JP3332015B2 - 追尾装置 - Google Patents

追尾装置

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JP3332015B2
JP3332015B2 JP19414299A JP19414299A JP3332015B2 JP 3332015 B2 JP3332015 B2 JP 3332015B2 JP 19414299 A JP19414299 A JP 19414299A JP 19414299 A JP19414299 A JP 19414299A JP 3332015 B2 JP3332015 B2 JP 3332015B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は追尾目標である第1
の飛翔体を捕捉追尾するため、イメージャ(imager)を
搭載した第2の飛翔体において、イメージャの取得した
第1の飛翔体の目標画像がら、第1の飛翔体の方向と第
2の飛翔体の飛行軸の方向との誤差角を検出し、この誤
差角信号に追尾ゲインを乗算した制御信号である誘導信
号が飛翔体のオートパイロットに供給され、誘導信号の
量に従い、飛翔体の姿勢を制御する追尾装置に関するも
のである。特に、イメージャが第2の飛翔体に搭載され
たジンバル(gimbal)に装着され、イメージャの光軸を
スキャン(scan)する場合に、イメージャで検出される
誤差角からスキャンの影響を除去して第2の飛翔体を誘
導するための誘導信号を生成する追尾装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図1は本発明の一実施形態における装置
構成を示す図であるが、本発明の装置が従来の装置と異
なる点は、図1のキャンセル(cancel)部の内部構成だ
けであるので、図1について従来の装置の構成を説明す
る。従来の装置は、ジンバル(gimbal)部1、画像信号
処理部2、ジンバル制御部3、キャンセル部4から構成
される。ジンバル部1はイメージャ(imager)部5、ジ
ンバル本体6、トルクモータ(torque motor)7、レー
トセンサ(rate sensor )8、角度センサ9から構成さ
れる。
【0003】イメージャ部5は目標飛翔体を含む画像デ
ータを取得する部分であって、取得された画像データは
一般には、TVモニタ等の表示装置(図示せず)上に表
示するに適した形態でイメージメモリ(image memory)
(図示せず)に書き込まれる。イメージャ部5はジンバ
ル本体6に装着され、イメージャ部5の指向角度(すな
わち、ジンバル角度30)は2軸以上の自由度を以て、
トルクモータ7によって制御される。この制御の目的は
ジンバル角度30を目標方向角度26に常に合致させる
ことであり、この制御の実行のために、イメージャ部5
の空間角速度(ジンバル角速度信号38)を検出するレ
ートセンサ8と、イメージャ部5の角度(ジンバル角度
信号37)を検出する角度センサ9を備えている。
【0004】ジンバル制御部3は誘導信号25にスキャ
ン入力信号28を加算する加算器41、減算器42を含
むジンバル角速度フィードバック部12、サーボアンプ
(servo amp )部13から構成される。
【0005】画像信号処理部2はイメージャ部5により
得られた画像データ31を処理し目標を抽出、目標方向
角度26とジンバル角度30の差である誤差角信号32
を演算する画像処理部10と、誤差角信号32から補正
前誘導信号を生成するための追尾ゲイン(gain)設定部
11とから構成される。画像データ31の画像信号処理
部2における処理に関して、例えば、イメージャ部5が
TVカメラである場合について、図7について説明す
る。図7の符号71はTV画面枠、符号72は追尾ゲー
ト、符号73は画面中心、符号74は目標、符号75は
誤差角である。この誤差角75を無くするために、誤差
角によりジンバル角度30をフィードバック制御して、
ジンバル角度30を目標方向角度に一致させるよう制御
すると同時に、この誤差角から誘導信号25を演算し
て、第2の飛翔体のオートパイロットへ出力され、第2
の飛翔体の飛翔姿勢角の制御に使われる。
【0006】ジンバル角度30を制御するには、二つの
