JP3332762B2 - X線マスク構造体、及び該x線マスク構造体を用いたx線露光装置と該x線マスク構造体を用いて作製された半導体デバイス - Google Patents
X線マスク構造体、及び該x線マスク構造体を用いたx線露光装置と該x線マスク構造体を用いて作製された半導体デバイスInfo
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Description
体、及び該X線マスク構造体を用いたX線露光装置と、
該X線マスク構造体を用いて作製された半導体デバイス
に関する。
ハに転写しウエハに極微細な線幅を有するDRAM等の
半導体素子を作成するとき、高集積度のデバイスを作成
するために近年ますます、線幅は細くなり、256MD
RAMでは、0.25μm、1GDRAMでは、0.1
8μmの線幅が要求されている。そのためには、総合重
ね合せ精度は、256MDRAMでは、80nm、1G
DRAMでは、60nmを要求されている。また、現在
露光光として、i線やKrFレーザー等を用いている
が、回折による解像度の劣化を避けるため、より波長の
短いX線を用いたステップ&リピートによるブロキシミ
ティ露光装置が提案されている。以下、このようなX線
露光に使われるX線マスク構造体の従来技術について説
明する。
体は通常図12に示したような構成をしている。X線吸
収体1とそれを支持する支持膜2、支持膜2を保持する
保持枠(Siウエハ基板)3、保持枠3を補強する補強
体4からなり、保持枠3と補強体4の接合には接着剤
(図示しない)や陽極接合等を用いて全面もしくは複数
点で接着されている。
実験、評価が進むにしたがいX線マスクパターン上への
超微細なゴミによる転写パターンへの影響が懸念されて
いる。図13は、このX線マスクパターンへのゴミ付着
を防ぐために薄膜12c(防塵膜)を備えることが知ら
れている。特開昭63−72119(日立)は支持膜2
面上に接着により枠体6を介して装着した防塵膜12c
を備えている。
化に伴い、集積回路のパターン線幅を縮小され、半導体
製造方法にも一層の高性能化が要求されてきている。こ
のため、焼き付け装置として露光波長にX線領域(2〜
150オングストローム)の光を利用した方法が開発さ
れている。このX線露光装置に用いるX線マスク構造体
は通常、図14に示したような構成をしていた。X線吸
収体1と吸収体1を支持する支持膜2、支持膜2を保持
する保持枠4からなり、保持枠4を補強する補強体が形
成されている場合もある。
X線マスク構造体の構成では、防塵対策すなわち、X線
吸収体マスクパターン面へのゴミの付着は防げなかっ
た。また、公知である被転写体と向かい合う側のマスク
面に薄膜(防塵膜)を装着した場合、露光ギャップが取
れず露光時には取り外す必要があり、取り外した後のゴ
ミの付着は防げなかった。X線マスク構造体は支持膜が
破壊されやすく面にゴミが付着した場合、洗浄方法がな
かった。さらにX線吸収体パターンの検査はEB、光等
で行う検査時には薄膜(防塵膜)は容易に取り外すこと
のできるものである必要がある。
常用いられているが、X線露光では有機物のゴミは影響
を与えないとして防塵膜は考慮されていなかったが、X
線露光で形成するパターンが微細になるにつれ、有機物
のゴミの露光量の分布に与える影響から無視することが
できなくなってきた。ゴミに対する別の対策として洗浄
が上げられるが、X線マスクにおいては、吸収体が高ア
スペクトであることから洗浄は非常に難しく、洗浄では
取りきれないゴミも発生した。また、支持膜が薄膜であ
るため、強度が弱く、洗浄の回数を減少させる必要性も
出てきた。さらに、ゴミの検査を行うにはEB等が用い
られる可能性も高いが、使用中に頻繁に行われるゴミの
検査には光が用いられる。しかし、高アスペクトのパタ
ーンとゴミを判別するのは非常に高度な技術を要する。
その上、線幅が微細になるにつれ、被転写体のパターン
形成に用いられるレジストには化学増幅型のレジストが
用いられるようになってきたが、レジストの種類によっ
ては露光中に分解生成物を発生させるものがあり、マス
クへの付着が生じ、長期的な経時変化の要因の1つにな
っていた。
ようにペリクル膜付きのX線露光用マスクが述べられて
いる。このペリクルによりX線マスク上のパターンに対
する防塵対策がなされている。しかし近年、露光時のマ
スクとウエハのギャップが狭くなる傾向にあり、マスク
とウエハの衝突防止あるいは衝突予知に関してはなんら
考慮されてはいなかった。
の問題点を解決し、被露光ウエハと向かい合う側のマス
