JP3334325B2 - オイルクーラの取付構造 - Google Patents

オイルクーラの取付構造

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JP3334325B2 JP07891894A JP7891894A JP3334325B2 JP 3334325 B2 JP3334325 B2 JP 3334325B2 JP 07891894 A JP07891894 A JP 07891894A JP 7891894 A JP7891894 A JP 7891894A JP 3334325 B2 JP3334325 B2 JP 3334325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却されるべき負荷側
に連通するオイル路が形成されたオイルクーラ取付部
に、オイルクーラを取り付けてなるオイルクーラの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のプレートを積層して形成さ
れるハウジング式のオイルクーラとして、例えば、実開
昭62−112474号公報に示すものが図9に示すよ
うに知られている。
【0003】図において、ハウジングH内には、コア部
1が収納されており、このコア部1は、中央に貫通孔3
Aが形成された1対のプレート3,3の間に形成されて
なるオイル通路5を有している。上下のオイル通路5は
円筒部材3Bを介して連通している。オイル通路5と冷
却水通路7は交互に積層され、オイルを負荷側へ還流さ
せるオイル戻り管9は上記貫通孔3Aに挿通している。
このオイル戻り管9は、オイルクーラ取付部11のオイ
ル路(図示せず)に連通している。オイルは、オイルク
ーラ取付部11のオイル入口通路11Aからコア部1の
下部のオイル流入孔13を通ってコア部1に流入し、そ
して、オイル通路5を充満した後、冷却水通路7内の冷
却水と熱交換されてオイル出口タンク15に流入し、そ
の後、オイル戻り管9を介して負荷側に流出する構造と
なっている。
【0004】上述の如きオイルが流れる構造のハウジン
グ式のオイルクーラと同様に、実開昭63−12127
3号公報に示すハウジングレス式のオイルクーラが図1
0に示すように知られている。
【0005】図において、符号201はオイルクーラ取
付部で、このオイルクーラ取付部201にはオイル路2
02が形成され、オイル路202は冷却されるべき負荷
側に連通している。
【0006】オイルクーラ取付部201の支持面203
上にオイルクーラ204が載置され、オイルクーラ20
4は後述のように鉄製の中空スタッドボルト205を介
して該オイルクーラ取付部201に螺着されている。
【0007】オイルクーラ204は、中央に貫通孔20
6Aを形成したコア部206と、コア部206上に設け
られたオイルタンク207とで構成される。コア部20
6は、オイル通路208内のオイルと冷却水通路209
内の冷却水とを隔離した状態で熱交換する。
【0008】そして、貫通孔206Aを中空スタッドボ
ルト205が貫通し、中空スタッドボルト205の先端
はオイルクーラ取付部201に螺着されている。中空ス
タッドボルト205の頭部205Bをオイルタンク20
7上に締め付けることにより、オイルクーラ204がオ
イルクーラ取付部201と中空スタッドボルト205の
頭部205Bの間に固着される。中空スタッドボルト2
05には、複数の孔205Aが形成され、その内部はオ
イル戻り路210を形成している。
【0009】しかして、かかるオイルクーラ204によ
れば、一方の水パイプ(図示せず)から導入された冷却
水は、コア部206の冷却水通路209内を流通し、他
方の水パイプ(図示せず)から導出する。また、オイル
クーラ取付部201のオイル路202からコア部206
に導入されたオイルは、オイル通路208を流通しなが
ら冷却水と熱交換され、コア部206において冷却され
る。この冷却されたオイルは、中空スタッドボルト20
5の孔205Aを介して該中空スタッドボルト205の
内部に導かれ、さらに、オイルクーラ取付部201に至
る。そして、冷却されたオイルは、例えばトランスミッ
ション側に導かれてこれを冷却した後、再び、オイルク
ーラ取付部201のオイル路202に導かれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そして、従来のオイル