軸方向へ同時に駆動しなければならない。すなわち、ジ
ンバル角度30の方向(イメージャ5の光軸の方向)を
Z軸とするX−Y−Z直交座標を想定すると、画面中心
73を図7上でX方向と同時にY方向へ駆動させる必要
がある。図1のトルクモータ7はX方向へ駆動するトル
クモータとY方向へ駆動するトルクモータと2個のトル
クモータを必要とし、従って、トルクモータ電流指令信
号34も2種類必要であり、この2種類の信号を発生す
るためのジンバル制御部3も2回路必要である。然し、
2回路のジンバル制御部、2種類のトルクモータ電流指
令信号、2個のトルクモータは互いに同様な構成であ
り、同様に動作するので、図面には単にトルクモータ
7、トルクモータ電流指令信号34、ジンバル制御部3
として示し、1方向の制御(例えば、X方向)に関して
だけ説明することとする。
【0007】一方、第2の飛翔体の飛行軸は、この場
合、オートパイロット(auto-pilot)(図示せず)によ
り制御されて、外乱の影響を受けることなく定められた
角度に維持されながら飛行するのであるが、図7の誤差
角75を0にするように、誤差角75がオートパイロッ
トの制御信号として入力される。オートパイロットは誘
導信号を受け、飛翔体の姿勢を制御する。
【0008】図1で、スキャン入力信号23とキャンセ
ル部4を削除した場合のジンバル角度制御のブロック図
を図6に示す。図6において、図1と同一符号は同一部
分を示し同様に動作するので、重複した説明を省略す
る。図7に示す誤差角75が図6の誤差角信号32とな
る。図6の減算器40は目標方向角度26とジンバル角
度30の差がイメージャ5の画像データ31となり画像
処理部10において誤差角信号32として検出されるこ
とを意味し、実際の減算器ではない。この誤差角信号3
2に追尾ゲイン設定部11(図1参照)で設定した追尾
ゲインKh(符号18)を乗算し、この出力が、ジンバ
ル角速度フィードバック部12(図1参照)の減算器4
2に供給される。ジンバル角速度フィードバック部12
で追尾ゲイン設定部11の出力とレートセンサ8の出力
(図6ではレートセンサ応答24の出力)であるジンバ
ル角速度信号38との差信号がサーボアンプ部13でサ
ーボアンプゲインKa(符号19)の増幅を受けトルク
モータ電流指令信号34となり、トルクモータ7でトル
クモータゲインTm(符号20)が乗算されてトルクモ
ータ7のトルクτを発生する。
【0009】図7において、画面中心73をX軸方向に
駆動するトルクモータ7を考える。目標74のX軸方向
の位置をxi 、画面中心73のX軸方向の位置をxとす
ると、図6の誤差角信号32のX軸方向の成分はxi
xとなり、ジンバル角速度信号38はdx/dtである
ので、 τ=Tm・Ka[Kh(xi −x)−dx/dt]・・・ (2)となり、 このトルクでジンバル部1をX軸方向に駆動するので、 τ=J(d2 x/dt2 )+Cv(dx/dt)+Ts・x・・・ (3) となる。ここにJはジンバル慣性モーメト(moment)2
1、Cv(dx/dt)は粘性トルク、Ts・xはスプ
リングトルク(spring torque )である(図6参照)。
式(2)、(3)からxi とxの関係が定められる。す
なわち、S=d/dt(時間微分)の記号を用いて式
(2)、式(3)から G(S)=(x/xi ) =Kh・Ka・Tm/[JS2 +(Ka・Tm+Cv)S+(Kh・Ka・Tm +Ts)] ・・・ (4)を得る。
【0010】図6において、ジンバル角速度33のX軸
方向の成分をdx/dtとし、これに乗算器35でCv
を乗算すると粘性トルクのX軸方向成分となる。演算d
/dtを記号Sで表し、記号1/Sで演算∫dtを表す
と、ジンバル角速度33のX軸方向の成分にTsを乗算
し積分回路36で積分してスプリングトルクのX軸方向
成分を算出する。減算器43の出力は、式(2)、式
(3)に示される全体のトルクτから粘性トルクとスプ
リングトルクを減算した正味加速トルクτ0 となり、こ
れによって慣性モーメントJのジンバル部1が加速され
るので1/J・Sで示す積分回路22の出力がジンバル
角速度33(X軸方向成分)となり、これがレートセン
サ応答24によってジンバル角速度信号38(X軸方向
成分)となる。ジンバル角速度33を積分回路23によ
って積分してジンバル角度30(X軸方向成分)を生成
