JP3335240B2 - 画像処理条件設定方法および装置 - Google Patents
画像処理条件設定方法および装置Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/46—Colour picture communication systems
- H04N1/56—Processing of colour picture signals
- H04N1/60—Colour correction or control
- H04N1/62—Retouching, i.e. modification of isolated colours only or in isolated picture areas only
- H04N1/622—Retouching, i.e. modification of isolated colours only or in isolated picture areas only with simulation on a subsidiary picture reproducer
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/46—Colour picture communication systems
- H04N1/52—Circuits or arrangements for halftone screening
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、所望の仕上がり情報に
基づく最適な画像を得ることのできる画像処理条件を設
定する画像処理条件設定方法および装置に関する。
基づく最適な画像を得ることのできる画像処理条件を設
定する画像処理条件設定方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、印刷・製版の分野において、作
業工程の合理化、画像品質の向上等を目的として読取原
稿に記録された画像情報を電気的に処理し、フイルム原
版を作成する画像読取記録再生システムが広範に用いら
れている。
業工程の合理化、画像品質の向上等を目的として読取原
稿に記録された画像情報を電気的に処理し、フイルム原
版を作成する画像読取記録再生システムが広範に用いら
れている。
【０００３】この場合、前記画像読取記録再生システム
を構成する画像処理装置では、読取原稿をスキャンして
得られた画像データに対して所望の画像処理を施すた
め、画像処理条件の設定を行っている。すなわち、前記
画像処理装置では、目的に応じたフイルム原版を作成す
るため、読取原稿をラフにスキャンして得られるプレス
キャン画像データに基づき、倍率、トリミング範囲、出
力線数、網角度等のスキャンニング情報を設定するとと
もに、グレイの調整、肌色の色相の調整、明るさの調整
といった仕上がり情報の指定を行った後、読取原稿を詳
細にスキャンして本スキャン画像データを得ている（特
開平４−１１１５７５号参照）。
を構成する画像処理装置では、読取原稿をスキャンして
得られた画像データに対して所望の画像処理を施すた
め、画像処理条件の設定を行っている。すなわち、前記
画像処理装置では、目的に応じたフイルム原版を作成す
るため、読取原稿をラフにスキャンして得られるプレス
キャン画像データに基づき、倍率、トリミング範囲、出
力線数、網角度等のスキャンニング情報を設定するとと
もに、グレイの調整、肌色の色相の調整、明るさの調整
といった仕上がり情報の指定を行った後、読取原稿を詳
細にスキャンして本スキャン画像データを得ている（特
開平４−１１１５７５号参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記画像処
理装置では、仕上がり情報として所望の色相の最適値を
指定した場合、画像データがこの最適値となるべき画像
処理条件を決め、前記画像処理条件を用いて画像データ
の修正を行っていた。しかしながら、前記最適値と前記
画像処理条件との関係は、必ずしも一定であるとは限ら
ず、従って、修正された画像データから所望の仕上がり
の画像が得られる保証はなかった。
理装置では、仕上がり情報として所望の色相の最適値を
指定した場合、画像データがこの最適値となるべき画像
処理条件を決め、前記画像処理条件を用いて画像データ
の修正を行っていた。しかしながら、前記最適値と前記
画像処理条件との関係は、必ずしも一定であるとは限ら
ず、従って、修正された画像データから所望の仕上がり
の画像が得られる保証はなかった。
【０００５】本発明は、前記の不都合を解消するために
なされたもので、指定した仕上がり情報に従って最適に
調整された画像を得ることのできる画像処理条件設定方
法および装置を提供することを目的とする。
なされたもので、指定した仕上がり情報に従って最適に
調整された画像を得ることのできる画像処理条件設定方
法および装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、画像の修正すべき特定個所を指定する
とともに、前記特定個所に対する仕上がり情報を指定す
る第１の過程と、前記特定個所の画像に係る画像データ
を所定の画像処理条件で処理して処理データを得る第２
の過程と、前記処理データと、指定された前記仕上がり
情報に対応した色領域とに基づいて前記色領域の目標処
理データを算出し、前記処理データと前記目標処理デー
タとを比較し、その比較結果に基づき、前記処理データ
を前記目標処理データにすべく、前記画像処理条件を修
正する第３の過程と、前記特定個所の画像に係る前記画
像データを、前記第３の過程で修正した前記画像処理条
件により処理して修正処理データを得る第４の過程と、
前記目標処理データおよび前記処理データの関係を表す
評価関数の値と、前記目標処理データおよび前記修正処
理データの関係を表す前記評価関数の値とを比較し、前
記第３の過程で修正された前記画像処理条件を評価する
第５の過程と、 前記画像処理条件の評価結果に基づき、
前記画像処理条件を所定量修正し、修正した前記画像処
理条件を用いて前記第４の過程および前記第５の過程を
繰り返す第６の過程と、からなることを特徴とする。
めに、本発明は、画像の修正すべき特定個所を指定する
とともに、前記特定個所に対する仕上がり情報を指定す
る第１の過程と、前記特定個所の画像に係る画像データ
を所定の画像処理条件で処理して処理データを得る第２
の過程と、前記処理データと、指定された前記仕上がり
情報に対応した色領域とに基づいて前記色領域の目標処
理データを算出し、前記処理データと前記目標処理デー
タとを比較し、その比較結果に基づき、前記処理データ
を前記目標処理データにすべく、前記画像処理条件を修
正する第３の過程と、前記特定個所の画像に係る前記画
像データを、前記第３の過程で修正した前記画像処理条
件により処理して修正処理データを得る第４の過程と、
前記目標処理データおよび前記処理データの関係を表す
評価関数の値と、前記目標処理データおよび前記修正処
理データの関係を表す前記評価関数の値とを比較し、前
記第３の過程で修正された前記画像処理条件を評価する
第５の過程と、 前記画像処理条件の評価結果に基づき、