クーラにあっては、中空スタッドボルト205の内部を
流れるオイルの流量を確保するため、その断面積を大き
くすることが要求されている。ところが、オイルクーラ
204の冷却能力を確保するため、中空スタッドボルト
205の径を大きくすることが制限されている。しか
も、中空スタッドボルト205には、コア部206のオ
イル通路208内のオイルを該中空スタッドボルト20
5の内部に流すための複数の孔205Aが形成されてい
るので、次の問題がある。
【0011】即ち、中空スタッドボルト205には複数
の孔205Aが必要であるが、一方、中空スタッドボル
ト205の締付強度を確保するためにも、所定の板厚を
確保してその断面積を確保することが必要とされる。
【0012】かかる条件の下で、中空スタッドボルト2
05の内径を決ようとすると、その孔205Aの断面積
がある分だけ、その孔205Aがない場合の中空スタッ
ドボルトの内径よりも径を小さくしなければならい。図
11において説明すると、中空スタッドボルト205の
外周面205Cと内周面205Dの間の斜線で囲まれた
中空スタッドボルト205の断面積(孔205Aの断面
積は含まれない)は、その孔205Aがない場合の仮想
の中空スタッドボルトの内周面205Eと中空スタッド
ボルト205の外周面205Cの間に形成される断面積
と同じであり、従って、孔205Aがある分だけ中空ス
タッドボルト205の内周面205Dが、孔205Aが
ない場合の仮想の中空スタッドボルトの内周面205E
よりも小さくなっている。このようにして、中空スタッ
ドボルト205に孔205Aが形成されているので、中
空スタッドボルト205の断面積が小さくなる。
【0013】要するに、オイル戻り路210が中空スタ
ッドボルト205内に設けられ、また、オイル戻り路2
10の断面積は、複数の孔205Aを有する中空スタッ
ドボルト205の径により決定されているので、断面積
が小さく、従って、油圧の圧損が大きく、オイルポンプ
(図示せず)の能力を小さくすることができないという
問題があった。
【0014】また、当該オイルクーラ204をオイルク
ーラ取付部201に固定するため、締め付け固定機能の
みならずコア部206からオイル路202に連通するた
めのオイル戻り路210を軸方向に沿って形成した特殊
な構造を有する中空スタッドボルト205を使用する必
要がある。中空スタッドボルト205は機能が複合化し
ており、それだけ、中空スタッドボルト205の加工工
数も多くなり、コストアップを招いていた。
【0015】さらに、軽量化の要請からコア部206を
アルミニウム製にした場合には次の問題がある。例えば
コア部206の軸方向長さを約50mmとし、一方、中
空スタッドボルト205の長さを約60mmとした場
合、アルミニウム製のコア部206の熱膨張率α=2
3.9×10-6で、鉄製の中空スタッドボルト205の
熱膨張率α=10.5×10-6であるので、かかる条件
下、アルミニウム製のコア部206の軸方向の熱膨張に
よる伸びが、鉄製の中空スタッドボルト205の熱膨張
による伸びより大きく、そのため、アルミニウム製のコ
ア部206が、鉄製の中空スタッドボルト205の頭部
205Bにより抑えられて歪みが起きるという問題が生
じることになる。
【0016】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、オイル戻り路を有する中
空スタッドボルトを使用せずに、オイル戻り路の通路断
面積を大きくして油圧の圧損を小さくし、また、コア部
の歪みを防止できるオイルクーラの取付構造をを提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】発明は、冷却されるべ
き負荷側に連通するオイル路が形成されたオイルクーラ
取付部に、オイルタンクをコア部上に設けてなるオイル
クーラを取り付け、オイルクーラ取付部からコア部に入
り熱交換されたオイルを、オイルタンクを介してコア部
に形成した貫通孔の内側に戻してオイル路へ流すオイル
クーラの取付構造において、コア部の貫通孔の内側に、
所定の環状断面が形成されたオイル戻り路がコア部軸方
向に沿って形成されるように、先端に雄螺子部を有する
取付ボルトを挿入し、オイルクーラ取付部には、オイル
戻り路と連通するボルト取付孔をオイルクーラの取付面
に対して垂直に形成するとともに、このボルト取付孔に