する。
【0011】ところで、誤差角信号32に追尾ゲインK
h18を乗算した制御信号は、誘導信号25としてオー
トパイロットに供給され、誘導信号の量に従い、飛翔体
の姿勢を制御すると共に、シンバル駆動の入力点である
減算器42にも供給され、誤差角が0となるように制御
される。
【0012】先に説明したように、図6はジンバル部1
でスキャンを実施しない場合のジンバル角度30の制御
回路を示すもので、誤差角75は図7に示すようにな
る。通常追尾装置に搭載されるイメージャの視野は目標
捕捉する範囲に比較して狭いと言う問題点が有るため、
この目標捕捉の実効的な範囲を広くするため方法として
シンバル角度30をスキャンする方法がある。図8はシ
ンバル角度30のコニカルスキャン(conical scan)を
行った場合の取得画像を表わす説明図で、図において図
7と同一符号は同一部分を表し、ある時点では図7と同
じく符号71で示す位置にあるTV画面枠71が、コニ
カルスキャンにより図8に弧状の矢印82で示す方向に
移動し、移動の結果、点線枠81で示す位置にTV画像
枠が来る時点があり、総合的には、コニカルスキャンに
よって目標捕捉範囲が点線で示す円83の範囲内に拡大
されたことを示す。
【0013】図7と図8の比較から明らかなように、コ
ニカルスキャンを行うと、目標捕捉の実効的な範囲83
を広くすることができるという効果がある。但し、誤差
角75はTV画面枠71の画面中心73と目標74との
画面上の距離として計測されるので、画面中心73がス
キャンによって移動するため、その移動の影響が誤差角
信号32に直接含まれる結果になる。図7に示すように
スキャンを行わない場合は、誤差角信号32に追尾ゲイ
ンKh(符号18)を乗じた制御信号によりジンバル角
度30を制御し、同時にこの制御信号をそのまま誘導信
号25として使用することができるが、スキャンを行っ
た場合は、制御信号にスキャンのための信号成分が含ま
れており、このような制御信号をそのまま誘導信号とし
て第2の飛翔体のオートパイロットに与えたのでは、第
2の飛翔体の飛行軸の方向がスキャンの影響を受けて動
揺し、第2の飛翔体の誘導に悪影響を及ぼすことにな
る。
【0014】図2はスキャンを行う場合の従来の回路の
構成例を示すブロック図である。図2において図6と同
一符号は同一部分を示し、同様に動作するので重複した
説明を省略する。図2で図6に追加された部分はスキャ
ン入力信号28、加算器41、キャンセル部4である。
スキャン入力信号28は加算器41で誘導信号25に加
えられてジンバル角速度フィードバック部12の減算器
42に入力される。すなわち、ジンバル部1は誘導信号
25とスキャン入力信号28の和で制御される。この場
合、ジンバル角度30はスキャン入力信号28によりス
キャンしており、誤差角信号32はスキャンの影響を受
けて変化しているので、誤差角信号32に追尾ゲインK
h(符号18)を乗算した補正前誘導信号39をそのま
ま誘導信号25にすることはできない。キャンセル部4
の減算器45において補正前誘導信号39から、スキャ
ン入力信号28の影響による角度(キャンセル信号29
とする)を減算して誘導信号25を生成する。
【0015】キャンセル信号29はスキャン入力信号を
ジンバルモデル(gimbal model)演算部14に入力する
ことによって生成される。図3はジンバルモデル演算部
14の構成を示すブロック図である。ジンバルモデル演
算部14ではジンバル部1の動作をシミュレート(simu
late模擬)する回路にスキャン入力信号28を入力す
る。ジンバルモデル演算部14の出力は、スキャン入力
信号28によるジンバル角度30(補正前誘導信号3
9)の変動分に追尾ゲインKhが乗算された値となる。
この値(キャンセル信号29)を補正前誘導信号39か
ら減算して誘導信号25を得る。すなわち、図3におい
てTm’、J’、Cv’、Ts’は、それぞれ図2にお
けるTm、J、Cv、Tsをシミュレートする数値であ
って、ジンバル部1の実際の特性を測定して得られた数
値であり、図3においても、トルクモータゲイン20、
ジンバル慣性モーメント21、積分回路22(シミュレ
ータの場合、第1の積分回路という)、乗算器35(シ
ミュレータの場合、第3の乗算器という)、積分回路3
