JP3332204B2 - 排ガスの有害物質除去方法及び装置 - Google Patents

排ガスの有害物質除去方法及び装置

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JP3332204B2
JP3332204B2 JP03150197A JP3150197A JP3332204B2 JP 3332204 B2 JP3332204 B2 JP 3332204B2 JP 03150197 A JP03150197 A JP 03150197A JP 3150197 A JP3150197 A JP 3150197A JP 3332204 B2 JP3332204 B2 JP 3332204B2
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敬三 浜口
容 長田
隆 能登
将 鮎川
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ焼却施設、
可燃性廃棄物処理施設その他燃焼装置一般から排出され
る燃焼工程によって排出される有害物質を含む排ガス
や、金属精錬工場などで加熱工程に伴って排出される有
害物質を含む排ガスの無害化処理方法に関するものであ
る。詳しくは、消石灰や吸着剤などの反応剤を用いて有
害物質を除去する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉等から排出される煤塵、酸性ガ
ス、水銀、ダイオキシン類等の有害物質を含む燃焼排ガ
スの処理方法として、いくつかの方法が従来開示されて
いる。
【0003】例えば、特開平5−31323に開示され
る方法は、粉末活性炭及び消石灰などの塩基性吸収剤を
別個の搬送路によって集塵機の入口の煙道に吹き込むこ
ととしている。上記活性炭は排ガス中の水銀等の重金属
を吸着すると共に、ダイオキシン等の有害な有機塩素化
合物も合わせて吸着する。これらの有害物質を吸着した
活性炭は、下流に設けたバグフィルター等の集塵機によ
って捕集され、排ガス中から除外される。また、一般
に、燃焼排ガス中には塩化水素など酸性成分が含まれて
いるが、この酸性成分は排ガス中に噴霧された上記塩基
性吸収剤により除去される。
【0004】また、特開平7−204432は、消石灰
と活性炭を同一サイロ内に混合貯留し、粉体切り出し装
置により煙道に吹き込むこととしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
(特開平5−31323)の方法では、消石灰と活性炭
が別個の搬送路で煙道に供給されるため、煙道内や集塵
機内で十分に消石灰と粉末活性炭が混合されない。した
がって、バグフィルターなどの集塵機内で、活性炭によ
る水銀やダイオキシン類の吸着除去効果が小さくなる傾
向にある。
【0006】後者(特開平7−204432)の方法で
は、消石灰と粉末活性炭はサイロ内やサイロ投入前に事
前に混合されることから、効果的な両者の混合はなされ
るが、混合されているために粉末活性炭及び消石灰の吹
き込み量を単独で調整することができない。すなわち、
酸性ガスの除去のための消石灰供給量を増加させると、
同時に活性炭の吹込量が増加し、必要以上の活性炭を消
費したり、逆に活性炭吹込量を増加させる場合は、消石
灰の供給量が増加し無駄に消石灰を消費するという問題
点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題を
解決するためになされたものであり、以下の特徴をもっ
ている。
【0008】先ず、排ガスの有害物質除去方法に関して
は、燃焼や加熱に伴って排出される有害物質を含む排ガ
スを、単一路をなす煙道での消石灰噴霧により、ろ過式
の集塵装置でろ過集塵して有害物質を除去する方法にお
いて、消石灰切り出し装置と、吸着剤切り出し装置と粉
体を搬送するための搬送空気流を発生させる送風装置と
を具備し、各々の上記切り出し装置により切り出された
消石灰と吸着剤を5m以上の長さの同一の搬送路を経て
10m/s以上の流速の上記搬送空気流により搬送し
搬送空気流により混合した後、上記集塵装置の上流の煙
