JP3333566B2 - 複合電磁切換弁 - Google Patents

複合電磁切換弁

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JP3333566B2 JP35920892A JP35920892A JP3333566B2 JP 3333566 B2 JP3333566 B2 JP 3333566B2 JP 35920892 A JP35920892 A JP 35920892A JP 35920892 A JP35920892 A JP 35920892A JP 3333566 B2 JP3333566 B2 JP 3333566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、並列配設した2個の主
弁を2個のパイロット電磁弁によりパイロット操作して
供給流路と負荷流路および排出流路間の切換制御を行う
複合電磁切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合電磁切換弁として実
公昭62−29732号公報に示された図5の如きもの
がある。このものは、圧力流体を供給する供給流路P2
と流体アクチュエータ34へ接続する負荷流路A2およ
び低圧側へ接続する排出流路E2を有した弁本体に、2
個のパイロット電磁弁35A、35Bによりパイロット
操作される2個の主弁36A、36Bを並列配設し、2
個のパイロット電磁弁35A、35Bの非通電時、各主
弁36A、36Bをばね37A、37B力および各主弁
36A、36Bに作用する供給流路P2の圧力流体によ
る作用力で供給流路P2を遮断し負荷流路A2と排出流
路E2を連通する第1位置に移動し、2個のパイロット
電磁弁35A、35Bの通電時、供給流路P2の圧力流
体の一部をパイロット流体として各主弁36A、36B
のパイロット室38A、38Bに導入し、各主弁36
A、36Bをパイロット室38A、38Bに導入するパ
イロット流体による作用力でばね37A、37B力およ
び各主弁36A、36Bに作用する供給流路P2の圧力
流体による作用力に抗して供給流路P2と負荷流路A2
を連通して排出流路E2を遮断する第2位置に移動して
設けている。
【0003】そして、いずれか一方のパイロット電磁弁
35Aもしくは35Bの故障による2個のパイロット電
磁弁35A、35Bの不整合作動時、パイロット流体が
導入される一方の主弁36Aもしくは36Bのパイロッ
ト室38Aもしくは38Bのパイロット流体を、連通路
39を流して他方の主弁36Bもしくは36Aのパイロ
ット室38Bもしくは38Aのパイロット流体を低圧側
に導出するパイロット電磁弁35Bもしくは35Aより
低圧側に導出し、2個の主弁36A、36Bを供給流路
P2を遮断し負荷流路A2と排出流路E2を連通する第
1位置に移動して、負荷流路A2の圧力降下を短時間で
得られるよう設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる構成
では、2個のパイロット電磁弁35A、35Bの不整合
作動時、一方の主弁36A、もしくは36Bのパイロッ
ト室38Aもしくは38Bに導入されるパイロット流体
を、他方の主弁36Bもしくは36Aをパイロット操作
するパイロット電磁弁35Bもしくは35Aより低圧側
に導出するため、一部をパイロット流体とする供給流路
P2の圧力流体が浪費されてしまう問題点があった。本
発明は、かかる問題点を解決するもので、2個のパイロ
ット電磁弁の不整合作動時、2個の主弁が供給流路を遮
断し負荷流路と排出流路を連通する第1位置に移動する
と共に、パイロット流体を低圧側に導出することなくし
て一部をパイロット流体とする供給流路の圧力流体の浪
費を確実に防止し得るようにした複合電磁切換弁を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、圧力
流体を供給する供給流路と流体アクチュエータへ接続す
る負荷流路および低圧側へ接続する排出流路を有した弁
本体に、供給流路を遮断し負荷流路と排出流路を連通す
