JP3329389B2 - アラミド類が示す可燃度を下げる方法 - Google Patents
アラミド類が示す可燃度を下げる方法Info
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- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2377/00—Characterised by the use of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Derivatives of such polymers
- C08J2377/10—Polyamides derived from aromatically bound amino and carboxyl groups of amino carboxylic acids or of polyamines and polycarboxylic acids
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、溶媒で膨潤しているか或は「乾燥させてい
ない」状態のアラミド品をタングステン化合物の水溶液
に接触させることを通してアラミド品が示す可燃度を低
くする方法に関する。その後、このアラミド品を乾燥さ
せる。
ない」状態のアラミド品をタングステン化合物の水溶液
に接触させることを通してアラミド品が示す可燃度を低
くする方法に関する。その後、このアラミド品を乾燥さ
せる。
アラミド類は、芳香族(二)酸類と芳香族(ジ)アミ
ン類から誘導されるポリアミド類である。これらのポリ
マー類の多くは難燃性を示すと共に他の有効な物性、例
えば高い強度、高い温度抵抗力および良好な耐摩耗性な
どを示すことが知られている。このような特性は、高温
および/または火炎が存在する領域で有効性を示すポリ
マー類で作られている製品に見付け出される。例えば、
このようなポリマー類の繊維は消防士の保護用コートで
用いられている。従って、アラミド類における難燃性の
如何なる改良も有用である。
ン類から誘導されるポリアミド類である。これらのポリ
マー類の多くは難燃性を示すと共に他の有効な物性、例
えば高い強度、高い温度抵抗力および良好な耐摩耗性な
どを示すことが知られている。このような特性は、高温
および/または火炎が存在する領域で有効性を示すポリ
マー類で作られている製品に見付け出される。例えば、
このようなポリマー類の繊維は消防士の保護用コートで
用いられている。従って、アラミド類における難燃性の
如何なる改良も有用である。
発明の要約 本発明は、アラミド品が示す可燃度を低くする方法に
関係しており、この方法は、溶媒で膨潤しているアラミ
ド品か或は乾燥させていないアラミド品にタングステン
化合物の水溶液を接触させることによって可燃度を低く
するに充分な量でタングステンをこの品の中に導入した
後この品を乾燥させることを含んでいる。
関係しており、この方法は、溶媒で膨潤しているアラミ
ド品か或は乾燥させていないアラミド品にタングステン
化合物の水溶液を接触させることによって可燃度を低く
するに充分な量でタングステンをこの品の中に導入した
後この品を乾燥させることを含んでいる。
発明の詳細 ある物質が示す可燃度の1つの尺度は制限酸素指数
(Limiting Oxygen Index)(LOI)である。この試験
では、ある材料の燃焼をその雰囲気内で維持するに必要
とされる最小酸素パーセントを測定する。このLOIが高
ければ高いほど、その試験材料の可燃度が低いことにな
る。
(Limiting Oxygen Index)(LOI)である。この試験
では、ある材料の燃焼をその雰囲気内で維持するに必要
とされる最小酸素パーセントを測定する。このLOIが高
ければ高いほど、その試験材料の可燃度が低いことにな
る。
本明細書の方法では、膨潤しているアラミドまたは乾
燥させていないアラミドをタングステン化合物の水溶液
に接触させる。膨潤しているアラミドは、溶媒で膨潤し
ているポリマーおよび/または溶媒の中にアラミドが入
っている溶液を意味している。このような溶液は、典型
的に、この溶液を上記水溶液に接触させるとそのアラミ
ドがその接触時の溶液の形状をほぼ維持するほど充分に
高い粘度を有している。
燥させていないアラミドをタングステン化合物の水溶液
に接触させる。膨潤しているアラミドは、溶媒で膨潤し
ているポリマーおよび/または溶媒の中にアラミドが入
っている溶液を意味している。このような溶液は、典型
的に、この溶液を上記水溶液に接触させるとそのアラミ
ドがその接触時の溶液の形状をほぼ維持するほど充分に
高い粘度を有している。
「乾燥させていない」アラミドは、非溶媒(通常、あ
