JP3332709B2 - 磁気浮上車両 - Google Patents

磁気浮上車両

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JP3332709B2
JP3332709B2 JP05881596A JP5881596A JP3332709B2 JP 3332709 B2 JP3332709 B2 JP 3332709B2 JP 05881596 A JP05881596 A JP 05881596A JP 5881596 A JP5881596 A JP 5881596A JP 3332709 B2 JP3332709 B2 JP 3332709B2
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は超伝導磁石を用い
た磁気浮上車両に係り、車体間の連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】時速500km/h以上の速度で走行す
る鉄道車両として、超電導磁石を用いた磁気浮上車両が
ある。この鉄道システムは、台車部に搭載された超電導
磁石の磁気力によって車両が浮上走行するシステムであ
る。超電導磁石は、極低温において超電導状態を実現で
きるが、機械振動よる内部摩擦熱、冷却能力の不足、外
部からの熱侵入等の原因によって、超電導状態を保てな
くなる場合がある。この状態をクエンチといい、磁気浮
上車両は、この場合に良好な浮上走行を行うことが難し
くなり、その対策が望まれる。
【0003】超電導コイルクエンチ時の対応策として
は、超電導線材自体に関して、特開平3−53414号
公報に記載されている。超伝導磁石装置の巻線構成とそ
の配置方法については、特開平2−162706号公報
に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−534
14号公報に記載されている超電導線材材料の組成に関
する改良、特開平2−162706号公報に記載されて
いる超伝導磁石装置の巻線構成とその配置方法は、超伝
導磁石の改良に関するものであり、超伝導磁石がクエン
チする時の磁気浮上車両での対策については述べていな
い。
【0005】そこで発明者逹は、スーパコンピュータに
よるクエンチ時の車両運動解析シミュレーションを行っ
て、車両の運動特性を求め対策を検討した。スーパコン
ピュータによって解析した従来車両のクエンチ時の運動
特性を以下、図を用いて説明する。
【0006】図19から図23を用いて従来例を説明す
る。図19は、従来例による磁気浮上車両の主要部の側
面図である。図20は、従来例による磁気浮上車両の正
面図である。図21は、従来例の磁気浮上車両の全体側
面図である。但し、後尾車体は図示していない。図22
は、台車の上面図を示し、図23は台車の側面図を示
す。
【0007】車体1は、窓8と扉6があり、乗客が乗車
するものである。車体1の先頭車体1a及び図示されて
いない後尾車体と中間車体1bはその形状が若干異なっ
ており、先頭車体1aは、先頭車体の進行方向前端部が
空気抵抗低減のためにくさび形になっており、後尾台車
は進行方向後端部がくさび形になっている。
【0008】車体1は、空気バネ5を介して台車2と結
合されている。先頭車体1a及び図示されていない後尾
車体と中間車体1b,1cでは、台車との結合関係が異
なる。先頭車体1aでは、中間車体1bと隣接する側の
車体端においては、空気バネ5を介して2つの車体と、
連接台車2bが結合されており、車体の進行方向前端部
は空気バネ5を介し車体1aとボギ−台車2aが結合さ
れている。
【0009】超電導磁石は、台車2の側面部の矢印Aで
示す進行方向に対して左右対称の位置に、片側4個ずつ
合計8個設けられられている。ガイドウェイ3に設置さ
れた地上コイル9と台車2に設けられた超電導磁石4と
の電磁力作用により、磁気浮上車両は、浮上走行を行な
う。
【0010】台車2に設置された超電導磁石4の配置を
図22に示す。前後案内輪14a、14bは、超電導磁
石4がクエンチや地上コイルの故障等により磁気力の左
右方向の台車2をガイドウエイ側壁3に接触させる程度
のアンバランスを生じたときに、側壁を走行する車輪で
あり、前後案内輪14a、14bは、図22に示す通り
台車の4隅に位置している。
【0011】超電導磁石4は、台車2の側面部の進行方
向に対して左右対称の位置に、左側に4La〜4Ldの
4個、右側に4Ra〜4Rdの4個合計8個設けられら
れている。ガイドウエイ3に設置された地上コイル9と
台車2に設けられた超電導磁石4との電磁力作用によ
り、磁気浮上車両は、浮上走行を行なう。
【0012】台車2には、緊急時にガイドウェイ側壁と
接触する前案内輪14aと後案内輪14bが進行方向に
対し左右対称に設けられており、同様に、図23におい
て、台車2にの底部には、超電導磁石4のクエンチや地
上コイルの故障等により浮上力が減少した緊急時にガイ
ドウェイ底壁と接触する前着地輪15aと後着地輪15
bが進行方向に対し左右対称に設けられている。