連通して前記オイル路を形成し、ボルト取付孔の、オイ
ル路との交差部分より先端側部分に雌螺子部を形成し、
取付ボルトの雄螺子部を、ボルト取付孔の雌螺子部に螺
合させることにより、取付ボルトを、オイルクーラ取付
部に固定している。
【0018】そして、本発明は、オイルクーラはアルミ
ニウム製にされるとともに取付ボルトは鉄製にされ、取
付ボルトの長さ寸法は、オイルクーラの高さ寸法の略2
倍にされていることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明においては、固定機能だけを有する取付
ボルトにより、オイルクーラはオイルクーラ取付部に取
り付けられる。
【0020】そして、負荷側で温度上昇したオイルは、
コア部において冷却され、オイル戻り路を通ってオイル
クーラ取付部のオイル路に導かれる。
【0021】らに、コア部の貫通孔の内側に、所定の
環状断面が形成されたオイル戻り路がコア部軸方向に沿
って形成されるように、先端に雄螺子部を有する取付ボ
ルトを挿入しているので、オイル戻り路の断面積が大き
くなり、油圧の圧損が小さくなる。しかも、取付ボルト
の雄螺子部が、ボルト取付孔のオイル路との交差部分よ
り先端側部分で、雌螺子部に螺合しているので、ボルト
取付孔のオイル路との交差部分より上側部分での通路抵
抗が少なくなる。
【0022】そして、取付ボルトには、鉄製の材料が用
いられ、オイルクーラにはアルミニウム製の材料が用い
られ、それぞれ熱膨張が異なるが、取付ボルトの雄螺子
部がオイルクーラ取付部のボルト取付孔の雌螺子部に固
定されており、取付ボルトの長さが、コア部の軸方向の
長さの略2倍となっている。
【0023】従って、高温時でも、取付ボルトの熱膨張
による伸びとコア部の熱膨張による伸びが略同一にな
り、従って、オイルクーラに必要以上の締付力が作用す
ることが防止されている。
【0024】また、環状シール部材により、オイルクー
ラの取付面が台座上に支持されているので、オイルクー
ラの中央部における撓みが防止される。
【0025】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図7は発明の実施例に係わるハウ
ジングレス式のオイルクーラを示す。
【0026】図において、21はアルミニウム製の第一
プレート23と第二プレート25を交互に積層して、こ
れらのプレート23,25間に冷却水通路27とオイル
通路29が交互に形成されたコア部で、当該コア部21
の上端面には、冷却水通路27とオイル通路29とに連
通する2つの冷却水通路孔31とオイル通路孔33が形
成されたアルミニウム製の上プレート35が固着されて
いる。上プレート35と、上記冷却水通路27に対応し
て水パイプ挿着孔39,41が形成されたアルミニウム
製のカバープレート43とによって、オイルタンク45
がコア部21の上部に形成されている。
【0027】そして、冷却水をコア部21へ導出入させ
る2本の水パイプ47,49が、上記カバープレート4
3の各水パイプ挿着孔39,41を貫通して、上プレー
ト35の冷却水通路孔31に夫々挿着されている。
【0028】また、上プレート35とカバープレート4
3の中央には夫々貫通孔51,53が形成されると共
に、図5に示す最上段の第二プレート25に設けた2つ
のオイル通路孔55の一方と連通する上記オイル通路孔
33が上プレート35に形成されており、最上段の第二
プレート25の他方のオイル通路孔55は上プレート3
5で閉塞されている。
【0029】一方、コア部21の取付面21Aには、ア
ルミニウム製の下プレート57と補強プレート59が順
次配置されており、各プレート57,59の中央には、
貫通孔57A,59Aが上記貫通孔51,53と同軸上
に形成されている。
【0030】また、これらの貫通孔57A,59Aの側
方には、最下段の第二プレート25に設けた2つのオイ
ル通路孔55の一方に開口するオイル流入孔61が形成
されており、最下段の第二プレート25の他方のオイル
通路孔55は下プレート57で閉塞され、また、上記第
二プレート25に設けた2つの冷却水通路孔63も当該
下プレート57によって閉塞されている。
【0031】さらに、また、コア部21を形成する第一
プレート23及び第二プレート25の中央には貫通孔2
3A,25Aが形成されており、当該貫通孔23A,2
5A及び上記各貫通孔51,53,57A,59Aに、