前記画像処理条件を所定量修正し、修正した前記画像処
理条件を用いて前記第４の過程および前記第５の過程を
繰り返す第６の過程と、からなることを特徴とする。
【０００７】また、本発明は、画像データで構成される
画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表
示された画像に対して、修正すべき特定個所および当該
特定個所の仕上がり情報を指示する指示手段と、前記仕
上がり情報に対応した色領域に係る目標処理データを記
憶する記憶手段と、前記特定個所の画像データを所定の
画像処理条件で処理して得られる処理データと、指定さ
れた前記仕上がり情報に対応した前記色領域に係る前記
目標処理データとを比較する比較手段と、前記比較手段
による比較結果に基づき、前記処理データを前記目標処
理データにすべく、前記画像処理条件を修正する修正手
段と、前記処理データおよび前記目標処理データの関係
を表す評価関数の値と、前記特定個所の前記画像データ
を修正した前記画像処理条件で処理して得られる修正処
理データおよび前記目標処理データの関係を表す前記評
価関数の値とを比較し、修正した前記画像処理条件を評
価する評価手段と、を備えることを特徴とする。
画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表
示された画像に対して、修正すべき特定個所および当該
特定個所の仕上がり情報を指示する指示手段と、前記仕
上がり情報に対応した色領域に係る目標処理データを記
憶する記憶手段と、前記特定個所の画像データを所定の
画像処理条件で処理して得られる処理データと、指定さ
れた前記仕上がり情報に対応した前記色領域に係る前記
目標処理データとを比較する比較手段と、前記比較手段
による比較結果に基づき、前記処理データを前記目標処
理データにすべく、前記画像処理条件を修正する修正手
段と、前記処理データおよび前記目標処理データの関係
を表す評価関数の値と、前記特定個所の前記画像データ
を修正した前記画像処理条件で処理して得られる修正処
理データおよび前記目標処理データの関係を表す前記評
価関数の値とを比較し、修正した前記画像処理条件を評
価する評価手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明の画像処理条件設定方法および装置で
は、画像の特定箇所を修正するための仕上がり情報を設
定し、先ず、前記特定箇所に対して所定の画像処理条件
で処理を行い、得られた処理データが前記仕上がり情報
の目標処理データとなっているか否かを検証し、なって
いない場合には、前記画像処理条件を修正して再度処理
データを求める。これを繰り返すことにより、所望の画
像を得ることのできる画像処理条件が設定される。
は、画像の特定箇所を修正するための仕上がり情報を設
定し、先ず、前記特定箇所に対して所定の画像処理条件
で処理を行い、得られた処理データが前記仕上がり情報
の目標処理データとなっているか否かを検証し、なって
いない場合には、前記画像処理条件を修正して再度処理
データを求める。これを繰り返すことにより、所望の画
像を得ることのできる画像処理条件が設定される。
【０００９】
【実施例】本発明の画像処理条件設定方法および装置に
ついて好適な実施例を挙げ、添付の図面に基づき以下詳
細に説明する。
ついて好適な実施例を挙げ、添付の図面に基づき以下詳
細に説明する。
【００１０】図１は、本発明に係る画像処理条件設定方
法および装置が適用される画像読取記録再生システムの
構成ブロック図を示す。この画像読取記録再生システム
は、反射型原稿に記録された画像情報を読み取る反射型
スキャナ１０と、透過型原稿に記録された画像情報を読
み取るとともに、前記反射型スキャナ１０の制御および
画像データに対する所望の画像処理を施す透過型スキャ
ナ１２と、前記透過型スキャナ１２を操作するととも
に、その画像を表示するコンソール１４と、所望の処理
が施された画像データをフイルム原版として出力する出
力装置１６とから基本的に構成される。
法および装置が適用される画像読取記録再生システムの
構成ブロック図を示す。この画像読取記録再生システム
は、反射型原稿に記録された画像情報を読み取る反射型
スキャナ１０と、透過型原稿に記録された画像情報を読
み取るとともに、前記反射型スキャナ１０の制御および
画像データに対する所望の画像処理を施す透過型スキャ
ナ１２と、前記透過型スキャナ１２を操作するととも
に、その画像を表示するコンソール１４と、所望の処理
が施された画像データをフイルム原版として出力する出
力装置１６とから基本的に構成される。
【００１１】ここで、前記反射型スキャナ１０は、図２
に示すように構成される。すなわち、反射型スキャナ１
０は、ケーシング１８の上部に光透過ガラスからなる原
稿載置台２０が設けられており、この原稿載置台２０上
には、原稿押板２２によって押圧される反射型原稿Ｓが
載置される。なお、原稿載置台２０には、読取光学系の
シェーディング補正を行うためのシェーディング基準板
２５が並設される。ケーシング１８内には、反射型原稿
Ｓを照明するとともに、その反射光を受光する光源部２
４と、前記反射光の光路を変更する移動ミラー部２６
と、反射光のハイライト濃度またはシャドー濃度を調整
するＮＤフィルタ２８と、結像レンズ３０と、受光部３
２とが設けられる。光源部２４は、図２の紙面と直交す
る主走査方向に長尺な２本のランプ３４ａ、３４ｂと、
反射ミラー３６とを備える。移動ミラー部２６は、２つ
の反射ミラー３８ａ、３８ｂを備える。また、受光部３
２は、３つのプリズム４０ａ〜４０ｃと、各プリズム４
０ａ〜４０ｃに固着されるＣＣＤ４２ａ〜４２ｃとで構
成される。この場合、プリズム４０ａ〜４０ｃは、反射
型原稿Ｓからの反射光をＲ、Ｇ、Ｂの３原色に分光し、
各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃに導く。なお、光源部２４およ
び移動ミラー部２６は、搬送モータ４４によって矢印で
示す副走査方向に移動可能に構成され、また、光源部２
４は移動ミラー部２６の２倍の速度で移動するように構
成される。反射型スキャナ１０は、さらに制御回路４６
を有し、この制御回路４６によって全体の動作制御が行
われるとともに、前記各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃから得ら
れた画像情報を透過型スキャナ１２に転送する制御が行
われる。
に示すように構成される。すなわち、反射型スキャナ１
０は、ケーシング１８の上部に光透過ガラスからなる原
稿載置台２０が設けられており、この原稿載置台２０上
には、原稿押板２２によって押圧される反射型原稿Ｓが
載置される。なお、原稿載置台２０には、読取光学系の
シェーディング補正を行うためのシェーディング基準板
２５が並設される。ケーシング１８内には、反射型原稿
Ｓを照明するとともに、その反射光を受光する光源部２
４と、前記反射光の光路を変更する移動ミラー部２６
と、反射光のハイライト濃度またはシャドー濃度を調整
するＮＤフィルタ２８と、結像レンズ３０と、受光部３
２とが設けられる。光源部２４は、図２の紙面と直交す
