JP3333567B2 - 複合電磁切換弁 - Google Patents

複合電磁切換弁

Info

Publication number
JP3333567B2
JP3333567B2 JP35921092A JP35921092A JP3333567B2 JP 3333567 B2 JP3333567 B2 JP 3333567B2 JP 35921092 A JP35921092 A JP 35921092A JP 35921092 A JP35921092 A JP 35921092A JP 3333567 B2 JP3333567 B2 JP 3333567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
pilot
valve
discharge
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35921092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06193769A (ja
Inventor
壮一 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyooki Kogyo Co Ltd filed Critical Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority to JP35921092A priority Critical patent/JP3333567B2/ja
Publication of JPH06193769A publication Critical patent/JPH06193769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3333567B2 publication Critical patent/JP3333567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、並列配設した2個の主
弁を2個のパイロット電磁弁によりパイロット操作して
供給流路と負荷流路および排出流路間の切換制御を行う
複合電磁切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合電磁切換弁として実
公昭62−29732号公報に示された図10の如きも
のがある。このものは、圧力流体を供給する供給流路P
1と流体アクチュエータ38へ接続する負荷流路A1と
低圧側へ接続する排出流路E1とを有した弁本体内に、
2個のパイロット電磁弁39A、39Bによりパイロッ
ト操作される2個の主弁40A、40Bを並列配設し、
2個のパイロット電磁弁39A、39Bの非通電時、各
主弁40A、40Bをばね41A、41B力および各主
弁40A、40Bに作用する供給流路P1の圧力流体に
よる作用力で供給流路P1を遮断し負荷流路A1と排出
流路E1を連通する第1位置に移動し、2個のパイロッ
ト電磁弁39A、39Bの通電時、供給流路P1の圧力
流体の一部をパイロット流体として各主弁40A、40
Bのパイロット室42A、42Bに導入し、各主弁40
A、40Bをパイロット室42A、42Bに導入するパ
イロット流体による作用力でばね41A、41B力およ
び各主弁40A、40Bに作用する供給流路P1の圧力
流体による作用力に抗して供給流路P1と負荷流路A1
を連通して排出流路E1を遮断する第2位置に移動して
設けている。
【0003】そして、いずれか一方のパイロット電磁弁
39Aもしくは39Bの故障による2個のパイロット電
磁弁39A、39Bの不整合作動時、パイロット流体が
導入される一方の主弁40Aもしくは40Bのパイロッ
ト室42Aもしくは42Bのパイロット流体を、連通路
43を流して他方の主弁40Bもしくは40Aのパイロ
ット室42Bもしくは42Aのパイロット流体を低圧側
に導出するパイロット電磁弁39Bもしくは39Aより
低圧側に導出し、2個の主弁40A、40Bをともに供
給流路P1を遮断し負荷流路A1と排出流路E1を連通
する第1位置に移動して、負荷流路A1の圧力降下を短
時間で得られるよう設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる構成
では、2個のパイロット電磁弁39A、39Bの不整合
作動時、一方の主弁40Aもしくは40Bのパイロット
室42Aもしくは42Bに導入されるパイロット流体
を、他方の主弁40Bもしくは40Aをパイロット操作
するパイロット電磁弁39Bもしくは39Aより低圧側
に導出するため、一部をパイロット流体とする供給流路
P1の圧力流体が浪費されてしまう問題点があった。本
