JP3330526B2 - 果菜洗浄装置 - Google Patents

果菜洗浄装置

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JP3330526B2
JP3330526B2 JP25737897A JP25737897A JP3330526B2 JP 3330526 B2 JP3330526 B2 JP 3330526B2 JP 25737897 A JP25737897 A JP 25737897A JP 25737897 A JP25737897 A JP 25737897A JP 3330526 B2 JP3330526 B2 JP 3330526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はさつま芋とか、じゃ
が芋とかの根菜類を洗浄するのに適した果菜洗浄装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】さつま芋等の根菜類は泥がついたまま販
売する場合もあるが、一般には水洗いして泥を落として
から出荷する。従来、その種の根菜類の水洗い装置とし
て、水圧を利用したジェットシャワー式の洗浄装置や、
回転ブラシを用いた自動洗浄器があった。シャワー式は
果菜に高圧の水流を噴射して同果菜の表面についた土や
ごみを吹き落とすものである。回転ブラシ式のものはド
ラムや水槽内の水面付近で回転できるようにした図6に
示すような洗浄ブラシAを多数備え、これらの洗浄ブラ
シAでさつま芋Cを同ブラシAの回転方向(矢印a方
向)に移動して洗浄するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記果菜の水洗い装置
には夫々以下のような問題があった。 1.シャワー式のものは水圧だけでは完全に汚れが取れ
にくいとか、汚れを落ち易くするために水圧を強くする
とさつま芋の皮が剥げてしまうといった難点があった。
また、水量がかなり多く必要になるため不経済であっ
た。
【0004】2.回転ブラシ式のものは回転ブラシAの
上のさつま芋Cが図6の矢印b方向に強制的に回転され
ないため、さつま芋Cの表面に洗い残し部分ができてし
まうことがある。この場合、洗浄後に洗い残しのあるさ
つま芋Cを手洗いしたり、もう一度機械にかけて洗浄し
なければならない。また繰り返し機械で洗浄するとさつ
ま芋Cを痛めてしまう虞れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、土の付
着している果菜を損傷させることなくきれいに洗浄する
ことができる果菜洗浄装置を提供することにある。
【0006】本発明のうち請求項1記載の果菜洗浄装置
は図1〜図3に示すように、洗浄槽1内に、その内部の
水中或は水面付近でさつま芋等の果菜2を搬送する水中
搬送体3が設けられ、同水中搬送体3は、外周面にブラ
シや突起等が設けられた多数の洗浄ローラ4を無端ベル
ト状に形成してなり、この水中搬送体3は果菜2の搬送
方向に周回され、各洗浄ローラ4はその周回方向と逆向
きに自転可能なるようにしたものである。
【0007】本発明のうち請求項2記載の果菜洗浄装置
は請求項1記載の果菜洗浄装置において、図1又は図3
に示すように、水中搬送体3の上方に、同水中搬送体3
で搬送される果菜2を洗浄可能な洗浄ブラシ5を設けた
ものである。
【0008】本発明のうち請求項3記載の果菜洗浄装置
は図1図3に示すように、請求項1又は請求項2記載
の果菜洗浄装置において、水中搬送体3は洗浄槽1内の
水中で搬送する果菜2を洗浄槽1の外に排出可能なるよ
うに搬送方向に上り傾斜であり、同水中搬送体3はその
傾斜角度と周回速度を、洗浄ローラ4は自転速度を夫々
調整可能としたものである。
【0009】本発明のうち請求項4記載の果菜洗浄装置
図1に示すように、洗浄槽7内に、その内部の水中或
は水面付近でさつま芋等の果菜2を洗浄しながら搬送す
る洗浄コンベア11が設けられ、洗浄コンベア11は上
側に洗浄ローラ27が、下側に搬送ローラ28が設けら
