JP3329785B2 - ダブルフォーカス型crtソケット - Google Patents

ダブルフォーカス型crtソケット

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JP3329785B2
JP3329785B2 JP2000043238A JP2000043238A JP3329785B2 JP 3329785 B2 JP3329785 B2 JP 3329785B2 JP 2000043238 A JP2000043238 A JP 2000043238A JP 2000043238 A JP2000043238 A JP 2000043238A JP 3329785 B2 JP3329785 B2 JP 3329785B2
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寛治 荒川
厚 荒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーテレビな
どに用いられる陰極線管を接続するCRT(Catho
de−Ray−Tube)ソケットの構造に関し、特
に、2本のフォーカスピンが配列された陰極線管と接続
するダブルフォーカス型CRTソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダブルフォーカス型CRTソケッ
トは、陰極線管の2本のフォーカスピンに各々接触し電
気接続する一組のフォーカスコンタクトを備えている。
一組のフォーカスコンタクトには、フライバックトラン
スに接続された2本の外部リード線からフォーカス電圧
が印加されるものであるが、陰極線管内で異常放電が発
生した場合に、そのスパークエネルギーがフォーカスコ
ンタクトから逆流しないように、一方のフォーカスコン
タクトには、接地側放電電極板と放電ギャップを隔てて
対向するフォーカス側放電電極板が電気接続される。
【0003】この従来のダブルフォーカス型CRTソケ
ット110の構造を、図8と図9で説明すると、CRT
ソケット110は、円筒状のベース挿通孔111が穿設
された円筒状ハウジング112aと、その後方(図8に
おいて下方)に一体成形された矩形状枡形ハウジング1
12bと、枡形ハウジング112bの背面(底面)側に
係合し、その背面を覆う底蓋cからなる絶縁ハウジング
112を備えている。
【0004】CRTソケット101の後述する各構成部
品は、円筒状ハウジング102aと枡形ハウジング10
2bの背面側から取り付けて収容され、その後、底蓋1
02cを枡形ハウジング102bに係合して、その取り
付け面が覆われる。
【0005】円筒状ハウジング112aは、陰極線管が
接続されるものであり、陰極線管のベースが嵌合するベ
ース挿通孔111が中央部分に穿設されている。ベース
挿通孔111の外側には、複数の信号コンタクト113
の接触部と、一対のフォーカスコンタクト114,11
5の各高圧接触部114b、115bとがベース挿通孔
111の周囲の同一円周上に所定の間隔で配設されてい
る。信号コンタクト113の接触部には、陰極線管の信
号ピンが電気接続される。フォーカスコンタクト11
4,115の高圧接触部114b、115bは、隣り合
った位置に配置され、陰極線管の一対のフォーカスピン
に接触することによって、陰極線管へ高電圧のフォーカ
ス電圧を印加している。一対のフォーカスコンタクト1
14,115は、ベース挿通孔111から離れる方向に
引き出されるが、引き出されたフォーカスコンタクト1
14,115間の放電を防止するため、絶縁ハウジング
112その間には、スリット123が形成されている。
【0006】一方のフォーカスコンタクト114は、図
9に示すように、引き出された連結部114aの先端が
下向きU字状に折り曲げられ、その折曲部に、連結接続
部となる2本の平行な圧接スリット116が凹設されて
いる。この内、一本の圧接スリット116には、中央が
球面状に突出するように形成されたフォーカス側放電電
極板117の接続片117aが圧入され、フォーカス側
放電電極板117を電気接続している。他方の圧接スリ
ット116は、抵抗素子118の内側リード部118a
を圧入することによって、抵抗素子118を介して外部
リード線が挿入接続されるターミナル119に電気接続
している。
【0007】また、他方のフォーカスコンタクト115
は、高圧接触部115bから引き出された他側の連結接
続部124が、板バネ状に形成され、絶縁ハウジング1
12の外部から挿入される他の外部リード線に弾性接触
し、電気接続するようになっている。
【0008】一方のフォーカスコンタクト114に接続