発明は、かかる問題点を解決するもので、2個のパイロ
ット電磁弁の不整合作動時、2個の主弁がともに供給流
路を遮断し負荷流路と排出流路を連通する第1位置に移
動すると共に、パイロット流体を低圧側に導出すること
なくして一部をパイロット流体とする供給流路の圧力流
体の浪費を確実に防止し得るようにした複合電磁切換弁
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、圧力
流体を供給する供給流路とこの供給流路より順次軸方向
に離して流体アクチュエータへ接続する負荷流路と低圧
側へ接続する排出流路とを弁本体に有し、供給流路と負
荷流路とを第1接続孔で接続すると共に、負荷流路と排
出流路とを第2接続孔で接続して設け、弁本体の供給流
路内に移動自在に設けて第1接続孔を開閉する供給弁体
と弁本体の排出流路内に移動自在に設けて第2接続孔を
開閉する排出弁体とを連結してそれぞれ備えた2個の主
弁を弁本体内に並列配設し、各主弁は供給弁体で第1接
続孔を閉じて供給流路を遮断し排出弁体で第2接続孔を
開いて負荷流路と排出流路を連通する第1位置と、供給
弁体で第1接続孔を開いて供給流路と負荷流路を連通し
排出弁体で第2接続孔を閉じて排出流路を遮断する第2
位置とに移動自在に設け、各主弁の排出弁体にはそれぞ
れ径方向に離した2個の作用面を有するピストン部材を
備え、各主弁のピストン部材背部には各作用面により区
画形成したそれぞれ2個のパイロット室を径方向に離し
て並列配設し、供給流路の圧力流体の一部をパイロット
流体として主弁のパイロット室に導入したり供給流路か
らのパイロット流体を遮断してパイロット室内のパイロ
ット流体を低圧側に導出したりする2個のパイロット電
磁弁を設け、2個のパイロット電磁弁の一方を各主弁の
それぞれ1個のパイロット室に接続すると共に、他方を
各主弁のそれぞれ残りの1個のパイロット室に接続し、
パイロット室に導入したパイロット流体が作用する主弁
のピストン部材の各作用面は、2個のパイロット室への
パイロット流体の導入により各主弁を第2位置に移動す
ると共に、1個のパイロット室へのパイロット流体の導
入では各主弁を第1位置に移動する大きさに形成して成
る。
【0006】
【作用】かかる本発明の構成において、2個のパイロッ
ト電磁弁の整合作動時、2個のパイロット電磁弁により
2個の主弁のそれぞれ全てのパイロット室内のパイロッ
ト流体を低圧側に導出すると、各主弁は第1位置に移動
して供給弁体が第1接続孔を閉じて供給流路を遮断し排
出弁体が第2接続孔を開いて負荷流路と排出流路を連通
する。また、2個のパイロット電磁弁により2個の主弁
のそれぞれ全てのパイロット室にパイロット流体を導入
すると、パイロット室に導入したパイロット流体がそれ
ぞれ全ての作用面に作用し、各主弁は第2位置に移動し
て供給弁体が第1接続孔を開いて供給流路と負荷流路を
連通し排出弁体が第2接続孔を閉じて排出流路を遮断す
る。そして、第1位置に移動している各主弁を第2位置
に移動させる場合のいずれか一方のパイロット電磁弁の
故障による2個のパイロット電磁弁の不整合作動時、一
方のパイロット電磁弁により2個の主弁のそれぞれ1個
のパイロット室にパイロット流体を導入すると共に、他
方のパイロット電磁弁が供給流路からのパイロット流体
を遮断して2個の主弁のそれぞれ残りの1個のパイロッ
ト室にはパイロット流体が導入されず、各主弁はともに
第1位置に移動したままであり、供給流路を遮断し負荷
流路と排出流路を連通する。また、第2位置に移動して
いる各主弁を第1位置に移動させる場合のいずれか一方
のパイロット電磁弁の故障による2個のパイロット電磁
弁の不整合作動時、前述の不整合作動時と同様に2個の
主弁のそれぞれ1個のパイロット室にパイロット流体を
導入し、各主弁はともに第1位置に移動して、供給流路
を遮断し負荷流路と排出流路を連通する。このため、2
個のパイロット電磁弁の不整合作動時、2個の主弁がと
もに供給流路を遮断し負荷流路と排出流路を連通する第
1位置に移動できると共に、パイロット流体を低圧側に
導出することなくできて一部をパイロット流体とする供
給流路の圧力流体の浪費を確実に防止することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1ないし図6において、1は樹脂性の弁本体
で、圧力流体を供給する供給流路Pとこの供給流路Pよ
り順次軸方向に離して流体アクチュエータへ接続する負
荷流路Aと低圧側へ接続する排出流路Eとを有し、供給
流路Pと負荷流路Aとを接続する第1接続孔2A、2B
を2個平行に形成していると共に、負荷流路Aと排出流
路Eとを接続する第2接続孔3A、4A、3B、4B
を、図5に詳細に示す如く、2個を径方向に離して並列