れてなり、洗浄槽7内で且つ前記洗浄コンベア11の下
に、洗浄コンベア11から排出される果菜2を引き継い
で搬送して洗浄槽7の外に排出する水中搬送体12が設
けられたものである。
【0010】本発明のうち請求項5記載の果菜洗浄装置
は、請求項4記載の果菜洗浄装置において、洗浄コンベ
ア11の下に空気噴出器37を設け、空気噴出器37か
ら噴出される空気により発生する泡が洗浄コンベア11
で搬送される果菜に当たるよ うにしたものである。
【0011】本発明のうち請求項6記載の果菜洗浄装置
は、図1に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の果菜洗浄装置の前段に前段洗浄槽6が、後段
に請求項4又は請求項5記載の果菜洗浄装置が設けら
れ、前段洗浄槽6はその内部に前段水中搬送体10を備
え、前段水中搬送体10は前段洗浄槽6内の水中内の果
菜2を水中搬送して、前段洗浄槽6の後の果菜洗浄装置
の水中搬送体3に引き渡すものである。
【0012】本発明のうち請求項7記載の果菜洗浄装置
は、請求項6記載の果菜洗浄装置において、後段の果菜
洗浄装置の先に乾燥炉13が設けられたものである。
【0013】本発明のうち請求項8記載の果菜洗浄装置
は、請求項6又は請求項7記載の果菜洗浄装置におい
て、図1に示すように、前段洗浄槽6がコンテナ8内の
果菜2をその前段洗浄槽6内に投入する果菜投入器9を
も備えたものである。
【0014】本発明のうち請求項9記載の果菜洗浄装置
は、請求項8記載の果菜洗浄装置において、図1、図2
に示すように、果菜投入器9が、果菜2を収容したコン
テナ8を回転させてコンテナ8内の果菜2を前記前段洗
浄槽6内の水中搬送体10の上の水面に落とすものであ
る。
【0015】本発明のうち請求項10記載の果菜洗浄装
置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の果菜洗
浄装置、又は請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の
果菜洗浄装置において、洗浄槽1の底を傾斜させ、洗浄
槽1内に洗浄槽1内を沈殿する泥やごみを洗浄槽1の底
の最深部に搬送するベルトコンベア21を設けたもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1、2は本発明の果菜洗浄装置
の第1の実施の形態であり、図1の左側から右側に第1
洗浄槽(前段洗浄槽)6、第2洗浄槽(洗浄槽)1、第
3洗浄槽(後段洗浄槽)7が一列に配置され、第1洗浄
槽6の上に果菜投入器9が、第3洗浄槽7の先に図4の
乾燥炉13が設けられている。
【0017】前記の各洗浄槽6、1、7はステンレス等
の錆にくい金属で製造されており、いずれもそれらの配
列方向に細長となっている。各洗浄槽6、1、7の内容
積は夫々3.5 、2.5 、4.5 である。各洗浄
槽6、1、7は底面が図1の矢印a方向に下り傾斜にな
っており、夫々の洗浄槽6、1、7内に堆積した泥やご
みは水槽の底を自然に滑り落ちて水槽の最深部に自動的
に集まるようにしてある。更に、第1洗浄槽6と第2洗
浄槽1には夫々の底の傾斜面に沿って図5(a)に示す
ような上方が外広がりの集塵板20の付いたベルトコン
ベア21を設けてあり、洗浄槽内を沈殿する泥やごみが
集塵板20によりベルトコンベア21の上に集められ
て、同ベルトコンベア21によって矢印c方向に搬送さ
れて水槽内の最深部に強制的に集まるようにしてある。
前記第1〜第3の各洗浄槽6、1、7の最深部には水中
ポンプ22を設けてあり、洗浄槽6、1、7の底に集ま
った泥やごみを汚れた水と共にくみ上げて水槽の外に排
出できるようにしてある。各洗浄槽6、1、7には図示
されていない給水パイプによってきれいな水が供給され
るようにしてあり、この水の供給と、図示されていない
オバーフロー管と水中ポンプ22で汲みだされる水の量
とのバランスにより、各洗浄槽6、1、7内の水位がほ
ぼ一定に保たれるようにしてある。