る種の水系浴、例えば水または水溶液など)に接触させ
ることによって溶液から凝固させたアラミドを意味して
いる。このポリマーは、その非溶媒と接触した時点で凝
固し、その溶媒の大部分がこのアラミドから除去され
る。このアラミドは開放されたスポンジ様構造を有して
いて、通常このアラミドの約150−200重量%の量で非溶
媒(再び通常、水)を含んでいる。これは、その非溶媒
が吸収されている上記の如き開放スポンジ様構造であ
り、これを本明細書では「乾燥させていないアラミド」
と呼ぶ。
る種の水系浴、例えば水または水溶液など)に接触させ
ることによって溶液から凝固させたアラミドを意味して
いる。このポリマーは、その非溶媒と接触した時点で凝
固し、その溶媒の大部分がこのアラミドから除去され
る。このアラミドは開放されたスポンジ様構造を有して
いて、通常このアラミドの約150−200重量%の量で非溶
媒(再び通常、水)を含んでいる。これは、その非溶媒
が吸収されている上記の如き開放スポンジ様構造であ
り、これを本明細書では「乾燥させていないアラミド」
と呼ぶ。
多くのアラミド類は繊維およびフィルムの形態で用い
られている。繊維は、アラミド溶液を湿潤紡糸すること
によって製造可能である一方、フィルムは、アラミド溶
液の薄層を流し込むことによって製造可能である。両方
の場合とも、通常、このアラミド溶液(または、溶媒で
膨潤しているアラミドと本明細書で呼ぶ如き溶液)を水
の如き非溶媒に接触させ、それによって、このアラミド
を膨潤させている溶媒を除去することでこのアラミドを
凝固させることにより、固体状のポリマーを例えば繊維
またはフィルムとして生じさせる。それゆえ、この種類
の方法ではしばしばこの水を凝固剤と呼ぶ。溶媒で膨潤
しているアラミドをタングステン化合物の水溶液に接触
させる便利な方法は、その繊維およびフィルムを生じさ
せる上記方法でタングステン含有水溶液をその凝固剤と
して用いる方法である。アラミドをタングステン水溶液
に接触させる別の便利な方法は、その乾燥させていない
アラミドをタングステン水溶液に接触させる方法であ
る。
られている。繊維は、アラミド溶液を湿潤紡糸すること
によって製造可能である一方、フィルムは、アラミド溶
液の薄層を流し込むことによって製造可能である。両方
の場合とも、通常、このアラミド溶液(または、溶媒で
膨潤しているアラミドと本明細書で呼ぶ如き溶液)を水
の如き非溶媒に接触させ、それによって、このアラミド
を膨潤させている溶媒を除去することでこのアラミドを
凝固させることにより、固体状のポリマーを例えば繊維
またはフィルムとして生じさせる。それゆえ、この種類
の方法ではしばしばこの水を凝固剤と呼ぶ。溶媒で膨潤
しているアラミドをタングステン化合物の水溶液に接触
させる便利な方法は、その繊維およびフィルムを生じさ
せる上記方法でタングステン含有水溶液をその凝固剤と
して用いる方法である。アラミドをタングステン水溶液
に接触させる別の便利な方法は、その乾燥させていない
アラミドをタングステン水溶液に接触させる方法であ
る。
次に、このアラミドを乾燥させることによって最終品
(繊維またはフィルム)を生じさせる。典型的には、過
剰量の水とアラミド用溶媒を機械的に除去した後、加熱
などでその残存している水または溶媒を蒸発させて除去
することにより、乾燥を行う。アラミド類に典型的な湿
潤繊維紡糸操作は本技術分野で公知であり、H.Mark他編
集「Encyclopedea of Polymer Science and Techn
ology」、第6巻、John Wiley & Sons、New Yor
k、1986、802−839頁(これは引用することによって本
明細書に組み入れられる)の中に記述されている。
(繊維またはフィルム)を生じさせる。典型的には、過
剰量の水とアラミド用溶媒を機械的に除去した後、加熱
などでその残存している水または溶媒を蒸発させて除去
することにより、乾燥を行う。アラミド類に典型的な湿
潤繊維紡糸操作は本技術分野で公知であり、H.Mark他編
集「Encyclopedea of Polymer Science and Techn
ology」、第6巻、John Wiley & Sons、New Yor
k、1986、802−839頁(これは引用することによって本
明細書に組み入れられる)の中に記述されている。
本明細書で用いるに特に有効なアラミド類には、ポリ
(p−フェニレンテレフタルアミド)およびポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)が含まれる、と言うの
は、これらは耐火用途用の繊維で有用性を示すことが既
に確かめられているからである。
