JP3330936B2 - 包装テープ - Google Patents

包装テープ

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JP3330936B2
JP3330936B2 JP50571092A JP50571092A JP3330936B2 JP 3330936 B2 JP3330936 B2 JP 3330936B2 JP 50571092 A JP50571092 A JP 50571092A JP 50571092 A JP50571092 A JP 50571092A JP 3330936 B2 JP3330936 B2 JP 3330936B2
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • HELECTRICITY
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は全体的に、部品の製造者から、部品を新しい
製品に組み立てる別の製造者へ部品を運搬するのに用い
られるタイプの担持テープに関する。
背景技術 部品(例えばトーションばね、板ばね、或いは抵抗
器、フラットパック、コンデンサ、又は集積回路などの
電子的または電気的部品)を部品製造者から、部品を新
しい製品に組み立てる別の製造者へ運搬するのに用いら
れる担持テープに関する技術はたくさんある。上述の新
しい製品への部品の組み立ては典型的には、自動組立装
置に、担持テープから部品を順次取り外させ、次いでそ
れらの部品を新しい製品の組立てに使用させることによ
ってなされる。
一つのタイプの担持テープは重合体製の帯を具備する
ことができ、この帯は、その長さ方向に沿って予め定め
られた均一な間隔で一連の同一のポケットを形成する壁
部を有するように形成されており、これらのポケット
は、テープによって運搬されるようになっている同一の
部品をぴったりと受容するような形状に形成されてい
る。例えば、ポケットは帯の平面内において矩形形状、
または全体的にI字形状またはT字形状をなすことがで
き、かつポケットは部品の形状を収容するために平坦な
底部または丸みのある底部を有することができる。
標準的にはテープ帯は各側部にそって均一に間隔を隔
てて配置された貫通開口を有して、帯がそれによって駆
動されることができる駆動スプロケットを受容するよう
にすると共に、組立装置に対してテープに沿ってポケッ
トを正確に位置決めするために用いられることができる
割出し穴を提供するようにしている。また、帯は典型的
には各ポケットの中央部に沿って貫通開孔を有して、
(例えば光学式走査装置を用いることによって)ポケッ
ト内に部品が存在するか否かを決定するのに組立装置に
よって使用されることができる穴を提供するようにして
いる。
典型的には担持テープは、第1の製造場所で製造さ
れ、リール(例えば米国特許明細書第4,893,764号に記
載されているリール。なお、この米国特許明細書の全部
の内容は参照されることによってここに明白に組み込ま
れる。)上に巻かれ、運搬されようとする部品の供給者
に運搬される。部品供給者はリールから担持テープをほ
どき、担持テープに沿った各ポケットに部品を詰め、部
品が詰められたポケット上に担持テープに沿って着脱可
能なカバー帯を接着し、取り付けられたカバー帯付きの
部品が詰められた担持テープをリール上に巻き、それを
ユーザに運搬する。ユーザはリールからテープを組立装
置内に送り込み、組立装置が部品を取り外す。
このような担持テープは連続射出成形によって形成さ
れることができるが、より一般的には担持テープは最初
は平坦な高分子の加熱された熱可塑性の帯から、ポケッ
トを形成するための工具(例えば雄型と雌型のセット、
または、その上に帯が真空成形される雄型または雌型)
を用いて形成される。
既存のテープ担持体は、担持された物品を自動組立装
置に提示する場合に問題に遭遇する。担持テープに対し
て担持された物品の正確な方向を維持することは、担持
テープの性能上重要な要素である。従来技術のテープ担
持体は、担持テープのポケット内において担持された物
品の方向の非整列(ミスアラインメント)またはシフト
を許容しがちであった。この非整列はX−Y平面内にお
ける変位として表わされることができ、または角変位と
して表わされることができ、この非整列は輸送中の振動
のような種々の現象によって引き起こされる可能性があ
る。ポケット内での物品の方向のこのような非整列によ