アルミニウム製のカラー65が挿通されている。カラー
65の上端開口65Aは、オイルタンク45内と連通す
るようになっている。
【0032】そして、第一プレート23の外周縁及び貫
通孔縁には筒状部83,85が一体に形成され、また、
第二プレート25の外周縁と貫通孔縁には、第一プレー
ト23側に突出する突出部87,89が夫々一体に形成
されている。第二プレート25の突出部87,89の外
側が第一プレート23の筒状部83,85の内側にろう
付けされて、第一プレート23の内側と第二プレート2
5の内側とで冷却水通路27がコア部21の最上層から
形成され、また、オイル通路29が冷却水通路27と交
互に形成され、各オイル通路29内にはインナーフィン
91が介装されている。
【0033】また、第一プレート23の筒状部83には
大径部83Aと小径部83Bが形成されており、上方の
第一プレート23の大径部83Aが、隣接する下方の第
一プレート23の小径部83Bに嵌合状態でろう付けさ
れて、第一プレート23の間に第二プレート25が配置
されている。
【0034】さらに、上述したカバープレート43はア
ルミニウムからなるクラッド材をプレス成形して形成さ
れ、クラッド材は芯材(例えば、JIS3003)の内
側(オイルタンク45側)に犠牲腐食層(例えば、JI
S7072,5005等)を形成し、他側にろう材層
(例えば、JIS4343,4045)を形成して構成
されている。一方、上プレート35は上面側(オイルタ
ンク45側)が、また、水パイプ47,49は外周が夫
々ろう材層となるように形成されている。
【0035】なお、オイルクーラ101は、予め、各部
品に非腐食性フラックスを塗布してこれを乾燥させた
後、第一プレート23の筒状部83,85に第二プレー
ト25の突出部87,89を嵌合し、更に、第一プレー
ト23の大径部83Aを他の第一プレート23の小径部
83Bに嵌合し、これらプレート23,25の中心の貫
通孔23A,25Aにカラー65を挿入してコア部21
を形成した後、上プレート35とカバープレート43,
水パイプ47,49,下プレート57,補強プレート5
9等を順次取り付けて、これらを炉中で加熱し各部品を
ろう付けすることにより製造される。
【0036】そして、本発明の実施例に係わるオイルク
ーラ101は、冷却されるべき負荷側としてのトランス
ミッション103の上に装着されている。ここで、トラ
ンスミッション103は、オイルクーラ取付部105を
有し、オイルクーラ取付部105には、後述するオイル
戻り路117と連通するボルト取付孔109がオイルク
ーラ101の取付面101Aに対して垂直に形成される
とともに、このボルト取付孔109に連通してオイル路
107が形成され、オイル路107はトランスミッショ
ン側と連通し、オイル路107の途中部分とボルト取付
孔109が直交しており、オイル路107の一端107
Aは蓋107Bにより塞がれている。
【0037】また、オイルクーラ取付部105の支持面
105Aに、オイル用凹部109Bが掘設され、このオ
イル用凹部109Bに供給路111が連通している。供
給路111は、コア部21のオイル流入孔61を介して
オイル通路29に連通している。
【0038】オイル用凹部109Bに台座128が設け
られ、この台座128とコア部21の取付面21Aの下
方に位置している補強プレート59の間に環状シール部
材129が設けられている。環状シール部材129は、
アルミニウム製のリング部材で、オイルクーラ101の
取付面101A(補強プレート59の下面)にろう付け
で接合され、カラー65の周囲に配置されている。
【0039】また、オイルクーラ取付部105における
支持面105Aのボルト取付孔109の周りには、ボル
ト取付孔109と同軸に皿状凹部109Aが形成され、
この皿状凹部109A内にオイルクーラ101のカラー
65の下端65Cがガイドされるようになっており、オ
イルクーラ101のボルト取付孔109に対する位置決
めの機能を果たしている。
【0040】そして、オイルクーラ取付部105の上に
アルミニウム製のコア部21が載置され、このコア部2
1の貫通孔23A,25Aに、オイルを流通するカラー
65が挿入され、カラー65の上端開口65Aは、オイ
ルタンク45内と連通するようになっている。
【0041】上記カラー65内に、該カラー65を貫通
して鉄製の取付ボルト113が挿入されている。取付ボ