る主走査方向に長尺な２本のランプ３４ａ、３４ｂと、
反射ミラー３６とを備える。移動ミラー部２６は、２つ
の反射ミラー３８ａ、３８ｂを備える。また、受光部３
２は、３つのプリズム４０ａ〜４０ｃと、各プリズム４
０ａ〜４０ｃに固着されるＣＣＤ４２ａ〜４２ｃとで構
成される。この場合、プリズム４０ａ〜４０ｃは、反射
型原稿Ｓからの反射光をＲ、Ｇ、Ｂの３原色に分光し、
各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃに導く。なお、光源部２４およ
び移動ミラー部２６は、搬送モータ４４によって矢印で
示す副走査方向に移動可能に構成され、また、光源部２
４は移動ミラー部２６の２倍の速度で移動するように構
成される。反射型スキャナ１０は、さらに制御回路４６
を有し、この制御回路４６によって全体の動作制御が行
われるとともに、前記各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃから得ら
れた画像情報を透過型スキャナ１２に転送する制御が行
われる。
【００１２】透過型スキャナ１２は、全体の制御を行う
ＣＰＵ４８（比較手段として機能する）と、図示しない
透過型原稿の画像情報を読み取る画像読取部４９と、反
射型スキャナ１０と当該透過型スキャナ１２との間で信
号の授受を行うための入出力制御回路５０と、画像デー
タに対して画像処理を行う以前の前処理を行う前処理回
路５２と、画像処理条件の修正等を行う画像処理条件修
正回路５６（修正手段）と、前記画像処理条件に基づき
所望の画像処理を行う画像処理回路５８とを備える。前
処理回路５２には、画像データを一時的に記憶する画像
バッファ５４と、ＥＮＤ（Equivalent Neutral Densit
y）変換を行うためのＥＮＤルックアップテーブルを記
憶するＥＮＤＬＵＴ記憶部６２とが接続される。また、
画像処理条件修正回路５６には、画像処理条件である各
セットアップパラメータを記憶するパラメータ記憶部６
０と、基準となるグラデーションカーブをルックアップ
テーブルとして記憶するグラデーションＬＵＴ記憶部６
４（記憶手段）とが接続される。そして、これらはバス
６６を介して相互に接続される。
ＣＰＵ４８（比較手段として機能する）と、図示しない
透過型原稿の画像情報を読み取る画像読取部４９と、反
射型スキャナ１０と当該透過型スキャナ１２との間で信
号の授受を行うための入出力制御回路５０と、画像デー
タに対して画像処理を行う以前の前処理を行う前処理回
路５２と、画像処理条件の修正等を行う画像処理条件修
正回路５６（修正手段）と、前記画像処理条件に基づき
所望の画像処理を行う画像処理回路５８とを備える。前
処理回路５２には、画像データを一時的に記憶する画像
バッファ５４と、ＥＮＤ（Equivalent Neutral Densit
y）変換を行うためのＥＮＤルックアップテーブルを記
憶するＥＮＤＬＵＴ記憶部６２とが接続される。また、
画像処理条件修正回路５６には、画像処理条件である各
セットアップパラメータを記憶するパラメータ記憶部６
０と、基準となるグラデーションカーブをルックアップ
テーブルとして記憶するグラデーションＬＵＴ記憶部６
４（記憶手段）とが接続される。そして、これらはバス
６６を介して相互に接続される。
【００１３】また、前記バス６６にはコンソール１４が
接続されている。このコンソール１４は、ビデオバッフ
ァ６８および制御部７０を備え、前記制御部７０はコン
ソール１４に接続されたＣＲＴディスプレイ７２への出
力制御を行うとともに、キーボード７４およびマウス７
６からの入力データを処理する。
接続されている。このコンソール１４は、ビデオバッフ
ァ６８および制御部７０を備え、前記制御部７０はコン
ソール１４に接続されたＣＲＴディスプレイ７２への出
力制御を行うとともに、キーボード７４およびマウス７
６からの入力データを処理する。
【００１４】出力装置１６は、画像処理回路５８に接続
されており、前記画像処理回路５８からの画像データに
基づきフイルム上に画像を記録する機能を備える。
されており、前記画像処理回路５８からの画像データに
基づきフイルム上に画像を記録する機能を備える。
【００１５】本実施例の画像読取記録再生システムは基
本的には以上のように構成されるものであり、次にその
動作並びに作用効果について説明する。
本的には以上のように構成されるものであり、次にその
動作並びに作用効果について説明する。
【００１６】先ず、図３に示すフローチャートに基づき
当該システムの全体の動作について説明する。
当該システムの全体の動作について説明する。
【００１７】反射型スキャナ１０を使用する場合、原稿
載置台２０上に反射型原稿Ｓがセットされ、原稿押板２
２により画像読取面の平面性が維持される。次いで、コ
ンソール１４のキーボード７４からの指示に従い、透過
型スキャナ１２を介して反射型スキャナ１０が画像の読
み取り動作を行う。そこで、搬送モータ４４が駆動さ
れ、光源部２４および移動ミラー部２６が移動を開始す
る。この場合、光源部２４は、先ず、シェーディング基
準板２５に対してランプ３４ａ、３４ｂからの照明光を
照射し、その反射光が反射ミラー３６、３８ａ、３８
ｂ、ＮＤフィルタ２８、結像レンズ３０、プリズム４０
ａ〜４０ｃを介して各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃに導かれ
る。各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃは、前記反射光をそれぞれ
Ｒ、Ｇ、Ｂの信号に光電変換し、これらを制御回路４６
に導出してシェーディング補正を行う。すなわち、制御
回路４６は、シェーディング基準板２５を読み取って得
られるＲＧＢ信号に基づき、結像レンズ３０やＣＣＤ４
２ａ〜４２ｃの特性に起因するシェーディングの補正を
行う。
載置台２０上に反射型原稿Ｓがセットされ、原稿押板２
２により画像読取面の平面性が維持される。次いで、コ
ンソール１４のキーボード７４からの指示に従い、透過
型スキャナ１２を介して反射型スキャナ１０が画像の読
み取り動作を行う。そこで、搬送モータ４４が駆動さ
れ、光源部２４および移動ミラー部２６が移動を開始す
る。この場合、光源部２４は、先ず、シェーディング基
準板２５に対してランプ３４ａ、３４ｂからの照明光を
照射し、その反射光が反射ミラー３６、３８ａ、３８
ｂ、ＮＤフィルタ２８、結像レンズ３０、プリズム４０
ａ〜４０ｃを介して各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃに導かれ
る。各ＣＣＤ４２ａ〜４２ｃは、前記反射光をそれぞれ
Ｒ、Ｇ、Ｂの信号に光電変換し、これらを制御回路４６
に導出してシェーディング補正を行う。すなわち、制御
回路４６は、シェーディング基準板２５を読み取って得
られるＲＧＢ信号に基づき、結像レンズ３０やＣＣＤ４
２ａ〜４２ｃの特性に起因するシェーディングの補正を
行う。
【００１８】次に、光源部２４は原稿載置台２０を介し
て反射型原稿Ｓに対しランプ３４ａ、３４ｂからの照明
光を照射し、画像情報を反射光として読み取る。前記画
像情報はＣＣＤ４２ａ〜４２ｃによって光電変換される