するフォーカス側放電電極板117は、接地側放電電極
板120と対向するように、絶縁ハウジング112内に
取り付けられている。すなわち、フォーカス側放電電極
板117及び接地側放電電極板120は、枡形ハウジン
グ112b内に形成された放電空隙室121内で放電ギ
ャップを隔てて対向配置される。この場合、図8に示す
ように、放電電極板117,120は、放電ギャップが
フォーカスコンタクト114,115の引き出し方向と
略平行な方向を向くように対向配置されている。
【0009】放電電極板117,120間の放電ギャッ
プは、フォーカスコンタクト114に印加される通常の
電圧では、特に作用せず、陰極線管内で管内放電が発生
した場合に、そのスパークエネルギーをフォーカス側放
電電極板117から接地側放電電極板120へ放電させ
ることにより、回路内の半導体素子へ逆流することを防
止するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のダブルフォーカ
ス型CRTソケットでは、隣接したフォーカスコンタク
ト114,115間の放電は、スリット123により絶
縁ハウジング112上の縁面距離を延ばして防止してい
るが、放電電極板117,120がフォーカスコンタク
ト114,115の引き出し方向と略平行な方向(図8
において上下方向)に対向して配置されているため、フ
ォーカス側放電電極板117とフォーカスコンタクト1
15との間隔L1が狭く、この間隔L1におけるハウジ
ング本体112の表面に沿った距離(沿面距離)が短く
なっている。このことは、小型化の要望からネック径が
小さくなった陰極線管に用いるダブルフォーカス型CR
Tソケットで、特に顕著であり、沿面距離が短くなるこ
とによって、フォーカス側放電電極板117とフォーカ
スコンタクト115との間の耐電圧性能が低下して、こ
れらの間でショートが発生する問題を有している。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、放電電極板を接続しない側のフ
ォーカスコンタクトと放電電極板との間の沿面距離を十
分に確保して、耐電圧性能を向上させることが可能なダ
ブルフォーカス型CRTソケットを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1のダブルフォーカス型CRTソケットは、
陰極線管のベースを挿通させる円筒状のベース挿通孔が
穿設された絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに互いに
絶縁して取り付けられ、それぞれ一側の高圧接触部が、
陰極線管のフォーカスピンに接触するようにベース挿通
孔の周囲に配設され、他側の連結接続部がベース挿通孔
から離れる方向に引き出された一対の細長帯状のフォー
カスコンタクトと、放電ギャップを隔てて対向するよう
に絶縁ハウジングに取り付けられた一対のフォーカス側
放電電極板と接地側放電電極板とを備え、フォーカス側
放電電極板を一方のフォーカスコンタクトへ接続させた
ダブルフォーカス型CRTソケットにおいて、一対のフ
ォーカスコンタクトは、ベース挿通孔を中心として放射
状に引き出され、一対のフォーカス側放電電極板と接地
側放電電極板は、放射状に引き出される一対のフォーカ
スコンタクトの延長線の間で、引き出し方向と交差する
方向に対向して配置されていることを特徴とする。
【0013】一対の放電電極板がフォーカスコンタクト
の引き出し方向と交差する方向に対向させることによ
り、フォーカス側放電電極板を、放電電極板と接続しな
い他方のフォーカスコンタクトから遠ざけて配置するこ
とができ、これらの間の沿面距離を確保することができ
る。従って、一対のフォーカスコンタクト間の耐電圧性
能を向上させることができ、ショートの発生を防止する
ことができる。
【0014】一対のフォーカスコンタクトがベース挿通
孔を中心として放射状に配置されることにより、フォー
カスコンタクト間は、互いに離間する方向に引き出さ
れ、相互の沿面距離を十分に確保することができる。
【0015】また、一対のフォーカスコンタクトが放射
状となることにより、各連結接続部間に一対の放電電極
板間を対向させる空間を、絶縁ハウジング内に効率的に
形成することできる。
【0016】請求項2のダブルフォーカス型CRTカセ
ットは、一対のフォーカスコンタクトが、同形状に形成
されていることを特徴とする。
【0017】一対のフォーカスコンタクトを、同形状と
することによって、同一部品を共用し、部品点数が削減
されるとともに、それぞれ他方側に取り付けても誤接続