6(シミュレータの場合、第3の積分回路という)と言
うように、図2と同一符号を付けてあるが、図2のもの
は実際のジンバル部の特性を表し、図3のものはジンバ
ル部の特性をシミュレートした回路である。
【0016】なおジンバル角速度信号33は、X軸方向
成分とY軸方向成分が別々にレートセンサ応答24によ
り検出され、従って補正前誘導信号39にはX軸方向角
度成分とY軸方向角度成分の2種類が存在する。コニカ
ルスキャンの場合にはX軸方向のジンバル制御部3の加
算器41にもY軸方向のジンバル制御部3の加算器41
にもスキャン入力信号が加えられ、補正前誘導信号39
のX軸方向角度成分とY軸方向角度成分は共にスキャン
入力信号28の影響を受けているので、キャンセル部4
はX軸方向とY軸方向に対し別々に設ける必要がある
が、図面を簡単にするためキャンセル部4の1ブロック
だけが表示されている。なお、シミュレータの場合、減
算器41を第1の減算器、減算器43を第2の減算器、
符号19を第1の乗算器、符号20を第2の乗算器と言
い、積分回路23を第2の積分回路と言うこととする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のジンバルモデル
演算部14の演算では、ジンバルモデルの演算パラメー
タTm’、J’、Cv’、Ts’を定数として演算して
いるが、ジンバル部1の実際の特性は環境条件(温度、
振動)などの影響を受けて変化する。この変化がジンバ
ルモデル演算部14に反映されないため、その出力は正
確なキャンセル信号29と一致せず、従って、誘導信号
25中にキャンセル未済の成分が残ると言う問題があっ
た。本発明はかかる問題点を解決するためになされたも
のである。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のキャン
セル部4ではジンバル部1の実際の伝達関数G(S)を
算出し(但し、S=d/dt=時間微分で、伝達関数は
Sの関数として表される)、この伝達関数G(S)とス
キャン入力信号28とから、スキャン入力信号28が補
正前誘導信号39に及ぼす影響を算出し、この影響がす
なわちキャンセル信号29であるので、補正前誘導信号
39からキャンセル信号29を減算して誘導信号25を
得ることとした。ジンバル部1の伝達関数G(S)はジ
ンバル部1の出力信号が画像信号処理部2をも含め、補
正前誘導信号39であり、ジンバル部1の入力信号が加
算器41の出力として得られるので、この両信号から計
算することができる。
【0019】すなわち、第1の飛翔体を追尾目標として
捕捉追尾する第2の飛翔体に、第2の飛翔体の飛行軸に
平行な軸方向にジンバル角度が一致するようジンバル部
を搭載し、そのジンバル部1にジンバル角度の方向とイ
メージャの光軸の方向とが一致するようにイメージャを
装着し、かつこのジンバル角度の方向をジンバル制御部
によりその中心方向の周囲にスキャンして、イメージャ
により第1の飛翔体の目標画像を取得し、この取得した
目標画像の位置とイメージャの画面中心位置との差を誤
差角信号とし、この誤差角信号から補正前誘導信号を生
成し、この補正前誘導信号からキャンセル部により、補
正前誘導信号に含まれるスキャンの影響を除去した誘導
信号を抽出し、この誘導信号により第2の飛翔体の飛行
軸の方向をフィードバック制御し、前記ジンバル角度の
方向をスキャンするためのスキャン入力信号と前記誘導
信号との和信号(以下制御信号という)により前記ジン
バル角度の方向を前記ジンバル制御部によりフィードバ
ック制御する追尾装置において、前記キャンセル部は、
前記補正前誘導信号、前記スキャン入力信号、前記制御
信号を入力とし、キャンセル信号を出力するジンバル応
答推定演算部と、前記キャンセル信号を前記補正前誘導
信号から減算して前記誘導信号を出力する減算器とを備
えて構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図4は本発明の一実施形態
を示すブロック図であり、図4において、図2と同一符
号は同一部分を示し、同様に動作するので、重複した説
明は省略する。図4と図2との相違点は、キャンセル部
4のジンバルモデル演算部14(図3参照)をジンバル
応答推定演算部15に変更した点だけである。以下、図