【0018】前記第1洗浄槽6の内部には図1、2に示
すように水中に沈む果菜2を搬送する水中搬送体10が
設けられている。この水中搬送体10は、図2、図5
(b)に示されるように多数本のパイプ43が連結され
て無端ベルト状に構成されており、また図1に示される
ように搬送面が矢印b方向に緩やかな上り傾斜になって
おり、洗浄槽6内の水中に沈んだ果菜2を搬送面の上に
載せて矢印b方向に搬送しながら徐々に水中から引き上
げて、続く第2洗浄槽1に送り出すことができるように
してある。この水中搬送体10の幅方向両側と搬送方向
手前側は図5(b)に示すように上方が外側広がりのホ
ッパー23で囲われており、水中を沈降する果菜2が水
中搬送体10の横や手前側にそれても、同ホッパー23
によって水中搬送体10の上に強制的に集められるよう
にしてある。
【0019】第1洗浄槽6の上方には、コンテナ8を回
転させてその中に入っている果菜2を洗浄槽6内に落
下、投入するための果菜投入器9を設けてある。この果
菜投入器9は、果菜2を収容したコンテナ8が図1、2
の定位置Aにセットされると、図示されていない回動体
がコンテナ8を保持して、同コンテナ8を軸40を中心
に図1中の矢印e方向に360度ゆっくりと回動させ、
この間にコンテナ8内の果菜2を洗浄槽6内の水に少し
づつ投入しながら、コンテナ8を再び元の定位置Aに戻
す。この果菜投入器9には略C字形のガイド39があ
り、回動体によって回動されるコンテナ8の両側面をガ
イドしてコンテナ8の横振れを防止できるようにしてあ
る。この果菜投入器9の直下には水中搬送体10が設置
されている。この果菜投入器9の回動方向はその直下の
水中搬送体10の搬送方向(矢印b方向)と平行であ
り、コンテナ8から投下された果菜2は水中搬送体10
の上に同搬送体10の幅方向に片寄ることなく均等に載
せられて搬送される。この果菜投入器9には、図2に示
されるように果菜3の入ったコンテナ8を地上面から果
菜投入器9のある第1洗浄槽6の上方位置に向けて上り
傾斜に配置した上りベルトコンベア24と、同ベルトコ
ンベア24により第1洗浄槽6まで搬送されてきたコン
テナ8をその先の果菜投下位置Aに送り出し、空になっ
た果菜投下位置Aのコンテナ8を更に押し出してその先
の定位置Bにセットする押し込み器35と、定位置Bの
コンテナ8を矢印b方向に押し出して常時回転駆動され
ているパワーローラ41の上に載せ替える押し出し器3
6と、パワーローラ41により矢印f方向に移送される
空のコンテナ8を第1洗浄槽6の上方位置から排出して
地上面に降ろす下り傾斜の排出路25とが接続されてい
る。パワーローラ41は個々のローラが搬送方向に回転
駆動されているローラコンベアであり、その搬送面に載
せられたもの(コンテナ8)が個々のローラの回転で強
制的に搬送されるようになっている。排出路25は個々
のローラが回転フリーとなったローラコンベアであり、
この場合、その上に載せられたもの(コンテナ8)は前
下がりの搬送面を自然に滑り落ちるようになっている。
【0020】前記第1洗浄槽6の水面から上に表れた水
中搬送体10の上方には、洗浄槽6内の水をくみ上げて
果菜2に吹きかけ、果菜2を洗浄する洗浄シャワー50
(図1)が設けられている。このようなシャワー50は
第2洗浄槽1や第3洗浄槽7にも設けることができる。
【0021】第2洗浄槽1の内部には図1〜図3に示す
ように果菜2を洗浄しながら搬送できるようにした多数
のローラ4を備えた水中搬送体3が設けられている。こ
の水中搬送体3は図3に示すように多数のローラ4で構
成された搬送面が矢印b方向にわずかに上り傾斜になっ
ており、前記第1洗浄槽6の水中搬送体10により搬送
されて第2洗浄槽1内に投入された果菜2を同方向に横
向きで搬送しながら徐々に洗浄槽1から引き上げて、そ
の先の第3洗浄槽7に送り出すことができるようになっ
ている。この水中搬送体3は外周面にブラシが設けられ
たり、図3(b)に示すように突起が設けられたりした
多数の洗浄ローラ4が無端ベルト状に配置されてなり、
各洗浄ローラ4は図3(a)に示すようにその両端がド