【0013】以上のように構成された磁気浮上両におい
て、台車2aもしくは2bの超伝導磁石4のいずれか一
つの超伝導状態が失われた場合の、シミュレーションに
よって得られた結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1は、図22に示す超伝導コイルの左側
の一方がクエンチした場合の台車とガイドウエイの接触
状態を示すものである。中間の2つの超伝導コイルの左
側の4Lbまたは4Lcがクエンチした場合は台車とガ
イドウエイは非接触状態にあり、浮上走行を続けること
が可能である。しかし両端の2つの超伝導コイルの左側
の4Laまたは4Ldがクエンチした場合は、台車2に
ヨーイング方向の大きな不釣合の回転モーメントが発生
し、台車2をヨーイング方向に回転させて台車前後案内
輪14aもしくは14bとガイドウエイ側壁3との良好
な間隔を維持できなくなる可能性がある。
【0016】上記の説明は左側の超伝導コイルにおいて
説明を行ったが右側においても同様である。この現象は
先頭台車2aにおいても、または車両間の台車2bにお
いても発生する事柄である。
【0017】以上の問題を解決するために、台車の両端
の超伝導コイル4La、4Ldもしくは4Ra、4Rd
がクエンチした場合に、前記クエンチした超伝導コイル
に対向する超伝導コイルを強制的にクエンチさせる方法
が考えられる。例えば、4Laがクエンチした場合は4
Raを強制クエンチさせる、もしくは4Ldがクエンチ
した場合は4Rdを強制クエンチさせる等である。
【0018】この場合の解析結果例を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2は先頭台車2aおよび中間台車2bの
超伝導コイル4Laもしくは4Ldがクエンチした場合
に前記クエンチコイルにそれぞれ対向する4Raまたは
4Rdを前記コイルのクエンチと同時に強制クエンチさ
せた場合の台車とガイドウエイとの接触の可能性を示す
ものである。
【0021】この場合に台車2の側壁への接触について
は、台車2にヨーイング方向に発生する不釣合の回転モ
ーメントはなく、台車前後案内輪14aもしくは、14
bは、ガイドウエイ側壁3に接触することを回避し、対
向してクエンチする効果が認められる。
【0022】ガイドウェイ底壁との接触については、先
頭台車2aにクエンチが発生する超伝導コイルがある場
合には、先頭台車2aが支持する車体の重量は、先頭車
両の先頭部だけであるために、車体重量の負担分よりも
浮上力が十分大きく、ガイドウェイ底壁と前着地輪15
aと後着地輪15bは接触しない。
【0023】しかし、中間台車2bにクエンチが発生す
る超伝導コイルがある場合は、前記中間台車2bは2つ
の車両を支持しているために、前記中間台車2bが支持
する車体の重量が先頭台車2aの場合よりも大きい。し
かも隣接する2車両の上下方向の変位は、それぞれ独立
に変位できるので前記中間台車2bにピッチングが生じ
て、ガイドウェイ底壁に前着地輪15aが接触してしま
う可能性がある。
【0024】この動作を以下に説明する。図24は、シ
ミュレ−ション結果のグラフである。図24は、磁気浮
上車両が時速500km/hで走行中、中間台車2bの
図22に示す超電導磁石のうち4Laと4Raが同時に
クエンチした場合の、ガイドウェイ底壁と台車に取り付
けられた前後着地輪15a、15bの変位の時間応答波
形を示している。
【0025】図24の縦軸は、ガイドウェイ底壁に前後
着地輪15a、15bが接触しているときを0としてい
る。通常走行時は150mm程度浮上しているが、超電
導コイルが2つ対向クエンチした後に約0.7秒後に前
着地輪15aが、ガイドウェイ底壁に接地する可能性が
ある。
【0026】以上に述べたように、スーパコンピュータ
によるクエンチ時の車両運動解析シミュレーションの解
析結果では、従来車両では超電導磁石がクエンチすると
クエンチ台車に乗る隣接する2つの車体のうちクエンチ
した超伝導コイル側の車両が大きく沈む可能性のあるこ
とが判明した。
【0027】そこで本発明の目的は、磁気浮上車両にお
いて、中間台車の超電導磁石にクエンチが発生したとき
にも、良好な浮上走行を可能にする手段を提供すること
を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、中間台車にお
ける超伝導コイルがクエンチしたときに、クエンチした
車両が沈み込むのを防止するために、車両の端部に2つ
の車体の相対的な上下運動を拘束する部材を設け、該拘
束部材によって隣接する車両を結合することによって達
成される。
【0029】以下、作用について説明する。
【0030】前記拘束部材の作用によって、車両と車両
の間に設けられている中間台車に設置された超伝導コイ
ルがクエンチしたときも、前記中間台車上で隣接する二
つの車両の端部の上下変位は同一に保たれる。したがっ
て前記中間台車上で隣接する二つの車両端部は、超伝導
コイルがクエンチしても比較的に均一に車両は沈み込
む。したがってクエンチした側の車両の一方的な沈み込
みが回避される。