道または集塵装置内に噴霧して吹き込み、消石灰で酸性
ガスを、そして吸着剤でダイオキシンをそれぞれ除去す
ことを特徴とする。
【0009】かかる本発明の方法において好ましくは、
吸着剤として、粉末活性炭などの炭素系の多孔質粉体が
用いられる。
【0010】かかる本発明の方法によれば、消石灰と吸
着剤を同一の搬送路を用いて搬送するので、切り出され
てから煙道に到達するまで、十分な長さの搬送路にて
分な搬送速度のもとで、搬送中に消石灰と吸着剤がほぼ
完全に均一混合される。これにより集塵装置内のろ布に
堆積する消石灰と吸着剤を含む反応吸着層内で吸着剤は
効果的に一様に分散するようになるため、ろ過集塵を行
う過程、すなわち排ガスが反応吸着層を通過する過程
で、吸着剤により排ガスに含まれる水銀やダイオキシン
類は効率的に吸着除去される。勿論、この過程で、排ガ
スに含まれる煤塵は集塵除去され、酸性ガスは消石灰に
より中和除去されることから、排ガスは清浄化される。
【0011】その際、吸着剤として、粉末活性炭などの
炭素系の多孔質粉体を用いるならば、粉末活性炭などの
炭素系の多孔質粉体は、大きな比表面積をもっていて一
般に吸着効果が大きいことと、炭素系であるから、特に
水銀やダイオキシン類の吸着に効果があることから、煙
道に吹き込むことにより、排ガスに含まれる水銀やダイ
オキシン類を効率よく除去できる。
【0012】次に、本発明にあって、上記除去方法を実
施する装置に関しては、燃焼や加熱に伴って排出される
有害物質を含む排ガスを、単一路をなす煙道での消石灰
噴霧により、ろ過式の集塵装置でろ過集塵して有害物質
を除去する装置において、排ガス中の酸性ガスを除去す
るための消石灰を切り出す消石灰切り出し装置と、排ガ
ス中のダイオキシンを除去するための吸着剤を切り出す
吸着剤切り出し装置と、切り出し後の消石灰と吸着剤の
粉体を搬送するための搬送空気流を発生させる送風装置
とを具備し、該送風装置を上記集塵装置の上流の煙道ま
たは該集塵装置と一つの搬送路により接続し、上記送風
装置を搬送空気流の流速が10m/s以上となるように
設定し、上記搬送路の長さを5m以上として上記消石灰
切り出し装置及び吸着剤切り出し装置を該搬送路に配設
したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の実施の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる消石灰と吸着剤の
噴霧方法をごみ焼却処理施設に採用した場合の一実施形
態を示す。
【0015】図1において、符号1はボイラ、2は減温
塔、3はバグフィルター等のろ過式集塵装置、そして4
は煙突でこれらは煙道5により順次接続されている。
【0016】本発明において、粉体を搬送するために搬
送空気流を発生させる送風装置としてのブロワ8が搬送
路としての搬送チューブ9により、減温塔2とバグフィ
ルター3との間で煙道5に接続されている。そして、該
搬送チューブ9には、ブロワ8に近い上流側の位置に消
石灰サイロ及び切り出し装置(以下、消石灰切り出し装
置という)6が、さらにこれに近接して吸着剤サイロ及
び切り出し装置(以下、吸着剤切り出し装置という)7
がそれぞれ配設されている。
【0017】本発明装置では、焼却炉(図示せず)から
排出される燃焼排ガスはボイラ1に導入され熱回収によ
り、250〜400℃にまで降温される。続いて排ガス
は減温塔2により、バグフィルター3に適した120〜
250℃に降温され、バグフィルター3に導入される。
一方、消石灰切り出し装置6と吸着剤切り出し装置7か
らそれぞれ切り出される消石灰と吸着剤はブロワ8の搬
送空気流によって搬送チューブ9で搬送される間に十分
に混合され、バグフィルター3の入口の煙道5内に噴霧
され、バグフィルター3に導入される。搬送中の上記混
合を十分に行なうためには、通常、搬送チューブ9は吸
着剤切り出し装置7と煙道5との間の距離が5m以上あ
ることが望ましい。
【0018】バグフィルター3に導入された有害物質を
含む排ガスと消石灰と吸着剤の混合物は、バグフィルタ
ー3の入口の煙道5やバグフィルター3のろ布表面のろ