とならない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
るダブルフォーカス型CRTソケット1を、図1乃至図
7により説明する。図1はダブルフォーカス型CRTソ
ケット1の側面図、図2はCRTソケット1の斜視図、
図3(a)はリング状部3と基台部4の平面図、(b)
はカバー部5の平面図である。図4は基台部4の一部を
切り欠いて示すCRTソケット1の底面図、図5はカバ
ー部5の各部品を示す分解斜視図、図6はカバー部5の
取付を示す縦断面図、図7(a)はフォーカスコンタク
ト7の正面図、(b)は、同側面図、(c)は同底面図
である。
【0019】CRTソケット1は、合成樹脂を射出成形
して形成した絶縁ハウジング2と、絶縁ハウジング2に
取り付けられる複数の信号コンタクト6と、一対のフォ
ーカスコンタクト7A、7B、及び一対の放電電極板1
5A、15Bを備えている。
【0020】絶縁ハウジング2は、図3に示すように、
中央にベース挿通孔8が穿設されたリング状部3と、そ
の後方(図中左方)に一体に連設された基台部4と、基
台部の表面側を覆うカバー部5とで構成されている。
【0021】ベース挿通孔8は、陰極線管100のベー
ス100aをリング状部3の表面側から挿入させるよう
に、ベース100aの外径より僅かに大きい内径の円筒
状に形成されている。リング状部3には、ベース挿通孔
8の外側で同一円周上となる9カ所の位置に、背面側か
ら信号コンタクト収容室9が凹設され、9本の信号コン
タクト6を背面側から取り付けて収容するようにしてい
る。
【0022】信号コンタクト6は、図6に示すように、
細長帯状の導電性金属板を屈曲してなるもので、支持部
6bの一端が鋭角に折り返され、その折返し端側が信号
接触部6aとなる一方、支持部6bの他端がクランク状
に折り曲げられて導出部6cとなっている。信号接触部
6aは、更に、その中間で支持部6b側に折り曲げられ
た断面くの字状のリーフ型に形成されている。
【0023】信号コンタクト6は、支持部6bの両側の
係止爪を信号コンタクト収容室9の内壁面に係止させ
て、リング状部3に位置決め固定されるもので、図1に
示すように、固定して取り付けられた状態で、支持部6
bは、信号コンタクト収容室9内に起立し、信号接触部
6aは、支持部6b側を基端として、リング状部3の中
心方向(ベース挿通孔8の方向)に突出する片持ちバネ
となる。また、導出部6cは、リング状部3の背面に沿
って放射状に突出し、リング状部3の外側で背面側の方
向(以下、図1において絶縁ハウジング2の背面方向を
下方と、表面方向を上方という)に折り曲げられて、プ
リント配線基板130のパターンに半田接続される。
【0024】信号コンタクト収容室9の上方は、ピン挿
入孔10によってリング状部3の表面側に連通してい
る。ピン挿入孔10は、陰極線管100の信号ピン10
0bを挿入させ下方へ案内するもので、ピン挿入孔10
を挿通した信号ピン100bは、信号コンタクト収容室
9内に収容された信号コンタクト6の信号接触部6aに
弾性接触する。
【0025】信号コンタクト収容室9内において、信号
コンタクト6の外側には、リング状のアース金具11
が、僅かな放電空隙を隔てて露出し、異常電圧が信号コ
ンタクト6へ印加された場合に、アース金具11へ放電
させるようにしている。
【0026】リング状部3の後方に連設された基台部4
は、図3(a)(b)を比較して明らかなように、カバ
ー部5の背面側全体を覆うように、平面の輪郭がカバー
部5を外側から嵌合する形状となっていて、その輪郭に
沿って隔壁13が立設された枡形となっている。
【0027】基台部4の前方は、3本のスリット12、
12、12によって、ベース挿通孔8を中心とする複数
の扇形凹部4a、4aに画されている。扁形凹部4a、
4aは、リング状部3と同一円上に連続するもので、扇
形凹部4a、4aの周囲を覆う隔壁13aは、ベース挿
通孔8の内壁の一部を構成している。
【0028】図4に示すように、3本のスリットの内、
中央のスリット12は隣接する一対のフォーカスコンタ
クト7A、7Bの間に位置することにより、一対のフォ
ーカスコンタクト7A、7Bの間の沿面距離を確保して
おり、フォーカスコンタクト7A、7B間でのショート
を防止している。また、両側のスリット12は、フォー
カスコンタクト7A、7Bと信号コンタクト6との間の
沿面距離を確保して、フォーカスコンタクト7A、7B
と信号コンタクト6との間のショートを防止している。
【0029】基台部4の両側には、カバー部5の背面側
を覆った状態で、カバー部5の係合突起5aと係合し一
体化する係合枠部4bが立設されている。また、カバー
部5と一体化した際に、カバー部5内に突出し、カバー