ライブチェーン26に接続されて矢印b方向に回転(周
回)し、また各洗浄ローラ4の軸が図示されていない駆
動機構により図の矢印f方向に回転駆動されて個々の洗
浄ローラ4が同方向に自転されるようになっている。こ
の水中搬送体3では、洗浄ローラ4の回転方向と逆向き
の自転と水中搬送体3の上り傾斜とによって果菜2の搬
送速度が緩められて、洗浄時間が長くなるようにしてあ
る。また洗浄ローラ4のブラシや突起によって果菜2が
洗浄されるようになっている。また、この水中搬送体3
により搬送される果菜2は図2に示すように搬送方向に
対して横向きで夫々自転しながら搬送され、個々の果菜
2はその外周が万遍なく洗浄されるようにもなってい
る。
【0022】前記水中搬送体3の上方には、これと対向
するように3連式の洗浄ブラシ5が回転可能に設けられ
ており、水中搬送体3の上を洗浄されながら搬送される
果菜2をその上側から押さえて洗浄できるようにしてあ
る。なお、水中搬送体3と洗浄ブラシ5との間には果菜
2が1本だけ通過できる程度の間隔があり、果菜2が2
個以上重なりあって通過しないようにしてある。前記
ブラシ5の回転方向は洗浄ローラ4の自転方向と逆向
きとすることも、同じ向きとすることもできるが、果菜
2が矢印b方向にゆっくりと搬送されるようにしなけれ
ばならない。前記水中搬送体3はその傾斜角度と周回速
度を、洗浄ローラ4は自転速度を夫々調整可能であるも
のの、以上のことを考慮して、果菜2がゆっくりと矢印
b方向に搬送されながら洗浄されるようにしなければな
らない。
【0023】第3洗浄槽7の内部には果菜2を洗浄しな
がら搬送する洗浄コンベア11と洗浄槽7内の果菜2を
引き上げる水中搬送体12とが設けられている。前記洗
浄コンベア11は上側に大径の洗浄ローラ27を4つ
と、下側に小径の搬送ローラ28を多数備えてなるもの
である。下側の搬送ローラ28は夫々図示されていない
駆動機構により果菜2の搬送方向に自転駆動されてお
り、第2洗浄槽1内の水中搬送体3によって第3洗浄槽
7内に投入された果菜2を引き継いで搬送することがで
きるようになっている。これら搬送ローラ28の外周面
にはブラシや突起等を設けて同搬送ローラ28の上を搬
送される果菜2が搬送と同時に洗浄されるようにしても
よい。上側の洗浄ローラ27は夫々図示されていない駆
動機構により自転駆動されており、洗浄ローラ27の外
周に植毛された毛がローラ27の自転回転で回転されて
その下側の搬送ローラ28上を搬送される果菜2を上側
から洗浄できるようになっている。この上側の洗浄ロー
ラ27の回転方向は、果菜2の搬送方向に同じくする
が、果菜2の矢印b方向への搬送が阻止されない範囲で
果菜2の搬送方向と逆向きに回転することも可能であ
る。この洗浄コンベア11は洗浄槽7内の水面付近に設
けてあり、果菜2は水面の直下を移動しながら上下のロ
ーラ27、28で挟まれて矢印b方向に搬送されるよう
になっている。なお、前記洗浄コンベア11の下側の搬
送ローラ28は図3の水中搬送体3に置き換えることも
できる。
【0024】前記水中搬送体12は洗浄コンベア11の
下側に設けてあり、洗浄コンベア11の先から排出され
る果菜2を引き継いで搬送し、また洗浄コンベア11の
先方側で途中から徐々に上り傾斜になっており、搬送す
る果菜2を徐々に水中から引き上げて第3洗浄槽7の外
に排出できるようにしてある。この水中搬送体12の上
り傾斜となる部分の直上には、搬送される果菜2が2個
以上重なって搬送されるのを防ぐ邪魔板29を設けて、
果菜2が重なって搬送されてくると、二段目以上の果菜
2はその邪魔板29に当たって落下するようにしてあ
る。前記洗浄コンベア11の下には空気噴出器37を設
け、この空気噴出器37からの泡が洗浄コンベア11を
搬送される果菜2に当たるようにしてある。この泡は洗
浄コンベア11を搬送される果菜2の動きを軽やかに
し、果菜2の洗浄効果を高める。
【0025】第3洗浄槽7の先には水中搬送体12から
果菜2を引き継いで搬送する引継ぎ搬送体30を設けて
ある。この引継ぎ搬送体30の周囲は箱状のケース38