配設して1組とし、このものを2組平行に形成してい
る。図2に詳細に示す如く、4、5は図示しないボルト
部材で本体1の両側面に固着した金属性の蓋部材で、本
体1の各流路P、A、Eを密閉形成している。そして、
蓋部材5には排出流路Eを開口して設け、この開口側端
部に消音器等を接続するためのねじ部を形成している。
6は弁本体1の供給流路Pの開口側端部に図示しないボ
ルト部材で固着した金属性の継手部材で、圧力流体の供
給源からの配管を着脱自在に接続するためのねじ部を内
周面に形成している。7は弁本体1の負荷流路Aの開口
側端部に図示しないボルト部材で固着した金属性の継手
部材で、流体アクチュエータへの配管を着脱自在に接続
するためのねじ部を内周面に形成している。
【0008】8A、8Bは第1接続孔2A、2Bを開閉
する2個の供給弁体で、供給流路Pの第1接続孔2A、
2Bが開口する周囲に形成した弁座9A、9Bに着離す
るよう供給流路P内に移動自在に設けている。10A、
10Bは2個で1組の第2接続孔3A、4Aおよび3
B、4Bをそれぞれ1個で開閉する2個の排出弁体で、
図4に詳細に示す如く、楕円形状に設け、排出流路Eの
第2接続孔3A、4Aおよび3B、4Bが開口する周囲
に形成した弁座11A、11Bに着離するよう排出流路
E内に移動自在に設けている。12Aはロッド部材で、
第1接続孔2Aおよび第2接続孔3Aと4Aとの間に第
1接続孔2Aと同芯に位置した挿通孔13Aを移動自在
に遊嵌して挿通し、その一端を弁本体1に有した支持部
材14Aで軸支している。また、ロッド部材12Bはロ
ッド部材12Aと同様に第1接続孔2Bおよび挿通孔1
3Bを移動自在に遊嵌して挿通し、その一端を支持部材
14Bで軸支している。
【0009】15A、15Bは弁本体1内に並列配設し
た2個の主弁で、供給弁体8A、8Bと排出弁体10
A、10Bとをロッド部材12A、12Bに外嵌して連
結し、供給弁体8A、8Bと排出弁体10A、10Bの
軸方向位置を、ロッド部材12A、12Bに外嵌して第
1接続孔2A、2Bを遊嵌すると共に挿通孔13A、1
3Bを気密に摺動する筒状部材16A、16Bにより位
置決め固定して設けている。そして、各主弁15A、1
5Bは、供給弁体8A、8Bで第1接続孔2A、2Bを
閉じて供給流路Pを遮断し排出弁体10A、10Bで第
2接続孔3A、4A、3B、4Bを開いて負荷流路Aと
排出流路Eを連通する第1位置と、供給弁体8A、8B
で第1接続孔2A、2Bを開いて供給流路Pと負荷流路
Aを連通し排出弁体10A、10Bで第2接続孔3A、
4A、3B、4Bを閉じて排出流路Eを遮断する第2位
置とに移動自在に設けている。
【0010】17A、17Bは各主弁15A、15Bの
排出弁体10A、10Bに備えたピストン部材で、排出
弁体10A、10Bを囲繞する楕円形状の本体部上に突
出して径方向に離した2個のピストン部を有し、このピ
ストン部端面を径方向に離した2個の作用面18A、1
9A、18B、…としている。図3に詳細に示す如く、
20A、21Aは主弁15Aのピストン部材17A背部
に径方向に離して並列配設した2個のパイロット室で、
ピストン部材17Aの各ピストン部を弁本体1に有した
樹脂性の案内部材22Aに摺動自在に嵌合して2個の作
用面18A、19Aにより区画形成し、パイロット流体
が導入されたり内部のパイロット流体が導出されたりす
るよう設けている。また、主弁15Bのピストン部材1
7B背部に径方向に離して並列配設した2個のパイロッ
ト室20B、21Bも同様にピストン部材17Bの各ピ
ストン部を弁本体1に有した案内部材22Bに摺動自在
に嵌合して2個の作用面18B、…により区画形成して
いる。
【0011】主弁15Aのピストン部材17Aの2個の
作用面18A、19Aにはパイロット室20A、21A
に導入したパイロット流体を作用して設け、2個の作用
面18A、19Aは2個のパイロット室20A、21A
へのパイロット流体の導入により主弁15Aをこのパイ
ロット流体による作用力でばね23A力および供給弁体
8A背部に作用する供給流路Pの圧力流体による作用力
に抗して第2位置に移動すると共に、どちらか1個のパ
イロット室20Aもしくは21Aへのパイロット流体の
導入ではこのパイロット流体による作用力よりばね23
A力および供給弁体8A背部に作用する供給流路Pの圧
力流体による作用力の方が大きく主弁15Aを第1位置
に移動する大きさに形成している。また、主弁15Bの
ピストン部材17Bの2個の作用面18B、…も作用面
18A、19Aと同様の大きさに形成している。23B
はばね23Aと同様に設けたばねである。
【0012】24は弁本体1の上部に流路形成部材2
5、急速排出弁本体26を介し設置したパイロット電磁
弁本体で、各主弁15A、15Bをパイロット操作する
