JP2552623B2 - 断熱パネルの製造方法 - Google Patents

断熱パネルの製造方法

Info

Publication number
JP2552623B2
JP2552623B2 JP5199397A JP19939793A JP2552623B2 JP 2552623 B2 JP2552623 B2 JP 2552623B2 JP 5199397 A JP5199397 A JP 5199397A JP 19939793 A JP19939793 A JP 19939793A JP 2552623 B2 JP2552623 B2 JP 2552623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane foam
raw material
foam raw
material liquid
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5199397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0752171A (ja
Inventor
真誠 東野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP5199397A priority Critical patent/JP2552623B2/ja
Publication of JPH0752171A publication Critical patent/JPH0752171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552623B2 publication Critical patent/JP2552623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ式の冷蔵庫、
冷凍庫或いは環境試験庫等に用いられる断熱パネルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】断熱パネルを製造する場合、電気ヒータ
等により加熱可能な定盤を、スペーサを介して一定間隔
で積み上げ、各定盤間には治具により上下に対向する2
枚の表面板とこれら表面板の各辺部同士間に介在されて
いる枠材によって空間を形成し、この空間内にウレタン
フォームの原料の混合液を所定量注入することにより、
内部にポリウレタンフォームの断熱層を形成していた。
【0003】上記断熱パネルの製造において、従来、注
入されるウレタンフォーム原料液の流動性(ひろがり度
合い)を良くして表面板に近い表層部分と両表面板の中
間の中層部分における流れの速度差による剪断現象を防
止する観点から、定盤の温度は、高い方が好ましいとさ
れ、通常40〜50℃の範囲とされていた。また、ウレ
タンフォーム原料の注入時の温度は、脱型時間を短くし
て生産性を向上させる観点から、25〜30℃に調整さ
れていた。さらに、2枚の表面板および周囲の枠材によ
って形成される空間へ注入されるウレタンフォーム原料
液は、ウレタンフォームの強度と材料コストおよび生産
性の観点から、上記空間全体に隙間なく発泡し且つその
後のウレタンフォームの密度上昇を伴わない必要量を1
00%として、それより若干多く注入され、通常、更に
10〜15%過剰に注入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記断熱パネルの製造
において、定盤の温度が40〜50℃と高い場合、ウレ
タンの生成反応が促進されて原料液の粘度が急激に上昇
することから、実際にはウレタンフォーム原料の流動性
が低下することとなる。そのため、注入発泡後のポリウ
レタンフォームに無用なボイドが生じた。このボイドの
ある断熱パネルは、冷蔵庫や環境試験庫に使用された場
合、ボイド内のガスの膨脹・収縮によって表面板が局部
的に膨らんだり、へこんだりすることから、外観品質が
悪いことは勿論、表面板の剥離や断熱性能の低下という
問題を生ずる。
【0005】この他、従来の製造方法の場合、ウレタン
フォーム原料液の注入時の温度や注入量についても上記
ボイドの発生を抑制する観点からの有効な対策が講じら
れていなかったというのが実情である。。
【0006】本発明の目的は、断熱パネルの断熱性能や
外観品質の低下の原因となるボイドの発生を大幅に抑制
することができる断熱パネルの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、対
向する2枚の表面板とこれら表面板の各辺部同士間に介
在されている枠材によって形成される空間内に、ウレタ
ンフォーム原料液を注入して発泡させるに当たり、上記
空間全体に隙間なく発泡し且つその後のウレタンフォー
ムの密度上昇を伴わないウレタンフォーム原料液の必要
量を100%として、更にウレタンフォーム原料液を2
0%以上過剰に注入するものである。
【0008】また、本発明の他の製造方法は、加熱し得
る定盤をスペーサを介して一定間隔で積み上げ、各定盤
間には治具により上下に対向する2枚の表面板とこれら
表面板の各辺部同士間に介在されている枠材によって空
間を形成し、この空間内にウレタンフォーム原料液を注
入して発泡させるに当たり、上記空間全体に隙間なく発
泡し且つその後のウレタンフォームの密度上昇を伴わな
いウレタンフォーム原料液の必要量を100%として、
更にウレタンフォーム原料液を20%以上過剰に注入す
ると共に、定盤の温度を25〜40℃に設定し、またウ
レタンフォーム原料の混合液の注入時の温度を15〜2
5℃に設定するものである。
【0009】ウレタンフォーム原料の混合液の過剰注入
量は、20%未満ではボイドの発生が顕著となるため、
20%を下限とする。
