JPH04216468A - フロースルーアッセイ法によるクラミジア属菌の検出 - Google Patents

フロースルーアッセイ法によるクラミジア属菌の検出

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JPH04216468A
JPH04216468A JP785191A JP785191A JPH04216468A JP H04216468 A JPH04216468 A JP H04216468A JP 785191 A JP785191 A JP 785191A JP 785191 A JP785191 A JP 785191A JP H04216468 A JPH04216468 A JP H04216468A
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Daniel A Mclaurin Iii
ダニエル・エイ・マクローリン・ザ・サード
Robert E Pearson
ロバート・イー・パーソン
Anne C Hopkins
アンネ・シー・ホプキンス
Patricia B Scott
パトリシア・ビー・スコット
Susan B Edelstein
スーザン・ビー・エデルスタイン
Ronald G Myatich
ロナルド・ジー・マイアティッチ
James P Mapes
ジェームズ・ピー・マペス
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    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/569Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
    • G01N33/56911Bacteria
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は被分析体のアッセイ法に関するものであり、よ
り詳細にはクラミジア属(Clamydia)に対する
改良されたメンブレンイムノアッセイ法に関するもので
ある。
【0002】発明の背景 クラミジア属には2種、すなわちクラミジア・トラコマ
チス(C.trachomatis)およびオーム病ク
ラミジア(C.psittaci)が含まれる。クラミ
ジア・トラコマチスのほぼ15菌株はヒトにおける多数
の眼および生殖器疾患の病原体であり、これにはトラコ
ーマ、封入体結膜炎、性病性リンパ肉芽腫、〃非特異性
〃または非淋菌性の尿道炎および直腸肛門炎が含まれる
。クラミジア・トラコマチスによる感染は全集団に及ん
でいる。たとえば、クラミジア・トラコマチスは非淋菌
性尿道炎につき年間数百万症例に達すると推定される。 クラミジア・トラコマチスにより媒介される疾患は広範
に及ぶので、適切な処置をとるためにはこの菌体につい
ての信頼性のある簡単なかつ安価な試験法が極めて望ま
しく、かつ極めて重要である。
【0003】クラミジア属のイムノアッセイ法が幾つか
報告されている。国際特許出願WO86/02733号
明細書にはクラミジア属を含めて眼性疾患を引き起こす
種々の抗原のアッセイ法が示されている。このアッセイ
法は、固体状支持体に吸収されたモノクローナル抗体に
結合させることにより抗原を支持体に固定化することを
含むか、または抗原は支持体に直接吸収される。
【0004】欧州特許出願第0183383号明細書に
は、非特異的結合を減少させるために抗原を約100℃
に加熱する分離工程を含むクラミジア属抗原アッセイ法
が示されている。
【0005】ローズは米国特許第4,663,291号
明細書に、クラミジア属菌を含む疑いのある検体をクラ
ミジア属抗原放出のために界面活性剤および金属イオン
で処理し、次いで既知の方法で抗原をアッセイすること
を示している。この方法によれば抗クラミジア抗体への
抗原の結合につき知られている抑制が、界面活性剤によ
って起こらない。
【0006】アームストロングらは米国特許第4,49
7,899号明細書に、クラミジア属を含む疑いのある
試料を抗原放出のために細胞溶解し、これを固体状支持
体に直接吸収させる、クラミジア属抗原のイムノアッセ
イ法を示している。
【0007】クラミジアアッセイキットはクラミジアザ
イム(Chlamydiazyme、商標)の名称で市
販されている。
【0008】微孔質メンブレン上で行われるイムノアッ
セイ法は、しばしばフロースルーアッセイ法と呼ばれる
。それらのアッセイ工程は順次、各工程の液層を次の工