2個のパイロット電磁弁27A、27Bを有している。
各パイロット電磁弁27A、27Bは、供給流路Pの圧
力流体の一部をパイロット流体として供給するパイロッ
ト供給流路28A、28Bと、パイロット負荷流路29
A、29Bと、排出流路Eへ流路30を介して接続する
パイロット排出流路31A、31Bとを有し、非通電で
はパイロット供給流路28A、28Bを遮断しパイロッ
ト負荷流路29A、29Bとパイロット排出流路31
A、31Bを連通すると共に、通電ではパイロット供給
流路28A、28Bとパイロット負荷流路29A、29
Bを連通しパイロット排出流路31A、31Bを遮断す
るよう設けている。パイロット電磁弁27Aのパイロッ
ト負荷流路29Aは後述詳記する急速排出弁32Aを介
して流路形成部材25に形成した接続流路33Aに接続
し、接続流路33Aは主弁15Aの1個のパイロット室
20Aと主弁15Bの1個のパイロット室20Bとに接
続している。また、パイロット電磁弁27Bのパイロッ
ト負荷流路29Bは同様に急速排出弁32Bを介して接
続流路33Bに接続し、接続流路33Bは主弁15Aの
残りの1個のパイロット室21Aと主弁15Bの残りの
1個のパイロット室21Bとに接続している。
【0013】急速排出弁32A、32Bは、急速排出弁
本体26内に弁体34A、34Bを移動自在に収装し、
弁体34A、34Bはパイロット流体による作用力で図
1の上下方向へ移動して排出流路Eへ接続する急速排出
流路35A、35Bを開閉自在に設け、弁体34A、3
4Bの外周にはパイロット電磁弁27A、27Bのパイ
ロット負荷流路29A、29B側から接続流路33A、
33B側への流れを許容しその逆方向への流れを阻止す
るリップ部材36A、36Bを装着している。
【0014】次に、かかる構成の作動を説明する。図1
および図2は、2個のパイロット電磁弁27A、27B
の非通電状態を示し、各パイロット電磁弁27A、27
Bはパイロット供給流路28A、28Bを遮断しパイロ
ット負荷流路29A、29Bとパイロット排出流路31
A、31Bを連通し、2個の主弁15A、15Bはばね
23A、23B力および供給弁体8A、8B背部に作用
する供給流路Pの圧力流体による作用力で第1位置に移
動しており、供給弁体8A、8Bが弁座9A、9Bに着
座して第1接続孔2A、2Bを閉じて供給流路Pを遮断
し排出弁体10A、10Bが弁座11A、11Bより離
脱して第2接続孔3A、4A、3B、4Bを開いて負荷
流路Aと排出流路Eを連通している。
【0015】図の状態より、2個のパイロット電磁弁2
7A、27Bを通電し各パイロット電磁弁27A、27
Bが整合作動すると、各パイロット電磁弁27A、27
Bはパイロット供給流路28A、28Bとパイロット負
荷流路29A、29Bを連通しパイロット排出流路31
A、31Bを遮断し、供給流路Pの圧力流体の一部であ
るパイロット流体はパイロット供給流路28A、28B
よりパイロット負荷流路29A、29Bを流れ急速排出
弁32A、32Bのリップ部材36A、36Bを押し下
げて接続流路33A、33Bを流れ、接続流路33Aを
流れたパイロット流体は主弁15Aのパイロット室20
Aと主弁15Bのパイロット室20Bに導入され、接続
流路33Bを流れたパイロット流体は主弁15Aのパイ
ロット室21Aと主弁15Bのパイロット室21Bに導
入される。このとき、急速排出弁32A、32Bの弁体
34A、34Bは背部に作用するパイロット流体による
作用力で図示位置に位置して急速排出流路35A、35
Bを閉じている。2個の主弁15A、15Bは、それぞ
れ2個のパイロット室20A、21Aおよび20B、2
1Bに導入されて各作用面18A、19Aおよび18
B、…に作用するパイロット流体による作用力でばね2
3A、23B力および供給弁体8A、8B背部に作用す
る供給流路Pの圧力流体による作用力に抗して図1の下
方向に第1位置から第2位置に移動し、供給弁体8A、
8Bが弁座9A、9Bより離脱して第1接続孔2A、2
Bを開いて供給流路Pと負荷流路Aを連通し排出弁体1
0A、10Bが弁座11A、11Bに着座して第2接続
孔3A、4A、3B、4Bを閉じて排出流路Eを遮断す
る。そして、圧力流体が供給流路Pより負荷流路Aを流
れて図示しない流体アクチュエータに導入されて作動制
御され、流体アクチュエータはクラッチ・ブレーキ等を
駆動操作する。
【0016】2個のパイロット電磁弁27A、27Bを
通電状態から非通電にして各パイロット電磁弁27A、
27Bが整合作動すると、各パイロット電磁弁27A、
27Bはパイロット供給流路28A、28Bを遮断しパ
イロット負荷流路29A、29Bとパイロット排出流路
31A、31Bを連通し、パイロット供給流路28A、