る第1位置と供給流路と負荷流路を連通し排出流路を遮
断する第2位置とに移動自在に2個の主弁を並列配設
し、各主弁にはそれぞれ軸方向に離してパイロット流体
が導入されたり内部のパイロット流体が導出されたりす
る2個のパイロット室を直列配設し、各パイロット室は
2個のパイロット室へのパイロット流体の導入により各
主弁を第2位置に移動すると共に、1個のパイロット室
へのパイロット流体の導入では各主弁を第1位置に移動
する大きさにパイロット流体の作用面を形成し、供給流
路の圧力流体の一部をパイロット流体として主弁のパイ
ロット室に導入したり供給流路からのパイロット流体を
遮断してパイロット室内のパイロット流体を低圧側に導
出したりする2個のパイロット電磁弁を設け、2個のパ
イロット電磁弁の一方を各主弁のそれぞれ1個のパイロ
ット室に接続すると共に、他方を各主弁のそれぞれ残り
の1個のパイロット室に接続して成る。
【0006】
【作用】かかる本発明の構成において、2個のパイロッ
ト電磁弁の整合作動時、2個のパイロット電磁弁により
2個の主弁のそれぞれ全てのパイロット室内のパイロッ
ト流体を低圧側に導出すると、各主弁は第1位置に移動
して供給流路を遮断し負荷流路と排出流路を連通し、2
個のパイロット電磁弁により2個の主弁のそれぞれ全て
のパイロット室にパイロット流体を導入すると、各主弁
は第2位置に移動して供給流路と負荷流路を連通し排出
流路を遮断する。そして、いずれか一方のパイロット電
磁弁の故障による2個のパイロット電磁弁の不整合作動
時、一方のパイロット電磁弁により2個の主弁のそれぞ
れ1個のパイロット室にパイロット流体を導入すると共
に、他方のパイロット電磁弁が供給流路からのパイロッ
ト流体を遮断して2個の主弁のそれぞれ残りの1個のパ
イロット室にはパイロット流体が導入されず、各主弁は
第1位置に移動して供給流路を遮断し負荷流路と排出流
路を連通する。このため、2個のパイロット電磁弁の不
整合作動時、2個の主弁が供給流路を遮断し負荷流路と
排出流路を連通する第1位置に移動できると共に、パイ
ロット流体を低圧側に導出することなくできて一部をパ
イロット流体とする供給流路の圧力流体の浪費を確実に
防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2において、1は弁本体で、圧力
流体を供給する供給流路Pと流体アクチュエータへ接続
する負荷流路Aおよび低圧側へ接続する排出流路Eを有
し、負荷流路Aは弁本体1の内部で二股状に形成すると
共に、排出流路Eは弁本体1の内部に軸方向へ離して2
個形成している。2A、2Bは弁本体1の内部に平行に
形成した2個の嵌合孔で、供給流路Pを開口して設ける
と共に、供給流路Pの開口個所より順次軸方向に離して
負荷流路Aの二股状の一方、一方の排出流路E、負荷流
路Aの二股状の他方、他方の排出流路Eを開口して設け
ている。3A、3Bは嵌合孔2A、2Bに挿入して並列
配設した2個の主弁で、供給流路Pを遮断し負荷流路A
と排出流路Eを連通する第1位置と供給流路Pと負荷流
路Aを連通し排出流路Eを遮断する第2位置とに移動自
在に設けている。
【0008】そして、各主弁3A、3Bは、供給流路P
と負荷流路Aの二股状の一方との間に形成した弁座4
A、4Bに着座する供給弁体5A、5Bと、負荷流路A
の二股状の一方と一方の排出流路Eとの間に形成した弁
座6A、6Bに着座する第1排出弁体7A、7Bと、負
荷流路Aの二股状の他方と他方の排出流路Eとの間に形
成した弁座8A、8Bに着座する第2排出弁体9A、9
Bとを、嵌合孔2A、2Bに収装したロッド部材10
A、10Bへ軸方向に離して外嵌して有し、第1排出弁
体7A、7B背部には第1ピストン部材11A、11B
を第2排出弁体9A、9B背部には第2ピストン部材1
2A、12Bをそれぞれ設けている。そして、供給弁体
5A、5Bと第1排出弁体7A、7Bと第2排出弁体9
A、9Bの軸方向位置をロッド部材10A、10Bに外
嵌した複数の筒状部材13A、13B、14A、14
B、15A、15Bにより位置決め固定して設けてい