ルト113の周側面113Dとカラー65の内壁面65
Bとの間で、所定の環状断面115を有するオイル戻り
路117がコア部軸方向に沿って形成されている。
【0042】ボルト取付孔109には、その同一軸線延
長上でオイル路107との交差部分Mより先端側部分に
雌螺子部119が形成され、取付ボルト113の先端の
雄螺子部113Aが雌螺子部119に螺合するようにな
っている。
【0043】なお、カバープレート43の上面には、円
筒部材121が両水パイプ47,49間に配置され、円
筒部材121の貫通孔121Aにはテーパ123が形成
され、このテーパ123にO−リング125が環装され
ている。また、円筒部材121の側面には、オイル戻り
路117とオイルタンク45を連通するためのオイル透
過孔121Bが形成されている。
【0044】そして、取付ボルト113の雄螺子部11
3Aをボルト取付孔109の雌螺子部119に螺合し
て、取付ボルト113の頭部113Cを締め付けること
により、取付ボルト113をオイルクーラ取付部105
に締め付け固定し、当該オイルクーラ101がオイルク
ーラ取付部105上に固定される。
【0045】オイルクーラ101がオイルクーラ取付部
105に取り付けられる際、環状シール部材129によ
り台座128上にオイルクーラ101の取付面101A
が押し付けられる。従って、オイル用凹部109Bから
コア部21へ流れる流路とオイル戻り路117は環状シ
ール部材129により仕切られる。この環状シール部材
129により、オイル用凹部109Bからコア部21へ
流れる冷却前のオイルと、オイル戻り路117内を流れ
る冷却後のオイルが混合せず、冷却後のオイルを低温に
することができる。
【0046】この際、環状シール部材129を介して、
オイルクーラ101の取付面101Aが台座128上に
支持されているので、オイルクーラ101の中央部にお
ける撓みを防止し、環状シール部材129のシール性を
確保できる。
【0047】なお、本実施例においては、コア部21の
オイル側には、仕切板127,127Aが設けられ、オ
イル通路29におけるオイル通路の長さを長くしてい
る。しかして、トランスミッション側で温度上昇したオ
イルは供給路111に導かれ、供給路111からのオイ
ルは、コア部21のオイル流入孔61を介してオイル通
路29に流れる。コア部21のオイル通路29のオイル
は、冷却水通路27内の冷却水により冷却される。この
冷却されたオイルは、オイルタンク45内に導かれ、さ
らに、カラー65内のオイル戻り路117に導かれる。
さらに、このオイルは、オイル戻り路117を通ってオ
イルクーラ取付部105のボルト取付孔109,オイル
路107を通ってトランスミッション側に導かれる。
【0048】以上の如き構成によれば、当該オイルクー
ラ101をオイルクーラ取付部105に固定するため
に、従来における中空スタッドボルト205を使用する
必要が無くなり、単にオイルクーラ取付部105との固
定機能を有する取付ボルト113を使用すれば良いの
で、取付ボルト113の構造を簡単にでき、従って、コ
ストを低減することができる。
【0049】また、図10に示すように、従来はオイル
戻り路210は、中空スタッドボルト205内に設けら
れ、かつ、中空スタッドボルト205に複数の孔205
Aが形成されているため、オイルの流れる断面積が小さ
かったが、本実施例では、コア部21の貫通孔の内側
に、所定の環状断面115が形成されたオイル戻り路1
17がコア部軸方向に沿って形成されるように、先端に
雄螺子部113Aを有する取付ボルト113が挿入され
ているので、従来における複数の孔205Aを有する中
空スタッドボルト205を使用する必要がなくなり、オ
イル戻り路117の断面積を大きくし、油圧の圧損を小
さくできる。
【0050】しかも、取付ボルト113の雄螺子部11
3Aが、ボルト取付孔109のオイル路107との交差
部分より先端側部分で、雌螺子部119に螺合している
ので、ボルト取付孔109のオイル路107との交差部
分より手前部分での通路抵抗を少なくできる。従って、
油圧の圧損を小さくし、それだけオイルポンプの能力も
小さくできる。
【0051】また、供給路111からのオイルは、コア
部21のオイル流入孔61を介してオイル通路29に流
れるので、従来におけるバイパス通路211の断面積の
制限を回避する構造になっており、オイルの流量を確保
し、油圧の圧損を小さくし、それだけオイルポンプの能
