JP3333860B2 - 断熱パネルの製造方法 - Google Patents
断熱パネルの製造方法Info
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- JP3333860B2 JP3333860B2 JP16645398A JP16645398A JP3333860B2 JP 3333860 B2 JP3333860 B2 JP 3333860B2 JP 16645398 A JP16645398 A JP 16645398A JP 16645398 A JP16645398 A JP 16645398A JP 3333860 B2 JP3333860 B2 JP 3333860B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- isocyanurate foam
- surface plates
- heat insulating
- curing
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレハブ式の、ク
リーンルーム・食品加工ルーム・業務用冷蔵庫・業務用
冷凍庫等に用いられる断熱パネルの製造方法に関する。
リーンルーム・食品加工ルーム・業務用冷蔵庫・業務用
冷凍庫等に用いられる断熱パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金型内で、対向する2枚の金属製表面板
と両表面板の各辺部同士間に介在された枠材によって形
成された空間内にイソシアヌレートフォームの原料液を
注入して発泡させた後、イソシアヌレートフォームのキ
ュアリングにより該フォームと両表面板とを接着させる
と共に両表面板を平滑に成形していた。そして、成形物
を脱型した後は、該成形物を気温下においていた。
と両表面板の各辺部同士間に介在された枠材によって形
成された空間内にイソシアヌレートフォームの原料液を
注入して発泡させた後、イソシアヌレートフォームのキ
ュアリングにより該フォームと両表面板とを接着させる
と共に両表面板を平滑に成形していた。そして、成形物
を脱型した後は、該成形物を気温下においていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、イソシアヌレー
トフォームは脱型後においても硬化が進行して強度が上
昇するが、気温が15℃未満となる冬季等においては、
脱型後のイソシアヌレートフォームの硬化反応の進行が
遅いことから、フォームがまだ十分な強度を持たないう
ちに上記発泡成形時にフォーム中に発生していたボイド
が収縮する。そして、表面板近傍のボイドの収縮に伴っ
て表面板が凹んでパネルとしての外観を著しく損ねると
いう問題があった。
トフォームは脱型後においても硬化が進行して強度が上
昇するが、気温が15℃未満となる冬季等においては、
脱型後のイソシアヌレートフォームの硬化反応の進行が
遅いことから、フォームがまだ十分な強度を持たないう
ちに上記発泡成形時にフォーム中に発生していたボイド
が収縮する。そして、表面板近傍のボイドの収縮に伴っ
て表面板が凹んでパネルとしての外観を著しく損ねると
いう問題があった。
【0004】また、これに対処するために、イソシアヌ
レートフォームのキュアリング時間を長くする方法もと
られたが、この方法では生産効率が大幅に低下すること
となった。
レートフォームのキュアリング時間を長くする方法もと
られたが、この方法では生産効率が大幅に低下すること
となった。
【0005】本発明の目的は、生産効率の大幅な低下を
もたらさず、しかもパネル外観を損ねることがない断熱
パネルの製造方法を提供することにある。
もたらさず、しかもパネル外観を損ねることがない断熱
パネルの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型内で、対
向する2枚の金属製表面板と両表面板の各辺部同士間に
介在された枠材によって形成された空間内にイソシアヌ
レートフォームの原料液を注入して発泡させ、イソシア
ヌレートフォームのキュアリング後に成形物を脱型する
断熱パネルの製造方法において、脱型した成形物を15
〜40℃の雰囲気温度下に15時間以上おくことを特徴
とするものである。
向する2枚の金属製表面板と両表面板の各辺部同士間に
介在された枠材によって形成された空間内にイソシアヌ
レートフォームの原料液を注入して発泡させ、イソシア
ヌレートフォームのキュアリング後に成形物を脱型する
断熱パネルの製造方法において、脱型した成形物を15
〜40℃の雰囲気温度下に15時間以上おくことを特徴
とするものである。
【0007】なお、本明細書において、キュアリングと
は、金型内に所要量のイソシアヌレートフォームの原料
液を注入して発泡させた後に、2枚の金属製表面板およ
びこれらの中間のイソシアヌレートフォームを金型内に
一定時間保持しておくことをいう。
は、金型内に所要量のイソシアヌレートフォームの原料
液を注入して発泡させた後に、2枚の金属製表面板およ
びこれらの中間のイソシアヌレートフォームを金型内に
一定時間保持しておくことをいう。
【0008】雰囲気温度が15℃未満の場合には、上述
したように、脱型後のイソシアヌレートフォームの硬化
反応の進行が遅く、フォームがまだ十分な強度を持たな
いうちにフォーム中のボイドが収縮して表面板の凹みが
顕著となることから、雰囲気温度は15℃以上とする必
要がある一方、雰囲気温度が40℃を超えた場合には、
イソシアヌレートフォームにボイドが多く発生し、脱型
後のイソシアヌレートフォームの硬化反応が進んでもボ
イドの増加に伴うフォーム強度の低下を来すことから、
40℃以下とする必要がある。
したように、脱型後のイソシアヌレートフォームの硬化
反応の進行が遅く、フォームがまだ十分な強度を持たな
いうちにフォーム中のボイドが収縮して表面板の凹みが
顕著となることから、雰囲気温度は15℃以上とする必
要がある一方、雰囲気温度が40℃を超えた場合には、
イソシアヌレートフォームにボイドが多く発生し、脱型
後のイソシアヌレートフォームの硬化反応が進んでもボ
イドの増加に伴うフォーム強度の低下を来すことから、
40℃以下とする必要がある。
【0009】本発明の製造方法によれば、気温が15℃
未満となる冬季等においても、キュアリング後に脱型し
た成形物を15〜40℃の雰囲気温度下に15時間以上
おくことによって、脱型後のイソシアヌレートフォーム
について、ボイドの増加を招くことなく、硬化反応が進
んで該フォームに十分な強度が得られる。
未満となる冬季等においても、キュアリング後に脱型し
た成形物を15〜40℃の雰囲気温度下に15時間以上
おくことによって、脱型後のイソシアヌレートフォーム
について、ボイドの増加を招くことなく、硬化反応が進
んで該フォームに十分な強度が得られる。
【0010】また、本発明において、雰囲気温度は25
〜35℃の範囲とするのがより好ましく、しかも該雰囲
