JP3331658B2 - 成形用ポリエステルフィルム - Google Patents
成形用ポリエステルフィルムInfo
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Description
る、更に詳しくは、医療用、一般用、食品用トレー、ブ
リスターなどに用いられる成形用フィルムに関するもの
である。
等の容器として用いる試みは従来よりさまざまな提案が
なされて来ている。例えば、特開昭47−391、特開
昭51−383、特公昭62−1909では、未延伸の
ポリエチレンテレフタレート、該共重合体、該ブレンド
体を熱成形することが提案されている。また、特公昭5
9−51407では、低配向ポリエステルフィルムが成
形用に用いることが提案されている。
らは全て透明タイプの成形用フィルムであり、白色タイ
プの提案はされていない。座薬などのように内容物の色
を見せないタイプが多い用途では白色フィルムが望まれ
ている。
範囲で成形が可能な成形用白色フィルムに関するもので
ある。
エステルBの少なくとも片面に着色剤が含有された熱可
塑性ポリエステルAが積層されたポリエステルフィルム
からなり、光学濃度が0.3以上であることを特徴とす
る成形用ポリエステルフィルムに関するものである。
濃度は、0.3以上である。光学濃度が0.3未満であ
ると本発明の目的に達しないので好ましくない。
180℃以上であることが好ましく、より好ましくは2
00℃以上である。融点が低過ぎると、熱成形時に金型
に融着しやすく問題を生じる。また該ポリエステルの冷
結晶化温度(Tcc)とガラス転移温度(Tg)との差
(Tcc−Tg)で定義されるΔTcgは50℃以下で
あることが好ましく、さらに好ましくは40℃以下であ
る。ΔTcgが大き過ぎると、成形時に金型に融着し易
くなるばかりか、フィルム同士のブロッキング性が増大
する。
ーが6cal/g以上であると粘着性、ブロッキング性
の改良効果が大きいので好ましい。
リブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト・イソフタレート共重合体、ポリブチレンナフタレー
ト等が例示されるが、特に好ましいのは、ポリブチレン
テレフタレートであり、他の共重合成分を含有していた
としても20モル%以下であり、IVが0.5〜1.6
dl/gの範囲のものが成形適性の観点から好ましい。
の添加量は5〜50重量%が好ましく、より好ましくは
10〜30重量%である。添加量が5重量%未満だと本
発明の目的が達せられないので好ましくない。
ルム表面が脆くなり加工工程でフィルムに傷がついた
り、フィルムが削れて着色剤が脱落する可能性があるた
めに好ましくない。
可塑性ポリエステルBはガラス転移点温度(Tg)が5
0℃以上でΔTcgが60℃以上であることが好まし
く、さらに好ましくは70℃以上である。ΔTcgが小
さ過ぎると成形性に劣り、肉厚が不均一になる。さらに
成形性を向上し、得られた成形体の剛性を良好とするた
めにガラス転移温度は60℃以上であることが好まし
く、さらにに好ましくは、70℃以上である。
ましい樹脂は、ポリエチレンテレフタレートを主成分と
する共重合ポリエステルであって、特に好ましい共重合
成分としては、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、イソフタル酸,2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の少なくとも1種の共重合成分を2〜45モ
ル含有するポリエチレンテレフタレートであることが好
ましい。
al/gの範囲であると耐熱性成形性共に良好となるの
で好ましい。
を作らない、ゲルマニウム系、チタン系触媒であること
が透明性、成形性を良好とする上で好ましく、エステル
交換触媒、重合触媒のいずれかがゲルマニウム系である
ことが好ましい。
の添加量は、10重量%以下であるのが好ましい。添加
量が10重量%を越えるとフィルムが脆くなり、加工工
程でフィルムに張力をかけた場合にフィルムが破断した
り、割れたりする可能性があるために好ましくない。
に対する着色剤の添加量は、熱可塑性ポリエステルBに
対する着色剤の添加量よりも多い方が好ましい。熱可塑
性ポリエステルAに対する着色剤の添加量よりも熱可塑
性ポリエステルBに対する着色剤の添加量の方が多い
と、フィルム全体が脆くなり、加工工程においてフィル
ムに張力をかけた場合などにフィルムが破断する恐れが