5を用いてジンバル応答推定演算部15の構成と動作に
ついて説明する。
【0021】図5は本発明におけるジンバル応答推定演
算部15の構成を示すブロック図であり、伝達関数演算
部51とキャンセル信号生成部52とから構成される。
図4の加算器41の出力をSの関数f(S)で表し、補
正前誘導信号39をSの関数F(S)で表すと、入力f
(S)に対し出力F(S)が得られるので f(S)・G(S)=F(S)から G(S)=F
(S)/f(S)・・・・ (5)であり、伝達関数演
算部51は式(5)に従い、F(S)とf(S)からG
(S)を算出する。次に、スキャン入力信号29をSの
関数g(S)で表し、キャンセル信号29をSの関数H
(S)で表すと、 g(S)・G(S)=H(S)・・・(6)である。 キャンセル信号生成部52では式(6)の演算を行い、
キャンセル信号29を算出し、減算器45に供給する。
図3について念のために説明したのと同様、コニカルス
キャンの場合は、ジンバル応答推定演算部15はX軸方
向用とY軸方向用の2ブロックが必要である。
【0022】先に、式(2)、式(3)から式(4)を
導いた場合、レートセンサ応答24の伝達特性を省略し
て説明したが、レートセンサ応答24の伝達特性をb1
S+b0 で近似すると、ジンバル部の伝達関数G(S)
を G(S)=(b1 S+b0 )/(a2 2 +a1 S+a0 )・・・(1) で近似することができる。
【0023】式(1)の中のパラメータa0 、a1 、a
2 、b0 、b1 の中には環境条件の変化によって変化し
ないものもあり、環境条件によって変化するものもある
が、環境条件による変化は比較的緩慢な変化であって急
激な変化は存在しない。従って、伝達関数演算部51で
は、多数のサンプリング点におけるf(S)の値とF
(S)の値の対応から時間をかけてこれらパラメータの
値を算出し、算出したパラメータの数値をキャンセル信
号生成部52に供給して、所定の周期ごとにキャンセル
信号生成部52で使用するG(S)の値を更新すればよ
い。これに対し、キャンセル信号生成部52における演
算は、g(S)・G(S)=H(S) ・・・ (5)
の演算であり、g(S)の変化速度に対応できる高速の
オンライン演算を行う必要がある。式(5)の演算を実
行するため、式(1)で示すG(S)のパラメータの初
期値はf(S)とF(S)とのオフラインの測定によっ
て予め決定しておくことができる。
【0024】キャンセル信号生成部52において、式
(5)の高速演算を避けるため、従来の装置のジンバル
モデル演算部14を本発明のキャンセル信号生成部52
として使用することができる。従来の装置(図2参照)
ではジンバルモデル演算部14に設定する各パラメータ
は定数として設定したために、環境条件の変化によるパ
ラメータの変化に対する修正ができなかったのである
が、本発明においては、各パラメータの初期値だけを、
従来の装置と同様、定数として設定し、その後は周期的
に、伝達関数演算部51による演算結果により更新する
ので、環境条件の変化によるパラメータの変化に対する
修正ができないという従来の装置の問題点を除去するこ
とができるのである。その他の点においては、本発明の
キャンセル信号生成部52に使用するジンバルモデル演
算部14は、図3に示す通りの回路構成であるので、重
複した説明は省略する。
【0025】以上は好適な実施形態について本願発明を
説明したが、本願発明は説明した実施形態によって限定
されるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ジ
ンバル部1内での伝達特性が環境条件の変動によって変
動しても、その変動する伝達特性の刻々の数値を、本発
明の伝達特性演算部によって算出するので、ジンバル部
1内の現時点での伝達特性を用いてキャンセル信号を発
生することができ、補正前誘導信号からスキャンの影響
を正確にキャンセルした誘導信号を得ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成の一実施形態を示す図であ
る。
【図2】従来の追尾装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のキャンセル部4の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の構成の一実施形態を示すブロック図で