ことでＲＧＢ信号とされ、制御回路４６に導かれる（ス
テップＳ１）。制御回路４６は前記ＲＧＢ信号を透過型
スキャナ１２に転送する。
て反射型原稿Ｓに対しランプ３４ａ、３４ｂからの照明
光を照射し、画像情報を反射光として読み取る。前記画
像情報はＣＣＤ４２ａ〜４２ｃによって光電変換される
ことでＲＧＢ信号とされ、制御回路４６に導かれる（ス
テップＳ１）。制御回路４６は前記ＲＧＢ信号を透過型
スキャナ１２に転送する。
【００１９】透過型スキャナ１２では、前記ＲＧＢ信号
を入出力制御回路５０を介して受け取った後、ＣＰＵ４
８の作用下に前処理回路５２において対数変換等の処理
が施され、ＲＧＢ濃度データが生成される（ステップＳ
２）。このＲＧＢ濃度データは、一旦、画像バッファ５
４に蓄積される。次いで、前処理回路５２では、反射型
原稿Ｓの色素量に対応してＥＮＤＬＵＴ記憶部６２に記
憶されたＥＮＤルックアップテーブルに基づき、前記Ｒ
ＧＢ濃度データに対してＥＮＤ変換処理を施し、ＹＭＣ
色素量データが生成される（ステップＳ３）。
を入出力制御回路５０を介して受け取った後、ＣＰＵ４
８の作用下に前処理回路５２において対数変換等の処理
が施され、ＲＧＢ濃度データが生成される（ステップＳ
２）。このＲＧＢ濃度データは、一旦、画像バッファ５
４に蓄積される。次いで、前処理回路５２では、反射型
原稿Ｓの色素量に対応してＥＮＤＬＵＴ記憶部６２に記
憶されたＥＮＤルックアップテーブルに基づき、前記Ｒ
ＧＢ濃度データに対してＥＮＤ変換処理を施し、ＹＭＣ
色素量データが生成される（ステップＳ３）。
【００２０】次に、画像処理回路５８では、前記ＹＭＣ
色素量データのハイライト濃度、シャドー濃度を予め設
定された基準値に調整するピクチャーアジャスト処理が
行われた後（ステップＳ４）、画像処理条件修正回路５
６で修正された後述する画像処理条件に基づき、グラデ
ーション処理（ステップＳ５）、カラーコレクション処
理（ステップＳ６）、ＵＣＲ（Under Color Removal
）、シャープネス強調等の処理（ステップＳ７）がな
されて、網％データとされた後、出力装置１６に出力さ
れる。
色素量データのハイライト濃度、シャドー濃度を予め設
定された基準値に調整するピクチャーアジャスト処理が
行われた後（ステップＳ４）、画像処理条件修正回路５
６で修正された後述する画像処理条件に基づき、グラデ
ーション処理（ステップＳ５）、カラーコレクション処
理（ステップＳ６）、ＵＣＲ（Under Color Removal
）、シャープネス強調等の処理（ステップＳ７）がな
されて、網％データとされた後、出力装置１６に出力さ
れる。
【００２１】なお、透過型スキャナ１２において透過型
原稿の画像情報を読み取る場合、画像読取部４９で読み
取られたＲＧＢ信号は入出力制御回路５０を介して前処
理回路５２に転送され、反射型原稿Ｓの場合と同様にし
て処理される。
原稿の画像情報を読み取る場合、画像読取部４９で読み
取られたＲＧＢ信号は入出力制御回路５０を介して前処
理回路５２に転送され、反射型原稿Ｓの場合と同様にし
て処理される。
【００２２】出力装置１６では、前記網％データに対し
て出力態様に応じた網掛け処理がなされ、網点データが
生成される（ステップＳ８）。前記網点データは、例え
ば、レーザビームをオン／オフ制御し、これによってフ
イルム上に所望の画像が記録される（ステップＳ９）。
て出力態様に応じた網掛け処理がなされ、網点データが
生成される（ステップＳ８）。前記網点データは、例え
ば、レーザビームをオン／オフ制御し、これによってフ
イルム上に所望の画像が記録される（ステップＳ９）。
【００２３】画像読取記録再生システムでは、概略以上
のように動作してフイルム原版が作成される。次に、当
該システムにおける画像処理条件の設定を行う場合につ
いて説明する。
のように動作してフイルム原版が作成される。次に、当
該システムにおける画像処理条件の設定を行う場合につ
いて説明する。
【００２４】すなわち、このシステムでは、図４のフロ
ーチャートで示すように、反射型スキャナ１０（または
透過型スキャナ１２）に反射型原稿Ｓ（または透過型原
稿）をセットした後（ステップＳ２０）、前記反射型原
稿Ｓ（または透過型原稿）に記録された画像情報を一旦
ラフに読み取るプレスキャンを行う（ステップＳ２
１）、透過型スキャナ１２では、このプレスキャンによ
って得られたプレスキャン画像データに基づき画像処理
条件の一部を自動設定することができる。なお、この画
像処理条件に基づき、ピクチャーアジャスト、グラデー
ション、カラーコレクション、ＵＣＲ、シャープネス等
の処理が施される。
ーチャートで示すように、反射型スキャナ１０（または
透過型スキャナ１２）に反射型原稿Ｓ（または透過型原
稿）をセットした後（ステップＳ２０）、前記反射型原
稿Ｓ（または透過型原稿）に記録された画像情報を一旦
ラフに読み取るプレスキャンを行う（ステップＳ２
１）、透過型スキャナ１２では、このプレスキャンによ
って得られたプレスキャン画像データに基づき画像処理
条件の一部を自動設定することができる。なお、この画
像処理条件に基づき、ピクチャーアジャスト、グラデー
ション、カラーコレクション、ＵＣＲ、シャープネス等
の処理が施される。
【００２５】この場合、透過型スキャナ１２では、前記
画像処理条件の一部をファジイ推論のルールを適用して
自動的に設定することができる。すなわち、プレスキャ
ンによって得られたプレスキャン画像データは、画像バ
ッファ５４に格納されるとともに、コンソール１４のＣ
ＲＴディスプレイ７２に表示され、その特性値の計算が
行われる。この特性値としては、累積ヒストグラムの任
意％における濃度（レベル）、画面分割（例えば、１／
４、１／８）した領域毎の累積ヒストグラムの濃度、濃
度平均値、最大ピーク濃度、ＹＭＣ毎の累積ヒストグラ
ム等がある。これらの特性値と原稿特性との関係を記述
したルールによって、画像処理条件の一部である原稿分
類情報が求められる。例えば、次のようなルールによっ
て原稿分類情報を得ることができる。 （ａ）ＩＦ 濃度平均値が非常に低い ＴＨＥＮ 露光
はかなりオーバー （ｂ）ＩＦ 濃度平均値が低い ＴＨＥＮ 露光
はオーバー （ｃ）ＩＦ 濃度平均値が少し低い ＴＨＥＮ 露光
は少しオーバー （ｄ）ＩＦ 濃度平均値が中位 ＴＨＥＮ 露光
はノーマル （ｅ）ＩＦ 濃度平均値が少し高い ＴＨＥＮ 露光
は少しアンダー （ｆ）ＩＦ 濃度平均値が高い ＴＨＥＮ 露光
はアンダー （ｇ）ＩＦ 濃度平均値が非常に高い ＴＨＥＮ 露光
はかなりアンダー 以上のように濃度平均値範囲を７つに分類し、各々の領
域を（ａ）乃至（ｇ）で区別する。任意のプレスキャン
画像データは上記の７つのルールのどれかに当てはま
り、アンダーまたはオーバーの露光が判断される。原稿
分類情報としては、他に、ハイキー／ローキー、ハイラ
イト点の有無、絵柄、肌色の有無、色かぶり等があり、
上述と同様なファジイ推論のルールを適用することがで
きる。次に、この原稿分類情報から次のルールに従って