【0031】一方、該クエンチコイルを有する台車は浮
上力の減少によって下に沈むと同時に、該クエンチコイ
ルを更に下側にピッチング回転しながら低下させようと
するモーメントが、アンバランス力として作用する。し
かしながら、前記台車に乗る2車両は均一に沈み込むの
で、前記のアンバランス力として作用するモーメントに
対抗するピッチングモーメント反力を隣接する二つの車
両は空気バネを介して発生して、台車がガイドウエイ底
壁に接触するのを防止することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0033】(第1実施例)図1から図4を用いて第1
実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例による
磁気浮上車両の主要部の側面図である。図2は、本発明
の第1実施例による磁気浮上車両の正面図である。図3
は、本発明の第1実施例を用いた磁気浮上車両の全体側
面図である。但し、後尾車体は図示していない。図4
は、本発明の車体間上下運動拘束装置の詳細図である。
【0034】車体1は、空気バネ5を介して台車2と結
合されている。先頭車体1a及び図示されていない後尾
車体と中間車体1b,1cでは、台車との結合関係が異
なる。先頭車体1aでは、中間車体1bと隣接する側の
車体端においては、空気バネ5を介して2つの車体と、
連接台車2bが結合されており、車体の進行方向前端部
は空気バネ5を介し車体1aとボギ−台車2aが結合さ
れている。
【0035】超電導磁石は、台車2の側面部の進行方向
に対して左右対称の位置に、片側4個ずつ合計8個設け
られられている。ガイドウェイ3に設置された地上コイ
ル9と台車2に設けられた超電導磁石4との電磁力作用
により、磁気浮上車両は、浮上走行を行なう。
【0036】コイルバネ74は、進行方向前側の車体1
aから延びるコイルバネ固定具71と進行方向後側車体
1bから延びるコイルバネ固定具72に対して、バネ受
け材78、79、座金77及び、ナット76により固定
される。同様に、コイルバネ75は、進行方向前側の車
体1aに締結されたコイルバネ固定具72とコイルバネ
固定具72に対して、バネ受け材78、79、座金77
及び、ナット76により固定されており、これらの各部
材により、隣接する車体端部に設置される車体間上下運
動拘束部材7は構成される。
【0037】車体間上下運動拘束部材7のコイルバネ7
4、75は、それぞれ、図2に示すように、左右対称の
位置に2つずつ設置する。
【0038】バネ受け材78は、座金77及びナット7
6によってコイルバネ固定具71、73に固定され完全
に拘束されている。バネ受け材79は、シマリバメによ
り、コイルバネ固定具72に完全に拘束されている。隣
接する2つの車体のうち、前の車体が相対的に上に変位
した場合には、コイルバネ75が、強く圧縮荷重を受け
持ち、後の車体が相対的に上に変位した場合には、コイ
ルバネ74に大きな圧縮荷重が作用する構成になってい
る。
【0039】コイルバネ74、75は、上下方向には、
十分な支持剛性を有しているが、隣接する2つの車体の
左右変位、前後変位、ピッチング変位、ヨ−イング変位
及び、ロ−リング変位については、微小な剛性しか持た
ないので、左右、前後、ピッチング、ヨ−イング及び、
ロ−リング方向の自由度を完全に拘束することはない。
従って、前記磁気浮上車両は、曲線通過走行が可能であ
る。
【0040】以上の構成において、従来問題であった中
間台車の両端の超伝導コイル4La、4Ldもしくは4
Ra、4Rdがクエンチした場合に、前記クエンチした
超伝導コイルに対向する超伝導コイルを強制的にクエン
チさせた場合、例えば、4Laがクエンチした場合は4
Raを強制クエンチさせる、もしくは4Ldがクエンチ
した場合は4Rdを強制クエンチさせる等の場合の解析
結果を模式図を用いて説明する。
【0041】図6は上記の計算機シミュレ−ションの計
算結果を元に描いた磁気浮上車両1編成分の動作の側面
図である。図6は、車体3つを1編成としたものであ
り、矢印Aで示す方向に進行しているものとする。
【0042】図5は、シミュレ−ション結果のグラフで
ある。図5は、磁気浮上車両が時速500km/hで走
行中、中間台車2bの図22に示す超電導磁石のうち4
Laと4Raが同時にクエンチした場合の、ガイドウェ
イ底壁と台車に取り付けられた前後着地輪15a、15
bの変位の時間応答波形を示している。
【0043】図5の縦軸は、ガイドウェイ底壁に前後着
地輪15a、15bが接地しているときを0としてい
る。通常走行時は150mm程度浮上している。超電導
コイルが2つ対向クエンチした後に約0.6秒後に前着
地輪15aが、50mm程度沈み込むが、前着地輪15
aとガイドウェイ底壁との間には十分な間隔を維持する
ことができ、良好な浮上走行を行うことが可能となる。
【0044】このときの車両運動の状態を図6に示す。
図6は車両3両で構成された一編成の磁気浮上車両が時
速500km/hで走行中、中間台車2bの図22に示
す超電導磁石のうち4Laと4Raが同時にクエンチし