ある。
【図5】図4のキャンセル部4の内容を示すブロック図
である。
【図6】スキャンを行わない従来の追尾装置の構成を示
すブロック図である。
【図7】スキャンを行わない場合、イメージャが取得す
る画像データを示す図である。
【図8】コニカルスキャンの場合、イメージャが取得す
る画像データを示す図である。
【符号の説明】
1 ジンバル部 2 画像信号処理部 3 ジンバル制御部 4 キャンセル部 5 イメージャ部 6 ジンバル本体 7 トルクモータ 8 レートセンサ 9 角度センサ 10 画像処理部 11 追尾ゲイン設定部 12 ジンバル角速度フィードバック部 13 サーボアンプ部 15 ジンバル応答推定演算部 19 第1の乗算器 20 第2の乗算器 22 ジンバル角速度生成積分回路(第1の積分回路) 23 ジンバル角度生成積分回路(第2の積分回路) 25 誘導信号 28 スキャン入力信号 29 キャンセル信号 30 ジンバル角度 32 誤差角信号 33 ジンバル角速度 35 乗算器(第3の乗算器) 36 積分回路(第3の積分回路) 39 補正前誘導信号 41 加算器 42 第1の減算器 43 第2の減算器 44 加算器 45 減算器 51 伝達関数演算部 52 キャンセル信号生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 7/20 H04N 5/232 C H04N 5/232 7/18 G 7/18 G06F 15/70 410 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42B 15/00 - 15/08 F41G 7/00 - 7/36 B64C 13/18 G01B 11/00 G01S 3/786 G05D 1/12 G06T 7/20 H04N 5/232 H04N 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の飛翔体を追尾目標として捕捉追尾
    する第2の飛翔体に、第2の飛翔体の飛行軸に平行な軸
    方向にジンバル(gimbal) 角度が一致するようジンバ
    ル部を搭載し、そのジンバル部にジンバル角度の方向と
    イメージャ(imager)の光軸の方向とが一致するように
    イメージャを装着し、かつこのジンバル角度の方向をジ
    ンバル制御部によりその中心方向の周囲にスキャン(sc
    an)して、イメージャにより第1の飛翔体の目標画像を
    取得し、取得した目標画像の位置とイメージャの画面中
    心位置との差を誤差角信号とし、この誤差角信号から補
    正前誘導信号を生成し、この補正前誘導信号からキャン
    セル部により、補正前誘導信号に含まれるスキャンの影
    響を除去した誘導信号を抽出し、この誘導信号により第
    2の飛翔体の飛行軸の方向をフィードバック制御し、前
    記ジンバル角度の方向をスキャンするためのスキャン入
    力信号と前記誘導信号との和信号(以下制御信号とい
    う)により前記ジンバル角度の方向を前記ジンバル制御
    部によりフィードバック制御する追尾装置において、 前記キャンセル部は、前記補正前誘導信号、前記スキャ
    ン入力信号、前記制御信号を入力し、キャンセル信号を
    出力するジンバル応答推定演算部と、前記キャンセル信
    号を前記補正前誘導信号から減算して前記誘導信号を出
    力する減算器とを備えたことを特徴とする追尾装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の追尾装置において、 前記ジンバル応答推定演算部は、前記制御信号(S=d
    /dt=時間微分の関数としてf(S)で表す)と前記
    補正前誘導信号(Sの関数としてF(S)で表す)とを
    入力し、前記ジンバル部の伝達関数(Sの関数としてG
    (S)で表す)を算出する伝達関数演算部と、前記伝達
    関数G(S)と前記スキャン入力信号(Sの関数として
    g(S)で表す)とを入力し前記キャンセル信号(Sの
    関数としてH(S)で表す)を出力するキャンセル信号