力も小さくできる。
【0052】そして、取付ボルト113には、鉄製の材
料が用いられ、コア部21にはアルミニウム製の材料が
用いられ、それぞれ熱膨張が異なるが、取付ボルト11
3の雄螺子部113Aがオイルクーラ取付部105に固
定されており、取付ボルト113の長さが、コア部21
の軸方向の長さの約2倍となっているので、高温時で
も、取付ボルト113の熱膨張による伸びとコア部21
の熱膨張による伸びが略同一になり、従って、取付ボル
ト113の環状突出部113Bとオイルクーラ取付部1
05の間に締め付け保持されている当該オイルクーラ1
01に必要以上の締付力が作用することを防止し、コア
部21が歪むことなく、熱膨張率の差によるコア部21
の変形が生じることを防止できる。
【0053】ここで、取付ボルト113の伸びとコア部
21の伸びが略同一になるのを説明すると、本実施例に
おいては、アルミニウム製のコア部21の熱膨張率α=
23.9×10-6で、一方、鉄製の取付ボルト113の
熱膨張率α=10.5×10 -6で、また、取付ボルト1
13の長さは約100mmで、コア部21の軸方向長さ
約50mmの約2倍になっている。かかる条件下では、
取付ボルト113の伸び量とコア部21の伸び量が略等
しくなる。
【0054】なお、本実施例においては、冷却されるべ
き負荷側としてトランスミッション103を例に挙げて
説明したが、負荷側として、トランスミッションに限定
されることなく、例えば、エンジンに適用することもで
きる。また、オイルクーラ取付部を負荷側と別体にする
こともできる。
【0055】また、本実施例においては、オイルクーラ
の例として、ハウジングレス式のオイルクーラを例に挙
げて説明しているが、これに限定されることなく、コア
部をハウジング内に収容してなるハウジング式のオイル
クーラに適用することもできる。
【0056】さらに、本実施例においては、オイル路1
07は水平になっているが、傾斜させることもできる。
そして、本実施例においては、コア部21の貫通孔23
A,25Aに、オイルを流通するカラー65が挿入され
ているが、カラー65がなくても良い。
【0057】そして、また、本実施例においては、環状
シール部材129は、オイルクーラ101の取付面10
1A(補強プレート59の下面及びカラー65の外周
面)にろう付けで接合され、オイルクーラ101と一体
になっているが、別部品とすることもできる。また、環
状シール部材129はアルミニウム製となっているが、
他の材料にすることもできる。
【0058】そして、さらに、本実施例においては、オ
イル用凹部109Bに台座128が設けられ、この台座
128とコア部21の取付面21Aの下に位置している
補強プレート59の間に環状シール部材129が設けら
れているが、図8に示すように補強プレート59Bと下
プレート57の間に、環状シール部材129Aを設ける
こともできる。この場合には、補強プレート59Bがオ
イルクーラ取付部105の支持面105A上に押圧され
るので、オイル用凹部109Bからコア部21へ流れる
流路とオイル戻り路117は、環状シール部材129A
により押し付けられた補強プレート59Bにより仕切る
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように発明によれば、当
該オイルクーラをオイルクーラ取付部に固定するため
に、従来における中空スタッドボルトを使用する必要が
無くなり、単にオイルクーラ取付部との固定機能を有す
る取付ボルトを使用すれば良いので、取付ボルトの構造
を簡単にでき、従って、コストを低減することができ
る。
【0060】また、従来においてはオイル戻り路は中空
スタッドボルト内に設けられ、かつ、中空スタッドボル
トに複数の孔が形成されているため、オイルの流れる断
面積が小さかったが、本発明では、コア部の貫通孔の内
側に、所定の環状断面が形成されたオイル戻り路がコア
部軸方向に沿って形成されるように、先端に雄螺子部を
有する取付ボルトが挿入されているので、従来例におけ
る複数の孔を有する中空スタッドボルトを使用する必要
がなくなり、オイル戻り路の断面積を大きくし、油圧の
圧損を小さくすることができる。
【0061】そして、取付ボルトには、鉄製の材料が用
いられ、オイルクーラにはアルミニウム製の材料が用い
られ、それぞれ熱膨張が異なるが、取付ボルトの雄螺子
部がオイルクーラ取付部のボルト取付孔の雌螺子部に固