過集塵の過程で十分に接触し、吸着剤の吸着作用によ
り、排ガスに含まれる水銀やダイオキシン類が除去され
る。このとき同時に、ろ過集塵過程で排ガスに含まれる
煤塵は除去され、消石灰によりHCl,SOxなどの酸
性ガスは除去されるから、バグフィルター3により排ガ
スは十分に清浄化される。バグフィルター3を出た後の
清浄な排ガスは煙突4から大気に排出される。
【0019】上述のごとくの本実施形態装置の各部につ
いて、さらに詳細に説明する。
【0020】バグフィルター3で排ガスを処理する温度
は200℃以下の低温である方が、酸性ガス除去効率と
水銀及びダイオキシン類の吸着効果を大きくするために
は好ましい。但し、150℃以下とすると酸性ガスの酸
露点に近づくため、装置の腐食が発生し、好ましくない
ので、装置の腐食等が発生しない範囲で温度を低くする
ことが好ましい。
【0021】減温塔2はバグフィルター3に適した排ガ
ス温度が達成できれば、他の熱回収手段を用いてもよい
し、省略することもできる。
【0022】消石灰切り出し装置6と吸着剤切り出し装
置7の配置は、図1に代えて図2のように消石灰切り出
し装置6に対して上流側に吸着剤切り出し装置7を設置
しても混合の効果は同じである。この場合も、搬送チュ
ーブ9は消石灰切り出し装置6と煙道5との距離が消石
灰と吸着剤が搬送中に十分に混合されるだけ確保される
必要がある。
【0023】さらに、活性炭などの吸着剤切り出し装置
が既設の排ガス処理施設に付設されている場合などは、
図3に示すように、吸着剤切り出し装置7から切り出さ
れる吸着剤搬送チューブ9Aと消石灰搬送チューブ9B
を一つの搬送チューブ9に合流させることにより、同じ
効果が得られる。
【0024】搬送チューブ9の煙道5への接続は、バグ
フィルターでろ過集塵する際に、ろ布に消石灰と吸着剤
の混合物が堆積されればどの位置でもよく、図1のバグ
フィルター3の入口の煙道5でもよいし、煙道5を介せ
ずに直接バグフィルター3の本体でもよいし、さらに減
温塔2の入口の煙道5であってもよい。但し、減温塔2
の入口の煙道5に接続する場合は、減温塔2内で消石灰
と吸着剤の粉体混合物が慣性力により部分的に落下損失
することがあるため好ましくなく、バグフィルター3に
到達するまでの上記混合物の損失を少なくするために
は、バグフィルター3の直前の煙道5か、バグフィルタ
ー3の本体上部に直接接続することが好ましい。
【0025】搬送チューブ9の材質は特に問わないが、
好ましくは、ポリエチレンなどのフレキシブルな材質を
用い、粉体とチューブとの摩擦による静電気の発生が少
ないものの方が、チューブに付着する粉体が少なくて安
定して搬送できる。静電気発生を抑制するためにはチュ
ーブにアースをとるなどしてもよい。ブロワ8による搬
送空気流の流量は、粉体がチューブ9内に沈降すること
なく十分に混合搬送されるように10m/s以上である
ことと、チューブの長さが5m以上であることを満たし
ていることが好ましい。
【0026】消石灰切り出し装置6及び吸着剤切り出し
装置7は、テーブルフィーダーなど、切り出し部分の回
転数を変化させることなどにより容易に切り出し量を変
更でき、定量的に供給が可能なものが好ましく、さらに
供給変動がごく少ないものの方が、消石灰と吸着剤の混
合をより促進するため、より好ましい。
【0027】消石灰切り出し装置6の切り出し量の設
定、すなわち、消石灰噴霧量の設定は、処理前の排ガス
の酸性ガス濃度に準じて設定するか、処理後の排ガスの
酸性ガス濃度を検知して所定の濃度以下となるように適
宜設定する方法などが挙げられるが、特に設定方法や排
ガス濃度の制御方法は問わない。
【0028】吸着剤切り出し装置7の切り出し量の設
定、すなわち、吸着剤噴霧量の設定は、ごみ質などから
推定される処理前の濃度に準じて設定するか、処理後の
排ガスの水銀濃度やダイオキシン類濃度、もしくはこれ
らに替わる指標物質の濃度を検知することにより、所定
の濃度以下となるように適宜設定する方法などが挙げら
れるが、特に設定方法や排ガス濃度の制御方法は問わな
い。
【0029】水銀やダイオキシン類を吸着除去するため
に用いる吸着剤は、炭素系の多孔質粉体を用いるのがよ