り、(新しい部品を組み立てるのに使用される)自動組
立装置が新しい製品のプリント回路基板上の不適切な位
置に物品を位置させてしまう可能性がある。
部品がプリント回路基板上に正確に配置されることが
必要とされる応用分野では、自動組立装置は、組立装置
の台に対する部品の方向を決定するようになっている光
学式走査機構を具備することができる。しかしながら光
学式走査機構は高価であり、かつ組立工程の間に追加の
時間を必要とする。
担持テープによって担持されることができる部品の一
例はフラットパック(即ち、かもめ型翼体(gull win
g)、J字形ベンド(J−bend)、およびフライングリ
ードフラットパック)である。フラットパックは、本体
と、少くとも一つのコネクタピン又は「リード(lea
d)」とを具備する。リードは、組立装置によって組み
立てられるべき新しい製品内の電気回路への部品の接続
を与える。例えば、フラットパックは、矩形形状をなす
本体と、複数のリードとを具備することができ、本体
は、角部を形成する側壁と、頂壁と、底壁とを有し、リ
ードは角部から間隔を隔てて配置され、またリードは、
側壁から全体的に垂直方向に離れるように突出しており
且つ底壁より下方に延びている。
既存の担持テープは、担持部品を保護する点で問題に
遭遇する。全体的に云って、担持テープによって担持さ
れる部品は極めて繊維でかつ脆く、これらの部品は曲
げ、割れ、撓み、破壊、または元の形状に対する他の歪
みに起因する機械的損傷から保護されるべきである。脆
いリードに関しては摩擦摩耗もまた問題である。特に電
子部品がポケットから取り外されるときに、リードは、
テープの構造とのわずかな衝突によってさえ損傷を受け
ることがあり得ると考えられる。底壁から最も離れた下
方を延びる3本のリード(即ち、一番下の3本のリー
ド)は最も下方の平面を形状する。多くの応用分野にお
いて、部品の残りのリードはこの最も下方の平面から0.
004インチ(0.1mm)以上間隔を隔てられるべきではな
い。もしリードがこの最も下方の平面から0.004インチ
以上間隔を隔てられていた場合には、そのリードは新し
い製品内のプリント回路基板上の回路に接続されること
ができず、これは新しい欠陥製品に帰着する。
電気部品を保護するようになっている担持テープに関
する技術はたくさんある。一つのこのようなテープが、
英国のReel services Limitedに譲渡された国際公開番
号WO 90/04915のPCT国際特許出願に開示されている。こ
の担持テープは同一のポケット群を形成する複数の間隔
を隔てられた壁を具備し、ポケットは、直線状に延びる
分離した部分を有する突出部と、ポケットを形成する壁
と整列された尾根部とを有する。電気部品は、真空式引
き上げ部(ピックアップ)によって取り外されるまで突
出部上に載っている。電子部品のリードに対してそれら
が極めて近接しているため、突出部および尾根部はリー
ドとの潜在的な接触点を提供し、これにより担持テープ
の構造との接触に帰因するリードの損傷の可能性を増大
させる。更に、部品が突出部から持ち上げられるときに
部品は時々ポケットの底壁に対して回転しがちである。
電気部品のこのような回転は、突出部との接触による曲
げなどの損傷の危険性にリードをさらすことになると考
えられる。担持テープに対する部品のいかなる回転も、
新しいワーク上における部品の非整列(整列誤差)に帰
着する可能性があり、望ましくない結果に帰着する可能
性がある。
静電気による損傷(ESD)は既存の担持テープに関連
したもう一つの問題である。部品が担持テープ内に設置
される前に摩擦電気による電荷が部材上に存在している
かもしれない。或いは、もしポケット内の部品の嵌合が
非常にゆるく、斯くして部品の本体がテープ構造および
/または固着されたカバーテープ帯に対してこすられる
ことが許容されるならば、摩擦電気による電荷が部材上
に蓄積するかもしれない。担持テープの使用中の或る時
に、特に電気部品がテープポケットから取り外されると
きに、このような静電荷が部品から担持テープに放出さ
れることがあり得る。このような放出は、例えば部品内
の誘電層に損傷を与えることによって部品に損傷を与え
ることがあり得る。これは、誘電層を横切る時間変化に
よって除された電圧の合成変化(ΔV/Δt)が誘電材料
の破壊電圧を越え、それにより誘電材料の鑽孔を生じせ
しめるような過度に急激な放電の結果である。或る部品