る。
【0009】16A、17Aは主弁3Aに軸方向に離し
て直列配設した2個のパイロット室、16B、17Bは
主弁3Bに軸方向に離して直列配設した2個のパイロッ
ト室で、それぞれパイロット流体が導入されたり内部の
パイロット流体が導出されたりするよう設けている。パ
イロット室16A、16Bは各主弁3A、3Bの第1ピ
ストン部材11A、11B背部に、嵌合孔2A、2Bへ
勘合固定して弁本体1に有したスリーブ部材18A、1
8Bとで区画形成し、パイロット室17A、17Bは各
主弁3A、3Bの第2ピストン部材12A、12B背部
に区画形成している。そして、2個のパイロット室16
A、17Aは2個のパイロット室16A、17Aへのパ
イロット流体の導入により主弁3Aをばね19A力およ
び供給弁体5A背部に作用する供給流路Pの圧力流体に
よる作用力に抗して第2位置に移動すると共に、どちら
か1個のパイロット室16Aもしくは17Aへのパイロ
ット流体の導入では主弁3Aをばね19A力および供給
弁体5A背部に作用する供給流路Pの圧力流体による作
用力で第1位置に移動する大きさにパイロット流体の作
用面61A、71Aを形成している。また、2個のパイ
ロット室16B、17Bもパイロット室16A、17A
と同様の大きさにパイロット流体の作用面61B、71
Bを形成している。19Bはばね19Aと同様に設けた
ばねである。
【0010】20は弁本体1の上部に急速排出弁本体2
1を介し設置したパイロット電磁弁本体で、各主弁3
A、3Bをパイロット操作する2個のパイロット電磁弁
22A、22Bを有している。各パイロット電磁弁22
A、22Bは、供給流路Pの圧力流体の一部をパイロッ
ト流体として供給するパイロット供給流路23A、23
Bと、後述詳記する急速排出弁24A、24Bを介しパ
イロット室17A、17Bへ接続するパイロット負荷流
路25A、25Bおよび、排出流路Eへ接続するパイロ
ット排出流路26A、26Bを有し、非通電ではパイロ
ット供給流路23A、23Bを遮断しパイロット負荷流
路25A、25Bとパイロット排出流路26A、26B
を連通すると共に、通電ではパイロット供給流路23
A、23Bとパイロット負荷流路25A、25Bを連通
しパイロット排出流路26A、26Bを遮断するよう設
けている。
【0011】急速排出弁24A、24Bは、急速排出弁
本体21内に弁体27A、27Bを移動自在に収装し、
弁体27A、27Bはパイロット流体による作用力で図
1の上下方向へ移動して排出流路Eへ接続する急速排出
流路28A、28Bを開閉自在に設け、弁体27A、2
7Bの外周にはパイロット電磁弁22A、22B側から
パイロット室17A、17B側へのパイロット流体の流
れを許容しその逆方向への流れを阻止するリップ部材2
9A、29Bを装着している。30Aはパイロット電磁
弁22Aのパイロット負荷流路25Aが接続した主弁3
Aのパイロット室17Aと主弁3Bのパイロット室16
Bとを接続する接続流路、30Bはパイロット電磁弁2
2Bのパイロット負荷流路25Bが接続した主弁3Bの
パイロット室17Bと主弁3Aのパイロット室16Aと
を接続する接続流路で、それぞれ弁本体1に有してい
る。
【0012】次に、かかる構成の作動を説明する。図1
および図2は、2個のパイロット電磁弁22A、22B
の非通電状態を示し、各パイロット電磁弁22A、22
Bはパイロット供給流路23A、23Bを遮断しパイロ
ット負荷流路25A、25Bとパイロット排出流路26
A、26Bを連通し、2個の主弁3A、3Bはばね19
A、19B力および供給弁体5A、5B背部に作用する
供給流路Pの圧力流体による作用力で第1位置に移動し
ており、供給流路Pを遮断し負荷流路Aと排出流路Eを
連通している。
【0013】図の状態より、2個のパイロット電磁弁2
2A、22Bを通電し各パイロット電磁弁22A、22
Bが整合作動すると、各パイロット電磁弁22A、22
Bはパイロット供給流路23A、23Bとパイロット負
荷流路25A、25Bを連通しパイロット排出流路26
A、26Bを遮断し、供給流路Pの圧力流体の一部であ