28Bのパイロット流体は各パイロット電磁弁27A、
27Bで遮断され、急速排出弁32A、32Bの弁体3
4A、34Bは背部に使用していたパイロット流体によ
る作用力がなくなり頭部に作用するパイロット流体によ
る作用力で図1の上方向に移動して急速排出流路35
A、35Bを開き、パイロット室20A、20B内のパ
イロット流体は接続流路33Aを流れ急速排出弁32A
のリップ部材36Aでパイロット負荷流路29A側への
流れを阻止され、開いた急速排出流路35Aより急速に
導出される。同様に、パイロット室21A、21B内の
パイロット流体は接続流路33Bを流れ開いた急速排出
流路35Bより急速に導出される。2個の主弁15A、
15Bは各作用面18A、19A、18B、…に作用す
るパイロット流体による作用力がなくなりばね23A、
23Bおよび供給弁体8A、8B背部に作用する供給流
路Pの圧力流体による作用力で上方向に第2位置から図
1状態の第1位置に移動し、供給流路Pを遮断し負荷流
路Aと排出流路Eを連通する。そして、負荷流路Aの圧
力降下が短時間で行われ流体アクチュエータは流体をす
みやかに排出して作動制御されクラッチ・ブレーキ等を
駆動操作する。
【0017】次に、2個のパイロット電磁弁22A、2
2Bのうちいずれか一方がコイルの焼損等により故障し
不整合作動した場合について説明する。2個の主弁15
A、15Bが第1位置に移動している2個のパイロット
電磁弁27A、27Bの非通電状態から通電しパイロッ
ト電磁弁27Aのみが作動した場合、パイロット供給流
路28Bを流れるパイロット流体はパイロット電磁弁2
7Bで遮断され、各主弁15A、15Bのそれぞれ1個
のパイロット室21A、21Bにはパイロット流体が導
入されない。また、パイロット供給流路28Aを流れる
パイロット流体はパイロット負荷流路29Aより急速排
出弁32Aを介し接続流路33Aを流れ各主弁15A、
15Bのそれぞれ残りの1個のパイロット室20A、2
0Bに導入される。2個の主弁15A、15Bはそれぞ
れ1個のパイロット室20A、20Bに導入されて作用
面18A、18Bに作用するパイロット流体による作用
力よりばね23A、23B力および供給弁体8A、8B
背部に作用する供給流路Pの圧力流体による作用力の方
が大きくともに第1位置に移動したままであり、供給流
路Pを遮断し負荷流路Aを排出流路Eと連通する。
【0018】また、2個の主弁15A、15Bが第2位
置に移動している2個のパイロット電磁弁27A、27
Bの通電状態から非通電にしパイロット電磁弁27Aの
みが作動した場合、パイロット供給流路28Aを流れる
パイロット流体はパイロット電磁弁27Aで遮断され、
各主弁15A、15Bのそれぞれ1個のパイロット室2
0A、20Bにはパイロット流体が導入されなくなる。
また、各主弁15A、15Bのそれぞれ残りの1個のパ
イロット室21A、21Bにはパイロット供給流路28
Bのパイロット流体がパイロット負荷流路29Bより急
速排出弁32Bを介し接続流路33Bを流れ導入されつ
づける。2個の主弁15A、15Bはばね23A、23
B力および供給弁体8A、8B背部に作用する供給流路
Pの圧力流体による作用力でそれぞれ1個のパイロット
室21A、21Bに導入されて作用面19A、…に作用
するパイロット流体による作用力に抗してともに第2位
置から第1位置に移動し、供給流路Pを遮断し負荷流路
Aを排出流路Eと連通する。よって、負荷流路Aの圧力
降下が2個のパイロット電磁弁27A、27Bの整合作
動時と略等しい短時間で行われる。尚、パイロット電磁
弁27Aのみが作動した場合について説明したが、パイ
ロット電磁弁27Bのみが作動した場合も同様に2個の
主弁15A、15Bはともに第1位置に移動する。
【0019】かかる作動で、いずれか一方のパイロット
電磁弁27Aもしくは27Bの故障による2個のパイロ
ット電磁弁27A、27Bの不整合作動時、2個の主弁
15A、15Bのそれぞれ1個のパイロット室20A、
20Bもしくは21A、21Bにパイロット流体が導入
され、それぞれ残りの1個のパイロット室21A、21
Bもしくは20A、20Bにはパイロット流体がパイロ
ット電磁弁27Bもしくは27Aで遮断されて導入され
ず、2個の主弁15A、15Bはともに第1位置に移動
して供給弁体8A、8Bが第1接続孔2A、2Bを閉じ
て供給流路Pを遮断し排出弁体10A、10Bが第2接
続孔3A、4A、3B、4Bを開いて負荷流路Aと排出
流路Eを連通するため、負荷流路Aの圧力降下を短時間
で得られると共に、パイロット流体を低圧側に導出する
ことなくできて一部をパイロット流体とする供給流路P
の圧力流体の浪費を確実に防止することができる。ま
た、主弁15A(主弁15Bも同様なので説明を省略す
る)は径方向に離して並列配設した2個のパイロット室
