JP6889577B2 - 電磁気パルス弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法 - Google Patents

電磁気パルス弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法 Download PDF

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本発明は、電磁気パルス(electromagnetic pulse:EMP)弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法に関する。さらに詳細には、本発明は、電磁気パルスの効力範囲を拡大し得る電磁気パルス弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法に関する。
従来、電磁気パルス弾においては電磁気パルスを照射するアンテナが弾体の弾軸に対して平行に取り付けられている。そのため、電磁気パルスの照射軸は、弾体の弾軸に平行である。
ここで、従来の電磁気パルス弾について図面を参照しながら説明する。図6は、従来の電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。図6に示すように、従来の電磁気パルス弾100は、弾体10と、弾体10に配置され、電磁気パルス照射部21を有する電磁気パルス発生装置20とを備えたものである。そして、アンテナなどの電磁気パルス照射部21は、電磁気パルス照射部21における電磁気パルスEの照射軸Eaが、弾体10の弾軸10aと平行になるように取り付けられている。なお、図中矢印Zは、電磁気パルス弾100の進行方向を示している。また、図中θは、電磁気パルスEの照射角度範囲を示している。
また、図7は、従来の電磁気パルス弾の電磁気パルスの効力範囲の一例を示す説明図である。図7に示すように、従来の電磁気パルス弾においては、電磁気パルスの照射効果が期待できる効力範囲Rは弾着点Pの周辺領域のみである。
また、従来、兵器の神経系統を構成する電子装置の機能を、さほど高い命中率を必要とすることなく、少数の小口径弾丸によりかつ実質的に人員の損傷を避けて破壊することができる弾丸が提案されている。この弾丸(電磁弾)は、弾丸の外殻を形成する弾体と、信管と、爆薬が填実され前記弾体内に該弾体と同軸に配されて該弾体内壁との間に軸方向に長いリング状空間を形成する金属円筒と、該空間内に配される電源ならびに前記信管の点火もしくは点爆時に生ずる圧力によって閉動作するスイッチと、前記リング状空間内で前記金属円筒を取り巻いて該円筒と同軸にかつ該円筒および前記弾体と絶縁状態に配されるとともに、一方端が前記電源とスイッチとを直列に介して弾体に接続され他方端が直接弾体に接続されて前記電源、スイッチならびに弾体とともに閉回路を構成するコイル状の導体とを備える。また、この弾丸は、前記信管の点火もしくは点爆時の前記スイッチの閉動作により前記閉回路に電流を循環せしめるとともに前記信管の点爆につづく前記金属円筒内爆薬の爆発により該円筒を前記電源およびスイッチ側から他方端に向かって順次膨張せしめ前記導体を外方へ押し広げて電源側から順次前記弾体内壁に接触せしめて弾体に流れる電流を変化せしめ、弾体から電磁波を輻射せしめる(特許文献1参照。)。
特開昭63−148097号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の電磁気パルス弾においては、電磁気パルスの照射効果が期待できるのは弾着点を含む狭い領域のみであるという問題点があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明は、広範囲に亘って電磁気パルスを照射し得る電磁気パルス弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた。その結果、予め決まった弾着点に飛翔させる電磁気パルス弾であって、弾体の電磁気パルス照射部における電磁気パルスの照射軸が弾体の弾軸に対して傾いており、弾体の飛翔時間の計測により取得した位置情報に基づいて判断する飛翔の最終段階で照射軸を旋転させる構成とすることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電磁気パルス弾は、予め決まった弾着点に飛翔させる電磁気パルス弾であって、弾体の電磁気パルス照射部における電磁気パルスの照射軸が弾体の弾軸に対して傾いており、弾体の飛翔時間の計測により取得した位置情報に基づいて判断する飛翔の最終段階で照射軸を旋転させることを特徴とする。
また、請求項2に記載の電磁気パルス弾は、請求項1において、弾体を回転させることにより、照射軸を旋転させることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の電磁気パルス弾は、請求項1又は請求項2において、電磁気パルス照射部を回転させることにより、照射軸を旋転させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法は、予め決まった弾着点に飛翔させる電磁気パルス弾において、弾体の飛翔時間の計測により取得した位置情報に基づいて判断する飛翔の最終段階で電磁気パルスの照射軸を旋転させながら、電磁気パルスを照射することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