では、この損傷を与える電圧微分は50ボルト又はそれ以
下というほどに低い場合がある。従って、これらのタイ
プの部品用の担持テープは、104(10E04)(Ω/方形)
以上で1012(10E12)(Ω/方形)以下の表面抵抗と、1
03(10E03)(Ω−cm)以上で1011(10E11)(Ω−cm)
以下の付随の体積抵抗率とを有する。
発明の開示 本発明によれば、部品の供給者から、部品を(非限定
的にコンピュータのような)新しい製品に組み立てるユ
ーザへ部品を運搬するのに特に適している上述のタイプ
の部品担持テープが提供され、この担持テープは、運搬
の間に遭遇される力のような機械的力または静電気力に
よる損傷から部品を保護する。本発明による部品担持テ
ープは、角部を形成する側壁と頂壁と底壁とを有する矩
形形状の本体と、角部から間隔を隔てて配置されかつ側
壁から全体的に垂直方向に離れるように突出しかつ底壁
の下方に延びる複数のリードとを具備する電気部品を保
護するのに特に適している。なぜなら、この担持テープ
はリードに近接するテープの構造を最小にするからであ
る。
本発明による担持テープは、取り外しの前にテープに
対する部品の所望の方向を維持すると共にテープに対す
る部品の移動を抑えるテープ帯を提供する。このこと
は、部品からテープへの静電放電の危険性を最小化す
る。またこのことは、テープ構造と電子部品のリードと
の間の潜在的接触点を最小化して摩擦摩耗を低減させる
ようにする。またこのことは、機械的な撓み又は歪み及
び静電放電による損傷から電子部品のリードを保護す
る。またこのことは、真空式引き上げ部(ピックアッ
プ)を具備する自動組立機構またはロボット組立機構に
よるテープポケットからの担持された部品の整然とした
取り外しを与える。またこのことは、ポケットから部品
が取り外される間においてポケットの底壁に対する部品
の回転を防止する。
本発明によれば、テープの頂面を形成する帯状部と、
テープに沿って間隔を隔てて配置されかつ頂面を通して
開口する複数の同様の形状をなすポケットを形成する壁
部とを具備する単一の可撓性担持テープが提供される。
壁部は、底壁部と、帯状部と底壁部間を延びる側壁部と
を具備する。底壁部は、テープの頂面から間隔を隔てら
れた遠位部分を具備する。側壁部は、テープの頂面と遠
位部分との間を延びる縦方向部分を具備する。側壁部は
また、縦方向部分から差し込まれた部分を有する城郭状
部分を具備し、城郭状部分は、担持された部品の表面と
係合してその部品を予め定められた所望の方向に保持す
るようになっている係合面を有する。
選択自由であるが底壁部は、遠位部分の上方に突出す
る浮き上り部分を具備することができ、この浮き上り部
分は、遠位部分から上方に間隔を隔てられた当接面を有
する。浮き上り部分が備えられる場合には、城郭状部分
の係合面は全体的に当接面の上方に配置される。
本発明による担持テープの一つの実施例によれば、ポ
ケットは中央部を有し、帯の頂面が上部平面を形成し、
城郭状部分は上部平面内において全体的にW字形状をな
す断面を有し、W字形状の底部がポケットの中央部に対
面する。当接面は不規則な六角形形状をなす四つの表面
を具備し、六角形形状の表面は、六角形形状の表面がそ
れに関して対称をなす軸線を有し、当接面はテープの底
部内においてX字形状を形成し、隣接する当接面の軸線
は中央部において交差する。
本発明の別の実施例によれば、各ポケットは、上部平
面内において面取り部を有する断面を有する少くとも一
つの城郭状部分を有し、この面取り部はポケットの中央
部に対面し、当接面は環形状をなす表面を具備する。
本発明の更に別の実施例によれば、浮き上り部分が省
略され、テープの底壁部と部品の本体の底面との間の当
接が与えられる。この実施例は、フリップチップ、また
は部品の本体から上方に離れるように突出する繊維で脆
い部分を有する他の部品を運搬するのに特に適してい
る。
図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照しながら本発明を更に説明す
る。添付図面中の数個の図を通して同様の参照符号は同
様の構成要素を示す。
図1は本発明による担持テープの第1の実施例の部分
平面図であって、電子部品を担持した担持テープを示し
ている。
図2は、ほぼ図1の2−2線に沿ってみた、図1の担
持テープおよび電子部品の断面図である。
図3は、本発明による担持テープがその上に螺旋状に
巻かれたリールを示す、部分的に断面で表わされた部分
