JPH10216469A - 消石灰と吸着剤の噴霧方法及び装置 - Google Patents

消石灰と吸着剤の噴霧方法及び装置

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JPH10216469A
JPH10216469A JP9031502A JP3150297A JPH10216469A JP H10216469 A JPH10216469 A JP H10216469A JP 9031502 A JP9031502 A JP 9031502A JP 3150297 A JP3150297 A JP 3150297A JP H10216469 A JPH10216469 A JP H10216469A
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slaked lime
adsorbent
powder
exhaust gas
cutting device
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JP9031502A
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Keizo Hamaguchi
敬三 浜口
Hiroshi Osada
容 長田
Takashi Noto
隆 能登
Susumu Ayukawa
将 鮎川
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Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス処理のための消石灰と吸着剤を適切な
量で十分混合して噴霧できる方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 燃焼や加熱に伴って排出される有害物質
を含む排ガスを消石灰噴霧により、ろ過式の集塵装置3
でろ過集塵して処理する方法において、消石灰切り出し
装置6と、吸着剤切り出し装置7と粉体を搬送するため
の搬送空気流を発生させる送風装置8とを具備し、各々
の上記切り出し装置6,7により切り出された消石灰と
吸着剤を混合した後に搬送路を経て上記搬送空気流によ
り搬送し、上記集塵装置3の上流の煙道5または集塵装
置3内に吹き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ焼却施設、
可燃性廃棄物処理施設その他燃焼装置一般から排出され
る燃焼工程によって排出される有害物質を含む排ガス
や、金属精錬工場などで加熱工程に伴って排出される有
害物質を含む排ガスの無害化処理方法に関するものであ
る。詳しくは、消石灰や吸着剤などの反応剤を用いて有
害物質を除去する際の、消石灰と吸着剤の噴霧方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉等から排出される煤塵、酸性ガ
ス、水銀、ダイオキシン類等の有害物質を含む燃焼排ガ
スの処理方法として、いくつかの方法が従来開示されて
いる。
【0003】例えば、特開平5−31323に開示され
る方法は、粉末活性炭及び消石灰などの塩基性吸収剤を
別個の搬送路によって集塵機の入口の煙道に吹き込むこ
ととしている。上記活性炭は排ガス中の水銀等の重金属
を吸着すると共に、ダイオキシン等の有害な有機塩素化
合物も合わせて吸着する。これらの有害物質を吸着した
活性炭は、下流に設けたバグフィルター等の集塵機によ
って捕集され、排ガス中から除外される。また、一般
に、燃焼排ガス中には塩化水素など酸性成分が含まれて
いるが、この酸性成分は排ガス中に噴霧された上記塩基
性吸収剤により除去される。
【0004】また、特開平7−204432は、消石灰
と活性炭を同一サイロ内に混合貯留し、粉体切り出し装