で覆われており、図示されていないブロアーからダクト
31を通じてケース38の中に空気が送り込まれるよう
にしてある。この空気は引継ぎ搬送体30を搬送される
果菜2に吹き付けられるようになっており、果菜2の表
面に付着した水を吹き飛ばして水切りを行うためのもの
である。
【0026】前記引継ぎ搬送体30の搬送方向先方には
図4に示すように乾燥炉13が配置されている。この乾
燥炉13は、果菜2を搬送する長尺なコンベア32と、
同コンベア32の周囲を取り囲むように設けた長尺な乾
燥室33とからなる。乾燥室33の内側にはコンベア3
2の搬送方向に沿って複数のヒーター35が設けられて
おり、乾燥室33の内部は果菜2の乾燥に適した温度、
湿度に保たれている。果菜2はこの乾燥炉13を時間を
かけて通過することによって徐々に乾燥され、乾燥室3
3から出るときにはほぼ完全に乾燥された状態になる。
この乾燥炉13の出口の先には搬送体36が設けられて
おり、その下側にはジェットヒーター34が設けられ
て、それからの熱風(果菜2をいためない程度の熱風)
により、乾燥炉13のコンベア32により送り出され
て、搬送体36に載せ替えられた果菜2が更に乾燥され
るようにしてある。
【0027】前記実施の形態は本発明の一つの例であ
り、他に次のような構成でもよい。1.果菜2の汚れが
少ない場合は前記3段の洗浄槽を2段と少なくしても良
い。この場合、洗浄槽は第1洗浄槽6と第2洗浄槽1と
の組み合わせや、それ以外の組み合わせが可能である。
また第1洗浄槽6と第2洗浄槽1とを同一の洗浄槽と
し、この洗浄槽に果菜投入器9や水中搬送体10、水中
搬送体3を設けるようなこともできる。逆に汚れが激し
い場合は洗浄槽を4段、5段と増やしてもよい。この場
合、第1洗浄槽6と第3洗浄槽7との間の第2洗浄槽1
を2段以上とすることが可能である。2.前記洗浄シャ
ワー26、水中搬送体10、3、12、洗浄コンベア1
1、洗浄ブラシ5の洗浄槽への取り付け方や取り付けの
個数、取り付けの順序は図1、2に示すものに限られな
い。例えば、水中搬送体10、3、12の全長や傾斜角
度は自由に設定することができる。3.前記第1洗浄槽
6の水中搬送体10や第3洗浄槽7の水中搬送体12に
図3に示した水中搬送体3を使用することもできる。
4.前記水中搬送体3の洗浄ローラ4が同ローラ4の周
回方向と同じ向きに自転するようにしても良い。この場
合、果菜が早く進みすぎないように水中搬送体3の上り
傾斜角度を大きくするか、水中搬送体3の回転速度を遅
くすると良い。また、洗浄ローラ4の自転はその回転の
向きを周期的に正逆するようにしても良い。併せて、洗
浄ローラ4の周回速度を変化させても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明の果菜洗浄装置は次のような効果
がある。 1.請求項1の発明では、水圧の高いジェット水流を使
用しないので、形状が複雑で痛みやすい果菜2でもきれ
いに且つ安全に洗浄することができる。 2.水中を搬送するので一度に大量の果菜2を洗うこと
ができる。 3.果菜2は自転されながら洗浄ローラ4の上を搬送さ
れるので、果菜2の全周を洗浄することができ、洗い残
しがない。 4.果菜2は水中を搬送されてその荷重が軽減されるた
め、洗浄ローラ4との接触力も程よく軽減され、洗浄に
より果菜2が痛められることもない。 5.洗浄ローラ4の自転が水中搬送体3の搬送方向と逆
向きであるため、水中搬送体3による果菜2の搬送時間
を長くすることができ、短い水中搬送体3で効果的な洗
浄を行える。
【0029】請求項2の発明では、果菜2を下側の水中
搬送体3と上側の洗浄ブラシ5とで挟み込むようにして
洗浄することができるため、果菜2をよりよく洗浄する
ことができる。
【0030】請求項3の発明では、水中搬送体3が上り
傾斜になっているため果菜2の搬送距離が増大し、短い
水中搬送体3で効果的な洗浄ができる。水中搬送体3の
上り傾斜が果菜2と洗浄ローラ4との接触力が増し、よ
り効果的に果菜2を洗浄することができる。中水中搬送