画像処理条件のセットアップパラメータの設定を行う。 （ａ′）ＩＦ 露光がかなりオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．０５ （ｂ′）ＩＦ 露光がオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．１０ （ｃ′）ＩＦ 露光が少しオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．１５ （ｄ′）ＩＦ 露光がノーマル ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．２０ （ｅ′）ＩＦ 露光が少しアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．３０ （ｆ′）ＩＦ 露光がアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．４０ （ｇ′）ＩＦ 露光がかなりアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．５０ 以上のようにしてセットアップパラメータの自動設定を
行うことができる。また、仕上がり情報に対してはオペ
レータの指示に基づき後述するようにしてセットアップ
パラメータを設定することができる（ステップＳ２
２）。
画像処理条件の一部をファジイ推論のルールを適用して
自動的に設定することができる。すなわち、プレスキャ
ンによって得られたプレスキャン画像データは、画像バ
ッファ５４に格納されるとともに、コンソール１４のＣ
ＲＴディスプレイ７２に表示され、その特性値の計算が
行われる。この特性値としては、累積ヒストグラムの任
意％における濃度（レベル）、画面分割（例えば、１／
４、１／８）した領域毎の累積ヒストグラムの濃度、濃
度平均値、最大ピーク濃度、ＹＭＣ毎の累積ヒストグラ
ム等がある。これらの特性値と原稿特性との関係を記述
したルールによって、画像処理条件の一部である原稿分
類情報が求められる。例えば、次のようなルールによっ
て原稿分類情報を得ることができる。 （ａ）ＩＦ 濃度平均値が非常に低い ＴＨＥＮ 露光
はかなりオーバー （ｂ）ＩＦ 濃度平均値が低い ＴＨＥＮ 露光
はオーバー （ｃ）ＩＦ 濃度平均値が少し低い ＴＨＥＮ 露光
は少しオーバー （ｄ）ＩＦ 濃度平均値が中位 ＴＨＥＮ 露光
はノーマル （ｅ）ＩＦ 濃度平均値が少し高い ＴＨＥＮ 露光
は少しアンダー （ｆ）ＩＦ 濃度平均値が高い ＴＨＥＮ 露光
はアンダー （ｇ）ＩＦ 濃度平均値が非常に高い ＴＨＥＮ 露光
はかなりアンダー 以上のように濃度平均値範囲を７つに分類し、各々の領
域を（ａ）乃至（ｇ）で区別する。任意のプレスキャン
画像データは上記の７つのルールのどれかに当てはま
り、アンダーまたはオーバーの露光が判断される。原稿
分類情報としては、他に、ハイキー／ローキー、ハイラ
イト点の有無、絵柄、肌色の有無、色かぶり等があり、
上述と同様なファジイ推論のルールを適用することがで
きる。次に、この原稿分類情報から次のルールに従って
画像処理条件のセットアップパラメータの設定を行う。 （ａ′）ＩＦ 露光がかなりオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．０５ （ｂ′）ＩＦ 露光がオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．１０ （ｃ′）ＩＦ 露光が少しオーバー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．１５ （ｄ′）ＩＦ 露光がノーマル ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．２０ （ｅ′）ＩＦ 露光が少しアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．３０ （ｆ′）ＩＦ 露光がアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．４０ （ｇ′）ＩＦ 露光がかなりアンダー ＴＨＥＮ ハイ
ライト点濃度は０．５０ 以上のようにしてセットアップパラメータの自動設定を
行うことができる。また、仕上がり情報に対してはオペ
レータの指示に基づき後述するようにしてセットアップ
パラメータを設定することができる（ステップＳ２
２）。
【００２６】以上のようにして画像処理条件が設定され
ると、次に、反射型スキャナ１０（または透過型スキャ
ナ１２）は反射型原稿Ｓ（または透過型原稿）に記録さ
れた画像情報を精細に読み取る本スキャンを行う（ステ
ップＳ２３）。前記本スキャンによって得られた本スキ
ャン画像データは、ステップＳ２２で設定された画像処
理条件に基づき画像処理回路５８で所望の画像処理がな
された後、出力装置１６に転送され、画像が再生出力さ
れる（ステップＳ２４）。
ると、次に、反射型スキャナ１０（または透過型スキャ
ナ１２）は反射型原稿Ｓ（または透過型原稿）に記録さ
れた画像情報を精細に読み取る本スキャンを行う（ステ
ップＳ２３）。前記本スキャンによって得られた本スキ
ャン画像データは、ステップＳ２２で設定された画像処
理条件に基づき画像処理回路５８で所望の画像処理がな
された後、出力装置１６に転送され、画像が再生出力さ
れる（ステップＳ２４）。
【００２７】そこで、次に、図４のステップＳ２２にお
ける画像処理条件の設定の際の仕上がり情報に係るセッ
トアップパラメータの設定方法について説明する。
ける画像処理条件の設定の際の仕上がり情報に係るセッ
トアップパラメータの設定方法について説明する。
【００２８】ここで、画像処理条件の設定に際し、コン
ソール１４のＣＲＴディスプレイ７２には、図５に示す
画面が表示される。すなわち、この画面には、ステップ
Ｓ２１のプレスキャンによって得られた画像が表示され
るとともに、オペレータが選択する仕上がり情報が表示
される。この仕上がり情報は、例えば、明るさ指示と仕
上がり指示とに分類されており、明るさ指示では、「明
るく」、「やや明るく」、「暗く」、「やや暗く」、
「原稿通り」といった明るさの指示をマウス７６を用い
て選択することができる。また、仕上がり指示では、
「美しい肌」、「グレイに揃える」、「美しい空」、
「美しい緑」を選択することができる。
ソール１４のＣＲＴディスプレイ７２には、図５に示す
画面が表示される。すなわち、この画面には、ステップ
Ｓ２１のプレスキャンによって得られた画像が表示され
るとともに、オペレータが選択する仕上がり情報が表示
される。この仕上がり情報は、例えば、明るさ指示と仕
上がり指示とに分類されており、明るさ指示では、「明
るく」、「やや明るく」、「暗く」、「やや暗く」、
「原稿通り」といった明るさの指示をマウス７６を用い
て選択することができる。また、仕上がり指示では、
「美しい肌」、「グレイに揃える」、「美しい空」、
「美しい緑」を選択することができる。
【００２９】そこで、仕上がり指示として、「美しい
肌」を選択する場合について図６のフローチャートに基
づき説明する。
肌」を選択する場合について図６のフローチャートに基
づき説明する。
【００３０】先ず、前述したファジイ推論のルールを適
用して、グラデーションＬＵＴ記憶部６４に記憶された
標準のグラデーションカーブに対する修正量である初期