た場合の最終状態を示す模式図である。この図において
車体および台車の形状は実際の寸法を縮尺した形で表し
てある。上下方向の変位については状況を分かりやすく
するために、前記縮尺に対して20倍にして示してあ
る。なおガイドウエイ底壁と台車間の距離は20倍で示
してある。
【0045】図6に示すように前着地輪15aが、ガイ
ドウェイ底壁から浮上している。このときクエンチ台車
に乗る隣接する2つの車体のうちクエンチした超伝導コ
イル側の車両が大きく沈むことなく、車体間上下運動拘
束部材7の作用によってクエンチ台車に乗る隣接する2
つの車体は均一に沈むことが解析の結果明らかとなっ
た。このために前着地輪15aとガイドウェイ底壁との
間隔を十分に維持することができ、良好な浮上走行を行
うことが可能となる。
【0046】すなわち、先頭台車2aおよび中間台車2
bの超伝導コイル4Laもしくは4Ldがクエンチした
場合に前記クエンチコイルにそれぞれ対向する4Raま
たは4Rdを前記コイルのクエンチと同時に強制クエン
チさせたので台車2の側壁への接触については、台車2
にヨーイング方向に発生する不釣合の回転モーメントは
なく、台車前後案内輪14aもしくは14bは、ガイド
ウエイ側壁3との間に十分な間隔を維持することがで
き、対向してクエンチする効果がある。
【0047】前に述べたようにガイドウェイ底壁との接
触については、中間台車2bにクエンチが発生する超伝
導コイルがある場合は、前記中間台車2bは2つの車両
を支持しているために、前記中間台車2bが支持する車
体の重量が先頭台車2aの場合よりも大きいが、隣接す
る2車両の上下方向の変位は、同一に変位するので前記
中間台車2bがピッチングを生じずに、ガイドウェイ底
壁と前着地輪15aとの間に十分な間隔を維持すること
ができ可能になる。
【0048】上記の現象を、判り易くするために、以下
簡単な機械モデルによって説明する。図7は、4La、
4Raの位置にある超電導磁石が対向クエンチした場合
の従来技術による磁気浮上車両の簡易機械モデル図を示
す。図8は、4La、4Raの位置にある超電導磁石が
対向クエンチした場合の本発明による磁気浮上車両の簡
易機械モデル図を示す。
【0049】はじめに、図中の記号を説明する。図7、
8で、矢印Aは磁気浮上車両の進行方向を示す。矢印z
は、座標系のz軸の正の方向を示し、矢印θは、ピッチ
ングの正の方向を示す。Mは車体の質量、mは台車の質
量、gは重量加速度、Lは台車2の重心位置と車体重量
(1/2車体分)Mg/2の作用点との距離を示す。
【0050】台車2には、超電導磁石4と地上コイル9
との相互作用により磁気力が加わる。対向クエンチの場
合、左右対称な位置の超電導磁石は大きさが等価な磁気
力を発生するので、本簡易モデルでは、左右対称な位置
の超電導磁石が発生する2つの等価な磁気力を1つの線
形な磁気バネと変位の積で表す。すなわち、4Laと4
Raには、磁気バネ41aが対応し、以下同様に、4L
bと4Rbには41bが、4Lcと4Rcには41c
が、4Ldと4Rdには41dがそれぞれ対応する。磁
気バネ定数をKMAGとする。なお、本モデルは、超電導
磁石4Laと4Raがクエンチしたモデルであるため、
図中に磁気バネ41aは示されていない。dは磁気ばね
間距離を示す。Δz、Δθはそれぞれ、定常走行状態か
らの重心の上下方向並進変位分と回転角度変化分を示
す。
【0051】17は隣接する2つの車体を示し、空気バ
ネ5はコイルバネとして表し、バネ定数をKaとする。
【0052】図7に示す従来例では、隣接する2つの車
体は、空気バネを介してそれぞれ独立に台車と結合され
ており、2つの車体は、台車の変位にそれぞれ追従する
ので、台車に、それぞれ重力Mg/2が作用する。ま
た、台車2には、左右各々3つの磁気バネからの力が作
用する。数1は、台車に関するz軸方向の力の静的釣合
い式を示す。ここで、バネの圧縮方向の力を正とする。
【0053】
【数1】
【0054】次に、反時計回りのモ−メントを正とする
と、台車2の重心点回りのモ−メントの静的釣合い式が
次のようになる。
【0055】
【数2】
【0056】右辺第1項は、隣接する2つの車体のうち
進行方向前側車体の重量によるモ−メント、右辺第2項
は、進行方向後側車体の重量によるモ−メント、右辺第
3項は、磁気バネ41dが発生するモ−メント、右辺第
4項は、磁気バネ41cが発生するモ−メント、右辺第
5項は、磁気バネ41bが発生するモ−メントをそれぞ
れ示している。超電導磁石4La、4Raの対向クエン
チに起因するピッチングモ−メントのアンバランスによ
り、数1の右辺第3項〜第5項の和はゼロとはならな
い。数1と数2から、Δθを記述する数3が導かれる。
【0057】
【数3】
【0058】これに対して、本発明の場合は、車体間上
下運動拘束部材を介して、隣接する2つの車体が上下方
向に拘束される。また、車体−台車間空気バネ定数Ka
に比較して、車体間上下方向運動拘束部材のコイルバネ
定数の値は、充分大きい。従って、本発明の上下方向運
動拘束部材により、車体の沈み込み量は充分小さくな