部5に収容されるフォーカスコンタクト7A、7Bなど
の導電部分間の放電を防止する絶縁突起14が隔壁13
で囲まれた内側に形成されている。
【0030】カバー部5には、図5に示すように、フォ
ーカスコンタクト7A、7Bの他に、フォーカス側放電
電極板15A及び接地側放電電極板15Bと、抵抗素子
16と、ターミナル17が収容される。
【0031】フォーカスコンタクト7A、7Bの高圧接
触部を収容するフォーカスコンタクト収容室18、18
と、フォーカスコンタクト7Aとフォーカス側放電電極
板15Aが接続する連結接続室26と、フォーカス側放
電電極板15Aと接地側放電電極板15B間が対向する
放電室19と、リード線を挿入する2カ所のリード接続
室20、27は、それぞれカバー部5の内頂面(図5に
おいては、内底面)から垂設された絶縁突壁21によっ
て、他室と隔てられた凹部に形成されている。基台部4
とカバー部5を係合させると、この絶縁突壁21の切り
欠かれた部分がカバー部5の前記絶縁突起14で覆わ
れ、各室間での放電が防止される。
【0032】基台部4の扇形凹部4a、4aに対してそ
の内側に嵌合するカバー部5の対応部分は、扇状に形成
された一対の突部22、22となっていて、フォーカス
コンタクト収容室18、18は、この一対の突部22、
22にそれぞれ底面側から上方に向け凹設されている。
【0033】フォーカスコンタクト収容室18の上方
は、陰極線管100のフォーカスピン100cを挿入す
るフォーカスピン挿入孔23によりカバー部5の表面側
に連通している。フォーカスピン挿入孔23は、基台部
4とカバー部5を係合して組み立てた際に、信号コンタ
クト6を収容する信号コンタクト収容室9と同一円周上
となる位置に穿設され、フォーカスコンタクト収容室1
8の前面(ベース挿通孔8側の内面)上方に連通するも
ので、陰極線管100のフォーカスピン100cを、フ
ォーカスコンタクト収容室18の前面に沿って下方へ案
内する。また、フォーカスコンタクト収容室18内の両
側面後方には、上下方向にフォーカスコンタクト7A、
7Bを位置決め固定する位置決め溝18c(図5参照)
が凹設されている。
【0034】一対のフォーカスコンタクト7A、7B
は、いずれも細長帯状の導電性金属板を屈曲して形成さ
れるもので、図7に示すように、連結部7aの長手方向
両側に、高圧接触部24と連結接続部25がそれぞれ立
設されている。高圧接触部24は、連結部7aの前方側
に連設されたもので、起立する支持部24aと支持部2
4aの上端が鋭角に折り返されその自由端側に形成され
たリーフ接触部24bとからなっている。板バネ接触部
24bは、その中間が支持部24a側に折り曲げられ、
断面くの字状のリーフ型に形成されている。また、連結
接続部25の端部は、図5に示すように、後方側に鋭角
に折り返されたバネ接片25aとなっている。
【0035】本実施の形態では、フォーカスコンタクト
7A、7Bを、同形状とすることによって、同一部品を
共用し、部品点数を削減するとともに、それぞれ他方側
に取り付けても誤接続とならないようにしている。
【0036】一対のフォーカスコンタクト7A、7B
は、一端の高圧接触部24がフォーカスコンタクト収容
室18に挿入されて係止され、この状態で他端の連結接
続部25がベース挿通孔8から離れる方向に引き出され
て、カバー部5(絶縁ハウジング2)に固定される。
【0037】すなわち、フォーカスコンタクト7A、7
Bの一側の高圧接触部24は、支持部24aの両側の係
止爪が位置決め溝18c(図5参照)に係止して、フォ
ーカスコンタクト収容室18に位置決め固定され、他側
の連結接続部25は、図4に示すように、ベース挿通孔
8の中心から放射状に引き出される。
【0038】フォーカスコンタクト7A、7Bを放射状
に配置しているので、後述するように、フォーカスコン
タクト7A、7Bの各連結接続部25間は自然に離れ、
これらの間の沿面距離を確保することができ、耐電圧性
能が向上し、ショートの発生を防止することができる。
【0039】引き出された一方のフォーカスコンタクト
7Aの連結接続部25は、連結接続室26内に挿入位置
決めされ、連結接続室26内に横断して露出するフォー
カス側放電電極板15Aの接続板部15aにバネ接片2
5aの先端が弾性接触する。また、他方のフォーカスコ
ンタクト7Bの連結接続部25は、表面側に開口するリ
ード接続室20に挿入位置決めされ、バネ接片25aと
リード接続室20の内側面との間で表面側から挿入され
る第1外部リード線(図示せず)を挟持し、電気接続す
る。
【0040】フォーカスコンタクト7A側には、更に、
抵抗素子16の内側リード部16aを電気接続するた