く、特に、粉末活性炭を用いることが効果的である。粉
末活性炭は比表面積が1000m2/g程度と大きいた
め吸着作用が優れ、泥炭系、椰子殻系であっても効果は
同じである。炭素系の多孔質粉体であれば、比表面積は
活性炭ほど高くはないが、100m2/g程度の比表面
積であれば十分に吸着効果があり、粒度は特に問題とし
ない。また、吸着剤のサイロ貯留における粉塵爆発回避
などの安全性を考えて、吸着剤は十分に揮発分を揮発さ
せる行程を含んで製造されたもので、発火点が十分に高
いものが好ましい。
【0030】上述のような特徴を有する炭素系の多孔質
粉体は、粉末消石灰と比べると、単価が少なくとも数倍
以上で高価である。したがって、吸着剤の吹き込み量
を、できるだけ少なくすることが望ましい。一方、吸着
除去する水銀やダイオキシン類は排ガス中には消石灰で
除去する酸性ガスと比べると極微量しか含まれておら
ず、これらを効果的に除去するには、吸着剤の吹き込み
量を多く設定すればよいが、この場合、吸着に関与しな
いまま無駄に消費する割合が多くなるため、好ましくな
い。本発明は、これらを克服するために、できるだけ少
ない吸着剤消費量で、水銀、ダイオキシン類の微量有害
物質を吸着除去するために、吸着剤と有害物質の接触効
率を向上させる方法を提案したものである。吸着剤の吹
き込み量は有害物質濃度と無害化程度によるため、特に
限定しないが、ごみ焼却施設の場合は排ガスに対して、
0.01〜1.0g/Nm3の割合で噴霧することが望
ましい。このとき、バグフィルターで集塵される、煤
塵、消石灰を含む集塵灰中の吸着剤の重量濃度は、約
0.2〜20%となる。
【0031】排ガスに含まれる、煤塵、酸性ガス、水
銀、ダイオキシン類を除去するバグフィルターは、集塵
する粉体が一時的にろ過面で堆積する形式、すなわち、
ろ過式の集塵装置であればどのような形式でもよく、同
等な性能をもって、上記有害物質は排ガスから分離され
除去される。
【0032】集塵装置として、たとえばろ過式集塵機で
ない電気集塵機やサイクロンを用いてもよいが、上記有
害物質の除去効果は、ろ過式でないためにバグフィルタ
ーと比べると集塵過程における有害物質との接触効率が
劣るために、やや性能は劣る。
【0033】さて、煤塵に含まれる未燃カーボンも水銀
やダイオキシン類の吸着作用があることが一般に知られ
ているが、未燃カーボンの濃度を増加させて、水銀やダ
イオキシン類の吸着に供することは次の理由から望まし
くない。つまり、未燃カーボンを多く発生させるという
ことは燃焼を完全に行わないことを指し、発明者らの調
査で、この過程で発生する未燃カーボンは、燃焼過程や
その後の集塵機に至るまでの煙道での滞留過程で、ダイ
オキシン類発生に大きく寄与していることが判明してい
るからである。さらに、未燃カーボンを発生させること
は、焼却炉の安定燃焼に好ましくないこと、未燃カーボ
ンは水銀やダイオキシン類の吸着能力に関して、活性炭
などの炭素系多孔質粉体に比較すると極低く、上記過程
において発生したダイオキシン類をすべて吸着除去する
ことが困難であること、が挙げられるからである。した
がって、未燃カーボンを極力発生させない安定した燃焼
を行うことと、本発明の吸着剤を用いることが、水銀や
ダイオキシン類除去のために有効である。
【0034】本発明により除去される有害物質は詳しく
述べると、今までに述べた4種類に限らず、水銀の他
に、鉛やカドミウムなどの重金属も同時に吸着除去され
る。さらに、ダイオキシン類の他にダイオキシン類の前
駆物質であるクロロベンゼン、クロロフェノールなどの
芳香族有機塩素化合物やその他、ダイオキシン類の生成
や再合成に関連のある有機塩素化合物を除去できる。
【0035】ここで、ダイオキシン類とは、ポリジベン
ゾパラジオキシンとポリジベンゾフランの総称であっ
て、厚生省により清掃工場へのガイドラインがその毒性
換算値により指定されているものである。
【0036】
【実施例】
<実施例1>本発明に係わる消石灰及び吸着剤の噴霧方
法をごみ焼却処理施設に採用して得られた本発明の効果
を示す実施例を示す。
【0037】表1は本発明を実施した場合の実施例と従