定されており、取付ボルトの長さが、コア部の軸方向の
長さの略2倍となっている。
【0062】そのため、高温時でも、取付ボルトの熱膨
張による伸びとコア部の熱膨張による伸びが略同一にな
る。
【0063】従って、オイルクーラが必要以上の締付力
が作用することを防止し、コア部が歪むことなく、熱膨
張率の差によるコア部の変形が生じることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施例に係わるオイルクーラのオイル
側の縦断面図である。
【図2】同オイルクーラの冷却水側の縦断面図である。
【図3】同オイルクーラのトランスミッションへ取り付
け状態を示す斜視図である。
【図4】同オイルクーラの全体を示す斜視図である。
【図5】同オイルクーラのプレートを示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施例に係わるオイルクーラの環状シ
ール部材説明するためのオイル側の縦断面図である。
【図7】同オイルクーラの環状シール部材を説明するた
めの冷却水側の縦断面図である。
【図8】本発明の実施例に係わるオイルクーラの他の環
状シール部材を説明するためのオイル側の縦断面図であ
る。
【図9】従来におけるハウジング式のオイルクーラのオ
イル側の縦断面図である。
【図10】従来におけるハウジングレス式のオイルクー
ラのオイル側の縦断面図である。
【図11】図10の中空スタッドボルトの説明図であ
る。
【符号の説明】
21 コア部 21A 取付面 23A 貫通孔 25A 貫通孔 27 冷却水通路 29 オイル通路 61 オイル流入孔 101 オイルクーラ 101A 取付面 105 オイルクーラ取付部 105A 支持面 107 オイル路 109 ボルト取付孔 113 取付ボルト 113A 雄螺子部 115 環状断面 113D 周側面 117 オイル戻り路 119 雌螺子部 128 台座 129 環状シール部材 M 交差部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−178472(JP,U) 実開 昭62−112474(JP,U) 実公 昭53−33878(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 3/00 - 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却されるべき負荷側に連通するオイル
    路(107)が形成されたオイルクーラ取付部(10
    5)に、オイルタンク(45)をコア部(21)上に設
    けてなるオイルクーラ(101)を取り付け、 オイルクーラ取付部(105)からコア部(21)に入
    り熱交換されたオイルを、オイルタンク(45)を介し
    てコア部(21)に形成した貫通孔(23A,25A)
    の内側に戻してオイル路(107)へ流すオイルクーラ
    の取付構造において、 コア部(21)の貫通孔(23A,25A)の内側に、
    所定の環状断面(115)が形成されたオイル戻り路
    (117)がコア部軸方向に沿って形成されるように、
    先端に雄螺子部(113A)を有する取付ボルト(11
    3)を挿入し、 オイルクーラ取付部(105)には、オイル戻り路(1
    17)と連通するボルト取付孔(109)をオイルクー
    ラ(101)の取付面(101A)に対して垂直に形成
    するとともに、このボルト取付孔(109)に連通して
    前記オイル路(107)を形成し、 ボルト取付孔(109)の、オイル路(107)との交
    差部分(M)より先端側部分に雌螺子部(119)を形
    成し、 取付ボルト(113)の雄螺子部(113A)を、ボル
    ト取付孔(109)の雌螺子部(119)に螺合させる
    ことにより、取付ボルト(113)を、オイルクーラ取
    付部(105)に固定し、 オイルクーラ(101)はアルミニウム製にされるとと
    もに取付ボルト(113)は鉄製にされ、 取付ボルト(113)の長さ寸法は、オイルクーラ(1
    01)の高さ寸法の略2倍にされてい ることを特徴とす
    るオイルクーラの取付構造。
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