め、連結部7aの中央から連結接続部25にかけて圧接
スリット28が穿設されている。圧接スリット28の溝
幅は、抵抗素子16の内側リード部10bの外径より僅
かに狭い幅に形成され、表面側から圧接スリット28に
挿入される内側リード部10bを圧接接続する。
【0041】それぞれの放電電極板15A、15Bに
は、矩形板の中央に半球面状の放電部15b、15bが
形成され、互いの放電部15b、15bが放電室19内
で放電ギャップを有して対向するように放電室19周囲
の絶縁突壁21、21に沿ってそれぞれ差し込まれるこ
とにより、カバー部5に取り付けられる。
【0042】フォーカス側放電電極板15Aの矩形板に
は、側方に、連結接続室26内を横断するL字状の接続
板部15aが一体に形成され、前述したように、フォー
カスコンタクト7Aのバネ接片25aに接続する。ま
た、接地側放電電極板15Bには、矩形板から一体に脚
部15cが垂設され、基台部4を挿通してプリント配線
基板130の接地パターンに半田接続される。
【0043】このように、一方の放電電極板15Aにフ
ォーカスコンタクト7Aを、他方の放電電極板15Bに
接地パターンを接続し、放電部15b、15b間を放電
ギャップを隔てて対向させることにより、陰極線管10
0内で発生するスパークエネルギーがフォーカスコンタ
クト7Aに加わった際に、放電部15b、15b間で放
電させ、接地パターンへ流している。
【0044】一対の放電電極板15A、15Bは、放電
部15b、15bが、フォーカスコンタクト7A、7B
の引き出し方向とほぼ直交する方向で対向するように配
置される。すなわち、フォーカスコンタクト7A、7B
は、ベース挿通孔8の中心から放射状に引き出される
が、放電電極板15A、15B間の放電ギャップは、こ
の引き出し方向と交差する方向に設けられるものであ
る。このように配置することにより、図4に示すよう
に、一方のフォーカスコンタクト7Aに接続されたフォ
ーカス側放電電極板15Aと、放電電極板が接続されな
い他方のフォーカスコンタクト7Bとの間の距離L2が
大きくなる。これにより、放電電極板15Aとフォーカ
スコンタクト7Bとの間の沿面距離を十分に確保するこ
とができるため、これらの耐電圧性能を向上させること
ができ、ショートが発生することがなくなる。また、こ
のため、ネック径の小さな陰極線管が嵌合接続するCR
Tソケットに用いることが可能となる。
【0045】また、上述したように、一対のフォーカス
コンタクト7A、7Bはベース挿通孔8を中心とした放
射状に配置されることにより、フォーカスコンタクト7
A、7Bの他側の連結接続部25間の間隔が広げられ
る。この連結接続部25間の空間を利用して、放電電極
板15A、15Bを対向させる放電室19を形成するの
で、小型化が要求される絶縁ハウジング2内に効率的に
所定の絶縁間隙を要する放電室19を形成することがで
きる。
【0046】カバー部5におけるフォーカスコンタクト
7Aの延長線上の対応部位には、カバー部5の表裏を貫
通するリード接続室27が形成されている。図6に示す
ように、リード接続室27は、中間の内径が絞られ、表
面側から挿入される第2外部リード線(図示せず)を、
中間から下方(背面側)に収容されたターミナル17へ
案内している。
【0047】ターミナル17は、図5、図6に示すよう
に、導電性の帯状金属板を折り曲げて形成したもので、
後方側に鋭角に折り返して形成したリード接続片17a
と、折重ねた中央に圧接スリットを形成した圧接接続部
17bとを備えている。ターミナル17は、その側面に
突出する係止爪をリード接続室27の内側面に係止させ
て、リード接続室27内に収容される。この収容状態
で、上方のリード接続片17aは、絞られたリード接続
室27の中間下方に臨み、表面側から挿入される第2外
部リード線を挟持し電気接続する。また、下方の圧接接
続部17bの圧接スリットに、抵抗素子16の外側リー
ド部16bを圧接すると、フォーカスコンタクト7Aと
同一直線状に抵抗素子16が配列され、フォーカスコン
タクト7Aは、抵抗素子16とターミナル7を介して第
2外部リード線に電気接続する。
【0048】カバー部5に収容されるこれらの各部品
は、カバー部5の背面側開口面を上向きとして上方から
取り付ける。次いで、各部品を収容したカバー部5を、
基台部4の隔壁13内に験合させるように基台部4の表
面側に載置し、カバー部5の係合突起5aと基台部4の
係合枠部4bとを係合させ一体化する。このとき、基台
部4の隔壁13aは、フォーカスコンタクト収容室18
が形成された突部22の周囲を背面側から覆うので、フ
ォーカスコンタクト7A、7Bと信号コンタクト6間若
しくはフォーカスコンタクト7A、7B間の沿面距離