体3が洗浄槽1外に排出可能なるように上り傾斜にして
あるため、洗浄された果菜2が水中搬送体3により洗浄
槽から引き上げられ、別途引き上げ用の搬送体を必要と
しない。
【0031】請求項4の発明では、洗浄槽7内に、その
内部の水中或は水面付近でさつま芋等の果菜2を洗浄し
ながら搬送する洗浄コンベア11が設けられ、洗浄コン
ベア11は上側に洗浄ローラ27が、下側に搬送ローラ
28が設けられてなるので、果菜2が両ローラで挟まれ
て搬送され、搬送中に洗浄ができる。また、洗浄コンベ
ア11から排出される果菜2を引き継いで搬送して洗浄
槽7の外に排出する水中搬送体12が設けられているの
で、洗浄済みの果菜2を自動的に且つ確実に洗浄槽7の
外に排出することができる。
【0032】請求項5の発明では、洗浄コンベア11の
下に空気噴出器37を設け、空気噴出器37から噴出さ
れる空気により発生する泡が洗浄コンベア11で搬送さ
れる果菜に当たるようにしたので、洗浄コンベア11で
搬送される果菜2が動き易くなり、果菜2の洗浄効果が
高まる。
【0033】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の果菜洗浄装置の前段に前段洗浄槽
6が、後段に請求項4又は請求項5記載の果菜洗浄装置
が設けられ、前段洗浄槽6はその内部に前段水中搬送体
10を備え、前段水中搬送体 10は前段洗浄槽6内の水
中内の果菜2を水中搬送して、前段洗浄槽6の後の果菜
洗浄装置の水中搬送体3に引き渡すものであるため、
数の洗浄装置で果菜2段階的に洗浄され、果菜の汚れ
が落ち易くなる。また、洗浄装置毎に果菜の汚れの度合
に応じて適量の水を交換することができるため、複数の
洗浄装置を備えていても、装置全体での水の消費量は従
来の単槽のものに比べて節約でき、経済的である。
【0034】請求項7の発明では、後段の果菜洗浄装置
の先に、乾燥炉13が設けられているため、洗浄された
果菜2が乾燥されて送り出され、そのまま箱詰めして出
荷することができる。
【0035】請求項8、9の発明では、前段洗浄槽6が
コンテナ8内の果菜2をその前段洗浄槽6内に投入する
果菜投入器9を備えているため、コンテナ8に詰められ
た果菜2を水中搬送体10の上に均等に広げて載せるこ
とができ、その後の搬送と洗浄が容易である。
【0036】請求項10の発明では、洗浄槽1の底を傾
斜させ、洗浄槽1内に洗浄槽1内を沈殿する泥やごみを
洗浄槽1の底の最深部に搬送するベルトコンベア21を
設けたので、泥やごみが洗浄槽1の底の最深部に集ま
り、泥やごみを回収し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の果菜洗浄装置の実施形態を示した側面
図。
【図2】本発明の果菜洗浄装置の実施形態を示した上面
図。
【図3】(a)、(b)は本発明の果菜洗浄装置に使用
する水中搬送体の詳細図。
【図4】本発明の果菜洗浄装置における乾燥炉の側面
図。
【図5】(a)は洗浄槽の底に設けるベルトコンベアの
斜視図、(b)は第1洗浄槽に設ける水中搬送体の部分
斜視図。
【図6】従来のブラシ式洗浄装置の一例を示した部分斜
視図。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 果菜 3 水中搬送体 4 洗浄ローラ 5 洗浄ブラシ 6 前段洗浄槽 7 後段洗浄槽 8 コンテナ 9 果菜投入器 10 水中搬送体 11 洗浄コンベア 12 水中搬送体 13 乾燥炉

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽(1)内に、その内部の水中或は水
    面付近でさつま芋等の果菜(2)を搬送する水中搬送体
    (3)が設けられ、同水中搬送体(3)は、外周面にブ
    ラシや突起等が設けられた多数の洗浄ローラ(4)を無
    端ベルト状に形成してなり、この水中搬送体(3)は果
    菜(2)の搬送方向に周回され、各洗浄ローラ(4)は
    その周回方向と逆向きに自転可能なるようにしたことを