側面図である。
図4は、自動組立装置による本発明の担持テープから
電気部品の取り外しを概略的に示す。
図5は本発明による表面取付け形担持テープの第2の
実施例の部分平面図である。
図6は、ほぼ図5の6−6線に沿ってみた、図5の担
持テープおよび電子部品の断面図である。
図7は、電気部品が本発明による担持テープから取り
外された後に、この部品が新しい製品のプリント回路基
板上に設置される工程を示す斜視図である。
図8は本発明による表面取付け形担持テープの第3の
実施例の部分平面図である。
図9は、ほぼ図8の9−9線に沿ってみた、図8の担
持テープおよび電子部品の断面図である。
詳細な説明 図面中の図1から図4を参照すると、その全体を参照
符号10によって表わされる本発明による担持テープの第
1の実施例が示されている。この担持テープ10は部品を
部品の製造者から、これらの部品を新しい製品に組み立
てる別の製造者へ運搬するのに使用される。この新しい
製品への部品の組み立ては典型的には、自動組立装置
に、担持テープから部品を順次取り外させ、次いでそれ
らの部品を新しい製品の組立てに使用させることによっ
てなされる。図1および図2には担持テープ10によって
担持された電子部品2が示されている。しかしながら、
本発明による担持テープ10は、トーションばね、板ば
ね、ランプ、発光ダイオード(LED)、光ファイバなど
の光学物品、歯科矯正用ブラケットなどの歯科用品、抵
抗器、フラットパック、コンデンサ、又は集積回路など
の電子的または電気的部品を非限定的に含む種々の物品
を運搬することができると考えられる。
担持テープ10は、フラットパック(即ち、かもめ型翼
体(gull wing)、i字形ベンド(i−bend)、小さな
輪郭のデバイス(SOIC)、薄く小さな輪郭のデバイス
(TSOIC)、フリップチップ部品、またはフライングリ
ードフラットパック)のような電子部品2を保護しかつ
運搬するのに特に適している。電子部品2は、本体3
と、少くとも一つのコネクタピン、はんだ付け用バンプ
部(solder bump)または「リード(lead)」4とを具
備することができる。リード4は、組立装置40によって
組み立てられるべき新しい製品においてプリント回路基
板42上の電気回路43への部品2の接続を与える(図4お
よび図7参照)。このフラットパックは、矩形形状をな
す本体3と、複数のリード4とを具備する。本体3は、
角部7を形成する側壁6と、頂壁8と、底壁9とを有す
る。リード4は角部7から間隔を隔てて配置され、角部
7にはリード4がない。リード4は側壁6から全体的に
垂直方向に離れるように突出しており、かつリード4は
底壁9より下方に延びている。
この代わりに電気部品はフリップチップ(図示しな
い)を具備することができ、このフリップチップは頂面
と底面とを有する比較的薄い本体部を具備し、この本体
部は、能動回路機構を担持する表面に取り付けられた一
連のはんだ付け用バンプ部を有する。これらのはんだ付
け用バンプ部は非常に小さく、かつこれらのはんだ付け
用バンプ部は、担持テープとの摩擦係合から生じる摩耗
のような摩耗を特に受けやすい。
全体的に云って、担持テープ10は単一の部分からな
り、かつ担持テープ10は任意の適切な薄い高分子材料
(非限定的に例を挙げれば、例えばポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリプロピレン、スチレン、ポリ塩化ビ
ニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体
(ABSプラスチック)、共重合体などのような熱可塑性
の結晶質または非晶質の材料)から形成されることがで
き、その結果担持テープは可撓性を有し、かつリール11
のハブの回りに螺旋状に巻かれることができる(図3参
照)。担持テープ10は、テープ10の頂面13を形成する帯
状部12と、同様の形状をなす複数のポケット14を形成す
る壁部とを具備し、これらのポケット14は、担持テープ
10に沿って間隔を隔てて配置され且つ頂面13を通して開
口する。
壁部は、底壁部16と、帯状部12と底壁部16間を延びる
側壁部18とを具備する。底壁部16は、テープ10の頂面13
から間隔を隔てられた遠位部分21と、遠位部分21より上
方に突出する浮き上り部分23とを具備し、浮き上り部分
23は遠位部分21から上方に間隔を隔てられた当接面25を
有する。当接面25は電子部品2の底壁9に当接するよう