るパイロット流体はパイロット供給流路23A、23B
よりパイロット負荷流路25A、25Bを流れ急速排出
弁24A、24Bのリップ部材29A、29Bを押し下
げてパイロット室17A、17Bに導入され、さらにパ
イロット室17Aより接続流路30Aを流れパイロット
室16Bに導入されると共に、パイロット室17Bより
接続流路30Bを流れパイロット室16Aに導入され
る。このとき、急速排出弁24A、24Bの弁体27
A、27Bは背部に作用するパイロット流体による作用
力で図示位置に位置して急速排出流路28A、28Bを
閉じている。2個の主弁3A、3Bは、それぞれ2個の
パイロット室17A、16Aおよび17B、16Bに導
入されその作用面71A、61Aおよび71B、61B
に作用するパイロット流体による作用力でばね19A、
19B力および供給弁体5A、5B背部に作用する供給
流路Pの圧力流体による作用力に抗して図1の下方向に
第1位置から第2位置に移動し、供給流路Pと負荷流路
Aを連通し排出流路Eを遮断する。そして、圧力流体が
供給流路Pより負荷流路Aを流れて図示しない流体アク
チュエータに導入されて作動制御され、流体アクチュエ
ータはクラッチ・ブレーキ等を駆動操作する。
【0014】2個のパイロット電磁弁22A、22Bを
通電状態から非通電にして各パイロット電磁弁22A、
22Bが整合作動すると、各パイロット電磁弁22A、
22Bはパイロット供給流路23A、23Bを遮断しパ
イロット負荷流路25A、25Bとパイロット排出流路
26A、26Bを連通し、パイロット供給流路23A、
23Bのパイロット流体は各パイロット電磁弁22A、
22Bで遮断され、急速排出弁24A、24Bの弁体2
7A、27Bは背部に作用していたパイロット流体によ
る作用力がなくなり頭部に作用するパイロット流体によ
る作用力で図1の上方向に移動して急速排出流路28
A、28Bを開き、パイロット室16B内のパイロット
流体は接続流路30Aを流れパイロット室17A内のパ
イロット流体とともにパイロット負荷流路25Aを流れ
急速排出弁24Aのリップ部材29Aでパイロット電磁
弁22A側への流れを阻止され開いた急速排出流路28
Aより急速に導出される。同様に、パイロット室16A
内のパイロット流体は接続流路30Bを流れパイロット
室17B内のパイロット流体とともに開いた急速排出流
路28Bより急速に導出される。2個の主弁3A、3B
はばね19A、19B力および供給弁体5A、5B背部
に作用する供給流路Pの圧力流体による作用力で上方向
に第2位置から図1状態の第1位置に移動し、供給流路
Pを遮断し負荷流路Aと排出流路Eを連通する。そし
て、負荷流路Aの圧力降下が短時間で行われ流体アクチ
ュエータは流体をすみやかに排出して作動制御されクラ
ッチ・ブレーキ等を駆動操作する。
【0015】次に、2個のパイロット電磁弁22A、2
2Bのうちいずれか一方がコイルの焼損等により故障し
不整合作動した場合について説明する。2個のパイロッ
ト電磁弁22A、22Bを非通電状態から通電しパイロ
ット電磁弁22Aのみが作動した場合、パイロット供給
流路23Bを流れるパイロット流体はパイロット電磁弁
22Bで遮断され、パイロット室17B、16Aにはパ
イロット流体が導入されない。またパイロット供給流路
23Aを流れるパイロット流体はパイロット負荷流路2
5Aより急速排出弁24Aを介しパイロット室17Aに
導入され、さらにパイロット室17Aより接続流路30
Aを流れパイロット室16Bに導入される。主弁3Aは
1個のパイロット室17Aに導入され作用面71Aに作
用するパイロット流体による作用力よりばね19A力お
よび供給弁体5A背部に作用する作用力の方が大きく第
1位置に移動しており、主弁3Bは1個のパイロット室
16Bに導入され作用面61Bに作用するパイロット流
体による作用力よりばね19B力および供給弁体5B背
部に作用する作用力の方が大きく第1位置に移動してお
り、各主弁3A、3Bはともに供給流路Pを遮断し負荷
流路Aを排出流路Eと連通する。
【0016】また、2個のパイロット電磁弁22A、2
2Bを通電状態から非通電にしパイロット電磁弁22A