    特徴とする果菜洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の果菜洗浄装置において、水
    中搬送体(3)の上方に、同水中搬送体(3)で搬送さ
    れる果菜(2)を洗浄可能な洗浄ブラシ(5)を設けた
    ことを特徴とする果菜洗浄装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の果菜洗浄装置
    において、水中搬送体(3)は洗浄槽(1)内の水中で
    搬送する果菜(2)を洗浄槽(1)の外に排出可能なる
    ように搬送方向に上り傾斜であり、同水中搬送体(3)
    はその傾斜角度と周回速度を、洗浄ローラ(4)は自転
    速度を夫々調整可能であることを特徴とする果菜洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】洗浄槽(7)内に、その内部の水中或は水
    面付近でさつま芋等の果菜(2)を洗浄しながら搬送す
    る洗浄コンベア(11)が設けられ、洗浄コンベア(1
    1)は上側に洗浄ローラ(27)が、下側に搬送ローラ
    (28)が設けられてなり、洗浄槽(7)内で且つ前記
    洗浄コンベア(11)の下に、洗浄コンベア(11)か
    ら排出される果菜(2)を引き継いで搬送して洗浄槽
    (7)の外に排出する水中搬送体(12)が設けられた
    ことを特徴とする果菜洗浄装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の果菜洗浄装置において、洗
    浄コンベア(11)の下に空気噴出 器(37)を設け、
    空気噴出器(37)から噴出される空気により発生する
    泡が洗浄コンベア(11)で搬送される果菜に当たるよ
    うにしたことを特徴とする果菜洗浄装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    果菜洗浄装置の前段に前段洗浄槽(6)が、後段に請求
    項4又は請求項5記載の果菜洗浄装置が設けられ、前段
    洗浄槽(6)はその内部に前段水中搬送体(10)を備
    え、前段水中搬送体(10)は前段洗浄槽(6)内の水
    中内の果菜(2)を水中搬送して、前段洗浄槽(6)の
    後の果菜洗浄装置の水中搬送体(3)に引き渡すもので
    あることを特徴とする果菜洗浄装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の果菜洗浄装置において、後
    段の果菜洗浄装置の先に乾燥炉(13)が設けられたこ
    とを特徴とする果菜洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の果菜洗浄装置
    において、前段洗浄槽(6)がコンテナ(8)内の果菜
    (2)をその前段洗浄槽(6)内に投入する果菜投入器
    (9)をも備えたことを特徴とする果菜洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の果菜洗浄装置において、果
    菜投入器(9)が、果菜(2)を収容したコンテナ
    (8)を回転させてコンテナ(8)内の果菜(2)を前
    記前段洗浄槽(6)内の水中搬送体(10)の上の水面
    に落とすものであることを特徴とする果菜洗浄装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の果菜洗浄装置、又は請求項6乃至請求項9のいずれか
    に記載の果菜洗浄装置において、洗浄槽(1)の底を傾
    斜させ、洗浄槽(1)内に洗浄槽(1)内を沈殿する泥
    やごみを洗浄槽(1)の底の最深部に搬送するベルトコ
    ンベア(21)を設けたことを特徴とする果菜洗浄装
    置。
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