あるので好ましくない。
有される着色剤としては、白色系が多く、これには酸化
TiO2 、特にルチル型酸化チタン、亜鉛華ZnO、リ
トホンZnSBaSO4 などから選ばれた無機粒子が挙
げられる。
0.1〜4μm、好ましくは0.01〜10μmであ
る。平均粒径がこの範囲より小さいとフィルムの滑りが
悪く加工適性が不良になる傾向である。一方、大きすぎ
るとフィルムの表面がざらつき品位が低下してしまう。
塑性ポリエステルAが熱可塑性ポリエステルBの両面に
積層された構成を有するが、この場合、ポリエステルB
の両面に積層される熱可塑性ポリエステルAは同一であ
ることが成形性を良好とする上で好ましいが、上記した
熱可塑性ポリエステルAの範囲にある樹脂であれば、そ
れぞれ2つの層が異なっていても良い。
と熱可塑性ポリエステルBとの構成厚み比率(A:B)
が1:100〜1:5の範囲であることが好ましく、よ
り好ましくは1:80〜1:10の範囲である。積層比
が上記範囲よりも大き過ぎる場合、成形時に粘着した
り、耐熱性が低下したりする等の問題を生じる。一方、
積層比が小さ過ぎる場合、均一成形性が低下し、偏肉等
の問題を生じる。
剤、有機、無機のスリップ剤、熱安定剤、酸化防止剤、
結晶核剤、耐侯剤、UV吸収剤、顔料等の添加剤を目的
にあわせて用いることができる。
は用途に応じて設定されるべきものであるが、通常25
〜2000μmの範囲である。
方法について説明するが、もちろんこれに限定されるも
のではない。
テルAと熱可塑性ポリエステルBとをそれぞれ別の押出
機を用いて溶融押出し、フィードブロックあるいは、マ
ニホールド複合口金を用いてA/B/Aの構成を有する
フィルムまたは円筒状に溶融押出する。次いで、該フィ
ルムまたは円筒を熱可塑性ポリエステルAの冷結晶化温
度以下、好ましくはガラス転移温度以下で急冷キャスト
する。こうして得られたキャストフィルムを熱可塑性ポ
リエステルAのTcc−10〜Tcc+50℃前後に加
熱したロールに接触させて巻取る。必要に応じて、該熱
処理後あるいは熱処理前に、コロナ放電処理、プラズマ
処理等の放電処理、コーティング、エンボス加工等を施
しても良い。
する場合、特に成形方式は限定されるものでは、なく、
公知の真空成形、圧空成形、プラクアシスト成形等様々
な成形方式で成形可能である。
ルムの特性の評価方法および効果の評価方法について説
明する。
る。単位はdl/g。
g)、冷結晶化温度(Tcc)、融解エネルギー 示差走査型熱量計DSC2(パーキンエルマー社製)を
用いて求める。
て、280℃×5分間溶融保持し、次いで液体窒素を用
いて冷却した。
昇温速度で昇温していった際に、ガラス状態からゴム状
態への転移にもとずく比熱変化を読み取りこの温度をガ
ラス転移温度(Tg)とする。また、結晶化に伴う発熱
ピーク温度を冷結晶化温度(Tcc)、結晶融解に基づ
く吸熱ピーク温度を融点(Tm)とした。
積より、金属インジウム融解エネルギーを基準として測
定した。
mのフィルムの可視光透過濃度を測定し隠蔽力を判定し
た(数値が大きいほど隠蔽力大)。
される。
計(KETT C−1)による比較値で示す。
いて成形を行なった。
可
ターを用い静摩擦係数(μs)ならびに動摩擦係数(μ
d)を測定した。
従って、インストロンタイプの引張試験機を用いて、2
5℃、65%RHにて測定した。
て詳細に説明する。
ート(PBT、Tm=220℃、IV=1.2dl/
g)、熱可塑性ポリエステルBとして平均粒径0.2μ
mの酸化チタンを10wt%含有したポリエチレンテレ
フタレート(Tm=265℃、IV=0.65dl/
g)とを用意し、それぞれ別の押出機を用いて熱可塑性
ポリエステルAは250℃で、熱可塑性ポリエステルB
は280℃で溶融押出し、フイードブロックで積層し、
T型口金よりA/B/Aになるように溶融フィルムを押
出し、25℃のキャスティングドラム上で冷却固化し、
次いで、50℃の熱ロールに接触させ巻取った。こうし
て得られたフィルムは全厚みが100μm、積層比
(A:B:A)が1:18:1であった。強靭性は△で
あったが、成形性、すべり性、光学濃度に優れていた。
化チタンを10wt%含有したポリブチレンタレフタレ
ート(PBT、Tm=220℃、IV=1.2dl/
g)、熱可塑性ポリエステルBとしてポリエチレンテレ
フタレートを用いて、実施例1に準じて表1のごとくフ
ィルムを得た。いずれも成形性、すべり性、光学濃度、
強靭性に優れていた。
化チタンを10wt%含有した高IVポリエチレンテレ