のみが作動した場合、パイロット供給流路23Aを流れ
るパイロット流体はパイロット電磁弁22Aで遮断さ
れ、パイロット室17A、16Bにはパイロット流体が
導入されなくなる。また、パイロット室17Bにはパイ
ロット供給流路23Bを流れるパイロット流体がパイロ
ット負荷流路25Bより急速排出弁24Bを介し導入さ
れつづけ、パイロット室16Aにはパイロット室17B
に導入されたパイロット流体が接続流路30Bを流れ導
入されつづける。主弁3Aはばね19A力および供給弁
体5A背部に作用する供給流路Pの圧力流体による作用
力で1個のパイロット室16Aに導入され作用面61A
に作用するパイロット流体による作用力に抗して第2位
置から第1位置に移動し、主弁3Bはばね19B力およ
び供給弁体5B背部に作用する供給流路Pの圧力流体に
よる作用力で1個のパイロット室17Bに導入され作用
面71Bに作用するパイロット流体による作用力に抗し
て第2位置から第1位置に移動し、各主弁3A、3Bは
ともに供給流路Pを遮断し負荷流路Aを排出流路Eと連
通する。よって、負荷流路Aの圧力降下が2個のパイロ
ット電磁弁22A、22Bの整合作動時と略等しい短時
間で行われる。なお、パイロット電磁弁22Aのみが作
動した場合について説明したが、パイロット電磁弁22
Bのみが作動した場合も同様に2個の主弁3A、3Bは
ともに第1位置に移動する。
【0017】かかる作動で、いずれか一方のパイロット
電磁弁22Aもしくは22Bの故障による2個のパイロ
ット電磁弁22A、22Bの不整合作動時、主弁3Aの
1個のパイロット室17Aと主弁3Bの1個のパイロッ
ト室16Bもしくは主弁3Aの1個のパイロット室16
Aと主弁3Bの1個のパイロット室17Bにパイロット
流体が導入され、主弁3A、3Bのそれぞれ残りの1個
のパイロット室16Aと17Bもしくは17Aと16B
にはパイロット流体がパイロット電磁弁22Bもしくは
22Aで遮断されて導入されず、2個の主弁3A、3B
はともに第1位置に移動して供給流路Pを遮断し負荷流
路Aと排出流路Eを連通するため、負荷流路Aの圧力降
下を短時間で得られると共に、パイロット流体を低圧側
に導出することなくできて一部をパイロット流体とする
供給流路Pの圧力流体の浪費を確実に防止することがで
きる。また、主弁3A、3Bには2個のパイロット室1
6A、16Bと17A、17Bを直列配設しているた
め、主弁に1個のパイロット室を配設している従来の弁
に比べ、それぞれ1個のパイロット室16A、16B、
17A、17Bはパイロット流体が作用する作用面61
A、61B、71A、71Bの大きさを小さく形成でき
て、主弁3A、3Bの径方向寸法を小形に設けることが
できる。さらに、主弁3A、3Bの第1位置で負荷流路
Aの二股状に形成した一方と一方の排出流路Eを連通す
ると共に、負荷流路Aの二股状に形成した他方と他方の
排出流路Eを連通するため、負荷流路Aから排出流路E
に排出する流体の流量増大が図れ、負荷流路Aの圧力降
下をより一層短時間で得ることができる。
【0018】図3および図4は本発明の他実施例を示
し、一実施例と同一個所には同符号を付して説明を省略
し、異る個所についてのみ説明する。弁本体31には、
2個の嵌合孔2A、2Bに供給流路Pの開口個所より順
次軸方向に離して負荷流路A1と排出流路E1を開口し
て有している。弁本体31に並列配設した2個の主弁3
2A、32Bは、供給流路Pを遮断し負荷流路A1と排
出流路E1を連通する第1位置と供給流路Pと負荷流路
A1を連通し排出流路E1を遮断する第2位置とに移動
自在に設けている。そして、各主弁32A、32Bは、
供給流路Pと負荷流路A1との間に形成した弁座4A、
4Bに着座する供給弁体5A、5Bと、負荷流路A1と
排出流路E1との間に形成した弁座6A、6Bに着座し
背部に第1ピストン部材11A、11Bを設けた第1排
出弁体7A、7Bと、第2ピストン部材12A、12B
とを、ロッド部材10A、10Bへ軸方向に離して外嵌
して有している。そして、供給弁体5A、5Bと第1排
出弁体7A、7Bと第2ピストン部材12A、12Bの