る。また、隣接する2つの車体が沈み込む量は、ほぼ同
一になる。車体長が十分長いとし、2つの沈み込量が十
分少ないとすれば、2つの車体の重心点回り回転角度変
位量は小さい。台車は、空気バネで車体と結合している
ため、台車が変位すると台車は、車体によって支持され
ることになる。
【0059】本発明の場合の台車に関するz軸方向の力
の静的釣合い式は、従来例と同じである。
【0060】
【数2】
【0061】また、台車重心点回りのモ−メントの釣合
い式は、次のようになる。
【0062】
【数4】
【0063】右辺第1項は、隣接する2つの車体のうち
進行方向前側車体との間に設置された空気バネよるモ−
メント、右辺第2項は、進行方向後側車体との間に設置
された空気バネによるモ−メント、右辺第3項は、磁気
バネ41dが発生するモ−メント、右辺第4項は、磁気
バネ41cが発生するモ−メント、右辺第5項は、磁気
バネ41bが発生するモ−メントをそれぞれ示してい
る。数3と数4から、Δθを記述する数5が導かれる。
【0064】
【数5】
【0065】従来例のΔθの式(数3)と本発明のΔθ
の式(数5)を比較すると、数5に分母第2項の分だ
け、本発明の場合のΔθの値の方が小さくなる。前記分
母第2項は、台車重心点回りのモ−メントの釣合い式
(数4)の右辺第1及び第2項に起因する。数5の分母
第2項の物理的な意味は、4Laと4Raの位置にある
超電導磁石のクエンチによってモ−メントのアンバラン
スが生じ、対向するピッチングモ−メント反力を空気バ
ネが発生するということである。従って、従来技術と比
較すると、本発明を用いた場合の台車の回転角度変化分
Δθは、空気バネのピッチングモ−メント反力の影響で
小さくなっていることが分かる。
【0066】以上により、本発明を用いると、台車端部
側の超電導磁石が、対向クエンチした場合に、磁気力の
アンバランス力として発生するモ−メントに対抗するピ
ッチングモ−メント反力を空気バネが発生させ、従来技
術と比較して、台車の変位量は小さくなり、台車の前後
案内輪とガイドウェイ底壁との間隔を十分に維持でき、
良好な浮上走行を行うことができる。。
【0067】従って、第1実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0068】(第2実施例)図9と図10は、本発明の
第2実施例を示すものである。図9は、本発明の第2実
施例による磁気浮上車両の主要部の側面図である。図1
0は、本発明の第2実施例による磁気浮上車両の正面図
である。
【0069】車体間上下運動拘束部材7は、隣接する車
体端部に設置される。コイルバネ74は、進行方向前側
の車体1aに締結されたコイルバネ固定具72と進行方
向後側の車体1bに締結されたコイルバネ固定具71に
対して、バネ受け材78、79、座金77及び、ナット
76により固定される。同様に、コイルバネ75は、進
行方向後側の車体1bに締結されたコイルバネ固定具7
3とコイルバネ固定具72に対して、バネ受け材78、
79、座金77及び、ナット76により固定される。そ
の他の構成は、第1実施例の場合と同様である。
【0070】以上のように構成された磁気浮上車両にお
ける動作は、図6で示した第1実施例と同等のものとな
る。
【0071】従って、第2実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0072】(第3実施例)図11と図12および図1
3は、本発明の第3実施例を示すものである。図11
は、本発明の第3実施例による磁気浮上車両の主要部の
側面図である。図12は、本発明の第3実施例による磁
気浮上車両の正面図である。図13は、本発明の車体間
上下運動拘束装置の詳細図である。
【0073】車体間上下運動拘束部材10は、隣接する
車体端部に設置される。シャフト102は、進行方向前
側の車体1aに締結されたシャフト固定具101と進行
方向後側の車体1bに締結されたシャフト固定具103
に対して、座金104、108、ゴム105、101
1、106、107を介してナット109、1010に
より固定される。その他の構成は、第1実施例の場合と
同様である。
【0074】第3実施例においては、隣接する2つの車
体間の相対的な上下変位により、シャフト102のスラ
スト方向に引張あるいは圧縮力が作用する。隣接する2
つの車体間の相対的な左右変位、前後変位、ピッチング
変位、ヨ−イング変位、ロ−リング変位については、ゴ
ム105、106、107、1011がシャフトのそれ
ぞれの方向の変位を許し、シャフトに加わる曲げ力、ね
じり力を緩衝する構造となっている。
【0075】以上のように構成された磁気浮上車両にお
ける動作は、図6で示した第1実施例と同等のものとな
る。
【0076】従って、第3実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0077】さらに、第3実施例においては、車体間上
下運動の拘束にシャフト102を用いているため、超電
導磁石4が対向クエンチした際に、第1実施例及び第2
実施例に比較してより小さな車体間上下変動のみを許す
ため、クエンチを発生した台車2bの上下変位は、第1
および第2実施例に比較して小さくなり、安全性をさら
に高めることができる。
【0078】(第4実施例)図14は、本発明の第4実
施例の車体間上下運動拘束部材の詳細図である。
【0079】車体間上下運動拘束部材11は、隣接する
車体端部に設置される。シャフト112は両端部が球面
に加工されており、進行方向前側の車体に締結されたシ
ャフト固定具111の玉継手と進行方向後側の車体に締
結されたシャフト固定具113の玉継手によって締結さ
れている。その他の構成は、第1実施例の場合と同様で
ある。
【0080】第4実施例においては隣接する2つの車体
間の相対的な上下変位により、シャフト112のスラス
ト方向に引張あるいは圧縮力が作用する。隣接する2つ
の車体間の相対的な左右変位、前後変位、ピッチング変
位、ヨ−イング変位、ロ−リング変位については、シャ
フト112の両端の球面部とシャフト固定具111と1
13の玉軸受部を結合した玉継手が、シャフトのそれぞ
れの方向の変位を許し、シャフトに加わる曲げ力、ねじ
り力を緩衝する構造となっている。
【0081】以上のように構成された磁気浮上車両にお
ける動作は、図6で示した第1実施例と同等のものとな
る。
【0082】従って、第4実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0083】さらに、第4実施例においては、車体間上
下運動の拘束にシャフト112を用いているため、超電
導磁石4が対向クエンチした際に、第1実施例及び第2
実施例に比較してより小さな車体間上下変動のみを許す
ため、クエンチを発生した台車2bの上下変位は、第1
および第2実施例に比較して小さくなり、安全性をさら
に高めることができるまた、第4実施例では、シャフト
112の締結を玉継手により行なっているために、第3
実施例と比較して、上下方向のみの運動自由度を強く拘
束し、その他の運動自由度を弱く拘束している。その結
果、磁気浮上車両の曲線通過性能が向上する。
【0084】(第5実施例)図15と図16は、本発明
の第5実施例を示すものである。図15は、本発明の第
5実施例による磁気浮上車両の主要部の正面図である。
図16は、本発明の第5実施例の車体間上下運動拘束部
材の詳細図である。
【0085】車体間上下運動拘束部材12は、隣接する
車体端部に設置される。シャフト122は片側端部が進
行方向後側車体に締結されており、もう一方の端部が球
面に加工されており、進行方向前側の車体に締結された
シャフト固定具121の玉継手によって締結されてい
る。その他の構成は、第1実施例の場合と同様である。
【0086】第5実施例においては、隣接する2つの車
体間の相対的な上下変位により、シャフト122のシャ
フト部のラジアル方向に剪断力のみが作用する。隣接す
る2つの車体間の相対的な左右変位、前後変位、ピッチ
ング変位、ヨ−イング変位、ロ−リング変位について
は、シャフト122の球面部とシャフト固定具121の
玉軸受部を結合した玉継手が、シャフトのそれぞれの方
向の変位を許し、シャフトに加わる曲げ力、ねじり力を
緩衝する構造となっている。
【0087】以上のように構成された磁気浮上車両にお
ける動作は、図6で示した第1実施例と同等のものとな
る。
【0088】従って、第5実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0089】さらに、第5実施例においては、車体間上
下運動の拘束にシャフト122を用いているため、超電
導磁石4が対向クエンチした際には、第1実施例及び第
2実施例に比較してより小さな車体間上下変動のみを許
すため、クエンチを発生した台車2bの上下変位は、第
4実施例に比較してより一層小さくなり、安全性をさら
に高めることができる。
【0090】また、第5実施例では、シャフト122の
締結を玉継手により行なっているために、第3実施例と
比較して、上下方向のみの運動自由度を強く拘束し、そ
の他の運動自由度を弱く拘束している。その結果、磁気
浮上車両の曲線通過性能が向上する。
【0091】また、第5実施例の場合には、車体の上下
方向に長い部材がないため、省スペ−ス化が可能な構造
である。
【0092】(第6実施例)図17と図18は、本発明
の第6実施例を示すものである。図17は、本発明の第
6実施例による磁気浮上車両の主要部の正面図である。
図18は、本発明の第6実施例の車体間上下運動拘束部
材の詳細図である。
【0093】車体間上下運動拘束部材16は、隣接する
車体端部に設置される。防振ゴム163、164は、進
行方向前側車体に締結されてた防振ゴム固定具161
と、進行方向後側の車体に締結された防振ゴム固定具1
62によって締結されている。その他の構成は、第1実
施例の場合と同様である。
【0094】第6実施例においては隣接する2つの車体
間の相対的な上下変位により、防振ゴム163に引張力
が作用する場合には、防振ゴム164に圧縮力が作用
し、反対に、防振ゴム163に圧縮力が作用する場合に
は、防振ゴム164に引張力が作用し、2つの防振ゴム
が引張に弱い防振ゴムの特性を補い合っている。隣接す
る2つの車体間の相対的な左右変位、前後変位、ピッチ
ング変位、ヨ−イング変位、ロ−リング変位について
は、2つの防振ゴムが変形することで、それぞれの方向
の変位を許す構造となっている。
【0095】以上のように構成された磁気浮上車両にお
ける動作は、図6で示した第1実施例と同等のものとな
る。
【0096】従って、第6実施例によれば、中間台車2
bの超電導磁石4のうち、左右対称の位置にある4La
と4Raあるいは、4Ldと4Rdが同時クエンチした
場合や、前記2通りの2つずつのクエンチした超電導磁
石の組合せについてどちらか1方がクエンチした場合に
残る1つを対向クエンチさせた場合、車体間に設置した
車体間上下運動拘束部材の発生するピッチングモ−メン
トの反力により、台車とガイドウェイの底壁との間隔を
十分に維持することができ、良好な浮上走行を継続する
ことが可能となる。
【0097】さらに、第6実施例においては、車体間上
下運動の拘束に防振ゴム163、164を用いているた
め、超電導磁石4が対向クエンチした際には、第1実施
例及び第2実施例に比較してより小さな車体間上下変動
のみを許すため、クエンチを発生した台車2bの上下変
位は、第1および第2実施例に比較して小さくなり、安
全性をさらに高めることができる。
【0098】また、第6実施例では、防振ゴム163、
164による車体間の上下運動拘束を行なっているため
に、第3実施例と比較して、上下方向のみの運動自由度
を強く拘束し、その他の運動自由度を弱く拘束してい
る。その結果、磁気浮上車両の曲線通過性能が向上す
る。
【0099】また、第6実施例の場合には、車体の上下
方向に長い部材がないため、省スペ−ス化が可能な構造
である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気浮上車両の隣接する車体間に、車体間上下運動拘束
部材を設けることにより、左右対称な位置の超電導磁石
のクエンチに起因する、アンバランス力として生じるモ
−メントに対抗するピッチングモ−メト反力を空気バネ
が発生し、超電導磁石がクエンチした台車の前後案内輪
はガイドウェイ底壁との十分な間隔を維持することがで
き、良好な浮上走行を継続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による磁気浮上車両の主要
部分の側面図である。
【図2】本発明の第1実施例による磁気浮上車両の主要
部分の正面図である。
【図3】本発明の第1実施例による磁気浮上車両の全体
構成図である。
【図4】本発明の第1実施例による車体間上下運動拘束
部材の詳細図である。
【図5】対向クエンチ時のガイドウェイ底壁と前後着地
輪との距離を示すグラフである。
【図6】本発明の第1実施例による対向クエンチ時の磁
気浮上車両全体の動作を示す側面模式図である。
【図7】超電導磁石が対向クエンチした場合の、従来例
における磁気浮上車両の簡易機械モデル図である。
【図8】超電導磁石が対向クエンチした場合の、本発明
における磁気浮上車両の簡易機械モデル図である。
【図9】本発明の第2実施例による磁気浮上車両の主要
部分の側面図である。
【図10】本発明の第2実施例による磁気浮上車両の主
要部分の正面図である。
【図11】本発明の第3実施例による磁気浮上車両の主
要部分の側面図である。
【図12】本発明の第3実施例による磁気浮上車両の主
要部分の正面図である。
【図13】本発明の第3実施例による車体間上下運動拘
束部材の詳細図である。
【図14】本発明の第4実施例による車体間上下運動拘
束部材の詳細図である。
【図15】本発明の第5実施例による磁気浮上車両の主
要部分の正面図である。
【図16】本発明の第5実施例による車体間上下運動拘
束部材の詳細図である。
【図17】本発明の第6実施例による磁気浮上車両の主
要部分の正面図である。
【図18】本発明の第6実施例による車体間上下運動拘
束部材の詳細図である。
【図19】従来例による磁気浮上車両の主要部分の側面
図である。
【図20】従来例による磁気浮上車両の主要部分の正面
図である。
【図21】従来例による磁気浮上車両の全体構成図であ
る。
【図22】台車と超電導磁石の配置及びガイドウェイ側
壁用案内輪を示す上面図である。
【図23】台車と超電導磁石の配置及びガイドウェイ底
壁用着地輪を示す側面図である。
【図24】計算機シミュレーションで求めた、従来例に
おける対向クエンチ時のガイドウェイ底壁と前後着地輪
との距離を示すグラフである。
【符号の説明】
1a…先頭車体、1b…中間車体、1c…後尾車体、2
a…先頭台車、2b…中間台車、2c…後尾台車、3…
ガイドウェイ、4La…左側第1超電導磁石、4Lb…
左側第2超電導磁石、4Lc…左側第3超電導磁石、4
Ld…左側第4超電導磁石、4Ra…右側第1超電導磁
石、4Rb…右側第2超電導磁石、4Rc…右側第3超
電導磁石、4Rd…右側第4超電導磁石、41a…磁気
バネ1、41b…磁気バネ2、41c…磁気バネ3、4
1d…磁気バネ4、5…車体台車間空気バネ、6…扉、
7…車体間上下運動拘束部材A、71,72,73…コ
イルバネ固定具、74,75…コイルバネ、76…ナッ
トA、77…座金A、78…バネ受け材A1、79…バ
ネ受け材A2、8…窓、9…地上コイル、10…車体間
上下運動拘束部材B、101,103…シャフト固定具
A、102…シャフトB、104,108…座金B1、
105,107…ゴムB1、106,1011…ゴムB
2、109,1010…ナットB1、11…車体間上下
運動拘束部材C、111,113…シャフト固定具C、
112…シャフトC、12…車体間上下運動拘束部材
D、121…シャフト受け部材、122…シャフトD、
14a…前案内輪、14b…後案内輪、15a…前着地
輪、15b…後着地輪、16…車体間上下運動拘束部材
E、161…ゴム受け部材1、162…ゴム受け部材
2、163,164…防振ゴム、17…簡易モデルにお
ける隣接する2つの車体。
フロントページの続き (72)発明者 西垣戸 貴臣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 奥名 健二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 原 義雄 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 押田 正男 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 吉岡 博 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 吉村 正文 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 保坂 史郎 愛知県名古屋市中村区名駅南二丁目14番 19号 東海旅客鉄道株式会社内 審査官 藤本 信男 (56)参考文献 特開 昭54−38018(JP,A) 実開 平3−68165(JP,U) 特公 平3−267(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 13/04 B60L 13/06 B61F 3/12 B61G 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗客が乗車する車体であって隣接する車体
    間に空気ばねを介して配置した1つの台車と、この台車
    に搭載した超電導磁石と、地上側に設けた浮上及び推進
    用コイルとを備え、前記超電導磁石と浮上及び推進用コ
    イルの電磁力作用により地上から浮上しながら走行する
    磁気浮上車両において、隣接する2つの車体の端部に、
    前記2つの車体の相対的な上下方向の動きを拘束し実質
    的にこの2つの車体の端部の上下変位を同じにする拘束
    部材を設けたことを特徴とする磁気浮上車両。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の磁気浮上車両において、
    前記相対的な上下方向の動きを拘束する部材は、スラス
    ト方向に圧縮荷重あるいは引張荷重を受けるシャフトと
    し、シャフト固定部にゴムを介在させることにより、隣
    接する2つの車体の左右変位、前後変位、ピッチング変
    位、ヨ−イング変位及び、ロ−リング変位を許すことを
    特徴とする磁気浮上車両。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の磁気浮上車両において、
    前記相対的な上下方向の動きを拘束する部材は、スラス
    ト方向に圧縮荷重あるいは引張荷重を受けるシャフトと
    し、シャフトの固定に玉継ぎ手を用いることにより、隣
    接する2つの車体の左右変位、前後変位、ピッチング変
    位、ヨ−イング変位及び、ロ−リング変位を許すことを
    特徴とする磁気浮上車両。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の磁気浮上車両において、
    前記相対的な上下方向の動きを拘束する部材は、ラジア
    ル方向に剪断力を受けるシャフトとし、シャフトの固定
    に玉継ぎ手を用いることにより、隣接する2つの車体の
    左右変位、前後変位、ピッチング変位、ヨ−イング変位
    及び、ロ−リング変位を許すことを特徴とする磁気浮上
    車両。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の磁気浮上車両において、
    前記相対的な上下方向の動きを拘束する部材は、上下方
    向に圧縮力を受ける防振ゴムとし、防振ゴムが変形する
    ことにより、隣接する2つの車体の左右変位、前後変
    位、ピッチング変位、ヨ−イング変位及び、ロ−リング
    変位を許すことを特徴とする磁気浮上車両。
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