フタレート(PET、Tm=265℃、IV=1.0d
l/g)、熱可塑性ポリエステルBとしてポリエチレン
テレフタレートを用いて、実施例1に準じて表1のごと
くフィルムを得た。すべり性は△であったが、成形性、
光学濃度、強靭性に優れていた。
リエステルBに着色剤を添加しない以外は同様に製膜を
行ない、厚さ100μmのフィルムを得た。成形性、す
べり性、強靭性は良好であったが光学濃度が不良であっ
た。
リエステルBともに平均粒径0.2μmの酸化チタンを
10wt%含有したポリエチレンテレフタレートを使用
して単独膜として溶融押出し、実施例1に準じて冷却固
化し、100μmのフィルムを得た。成形性のランクは
B、すべり性、強靭性は△であったが、光学濃度が優れ
ていた。
リエステルBとして、ともに平均粒径0.2μmの酸化
チタンを10wt%含有したポリブチレンテレフタレー
トを使用して単独膜として溶融押出し、実施例1に準じ
て冷却固化し、100μmのフィルムを得た。成形性の
ランクはBであったが、すべり性、光学濃度、強靭性と
も優れていた。
熱性にも優れていることから、真空成形、圧空成形、プ
ラクアシスト成形等様々な成形方式対応できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性ポリエステルBの少なくとも片
面に着色剤が含有された熱可塑性ポリエステルAが積層
されたポリエステルフィルムからなり、光学濃度が0.
3以上であることを特徴とする成形用ポリエステルフィ
ルム。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリエステルAのΔTcgが5
0℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の成形
用ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリエステルBに着色剤を配合
したことを特徴とする請求項1に記載の成形用ポリエス
テルフィルム。 - 【請求項4】 着色剤が酸化チタンTiO2 、亜鉛華Z
nO、リトホンZnSBaSO4 から選ばれることを特
徴とする請求項1または請求項3に記載の成形用ポリエ
ステルフィルム。 - 【請求項5】 着色剤が熱可塑性ポリエステルAに5〜
50重量%、熱可塑性ポリエステルBに10重量%以下
含有され、着色剤の添加量の関係が次式を満足すること
を特徴とする請求項3または請求項4に記載の成形用ポ
リエステルフィルム。熱可塑性ポリエステルAに対する
添加量>熱可塑性ポリエステルBに対する添加量
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2110793A JP3331658B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 成形用ポリエステルフィルム |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06234868A JPH06234868A (ja) | 1994-08-23 |
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JP2110793A Expired - Fee Related JP3331658B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 成形用ポリエステルフィルム |
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EP0933199A1 (en) * | 1998-01-20 | 1999-08-04 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Low pigment content polyester film and process for making the same |
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-
1993
- 1993-02-09 JP JP2110793A patent/JP3331658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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