7.0以上で抗体の基をアルキル化し、内因性
抗体を修飾してアナライトとの結合を防止する能力を有
するアルキル化剤と、アルキル化剤を不活化する不活化
剤とからなり、該イムノアッセイ試薬が不活化剤および
不活化アルキル化剤の存在下でも使用可能であることを
特徴とするイムノアッセイ・キット。 - 【請求項10】 アルキル化剤が、グルタルアルデヒ
ド、ホルムアルデヒド、o−メチルイソウレア、グリセ
ルアルデヒドまたはS−アセチルチオグリコール酸N−
ヒドロキシスクシンイミドである請求項9記載のイムノ
アッセイ・キット。 - 【請求項11】 アルキル化剤がアルカリpHで活性で
あり、中性pHで不活化され、不活化剤が中和剤である
請求項9記載のイムノアッセイ・キット。 - 【請求項12】 アナライトがリポ多糖類抗原であり、
試料からアナライトを抽出するための洗剤およびアルカ
リ土類金属試薬をさらに含む請求項11記載のイムノア
ッセイ・キット。 - 【請求項13】 アナライトが抗原性であり、アナライ
ト検出を妨害する抗体を含有する患者の試料中のアナラ
イト分析用の改良されたイムノアッセイであって、 a)試料をアルカリ抽出処理してアナライトを遊離させ
た後、pH7.0以上において、アナライトの抗原性に
影響を及ぼさず、かつ抗アナライト抗体の基をアルキル
化してアナライト検出を妨害できないように修飾する能
力を有するアルキル化剤を試料と接触させ、 b)アルキル化剤を不活化し、ついで c)修飾された抗体の存在下で、試料のイムノアッセイ
を行い、アナライトを分析する工程からなることを特徴
とするイムノアッセイ。 - 【請求項14】 アナライトが抗原性であり、アナライ
ト検出を妨害する抗体を含有する患者の試料中のリポ多
糖類抗原アナライト分析用の改良されたイムノアッセイ
であって、 a)試料をアルカリ洗剤抽出してリポ多糖類抗原を遊離
させ、pH7.0以上において、リポ多糖類抗原の抗原
性に影響を及ぼさず、かつ抗アナライト抗体の基をアル
キル化してアナライト検出を妨害できないように修飾す
る能力を有するアルキル化剤を試料と接触させ、 b)アルキル化剤を不活化し、ついで c)修飾された抗体の存在下で、試料イムノアッセイを
行い、リポ多糖類抗原を分析する工程からなることを特
徴とするイムノアッセイ。
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