置により煙道に吹き込むこととしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
(特開平5−31323)の方法では、消石灰と活性炭
は混合手段を経ることなく別個の搬送路で煙道に供給さ
れるため、煙道内や集塵機内で十分に消石灰と粉末活性
炭が混合されない。したがって、バグフィルターなどの
集塵機内で、活性炭による水銀やダイオキシン類の吸着
除去効果が小さくなる傾向にある。
【0006】後者(特開平7−204432)の方法で
は、消石灰と粉末活性炭はサイロ内やサイロ投入前に事
前に混合されることから、効果的な両者の混合はなされ
るが、混合されているために粉末活性炭及び消石灰の吹
き込み量を単独で調整することができない。すなわち、
酸性ガスの除去のための消石灰供給量を増加させると、
同時に活性炭の吹込量が増加し、必要以上の活性炭を消
費したり、逆に活性炭吹込量を増加させる場合は、消石
灰の供給量が増加し無駄に消石灰を消費するという問題
点がある。
【0007】また、一般に粉体の切り出し装置はその切
り出し部分の回転数の制御により切り出し量の調整を行
うものが主流であるが、切り出し装置が大型のものなど
は、切り出し量に脈動が生じ、平均的には一定切り出し
量であっても、瞬時的には一定量の切り出しが達成され
ていない場合がある。特にこのような切り出し装置を用
いて吸着剤を噴霧する際、消石灰と吸着剤の混合が十分
に行われないことになり、上述したごとく、十分な吸着
除去効果が得られないという問題点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題を
解決するためになされたものであり、以下の特徴をもっ
ている。
【0009】先ず、消石灰と吸着剤の噴霧方法に関して
は、燃焼や加熱に伴って排出される有害物質を含む排ガ
スを消石灰噴霧により、ろ過式の集塵装置でろ過集塵し
て処理する方法において、消石灰切り出し装置と、吸着
剤切り出し装置と粉体を搬送するための搬送空気流を発
生させる送風装置とを具備し、各々の上記切り出し装置
により切り出された消石灰と吸着剤を混合した後に搬送
路を経て上記搬送空気流により搬送し、上記集塵装置の
上流の煙道または集塵装置内に吹き込むことを特徴とす
る。
【0010】かかる本発明の方法において好ましくは、
吸着剤として、粉末活性炭などの炭素系の多孔質粉体が
用いられる。
【0011】かかる本発明の方法によれば、消石灰と吸
着剤は煙道への供給前に十分混合される。十分に混合さ
れた消石灰と吸着剤の混合粉体は、集塵装置上流の煙道
または集塵装置内に吹き込まれるので、集塵装置内のろ
布に堆積する消石灰と吸着剤を含む反応吸着層内で吸着
剤は一様に分散される。これにより、ろ過集塵を行う過
程、すなわち排ガスが反応吸着層を通過する過程で、吸
着剤により排ガスに含まれる水銀やダイオキシン類は効
率的に吸着除去される。勿論、この過程で、排ガスに含
まれる煤塵は集塵除去され、酸性ガスは消石灰により中
和除去されることから、排ガスは清浄化される。
【0012】その際、吸着剤として、粉末活性炭などの
炭素系の多孔質粉体を用いるならば、粉末活性炭などの
炭素系の多孔質粉体は、大きな比表面積をもっていて一
般に吸着効果が大きいことと、炭素系であるから、特に
水銀やダイオキシン類の吸着に効果があることから、煙
道に吹き込むことにより、排ガスに含まれる水銀やダイ
オキシン類を効率よく除去できる。
【0013】上記消石灰と吸着剤の混合は、好ましく
は、粉体混合装置により生ずる空気の旋回流中で行われ
る。このような旋回流中では、消石灰と吸着剤は効率よ
く混合される。さらに、旋回流での滞留時間を1〜10
秒とすれば、吸着剤や消石灰の切り出し量の10秒周期
以下の瞬時的な供給変動を吸収して供給変動を解消する
ことができるから、より効果的に粉体は粉体混合装置内
で混合される。粉体混合装置での滞留時間を1秒以内と
すると、上記、供給変動を十分に吸収することができな