程の開始前にメンブレンに導通しながら行われるからで
ある。メンブレンと接触した吸収材パッドにより誘発さ
れる毛管作用によって流れが増強されるフロースルーア
ッセイ器具は、米国特許第3,888,629号(バグ
ショー)および4,632,901号(バルキルスら)
に示されている。
【0009】フロースルーアッセイ器具において起こる
可能性のある問題は、被験溶液中の抗原以外の種々の成
分がメンブレンに吸収されることである。これは他の問
題、たとえばメンブレンの部分閉塞、液体の流動遅延、
および吸収された成分へのアッセイトレーサーの非特異
的吸収を生じる可能性がある。
【0010】以上の報告にもかかわらず、なおクラミジ
ア属アッセイ法をさらに改良するという明らかな要望が
残されている。本発明はクラミジア属のメンブレンイム
ノアッセイ法を提供することによりこの要望を満たすこ
とを目的とする。
【0011】発明の要約 本発明によるクラミジア属のフロースルーアッセイ法は
、臨床試料をプロテイナーゼKで消化し、消化された試
料を抗クラミジア属抗体で被覆された微孔質メンブレン
に導通して試料中のクラミジア属抗原をメンブレンに吸
着させることを含む。吸収された抗原を保有するメンブ
レンをカオトロープ剤(chaotropic  ag
ent)、および酵素に結合した抗体を含むトレーサー
で処理する。メンブレンに捕獲された酵素は基質と反応
してメンブレン上に着色スポットを発現させる。好まし
いアッセイ法には、消化された試料を被覆メンブレンに
導通する前に濾過することを含み、また試料中に存在す
る血液を脱色するために酸化剤で洗浄することが含まれ
てもよい。極めて好ましい形態においては、トレーサー
はアルカリホスファターゼ(AP)に結合した抗クラミ
ジア属モノクローナル抗体であり、基質はインドキシル
ホスフェートである。
【0012】本発明は本発明のアッセイ法を実施するた
めの材料のキットを含む。
【0013】フロースルーアッセイ法をクラミジア属に
適用する研究に際して、他の方法により行われるクラミ
ジア属アッセイ法、または他の被分析体のフロースルー
アッセイ法においては生じない幾つかの問題によって、
処理が複雑になることが見出された。たとえばクラミジ
ア属抗原を含む臨床試料は、非溶存成分がない場合です
ら良好にメンブレンを貫流しないことが見出された。大
部分の場合、これによって少なくともある程度の流れの
遅滞、極端な場合には流れの遮断が生じる。流れが完全
には遮断されない場合ですら、吸収されてトレーサーに
結合する抗原が不十分であるため若干の陽性試料が陰性
に見える程に、捕獲された抗体への抗原の結合の妨害が
起こる可能性がある。
【0014】本発明によれば、プロテイナーゼKで処理
した臨床試料はメンブレンを容易に貫流し、捕獲用抗体
に抗原が完全に結合することが見出された。しかしプロ
テイナーゼKは良好な流れを保証するが、トレーサーに
非特異的に結合する可能性のある他の成分がメンブレン
に吸収されるのを防止しないので、単独では感度および
特異性の高いアッセイ法を提供しない。たとえばプロテ
イナーゼK単独では許容し得ないほど高水準の偽陽性を
防止し得ない。結合前の臨床試料のプロテイナーゼK消
化を結合後のカオトロープ処理と組み合わせると、流れ
は正常に起こり、偽陽性が生じる水準はごく低く、真の
陽性はメンブレン上に濃く着色したスポットによって容
易に認識される。
【0015】詳細な説明 本発明は多様な形態により実施しうるが、ここには本発
明の好ましい形態を詳述する。この記載は本発明の原理
の例示であって本発明をここに記載する形態に限定する
ものではないと解すべきである。本発明の範囲は特許請
求の範囲およびその均等物により定められる。
【0016】臨床試料は一般に、測定すべき被分析体以
外の多数の成分を含む。場合によりこれらの成分はすべ
て可溶性であったとしても、その大きさまたは化学組成
により試料の特性を変化させ、その結果微孔質メンブレ
ンを貫流する試料の流れが遅滞し、または極端な場合に
はメンブレンが閉塞する可能性がある。他の場合、臨床
試料中の被分析体以外の成分がメンブレンに付着し、次
いでトレーサーに非特異的に結合して偽陽性を生じるこ
ともある。
【0017】患者の適切な処置を開始する前に検出しな
ければならない被分析体を含む疑いのある臨床試料を、
酵素プロテイナーゼKで予備処理することによりフロー
スルーアッセイ用に調製しうることが見出された。立証
されてはいないが、プロテイナーゼKは試料の種々の成
分を消化し、これにより試料を変化させてメンブレンを
貫流させると考えられる。