軸方向位置をロッド部材10A、10Bに外嵌した複数
の筒状部材13A、13B、14A、14B、15A、
15Bにより位置決め固定して設け、ロッド部材10
A、10Bと筒状部材15A、15Bはその軸方向長さ
を一実施例のものより短く設けている。
【0019】主弁32Aの第2ピストン部材12A背部
に区画形成したパイロット室17Aには、パイロット電
磁弁22Aのパイロット負荷流路25Aを直接に接続し
て設け、パイロット室17Aと主弁32Bの第2ピスト
ン部材12B背部に区画形成したパイロット室17Bと
を接続流路33Aで接続して設けている。主弁32Aの
第1ピストン部材11A背部に区画形成したパイロット
室16Aと主弁32Bの第1ピストン部材11B背部に
区画形成したパイロット室16Bとを接続流路33Bで
接続して設け、接続流路33Bにはパイロット電磁弁2
2Bのパイロット負荷流路25Bを直接に接続して設け
ている。
【0020】次に作動を説明する。図3および図4は、
2個のパイロット電磁弁22A、22Bの非通電状態を
示し、2個の主弁32A、32Bは第1位置に移動して
おり、供給流路Pを遮断し負荷流路A1と排出流路E1
を連通している。この状態より、2個のパイロット電磁
弁22A、22Bを通電し各パイロット電磁弁22A、
22Bが整合作動すると、供給流路Pの圧力流体の一部
であるパイロット流体はパイロット負荷流路25Aを流
れパイロット室17Aに導入され、さらに接続流路33
Aを流れパイロット室17Bに導入される。また、パイ
ロット流体はパイロット負荷流路25B、接続流路33
Bを流れパイロット室16A、16Bに導入される。2
個の主弁32A、32Bは図3の下方向に第1位置から
第2位置に移動し、供給流路Pと負荷流路Aを連通し排
出流路Eを遮断する。そして、2個のパイロット電磁弁
22A、22Bを通電状態から非通電にして各パイロッ
ト電磁弁22A、22Bが整合作動すると、パイロット
室16A、16B内のパイロット流体は接続流路33
B、パイロット負荷流路25Bを流れパイロット排出流
路26Bより導出され、パイロット室17B内のパイロ
ット流体は接続流路33Aを流れパイロット室17A内
のパイロット流体とともにパイロット負荷流路25Aを
流れパイロット排出流路26Aより導出される。2個の
主弁32A、32Bは上方向に第2位置から図3状態の
第1位置に移動する。
【0021】次に、2個のパイロット電磁弁22A、2
2Bのうちいずれか一方が故障し不整合作動した場合に
ついて説明する。2個のパイロット電磁弁22A、22
Bを非通電状態から通電しパイロット電磁弁22Aのみ
が作動した場合、パイロット供給流路23Bを流れるパ
イロット流体はパイロット電磁弁22Bで遮断されパイ
ロット室16A、16Bには導入されず、パイロット室
17A、17Bにパイロット流体が導入されるだけであ
り、各主弁32A、32Bはともに第1位置に移動して
いる。また、2個のパイロット電磁弁22A、22Bを
通電状態から非通電にしパイロット電磁弁22Aのみが
作動した場合、パイロット供給流路23Aを流れるパイ
ロット流体はパイロット電磁弁22Aで遮断されパイロ
ット室17A、17Bには導入されなくなり、各主弁3
2A、32Bはともに第2位置から第1位置に移動す
る。
【0022】かかる作動で、2個のパイロット電磁弁2
2A、22Bの不整合作動時、一実施例と同様に、2個
の主弁32A、32Bが供給流路Pを遮断し負荷流路A
1と排出流路E1を連通する第1位置に移動して負荷流
路Aの圧力降下を短時間で得られると共に、パイロット
流体を低圧側に導出することなくできて一部をパイロッ
ト流体とする供給流路Pの圧力流体の浪費を確実に防止
することができる。また、一実施例と同様に、主弁に1
個のパイロット室を配設している従来の弁に比べ、主弁
32A、32Bの径方向寸法を小型に設けることができ
る。
【0023】尚、一実施例に設けた急速排出弁24A、
24Bを他実施例に設けても良く、また一実施例の急速
排出弁24A、24Bを設けないようにしても良い。さ
らにまた、一実施例の接続流路30A、30Bを他実施