いので好ましくなく、10秒以上とすると粉体混合効果
がこれに比例して大きくは上昇しないことと、装置が大
きくなり、設備費が高くなるため好ましくない。
【0014】次に、本発明にあって、上記噴霧方法を実
施する装置に関しては、燃焼や加熱に伴って排出される
有害物質を含む排ガスを消石灰噴霧により、ろ過式の集
塵装置でろ過集塵して処理する装置において、消石灰切
り出し装置と、吸着剤切り出し装置と粉体を搬送するた
めの搬送空気流を発生させる送風装置と、粉体混合装置
とを具備し、該送風装置を上記集塵装置の上流の煙道ま
たは該集塵装置と一つの搬送路により接続し、該搬送路
に上記消石灰切り出し装置及び吸着剤切り出し装置が接
続された上記粉体混合装置を上記搬送路に配設したこと
を特徴とする。
【0015】この本発明装置を排ガス処理施設に付設す
ることにより、上述した本発明方法を容易に実施できる
から、少ない吸着剤噴霧量でダイオキシン類などの高い
吸着性能が得られ、吸着剤の消費量を節減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の実施の形態を説明する。
【0017】図1は、本発明に係わる消石灰と吸着剤の
噴霧方法をごみ焼却処理施設に採用した場合の一実施形
態を示す。
【0018】図1において、符号1はボイラ、2は減温
塔、3はバグフィルター等のろ過式集塵装置、そして4
は煙突でこれらは煙道5により順次接続されている。
【0019】本発明において、粉体を搬送するために搬
送空気流を発生させる送風装置としてのブロワ8が搬送
路としての搬送チューブ9により、減温塔2とバグフィ
ルター3との間で煙道5に接続されている。そして、該
搬送チューブ9には、ブロワ8に近い上流側の位置に消
石灰サイロ及び切り出し装置(以下、消石灰切り出し装
置という)6が、そしてこれに近接して吸着剤サイロ及
び切り出し装置(以下、吸着剤切り出し装置という)7
が、さらにこれらの直後に粉体混合装置10がそれぞれ
配設されている。
【0020】本発明装置では、焼却炉(図示せず)から
排出される燃焼排ガスはボイラ1に導入され熱回収によ
り、250〜400℃にまで降温される。続いて排ガス
は減温塔2により、バグフィルター3に適した120〜
250℃に降温され、バグフィルター3に導入される。
一方、消石灰切り出し装置6と吸着剤切り出し装置7か
らそれぞれ切り出される消石灰と吸着剤はブロワ8の搬
送空気流によって、搬送チューブ9により粉体混合装置
10へ搬送される。搬送された消石灰と吸着剤は上記粉
体混合装置10にて十分に混合され、再び搬送チューブ
9を経てバグフィルター3の入口の煙道5内に噴霧さ
れ、バグフィルター3に導入される。
【0021】バグフィルター3に導入された有害物質を
含む排ガスと消石灰と吸着剤の混合物は、バグフィルタ
ー3の入口の煙道5やバグフィルター3のろ布表面のろ
過集塵の過程で十分に接触し、吸着剤の吸着作用によ
り、排ガスに含まれる水銀やダイオキシン類が除去され
る。このとき同時に、ろ過集塵過程で排ガスに含まれる
煤塵は除去され、消石灰によりHCl,SOxなどの酸
性ガスは除去されるから、バグフィルター3により排ガ
スは十分に清浄化される。バグフィルター3を出た後の
清浄な排ガスは煙突4から大気に排出される。
【0022】上述のごとくの本実施形態装置の各部につ
いて、さらに詳細に説明する。
【0023】バグフィルター3で排ガスを処理する温度
は200℃以下の低温である方が、酸性ガス除去効率と
水銀及びダイオキシン類の吸着効果を大きくするために
は好ましい。但し、150℃以下とすると酸性ガスの酸
露点に近づくため、部分的な装置の腐食が発生し、好ま
しくないので、装置の腐食等が発生しない範囲で温度を
低くすることが好ましい。
【0024】減温塔2はバグフィルター3に適した排ガ
ス温度が達成できれば、他の熱回収手段を用いてもよい
し、省略することもできる。