【0018】本発明はフロースルーアッセイを行うべき
いずれの臨床試料をもプロテイナーゼKで処理するもの
であるが、本方法をクラミジア属のアッセイにつき詳述
する。クラミジア属感染を受けている疑いのある試料を
、いずれかの常法により患者の身体から採取する。好ま
しくはスワブ試料、極めて好ましくは生殖器試料を採取
し、輸送用液体、たとえば水または緩衝液に懸濁し、ス
ワブを撹拌することによりクラミジア属菌および遊離抗
原を液体中へ放出させる。スワブからの抗原の放出を助
成するいずれかの輸送用液体、たとえば希酢酸を使用し
うるが、好ましい輸送用液体はリン酸緩衝液中の0.2
M蔗糖である。
【0019】本発明の好ましい抗原はクラミジア属細胞
表面リポ多糖類(LPS)であり、従ってアッセイは好
ましくはクラミジア属菌について行われる。しかし細胞
表面に露出していない抗原についてアッセイしたい場合
、抗原をよりいっそう露出させるためにその菌体を予備
処理することができる。抗原をキャプチャー抗体および
トレーサーがより利用しやすい状態にクラミジア属細胞
を変化させるいかなる試薬または手法も採用しうる。 たとえばクラミジア属菌を破壊する界面活性剤、または
常法、たとえば浸透圧による細胞溶解もしくは超音波処
理を採用しうる。
【0020】試料をメンブレンに添加する前にプロテイ
ナーゼKで抗原試料を消化すると本発明はより感度が高
く、より特異的であることが見出された。プロテイナー
ゼKによる消化は、好ましくは輸送用液体中の試料を緩
衝液、たとえばトリスまたは好ましくは2−(N−モル
ホリノ)−エタンスルホン酸(MES)、pH6、で希
釈したのち行われる。MES緩衝液の適切な濃度は約5
0−200、好ましくは約100mMである。
【0021】酢酸緩衝液中のプロテイナーゼK溶液をM
ES希釈試料に添加して約0.1−4、好ましくは約0
.5−2、きわめて好ましくは約1mg/mlの濃度と
なす。プロテイナーゼKを含む試料を約25−50℃、
好ましくは約25℃に約5−30分、好ましくは約10
分間保持する。
【0022】プロテイナーゼKで消化したのち、試料を
好ましくは濾過する。いかなる濾材も使用しうるが、消
化試料を適切なフィルター、たとえばワットマン#1、
ワットマン#41、ゲルマンV−M1、または極めて好
ましくはデュラポア(Durapore、商標)ポリフ
ッ化ビニリデンフィルター(ミリポア社、マサチュサッ
ツ州ベッドフォード)に導通することが好ましい。
【0023】濾液中の抗原はメンブレンに吸収される。 好ましくはメンブレンを抗クラミジア属キャプチャー抗
体、好ましくはポリクローナル抗体、および不活性蛋白
質で予め被覆する。本明細書において不活性蛋白質とい
う語は、アッセイの他のいずれの成分に対しても免疫学
的に非反応性であり、かつアッセイ媒質中の他の蛋白質
に実質的に非特異的結合しない蛋白質を意味し、ただし
不活性蛋白質はアッセイ系の一部をなさない他の物質に
対して免疫学的に反応性であってもよいと解される。不
活性蛋白質はメンブレン上の未反応結合部位を満たす作
用をもつ。適切な不活性蛋白質は、たとえばアルブミン
またはカゼインである。
【0024】好ましくはメンブレンは毛管作用によりメ
ンブレンを貫流する液体の流れを発生させる吸収材パッ
ドまたはフィルター上に配置される。濾過される試料中
のクラミジア属抗原を吸収するメンブレンはいずれも使
用しうる。適切なメンブレンはポリカーボネート、ニト
ロセルロースおよびナイロンであり、当技術分野で周知
である。特に好ましいメンブレンはナイロン系バイオダ
イン(Biodyne、商標)メンブレン(ポール社、
ニューヨーク州グレン・コーブ)である。メンブレンお
よび吸収材パッドは、メンブレンに達する開口を備えた
ハウジング内に取り付けられる。毛管作用によるフロー
スルーアッセイ法に適した装置をいずれも使用しうる。 このような装置が幾つか市販されている。
【0025】メンブレンへのクラミジア属抗原の結合は
容易に起こり、液体がメンブレンを貫流するまでの間に
完了する。
【0026】ある種類のクラミジア属試料はメンブレン
を着色してクラミジア属陰性試料を陽性に見せる血液を
含有する。この偽陽性の原因となる可能性は特定の抗原
洗浄により排除しうる。従って濾過した試料をメンブレ
ンに施し、貫流排水させたのち、酸化剤を含有する洗浄
溶液をメンブレンに導通する。好ましい酸化剤は約10
−20、好ましくは約15容量%濃度の過酸化水素水溶
液である。極めて好ましい酸化剤溶液は、さらにそれぞ
れ約2.5−8、好ましくは5容量%のブタノールおよ