(p−フェニレンテレフタルアミド)およびポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)が含まれる、と言うの
は、これらは耐火用途用の繊維で有用性を示すことが既
に確かめられているからである。
本明細書では、安定な水溶液を生じ得る如何なるタン
グステン化合物も使用できる。また、このタングステン
化合物の溶解を補助する化合物をこの水溶液に添加する
ことも可能である。有効なタングステン化合物にはWCl4
(この溶液の安定化でクエン酸を用いる)、ヘテロポリ
タングステン酸塩(heteropolytungstates)、例えば燐
タングステン酸など、並びに等極(homopolar)タング
ステン酸塩、例えばタングステン酸アンモニウムおよび
タングステン酸ナトリウムなどが含まれる。水に溶解性
を示しそしてこの方法を行っている間に沈澱を生じない
限り、如何なるタングステン化合物も使用可能である
(以下を参照)。好適なタングステン化合物は燐タング
ステン酸類およびメタタングステン酸アンモニウムであ
る。
グステン化合物も使用できる。また、このタングステン
化合物の溶解を補助する化合物をこの水溶液に添加する
ことも可能である。有効なタングステン化合物にはWCl4
(この溶液の安定化でクエン酸を用いる)、ヘテロポリ
タングステン酸塩(heteropolytungstates)、例えば燐
タングステン酸など、並びに等極(homopolar)タング
ステン酸塩、例えばタングステン酸アンモニウムおよび
タングステン酸ナトリウムなどが含まれる。水に溶解性
を示しそしてこの方法を行っている間に沈澱を生じない
限り、如何なるタングステン化合物も使用可能である
(以下を参照)。好適なタングステン化合物は燐タング
ステン酸類およびメタタングステン酸アンモニウムであ
る。
ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)などの如き
ある種のアラミド類は、水溶液内で本質的に中性(酸−
塩基方法)である有機溶媒に溶解性を示すが、他のアミ
ド類、例えばp−フェニレンテレフタルアミドなどは、
通常、硫酸などの如き強酸に溶解する。中性の有機溶媒
に溶解するアラミド類の場合、タングステン酸アンモニ
ウムが好適なタングステン化合物である。強酸に溶解す
るアラミド類の場合、燐タングステン酸が好適なタング
ステン化合物である。従って、溶媒で膨潤しているアラ
ミドにタングステン化合物の水溶液を接触させた時沈澱
を生じないタングステン化合物を用いる必要がある。
ある種のアラミド類は、水溶液内で本質的に中性(酸−
塩基方法)である有機溶媒に溶解性を示すが、他のアミ
ド類、例えばp−フェニレンテレフタルアミドなどは、
通常、硫酸などの如き強酸に溶解する。中性の有機溶媒
に溶解するアラミド類の場合、タングステン酸アンモニ
ウムが好適なタングステン化合物である。強酸に溶解す
るアラミド類の場合、燐タングステン酸が好適なタング
ステン化合物である。従って、溶媒で膨潤しているアラ
ミドにタングステン化合物の水溶液を接触させた時沈澱
を生じないタングステン化合物を用いる必要がある。
水溶液中のタングステン化合物の濃度、温度、および
そのタングステン水溶液とその溶媒で膨潤しているアラ
ミドとの間の接触時間は、決定的でなく、そのアラミド
品の中にタングステンが有効量で導入されることを条件
とする。水溶液中のタングステン濃度(タングステン金
属として測定)を約1重量%以上にするのが好適であ
る。この方法を実施する温度は、主に、水が液状である
温度範囲によって制限される。便利な温度範囲は約25℃
から約110℃、好適には25℃から100℃である。このタン
グステン水溶液とその溶媒で膨潤しているアラミドとの
間の好適な接触時間は、1または2秒から1時間以内で
ある。その溶媒で膨潤しているアラミドが濃密になれば
なるほど、その接触時間を長くする。
そのタングステン水溶液とその溶媒で膨潤しているアラ
ミドとの間の接触時間は、決定的でなく、そのアラミド
品の中にタングステンが有効量で導入されることを条件
とする。水溶液中のタングステン濃度(タングステン金
属として測定)を約1重量%以上にするのが好適であ
る。この方法を実施する温度は、主に、水が液状である
温度範囲によって制限される。便利な温度範囲は約25℃
から約110℃、好適には25℃から100℃である。このタン
グステン水溶液とその溶媒で膨潤しているアラミドとの
間の好適な接触時間は、1または2秒から1時間以内で
ある。その溶媒で膨潤しているアラミドが濃密になれば
なるほど、その接触時間を長くする。
最終的なアラミド内のタングステン量(元素状タング
ステンとして測定)が好適には約0.1から約25重量%に
なるように、上記変数の全てを調整することができる。