ク面に露光時に装着でき、また交換が容易な薄膜(防塵
膜)を装着できるX線マスク構造体を提供することであ
る。さらに本発明の上述の従来例の欠点を鑑み、マス
ク、ウエハの衝突防止、あるいは衝突予知をすることで
露光時の事故を未然に防ぐことが可能なX線マスク構造
体を提供することを目的とする。
によって達成される。X線吸収体と、該X線吸収体を支
持する支持膜と、該支持膜を保持する保持枠とからなる
プロキシミティ露光用X線マスク構造体において、被転
写体と向かい合う側の支持膜のマスク面にX線吸収体の
膜厚より厚いスペーサを形成し、薄膜が前記スペーサに
接し、かつ薄膜が補強体に固定されていることを特徴と
するX線マスク構造体により、薄膜が取り付けられた状
態で露光ができ、またX線吸収体付近へのゴミの付着を
防止できる。
る支持膜と、該支持膜を保持する保持枠とを有するマス
ク構造体において、保持枠の外周縁部が被転写体側へ向
かって反っており、薄膜が該外周縁部に被転写体側から
接して、該薄膜の外周縁が補強体に固定されていること
を特徴とするX線マスク構造体により、スペーサを使わ
ずに、薄膜が取り付けられた状態で露光ができ、またX
線吸収体付近へのゴミの付着を防止できる。すなわち、
本発明は、被転写体と向かい合う側のマスクパターン面
に直接ゴミの付着がなく、また交換可能なペリクルを備
えたX線マスク構造体が実現される。
持する支持膜、該支持膜を保持する保持枠からなるX線
マスク構造体において、前記支持膜の少なくとも一方の
側に薄膜(以下、ペリクルという)が存在し、このペリ
クルの少なくとも一方の面に、ペリクルとウエハとの間
隔を検出するためのパターン、あるいはペリクルの変動
を検出するパターンが形成されている。ここで、ウエハ
との間隔検出用のマーク、あるいはペリクルの変位を検
出するマーク(以下、測定マークという)はペリクル上
に形成されているので、その測定マークの構成材料は支
持膜上に測定マークを配置するときとは異なり、測定マ
ークを配置したことによる支持膜の歪み、あるいは測定
マークを構成するためのプロセス等の影響を考えずに広
範囲の中から構成材料の選択をすることが可能である。
このペリクル上に形成された測定マークを用いてペリク
ルとウエハの間隔を検出、あるいはペリクル単体の挙動
を検出し、接触による支持膜の破壊を未然に防ぐことを
可能としている。さらに、ペリクル上に形成された測定
マークのみから検出される信号を用いてペリクルの挙動
を測定すれば、ウエハのプロセス依存による測定エラー
の影響を受けずに測定することが可能となる。
いたX線露光により被転写体にX線吸収体パターンを転
写することを特徴とするX線露光装置により、高精度な
焼き付けの量産が可能となる。また、本発明のX線構造
体を用いたX線露光により加工基板上にX線吸収体パタ
ーンを転写し、これを加工、形成することにより、高性
能半導体デバイスの量産が可能となる。
げて本発明を詳細に説明する。図1において、まず、X
線吸収体1を支持する支持膜2はX線を充分に透過し、
かつセルフスタンドする必要があるので、1〜10μm
の範囲内の厚さとされることが好ましく、例えば、S
i,SiO2 ,SiN,SiC、SiCN、BN、Al
N,C等の無機膜、これらの単独または複合膜等の公知
の材料から構成される。次に、X線吸収体1としては、
X線を充分に吸収し、かつ被加工性がよいことが必要と
なるが、0.2〜1.0μmの範囲内の厚さとされるこ
とが好ましく、例えば、Au,W,Ta,Pt等の重金
属、さらにはこれらの化合物にて構成される。また、X
線支持膜2を保持するための保持枠3は、シリコンウェ
ハー等によって構成される。保持枠3には、保持枠を補
強する補強体4が付設されていてもよく、補強体4は、
パイレックスガラスや石英ガラス等のガラスやSiやセ
ラミックスからなる。中でもヤング率50GPa以上、
線膨張率が1×10-5K-1以下のものが好ましい。
側スペーサに接触するように薄膜7(ペリクル)が形成
される。この薄膜は露光X線の強度を下げることを防ぐ
ため、0.1〜5μmの範囲内の厚さとされることが好
ましく、0.1〜1μmの厚さとされることがより好ま
しい。Si,SiO2 ,SiN,SiC,SiCN,B
N,AlN,C等の無機膜、ポリイミド、ポリエステ
ル、ポリフェニレンサルファイト、ポリプロピレン、セ
ルロース(ニトロセルロース、酢酸セルロース)、ポリ
ビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル等やこれらの共重合体等の耐
放射線有機膜、これらの単独または複合膜等の材料から