セットアップパラメータを設定し、パラメータ記憶部６
０に格納しておく（ステップＳ３０）。次に、オペレー
タは、マウス７６を用いて、図５に示す画面上で、「美
しい肌」を選択するとともに（ステップＳ３１）、プレ
スキャン画像上の「美しい肌」とすべき箇所を特定箇所
として１箇所以上指定する（ステップＳ３２）。
用して、グラデーションＬＵＴ記憶部６４に記憶された
標準のグラデーションカーブに対する修正量である初期
セットアップパラメータを設定し、パラメータ記憶部６
０に格納しておく（ステップＳ３０）。次に、オペレー
タは、マウス７６を用いて、図５に示す画面上で、「美
しい肌」を選択するとともに（ステップＳ３１）、プレ
スキャン画像上の「美しい肌」とすべき箇所を特定箇所
として１箇所以上指定する（ステップＳ３２）。
【００３１】次に、前記特定箇所のＹＭＣ色素量データ
の網％データを前記初期セットアップパラメータで修正
されたグラデーションカーブを用いて演算する（ステッ
プＳ３３）。
の網％データを前記初期セットアップパラメータで修正
されたグラデーションカーブを用いて演算する（ステッ
プＳ３３）。
【００３２】一方、オペレータによって指示された「美
しい肌」に対応する理想の網％データをグラデーション
ＬＵＴ記憶部６４から読み出し、前記特定箇所の網％デ
ータに最も近い目標網％データを演算する（ステップＳ
３４）。なお、「美しい肌」に対応する理想の網％デー
タは、図７の点ａ1 、ａ2 、ａ3 で囲まれる面α上のデ
ータとして定義される。すなわち、特定箇所の網％デー
タを各ＹＭＣの色素に対してｙi 、ｍi 、ｃi とし、理
想網％データをｙj 、ｍj 、ｃj とした場合、次の
（１）式で定義される指標ｒi が最小となる理想網％デ
ータｙj 、ｍj 、ｃ j を目標網％データとする。
しい肌」に対応する理想の網％データをグラデーション
ＬＵＴ記憶部６４から読み出し、前記特定箇所の網％デ
ータに最も近い目標網％データを演算する（ステップＳ
３４）。なお、「美しい肌」に対応する理想の網％デー
タは、図７の点ａ1 、ａ2 、ａ3 で囲まれる面α上のデ
ータとして定義される。すなわち、特定箇所の網％デー
タを各ＹＭＣの色素に対してｙi 、ｍi 、ｃi とし、理
想網％データをｙj 、ｍj 、ｃj とした場合、次の
（１）式で定義される指標ｒi が最小となる理想網％デ
ータｙj 、ｍj 、ｃ j を目標網％データとする。
【００３３】
【数２】
【００３４】以上の操作を各特定箇所に対して行って得
られた網％データと目標網％データとを夫々平均し、Ｙ
ＭＣの各色素毎に平均化された特定箇所の網％データと
目標網％データとを求める。そして、これらの網％デー
タの大小比較を行い、例えば、特定箇所のＹの色相の網
％データの平均値がＹの色相の目標網％データの平均値
よりも小さい場合には、Ｙの色相のグラデーションカー
ブのミドルセパレーション（ＭＳ）のセットアップパラ
メータを一定量増加させ、また、逆の場合には減少させ
る修正を行う。同様の操作をＭの色相およびＣの色相に
ついても行い、これらの修正されたセットアップパラメ
ータをパラメータ記憶部６０に記憶する（ステップＳ３
５）。
られた網％データと目標網％データとを夫々平均し、Ｙ
ＭＣの各色素毎に平均化された特定箇所の網％データと
目標網％データとを求める。そして、これらの網％デー
タの大小比較を行い、例えば、特定箇所のＹの色相の網
％データの平均値がＹの色相の目標網％データの平均値
よりも小さい場合には、Ｙの色相のグラデーションカー
ブのミドルセパレーション（ＭＳ）のセットアップパラ
メータを一定量増加させ、また、逆の場合には減少させ
る修正を行う。同様の操作をＭの色相およびＣの色相に
ついても行い、これらの修正されたセットアップパラメ
ータをパラメータ記憶部６０に記憶する（ステップＳ３
５）。
【００３５】次に、前記修正されたセットアップパラメ
ータを用いて得られたグラデーションカーブに基づきス
テップＳ３３の場合と同様に、特定箇所の網％データを
再度演算する（ステップＳ３６）。
ータを用いて得られたグラデーションカーブに基づきス
テップＳ３３の場合と同様に、特定箇所の網％データを
再度演算する（ステップＳ３６）。
【００３６】続いてセットアップパラメータの修正によ
る網％データの評価を行う（ステップＳ３７）。すなわ
ち、ミドルセパレーション（ＭＳ）のセットアップパラ
メータを変更する前の特定箇所のＹの網％データが全体
としてどれだけ目標網％データから離れているかを示す
評価関数をｆy とし、ミドルセパレーション（ＭＳ）の
セットアップパラメータの修正後の評価関数をｆy ′と
すると、各評価関数は次の（２）式および（３）式のよ
うになる。
る網％データの評価を行う（ステップＳ３７）。すなわ
ち、ミドルセパレーション（ＭＳ）のセットアップパラ
メータを変更する前の特定箇所のＹの網％データが全体
としてどれだけ目標網％データから離れているかを示す
評価関数をｆy とし、ミドルセパレーション（ＭＳ）の
セットアップパラメータの修正後の評価関数をｆy ′と
すると、各評価関数は次の（２）式および（３）式のよ
うになる。
【００３７】
【数３】
【００３８】
【数４】
【００３９】なお、重み付け係数ｗi はオペレータによ
って指示された特定箇所の色相が異なる場合に、その偏
差を修正するためのものであり、前記偏差をなくすよう
に自動設定される。
って指示された特定箇所の色相が異なる場合に、その偏
差を修正するためのものであり、前記偏差をなくすよう
に自動設定される。
【００４０】そこで、（２）式および（３）式で定義さ
れる評価関数ｆy 、ｆy ′に基づき、例えば、ｆy ＞ｆ
y ′であれば、特定箇所のＹの網％データが全体として
目標網％データに近づいているため、セットアップパラ
メータのミドルセパレーション（ＭＳ）の修正値が正当
であると判定し、この値をパラメータ記憶部６０に設定
する。また、ｆy ＜ｆy ′であれば、特定箇所のＹの網
％データが全体として目標網％データから離れてしまっ
ているため、セットアップパラメータのミドルセパレー
ション（ＭＳ）の修正量が大きすぎたと判定し、その修
正量を、例えば、１／２に変更する。
れる評価関数ｆy 、ｆy ′に基づき、例えば、ｆy ＞ｆ
y ′であれば、特定箇所のＹの網％データが全体として
目標網％データに近づいているため、セットアップパラ
メータのミドルセパレーション（ＭＳ）の修正値が正当
であると判定し、この値をパラメータ記憶部６０に設定
する。また、ｆy ＜ｆy ′であれば、特定箇所のＹの網
％データが全体として目標網％データから離れてしまっ
ているため、セットアップパラメータのミドルセパレー
ション（ＭＳ）の修正量が大きすぎたと判定し、その修
正量を、例えば、１／２に変更する。
【００４１】Ｍの色相およびＣの色相についても、前記
評価関数ｆy 、ｆy ′と同様の評価関数を用いてセット
アップパラメータの修正量の判定を行う。
評価関数ｆy 、ｆy ′と同様の評価関数を用いてセット
アップパラメータの修正量の判定を行う。
【００４２】ステップＳ３５乃至Ｓ３７の操作を繰り返
し行い、セットアップパラメータのミドルセパレーショ
ン（ＭＳ）の値の修正を繰り返し行う。そして、Ｙ、