従って、その接触時間を長くし、その水溶液内のタング
ステン濃度を高くし、そしてその溶媒で膨潤しているア
ラミドの断面を薄くすると、その結果として、そのアラ
ミド内のタングステン含有量が高くなると共にLOIが高
くなる。
ステンとして測定)が好適には約0.1から約25重量%に
なるように、上記変数の全てを調整することができる。
従って、その接触時間を長くし、その水溶液内のタング
ステン濃度を高くし、そしてその溶媒で膨潤しているア
ラミドの断面を薄くすると、その結果として、そのアラ
ミド内のタングステン含有量が高くなると共にLOIが高
くなる。
本実施例では下記の省略形を用いる: DMAC−N,N−ジメチルアセトアミド LOI−制限酸素指数 MPI−ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド) PPT−ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)。
以下に示す実施例では、ASTM操作C1111−88に記述さ
れている如き誘導結合プラズマ−原子発光分光法(indu
ctive coupled plasma−atomic emission spectros
copy)を用いてタングステン含有量の測定を行った。AS
TM D2863−77を用いてLOIの測定を行った。
れている如き誘導結合プラズマ−原子発光分光法(indu
ctive coupled plasma−atomic emission spectros
copy)を用いてタングステン含有量の測定を行った。AS
TM D2863−77を用いてLOIの測定を行った。
以下に示す実施例では、フィルムをガラスプレート上
で作成してそれらを最初に液状の水または水溶液に接触
させると、このフィルムはそのプレートから剥がれてき
た。過剰な収縮を防止する目的で、全てのフィルムをピ
ンフレーム上で乾燥させた。実施例3−13のためのMPI
対照(タングステンを含んでいない)が示すLOIは28.2
および27.0である一方、PPT対照が示すLOI値は27.2−2
7.5であった。
で作成してそれらを最初に液状の水または水溶液に接触
させると、このフィルムはそのプレートから剥がれてき
た。過剰な収縮を防止する目的で、全てのフィルムをピ
ンフレーム上で乾燥させた。実施例3−13のためのMPI
対照(タングステンを含んでいない)が示すLOIは28.2
および27.0である一方、PPT対照が示すLOI値は27.2−2
7.5であった。
実施例1 190gの水にメタタングステン酸アンモニウムを10g加
えた後、完全な溶液が得られるまで約60℃で加熱するこ
とにより、メタタングステン酸アンモニウムの5%水溶
液を調製した。この60℃に保持されているタングステン
酸アンモニウム溶液に、乾燥させていないMPI繊維(水
分含有量155%)を5g加えた。30分後にその繊維を取り
出して、オーブン内で乾燥を120℃で1時間行った。こ
の繊維が示すLOIは39.7であった。タングステン酸アン
モニウム溶液で処理しなかった同様な繊維が示すLOIは2
8.0であった。
えた後、完全な溶液が得られるまで約60℃で加熱するこ
とにより、メタタングステン酸アンモニウムの5%水溶
液を調製した。この60℃に保持されているタングステン
酸アンモニウム溶液に、乾燥させていないMPI繊維(水
分含有量155%)を5g加えた。30分後にその繊維を取り
出して、オーブン内で乾燥を120℃で1時間行った。こ
の繊維が示すLOIは39.7であった。タングステン酸アン
モニウム溶液で処理しなかった同様な繊維が示すLOIは2
8.0であった。
実施例2 実施例1と同じ操作を用いて、乾燥させていないPPT
繊維のサンプルをタングステン酸アンモニウム溶液に接
触させた。この繊維が示すLOIは31.7であった。タング
ステン酸アンモニウム溶液で処理しなかった対照PPT繊
維が示すLOIは27.0であった。
繊維のサンプルをタングステン酸アンモニウム溶液に接
触させた。この繊維が示すLOIは31.7であった。タング
ステン酸アンモニウム溶液で処理しなかった対照PPT繊
維が示すLOIは27.0であった。
実施例3 ドライボックスの中で、湿った0.13mmのフィルムアプ
リケーター(film applicator)を用いて、100.5%硫
酸(0.5%のSO3)の中にPPTが20%入っている溶液を90
℃に維持されているガラスプレート上に流し込んだ。こ
のフィルム(ガラスプレートに付いている)を、100℃
の温度に維持されている5%の燐タングステン酸水溶液
(Fisher Scientifc Co.、No.A−248)の中に45分間
入れた。次に、このフィルムを水流で15分間洗浄し、0.