来方法による比較例で、各有害物質の除去効果について
比較を行った表である。
【0038】実施例1は、図1に記載の装置配置で実施
した結果を示し、排ガス処理施設の運転条件として、ボ
イラ出口排ガス温度250℃、バグフィルター入口温度
すなわち処理温度180℃、処理排ガス量40,000
Nm3/h、吸着剤として粉末活性炭を用いた。
【0039】比較例1は、図4に記載のとおり、実施例
1に対して消石灰供給と活性炭供給を別々のラインで行
った結果を示し、排ガス処理施設の運転条件は、実施例
1と同じとした。
【0040】表1の結果は、煤塵及びHClを代表とし
た酸性ガスは、バグフィルターにより、実施例1、比較
例1ともに高い水準で除去できたことを示す。一方、水
銀及びダイオキシン類については、本発明を実施した実
施例1では、活性炭と消石灰を別々に噴霧した従来方法
による比較例1と比べて、高い水準の除去が得られたこ
とを示す。すなわち、本発明の消石灰と吸着剤の噴霧方
法を実施することにより、噴霧吸着剤が搬送チューブ内
で事前によく撹拌混合され、バグフィルターろ布表面に
おいて、十分に均一に分散されることにより、水銀やダ
イオキシン類の高い水準の吸着除去が達成できることを
示している。
【0041】
【表1】実施例1と比較例1の比較 注記;処理前はボイラ出口排ガスの濃度 処理後はバグフィルター出口排ガスの濃度 ダイオキシン類濃度は毒性等価換算濃度
【0042】さらに、粉末活性炭の噴霧量を変化させ
て、ダイオキシン類のバグフィルター出口濃度(処理後
の濃度)について、検討を行った。
【0043】図5は、バグフィルター出口のダイオキシ
ン類濃度について、粉末活性炭噴霧量を変化させて、実
施例1と上記比較例1とを比較した図である。
【0044】図5の結果は、粉末活性炭の噴霧量を増加
させると、バグフィルター出口のダイオキシン類濃度が
低下することを示している。本発明を実施しない比較例
1と比べると、本発明を実施した実施例1がダイオキシ
ン類濃度をより低くできるため、吸着除去性能が高いこ
とが示され、特に、0.1g/Nm3以下と噴霧量の小
さい場合には本発明の実施例1が優れていることを示し
ている。なお、水銀についても同様の除去効果が確認で
きた。
【0045】<実施例2>次に消石灰と吸着剤の消費量
に関して試算を行い、従来の方法との比較を行った。
【0046】表2は、本発明を実施した実施例2と従来
方法による比較例2及び比較例3について、消石灰と吸
着剤の消費量に関し比較した表である。
【0047】本発明を実施した実施例2は実施例1の場
合と同じ条件で、比較例2は比較例1と同じ条件であ
る。比較例3は、消石灰と吸着剤を予め混合した混合粉
体を噴霧する場合の比較例で、吸着剤の混合率は重量で
5%である。
【0048】これら3条件は比較のため、排ガス処理施
設の運転条件は実施例1に示した条件で統一し、消石灰
と吸着剤の投入量は、バグフィルター出口のHCl濃度
及び水銀濃度が一定値または一定値以下となるようにそ
れぞれ48時間制御した。吸着剤はすべて、粉末活性炭
を用いた。
【0049】表2の結果から、比較例2は消石灰と活性
炭を別々に噴霧する場合の結果で、酸性ガスを除去する
ための消石灰の消費量は、本発明の実施例2と同じであ
るが、活性炭の混合性が劣るために、活性炭の噴霧量を
増加する必要があった。比較例3は、活性炭が予め混合
されている混合粉体を噴霧する場合の結果で、所定の出
口濃度に制御するために、活性炭あるいは消石灰の吹き
込み量が多くなり、活性炭及び消石灰を無駄に消費する
ことになった。すなわち、本発明は消費量を少なくする
ことが可能で、トータルコストでは本発明の実施例2は
比較例2に対して約23%、比較例3に対して約33%
のコスト低減が得られる。
【0050】
【表2】消石灰及び活性炭の消費量の比較 注;表中後半の値は実施例を1とした場合の相対値 トータルコストは消石灰に対し吸着剤の単価を10倍とし
たときの値 実際濃度とは、バグフィルター出口で得られた一時間平
均測定値
【0051】
【発明の効果】本発明方法によれば、活性炭等の吸着剤
と消石灰の撹拌混合が搬送路内において十分なされ、均
一に集塵装置のろ布表面の堆積層に拡散されるから、水