【0025】消石灰切り出し装置6と吸着剤切り出し装
置7の配置は、互いに逆となるように消石灰切り出し装
置6に対して上流側に吸着剤切り出し装置7を設置して
も混合の効果は同じである。
【0026】さらに、図2に示すように、消石灰切り出
し装置6と吸着剤切り出し装置7を搬送チューブ9を介
さずに、粉体混合装置10の上部に配置させ、各切り出
し装置6,7からの粉体を直接粉体混合装置10に導入
してもよい。
【0027】粉体混合装置10は、図3または図4に示
すように、旋回流を生じさせるため、全体を円筒型もし
くは粉体導入部を円筒型とし、導入部の断面接線方向か
ら、消石灰と吸着剤の混合粉体をブロワエアーにより搬
送導入させる。この際に、導入ダクト11は対向する方
向にさらに設置するなど複数でもよいし、導入ダクト1
1と排出ダクト12の位置が逆でもよいし、圧損が著し
く大きくならない範囲で、導入ダクトの先端を細くして
流速を上昇させるなどして、旋回流の効果を増加させて
もよいし、塔内にガイドベーンなどを設けて流れを整流
してもよい。
【0028】また、粉体混合装置10の大きさは、装置
内での搬送空気流の滞留時間が1〜10秒となるように
決定する。これにより、吸着剤や消石灰の切り出し量の
10秒周期以下の瞬時的な供給変動を吸収して供給変動
を解消することができるから、より効果的に粉体は粉体
混合装置10内で混合される。粉体混合装置10での滞
留時間を1秒以内とすると、上記、供給変動を十分に吸
収することができないので好ましくなく、10秒以上と
すると粉体混合効果がこれに比例して大きくは上昇しな
いことと、装置が大きくなり、設備費が高くなるため好
ましくない。
【0029】搬送チューブ9の煙道5への接続は、バグ
フィルターでろ過集塵する際に、ろ布に消石灰と吸着剤
の混合物が堆積されればどの位置でもよく、図1のバグ
フィルター3の入口の煙道5でもよいし、煙道5を介せ
ずに直接バグフィルター3の本体でもよいし、さらに減
温塔2の入口の煙道5であってもよい。但し、減温塔2
の入口の煙道5に接続する場合は、減温塔2内で消石灰
と吸着剤の粉体混合物が慣性力により部分的に落下損失
することがあるため好ましくなく、バグフィルター3に
到達するまでの上記混合物の損失を少なくするために
は、バグフィルター3の直前の煙道5か、バグフィルタ
ー3の本体上部に直接接続することが好ましい。
【0030】搬送チューブ9の材質は特に問わないが、
好ましくは、ポリエチレンなどのフレキシブルな材質を
用い、粉体とチューブとの摩擦による静電気の発生が少
ないものの方が、チューブに付着する粉体が少なくて安
定して搬送できる。同時に、粉体混合装置10の導入ダ
クト11及び排出ダクト12への接続が容易である。静
電気発生を抑制するためにはチューブにアースをとるな
どしてもよい。ブロワ8による搬送空気流の流量は、粉
体がチューブ9内に沈降することなく十分に混合搬送さ
れるように10m/s以上であることを満たしているこ
とが好ましい。
【0031】消石灰切り出し装置6及び吸着剤切り出し
装置7は、テーブルフィーダーなど、切り出し部分の回
転数を変化させることなどにより容易に切り出し量を変
更でき、定量的に供給が可能なものが好ましく、さらに
供給変動がごく少ないものの方が、消石灰と吸着剤の混
合をより促進するため、より好ましい。
【0032】消石灰切り出し装置6の切り出し量の設
定、すなわち、消石灰噴霧量の設定は、処理前の排ガス
の酸性ガス濃度に準じて設定するか、処理後の排ガスの
酸性ガス濃度を検知して所定の濃度以下となるように適
宜設定する方法などが挙げられるが、特に設定方法や排
ガス濃度の制御方法は問わない。
【0033】吸着剤切り出し装置7の切り出し量の設
定、すなわち、吸着剤噴霧量の設定は、ごみ質などから
推定される処理前の濃度に準じて設定するか、処理後の
排ガスの水銀濃度やダイオキシン類濃度、もしくはこれ