気温度下に脱型後の成形物を通常、24時間程度おけ
ば、イソシアヌレートフォームの硬化が大体終わる。
〜35℃の範囲とするのがより好ましく、しかも該雰囲
気温度下に脱型後の成形物を通常、24時間程度おけ
ば、イソシアヌレートフォームの硬化が大体終わる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
説明する。50℃に設定した金型内で、対向する2枚の
カラー鋼板製表面板(900×3000×0.5mm)
と両表面板の各辺部同士間に介在された枠材によって形
成された空間内にイソシアヌレートフォームの原料液を
導入密度45kg/m3 で注入して発泡させるにあた
り、上記空間全体に隙間なく発泡し且つその後のイソシ
アヌレートフォームの密度上昇を伴わない原料液の注入
量を100%として、更に原料液を20%過剰に注入
し、注入発泡の完了後、イソシアヌレートフォームを3
0分間キュアリングした後に成形物を脱型し、該成形物
を下記表1に示した実施形態および比較形態の雰囲気条
件下において、得られた断熱パネルの上下の表面板にお
ける凹み数を測定した。
説明する。50℃に設定した金型内で、対向する2枚の
カラー鋼板製表面板(900×3000×0.5mm)
と両表面板の各辺部同士間に介在された枠材によって形
成された空間内にイソシアヌレートフォームの原料液を
導入密度45kg/m3 で注入して発泡させるにあた
り、上記空間全体に隙間なく発泡し且つその後のイソシ
アヌレートフォームの密度上昇を伴わない原料液の注入
量を100%として、更に原料液を20%過剰に注入
し、注入発泡の完了後、イソシアヌレートフォームを3
0分間キュアリングした後に成形物を脱型し、該成形物
を下記表1に示した実施形態および比較形態の雰囲気条
件下において、得られた断熱パネルの上下の表面板にお
ける凹み数を測定した。
【0012】
【表1】 上記表1および該表1における上下の表面板の凹み数を
グラフ化した図1を検討すると、各実施形態の断熱パネ
ルは、各比較形態の断熱パネルに比べて上下の表面板の
凹み数が大幅に減少しているのが認められる。
グラフ化した図1を検討すると、各実施形態の断熱パネ
ルは、各比較形態の断熱パネルに比べて上下の表面板の
凹み数が大幅に減少しているのが認められる。
【0013】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、気温が15
℃未満となる冬季等においても、キュアリング後に脱型
した成形物を15〜40℃の雰囲気温度下に15時間以
上おくことによって、脱型後のイソシアヌレートフォー
ムについて、ボイドの増加を招くことなく、硬化反応が
進んで該フォームに十分な強度が得られる。そのため、
本発明方法によって製造された断熱パネルを15℃未満
の気温下においた場合でも従来の製造方法による断熱パ
ネルに比べて表面板における凹み数を大幅に減少させる
ことができ、パネルの外観が損なわれることがない。ま
た、本発明方法は、従来のように、キュアリング時間を
長くするのではなく、成形物の脱型後の処理に係るもの
であるため、生産効率の低下を招くこともない。
℃未満となる冬季等においても、キュアリング後に脱型
した成形物を15〜40℃の雰囲気温度下に15時間以
上おくことによって、脱型後のイソシアヌレートフォー
ムについて、ボイドの増加を招くことなく、硬化反応が
進んで該フォームに十分な強度が得られる。そのため、
本発明方法によって製造された断熱パネルを15℃未満
の気温下においた場合でも従来の製造方法による断熱パ
ネルに比べて表面板における凹み数を大幅に減少させる
ことができ、パネルの外観が損なわれることがない。ま
た、本発明方法は、従来のように、キュアリング時間を
長くするのではなく、成形物の脱型後の処理に係るもの
であるため、生産効率の低下を招くこともない。
【0014】更に、請求項2記載の本発明方法によれ
ば、上述した効果がより顕著に得られる。
ば、上述した効果がより顕著に得られる。
【図1】各実施形態および各比較形態の断熱パネルにお
ける上下の表面板の凹み数を示すグラフである。
ける上下の表面板の凹み数を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 32/00 C04B 38/02 C04B 40/02 E04B 1/80 E04C 2/20
Claims (2)
- 【請求項1】 金型内で、対向する2枚の金属製表面板
と両表面板の各辺部同士間に介在された枠材によって形
成された空間内にイソシアヌレートフォームの原料液を
注入して発泡させ、イソシアヌレートフォームのキュア
リング後に成形物を脱型する断熱パネルの製造方法にお
いて、脱型した成形物を15〜40℃の雰囲気温度下に
15時間以上おくことを特徴とする、断熱パネルの製造
方法。 - 【請求項2】 雰囲気温度を25〜35℃とする、請求
項1記載の断熱パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16645398A JP3333860B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 断熱パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16645398A JP3333860B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 断熱パネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000001382A JP2000001382A (ja) | 2000-01-07 |
JP3333860B2 true JP3333860B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=15831693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16645398A Ceased JP3333860B2 (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 断熱パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3333860B2 (ja) |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP16645398A patent/JP3333860B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000001382A (ja) | 2000-01-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020528 |
|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |