JP3332291B2 - メッキ工程の搬送装置 - Google Patents

メッキ工程の搬送装置

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JP3332291B2 JP11858794A JP11858794A JP3332291B2 JP 3332291 B2 JP3332291 B2 JP 3332291B2 JP 11858794 A JP11858794 A JP 11858794A JP 11858794 A JP11858794 A JP 11858794A JP 3332291 B2 JP3332291 B2 JP 3332291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅張積層板やプリント
基板等の矩形平板状の被メッキ体である基板をメッキ用
のラックに取り付け、さらにこのラックをキャリヤバー
等に取り付けて基板をメッキするメッキ処理と、ラック
とキャリヤバー等の剥離処理を自動化するのに適したメ
ッキ工程の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板等を製造するため
に、例えば絶縁基板に化学還元反応で金属を析出させて
導電性を付与する無電解メッキや、この無電解メッキ等
で導電性が付与された基板に電気分解反応で銅イオンを
還元してプリント基板を形成する電解メッキ等の処理が
行われている。
【0003】このようなメッキ処理を行うメッキ工程で
は、例えば、特開平4−348586広報に示されてい
るように電気を供給するカソードバーに配設した給電チ
ャック治具でプリント基板(プリント配線板)の端部を
保持したり、特開平4−14199号広報に示されてい
るようにカソードバー(給電横枠)に垂下した側枠にプ
リント基板を取付け、プリント基板をメッキ処理槽に投
入してメッキ処理が行われる。
【0004】しかしながら、このようなプリント基板の
取付け方式(ラックレス方式)では、一つのカソードバ
ーに多くのプリント基板を取り付けるのが困難であり生
産性が劣るという問題がある。これに対して、プリント
基板をフレーム状のラックに取り付けるとともにこのラ
ックをカソードバーの役割をするキャリアバーに取り付
ける方式(ラック方式)によれば、一つのキャリアバー
に多くのプリント基板を取り付けることができ、生産性
の面で優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラック
へのプリント基板の取付け作業および取外し作業やキャ
リアバーへのラックの取付け作業および取外し作業は、
従来、手作業で行われており、自動化、省力化が要求さ
れている。
【0006】特に、メッキ前処理、無電解メッキ、電解
メッキを同一のラックで連続して行うパネルメッキ処理
等では、メッキ済基板を取り外したラックおよびキャリ
アバーは、ラックおよびキャリアバー自体がメッキされ
ているので、メッキ槽内に設けられた剥離槽に投入して
剥離処理を行うので、ラックをキャリアバーに取り付け
たりキャリアバーからラックを取り外す作業、これらの
ラックやキャリアバーを扱う搬送工程などを効率良く自
動化することが要求される。
【0007】また、このようなメッキ工程でラックへの
基板の取付けや取外し等を行う設備はメッキ槽の配置に
影響されないで、ある程度の自由度があるとメッキ処理
システムを構成し易くなる。
【0008】本発明は、ラック方式によるメッキ工程の
自動化、省力化に適した配置に自由度のあるメッキ工程
の搬送装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明のメッキ工程の搬送装置は、被メッキ
体である基板をラックに取り付けるとともに該ラックを
キャリアバーに取り付けて該キャリアバーごとラックお
よび基板をメッキ槽に供給し、該メッキ槽でメッキ処理
が終了したメッキ処理済のキャリアバーからメッキ処理
済のラックを取り外すとともに該メッキ処理済のラック
からメッキ処理済の基板を取り外して該メッキ処理済の
基板を回収するようにしたメッキ工程の搬送装置であっ
て、基板をラックに取り付けるとともに、メッキ処理済
の基板をメッキ処理済のラックから取り外す基板着脱部
と、前記ラックを取り付けるラック取付け部を有する自
走車と、前記自走車を収容する自走車収容部を有すると
ともに該自走車の前記ラック取付け部に対してラックの
取付けと取外しを行う第1移載部と、前記基板着脱部か
ら搬出されるラックを前記第1移載部に搬送するととと
もに、該第1移載部で前記自走車から取り外されたラッ
クを前記基板着脱部に搬送するラック搬送部と、前記メ
ッキ槽の入口に配設され、前記自走車を収容する自走車
収容部を有し、該自走車収容部に収容された自走車に取
り付けられたラックをキャリアバーに取り付けて該キャ
リアバーを上記メッキ槽に供給するとともに、前記メッ
キ槽から供給されるキャリアバーからラックと取外して
該自走車に取り付ける第2移載部と、を備え、前記第1
移載部と前記第2移載部との間で前記自走車によって前
記ラックの搬送を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】図1は本発明のメッキ工程の搬送装置の基本構
成を示す図であり、同図に示した矢印とマークは基板、
ラックおよびキャリアバーの流れを示すもので、破線の
上段はメッキ処理を行うときの流れ、下段は剥離処理を
行うときの流れを示している。なお、マークのうち小さ
い正方形は基板、長方形はラック、大きい正方形はキャ
リアバーをそれぞれ示している。また、白のマークはメ
ッキ処理されていない基板または剥離済のラックとキャ
リアバーを示し、黒のマークはメッキ処理済のものを示
している。なお、上記の流れは代表的な流れである。
【0011】メッキ処理の流れにおいて、基板着脱部A
にはラック搬送部Cを介して剥離済のラックが供給され
るとともに、メッキ処理されていない基板が供給され、
基板着脱部Aはこのラックに基板を取り付けてラック搬
送部Cに搬出する。ラック搬送部Cはラックと基板を第
1移載部Bに搬送する。第1移載部Bはメッキ処理され
ていない基板を取り付けた剥離済のラックを自走車Dの
ラック取付け部に取り付け、自走車Dは、このラック
(および基板)を第2移載部Eに搬送する。そして、第
2移載部Eは自走車Dのラック取付け部に取り付けられ
ているラックをキャリアバーに取り付けてメッキ槽10
0に搬送する。
【0012】また、第2移載部Eは、メッキ槽100で
メッキ処理されたメッキ処理済のキャリアバーからラッ
ク(および基板)を取り外して自走車Dのラック取付け
部に取り付け、自走車Dはラック(および基板)を第1
移載部Bに搬送し、第1移載部Bは自走車Dからメッキ
処理済のラック(および基板)を取り外し、ラック搬送
部Cはこのメッキ処理済のラック(および基板)を基板
着脱部Aに搬送する。そして、基板着脱部Aはメッキ処
理済の基板をラックから取り外して搬出する。
【0013】剥離処理の流れでは、基板着脱部Aは、基
板を取り外したメッキ処理済のラックをラック搬送部C
に搬出し、ラック搬送部Cはメッキ処理済のラックを第
1移載部Bに搬送する。第1移載部Bはメッキ処理済の
ラックを自走車Dのラック取付け部に取り付け、自走車
Dは、このラックを第2移載部Eに搬送する。そして、
第2移載部Eは自走車Dのラック取付け部に取り付けら
れているラックをキャリアバーに取り付けてメッキ槽1
00に搬送する。
【0014】また、第2移載部Eは、メッキ槽100で
剥離処理された剥離処理済のラックを取り外して自走車
Dのラック取付け部に取り付け、自走車Dはラックを第
1移載部Bに搬送し、第1移載部Bは自走車Dから剥離
処理済のラックを取り外し、ラック搬送部Cはこの剥離
処理済のラックを基板着脱部Aに供給する。
【0015】以上のように、ラック搬送部Cでのラック
の搬送、第1移載部Bおよび第1移載部Eでのラックの
移載、自走車Dでの搬送動作は、基板、ラックおよびキ
ャリアバーがメッキ処理されているかいないかに係わら
ず、同じ部材に対する同じ動作を行えばよいので、自動
化、省力化に適している。さらに、第1移載部Bと第2
移載部Eとの間を自走車Dで搬送するようにしているの
で、メッキ槽100に対して第1移載部Bの設置場所に
自由度がある。
【0016】なお、第1移載部Bにおいて、垂直面内で
整列されたラックが供給されるラック整列保持部を備え
るとともに、このラックと自走車収容部に収容された自
走車のラック取付け部とが平行となるように設定し、こ
の第1移載部Bで、ラック移動装置により、ラック整列
保持部のラックを整列状態を保持して取り出すととも
に、ラックを平行移動して自走車のラック取付け部に取
り付けるようにすると、自走車に対するラックの取付け
と取外しの動作を簡単にすることができるとともに、自
走車に取り付けられたラックが整列されたものとなる。
【0017】さらに、第1移載部Bのラック整列保持部
において、ラック整列部と、ラック待機部と、ラック払
出し部とを備え、ラック整列保持部で、ラック移動装置
によって、ラック整列部から取り出したラックをラック
待機部に一旦整列させるとともに、この整列されたラッ
クを自走車収容部に収容された自走車のラック取付け部
に取り付けるようにし、また、自走車収容部に収容され
た自走車のラック取付け部からラックを取り出してラッ
ク払出し部に供給するようにすると、自走車への取付け
取外しの動作を滞りなく行うことができる。
【0018】
【実施例】図21(A) は本発明の実施例のメッキ工程の
搬送装置に適用されるラックとしてのメッキ用ラックの
正面図、図21(B) は同メッキ用ラックの側面図、図2
1(C) は同メッキ用ラックの下面図であり、図22は図
21(A) のA−A拡大断面図である。
【0019】この実施例におけるメッキ用ラックは、ス
ルーホール用に穴あけされたプリント配線板(以後、こ
の実施例では「基板」という。)をメッキ槽に浸漬する
ためのものであり、このメッキ用ラックに基板を複数枚
取り付け、さらに基板を取り付けた複数のラック(例え
ば3枚)をキャリアバーに取り付けてキャリアバーごと
メッキ槽に浸漬される。なお、以後、この実施例では
「メッキ用ラック」を単に「ラック」という。
【0020】図において、1はラックの長手方向の枠を
構成する縦枠、2は縦枠1に沿って配設された咬持部
材、3は咬持部材2を縦枠1に押圧する弾性部材、4は
縦枠1の下端と上部とに取り付けられた横枠である。な
お、縦枠1、咬持部材2、弾性部材3、横枠4は良導電
性の材料でできている。
【0021】縦枠1の上端部には先端を下方に折り曲げ
て係合部1aが形成されるとともにこの係合部1aの背
面に係合突起1bが形成されている。また、咬持部材2
は片側3本づつを一組として縦枠1に沿って配設され、
縦枠1と咬持部材2との間には導電性の角棒5が縦枠1
に沿って固定されている。
【0022】弾性部材3は例えばスチール板やステンレ
ス板等の強い弾性を有する板材を加工したもので、この
ラックへの組み付け前は断面形状が二等辺三角形となる
ように折り曲げ加工されている。
【0023】この弾性部材3は、縦枠1の長手方向の適
宜数カ所において各咬持部材2と縦枠1を外側から咬持
するように取り付けられ、咬持部材2の略中央を角棒5
の一辺を支点Oとして咬持部材2の内側縁2Aを縦枠1
に向けて付勢している。なお、図22に示すように、こ
の弾性部材3はこのラックの側面端部に相当する部分の
板材が内側に湾曲している。
【0024】上下2つの横枠4は同じ構造になってお
り、それぞれ両側の縦枠1に固定された枠材4Aと枠材
4Bを組み合わせた構造になっている。片側の枠材4A
の先端は他方の枠材4Bに摺動自在に係合されるととも
に、枠材4Bの先端は、枠材4Aに形成された長穴4A
aを通したボルト4Baを枠材4Bの先端に取り付けら
れたナット4Bbにネジ止めすることにより、枠材4A
に固定されている。
【0025】また、上下の横枠4は、縦枠1に対して咬
持部材2の配設面と反対側の面に取り付けられており、
この横枠4は、縦枠1と咬持部材2との間隙の延長面外
に設けられている。
【0026】以上の構成により、先ず、縦枠1が下にな
るようにしてラックを水平に保持し、横枠4のボルト4
Baを緩めることにより枠材4Aと枠材4Bをスライド
可能とし、一対の縦枠1の間隔を基板10の幅に調整
し、ボルト4Baを締めて一対の縦枠1の間隔を固定す
る。
【0027】次に、左右両側の各咬持部材2について、
図23(A) に示したように咬持部材2の外側上端2Bを
押さえて、図23(B) のように、弾性部材3の弾性力に
抗して咬持部材2を縦枠1と平行になるようにし、この
咬持部材2と縦枠1との間に角棒5の厚み分の隙間εを
あける。
【0028】この状態で、図21に示した下端(係合部
1aと反対側)の横枠4側から基板10を水平にして供
給し、基板10の両端を縦枠1上で摺動させて隙間T内
に挿入する。このとき、基板10は大きさに応じた枚数
(図21の例では2枚)だけ、一連にして、または、順
次挿入する。そして、図23(C) のように、各咬持部材
2の外側上端2Bを押さえている力を解除し、弾性部材
3の復元力によって縦枠1と咬持部材2とで基板10の
両端を咬持する。これによって基板10の取付けが完了
する。
【0029】なお、基板10が取り付けられたラック
は、後述説明するようにキャリアバーに取り付けてメッ
キ槽に搬送し、所定のメッキ処理を行う。そして、メッ
キ済基板を取り外すときは、取付け時と同様に、縦枠1
が下になるようにしてラックを水平に保持し、左右両側
の各咬持部材2の外側上端を押さえて咬持部材2と縦枠
1との間に角棒5の厚み分の隙間εをあけ、メッキ済基
板を縦枠1と咬持部材2との隙間εから抜き出す。
【0030】図24は実施例のラックをキャリアバーに
取り付けた状態を示す図であり、この例では、3枚のラ
ックAがキャリアバー20に取り付けられており、この
実施例では2つのキャリアバー20が一組となってキャ
リアバー搬送部Dおよび後述説明するキャリアバースラ
イド装置で扱われる。なお、キャリアバーは、ラック等
を保持する他、電解メッキ処理を行うときにはラック等
に通電を行うためのものでもあり、移動カソードバーと
も呼ばれている。
【0031】図2は実施例のメッキ工程の搬送装置の平
面図である。この実施例の搬送装置は、基板をラックに
取り付ける基板取付け装置A1、ラックから基板を取り
外す基板取外し装置A2を備えており、この基板取付け
装置A1と基板取外し装置A2によって実施例の基板着
脱部Aが構成されている。
【0032】また、この実施例の搬送装置は、自走車D
に対してラックの取付けと取外しを行う第1移載部B備
え、この第1移載部Bは、自走車Dに対してラックの取
付けと取外しを行うラック移動装置B1、ラックを整列
して保持するラック整列部B2、整列されたラックを待
機させるためのラック待機部B3、自走車を収容する自
走車収容部B4およびラックを払い出すためのラック払
出し部B5を備えている。
【0033】また、ラックを反転して基板取外し装置A
2に対して水平に搬送する第1反転搬送装置C1、基板
取付け装置A1から搬出されるラックを搬送して垂直方
向に反転する第2反転搬送装置C2、第2反転搬送装置
C2からラックを受け取って第1移載部Bのラック整列
部B2に整列させる第1整列走行装置C3、第1移載部
Bのラック払出し部B5に保持されたラックを第1反転
搬送装置C1に搬送する第2整列走行装置C4、第1反
転搬送装置C1から基板取外し装置A2と基板取付け装
置A1を通って第2反転搬送装置C2にラックを搬送す
る昇降コンベアC5を備えている。
【0034】そして、これらの第1反転搬送装置C1、
第2反転搬送装置C2、第1整列走行装置C3、第2整
列走行装置C4、昇降コンベアC5によって実施例のラ
ック搬送部Cが構成されている。なお、第1反転搬送装
置C1と第2反転搬送装置C2は同様な構造になってい
る。
【0035】さらに、ラックの搬送を行う自走車Dとこ
の自走車Dが走行する経路を規定するための軌道D1を
備えるとともに、この自走車Dとメッキ槽との間でラッ
クの授受を行う第2移載部Eを備えている。なお、軌道
D1は第1移載部Bと第2移載部Eの近傍では1本にな
っているが、途中の経路では自走車Dの走行方向に応じ
て複線になっている。
【0036】第2移載部Eは、自走車Dに対するラック
の取付け取外しと、メッキ槽に対してキャリアバーの供
給および回収を行う移載装置E1、キャリアバーを保持
しているキャリアバー保持部E2および自走車Dを収容
する自走車収容部E3を備えている。
【0037】また、この実施例の搬送装置は、基板を供
給する基板供給装置200およびメッキ処理済の基板を
乾燥させる基板乾燥装置300およびラックを蓄えるラ
ックリザーバ部400を備えている。
【0038】図3は実施例の搬送装置における基板、ラ
ックおよびキャリアバーの流れを説明する図である。図
の破線の矢印は基板の流れを示し、実線の矢印は基板と
ラックまたはラックのみの流れを示し、白矢印は基板と
ラックとキャリアバーまたはラックとキャリアバーの流
れを示している。
【0039】そして、メッキ槽100でメッキ処理およ
び剥離処理を行う際に、後述説明する各部の装置の動作
によって、基板、ラックおよびキャリアバーは次のよう
に扱われる。
【0040】先ず、基板は水平な状態で基板供給装置2
00から基板取付け装置A1に供給され、ラックは水平
な状態で昇降コンベアC5によって第1反転搬送装置C
1から基板取外し装置A2を通って基板取付け装置A1
に供給され、基板取付け装置A1で基板がラックに取り
付けられる。
【0041】基板が取り付けられたラックは水平な状態
で昇降コンベアC5によって第2反転搬送装置C2に搬
送され、このラックは第2反転搬送装置C2により第1
整列走行装置C3側に搬送されて90度反転され、垂直
な状態に保持される。そして、この第2反転搬送装置C
2によって垂直に保持されたラックは第1整列走行装置
C3によって第1移載部Bのラック整列部B2に供給さ
れる。
【0042】ラック整列部B2では、第1整列走行装置
C3の動作により、後述説明する自走車Dの1本のバー
に取り付ける数だけのラックが整列して配列され、この
ラック整列部B2に配列されたラックはラック移動装置
B1によって自走車Dの各バーに取り付ける数だけのラ
ックを整列された状態でラック待機部B3に移動され
る。
【0043】さらに、このラック待機部B3に待機され
ているラックはラック移動装置B1によって自走車収容
部B4に収容されている自走車Dのバーに取り付けら
れ、ラックを取り付けられた自走車Dは第2移載部Eに
自走する。
【0044】第2移載部Eは、移載装置E1により、自
走車収容部E3に収容された自走車Dからラックを取り
出してキャリアバー保持部E2のキャリアバーに取り付
け、このキャリアバーをメッキ槽100に供給する。な
お、メッキ槽100は第2移載部Eから供給されるキャ
リアバーをメッキ処理部や剥離処理槽に投入して所定の
処理を行い、この処理済のキャリアバー、ラックおよび
基板は移載装置E1によりキャリアバー保持部E2に回
収される。
【0045】移載装置E1は、メッキ槽100から回収
したメッキ処理済のキャリアバーからラックを取り外し
て自走車Dのバーに取り付け、自走車Dは第1移載部B
まで自走して第1移載部Bに収容される。
【0046】第1移載部Bでは、ラック移動装置B1に
より自走車システムのバーからメッキ処理済のラックが
取り外され、このラックはラック払出し部B5に一旦収
められ、このラック払出し部B5のラックは第2整列走
行装置C4により第1反転搬送装置C1に移送される。
【0047】このメッキ処理済の基板が取り付けられて
いるラックは、第1反転搬送装置C1により90度反転
されて水平状態にされ、さらに、昇降コンベアC5に供
給され、昇降コンベアC5によって水平状態で基板取外
し装置A2に供給される。
【0048】そして、基板取外し装置A2において、メ
ッキ処理済の基板がメッキ処理済のラックから取り外さ
れ、このメッキ処理済の基板は基板乾燥装置300に回
収される。
【0049】一方、基板が取り外されたメッキ処理済の
ラックは、昇降コンベアC5によって基板取付け装置A
1を通過し第2反転搬送装置C2、第1整列走行装置C
3により第1移載部Bのラック整列部B2まで搬送さ
れ、第1整列走行装置C3の動作により、自走車Dのバ
ーに取り付ける数だけのラックがラック整列部B2に整
列して配列される。
【0050】このラック整列部B2に配列されたラック
は前記同様に、ラック待機部B3を介して自走車Dのバ
ーに取り付けられ、自走車Dは第2移載部Eまで自走す
る。そして、第2移載部Eは、移載装置E1により、自
走車収容部E3に収容された自走車Dからメッキ処理済
のラックを取り出してキャリアバー保持部E2のキャリ
アバーに取り付け、このキャリアバーをメッキ槽100
に供給する。なお、メッキ槽100は第2移載部Eから
供給されるメッキ処理済のキャリアバーを剥離処理槽に
投入し、この剥離処理済のキャリアバーおよびラックは
移載装置E1によりキャリアバー保持部E2に回収され
る。
【0051】移載装置E1は、剥離処理済のキャリアバ
ーから剥離処理済のラックを取り出して自走車Dのバー
に取り付け、自走車Dは第1移載部Bまで自走して第1
移載部Bに収容される。
【0052】第1移載部Bでは、ラック移動装置B1に
よって自走車Dのバーからラックが取り外されてラック
払出し部B5に回収され、このラック払出し部B5の剥
離処理済のラックは、第2整列走行装置C4によって移
送される。そして、第1反転搬送装置C1を介して基板
取外し装置A2に供給されてメッキ処理に用いられる
か、または、ラックリザーバ部400に回収される。
【0053】なお、以上のメッキ処理の流れと剥離処理
の流れは、各部の搬送動作が重ならないようにタイミン
グを見計らって処理されており、メッキ処理と剥離処理
は実質的に同時平行して行われる。例えば、メッキ槽1
00の剥離処理槽で剥離処理を行っている間にメッキ処
理の流れとし、メッキ槽100のメッキ槽でメッキ処理
を行っている間に剥離処理の流れとなるように、各部各
装置の動作タイミングを制御するとよい。
【0054】図4は実施例の第1反転搬送装置C1の正
面図、図5はその一部破砕平面図、図6はその側面図で
ある。この第1反転搬送装置C1は回動枠部11、該回
動枠部11を水平移動する水平移動スライダ12および
水平スライダ12の端部上方に配設されたコンベア13
を備えており、水平移動スライダ12は移動台12aを
ガイドレール12b上で水平方向に往復移動する。
【0055】回動枠部11は、水平移動スライダ12の
移動台12a上に立設されたスライド軸111に上下に
摺動自在に支持された昇降軸112を備え、昇降軸11
2の下端はスライド軸111と平行に配設された昇降シ
リンダ113の駆動軸に固定されている。
【0056】また、昇降軸112の先端に回動自在に軸
支された水平軸114には回動枠115が固定されると
ともに、水平軸114の昇降軸112側端部には回動ア
ーム116が取り付けられ、この回動アーム116の先
端はエアシリンダ117の駆動軸に回動自在に軸支され
ている。また、このエアシリンダ117の端部は昇降軸
112の下端近傍で昇降シリンダ113の駆動軸に固定
された取付部材118に回動自在に軸支されている。
【0057】なお、回動枠115には水平軸114と反
対側の面の下端部でラックAの下端を保持する底板11
5aと、同じ面の上端部でラックAの上端を咬持する2
本の平行アーム115bを備えており、底板115aは
シリンダ115cによって図4の矢印のように移動し
てラックAの下端を受け取り、平行アーム115bはシ
リンダ115dによって図4の矢印のように移動し
て、ラックAの上端近傍を咬持して保持する。
【0058】以上の構成により、第1整列走行装置C3
は、先ず、移動スライダ12により回動枠部11をコン
ベア13と反対側(図4の実線の位置)に位置させてお
り、この位置で第2整列走行装置C4またはラックリザ
ーバ部400から垂直に立てた状態で供給されるラック
を取り込み、ラックAの下端に底板115aを当てがう
とともに、平行アーム115bでラックAの上端近傍を
咬持して保持する。
【0059】次に、エアシリンダ117を駆動して回動
枠115を図4の実線の状態から一点鎖線の状態に90
度回転させてラックAを水平に保持し、移動スライダ1
2により回動枠部11をコンベア13側に移動してラッ
クAをコンベア13の上部に搬送する。
【0060】そして、昇降シリンダ113により昇降軸
112を下降させてラックAをコンベア113上に載置
し、底板115aと平行アーム115bを解除してラッ
クAをコンベア113上に解放する。なお、コンベア1
13はラックAを基板取外し装置A2側の昇降コンベア
C5に供給する。
【0061】図7は実施例の基板取外し装置A2の正面
図、図8はその一部破砕平面図、図9は図8のB−B矢
視図、図10は図8のC−C矢視図である。この基板取
外し装置A2は、基板取外し部21、基板引出し部2
2、基板取込み部13を備えており、メッキ処理済の基
板が取付けられたメッキ処理済のラックは基板取外し部
21に供給され、この基板取外し部21でラックから取
り外された基板は基板引出し部22および基板取込み部
13の順に搬送される。
【0062】基板取外し部21において、架台21a上
にはラックの搬送方向に沿って昇降コンベアC5が配設
されており、架台21aには昇降コンベアC5と平行に
2本のスライダ21bが付設されており、スライダ21
b上には、このスライダ21bと直交する方向に掛け渡
された長台211a,212aをそれぞれ基台とする固
定ラック開閉装置211と移動ラック開閉装置212と
がそれぞれ配設されている。
【0063】そして、固定ラック開閉装置211と移動
ラック開閉装置212は架台21aの下部に配設された
スライド機構21cによってラックの搬送方向の往復移
動される。また、架台21aの縁で固定ラック開閉装置
211と移動ラック開閉装置212の端部に対応する位
置には、ラックの横枠を下方に押さえるための横枠保持
機構213と、横枠保持機構213に隣接してボルト締
緩機構214が配設されている。
【0064】このボルト締緩機構214は、図9に示し
たように、正逆回転するクラッチ付きのモータ214a
の先端にレンチ214bを備え、固定ラック開閉装置2
11の基準位置から一定の位置、すなわち、図21に示
すラックの枠材4Bの縦枠1からボルト4Baまでの間
隔に設定されている。
【0065】そして、横枠保持機構213は上下動する
シリンダ213aの先端に回動爪213bを備えてお
り、回動爪213bを横枠に係合させて僅かに下降する
ように動作する。これにより、ラックの幅調整時には、
ラックのボルト4Baをボルト締緩機構214のレンチ
214bに係合させてボルト4Baを緩めたり締めたり
する。また、ラックから基板を取り外すときには、ラッ
クから引き出される基板が確実に通過できるようにして
いる。
【0066】固定ラック開閉装置211と移動ラック開
閉装置212は互いに対面して略対称な構造になってお
り、それぞれ長台211a,212aに沿って縦板21
1b,212bが立設され、この縦板211b,212
bには5台のエアシリンダ211c,212cが垂直に
並設されている。
【0067】縦板211b,212bの上端にはラック
の縦枠1に沿うように受け板211d,212dが配設
され、また、各エアシリンダ211c,212cのロッ
ドには、受け板211d,212dに対向する押え板2
11e,212eを配設した長板211f,212fが
取り付けられている。さらに、縦板211b,212b
の対向面側にはラックから基板を取り外すときに基板を
支える補助ローラ211g,212gが取り付けられて
いる。
【0068】基板引出し部22は、架台22aの上面に
多数のローラ22bを備え、このローラ22bはモータ
22cによって回転される。ローラ22bの上部には、
基板の搬送方向を長手方向にして下面を吸着面とした吸
着パッド22dを備えており、この吸着パッド22dは
エアシリンダ22eによって上下動されるとともに水平
スライド機構22fによってこの基板引出し部22と基
板取外し部21との間を往復移動される。
【0069】基板取込み部21は、架台21aの上面に
多数のローラ21bを備え、このローラ21bはモータ
21cによって回転される。
【0070】以上の構成により基板取外し装置A2は次
のように動作する。先ず、基板取外し部21において、
昇降コンベアC5は、図10に二点鎖線で示したように
その上面が固定ラック開閉装置211と移動ラック開閉
装置212の上端の長板211f,212fより上にな
る位置にあり、この状態で第1反転搬送装置C1からラ
ックを搬入し、先頭の縦枠が固定ラック開閉装置211
の手前近傍となる位置で停止させる。
【0071】次に、昇降コンベアC5を図10の実線の
位置に下降させる。このとき昇降コンベアC5の上面が
固定ラック開閉装置211と移動ラック開閉装置212
の受け板211d,212dの上面より僅かに下に位置
となるように設定されており、この状態で固定ラック開
閉装置211が内側に僅かに移動される。
【0072】このとき、固定ラック開閉装置211の受
け板211dの先端に形成されたテーパー面によりラッ
クの縦枠の下面が受けられ、固定ラック開閉装置211
の受け板211dと押え板211eとの間にラックの縦
枠と咬持部材が収まり、この固定ラック開閉装置211
の位置で規制される所定位置に停止される。
【0073】また、固定ラック開閉装置211の動作と
ともに、移動ラック開閉装置212は内側に移動し、上
記同様にラックの反対側の縦枠と咬持部材を受け板21
2dと押え板212eとの間に収める。このように、固
定ラック開閉装置211と移動ラック開閉装置212に
より、ラックは、縦枠を下にして水平にされるとともに
ラックの縦枠が基板の移送方向と平行になるように基板
引出し部22の前方に保持される。
【0074】ラックの両側の縦枠と咬持部材が固定ラッ
ク開閉装置211および移動ラック開閉装置212に収
められると、横枠保持機構213で横枠を押さえ、図1
1に示したように、固定ラック開閉装置211および移
動ラック開閉装置212は、エアシリンダ211c,2
12cを駆動し、前記図23について説明したように、
各咬持部材2を縦枠1と平行になるようにして咬持部材
2と縦枠1との間に隙間をあける。なお、この状態で、
ラックは固定ラック開閉装置211および移動ラック開
閉装置212に固定されたことになる。
【0075】次に、基板引出し部22の吸着パッド22
dが基板取外し部21の固定ラック開閉装置211と移
動ラック開閉装置212の間に移動するとともに下降
し、この吸着パッド22dでラックに取り付けられてい
る基板を吸着する。そして、吸着パッド22dを基板引
出し部22のローラ22b上に移動してラックから基板
を引出し、ローラ22b上で吸着パッド22dの吸引力
を解除して基板をローラ22b上に載置する。
【0076】なお、ローラ22b上に引き出された基板
は、ローラ22bと基板取込み部13のローラ13bに
より搬送され、基板乾燥装置300に供給され、乾燥処
理が施される。
【0077】また、ラックから基板が取り外されると、
エアシリンダ211c,212cを解除するとともに固
定ラック開閉装置211と移動ラック開閉装置212を
互いに外側に移動し、このメッキ処理済のラックを昇降
コンベアC5上に載置して基板取付け装置A1に搬送す
る。
【0078】以上の動作は、メッキ処理済のラックから
メッキ処理済の基板を取り外すときの動作であるが、こ
の基板取外し装置A2では、基板の幅の種類に対応させ
るためにラックの幅を調整する動作も行っている。
【0079】すなわち、剥離処理済等のラックが昇降コ
ンベアC5により第1反転搬送装置C1から基板取外し
装置A2の基板取外し部21に搬入されると、先ず、基
板を取り外すときと同様の動作を行って、ラックを固定
ラック開閉装置211および移動ラック開閉装置212
に固定する。
【0080】ラックの固定が完了すると、横枠保持機構
213で横枠を下方に押さえて枠材4Bのボルト4Ba
をボルト締緩機構214のレンチ214bに係合させ、
所定方向にモータ214aを駆動してボルト4Baを緩
めて横枠保持機構213を解除する。
【0081】次に、ラックの縦枠および咬持部材2を固
定ラック開閉装置211と移動ラック開閉装置212に
固定した状態で、移動ラック開閉装置212を外側また
は内側に移動して縦枠1の間隔を所望の幅に調整する。
【0082】そして、再び、横枠保持機構213で横枠
を下方に押さえて枠材4Bのボルト4Baをボルト締緩
機構214のレンチ214bに係合させ、モータ214
aを駆動してボルト4Baを締めて横枠保持機構213
を解除する。これによって、ラックの縦枠1の幅を所望
の幅に調整することができ、幅調整したラックは基板取
付け装置A1に搬送する。
【0083】図12は実施例の基板取付け装置A1の正
面図、図13はその一部破砕平面図、図14は図13の
B−B矢視図、図15は図13のC−C矢視図であり、
この基板取付け装置A1は基板取外し装置A2と略同様
の構造になっている。
【0084】そこで、簡単のために、基板取付け装置A
1と基板取外し装置A2とで対応する同様の要素につい
ては符号の数字が二桁のものは下位一桁目とアルファベ
ットを同じにし、数字が三桁のものは下位二桁の数字と
アルファベットを同じにして、基板取付け装置A1につ
いて基板取外し装置A2と同様の要素については詳細な
説明は省略する。
【0085】基板取付け装置A1は、基板送り部33、
基板整列部32、基板取付け部31を備えており、ラッ
クは昇降コンベアC5によって基板取外し装置A2から
基板取付け部31に供給される。また、基板は基板供給
装置200から基板送り部33に供給され、基板送り部
33はローラ33bの回転によって図12の矢印の方
向に基板を搬送して、ラックに取り付ける必要枚数の基
板を基板整列部32に順次送り出す。
【0086】基板整列部32には、図13に示したよう
に、架台32a上の搬送面の片側にローラ32bの間隙
からこのローラ面より突出した固定ガイド32gが配設
されるとともに、この固定ガイド32gの反対側にはロ
ーラ面より突出した移動ガイド32hが配設されてい
る。さらに、基板取付け部31側にはローラ面に対して
上下に上下動するストッパ32iが配設され、架台32
a上の搬送面には、ストッパ32iと平行に複数段の移
動ストッパ32jが配設されている。
【0087】なお、移動ストッパ32jはローラ面に対
して上下に上下動するとともにローラ32bより下にあ
るときに基板の搬送方向に往復移動可能になっており、
移動ストッパ32jの基板搬送方向の位置は基板の長さ
に応じて設定される。
【0088】そして、基板整列部32は、基板送り部3
3から送り出される基板をローラ32bで取り込み、最
初の基板がストッパ32iに当接して止まると、この基
板の長さに応じて位置が設定されている移動ストッパ3
2jを、最初の基板の後端部近傍でローラ32bの間隙
から上昇させる。そして、次の基板が送られてきてこの
移動ストッパ32jに当接して止まると、同様にこの基
板の後端部近傍に後段の移動ストッパ32jを上昇さ
せ、次の基板をこの移動ストッパ32jに当接して止め
る。
【0089】このようにして、順次基板が停止して前後
方向の整列が完了する。そして、1つのラックに取り付
ける必要枚数の基板を基板送り部33から取り込むと移
動ガイド32hを固定ガイド32g側に移動し、基板を
固定ガイド32gと移動ガイド32hによって挟むよう
にして横方向の整列を完了する。
【0090】そして、1つのラックに取り付ける必要枚
数の基板を基板送り部33から取り込むと移動ガイド3
2hを固定ガイド32g側に移動し、基板を固定ガイド
32gと移動ガイド32hによって挟むようにして横方
向の整列を完了する。このように移動ストッパ32jに
より2枚目以降の基板の停止位置を規制するようにして
いるので、基板が薄い場合でも整列が容易になる。
【0091】整列が完了すると、エアシリンダ32eに
よって吸着パッド32dを下降させ、この吸着パッド3
2dの下面でローラ32b上の各基板を水平に整列した
状態で吸着する。そして、ストッパ32iおよび移動ス
トッパ32jを下降させた後、吸着パッド32dを水平
スライド機構32fによって移動し、各基板を整列した
状態で保持して図12の矢印の方向に水平に基板取付
け部31に移送する。
【0092】一方、基板取付け部31において、固定ラ
ック開閉装置311と移動ラック開閉装置312は、前
記基板取外し装置A2の固定ラック開閉装置211およ
び移動ラック開閉装置212と同様の動作をするが、固
定ラック開閉装置311は基板整列部32の固定ガイド
32gに対応する所定の基準位置から外側に僅かな移動
範囲が設定され、移動ラック開閉装置312はラックの
縦枠の間隔に応じた移動範囲が設定される。
【0093】基板取付け部31は、昇降コンベアC5に
より基板取外し装置A2からラックを搬入し、基板取外
し装置A2の場合と同様に、固定ラック開閉装置311
を基準位置にし、この固定ラック開閉装置311と移動
ラック開閉装置312の受け板311d,312dと押
え板311e,312eとの間にラックの縦枠と咬持部
材を収める。
【0094】そして、基板取外し装置A2の場合と同様
に、前記図23について説明したように、各咬持部材2
を縦枠1と平行になるようにして咬持部材2と縦枠1と
の間に隙間をあける。
【0095】ここで、このラックの固定位置は、固定ラ
ック開閉装置311および移動ラック開閉装置312の
受け板311d,312dに固定されている縦枠1と咬
持部材2との間隙が、前記基板整列部32の吸着パッド
32dの下面に吸着された基板の両端部と同じ位置同じ
高さになるように設定されており、吸着パッド32dで
移送される基板の両端部が咬持部材2と縦枠1との間隙
に挿入される。
【0096】そして、基板が挿入されると、エアシリン
ダ311c,312cを解除して前記図23(C) に示し
たように基板10をラックに固定して基板の取付けを完
了する。
【0097】基板がラックに取り付けられると、固定ラ
ック開閉装置311と移動ラック開閉装置312は互い
に外側に移動し、ラックを昇降コンベアC5上に載置
し、昇降コンベアC5を上昇させるとともに昇降コンベ
アC5を駆動してラックを第2反転搬送装置C2に搬出
する。
【0098】第2反転搬送装置C2は前記図4〜図6に
ついて説明した第1反転搬送装置C1と同様の構造にな
っており、第1反転搬送装置C1と逆の動作により、基
板取付け装置A1から搬出されるラックを昇降コンベア
C5から水平の状態で受け取って搬送し、第1整列走行
装置C3の端部の位置で90度回転させてラックを垂直
に立て第1整列走行装置C3に供給する。
【0099】図16は第1整列走行装置C3、第2整列
走行装置C4および第1移載部Bの一部を示す図であ
り、図16(A) は平面図、図16(B) は正面図、図16
(C) は側面図である。
【0100】第1整列走行装置C3は垂直フレームの上
端に配設された走行装置41とこの走行装置41上に配
設された走行ハンド42を備えている。走行装置41は
第2反転搬送装置C2によりラックAが垂直に立てられ
る位置から第1移載部B内を通したガイドレール41
a、このガイドレール41aの一端に配設されたモータ
41b、ガイドレール41aの他端に配設されたプーリ
41c、モータ41bとプーリ41cに掛け渡されたベ
ルト41dを備えている。
【0101】また、走行ハンド42はガイドレール41
a上に摺動自在に配設されるとともにベルト41dに固
定されており、この走行ハンド42は、モータ41bの
駆動によりベルト41dとともに走行する。これによ
り、走行ハンド42はガイドレール41a上を第2反転
搬送装置C2の位置から第1移載部Bの第2反転搬送装
置C2と反対側の位置まで往復移動される。
【0102】図17は走行ハンド42の側面図である。
この走行ハンド42は、移動台421上に立設されたス
ライド軸424によって上下方向に摺動自在に保持され
た昇降部423と、この昇降部423を上下動させるシ
リンダ422を備えており、図17の矢印のように昇
降部423はシリンダ422の駆動によってガイドレー
ル41aに対して上下動する。
【0103】また、昇降部423はガイドレール41a
と直角な水平方向に延びるスライド軸423a、このス
ライド軸423aに摺動自在に保持された把持装置42
3bと、この把持装置423bを水平移動させるシリン
ダ423cを備えており、図17の矢印のように把持
装置423bはシリンダ423cの駆動によってガイド
レール41aに対して直角な水平方向に往復移動する。
【0104】さらに、把持装置423bは、ガイドレー
ル41aと平行に配設されるとともに図示しないシリン
ダによって開閉される一対の把持板423b−1,42
3b−2を備えており、片方の把持板423b−2の内
側にはラックの係合部1aの背面に形成された係合突起
1bに係合する係合溝423b−3が形成されている。
【0105】また、図16に示したように、ガイドレー
ル41aは第1移載部B内でラック整列部B2に隣接し
て配置されており、このラック整列部B2はガイドレー
ル41aと平行に2本のバーB2−1,B2−2を備え
ている。なお、ラック整列部B2と同様に第1移載部B
のラック待機部B3は6本のバーB3−1,B3−2,
B3−3,B3−4,B3−5,B3−6を備え、ラッ
ク払出し部B5は3本のバーB5−1,B5−2,B5
−3を備えている。
【0106】以上の構成により、走行ハンド42は、第
2反転搬送装置C2によって垂直に立てられたラックの
係合部1aを把持装置423bの把持板423b−1,
423b−2によって把持し、この把持したラックをガ
イドレール41aに沿ってラック整列部B2に移動させ
る。そして、把持装置423の水平移動によってバーB
2−1,B2−2の何れかの位置にラックを移動させ、
ラックの係合部1aをこのバーB2−1またはバーB2
−2に取り付ける。
【0107】このようにして、走行ハンド42と把持装
置423の位置を制御し、第2反転搬送装置C2から供
給されるラックをラック整列部B2のバーB2−1,B
2−2に順次整列して配列させる。なお、このバーB2
−1,B2−2の長さはキャリアバー20の導電板20
1 ,20a2 と略同じ長さになっていて、1つのキャ
リアバーに取り付けるラックの数だけ一つのバーB2−
1またはB2−2に配列される。
【0108】図16に示したように、第2整列走行装置
C4も第1整列走行装置C3と同様な構造になってお
り、走行装置51と走行ハンド52を備えている。ま
た、走行装置51はガイドレール51a、モータ51
b、プーリ51c、ベルト51dを備え、走行ハンド5
2はガイドレール51a上に摺動自在に配設されるとと
もにベルト51dに固定されている。
【0109】また、走行ハンド52は第1整列走行装置
C3の走行ハンド42と同様な構造になっており、ラッ
ク払出し部B5のバーB5−1,B5−2,B5−3に
取り付けられているラックを把持装置で把持して走行
し、第1反転搬送装置C1の位置でラックを第1反転搬
送装置C1に供給する。
【0110】図18は第1移載部Bのラック移動装置B
1を示す図であり、図18(A) は平面図、図18(B) は
正面図、図18(C) は側面図である。ラック移動装置B
1は、第1移載部Bを囲う垂直フレームの上端に配設さ
れた2本のガイドレール61とこのガイドレール61に
平行に取り付けられたボールネジ62およびガイドレー
ル61上に配設された移動装置63を備えている。
【0111】移載装置63は、2本のガイドレール61
上に移動基板631を摺動自在に掛け渡し、この移動基
板631に配設されたモータ632でボールネジ62に
螺合されたナット部材633を回転することにより、移
動装置63全体をガイドレール61上で平行移動するよ
うにしたものである。
【0112】また、移載装置63は、移動基板631の
略中央に立設した垂直フレーム634に2本のスライド
軸635を並設し、さらに、このスライド軸635に把
持装置636を昇降自在に保持したもので、この把持装
置636はボールネジ637の駆動によって垂直フレー
ム634に沿って昇降する。
【0113】さらに、把持装置636は、下端には第1
移載部Bの各バーB2−1,B2−2等と平行に配設さ
れた一対の把持板636a,636bを備えており、こ
の把持板636a,636bは前後に開閉して第1移載
部Bおよび自走車Dのラックを保持する。
【0114】以上の構成により、ラック移動装置B1の
把持装置636は、図18(C) に一点鎖線で示したよう
に移動し、ラック整列部B2のバーB2−1,B2−
2、ラック待機部B3のバーB3−1,B3−2,B3
−3,B3−4,B3−5,B3−6、ラック払出し部
B5のバーB5−1,B5−2,B5−3および自走車
D内に配設されたバーの間でラックの移載動作を行う。
【0115】図19はラック移動装置B1によるラック
の移載動作の一例を説明する図であり、ラック移動装置
B1は、次の3種類の移載動作を行う。自走車Dのメッ
キ処理済のラック(および基板)または剥離処理済のラ
ックをラック払出し部B5に移載する動作(図19の
)。ラック整列部B2のメッキ処理を行うラック(お
よび基板)または剥離処理を行うラックをラック待機部
B3に移載する動作(図19の)。ラック待機部B3
のメッキ処理を行うラック(および基板)または剥離処
理を行うラックを自走車Dに移載する動作(図19の
)。
【0116】以上のように、第1移載部Bにおいて、ラ
ックの種類に応じた上記の移載動作を他の各部の動作に
対応させることにより、全体の処理のタイミングがとる
ことができ、作業効率が向上する。
【0117】図20は自走車Dを示す図であり、図20
(A) は自走車Dの平面図、図20(B) は側面図、図20
(C) は正面図、図20(D) は背面図である。この実施例
の自走車Dは平型直方体の自走装置71上に直方体の空
間を囲うフレーム72を備え、フレーム71の上部の前
後の横棒72a,72bの間に5本のバー73がそれぞ
れ掛け渡されて固定されており、前記図24について説
明したキャリアバー20の導電板20aににラックが取
り付けられると同じ状態、すなわち、ラックが整列され
た状態でバー73にそれぞれ取り付けられる。
【0118】自走装置71は、例えば軌道D1を誘導線
としてこの誘導線によって形成される磁界を磁気センサ
等で検出しながら軌道D1に沿って自走するものなど、
従来の自走車に用いられている装置と同様のものであ
り、第1移載部Bの自走車収容部B4と第2移載部Eの
自走車収容部E3で所定位置に自動停止する。
【0119】そして、移載装置E1は把持装置を水平移
動および昇降移動させて、自走車Dおよびキャリアバー
に対するラックの取付け取外しを行う。また、キャリア
バー保持部E2のキャリアバーはメッキ槽100の搬送
装置により、このキャリアバー保持部E2とメッキ槽1
00との間で搬送される。
【0120】以上のように、メッキ処理を行う基板を装
着したラックと剥離処理を行うためのラックとについ
て、基板取付け装置A1から第2反転搬送装置C2およ
び第1整列走行装置C3を介して第1移載部Bに搬送す
るようにし、メッキ処理済の基板が装着されているメッ
キ処理済のラックと剥離処理済のラックとについて、第
1移載部Bから第2整列走行装置C4および第1反転搬
送装置C1を介して基板取外し装置A2に搬送するよう
にしている。
【0121】また、第1反転搬送装置C1、基板取外し
装置A2、基板取付け装置A1および第2反転搬送装置
C2の間で昇降コンベアC5によってラックを搬送する
ようにしている。
【0122】したがって、第1反転搬送装置C1、第2
反転搬送装置C2、第1整列走行装置C3、第2整列走
行装置C4および昇降コンベアC5の搬送、第1移載部
Bと第2移載部Eとの間でのラックの搬送、第2移載部
Eでのキャリアバーの搬送は、メッキ処理を行う時も剥
離処理を行うときも同じ被搬送物に対する同じ動作を行
えばよいので、自動化、省力化に適している。また、メ
ッキ処理時の搬送経路と剥離処理時の搬送経路が同じ経
路になっているので、省スペースが図れる。
【0123】さらに、自走車Dにより第1移載部Bとの
間でラックを搬送するようにしているので、メッキ槽1
00に対して第1移載部Bの設置場所に自由度があり、
メッキ工程システムを構成するために敷地等のスペース
の制限を緩和することができる。
【0124】なお、この実施例の基板取付け装置A1と
基板取外し装置A2は、それぞれラックを水平にして基
板の取付けと取外しを行うので自動化が容易であり、さ
らに、ラック搬送部は第1反転搬送装置C1と第2反転
搬送装置C2を備え、この第1反転搬送装置C1と第2
反転搬送装置C2により、それぞれラックを垂直から水
平に、また、水平から垂直に反転するので、基板を垂直
にして処理を行うメッキ槽100に対して容易に対応す
ることができる。
【0125】また、この実施例のラックによれば、縦枠
1とこの縦枠1に沿うように配設された咬持部材2で基
板の両端を固定するので、確実に基板を固定することが
できる。また、咬持部材2は基板の端部の縦枠1と同じ
端部に対して連続的に接触するので、基板の表裏で電位
分布が均一になり、表裏のメッキ膜厚が従来のものより
も均一になる。
【0126】また、基板取付け装置A1は、ラックの咬
持部材2を押さえるだけで咬持部材2と縦枠1との間に
容易に隙間をあけることができ、基板を容易に着脱でき
るので、基板の取付け取外し作業を容易に自動化するこ
とができる。
【0127】さらに、第1移載部Bにおいて、ラック整
列部B2、ラック待機部B3および自走車収容部B4に
収容された自走車で互いに平行な複数の垂直面内にラッ
クを整列させ、ラック移動装置B1でラックを平行移動
させて自走車へのラックの取付け自走車からのラックの
取外しを行うようにしているので、ラックの自走車への
取付け取外しの動作を滞りなく行うことができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように本発明のメッキ工程
の搬送装置は、基板をラックに取り付けて該ラックを搬
出するとともに、メッキ処理済の基板をメッキ処理済の
ラックから取り外して該メッキ処理済の基板と該メッキ
処理済のラックとを分離して搬出する基板着脱部と、ラ
ックを取り付けるラック取付け部を有する自走車と、該
自走車を収容する自走車収容部を有するとともに該自走
車のラック取付け部に対してラックの取付けと取外しを
行う第1移載部と、基板着脱部から搬出されるラックを
第1移載部に搬送するととともに、該第1移載部で前記
自走車から取り外されたラックを基板着脱部に搬送する
ラック搬送部と、メッキ槽の入口に配設され、自走車を
収容する自走車収容部を有し、該自走車収容部に収容さ
れた自走車に取り付けられたラックをキャリアバーに取
り付けて該キャリアバーをメッキ槽に供給するととも
に、該メッキ槽から供給されるキャリアバーからラック
と取外して自走車に取り付ける第2移載部とを備え、第
1移載部と第2移載部との間で前記自走車によってラッ
クの搬送を行うようにしたので、ラック搬送部でのラッ
クの搬送、第1移載部でのラックとキャリアバーの移
載、自走車によるラックの搬送、第2移載部でのキャリ
アバーの搬送動作は、基板、ラックおよびキャリアバー
がメッキ処理されているかいないかに係わらず、同じ部
材に対する同じ動作を行えばよいので、自動化、省力化
を容易に行うことができ、さらに、メッキ槽に対して第
1移載部の設置場所に自由度があり、メッキ工程システ
ムを構成するために敷地等のスペースの制限を緩和する
ことができる。
【0129】また、実施例によれば、第1移載部Bにお
いて、ラック整列部B2、ラック待機部B3および自走
車収容部B4に収容された自走車で互いに平行な複数の
垂直面内にラックを整列させ、ラック移動装置B1でラ
ックを平行移動させて自走車へのラックの取付け自走車
からのラックの取外しを行うようにしているので、ラッ
クの自走車への取付け取外しの動作を滞りなく行うこと
ができ、さらに、自動化、省力化を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッキ工程の搬送装置の基本構成を示
す図である。
【図2】本発明実施例のメッキ工程の搬送装置の平面図
である。
【図3】実施例の搬送装置における基板、ラックおよび
キャリアバーの流れを説明する図である。
【図4】実施例の第1反転搬送装置の正面図である。
【図5】実施例の第1反転搬送装置の一部破砕平面図で
ある。
【図6】実施例の第1反転搬送装置の側面図である。
【図7】実施例の基板取外し装置の正面図である。
【図8】実施例の基板取外し装置の一部破砕平面図であ
る。
【図9】図8のB−B矢視図である。
【図10】図8のC−C矢視図である。
【図11】実施例における固定ラック開閉装置および移
動ラック開閉装置の要部の動作説明図である。
【図12】実施例の基板取付け装置の正面図である。
【図13】実施例の基板取付け装置の一部破砕平面図で
ある。
【図14】図13のB−B矢視図である。
【図15】図13のC−C矢視図である。
【図16】実施例の第1整列走行装置、第2整列走行装
置および移載部の一部を示す図である。
【図17】実施例の走行ハンドの側面図である。
【図18】実施例の移載部のラック移動装置を示す図示
す図である。
【図19】実施例のラック移動装置によるラックの移載
動作の一例を説明する図である。
【図20】実施例の自走車を示す図である。
【図21】実施例のメッキ工程の搬送装置に適用される
ラックとしてのメッキ用ラックを示す図である。
【図22】図21(A) のA−A拡大断面図である。
【図23】実施例におけるメッキ用ラックの開閉動作を
説明する図である。
【図24】実施例のメッキ用ラックをキャリアバーに取
り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】 A…基板着脱部、B…第1移載部、C…ラック搬送部、
D…自走車、E…第2移載部、A1…基板取付け装置、
A2…基板取外し装置、B1…ラック移動装置、B2…
ラック整列部、B3…ラック待機部、B4…自走車収容
部、B5…ラック払出し部、C1…第1反転搬送装置、
C2…第2反転搬送装置、C3…第1整列走行装置、C
4…第2整列走行装置、C5…昇降コンベア、D1…軌
道、E1…移載装置、E2…キャリアバー保持部、E3
…自走車収容部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日向 孝之助 神奈川県平塚市黒部丘1番31号 日本た ばこ産業株式会社 生産技術開発センタ ー内 (72)発明者 小林 武司 神奈川県平塚市黒部丘1番31号 日本た ばこ産業株式会社 生産技術開発センタ ー内 審査官 鈴木 正紀 (56)参考文献 特開 昭63−266099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/06 C25D 7/00 C25D 17/08 H05K 3/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被メッキ体である基板をラックに取り付
    けるとともに該ラックをキャリアバーに取り付けて該キ
    ャリアバーごとラックおよび基板をメッキ槽に供給し、
    該メッキ槽でメッキ処理が終了したメッキ処理済のキャ
    リアバーからメッキ処理済のラックを取り外すとともに
    該メッキ処理済のラックからメッキ処理済の基板を取り
    外して該メッキ処理済の基板を回収するようにしたメッ
    キ工程の搬送装置であって、 基板をラックに取り付けるとともに、メッキ処理済の基
    板をメッキ処理済のラックから取り外す基板着脱部と、 前記ラックを取り付けるラック取付け部を有する自走車
    と、 前記自走車を収容する自走車収容部を有するとともに該
    自走車の前記ラック取付け部に対してラックの取付けと
    取外しを行う第1移載部と、 前記基板着脱部から搬出されるラックを前記第1移載部
    に搬送するととともに、該第1移載部で前記自走車から
    取り外されたラックを前記基板着脱部に搬送するラック
    搬送部と、 前記メッキ槽の入口に配設され、前記自走車を収容する
    自走車収容部を有し、該自走車収容部に収容された自走
    車に取り付けられたラックをキャリアバーに取り付けて
    該キャリアバーを上記メッキ槽に供給するとともに、前
    記メッキ槽から供給されるキャリアバーからラックを取
    り外して該自走車に取り付ける第2移載部と、を備え、 前記第1移載部と前記第2移載部との間で前記自走車に
    よって前記ラックの搬送を行うようにしたことを特徴と
    するメッキ工程の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1移載部は、垂直面内で整列され
    たラックが供給されるラック整列保持部と、前記ラック
    を移動するラック移動装置とを備えるとともに、該第1
    移載部の前記自走車収容部は前記自走車のラック取付け
    部が上記垂直平面と平行になるように設定されたもので
    あり、 該第1移載部で、前記ラック移動装置により、前記ラッ
    ク整列保持部のラックを整列状態を保持して取り出すと
    ともに、該ラックを平行移動して前記自走車収容部に収
    容された自走車のラック取付け部に取り付けるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のメッキ工程の搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ラック整列保持部は、ラック整列
    部、ラック待機部およびラック払出し部を備え、 前記ラック整列保持部で、前記ラック移動装置によっ
    て、前記ラック整列部から取り出したラックを前記ラッ
    ク待機部に一旦整列させるとともに、該ラック待機部に
    整列されたラックを前記自走車収容部に収容された自走
    車のラック取付け部に取り付け、該自走車収容部に収容
    された自走車のラック取付け部からラックを取り出して
    前記ラック払出し部に供給するようにしたことを特徴と
    する請求項2記載のメッキ工程の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記基板着脱部から搬出される前記メッ
    キ処理済のラックを前記ラック搬送部で前記第1移載部
    に搬送し、該メッキ処理済のラックを前記自走車により
    該第1移載部から前記第2移載部に搬送し、該第2移載
    部で該メッキ処理済のラックをメッキ処理済のキャリア
    バーに取り付け、該第2移載部で該キャリアバーごとラ
    ックを前記メッキ槽に供給し、該第2移載部で、上記メ
    ッキ槽でメッキ膜の剥離処理が終了した剥離処理済のキ
    ャリアバーから剥離処理済のラックを取り外し、該メッ
    キ処理済のラックを前記自走車で前記第1移載部に供給
    して該剥離処理済のラックを回収するようにしたことを
    特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載
    のメッキ工程の搬送装置。
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