請求項2に係る発明によれば、比較的部品点数が少なく、かつ、弾体を回転させるという簡易な制御により、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
請求項3に係る発明によれば、電磁気パルス照射部を回転させるという比較的簡易な制御により、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
請求項4に係る発明によれば、電磁気パルス弾の飛翔の最終段階で電磁気パルスの照射軸を旋転させながら、電磁気パルスを照射することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る電磁気パルス弾の電磁気パルスの効力範囲の一例を示す説明図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る電磁気パルス弾における旋転制御の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係る電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。 図6は、従来の電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。 図7は、従来の電磁気パルス弾の電磁気パルスの効力範囲の一例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電磁気パルス弾及び電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法について詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る電磁気パルス弾は、弾体の電磁気パルス照射部における電磁気パルスの照射軸が弾体の弾軸に対して傾いており、飛翔の最終段階で照射軸を旋転させるものである。
このような構成とすることにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
また、電磁気パルス弾の好適形態は、弾体を回転させることにより、照射軸を旋転させるものである(例えば、後述する第1又は第2の実施形態を参照。)。
このような構成とすることにより、比較的部品点数が少なく、かつ、弾体を回転させるという簡易な制御により、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
さらに、電磁気パルス弾の好適形態は、電磁気パルス照射部を回転させることにより、照射軸を旋転させるものである(例えば、後述する第3の実施形態を参照。)
このような構成とすることにより、電磁気パルス照射部を回転させるという比較的簡易な制御により、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
また、本発明の一実施形態に係る電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法は、電磁気パルス弾の飛翔の最終段階で電磁気パルスの照射軸を旋転させながら、電磁気パルスを照射する方法である。さらに言えば、電磁気パルス弾の飛翔の最終段階で連続的ないし断続的に電磁気パルスの照射軸を旋転させながら、電磁気パルスを照射する方法である。
このような構成とすることにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る電磁気パルス弾について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1に示すように、本実施形態の電磁気パルス弾1は、弾体10と、弾体10に配置され、電磁気パルス照射部21を有する電磁気パルス発生装置20とを備えたものである。そして、電磁気パルス弾1は、弾体10に配置され、電磁気パルス照射前の最終段階において弾体10の弾軸10aに対して弾体10を図中矢印Yで示す方向に旋転させる翼などの旋転手段30をさらに備える。なお、図示しないが旋転させる方向は図中矢印Yで示す方向と反対の方向でもよいことは言うまでもない。また、アンテナなどの電磁気パルス照射部21は、電磁気パルス照射部21における電磁気パルスEの照射軸Eaが、弾体10の弾軸10aに対して角度をなすように取り付けられている。なお、図中矢印Zは、電磁気パルス弾1の進行方向を示している。また、特に限定されるものではないが、電磁気パルスEの照射軸Eaと、弾体10の弾軸10aとのなす角度は、電磁気パルスEの照射角度範囲θの半分であるθ/2又はθ/2より小さいことが好ましい。これにより、中心部分である弾着点Pに電磁気パルスEが照射されないことを防止ないし抑制することができる。