1MのNaOH溶液の中に4時間浸した後、再び水で15分間洗
浄した。このフィルムを真空オーブン内で一晩100℃で
乾燥させた。このフィルムが示すLOIは45.4であり、そ
してこれはタングステンを13.4%および燐を0.26%含ん
でいた。
リケーター(film applicator)を用いて、100.5%硫
酸(0.5%のSO3)の中にPPTが20%入っている溶液を90
℃に維持されているガラスプレート上に流し込んだ。こ
のフィルム(ガラスプレートに付いている)を、100℃
の温度に維持されている5%の燐タングステン酸水溶液
(Fisher Scientifc Co.、No.A−248)の中に45分間
入れた。次に、このフィルムを水流で15分間洗浄し、0.
1MのNaOH溶液の中に4時間浸した後、再び水で15分間洗
浄した。このフィルムを真空オーブン内で一晩100℃で
乾燥させた。このフィルムが示すLOIは45.4であり、そ
してこれはタングステンを13.4%および燐を0.26%含ん
でいた。
実施例4 ドライボックスの中で、湿った0.13mmのフィルムアプ
リケーターを用いて、100.5%硫酸(0.5%のSO3)の中
にPPTが20%入っている溶液を90℃に維持されているガ
ラスプレート上に流し込んだ。このフィルム(ガラスプ
レートに付いている)を水に浸漬することによって、そ
の硫酸を除去(大部分)してそのポリマーを凝固させ
た。このフィルムを100℃の温度に維持されている5%
の燐タングステン酸水溶液(Fisher Scientifc Co.、
No.A−248)の中に45分間入れた。次に、このフィルム
を水流で15分間洗浄し、0.1MのNaOH溶液の中に4時間浸
した後、再び水で15分間洗浄した。このフィルムを真空
オーブン内で一晩100℃で乾燥させた。このフィルムが
示すLOIは44.0であり、そしてこれはタングステンを8.4
2%および燐を0.17%含んでいた。
リケーターを用いて、100.5%硫酸(0.5%のSO3)の中
にPPTが20%入っている溶液を90℃に維持されているガ
ラスプレート上に流し込んだ。このフィルム(ガラスプ
レートに付いている)を水に浸漬することによって、そ
の硫酸を除去(大部分)してそのポリマーを凝固させ
た。このフィルムを100℃の温度に維持されている5%
の燐タングステン酸水溶液(Fisher Scientifc Co.、
No.A−248)の中に45分間入れた。次に、このフィルム
を水流で15分間洗浄し、0.1MのNaOH溶液の中に4時間浸
した後、再び水で15分間洗浄した。このフィルムを真空
オーブン内で一晩100℃で乾燥させた。このフィルムが
示すLOIは44.0であり、そしてこれはタングステンを8.4
2%および燐を0.17%含んでいた。
実施例5 湿った0.13mmのフィルムアプリケーターを用いて、MP
Iが20%、CaCl2が9%およびDMACが71%入っている溶液
をガラスプレート上に流し込んだ。このガラスプレート
を97℃のホットプレート上で30分間加熱することによっ
てDMACをいくらか除去したが、この除去した量は、取り
扱い可能なフィルムを生じさせるに充分な量であった。
このフィルムを100℃の温度に維持されている5%の燐
タングステン酸水溶液(Fisher Scientifc Co.、No.A
−248)の中に45分間入れた。このフィルムを真空オー
ブン内で一晩100℃で乾燥させた。このフィルムが示すL
OIは47.8であり、そしてこれはタングステンを21.6%、
燐を0.39%およびカルシウムを0.62%含んでいた。
Iが20%、CaCl2が9%およびDMACが71%入っている溶液
をガラスプレート上に流し込んだ。このガラスプレート
を97℃のホットプレート上で30分間加熱することによっ
てDMACをいくらか除去したが、この除去した量は、取り
扱い可能なフィルムを生じさせるに充分な量であった。
このフィルムを100℃の温度に維持されている5%の燐
タングステン酸水溶液(Fisher Scientifc Co.、No.A
−248)の中に45分間入れた。このフィルムを真空オー
ブン内で一晩100℃で乾燥させた。このフィルムが示すL
OIは47.8であり、そしてこれはタングステンを21.6%、
燐を0.39%およびカルシウムを0.62%含んでいた。