らに替わる指標物質の濃度を検知することにより、所定
の濃度以下となるように適宜設定する方法などが挙げら
れるが、特に設定方法や排ガス濃度の制御方法は問わな
い。
【0034】水銀やダイオキシン類を吸着除去するため
に用いる吸着剤は、炭素系の多孔質粉体を用いるのがよ
く、特に、粉末活性炭を用いることが効果的である。粉
末活性炭は比表面積が1000m2/g程度と大きいた
め吸着作用が優れ、泥炭系、椰子殻系であっても効果は
同じである。炭素系の多孔質粉体であれば、比表面積は
活性炭ほど高くはないが、100m2/g程度の比表面
積であれば十分に吸着効果があり、粒度は特に問題とし
ない。また、吸着剤のサイロ貯留における粉塵爆発回避
などの安全性を考えて、吸着剤は十分に揮発分を揮発さ
せる行程を含んで製造されたもので、発火点が十分に高
いものが好ましい。
【0035】上述のような特徴を有する炭素系の多孔質
粉体は、粉末消石灰と比べると、単価が少なくとも数倍
以上で高価である。したがって、吸着剤の吹き込み量
を、できるだけ少なくすることが望ましい。一方、吸着
除去する水銀やダイオキシン類は排ガス中には消石灰で
除去する酸性ガスと比べると極微量しか含まれておら
ず、これらを効果的に除去するには、吸着剤の吹き込み
量を多く設定すればよいが、この場合、吸着に関与しな
いまま無駄に消費する割合が多くなるため、好ましくな
い。本発明は、これらを克服するために、できるだけ少
ない吸着剤消費量で、水銀、ダイオキシン類の微量有害
物質を吸着除去するために、吸着剤と有害物質の接触効
率を向上させる方法を提案したものである。吸着剤の吹
き込み量は有害物質濃度と無害化程度によるため、特に
限定しないが、ごみ焼却施設の場合は排ガスに対して、
0.01〜1.0g/Nm3の割合で噴霧することが望
ましい。このとき、バグフィルターで集塵される、煤
塵、消石灰を含む集塵灰中の吸着剤の重量濃度は、約
0.2〜20%となる。
【0036】排ガスに含まれる、煤塵、酸性ガス、水
銀、ダイオキシン類を除去するバグフィルターは、集塵
する粉体が一時的にろ過面で堆積する形式、すなわち、
ろ過式の集塵装置であればどのような形式でもよく、同
等な性能をもって、上記有害物質は排ガスから分離され
除去される。
【0037】集塵装置として、たとえばろ過式集塵機で
ない電気集塵機やサイクロンを用いてもよいが、上記有
害物質の除去効果は、ろ過式でないためにバグフィルタ
ーと比べると集塵過程における有害物質との接触効率が
劣るために、やや性能は劣る。
【0038】さて、煤塵に含まれる未燃カーボンも水銀
やダイオキシン類の吸着作用があることが一般に知られ
ているが、未燃カーボンの濃度を増加させて、水銀やダ
イオキシン類の吸着に供することは次の理由から望まし
くない。つまり、未燃カーボンを多く発生させるという
ことは燃焼を完全に行わないことを指し、発明者らの調
査で、この過程で発生する未燃カーボンは、燃焼過程や
その後の集塵機に至るまでの煙道での滞留過程で、ダイ
オキシン類発生に大きく寄与していることが判明してい
るからである。さらに、未燃カーボンを発生させること
は、焼却炉の安定燃焼に好ましくないこと、未燃カーボ
ンは水銀やダイオキシン類の吸着能力に関して、活性炭
などの炭素系多孔質粉体に比較すると極低く、上記過程
において発生したダイオキシン類をすべて吸着除去する
ことが困難であること、が挙げられるからである。した
がって、未燃カーボンを極力発生させない安定した燃焼
を行うことと、本発明の吸着剤を用いることが、水銀や
ダイオキシン類除去のために有効である。
【0039】本発明により除去される有害物質は詳しく
述べると、今までに述べた4種類に限らず、水銀の他
に、鉛やカドミウムなどの重金属も同時に吸着除去され
る。さらに、ダイオキシン類の他にダイオキシン類の前
駆物質であるクロロベンゼン、クロロフェノールなどの
芳香族有機塩素化合物やその他、ダイオキシン類の生成