ここで、本発明において「電磁気パルス照射前の最終段階」とは、「飛翔の最終段階」の一部であり、例えば、従来の電磁気パルス弾と同様に、電磁気パルスを照射するより前の段階であって、弾着点のずれを生じさせる可能性がある旋転制御をした場合であっても、電磁気パルス弾の弾着点を当初設定した弾着点と同一の点ないし所期の誤差範囲内の点に維持することができる段階を意味する。なお、電磁気パルス照射前の最終段階は、電磁気パルス弾の仕様や使用形態に応じて適宜設定されるものであり、予備実験やシミュレーションなどによって決定し得るものである。例えば、電磁気パルス弾の速度や電磁気パルスの間隔等にもよるが、旋転制御における回転数は2〜3Hzとすることが好ましい。
上述のように、弾体に配置され、電磁気パルス照射前の最終段階において弾体の弾軸に対して弾体を旋転させる旋転手段をさらに備え、電磁気パルス照射部における電磁気パルスの照射軸が、弾体の弾軸に対して角度をなしている構成を有している。そのため、従来の電磁気パルス弾と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
ここで、図2は、本実施形態の電磁気パルス弾の電磁気パルスの効力範囲の一例を示す説明図である。図2に示すように、本実施形態の電磁気パルス弾においては、図7に示す従来の電磁気パルス弾の場合と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができることが分かる。
ここで、各構成についてさらに詳細に説明する。
上記弾体10としては、従来公知の弾体を適用することができる。また、エンジンや、安定翼、操舵翼などの翼を有していてもよい。なお、電磁気パルス弾であるため、対電子対策がある程度されていることが好ましい。
また、上記電磁気パルス発生装置20としては、従来公知の電磁気パルス発生装置を適用することができる。また、上記電磁気パルス照射部21についても、従来公知のアンテナを適用することができる。
さらに、上記旋転手段30としては、図示例のような弾体に配置された翼を適用することができる。上述したように、弾体は操舵翼などの翼を有することがあるので、それを利用することができる。翼を利用することにより、少ない部品点数で旋転手段を構築することができる。但し、これに限定されるものではない、例えば、上述したように、弾体はエンジンを有することがあるので、さらに補助エンジンを有するものとし、それを利用するようにしてもよい。
また、電磁気パルス弾1は、弾体10に配置された制御装置40をさらに備えることが好ましい。さらに、制御装置40は、位置情報取得部41、最終段階判断部42及び旋転手段制御部43を有することが好ましい。
ここで、各構成についてさらに詳細に説明する。
上記位置情報取得部41としては、弾体の位置情報を取得し得るものであれば、特に限定されるものではなく、従来公知の各種センサーや演算装置を利用することができる。
また、上記最終段階判断部42としては、位置情報取得部からの信号に基づいて、電磁気パルス照射前の最終段階であるかを判断し得るものであれば、特に限定されるものではなく、従来公知の演算装置を利用することができる。
さらに、上記旋転手段制御部43としては、最終段階判断部からの信号に基づいて、旋転手段を制御し得るものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、最終段階判断部からの信号の一例である電気信号に基づいて、翼などの旋転手段を動かす電気モータなどを利用することができる。
図3は、本実施形態の電磁気パルス弾における旋転制御の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、ステップ1(以下「S1」と略記する。以下同様。)において、位置情報取得部41は、弾体10の位置情報を取得し、S2に進む。
S2において、最終段階判断部42は、位置情報取得部41からの信号に基づいて、電磁気パルス照射前の最終段階であるかを判断し、電磁気パルス照射前の最終段階であると判断した場合(YESの場合)には、S3に進む。なお、電磁気パルス照射前の最終段階であると判断しない場合(NOの場合)には、S1に戻る。
S3において、最終段階判断部42から電磁気パルス照射前の最終段階であるとの信号を受信した旋転手段制御部43は、弾体10の弾軸10aに対して弾体10を旋転させるための旋転手段30の制御である最終段階旋転制御を実行する。
ここで、本発明において「最終段階旋転制御」とは、電磁気パルス照射前の最終段階と判断される前までは、必要により飛翔安定等を目的とした旋転制御がされていたとしても、電磁気パルス照射前の最終段階と判断された後においては、電磁気パルスの効力範囲を拡大させることを目的とした旋転制御を意味する。
上述のように、電磁気パルス弾が、弾体に配置され、弾体の位置情報を取得する位置情報取得部、位置情報取得部からの信号に基づいて、電磁気パルス照射前の最終段階であるかを判断する最終段階判断部、及び最終段階判断部からの信号に基づいて、旋転手段を制御する旋転手段制御部を有する制御装置をさらに備え、旋転手段制御部が、最終段階判断部から電磁気パルス照射前の最終段階であるとの信号を受信したときに、弾体の弾軸に対して弾体を旋転させるための旋転手段の制御である最終段階旋転制御を実行するものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、簡易な方法で取得した位置情報に基づいて、旋転手段を制御することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