20Aと21Aを区画形成する径方向に離した2個の作
用面18Aと19Aを有するピストン部材17Aを径方
向に大きく設け、径方向に大きく設けたピストン部材1
7Aを備える排出弁体10Aを径方向に大きく設けるこ
とができ、径方向に大きく設けた排出弁体10Aで開閉
する第2接続孔3A、4Aは2個形成することで流体の
流通面積を大きく設けることができて流通する流体の流
量増加が図れ、主弁15Aの第1位置への移動で負荷流
路Aの圧力降下を一層短時間で良好に得ることができ
る。
【0020】図7ないし図9は本発明の他実施例を示
し、一実施例と同一個所には同符号を付して説明を省略
し、異る個所についてのみ説明する。負荷流路Aと排出
流路Eとを接続する第2接続孔37A、37Bは、排出
弁体10A、10Bより若干小さい楕円形状に設け、2
個平行に形成している。そして、2個の第2接続孔37
A、37Bには、各主弁15A、15Bのロッド部材1
2A、12B、筒状部材16A、16Bをそれぞれ遊嵌
して連通している。主弁15Aの1個のパイロット室2
0Aと主弁15Bの1個のパイロット室20Bとに接続
した接続流路33Aには、パイロット電磁弁27Aのパ
イロット負荷流路29Aを直接に接続して設けている。
また、同様に各主弁15A、15Bのそれぞれ残りの1
個のパイロット室に接続した接続流路33Bには、パイ
ロット電磁弁27Bのパイロット負荷流路29Bを直接
に接続して設けている。
【0021】作動は、各主弁15A、15Bのパイロッ
ト室20A、20B、…にパイロット流体がパイロット
負荷流路29A、29B、接続流路33A、33Bを流
れて導入されたり、パイロット室20A、20B、…内
のパイロット流体が接続流路33A、33B、パイロッ
ト負荷流路29A、29Bを流れてパイロット排出流路
31A、31Bより導出されたりして、各パイロット電
磁弁27A、27Bの整合作動時、不整合作動時ともに
一実施例と同様の作動が得られる。そして、各主弁15
A、15Bの第1位置への移動では、負荷流路Aの流体
が楕円形状の接続孔37A、37Bを流れ排出流路Eよ
り排出される。
【0022】かかる作動で、2個のパイロット電磁弁2
7A、27Bの不整合作動時、一実施例と同様に、2個
の主弁15A、15Bがともに供給流路Pを遮断し負荷
流路Aと排出流路Eを連通する第1位置に移動できて負
荷流路Aの圧力降下を短時間で得られると共に、パイロ
ット流体を低圧側に導出することなくできて一部をパイ
ロット流体とする供給流路Pの圧力流体の浪費を確実に
防止することができる。また、主弁15A(主弁15B
も同様なので説明を省略する)は径方向に離して並列配
設した2個のパイロット室20A、…を区画形成する径
方向に離した2個の作用面18A、…を有するピストン
部材17Aを径方向に大きく設け、この径方向に大きく
設けたピストン部材17Aを備える排出弁体10Aを径
方向に大きく設けることができ、径方向に大きく設けた
排出弁体10Aで開閉する第2接続孔37Aは楕円形状
で径方向に大きくして流体の流通面積を大きく設けるこ
とができて流通する流体の流量増加が図れ、主弁15A
の第1位置への移動で負荷流路Aの圧力降下を一層短時
間で良好に得ることができる。
【0023】尚、一実施例に設けた急速排出弁32A、
32Bを他実施例に設けても良く、また一実施例の急速
排出弁32A、32Bを設けないようにしても良い。さ
らにまた、一実施例の第2接続孔3A、4A、3B、4
Bを他実施例に適用したり他実施例の第2接続孔37
A、37Bを一実施例に適用したりしても良い。
【0024】
【発明の効果】このように本発明は、圧力流体を供給す
る供給流路とこの供給流路より順次軸方向に離して流体
アクチュエータへ接続する負荷流路と低圧側へ接続する
排出流路とを弁本体に有し、供給流路と負荷流路とを第
1接続孔で接続すると共に、負荷流路と排出流路とを第
2接続孔で接続して設け、弁本体の供給流路内に移動自
在に設けて第1接続孔を開閉する供給弁体と弁本体の排
出流路内に移動自在に設けて第2接続孔を開閉する排出
弁体とを連結してそれぞれ備えた2個の主弁を弁本体内
に並列配設し、各主弁は供給弁体で第1接続孔を閉じて
供給流路を遮断し排出弁体で第2接続孔を開いて負荷流
路と排出流路を連通する第1位置と、供給弁体で第1接
続孔を開いて供給流路と負荷流路を連通し排出弁体で第
2接続孔を閉じて排出流路を遮断する第2位置とに移動
自在に設け、各主弁の排出弁体にはそれぞれ径方向に離
した2個の作用面を有するピストン部材を備え、各主弁
のピストン部材背部には各作用面により区画形成したそ
れぞれ2個のパイロット室を径方向に離して並列配設
し、供給流路の圧力流体の一部をパイロット流体として
主弁のパイロット室に導入したり供給流路からのパイロ