構成される。また、これらの膜上に帯電防止膜としてC
やITO、ポリジアセチレ、ポリ(p−フェニレン)、
ポリピロール、ポリフェニレン、ビニレン、ポリアセン
等の導電性ポリマーが形成されていてもよいし、これら
の材料そのもので薄膜を形成してもよい。ポリフェニレ
ンサルファイトは導電性も耐放射線性も高くより有効な
薄膜である。そして、薄膜7は支持膜2との空間と外気
との圧力差を与えないため、連通孔8を設けている。
スク構造体の実施例についてさらに具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例断面図である。SiC製
補強体4にSiN製支持膜2が2μmCVDにて成膜さ
れたSiウエハ製の保持枠3を接合する。接合方法は、
公知技術である直接接合または陽極接合等の接合強度の
大きい接合法を使用している。この補強体4と保持枠3
には連通孔8が設けられている。接合後、補強体4の中
心部孔方向からSi材の保持枠3のバックエッチングを
行う。エッチング後Au製のX線吸収体1のパターンを
形成する。以上により通常のX線マスク構造体が完成す
る。このX線マスク構造体の吸収体のパターン面に感光
性樹脂(ネガレジスト等)2〜5μmの膜厚をコーティ
ングし円管状のパターニングを行う。X線吸収体のパタ
ーンは、X線透過部(バックエッチ部)から外周側へか
けて支持膜2上に形成される。
スペーサー11となる。予め外周に段差部が形成された
薄膜支持基板13上にSiN製薄膜(ペリクル)7を製
膜し、この薄膜を補強体4の保持枠3側の面に備えた押
え板13aを介して載せネジで固定する。この薄膜支持
基板13の厚みはメンブレン保持枠3の厚さに等しい
か、数μm小さく構成されている。この薄膜支持基板1
3の厚みが厚すぎるとSiN製の薄膜が破壊されてしま
う。また、押え板13aとネジの高さはマスク面より低
くなっていることは言うまでもない。以上により被転写
体と向かい合う側のX線マスク構造体に薄膜を備えるこ
とができX線吸収体のパターンのゴミからの保護がで
き、また薄膜の面がゴミ等で汚れた場合交換することが
可能である。また連通孔8により支持膜2と薄膜7のス
ペースと外気との差圧が発生せず膨張したり、密着した
りすることがない。薄膜支持基板13には溝13bが数
ヵ所設けられ外気との連通をなしている。
は、接着方法を用いて、連通孔の空いたバックエッチン
グ済みの2〜6μmの反りをもった保持枠3の支持膜2
上にX線吸収体1のパターンを形成し、反った状態のま
ま連通孔を合わせて補強体4に接着固定したX線マスク
構造体に、厚さ1μmのポリイミド有機薄膜(ペリク
ル)7を保持枠3の外周部に突き当て、補強体4の外周
にエポキシ系接着剤で接着した。この保持枠3はSiウ
エハ製の場合、オリエンテーションフラットが小さくS
iウエハを使用する。この方法によると実施例1のスペ
ーサの形成工程が短縮できる。有機薄膜(ペリクル)を
交換する場合は接着部を剥離する。
て、X線マスク構造体とウエハを用いて露光、あるいは
アライメント時に、ペリクルとウエハの間隔を光学測定
系を用いて検出する例である。図3はX線マスク構造体
の断面の概略図である。X線マスク構造体は、厚さ2m
mのSiからなる保持枠3、X線透過性の支持膜2とな
るCVDにて成膜された厚さ2.0μmのSiCの膜、
メッキにより形成されたAuX線吸収体1、接着剤5に
て保持枠3と接着されているSiCからなる補強体4で
構成されている。補強体4上に枠体6上に貼られた薄膜
(被転写体側)7が支持膜2との間隔が5μmとなるよ
うな着脱容易な粘着剤9にて装着されている。枠体6は
Alからなり、圧力調整用の穴8があけられている。穴
8にはゴミの侵入を防ぐフィルターが取り付けられてい
る。薄膜7は0.8μm厚のポリイミドからなり、平面
度1μm以下に制御されている。薄膜7上には、ペリク
ルとウエハの間隔を測定する測定マーク10が形成され
ており、本実施例では後述する光学測定系に最適な誘電
体膜、あるいは金属薄膜により測定マーク10が形成さ
れている。
ましい形態を述べる。まず支持膜2はX線を充分に透過
し、かつセルフスタンドする必要があるので、1〜10
μmの範囲内の厚さとされることが好ましく、例えば、
Si,SiO2 ,SiN,SiC,SiCN,BN,A
lN,C等の無機膜、これらの単独または複合膜等の公
知の材料から構成される。次に、X線吸収体1として
は、X線を充分に吸収し、かつ被加工性がよいことが必
要となるが、0.2〜1.0μmの範囲内の厚さとされ
ることが好ましく、例えば、Au,W,Ta,Pt等の