また、電磁気パルス弾が予め決まった弾着点に予め決まった飛翔速度や飛翔経路で飛翔する場合には、弾体の位置情報を取得するに際して、弾体の飛翔時間を取得すればよい。これにより、非常に簡易な制御装置となり、少ない部品点数で旋転手段を制御することができる。
つまり、位置情報取得部が、弾体の位置情報を弾体の飛翔時間によって取得するものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、飛翔時間を計測するといった簡易な方法で取得した位置情報に基づいて、旋転手段を制御することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る電磁気パルス弾について図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、本実施形態の電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。また、上記の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の電磁気パルス弾2は、制御装置40が、記憶部44をさらに有している構成が、上述した第1の実施形態と相違している。つまり、制御装置40は、位置情報取得部41、最終段階判断部42、旋転手段制御部43及び記憶部44を有する。
上述のような構成を有することにより、従来の電磁気パルス弾と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができるだけでなく、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られる。なお、本実施形態の電磁気パルス弾においても、上述した第1の実施形態と同様に、従来の電磁気パルス弾の場合と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。
ここで、記憶部についてさらに詳細に説明する。記憶部44としては、電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報を格納し得るものであれば、特に限定されるものではなく、従来公知の演算装置を利用することができる。また、目標である弾着点が移動する場合には、例えば、電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報に関する探査結果を受信するもの又は自動で探査するものであることが好ましい。
なお、本実施形態の電磁気パルス弾においては、例えば、以下のような旋転制御が行われる。例えば、図3におけるS1において、位置情報取得部41は、弾体10の位置情報を取得し、S2に進む。
S2において、最終段階判断部42は、位置情報取得部41からの信号と電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報を格納した記憶部44からの信号とに基づいて、電磁気パルス照射前の最終段階であるかを判断し、電磁気パルス照射前の最終段階であると判断した場合(YESの場合)には、S3に進む。なお、電磁気パルス照射前の最終段階であると判断しない場合(NOの場合)には、S1に戻る。また、ここでの「電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報」には、目標である弾着点が移動した場合に、記憶部が、電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報に関する探査結果を受信したもの又は自動で探査したものを含む。
S3において、旋転手段制御部43は、弾体10の弾軸10aに対して弾体10を旋転させるための旋転手段30の制御である最終段階旋転制御を実行する。
また、目標である弾着点が移動する場合や弾着点からのずれが大きい場合には、弾体の位置情報を取得するに際して、弾体の飛翔時間、飛翔速度、飛翔距離若しくは飛翔高度から、又はこれらを任意に組み合わせて算出することによって取得すればよい。これにより、目標である弾着点が移動する場合や弾着点からのずれが大きい場合であっても、簡易な制御装置となり、少ない部品点数で旋転手段を制御することができる。
上述のように、電磁気パルス弾が、弾体に配置され、弾体の位置情報を取得する位置情報取得部、電磁気パルス照射前の最終段階の位置情報を格納した記憶部、位置情報取得部からの信号と記憶部からの信号とに基づいて、電磁気パルス照射前の最終段階であるかを判断する最終段階判断部、及び最終段階判断部からの信号に基づいて、旋転手段を制御する旋転手段制御部を有する制御装置をさらに備え、旋転手段制御部が、最終段階判断部から電磁気パルス照射前の最終段階であるとの信号を受信したときに、弾体の弾軸に対して弾体を旋転させるための旋転手段の制御である最終段階旋転制御を実行するものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、種々の方法で取得した位置情報に基づいて、旋転手段を制御することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