になっており、その結果遠位部分21に対して電子部品2
が持ち上げられた状態が与えられる。当接面25はまた、
リード4の底部と遠位部分21との間に間隔を与える(図
2参照)。
側壁部18は、担持テープ10の頂面13と遠位部分21との
間を延びる縦方向部分20を具備する。側壁部18はまた、
城郭状部分22を具備する。城郭状部分22は、浮き上り部
分23より上方に位置しかつ縦方向部分20から差し込まれ
た部分を有する。城郭状部分22は、リード4がない電子
部品2の角部7と係合するようになっている係合面24を
有して、担持テープ10に対して電子部品2を静止状態に
保持すると共に担持テープ10に対して電子部品2の方向
を保持するようにしている。城郭状部分22はまた、ポケ
ット14から電子部品2を取り外す間に電子部品2が底壁
部16に対して回転しないようにする。
次に図1および図2を参照すると、担持テープ10は中
央部15を有するポケット14を具備し、帯状部12の頂面13
は上部平面を形成し、城郭状部分22はこの上部平面内に
おいて全体的にW字形状をなす断面を有し、このW字形
状の底部はポケット14の中央部15に対面する。
この代わりに、城郭状部分22および係合面24の形状
は、全体的に同一の形状をなす部品2をポケット14内に
ぴったりと受容するようになっており且つリード4がな
い部品2の部分(例えば角部7)と係合するようになっ
ている任意の適切な形状を具備することができる。係合
面24は部品2の角部7と係合し、これにより係合面24
は、部品の取り外しの前にテープ10に対して部品2の所
望の方向を維持すると共に、テープ10に対する部品2の
X−Y−Z平面内の移動および角度移動を阻止する。
自動組立装置40(図4および図7参照)が使用される
場合にはテープ10に対する部品の方向が特に重要であ
る。図4に、自動組立装置40による担持テープ10からの
電気部品2の取り外しを概略的に示す。自動組立装置40
は、部品2が詰められたポケット14を順次前進させると
共に同時にリールから担持テープ10をほどくための駆動
スプロケット5を具備する。装置40は典型的には、金属
帯片41と、着脱可能に接着されたカバー帯46をテープ10
から剥がして部品2を露呈させるようにする巻取りリー
ル1とを具備する。露呈された部品2は次いで真空式引
き上げ部45に順次送られ、この真空式引き上げ部45は部
品2を取り外すと共にこれらの部品をプリント回路基板
42上の電気回路43内に設置する(図7参照)。
カバー帯46は、テープ10の縁部に沿ってのみ配置され
た粘着テープのような適切な手段によって、またはテー
プ10の縁部に沿って配置されたホットメルト接着剤によ
ってテープ10に接着されることができる。
もし自動装置40がポケット14に対してもともと整列さ
れていない部品2を取り外すのに用いられたならば、自
動組立装置40はテープ10に対する部品2のこの非整列
(ミスアラインメント)を回路基板42(図7参照)に対
する部品2の非整列に伝達してしまう可能性があり、こ
のことは新しい欠陥製品に帰着してしまう可能性があ
る。この問題に対する一つの解決法は、真空式引き上げ
部45上における部品2の方向を検査するための高価な走
査装置(スキャナ)を用いることである。しかしなが
ら、本発明による係合面24は、テープ10に対する部品2
の方向を保持するように部品2の角部7と係合する。斯
くして、城郭状部分22は自動装置40に対して部品の正確
な提示を与え、これにより城郭状部分22は、自動装置40
が結果的に形成される新しい製品の回路基板42上の正確
な位置に部品2を装着するのを助ける。
この担持テープ10は自動装置と共に使用されるのに特
に適しているが、手作業による組立も考えられるという
ことに注意されたい。例えば、本発明によるポケット14
は、ユーザによってポケット14から手で取り外される歯
科矯正用物品のような物品を運搬するのに適合すること
ができる。
また、城郭状部分22および係合面24は、部品からテー
プへの静電気放出による損傷から電子部品を保護すると
考えられる。係合面24はテープ10に対する部品2の位置
を強固に保持すると共に部品とテープ間の相対運動を防
止するので、部品2に損傷を与え得る静電荷がそれによ
って蓄積されるような摩擦を伴う移動が低減される。
更に、城郭状部分22および係合面24は、吸引式引き上
げ部または真空式引き上げ部45を具備する自動組立機構
またはロボット組立機構40によるテープポケット10から