【0010】定盤の加熱温度が40℃を超えた場合、ウ
レタンフォーム原料の混合液における反応が急速に進行
して粘度の上昇が顕著となることから、注入時の流動性
が大幅に低下する。したがって、定盤の加熱温度は40
℃を上限とする。また、定盤の加熱温度が25℃未満で
ある場合、表面板へのウレタンフォームの密着性が低下
することから、定盤の加熱温度は25℃を下限とする。
【0011】ウレタンフォーム原料の混合液の注入時の
温度は、25℃を超えるとボイドの発生が顕著となるた
め、25℃を上限とする。また、注入時の温度は、15
℃未満であると脱型が困難となることから、15℃を下
限とする。
【0012】
【作用】本発明の断熱パネルのいずれの製造方法におい
ても、2枚の表面板とこれら表面板の各辺部同士間に取
付けられる枠材によって形成される空間内にウレタンフ
ォーム原料を注入発泡するに当たり、上記空間全体に隙
間なく発泡し且つその後のウレタンフォームの密度上昇
を伴わないウレタンフォーム原料液の必要量を100%
として、更にウレタンフォーム原料液を20%以上過剰
に注入することにより、ウレタンフォームにおけるボイ
ドの発生が大幅に抑制される。
【0013】 また、本発明の第2の製造方法によれ
ば、定盤の温度を25〜40℃の範囲に設定することに
より、注入されるウレタンフォーム原料液は、その粘度
の急激な上昇が防止されて十分な流動性を有する結果、
表面板に近い表層部分と両表面板の中間の中層部分にお
ける流れの速度差が生じない。また、ウレタンフォーム
原料の混合液の注入時における温度を1525℃の範
囲に設定することにより、ウレタンフォームにおけるボ
イドの発生が大幅に抑制されると共にパネル成形後にお
ける脱型性が向上する。
【0014】
【実施例】次に、本発明方法の実施例について説明す
る。
【0015】加熱し得る定盤を、スペーサを介して一定
間隔で積み上げ、各定盤間には治具により上下に対向す
る2枚の表面板とこれら表面板の各辺部同士間に介在さ
れている枠材によって空間を形成し、この空間内にウレ
タンフォーム原料の混合液を注入して発泡する断熱パネ
ルの製造方法であって、表面板はアルマイト処理した厚
さ0.5mmのアルミニウム板を用い、900×220
0mm、厚さ44mmのパネルを製造した。製造条件は
以下の通りである。
【0016】上記定盤の温度を30℃、ウレタンフォー
ム原料液の注入時の温度を20℃に設定した。また、ウ
レタンフォーム原料液は、上記空間全体に隙間なく発泡
し且つその後のウレタンフォームの密度上昇を伴わない
必要量を100%として、更に25%過剰に注入した。
実験によれば、上記ウレタンフォーム原料液の注入量が
100%の場合、ウレタンフォーム密度は34.0kg
/m3 となる。そして、ウレタンフォーム原料液を25
%過剰に注入した場合、ウレタンフォーム密度は、4
2.5kg/m3 となる。
【0017】一方、上記実施例と同サイズの断熱パネル
を製造する場合の比較例として、定盤の温度を50℃、
ウレタンフォーム原料液の注入時の温度を28℃、ウレ
タンフォーム原料液の過剰注入量を10%(ウレタンフ
ォーム密度33.0kg/m3 )とし、パネル製造を行
った。
【0018】上記実施例と比較例の製造方法によって得
られた各パネルについて、図1に示すA−A線、B−B
線、C−C線の3か所の切断部における表面および裏面
の平滑性の試験結果を図2〜図4に示す。各図の縦軸は
0が表裏面であって、プラス側が表面からの突出を示
し、マイナス側が逆に窪みを示す。また、横軸は図1に
表した幅900mmのパネルの一側から他側に至る位置
を示している。
【0019】この結果から明らかなように、本実施例の
方法で製造したウレタンフォームパネルは、比較例のも
のに比べて表面および裏面の平滑性が非常に良いことが
認められる。
【0020】次に、上述の実施例および比較例の断熱パ
ネルの強度試験を行った。試験は、各パネルを100℃
の雰囲気中に1か月おいた後、PRAS(プレハブ式冷
凍・冷蔵庫工業会規格)に基づく4等分点2線荷重方式
により、スパンを1900mmで実施した。試験結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】 パネル外観およびパネル曲げ破壊強度のいずれについて
も、本実施例のパネルが比較例のパネルより優れている
ことが認められる。
【0022】本発明方法におけるウレタンフォーム原料
液の過剰注入の基準となる必要量100%と過剰注入量
20%の場合におけるウレタンフォーム密度をパネルの
厚さごとに示せば、以下のようになる。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明の断熱パネルの製造方法によれ
ば、ウレタンフォームにおけるボイドの発生が大幅に抑
制される結果、得られるパネルは、ボイド内のガスの膨
脹・収縮による表面板の局部的な膨らみ又はへこみの問
題がなく、外観品質が良好となる。また、パネル自体の
強度も従来に比べて大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱パネルの平面図である。
【図2】実施例と比較例の方法によりそれぞれ得られた
パネルについての図1のA−A線切断部における表裏面
の平滑度を表すグラフである。
【図3】実施例と比較例の方法によりそれぞれ得られた
パネルについての図1のB−B線切断部における表裏面
の平滑度を表すグラフである。
【図4】実施例と比較例の方法によりそれぞれ得られた
パネルについての図1のC−C線切断部における表裏面
の平滑度を表すグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の表面板とこれら表面板の
    各辺部同士間に介在されている枠材によって形成される