重金属、さらにはこれらの化合物にて構成される。ま
た、支持膜2を保持するための保持枠3はシリコンウェ
ハー等によって構成される。
が付設されていてもよく、補強体4は、パイレックスガ
ラスや石英等のガラスやSiやセラミックスからなる。
中でもヤング率50GPa以上、線膨張率が1×10-5
K-1以下のものが好ましい。これらのX線マスク構造体
には、支持膜2の両側には薄膜が形成される。薄膜は露
光X線の強度を下げることを防ぐため、0.1〜5μm
の範囲内の厚さとされることが好ましく、0.1〜1μ
mの厚さとされることがより好ましい。そして、Si,
SiO2 ,SiN,SiC,SiCN,BN,AlN,
C等の無機膜、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニ
レンサルファイト、ポリプロピレン、セルロース(ニト
ロセルロース、酢酸セルロース)、ポリビニルブチラー
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル等、これらの共重合体等の耐放射線有機膜、
これらの単独または複合膜等の材料から構成される。ま
た、これらの膜上に帯電防止膜としてCやITO、ポリ
ジアセチレ、ポリ(p−フェニレン)、ポリピロール、
ポリフェニレンビニレン、ポリアセン等の導電性ポリマ
ーが形成されていてもよいし、これらの材料そのもので
薄膜を形成してもよい。ポリフェニレンサルファイトは
導電性も耐放射線性も高くより有効な薄膜である。
配置と、そのときのペリクルとウエハの間隔を検出する
間隔測定系の関係を示した概略図である。光源12から
発せられた光束は、ペリクル7上に形成された測定マー
ク10に照射される。測定マーク10はAl,Cu等の
金属薄膜からなるハーフミラーである。測定マーク10
に照射された一部の光束は反射し、光位置検出器18の
検出面に向かう。一方、測定マーク10を透過した光は
ウエハ14に向かい、ウエハ表面で反射し、その反射光
はペリクル7、支持膜2を透過し光位置検出器18の検
出面に入射する。光位置検出器18では、測定マーク1
0で反射した光束とウエハ14で反射した光束のそれぞ
れの重心位置の間隔を求め、演算器16でペリクル7と
ウエハ14の間隔値に換算する。この換算値を定期的
に、あるいは常にモニターする。仮にペリクル7とウエ
ハ14の間隔が異常に接近したことを検知した場合、演
算器16よりマスク保持部材11aをZ方向に駆動する
アクチュエータ17a、あるいはウエハ保持部材15を
Z方向に駆動するアクチュエータ17bに駆動信号命令
を送り、マスクとウエハの間隔が広がるようにする。
衝突を防止することができ、接触によるメンブレン2の
破壊を未然に防ぐことができる。測定マーク10は、ペ
リクル7上に形成されているので、測定マークを形成し
たことによるメンブレン2の位置歪みが発生しない。ま
た、測定マーク10は予めペリクル7がX線マスク構造
体に装着される前にペリクル7上に形成するので、測定
マーク10の形成プロセスも容易であり、測定マーク1
0を形成する構成材料の選択も容易に行える。また、測
定マーク10はペリクル7上の複数の位置に配置しても
よい。
て述べる。図5においてX線マスク構造体は、実施例3
で述べたX線マスク構造体と同様であるが、ペリクル7
上にペリクル7の変動を検出するための測定マーク19
が形成されている。このマークは透過型、あるいは反射
型の回折格子である。この測定マーク19に光源12か
ら発せられる光束を照射し、回折格子である測定マーク
19からの回折光の光位置検出器18への入射位置を検
出する。ここで、ペリクル7がウエハ14に接触すれば
ペリクル7に位置変化が生じ、光位置検出器18上の回
折光の入射位置も変化するので、ペリクル7とウエハ1
4の接触を検知することができる。また、測定マーク1
9のピッチを変えることにより回折光の回折方向を任意
に設定することができ、ペリクル7の変動を検出する測
定光学系の配置が容易になる。測定マーク19はペリク
ル7上に複数個配置してもよい。また複数の回折格子か
らの回折光の位置変化を検出することにより、露光雰囲
気中の圧力変動によるペリクルの変動も測定することが
できる。
て説明する。図6においてX線マスク構造体のペリクル
7上に形成される、ペリクル7の変動を検出するための
測定マーク20は圧電素子により形成されている。この
圧電素子による測定マーク20からの検出信号を定期
的、あるいは常時モニターしておけば、ペリクル7とウ
エハ14が接触しているか否かを知ることができ、ウエ