び酢酸を含有する。本発明者らは、これら2試薬が陽性
試料からの色シグナルの増強に寄与することを見出した
【0027】吸収された抗原を保有するメンブレンをカ
オトロープ溶剤で処理することもできる。これらの試薬
は非共有結合、たとえば水素結合および静電結合を破壊
し、これにより分子の相互作用を弱めることが知られて
いる。従って本発明の特色は、適切なカオトロープ剤、
たとえば塩酸グアニジン、塩化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、チオシアン酸カリウム、または好ましくは尿素の
濃厚な溶液を、抗原が吸収されたメンブレンに導通する
ことである。この処理は、プロテイナーゼK処理を免れ
た蛋白質−蛋白質相互作用を破壊し、その結果クラミジ
ア属抗原以外の複雑な分子をメンブレンから排除すると
考えられる。これによって非特異的な結合が実質的に減
少し、偽陽性の出現が大幅に低下する。好ましい処理に
おいては、約2−8、好ましくは約8M、pH約10−
14、好ましくは約13の尿素溶液をメンブレンに導通
する。
【0028】メンブレンを酸化剤およびカオトロープ剤
溶液で洗浄したのち、吸収されたクラミジア属抗原をト
レーサーと接触させる。トレーサーは酵素に結合した抗
クラミジア属抗体であってもよい。好ましくはトレーサ
ーはトレーサーと親和性の適切な緩衝液中にある。
【0029】極めて好ましいトレーサーには、クラミジ
ア属細胞表面リポ多糖類に対して通常の様式および選択
法より形成された抗クラミジア属モノクローナル抗体が
含まれる。モノクローナル抗体の形成法、および酵素を
抗体に結合させる方法は周知であり、当業者は本発明の
この観点を完全に理解するためにこれ以上の詳述を必要
としないであろう。
【0030】適切な酵素はペルオキシダーゼ、たとえば
ホースラディッシュペルオキシダーゼ、または好ましく
はヒドロラーゼ、たとえばペプチダーゼ、エステラーゼ
、グリコシダーゼ、たとえばガラクトシダーゼ、または
極めて好ましくはホスファターゼ、たとえばAPである
【0031】メンブレン上での抗原とトレーサーの結合
は一般にトレーサー溶液がメンブレンを貫流排水される
約15−30秒以内に完了する。結合後に、場合により
尿素を含有する緩衝液でメンブレンを洗浄する。好まし
い洗浄用緩衝液は約4mMの尿素を含有するトリズマ(
trizma、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン)緩衝液である。
【0032】メンブレン上に捕獲されたAPとの反応に
適した基質はホスフェート、たとえばジアゾ化合物との
カップリングに際して不溶性のアゾ色素を形成するナフ
チルホスフェートである。好ましい基質はインドキシル
ホスフェートまたは置換インドキシルホスフェートであ
る。酵素としてβ−ガラクトシダーゼを用いるアッセイ
法に適した基質はインドキシル−β−D−ガラクトピラ
ノシドである。基質は基質用緩衝液中に約0.1−10
mM、好ましくは約1−5mMの濃度で存在する。適切
な基質およびその濃度の選択は当業者が容易になしうる
範囲のものである。
【0033】基質溶液がさらに色調増強剤を含有する場
合、色の強度が増強されることを見出した。適切な色調
増強剤は、たとえばテトラゾリウム塩である。従って、
好ましい基質溶液はメタノール中約0.01−0.5m
g/mLのp−ヨードニトロテトラゾリウムバイオレッ
トまたはニトロブルーテトラゾリウムを含有する。極め
て好ましくはインドキシル溶液および色調増強剤溶液は
、増強剤溶液がインドキシル溶液に先行する状態で順次
添加される。
【0034】本発明の他の観点は、本発明方法によりク
ラミジア属検出のためのアッセイを行うのに有用な材料
の試験キットまたはパッケージである。このキットは吸
収材パッドに隣接した、抗クラミジア属キャプチヤー抗
体で被覆した微孔質メンブレンからなるフィルター層を
含む。メンブレンは不活性蛋白質の被膜を含んでいても
よい。フィルター層はアッセイ試薬をメンブレンに付与
するためのアクセスを備えたハウジング内に組み込まれ
ていてもよい。キットはさらにプロテイナーゼK、酵素
を含むトレーサー、およびこの酵素に対する基質を含む
。すべて好ましくは適切な緩衝液中の溶液として供給さ
れる。キットは他の試薬、たとえばカオトロープ、検体
輸送材料、および緩衝液、ならびに用具、たとえばバイ
アル、スポイト、試料採取用具など、本発明のアッセイ
法の実施に有用なものを含んでいてもよい。
【0035】例I 患者のスワブ試料を1.5mlの緩衝液(蔗糖、68.