の担持された部品2の整然とした取り外しを与える。ポ
ケット14から部品2を取り外す間において係合面24は、
テープ10に対する部品2の回転を防止する障壁として作
用する。部品がポケット14から取り外されるときに部品
2が回転しないようにすることは、テープ10の構造(即
ち、浮き上り部分23)との接触によって部品が損傷を受
ける可能性を最小化する。
当接面25は不規則な六角形形状をなす四つの表面を具
備し、この表面は、それに関して六角形形状表面が対称
をなす軸線を有する。また、これらの当接面25はテープ
10の底部16内において全体的にX字形状を形成し(図1
参照)、隣接する当接面25の軸線は中央部15において交
差する。
この代わりに、浮き上り部分23および当接面25の形状
は、全体の作用が電子部品2のリード4を遠位部分21よ
り上方に位置させることであると共に浮き上り部分23と
リード4間の潜在的な接触点を最小化することであれ
ば、直線部分または弧状部分または直線部分と弧状部分
との組み合せによって形成された任意の平坦な多角形表
面であることができる。例えば浮き上り部分は、テープ
の長手方向軸線に垂直をなし且つ部品のリード4から間
隔を隔てて配置された二つの平行な矩形部を具備するこ
とができる。
浮き上り部分が担持された電子部品2のリード4から
遠く離れているように浮き上り部分23を配置すること
は、テープ構造との接触による機械的な撓み又は歪みに
起因する損傷からリード4を保護し、かつ部品2からテ
ープ10への静電放電(例えば摩擦電気の帯電)による損
傷からリード4を少くとも部分的に絶縁する。或る実施
例では浮き上り部分23が完全に省略されることができ
る。
また、担持テープ10は、帯状部12の各縁部に沿って従
来からある一連の等間隔で配置された等しい大きさの貫
通開口27を有する。これらの貫通開口27は駆動スプロケ
ット5(図4参照)の歯を受容し、または、ポケット14
内に部品を装填し又はポケットから部品を取り外す自動
装置(例えば参照符号40で示されるもの)を通るように
担持テープがそれによって駆動されることができるスプ
ロケットの歯を受容する。図面では帯状部12の両方の縁
部に沿って貫通開口27が示されているが、貫通開口が帯
状部の一方の縁部に沿ってのみ存在することができるこ
とに注意されたい。また、ポケット14内に部品が存在す
るか存在しないかが検出されることを可能にするため
に、またはポケット14から部品を取り外しやすくするプ
ローブのアクセスを可能にするために工業規格によって
要求されるように、担持テープ10は各ポケット14の底部
16内の全体的に中心に配置された一つの貫通開口29を有
する。
次に図面中の図5および図6を参照すると、その全体
を参照符号50によって表わされる本発明による担持テー
プの第2の実施例が示されている。この担持テープ50は
テープ10の構成要素と本質的に同じである多くの構成要
素を有し、これらの構成要素は、添字Aが付加された同
一の参照符号によって表わされている。全体的に云っ
て、担持テープ10と同様に担持テープ50は単一の部分か
らなり、かつ担持テープ50はまた薄い高分子材料で形成
され、その結果担持テープは可撓性を有する。担持テー
プ50は、テープ50の頂面13Aを形成する帯状部12Aと、同
様の形状をなす複数のポケット14Aを形成する壁部とを
具備し、これらのポケット14Aは、担持テープ50に沿っ
て間隔を隔てて配置されかつ頂面13Aを通して開口す
る。
壁部は、底壁部16Aと、帯状部12Aと底壁部16A間を延
びる側壁部18Aとを具備する。底壁部16Aは、テープ50の
頂面13Aから間隔を隔てられた遠位部分51と、遠位部分5
1より上方に突出する浮き上り部分53とを具備し、浮き
上り部分53は遠位部分51から上方に間隔を隔てられた当
接面55を有する。当接面55は電子部品2Aの底壁9Aに当接
するようになっており、その結果遠位部分51に対して電
子部品2Aが持ち上げられた状態が与えられる。当接面55
はまた、リード4Aの底部と遠位部分51との間に間隔を与
える。
側壁部18Aは、担持テープ50の頂面13Aと遠位部分51と
の間を延びる縦方向部分60を具備する。側壁部18Aはま
た、城郭状部分62を具備する。城郭状部分62は、浮き上
り部分53より上方に位置しかつ縦方向部分60から差し込
まれた部分を有する。一つのポケット14Aにつき四つの
城郭状部分62の内の三つは、担持テープ10と同様にW字