ハとの接触によるメンブレン2の破壊を未然に防ぐこと
ができる。
実施例について説明する。図11は、前記X線マスク構
造体を備えたX線露光装置の全体構成図である。シンク
ロトロンリング233から発せられた高輝度のX線は、
X線ミラー234の全反射ミラーによってX線露光装置
に拡大指向される。転写時の露光量制御は露光量調整用
移動シャッタ235によって行う。シャッタ235を通
過したX線は、さらにX線マスク236を通過してウエ
ハ14上のレジストにパターニングされる。図7は、X
線マスク構造体をX線を利用した半導体素子製造用の露
光装置に適用したときの要部概略図である。図7におい
て、139はX線ビームで、マスク134面上を照射し
ている。135はウエハで、例えばX線用のレジストが
表面に塗布されている。133はマスクフレーム、13
4はマスクブレン(マスク)で、この面上にX線の吸収
体によりICパターンがパターニングされている。14
8はペリクル、147はペリクル7上に形成された、ペ
リクル7とウエハ135の間隔、あるいはペリクル7の
変動を測定する測定マーク。232はマスク支持体、1
36はウエハチャック等のウエハ固定部材、137はz
軸ステージ、実際にはティルトが可能な構成になってい
る。138はx軸ステージ、144はy軸ステージであ
る。前述した各実施例で述べたマスクとウエハの位置ず
れ検出機能部分(位置ずれ検出装置)は筺体130a,
130bに収まっており、ここからマスク134とウエ
ハ135のギャップとx,y面内方向の位置ずれ情報を
得ている。図7には、2つの位置ずれ検出機能部分の筺
体130a,130bを図示しているが、マスク134
上の四隅のICパターンエリアの各辺に対応してさらに
2ヵ所の位置ずれ検出機能部分が設けられている。筺体
130a,130bの中には光学系、検出系が収まって
いる。146a,146bは各位置ずれ検出光である。
れた信号を処理手段140で処理して、xy面内のずれ
とギャップ値を求めている。そしてこの結果を判断した
後、所定の位置内に収まっていないと、各軸ステージの
駆動系141,142,143を動かして所定のマスク
/ウエハずれ以内になるように追い込み、そして露光歪
みの影響による位置合わせ誤差を補正する量だけマスク
支持体の駆動系(不図示)を介してマスク134を動か
すか、あるいはウエハ135を動かし、しかる後にX線
ビーム139をマスク134に照射している。位置合わ
せが完了するまでは、X線遮蔽部材(不図示)でシャッ
トアウトしておく。なお、図7では、X線側、X線照明
系、ペリクル148とウエハ135の間隔検出器等は省
略してある。
述べたX線マスク構造体を用いて一連の露光動作を行う
際、ペリクル7上に形成された測定マークを用いて、ペ
リクル7とウエハ14の間隔、あるいはペリクル7の変
動量が、予め設定しておいたトレランスを越えた場合の
マスク保持部材とウエハ保持部材の動き方の流れを示
す。
たX線マスク構造体を利用した半導体デバイスの製造方
法の実施例を説明する。図9は半導体デバイス(ICや
LSI等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD
等)の製造フローを示す。ステップ1(回路設計)では
半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク
製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを製
作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン
等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエ
ハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクと
ウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に
実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は
後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハ
を用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ
工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージ工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)で
はステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テ
スト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経
て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)
される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打ち込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ
15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。
ステップ16(露光)では上記説明した露光装置によっ
てマスクの回路パターンをウエハに焼き付け露光する。
ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。
ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以
外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)で
はエッチングが済んで不要となったレジストを取り除
く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウ
エハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の
製造方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度
の半導体デバイスを容易に製造することができる。
によれば、被転写体と向かい合う側のマスクパターン面
に直接ゴミの付着がなく、また交換可能な薄膜を備えた
X線マスク構造体が実現される。
接触によるメンブレンの破壊を未然に防ぐことが可能で
あり高精度な半導体素子の製造方法を達成することがで
きる。
面図。
面図。
面図。
の関係を示す図。
の関係を示す図。
の関係を示す図。
たときの要部概略図。
示す流れ図。
Claims (11)
- 【請求項1】 X線吸収体と、該X線吸収体を支持する
支持膜と、該支持膜を保持する保持枠とからなるプロキ
シミティ露光用X線マスク構造体において、被転写体と
向かい合う側の支持膜のマスク面にX線吸収体の厚さよ
り厚いスペーサが形成され、薄膜が該スペーサに接し、
かつ該薄膜が補強体に固定されていることを特徴とする
X線マスク構造体。 - 【請求項2】 X線吸収体と、該X線吸収体を支持する
支持膜と、該支持膜を保持する保持枠とを有するX線マ
スク構造体において、保持枠の外周縁部が被転写体側へ
向かって反っており、薄膜が該外周縁部に被転写体側か
ら接して、該薄膜の外周縁が補強体に固定されているこ
とを特徴とするX線マスク構造体。 - 【請求項3】 支持膜と薄膜間の空間を外気に連通させ
るための連通孔が設けられている請求項1又は2記載の
X線マスク構造体。 - 【請求項4】 薄膜が有機膜で構成されている請求項1
又は2記載のX線マスク構造体。 - 【請求項5】 支持膜が無機膜で構成されている請求項
1又は2記載のX線マスク構造体。 - 【請求項6】 X線吸収体と、該X線吸収体を支持する
支持膜と、該支持膜を保持する保持枠とからなるX線マ
スク構造体において、前記支持膜の少なくとも一方の側
に薄膜が存在し、該薄膜の少なくとも一方の面に、該薄
膜と被転写体との間隔、あるいは該薄膜の変位を検出す
るための測定マークが形成されていることを特徴とする
X線マスク構造体。 - 【請求項7】 測定マークが誘電体膜、あるいは金属薄
膜により構成されている請求項6記載のX線マスク構造
体。 - 【請求項8】 測定マークが回折格子により構成されて
いる請求項6記載のX線マスク構造体。 - 【請求項9】 測定マークが圧電素子により構成されて
いる請求項6記載のX線マスク構造体。 - 【請求項10】 請求項6〜9記載のX線マスク構造体
の少なくとも1つを用いて露光を行うことを特徴とする
X線露光装置。 - 【請求項11】 請求項6〜9記載のX線マスク構造体
の少なくとも1つを用いて、該X線マスク構造体のマス
ク上のパターンをウエハ上へ転写する工程を介して製造
したことを特徴とする半導体デバイス。
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