46g/L;K2HPO4,2.01g/L;KH2P
O4,1.01g/L;ゲンタマイシン,10mg/L
;フンギゾーン,2mg/L)に装入し、3×15秒間
磁気撹拌した。このスワブを急送し、0.6mLの試料
を0.15mL  MES緩衝液(0.5M,pH6.
0)で希釈した。酢酸ナトリウム緩衝液(pH=4.6
)中10mg/mLのプロテイナーゼK溶液0.06m
Lを添加し、混合物を室温で10分間インキュベートし
た。試料を濾過し、ポリクローナル抗クラミジア属抗体
で被覆したバイオダイン(商標)Aメンブレンを備えた
器具の試料ウェルに注入し、試料を被覆メンブレンに吸
収させた。過酸化水素/酢酸/ブタノール洗浄溶液(0
.3mLの15%過酸化水素;5%氷酢酸;5%ブタノ
ール;0.01M  EDTA)を添加し、吸収させ、
次いで0.15mLの0.25M水酸化ナトリウム洗浄
溶液、pH=12.5、を添加および吸収させた。 結合体希釈溶液(200mM  NaH2PO4、50
mM  トリズマ塩基、100mM  NaCl、1%
カゼイン、0.2%ナトリウムアジド、1mMβ−メル
カプトエタノール、1mMMgCl・6H2O、0.1
mM  ZnCl2、pH−7.5)中の検出体−抗体
結合体(0.15mLの3ug/0.15mLモノクロ
ーナル抗クラミジア属LPS/アルカリホスファターゼ
結合体)を添加し、室温で3分間インキュベートした。 結合後−洗浄溶液(0.3mLの3.5M尿素、1%ト
ライトンX−705、両者ともトリス緩衝液(0.05
M  トリズマ塩基、0.9%  NaCl、0.2%
ナトリウムアジド、pH=7.2)中)を添加し、吸収
させた。 基質A(0.15mLの7.8mMニトロブルーテトラ
ゾリウム、蒸留水中)を添加し、吸収させた。基質B(
0.15mLの4×10−5Mインドキシルホスフェー
ト、8mMレバミソール、0.2%ナトリウムアジド、
0.05M  2−アミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール、pH=9.8)を添加し、室温で5分間インキュ
ベートした。停止液(0.3mLの0.15Mクエン酸
、pH=2.2)を添加した。紫色のスポットが患者試
料中のクラミジア属抗原の存在を示した。
【0036】例II 合計1056個の試料を例Iに従って集団アッセイした
。97%の症例が遅滞なくメンブレンを貫流した。わず
か5%の試料が偽陽性の結果を与えた。
【0037】例III プロテイナーゼKの代わりに下記の酵素を用いて例Iを
反復した。
【0038】 酵素                注釈ロザイムP
−41    流れ良好、読み取り不良ロザイムP−1
1    流れ貧弱、読み取り不良ブロメライン   
     流れ可、読み取り不良プロナーゼ     
     流れ可、読み取り不良コラゲナーゼ    
    流れ可、シグナル減少サブチリシン     
   流れ良好、読み取り不良テルモリシン     
   流れ貧弱、読み取り不良プロナーゼE     
   流れ良好、偽陽性シグナルナガラーゼ     
     流れ良好、偽陽性シグナル例IV 30人のボランティアから得た1群の臨床試料−それら
のうち10はクラミジア属陽性であり、20はクラミジ
ア属陰性である−を例Iの方法に従って集団アッセイし
た。さらにこれらの試料は、試料処理工程でプロナーゼ
Kを除外した別法によってもアッセイされた。プロナー
ゼKで処理した試料はすべてアッセイ器具を遅滞なく貫
流した。逆に37%の未処理試料がアッセイ系の貫流遅
滞を生じ、解釈がはるかに困難な結果を生じた。
【0039】例V 54人の健康な、クラミジア属陰性であることが分かっ
ているボランティアから採取した臨床試料を2部分に分
け、カオトロープ洗浄を採用して、または採用せず、集
団アッセイした。カオトロープ洗浄を採用した場合、3
例の偽陽性が見られた。カオトロープの不在下では、2
6例の偽陽性が見られた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  クラミジア属抗原の検出法において、