を、互いの絶縁に充分長い距離とすることができる。
【0049】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、種々変形が可能である。例えば、フォーカスコ
ンタクト7A、7Bを同形状のものとしたが、異なった
形状としてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、フォーカス側
放電電極板と他方のフォーカスコンタクトとの間の沿面
距離を十分に確保することができるため、耐電圧性能を
向上させることができ、これらの間でショートが発生す
ることがなくなる。
【0051】また、一対のフォーカスコンタクトがベー
ス挿通孔を中心とした放射状に配置されるため、連結接
続部間の距離が広がり、連結接続部に接続される抵抗素
子若しくはフォーカス側放電電極板と、他方のフォーカ
スコンタクト7Bに接続する第1外部リード線との沿面
距離も長くなり、耐電圧性能が向上する。
【0052】また、連結接続部間が広がることによっ
て、その間に、一対の放電電極板を対向させる放電室を
効率的に形成できる。
【0053】請求項2の発明によれば、一対のフォーカ
スコンタクトを、同形状とすることによって、同一部品
を共用し、部品点数が削減されるとともに、それぞれ他
方側に取り付けても誤接続とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るダブルフォーカス型
CRTソケット1の部分破断側面図である。
【図2】ダブルフォーカス型CRTソケット1の斜視図
である。
【図3】絶縁ハウジング2の各部を示し、(a)はリン
グ状部3と基台部4の平面図、(b)はカバー部5の平
面図である。
【図4】基台部の一部を切り欠いて示すCRTソケット
の底面図である。
【図5】カバー部5の分解斜視図である。
【図6】絶縁ハウジング2の組み立てを示す縦断面図で
ある。
【図7】(a)はフォーカスコンタクトの正面図、
(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図8】従来のダブルフォーカス型CRTソケット11
0を示す部分平面図である。
【図9】従来のダブルフォーカス型CRTソケットの接
続状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ダブルフォーカス型CRTソケット 2 絶縁ハウジング 7A フォーカスコンタクト 7B フォーカスコンタクト 8 ベース挿通孔 15A フォーカス側放電電極板 15B 接地側放電電極板 24 高圧接触部 25 連結接続部 100c フォーカスピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/533 H01R 33/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のベース(100a)を挿通さ
    せる円筒状のベース挿通孔(8)が穿設された絶縁ハウ
    ジング(2)と、 絶縁ハウジング(2)に互いに絶縁して取り付けられ、
    それぞれ一側の高圧接触部(24)が、陰極線管のフォ
    ーカスピン(100c)に接触するようにベース挿通孔
    (8)の周囲に配設され、他側の連結接続部(25)が
    ベース挿通孔(8)から離れる方向に引き出された一対
    の細長帯状のフォーカスコンタクト(7A、7B)と、 放電ギャップを隔てて対向するように絶縁ハウジング
    (2)に取り付けられた一対のフォーカス側放電電極板
    (15A)と接地側放電電極板(15B)とを備え、 フォーカス側放電電極板(15A)を一方のフォーカス
    コンタクト(7A)へ接続させたダブルフォーカス型C
    RTソケットにおいて、一対のフォーカスコンタクト(7A、7B)は、ベース
    挿通孔(8)を中心として放射状に引き出され、 一対のフォーカス側放電電極板(15A)と接地側放電
    電極板(15B)は、放射状に引き出される一対のフォ
    ーカスコンタクト(7A、7B)の延長線の間で、引き
    出し方向と交差する方向に対向して配置されていること
    を特徴とするダブルフォーカス型CRTソケット。
  2. 【請求項2】 一対のフォーカスコンタクト(7A、7
    B)は、同形状に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のダブルフォーカス型CRTソケット。
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