形状をなし、かつリード4Aがない電子部品2Aの角部7Aと
係合するようになっている係合面66を有して、担持テー
プ50に対して電子部品2Aを静止状態に保持すると共に担
持テープ50に対して電子部品2Aの方向を保持するように
している。城郭状部分62はまた、ポケット14Aから電子
部品2Aを取り外す間に電子部品2Aが底壁部16Aに対して
回転しないようにする。
担持テープ10と異なって、担持テープ50の各ポケット
14Aの一つの城郭状部分67は面取り係合面68を具備し、
この面取り係合面68は部品2Aの同様に面取りされた縁部
70と係合するようになっている。面取り係合面68および
面取り縁部70の存在は、部品の取り外しの前にテープが
自動組立装置40に対して部品2Aをテープ50に対する所望
の方向で提示することを更に確実にする。なぜならば、
部品は一つの形態(即ち、面取り縁部70が係合面68に隣
接する形態)でのみポケット14A内に嵌合するからであ
る。斯くして、城郭状部分62および67は更に、テープ50
に対する部品2Aの方向の正確な提示を自動組立装置40に
対して与える。このような正確な提示は、結果的に形成
される新しい製品の回路基板42上に部品2Aを特定の姿勢
で配置するのに寄与する。
また、担持テープ10と異なって、浮き上り部分53の当
接面55は環形状をなす表面56を具備する。再度述べる
が、当接面の形状は、全体の作用が電子部品2Aのリード
4Aを遠位部分51より上方に位置させることであると共に
浮き上り部分53とリード4A間の潜在的な接触点を最小化
することであれば、直線部分および弧状部分または直線
部分と弧状部分との組み合せから形成された任意の形状
を具備することができ、これらの形状には非限定的に円
形、多角形、矩形、三角形、六角形、またはこれらの複
雑な組み合せが含まれることが指摘されるべきである。
また、担持テープ50は、帯状部12Aの各縁部に沿って
従来からある一連の等間隔で配置された等しい大きさの
貫通開口27Aを有する。これらの貫通開口27Aは駆動スプ
ロケットの歯を受容し、または、ポケット14A内に製品
を装填し又はポケットから部品を取り外す自動装置を通
るように担持テープ50がそれによって駆動されることが
できるスプロケットの歯を受容する。また、ポケット14
A内に部品が存在するか存在しないかが検出されること
を可能にするために、またはポケット14Aから部品を取
り外しやすくするプローブのアクセスを可能にするため
に工業規格によって要求されるように、担持テープ50は
各ポケット14Aの底部16A内の全体的に中心に配置された
一つの貫通開口29Aを有する。
次に図面中の図8および図9を参照すると、その全体
を参照符号100によって表わされる本発明による担持テ
ープの第3の実施例が示されている。この担持テープ10
0はテープ10の構成要素と本質的に同じである多くの構
成要素を有し、これらの構成要素は、添字Bが付加され
た同一の参照符号によって表わされている。担持テープ
100は、浮き上り部分が省略された本発明の実施例の一
例である。担持テープ100は、フリップチッ(図示しな
いが、フリップチップは頂面と底面とを有する比較的薄
い本体部を有する電子部品であり、本体部は、頂面のよ
うな能動回路機構を担持する表面に取り付けられた一連
のはんだ付け用バンプ部を有する)を運搬するのに特に
適している。
全体的に云って、担持テープ10と同様に、担持テープ
100は単一の部分からなり、また担持テープ100は薄い高
分子材料で形成され、その結果担持テープは可撓性を有
する。担持テープ100は、テープ100の頂面13Bを形成す
る帯状部12Bと、同様の形状をなす複数のポケット14Bを
形成する壁部とを具備し、これらのポケット14Bは、担
持テープ100に沿って間隔を隔てて配置されかつ頂面13B
を通して開口する。
壁部は、底壁部116と、帯状部12Bと底壁部116間を延
びる側壁部18Bとを具備する。底壁部116はテープ100の
頂面13Bから間隔を隔てられた遠位部分118を具備する。
電子部品2Bの底壁9Bが底壁部116の遠位部分118に当接
し、一方リード又ははんだ付け用バンプ部4Bはポケット
14Bの開口部に向かって上方に突出する。
側壁部18Bは、担持テープ100の頂面13Bと遠位部分118
との間を延びる縦方向部分20Bを具備する。側壁部18Bは
また、縦方向部分20Bから差し込まれた部分を有する城
郭状部分22Bを具備する。城郭状部分22Bは、リード又は