    a)クラミジア属抗原を含有する疑いのある液体試料を
    プロテイナーゼKで消化し; b)消化した試料を抗クラミジア属抗体で被覆した微孔
    質メンブレンに導通して、試料中のクラミジア属抗原を
    メンブレンに吸収させ; c)メンブレン上のクラミジア属抗原を抗クラミジア属
    抗体および酵素の結合体と接触させ、これにより該抗体
    がクラミジア属抗原に結合してメンブレン上に結合画分
    を生じ; d)該酵素に対する基質を含有する溶液をメンブレンに
    導通し、これにより該酵素が基質を有色物質に変換し;
    そして e)有色物質の形成によるメンブレン上の色によりクラ
    ミジア属抗原を検出することを含む方法。
  2. 【請求項2】  さらに、吸収された抗原を保有するメ
    ンブレンを接触工程の前に酸化剤で処理することを含む
    、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】  メンブレンが不活性蛋白質で被覆され
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】  さらに、結合画分を保有するメンブレ
    ンをカオトロープ剤の溶液で処理することを含む、請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】  液体試料中の抗原の検出法において、
    a)抗原を含有する疑いのある液体試料をプロテイナー
    ゼKで消化し; b)消化した試料を抗体で被覆した微孔質メンブレンに
    導通し、これにより試料中の抗原をメンブレン上の抗体
    に結合させ; c)メンブレンに吸収された抗原を、酵素を含むトレー
    サーと接触させ; d)該酵素に対する基質を含む溶液をメンブレンに導通
    し;そして e)メンブレン上の色により抗原を検出することを含む
    方法。
  6. 【請求項6】  クラミジア属抗原の検出法において、
    a)クラミジア属抗原を含有する疑いのある液体試料を
    、プロテイナーゼKを含有する溶液で消化し;b)消化
    した試料を濾過し; c)濾過した試料を、吸収材パッド上に配置された、抗
    クラミジア属抗体で被覆した微孔質ナイロンメンブレン
    に導通して、試料中のクラミジア属抗原をメンブレンに
    吸収させ; d)メンブレン上のクラミジア抗原をアルカリホスファ
    ターゼに結合したモノクローナル抗クラミジア属抗体と
    接触させ、これにより該モノクローナル抗体がクラミジ
    ア属抗原に結合してメンブレン上に結合画分を生じ;e
    )吸収されたクラミジア属抗原を保有するメンブレンを
    緩衝液中の尿素で洗浄し; f)ニトロブルーテトラゾリウムおよびインドキシルホ
    スフェートの溶液をメンブレンに導通し;そしてg)メ
    ンブレン上に生じる紫色のスポットにより試料中のクラ
    ミジア属抗原を検出することを含む方法。
  7. 【請求項7】  クラミジア属抗原のアッセイを行うた
    めの材料のキットにおいて、抗クラミジア属抗体で被覆
    した微孔質メンブレンを内包するハウジング−該メンブ
    レンは吸収材パッドに隣接する−、プロテイナーゼK、
    酵素を含むトレーサー、および該酵素の基質を含むキッ
    ト。
  8. 【請求項8】  さらに、カオトロープ剤を含む、請求
    項7に記載のキット。
  9. 【請求項9】  さらに、酸化剤を含む、請求項7に記
    載のキット。
  10. 【請求項10】  酸化剤が過酸化水素である、請求項
    9に記載のキット。
JP785191A 1990-03-01 1991-01-25 フロースルーアッセイ法によるクラミジア属菌の検出 Pending JPH04216468A (ja)

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