実施例6−13 これらの実施例では実施例3、4または5の操作を用
いた。これらの実施例の全部で、水溶液中のタングステ
ン化合物濃度を5%にした。条件および結果に関しては
表Iを参照のこと。
いた。これらの実施例の全部で、水溶液中のタングステ
ン化合物濃度を5%にした。条件および結果に関しては
表Iを参照のこと。
フロントページの続き (72)発明者 リー, キウ−セウング アメリカ合衆国バージニア州23234― 3669リツチモンド・オクトーバーロード 4120 審査官 森川 聡 (56)参考文献 米国特許3576590(US,A) 米国特許4008345(US,A) 米国特許4661574(US,A) 米国特許5073440(US,A) 英国特許出願公開1307601(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/20 - 3/215
Claims (16)
- 【請求項1】アラミド品が示す可燃度を低くする方法に
おいて、溶媒で膨潤しているアラミド品か或は乾燥させ
ていないアラミド品にタングステン化合物の水溶液を接
触させることによってこの品が示す可燃度を低くするに
充分な量でタングステンをこの品の中に導入した後この
品を乾燥させることを含む方法。 - 【請求項2】該アラミドがポリ(p−フェニレンテレフ
タルアミド)またはポリ(m−フェニレンイソフタルア
ミド)である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項3】該アラミドが乾燥させていないアラミドで
ある請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項4】該アラミドが乾燥させていないアラミドで
ある請求の範囲2記載の方法。 - 【請求項5】該アラミドが溶媒で膨潤しているアラミド
である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項6】該タングステン化合物がヘテロポリタング
ステン酸塩、等極タングステン酸塩またはWCl4である請
求の範囲1記載の方法。 - 【請求項7】該タングステン化合物が燐タングステン酸
またはタングステン酸アンモニウムである請求の範囲1
記載の方法。 - 【請求項8】該タングステン化合物が等極タングステン
酸塩でありそして該アラミドがポリ(m−フェニレンイ
ソフタルアミド)である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項9】該タングステン化合物がタングステン酸ア
ンモニウムである請求の範囲8記載の方法。 - 【請求項10】該アラミドがポリ(p−フェニレンテレ
フタルアミド)でありそして該タングステン化合物が燐
タングステン酸である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項11】該方法を25℃から100℃の温度で実施す
る請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項12】該水溶液が繊維紡糸方法における凝固剤
である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項13】該水溶液がフィルム生成方法における凝
固剤である請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項14】該水溶液がタングステンを溶液の中に1
重量%以上の量で含んでいる請求の範囲1記載の方法。 - 【請求項15】該アラミドが乾燥させていないアラミド
である請求の範囲12記載の方法。 - 【請求項16】アラミド品が示す可燃度を低くする方法
において、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)品
を、フィルム生成方法における凝固剤であるWCl4水溶液
に接触させることによって、この品が示す可燃度を低く
するに充分な量でタングステンをこの品の中に導入した
後、この品を乾燥させることを含んでおり、ここで、こ
の方法を100℃の温度で実施する方法。
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