や再合成に関連のある有機塩素化合物を除去できる。
【0040】ここで、ダイオキシン類とは、ポリジベン
ゾパラジオキシンとポリジベンゾフランの総称であっ
て、厚生省により清掃工場へのガイドラインがその毒性
換算値により指定されているものである。
【0041】
【実施例】
<実施例1>本発明に係わる消石灰及び吸着剤の噴霧方
法をごみ焼却処理施設に採用して得られた本発明の効果
を示す実施例を示す。
【0042】表1は本発明を実施した場合の実施例と従
来方法による比較例で、各有害物質の除去効果について
比較を行った表である。
【0043】実施例1は、図1に記載の装置配置で実施
した結果を示し、排ガス処理施設の運転条件として、ボ
イラ出口排ガス温度250℃、バグフィルター入口温度
すなわち処理温度180℃、処理排ガス量40,000
Nm3/h、吸着剤として粉末活性炭を用いた。
【0044】比較例1は、図5に記載のとおり、実施例
1に対して消石灰供給と活性炭供給を別々のラインで行
った結果を示し、排ガス処理施設の運転条件は、実施例
1と同じとした。
【0045】表1の結果は、煤塵及びHClを代表とし
た酸性ガスは、バグフィルターにより、実施例1、比較
例1ともに高い水準で除去できたことを示す。一方、水
銀及びダイオキシン類については、本発明を実施した実
施例1では、活性炭と消石灰を別々に噴霧した従来方法
による比較例1と比べて、高い水準の除去が得られたこ
とを示す。すなわち、本発明の消石灰と吸着剤の噴霧方
法を実施することにより、噴霧吸着剤が粉体混合装置内
で事前によく撹拌混合され、搬送チューブを介して噴霧
されるので、バグフィルターろ布表面において、十分に
均一に分散されることにより、水銀やダイオキシン類の
高い水準の吸着除去が達成できることを示している。
【0046】
【表1】実施例1と比較例1の比較 注記;処理前はボイラ出口排ガスの濃度 処理後はバグフィルター出口排ガスの濃度 ダイオキシン類濃度は毒性等価換算濃度
【0047】さらに、粉末活性炭の噴霧量を変化させ
て、ダイオキシン類のバグフィルター出口濃度(処理後
の濃度)について、検討を行った。
【0048】図6は、バグフィルター出口のダイオキシ
ン類濃度について、粉末活性炭噴霧量を変化させて、実
施例1と上記比較例1とを比較した図である。
【0049】図6の結果は、粉末活性炭の噴霧量を増加
させると、バグフィルター出口のダイオキシン類濃度が
低下することを示している。本発明を実施しない比較例
1と比べると、本発明を実施した実施例1がダイオキシ
ン類濃度をより低くできるため、吸着除去性能が高いこ
とが示され、特に、0.1g/Nm3以下と噴霧量の小
さい場合には本発明の実施例1が優れていることを示し
ている。なお、水銀についても同様の除去効果が確認で
きた。
【0050】図6を参照して、処理後におけるダイオキ
シン類毒性等価換算濃度を0.1〜0.5ng/Nm3
の範囲で、これを達成するために必要な粉末活性炭噴霧
量を調べると、本発明を実施した実施例1は比較例1に
比べて、半分以下の粉末活性炭噴霧量で済むことが判明
した。すなわち、本発明は従来技術に比べて、活性炭消
費量を半減することが可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明方法によれば、活性炭等の吸着剤
と消石灰の撹拌混合が粉体混合装置において十分なさ
れ、均一に集塵装置のろ布表面の堆積層に拡散されるか
ら、水銀及びダイオキシン類と吸着剤との接触効率が向
上し、効果的な吸着除去が達成できる。さらに、吸着剤
切り出しと消石灰切り出しを単独で行い、目的の有害物
質除去に対応して吹き込み量を調整することが可能であ
るため、無駄に消石灰や吸着剤を消費することなく、有
害物質の除去が可能である。
【0052】以上から本発明方法は、燃焼排ガスに含ま
れる煤塵、酸性ガス、水銀、ダイオキシン類などの一括
除去を行う活性炭等の吸着剤及び消石灰を煙道に吹き込