銀及びダイオキシン類と吸着剤との接触効率が向上し、
効果的な吸着除去が達成できる。さらに、吸着剤切り出
しと消石灰切り出しを単独で行い、目的の有害物質除去
に対応して吹き込み量を調整することが可能であるた
め、無駄に消石灰や吸着剤を消費することなく、有害物
質の除去が可能である。
【0052】以上から本発明方法は、燃焼排ガスに含ま
れる煤塵、酸性ガス、水銀、ダイオキシン類などの一括
除去を行う活性炭等の吸着剤及び消石灰を煙道に吹き込
む処理方法において、高性能に上記有害物質を除去し、
さらに、消石灰と吸着剤の消費量を低減することが可能
である。
【0053】また、本発明装置によれば、簡単な構成の
もとで上記本発明方法を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の一
実施形態を表す図である。
【図2】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の一
実施形態を表す図で、図1に対して、消石灰切り出し装
置と吸着剤切り出し装置を入れ替えた図である。
【図3】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の他
の実施形態を表す図である
【図4】本発明との比較のための、従来方法による吸着
剤と消石灰の噴霧方法の一例を示す図である。
【図5】粉末活性炭噴霧量とダイオキシン類濃度の関係
を表し、本発明の実施例と比較例を比較する図である。
【符号の説明】
3 集塵装置(バグフィルター) 5 煙道 6 消石灰切り出し装置 7 吸着剤切り出し装置 8 送風装置(ブロワ) 9 搬送路(搬送チューブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 森 健一 (56)参考文献 特開 平8−155257(JP,A) 特開 平7−31847(JP,A) 特開 平7−88324(JP,A) 特表 平8−507251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼や加熱に伴って排出される有害物質
    を含む排ガスを、単一路をなす煙道での消石灰噴霧によ
    り、ろ過式の集塵装置でろ過集塵して有害物質を除去
    る方法において、消石灰切り出し装置と、吸着剤切り出
    し装置と粉体を搬送するための搬送空気流を発生させる
    送風装置とを具備し、各々の上記切り出し装置により切
    り出された消石灰と吸着剤を5m以上の長さの同一の搬
    送路を経て10m/s以上の流速の上記搬送空気流によ
    り搬送して搬送空気流により混合した後、上記集塵装置
    の上流の煙道または集塵装置内に噴霧して吹き込み、消
    石灰で酸性ガスを、そして吸着剤でダイオキシンをそれ
    ぞれ除去することを特徴とする排ガスの有害物質除去
    法。
  2. 【請求項2】 吸着剤として、粉末活性炭などの炭素系
    の多孔質粉体を用いることを特徴とする請求項1に記載
    排ガスの有害物質除去方法。
  3. 【請求項3】 燃焼や加熱に伴って排出される有害物質
    を含む排ガスを、単一路をなす煙道での消石灰噴霧によ
    り、ろ過式の集塵装置でろ過集塵して有害物質を除去
    る装置において、排ガス中の酸性ガスを除去するための
    消石灰を切り出す消石灰切り出し装置と、排ガス中のダ
    イオキシンを除去するための吸着剤を切り出す吸着剤切
    り出し装置と、切り出し後の消石灰と吸着剤の粉体を搬
    送するための搬送空気流を発生させる送風装置とを具備
    し、該送風装置を上記集塵装置の上流の煙道または該集
    塵装置と一つの搬送路により接続し、上記送風装置を搬
    送空気流の流速が10m/s以上となるように設定し、
    上記搬送路の長さを5m以上として上記消石灰切り出し
    装置及び吸着剤切り出し装置を該搬送路に配設したこと
    を特徴とする排ガスの有害物質除去装置。
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