例に適用したり他実施例の接続流路33A、33Bを一
実施例に適用したりしても良い。
【0024】
【発明の効果】このように本発明は、圧力流体を供給す
る供給流路と流体アクチュエータへ接続する負荷流路お
よび低圧側へ接続する排出流路を有した弁本体に、供給
流路を遮断し負荷流路と排出流路を連通する第1位置と
供給流路と負荷流路を連通し排出流路を遮断する第2位
置とに移動自在に2個の主弁を並列配設し、各主弁には
それぞれ軸方向に離してパイロット流体が導入されたり
内部のパイロット流体が導出されたりする2個のパイロ
ット室を直列配設し、各パイロット室は2個のパイロッ
ト室へのパイロット流体の導入により各主弁を第2位置
に移動すると共に、1個のパイロット室へのパイロット
流体の導入では各主弁を第1位置に移動する大きさにパ
イロット流体の作用面を形成し、供給流路の圧力流体の
一部をパイロット流体として主弁のパイロット室に導入
したり供給流路からのパイロット流体を遮断してパイロ
ット室内のパイロット流体を低圧側に導出したりする2
個のパイロット電磁弁を設け、2個のパイロット電磁弁
の一方を各主弁のそれぞれ1個のパイロット室に接続す
ると共に、他方を各主弁のそれぞれ残りの1個のパイロ
ット室に接続したことにより、2個のパイロット電磁弁
の不整合作動時、2個の主弁が供給流路を遮断し負荷流
路と排出流路を連通する第1位置に移動して負荷流路の
圧力降下を短時間で得られると共に、パイロット流体を
低圧側に導出することなくできて一部をパイロット流体
とする供給流路の圧力流体の浪費を確実に防止すること
ができる。また、主弁には2個のパイロット室を直列配
設しているため、主弁に1個のパイロット室を配設して
いる従来の弁に比べ、それぞれ1個のパイロット室はパ
イロット流体が作用する作用面の大きさを小さく形成で
きて、主弁の径方向寸法を小形に設けることができる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す複合電磁切換弁の縦断
面図である。
【図2】一実施例の回路図である。
【図3】他実施例の縦断面図である。
【図4】他実施例の回路図である。
【図5】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1、31弁本体 3A、3B、32A、32B主弁 16A、16B、17A、17Bパイロット室 22A、22Bパイロット電磁弁 61A、61B、71A、71B作用面 P供給流路 A、A1負荷流路 E、E1排出流路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力流体を供給する供給流路と流体アク
    チュエータへ接続する負荷流路および低圧側へ接続する
    排出流路を有した弁本体に、供給流路を遮断し負荷流路
    と排出流路を連通する第1位置と供給流路と負荷流路を
    連通し排出流路を遮断する第2位置とに移動自在に2個
    の主弁を並列配設し、各主弁にはそれぞれ軸方向に離し
    てパイロット流体が導入されたり内部のパイロット流体
    が導出されたりする2個のパイロット室を直列配設し、
    各パイロット室は2個のパイロット室へのパイロット流
    体の導入により各主弁を第2位置に移動すると共に、1
    個のパイロット室へのパイロット流体の導入では各主弁
    を第1位置に移動する大きさにパイロット流体の作用面
    を形成し、供給流路の圧力流体の一部をパイロット流体
    として主弁のパイロット室に導入したり供給流路からの
    パイロット流体を遮断してパイロット室内のパイロット
    流体を低圧側に導出したりする2個のパイロット電磁弁
    を設け、2個のパイロット電磁弁の一方を各主弁のそれ
    ぞれ1個のパイロット室に接続すると共に、他方を各主
    弁のそれぞれ残りの1個のパイロット室に接続したこと
    を特徴とする複合電磁切換弁。
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