    空間内に、ウレタンフォーム原料液を注入して発泡させ
    るに当たり、上記空間全体に隙間なく発泡し且つその後
    のウレタンフォームの密度上昇を伴わないウレタンフォ
    ーム原料液の必要量を100%として、更にウレタンフ
    ォーム原料液を20%以上過剰に注入することを特徴と
    する断熱パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱し得る定盤をスペーサを介して一定
    間隔で積み上げ、各定盤間には治具により上下に対向す
    る2枚の表面板とこれら表面板の各辺部同士間に介在さ
    れている枠材によって空間を形成し、この空間内にウレ
    タンフォーム原料液を注入して発泡させるに当たり、上
    記空間全体に隙間なく発泡し且つその後のウレタンフォ
    ームの密度上昇を伴わないウレタンフォーム原料液の必
    要量を100%として、更にウレタンフォーム原料液を
    20%以上過剰に注入すると共に、定盤の温度を25〜
    40℃に設定し、またウレタンフォーム原料の混合液の
    注入時の温度を15〜25℃に設定することを特徴とす
    る断熱パネルの製造方法。
JP5199397A 1993-08-11 1993-08-11 断熱パネルの製造方法 Expired - Lifetime JP2552623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5199397A JP2552623B2 (ja) 1993-08-11 1993-08-11 断熱パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5199397A JP2552623B2 (ja) 1993-08-11 1993-08-11 断熱パネルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0752171A JPH0752171A (ja) 1995-02-28
JP2552623B2 true JP2552623B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=16407112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5199397A Expired - Lifetime JP2552623B2 (ja) 1993-08-11 1993-08-11 断熱パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552623B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10337738A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Showa Alum Corp 断熱パネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0752171A (ja) 1995-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0931996B1 (en) Heat insulation box body
US3249486A (en) Method and apparatus for producing foamed synthetic resins
JPH08207190A (ja) プラスチック複合パネル
JP2552623B2 (ja) 断熱パネルの製造方法
KR101645988B1 (ko) 건축용 프레임의 내단열재 피팅 방법 및 그에 따른 건축용 프레임
EP0086780B1 (en) Production of blocks, bricks and tiles
US3432378A (en) Foamed core laminated structure and method
USRE27593E (en) Foamed core laminated structure and method
JP2000168021A (ja) 曲面サンドウィッチパネルの製造方法
CN218405865U (zh) 保温免拆模板
CN215406888U (zh) 一种聚氨酯夹芯抗压板
JP3333860B2 (ja) 断熱パネルの製造方法
US20220034082A1 (en) Insulation board comprising enhanced strength
KR100356540B1 (ko) 진공단열판넬
JPH10337738A (ja) 断熱パネルの製造方法
CN220720072U (zh) 一种保温板发泡边模具
EP2920381B1 (en) Composite building block
CN214034480U (zh) 一种保温隔热墙砖
FI63463B (fi) Framstaellningsfoerfarande foer takelement
CN117124665A (zh) 一种表面装饰耐火板应用于岩棉板的用途、工艺方法及墙面饰材结构
KR100364999B1 (ko) 개방셀 폴리우레탄폼 코어를 제조하는 방법
JP4526824B2 (ja) フェノール樹脂充填金属複合パネル
JPH08169071A (ja) 高断熱性パネルの製造方法
JP2023123238A (ja) サンドイッチパネルの製造方法
US3021645A (en) Furnace construction method

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960514