また、位置情報取得部が、弾体の位置情報を弾体の飛翔時間、飛翔速度、飛翔距離若しくは飛翔高度から、又はこれらを任意に組み合わせて算出することによって取得するものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、飛翔時間、飛翔速度、飛翔距離、飛翔高度などの種々の方法で取得した位置情報に基づいて、旋転手段を制御することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。
さらに、弾体が翼を有し、翼が旋転手段であることが好ましい。
このような構成とすることにより、翼といった簡易な構造を制御することにより、電磁気パルス弾において広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る電磁気パルス弾について図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、本実施形態の電磁気パルス弾の概要を示す説明図である。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。また、上記の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の電磁気パルス弾3は、弾体10と、弾体10に配置され、電磁気パルス照射部21を有する電磁気パルス発生装置20とを備えたものである。そして、電磁気パルス弾3は、弾体10に配置され、電磁気パルス照射前の最終段階において弾体10の弾軸10aに対して電磁気パルス照射部21を図中矢印Yで示す方向に旋転させる旋転手段30’をさらに備える。なお、図示しないが旋転させる方向は図中矢印Yで示す方向と反対の方向でもよいことは言うまでもない。そして、電磁気パルス弾3は、弾体10に配置された制御装置40をさらに備えることが好ましい。また、図示例においては、制御装置40が、位置情報取得部41、最終段階判断部42、旋転手段制御部43及び記憶部44を有しているが、これに限定されるものではない。例えば、記憶部44を有しない構成であってもよい。
上述のような構成を有することによっても、従来の電磁気パルス弾と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。また、目標とする弾着点がずれたとしても電磁気パルスの効果が得られるという副次的な利点もある。なお、本実施形態の電磁気パルス弾においても、上述した第1の実施形態と同様に、従来の電磁気パルス弾の場合と比較して、広範囲に亘って電磁気パルスを照射することができる。
ここで、旋転手段30’についてさらに詳細に説明する。上記旋転手段30’としては、例えば、弾体10が弾頭部11と本体部12とからなり、弾頭部11が本体部12に対して必要に応じて旋転可能な状態で取り付けられているものなどを挙げることができる。さらに、上記旋転手段30’としては、本体部12だけでなく、弾頭部11を含めた弾体10自体は一切回転させず、電磁気パルス照射部21のみを回転させるものを挙げることもできる。このような旋転手段30’としては、電磁気パルス照射部を回転させる電気モータ等を挙げることができる。これらのような機構を構築する場合、旋転手段として翼や補助ロケットを利用する場合と比較して、部品点数が多くなるが、電磁気パルス弾の飛行姿勢を保ち易いという利点がある。
また、本実施形態の電磁気パルス弾においても上述したものと同様の旋転制御を行えばよい。
以上、本発明を若干の実施形態によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、旋転手段や制御装置の構成の細部を変更することができる。
1,2,3,100 電磁気パルス弾
10 弾体
10a 弾軸
11 弾頭部
12 本体部
20 電磁気パルス発生装置
21 電磁気パルス照射部
30,30’ 旋転手段
40 制御装置
41 位置情報取得部
42 最終段階判断部
43 旋転手段制御部
44 記憶部
E 電磁気パルス
Ea 電磁気パルスの照射軸
P 弾着点
効力範囲

Claims (5)

  1. 予め決まった弾着点に飛翔させる電磁気パルス弾であって、弾体の電磁気パルス照射部における電磁気パルスの照射軸が該弾体の弾軸に対して傾いており、該弾体の飛翔時間の計測により取得した位置情報に基づいて判断する飛翔の最終段階で該照射軸を旋転させることを特徴とする電磁気パルス弾。
  2. 上記弾体を回転させることにより、上記照射軸を旋転させることを特徴とする請求項1に記載の電磁気パルス弾。
  3. 上記電磁気パルス照射部を回転させることにより、上記照射軸を旋転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁気パルス弾。
  4. 予め決まった弾着点に飛翔させる電磁気パルス弾において、弾体の飛翔時間の計測により取得した位置情報に基づいて判断する飛翔の最終段階で電磁気パルスの照射軸を旋転させながら、電磁気パルスを照射することを特徴とする電磁気パルス弾の電磁気パルスの照射方法。
  5. 上記飛翔の最終段階での上記照射軸の旋転における回転数が、2〜3Hzであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の電磁気パルス弾。
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