    生成部とを備えたことを特徴とする追尾装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の追尾装置において、 前記伝達関数演算部は、前記伝達関数G(S)を、追尾
    ゲインKh、サーボアンプゲインKa、トルクモータゲ
    インTm、ジンバル慣性モーメントJ、粘性トルク係数
    Cv、スプリングトルク係数Ts、レートセンサ応答等
    のパラメータで表示し、前記ジンバル制御部及び前記ジ
    ンバル部におけるf(S)とF(S)の関係から、これ
    らパラメータの数値を算出することを特徴とする追尾装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の追尾装置において、 前記キャンセル信号生成部は、 ジンバルモデル演算部から構成され、そのジンバルモデ
    ル演算部は、 前記スキャン入力信号からレートセンサ応答出力を減算
    する第1の減算器、 この第1の減算器の出力にジンバル制御部内のサーボア
    ンプのゲインに等しい定数Kaを乗算する第1の乗算
    器、 この第1の乗算器の出力にジンバル部内トルクモータの
    ゲインを表す変数Tmを乗算する第2の乗算器、 この第2の乗算器の出力トルクから粘性トルクとスプリ
    ングトルクとの和を減算する第2の減算器、 この第2の減算器の出力を、ジンバル部内のジンバルの
    慣性モーメントを表す変数Jに応じて1/JSの積分を
    実行してジンバル角速度を生成する第1の積分回路、 この第1の積分回路の出力であるジンバル角速度を積分
    してジンバル角度を生成する第2の積分回路、 前記第1の積分回路の出力であるジンバル角速度を検出
    し前記第1の減算器に入力するレートセンサの応答特性
    であるレートセンサ応答特性、 前記第1の積分回路の出力であるジンバル角速度に、変
    数である粘性トルク係数Cvを乗算し粘性トルクを生成
    する第3の乗算器、 前記第1の積分回路の出力であるジンバル角速度に、変
    数であるスプリングトルク係数Tsを乗算して積分しス
    プリングトルクを生成する第3の積分回路、 前記第3の乗算器の出力と前記第3の積分回路の出力を
    加算し前記粘性トルクと前記スプリングトルクとの和を
    生成する加算器、 前記第2の積分回路の出力に追尾ゲインKhを乗算して
    前記キャンセル信号を生成する手段、 前記Ka、Tm、J、Cv、Ts、Khの初期値、及び
    前記レートセンサの応答特性として、前記ジンバル部及
    び前記ジンバル制御部についてオフラインで実測した値
    を設定する手段、 前記変数Tm、J、Cv、Tsの数値を、前記伝達関数
    演算部で決定した数値により周期的に更新する手段、 を備えたことを特徴とする追尾装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の追尾装置において、 前記伝達関数演算部は、前記伝達関数G(S)を、 G(S)=(b S+b0 )/(a22 +a1 S+a0 ) ・・・(1) で近似し前記ジンバル制御部及び前記ジンバル部におけ
    るf(S)とF(S)の関係から、係数a0 、1 、
    2 、0 、1 の値を決定することを特徴とする追尾装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の追尾装置において、 前記キャンセル信号生成部は、 オンライン演算により前記スキャン入力信号g(S)に
    前記式(1)で示されるG(S)の値を乗算してキャン
    セル信号H(S)を算出することを特徴とする追尾装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の追尾装置において、 前記式(1)の係数a0 、1 、2 、0 、1 の初
    期値としては、f(S)とF(S)の関係のオフライン
    演算により得られた値が設定され、その後は前記伝達関
    数演算部で算出された数値により周期的に更新されるこ
    とを特徴とする追尾装置。
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