はんだ付け用バンプ部4Bがない電子部品2Bの角部7Bと係
合するようになっている係合面24Bを有して、担持テー
プ100に対して電子部品2Bを静止状態に保持すると共に
担持テープ100に対して電子部品2Bの方向を保持するよ
うにしている。城郭状部分22Bはまた、ポケット14Bから
電子部品2Bを取り外す間に電子部品2Bが底壁部116に対
して回転しないようにする。
また、担持テープ100は、帯状部12Bの各縁部に沿って
従来からある一連の等間隔で配置された等しい大きさの
貫通開口27Bを有する。これらの貫通開口27Bは駆動スプ
ロケット5(図4参照)の歯を受容し、または、ポケッ
ト14B内に製品を装填し又はポケットから部品を取り外
す自動装置(例えば参照符号40で示されるもの)を通る
ように担持テープがそれによって駆動されることができ
るスプロケットの歯を受容する。また、ポケット14B内
に部品が存在するか存在しないかが検出されることを可
能にするために、またはポケット14Bから部品を取り外
しやすくするプローブのアクセスを可能にするために工
業規格によって要求されるように、担持テープ100は各
ポケット14Bの底部116内の全体的に中心に配置された一
つの貫通開口29Bを有する。
これまで、本発明の三つの実施例を参照しながら本発
明を説明してきた。本発明の範囲から逸脱せずに上述の
実施例に多くの変更がなされ得ることは当業者にとって
明白であろう。従って、本発明の範囲は、本出願中に記
載された構造に限定されるべきではなく、請求の範囲の
言語によって記載された構造およびそれらの構造の均等
物によってのみ限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 藤原 稲治郎 (56)参考文献 特開 昭62−182063(JP,A) 特開 平2−258573(JP,A) 実開 平3−35066(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 73/02 B65D 85/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角部を形成する側壁と頂壁と底壁とを有す
    る本体と、該側壁から突出する少くとも一つのリードと
    を有する電子部品であって、角部にはリードがない電子
    部品を運搬するようになっている単一の可撓性担持テー
    プであって、 該担持テープは、該テープの頂面を形成する帯状部と、
    該テープに沿って間隔を隔てて配置されかつ該頂面を通
    して開口する複数の同様の形状をなすポケットを形成す
    る壁部とを具備し、該壁部は、 底壁部を備え、 更に、該帯状部と該底壁部間を延びる側壁部を備え、 該底壁部は、該テープの該頂面から間隔を隔てられた遠
    位部分と、 該遠位部分の上方に突出する浮き上り部分とを有し、該
    浮き上り部分は該遠位部分から上方に間隔を隔てられた
    当接面を有し、該当接面は、電子部品の底壁に当接して
    該遠位部分に対して電子部品を持ち上げるようになって
    おり、 該側壁部は、該テープの該頂面と該遠位部分との間を延
    びる縦方向部分と、城郭状部分とを有し、該城郭状部分
    は、該浮き上り部分の上方に位置しかつ該縦方向部分か
    ら差し込まれた部分を有し、 該城郭状部分は、リードがない電子部品の側壁部分と係
    合するようになっている係合面を有して、該テープに対
    して電子部品を静止した状態に保持すると共に該担持テ
    ープに対する電子部品の方向を保持するようにし、 該城郭状部分は、該ポケットから電子部品が取り外され
    る間において該底壁部に対する電子部品の回転を防止す
    るようになっており、 かつ該城郭状部分の一つは、面取り係合面を有してい
    て、該面取り係合面が電子部品の面取りされた縁部と係
    合するようになっている、 単一の可撓性担持テープ。
  2. 【請求項2】該ポケットは中央部を有し、該帯状部の該
    頂面が上部平面を形成し、 少くとも一つの上記城郭状部分が該上部平面内において
    全体的にW字形状をなす断面を有し、W字形状の底部が
    該ポケットの中央部に対面している、請求項1に記載の
    単一の可撓性担持テープ。
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