Ｍ、Ｃの各色相に対して正当であると評価された時点で
ミドルセパレーション（ＭＳ）に関するセットアップパ
ラメータをパラメータ記憶部６０に正式に設定する。
し行い、セットアップパラメータのミドルセパレーショ
ン（ＭＳ）の値の修正を繰り返し行う。そして、Ｙ、
Ｍ、Ｃの各色相に対して正当であると評価された時点で
ミドルセパレーション（ＭＳ）に関するセットアップパ
ラメータをパラメータ記憶部６０に正式に設定する。
【００４３】同様にして、グラデーションカーブにおけ
るハイライトセパレーション（ＨＳ）およびシャドーセ
パレーション（ＳＳ）に対するセットアップパラメータ
の設定を行う。このようにしてグラデーションカーブを
修正するためのセットアップパラメータの設定が完了す
る。
るハイライトセパレーション（ＨＳ）およびシャドーセ
パレーション（ＳＳ）に対するセットアップパラメータ
の設定を行う。このようにしてグラデーションカーブを
修正するためのセットアップパラメータの設定が完了す
る。
【００４４】次に、仕上がり指示が「美しい肌」である
場合（ステップＳ３８）、Ｙ、Ｍ、Ｃの各色相に対する
微調整を行う。この場合、肌色はＹの色相とＲの色相と
で主に構成されているため、プレスキャン画像データの
うち、所定の範囲内でＲの色相と判断されたプレスキャ
ン画像データのみを抽出し、そのプレスキャン画像デー
タに対してＹ、Ｍ、Ｃの各色相の色素量データを修正し
（ステップＳ３９）、ステップＳ３６およびステップＳ
３７と同様の処理を行って（ステップＳ４０、Ｓ４
１）、各色素量に対するセットアップパラメータの修正
を行う。同様に、Ｙの色相と判断されたプレスキャン画
像データに対するセットアップパラメータの設定を行
う。
場合（ステップＳ３８）、Ｙ、Ｍ、Ｃの各色相に対する
微調整を行う。この場合、肌色はＹの色相とＲの色相と
で主に構成されているため、プレスキャン画像データの
うち、所定の範囲内でＲの色相と判断されたプレスキャ
ン画像データのみを抽出し、そのプレスキャン画像デー
タに対してＹ、Ｍ、Ｃの各色相の色素量データを修正し
（ステップＳ３９）、ステップＳ３６およびステップＳ
３７と同様の処理を行って（ステップＳ４０、Ｓ４
１）、各色素量に対するセットアップパラメータの修正
を行う。同様に、Ｙの色相と判断されたプレスキャン画
像データに対するセットアップパラメータの設定を行
う。
【００４５】仕上がり情報として「グレイに揃える」を
選択した場合には、前記のカラーコレクションの修正作
業（ステップＳ３９〜Ｓ４１）を除いて同様の操作を行
うことでセットアップパラメータの設定を行うことがで
きる。この場合、「グレイに揃える」という仕上がり情
報に対応する理想の網％データは、図８の点ｂ1 および
ｂ2 間の曲線β上のデータとして定義される。
選択した場合には、前記のカラーコレクションの修正作
業（ステップＳ３９〜Ｓ４１）を除いて同様の操作を行
うことでセットアップパラメータの設定を行うことがで
きる。この場合、「グレイに揃える」という仕上がり情
報に対応する理想の網％データは、図８の点ｂ1 および
ｂ2 間の曲線β上のデータとして定義される。
【００４６】また、仕上がり情報として「美しい空」を
選択した場合には、「美しい肌」と同様にしてセットア
ップパラメータの設定を行うことができる。この場合、
「美しい空」という仕上がり情報に対応する理想の網％
データは、図９の点ｃ1 およびｃ2 間の線分γ1 上のデ
ータと、点ｃ2 、ｃ3 、ｃ4 で囲まれる面γ2 上のデー
タとして定義される。
選択した場合には、「美しい肌」と同様にしてセットア
ップパラメータの設定を行うことができる。この場合、
「美しい空」という仕上がり情報に対応する理想の網％
データは、図９の点ｃ1 およびｃ2 間の線分γ1 上のデ
ータと、点ｃ2 、ｃ3 、ｃ4 で囲まれる面γ2 上のデー
タとして定義される。
【００４７】さらに、仕上がり情報として「美しい緑」
を選択した場合には、図６のステップＳ３４での目標網
％データの演算処理を以下のようにして行う。すなわ
ち、「美しい緑」に対応する理想の網％データは、図１
０の点ｄ1 、ｄ2 、ｄ3 、ｄ4、ｄ5 、ｄ6 で囲まれる
立体δ内のデータとして定義される。そこで、オペレー
タにより指示された特定箇所の網％データに最も近い前
記立体δ表面の理想網％データを（１）式に従って求
め、これを仮の目標網％データとする。次いで、前記特
定箇所の網％データが前記立体δの内部にあるか、外部
にあるかを判断する。内部にある場合には、特定箇所の
網％データを真の目標網％データに設定し、ステップＳ
３５以下の処理は行わない。また、外部にある場合に
は、前記仮の目標網％データを真の目標網％データに設
定し、ステップＳ３５以下の処理を行うことでグラデー
ションカーブの修正を行う。
を選択した場合には、図６のステップＳ３４での目標網
％データの演算処理を以下のようにして行う。すなわ
ち、「美しい緑」に対応する理想の網％データは、図１
０の点ｄ1 、ｄ2 、ｄ3 、ｄ4、ｄ5 、ｄ6 で囲まれる
立体δ内のデータとして定義される。そこで、オペレー
タにより指示された特定箇所の網％データに最も近い前
記立体δ表面の理想網％データを（１）式に従って求
め、これを仮の目標網％データとする。次いで、前記特
定箇所の網％データが前記立体δの内部にあるか、外部
にあるかを判断する。内部にある場合には、特定箇所の
網％データを真の目標網％データに設定し、ステップＳ
３５以下の処理は行わない。また、外部にある場合に
は、前記仮の目標網％データを真の目標網％データに設
定し、ステップＳ３５以下の処理を行うことでグラデー
ションカーブの修正を行う。
【００４８】なお、オペレータが仕上がり情報である
「美しい肌」、「グレイに揃える」、「美しい空」、
「美しい緑」の全てを指示した場合、（２）式に示す評
価関数は、新たな評価関数ｆとして、
「美しい肌」、「グレイに揃える」、「美しい空」、
「美しい緑」の全てを指示した場合、（２）式に示す評
価関数は、新たな評価関数ｆとして、
【００４９】
【数５】
【００５０】のように規定されることになる。（３）式
に示す評価関数も同様にして規定される。そこで、この
評価関数ｆに基づきセットアップパラメータの修正値を
判定することにより、前記仕上がり情報の全てを満足す
ることのできる設定を行うことが可能となる。
に示す評価関数も同様にして規定される。そこで、この
評価関数ｆに基づきセットアップパラメータの修正値を
判定することにより、前記仕上がり情報の全てを満足す
ることのできる設定を行うことが可能となる。
【００５１】以上のようにしてプレスキャン画像データ
を用いて画像処理条件を設定した後、反射型原稿Ｓの本
スキャンを行い（ステップＳ２３）、得られた本スキャ
ン画像データに対して前記画像処理条件に基づいてグラ
デーション並びにカラーコレクションを行うことによ
り、仕上がり情報に適合した高精度な画像データを得る
ことができる。
を用いて画像処理条件を設定した後、反射型原稿Ｓの本
スキャンを行い（ステップＳ２３）、得られた本スキャ
ン画像データに対して前記画像処理条件に基づいてグラ
デーション並びにカラーコレクションを行うことによ
り、仕上がり情報に適合した高精度な画像データを得る
ことができる。