ット流体を遮断してパイロット室内のパイロット流体を
低圧側に導出したりする2個のパイロット電磁弁を設
け、2個のパイロット電磁弁の一方を各主弁のそれぞれ
1個のパイロット室に接続すると共に、他方を各主弁の
それぞれ残りの1個のパイロット室に接続し、パイロッ
ト室に導入したパイロット流体が作用する主弁のピスト
ン部材の各作用面は、2個のパイロット室へのパイロッ
ト流体の導入により各主弁を第2位置に移動すると共
に、1個のパイロット室へのパイロット流体の導入では
各主弁を第1位置に移動する大きさに形成したことによ
り、2個のパイロット電磁弁の不整合作動時、2個の主
弁がともに供給流路を遮断し負荷流路と排出流路を連通
する第1位置に移動できて負荷流路の圧力降下を短時間
で得られると共に、パイロット流体を低圧側に導出する
ことなくできて一部をパイロット流体とする供給流路の
圧力流体の浪費を確実に防止することができる。また、
各主弁はそれぞれ径方向に離して並列配設した2個のパ
イロット室を区画形成する径方向に離した2個の作用面
を有するピストン部材を径方向に大きく設け、径方向に
大きく設けたピストン部材を備える排出弁体を径方向に
大きく設けることができ、径方向に大きく設けた排出弁
体で開閉する第2接続孔は流体の流通面積を大きく設け
ることができて流通する流体の流量増加が図れ、各主弁
の第1位置への移動で負荷流路の圧力降下を一層短時間
で良好に得ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す複合電磁切換弁の縦断
面図である。
【図2】図1の線B−Bに沿った断面図である。
【図3】図1の線C−Cに沿った断面図である。
【図4】図1の線D−Dに沿った断面図である。
【図5】図1の線F−Fに沿った断面図である。
【図6】一実施例の回路図である。
【図7】他実施例の縦断面図である。
【図8】図7の線G−Gに沿った断面図である。
【図9】他実施例の回路図である。
【図10】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1弁本体 2A、2B第1接続孔 3A、3B、4A、4B、37A、37B第2接続孔 8A、8B供給弁体 10A、10B、排出弁体 15A、15B主弁 17A、17Bピストン部材 18A、18B、19A作用面 20A、20B、21A、21Bパイロット室 27A、27Bパイロット電磁弁 P供給流路 A負荷流路 E排出流路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力流体を供給する供給流路とこの供給
    流路より順次軸方向に離して流体アクチュエータへ接続
    する負荷流路と低圧側へ接続する排出流路とを弁本体に
    有し、供給流路と負荷流路とを第1接続孔で接続すると
    共に、負荷流路と排出流路とを第2接続孔で接続して設
    け、弁本体の供給流路内に移動自在に設けて第1接続孔
    を開閉する供給弁体と弁本体の排出流路内に移動自在に
    設けて第2接続孔を開閉する排出弁体とを連結してそれ
    ぞれ備えた2個の主弁を弁本体内に並列配設し、各主弁
    は供給弁体で第1接続孔を閉じて供給流路を遮断し排出
    弁体で第2接続孔を開いて負荷流路と排出流路を連通す
    る第1位置と、供給弁体で第1接続孔を開いて供給流路
    と負荷流路を連通し排出弁体で第2接続孔を閉じて排出
    流路を遮断する第2位置とに移動自在に設け、各主弁の
    排出弁体にはそれぞれ径方向に離した2個の作用面を有
    するピストン部材を備え、各主弁のピストン部材背部に
    は各作用面により区画形成したそれぞれ2個のパイロッ
    ト室を径方向に離して並列配設し、供給流路の圧力流体
    の一部をパイロット流体として主弁のパイロット室に導
    入したり供給流路からのパイロット流体を遮断してパイ
    ロット室内のパイロット流体を低圧側に導出したりする
    2個のパイロット電磁弁を設け、2個のパイロット電磁
    弁の一方を各主弁のそれぞれ1個のパイロット室に接続
    すると共に、他方を各主弁のそれぞれ残りの1個のパイ
    ロット室に接続し、パイロット室に導入したパイロット
    流体が作用する主弁のピストン部材の各作用面は、2個
    のパイロット室へのパイロット流体の導入により各主弁
    を第2位置に移動すると共に、1個のパイロット室への
    パイロット流体の導入では各主弁を第1位置に移動する
    大きさに形成したことを特徴とする複合電磁切換弁。
  2. 【請求項2】 各主弁に対し負荷流路と排出流路とを接
    続する第2接続孔をそれぞれ2個径方向に離して並列配