む処理方法において、高性能に上記有害物質を除去し、
さらに、消石灰と吸着剤の消費量を低減することが可能
である。
【0053】また、本発明装置によれば、簡単な構成の
もとで上記本発明方法を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の一
実施形態を表す図である。
【図2】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の一
実施形態を表す図で、図1に対して、消石灰切り出し装
置と吸着剤切り出し装置からの粉体切り出しを直接粉体
混合装置に導入する場合を示した図である。
【図3】本発明をごみ焼却処理施設に採用した場合の粉
体混合装置の一実施形態で、装置全体が円筒型であるも
のを示す図である。
【図4】粉体混合装置の他の実施形態で、導入部が円筒
型でその下部が円錐型であるものを表す図である。
【図5】本発明との比較のための、従来方法による吸着
剤と消石灰の噴霧方法の一例を示す図である。
【図6】粉末活性炭噴霧量とダイオキシン類濃度の関係
を表し、本発明の実施例と比較例を比較する図である。
【符号の説明】
3 集塵装置(バグフィルター) 5 煙道 6 消石灰切り出し装置 7 吸着剤切り出し装置 8 送風装置(ブロワ) 9 搬送路(搬送チューブ) 10 粉体混合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/70 B01D 53/34 134E 53/64 136Z B01J 20/20 (72)発明者 鮎川 将 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼や加熱に伴って排出される有害物質
    を含む排ガスを消石灰噴霧により、ろ過式の集塵装置で
    ろ過集塵して処理する方法において、消石灰切り出し装
    置と、吸着剤切り出し装置と粉体を搬送するための搬送
    空気流を発生させる送風装置とを具備し、各々の上記切
    り出し装置により切り出された消石灰と吸着剤を混合し
    た後に搬送路を経て上記搬送空気流により搬送し、上記
    集塵装置の上流の煙道または集塵装置内に吹き込むこと
    を特徴とする消石灰と吸着剤の噴霧方法。
  2. 【請求項2】 吸着剤として、粉末活性炭などの炭素系
    の多孔質粉体を用いることを特徴とする請求項1に記載
    の消石灰と吸着剤の噴霧方法。
  3. 【請求項3】 粉体混合装置により空気の旋回流を生じ
    せしめ、該旋回流により消石灰と吸着剤とを混合せしめ
    ることとする請求項1に記載の消石灰と吸着剤の噴霧方
    法。
  4. 【請求項4】 燃焼や加熱に伴って排出される有害物質
    を含む排ガスを消石灰噴霧により、ろ過式の集塵装置で
    ろ過集塵して処理する装置において、消石灰切り出し装
    置と、吸着剤切り出し装置と粉体を搬送するための搬送
    空気流を発生させる送風装置と、粉体混合装置とを具備
    し、該送風装置を上記集塵装置の上流の煙道または該集
    塵装置と一つの搬送路により接続し、上記消石灰切り出
    し装置及び吸着剤切り出し装置が接続された上記粉体混
    合装置を上記搬送路に配設したことを特徴とする消石灰
    と吸着剤の噴霧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101098408B1 (ko) 2009-02-18 2011-12-23 케이지에코서비스코리아(주) 고반응 소석회를 이용한 산성 유해가스 제거시스템
CN107551778A (zh) * 2017-09-18 2018-01-09 沈阳化工大学 一种烟气脱硝脱硫除尘工艺方法

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