【００５２】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像デ
ータから指定した目標処理データが得られるように画像
処理条件を設定し、この画像処理条件によって得られた
処理データを評価してフィードバック演算を行うことに
より、所望の仕上がり情報に対応した良好な画像を得る
ことのできる画像処理条件を設定することができる。
ータから指定した目標処理データが得られるように画像
処理条件を設定し、この画像処理条件によって得られた
処理データを評価してフィードバック演算を行うことに
より、所望の仕上がり情報に対応した良好な画像を得る
ことのできる画像処理条件を設定することができる。
【図１】本発明に係る画像処理条件設定方法および装置
が適応される画像読取記録再生システムの構成ブロック
図である。
が適応される画像読取記録再生システムの構成ブロック
図である。
【図２】図１に示す反射型スキャナの概略構成図であ
る。
る。
【図３】図１に示すシステムにおける画像処理の全体動
作のフローチャートである。
作のフローチャートである。
【図４】図１に示すシステムにおける画像処理の概略フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図５】図１に示すシステムにおけるコンソールでの表
示画面説明図である。
示画面説明図である。
【図６】図４に示すフローチャートにおける画像処理条
件設定の詳細フローチャートである。
件設定の詳細フローチャートである。
【図７】仕上がり情報「美しい肌」に対する理想網％デ
ータの説明図である。
ータの説明図である。
【図８】仕上がり情報「グレイに揃える」に対する理想
網％データの説明図である。
網％データの説明図である。
【図９】仕上がり情報「美しい空」に対する理想網％デ
ータの説明図である。
ータの説明図である。
【図１０】仕上がり情報「美しい緑」に対する理想網％
データの説明図である。
データの説明図である。
１０…反射型スキャナ １２…透過型スキ
ャナ １４…コンソール １６…出力装置 ３２…受光部 ４８…ＣＰＵ ５２…前処理回路 ５６…画像処理条
件修正回路 ５８…画像処理回路 ６０…パラメータ
記憶部 ６２…ＥＮＤＬＵＴ記憶部 ６４…グラデーシ
ョンＬＵＴ記憶部 ７２…ＣＲＴディスプレイ Ｓ…反射型原稿
ャナ １４…コンソール １６…出力装置 ３２…受光部 ４８…ＣＰＵ ５２…前処理回路 ５６…画像処理条
件修正回路 ５８…画像処理回路 ６０…パラメータ
記憶部 ６２…ＥＮＤＬＵＴ記憶部 ６４…グラデーシ
ョンＬＵＴ記憶部 ７２…ＣＲＴディスプレイ Ｓ…反射型原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｔ 1/00 ５００ Ｇ０６Ｔ 5/00 １００ 5/00 １００ 11/80 Ａ 11/80 Ｆ Ｈ０４Ｎ 1/40 Ｄ Ｈ０４Ｎ 1/52 1/46 Ｂ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 - 1/64
Claims (3)
- 【請求項１】画像の修正すべき特定個所を指定するとと
もに、前記特定個所に対する仕上がり情報を指定する第
１の過程と、 前記特定個所の画像に係る画像データを所定の画像処理
条件で処理して処理データを得る第２の過程と、 前記処理データと、指定された前記仕上がり情報に対応
した色領域とに基づいて前記色領域の目標処理データを
算出し、前記処理データと前記目標処理データとを比較
し、その比較結果に基づき、前記処理データを前記目標
処理データにすべく、前記画像処理条件を修正する第３
の過程と、 前記特定個所の画像に係る前記画像データを、前記第３
の過程で修正した前記画像処理条件により処理して修正
処理データを得る第４の過程と、 前記目標処理データおよび前記処理データの関係を表す
評価関数の値と、前記目標処理データおよび前記修正処
理データの関係を表す前記評価関数の値とを比較し、前
記第３の過程で修正された前記画像処理条件を評価する
第５の過程と、 前記画像処理条件 の評価結果に基づき、前記画像処理条
件を所定量修正し、修正した前記画像処理条件を用いて
前記第４の過程および前記第５の過程を繰り返す第６の
過程と、 からなることを特徴とする画像処理条件設定方法。 - 【請求項２】請求項１記載の方法において、 前記第５の過程では、前記目標処理データおよび前記処
理データの関係と、前記目標処理データおよび前記修正
処理データの関係とを以下の前記評価関数ｆに基づいて
評価することを特徴とする画像処理条件設定方法。 【数１】 ｊ：仕上がり情報に対応する番号 ｍ：仕上がり情報の数 ｎ：特定個所の数 ｋj、ｗij：重み付け係数 ｙij：ｉ番目の特定個所の処理データ ｙij0：ｉ番目の特定個所の目標処理データ Ｆ：（ｙij−ｙij0）を変数とする関数 - 【請求項３】画像データで構成される画像を表示する画
像表示手段と、 前記画像表示手段に表示された画像に対して、修正すべ
き特定個所および当該特定個所の仕上がり情報を指示す
る指示手段と、 前記仕上がり情報に対応した色領域に係る目標処理デー
タを記憶する記憶手段と、 前記特定個所の画像データを所定の画像処理条件で処理
して得られる処理データと、指定された前記仕上がり情
報に対応した前記色領域に係る前記目標処理データとを
比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づき、前記処理データ
を前記目標処理データにすべく、前記画像処理条件を修
正する修正手段と、 前記処理データおよび前記目標処理データの関係を表す
評価関数の値と、前記特定個所の前記画像データを修正
した前記画像処理条件で処理して得られる修正処理デー
タおよび前記目標処理データの関係を表す前記評価関数
の値とを比較し、修正した前記画像処理条件を評価する
評価手段と、 を備えることを特徴とする画像処理条件設定装置。
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| JP1554693 | 1993-02-02 | ||
| JP5-15546 | 1993-02-02 | ||
| JP32258093A JP3335240B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-12-21 | 画像処理条件設定方法および装置 |
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-
1993
- 1993-12-21 JP JP32258093A patent/JP3335240B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-02-01 US US08/189,746 patent/US5475509A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| JPH06291998A (ja) | 1994-10-18 |
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