    設し、この2個の第2接続孔を各主弁にそれぞれ備えた
    1個の排出弁体で開閉して設けたことを特徴とする請求
    項1に記載した複合電磁切換弁。
JP35921092A 1992-12-25 1992-12-25 複合電磁切換弁 Expired - Fee Related JP3333567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35921092A JP3333567B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複合電磁切換弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35921092A JP3333567B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複合電磁切換弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06193769A JPH06193769A (ja) 1994-07-15
JP3333567B2 true JP3333567B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=18463326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35921092A Expired - Fee Related JP3333567B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複合電磁切換弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3333567B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06193769A (ja) 1994-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1429035B1 (en) Switchable fluid control valve system
US20020029812A1 (en) Bi- directional pilot type electromagnetic valves
JPH0461991B2 (ja)
EP0869418B1 (en) Pressure regulating valve mounted in base-mounted transfer valve
US6026856A (en) Three-port solenoid valve using a valve body for a five-port solenoid valve
JPH074559A (ja) アクチュエータ付きバルブ
EP0840047B1 (en) Pressure controlling valve to be attached to a base-mounted change valve
EP0822361B1 (en) Pressure-control valve mounted on a base-mount selector valve
JPH01266302A (ja) 制御弁
US5975139A (en) Servo control valve for a hydraulically-actuated device
US5964244A (en) Pilot-operated directional control valve
JPH06100289B2 (ja) パイロツト弁
JP3333567B2 (ja) 複合電磁切換弁
JP2008014492A (ja) カートリッジ弁組立体
JP3333566B2 (ja) 複合電磁切換弁
EP2689142B1 (en) Valve
JP2001050406A (ja) マルチウェイバルブ
US7007713B2 (en) Pressure control apparatus
JPS6123985Y2 (ja)
JPS6021590Y2 (ja) パイロット操作型方向切換弁
US20230417341A1 (en) Valve system
JPH09196206A (ja) 複合電磁切換弁
US6799598B2 (en) Solenoid valve circuit for automatic transmission
JPH07190240A (ja) 複合電磁切換弁
JP2004069045A (ja) 電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees