JP3328258B2 - セメント硬化促進方法 - Google Patents

セメント硬化促進方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はセメントの硬化を促進
する方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】 セメントの硬化促進剤としては従来塩
化カルシウムや塩化マグネシウムや塩化アルミニウム等
の金属塩化物等が使用されていた。上記従来の硬化促進
剤としての金属塩化物は鉄等の金属に対して腐食性があ
り、また該硬化促進剤を使用したセメント製品の廃棄物
を焼却処理すればダイオキシン発生のおそれがあり、人
体に悪影響を及ぼすおそれがあった。更に近年不燃ある
いは難燃の建築板として木質補強材を混合したセメント
板(木質セメント板)が多用されている。しかし近年木
質資源の節約のために木造建築物を解体する際に発生す
る古材、製材工程から発生する鋸屑や端材、針葉樹の間
伐材、木質セメント板のスクラップ等、従来では埋立て
や焼却して処分されている木質スクラップから再生した
木質補強材の使用が検討されている。
【0003】 しかしながら上記木質スクラップは多種
多様の樹種からなり、したがって該木質スクラップには
セメントの硬化阻害物質となる糖類等を多量に含む樹種
も混入され、このような樹種を木質スクラップから除去
することは非常に手間がかゝり困難な作業となる。した
がって木質スクラップから再生した木質補強材を木質セ
メント板の原料として実用的に使用するには、多種多量
のセメントの硬化阻害物質に対応してセメント硬化促進
剤を多量に添加したり、複数種を組合せて使用したりす
る必要があり、環境への影響もそれだけ大きなものとな
る。
【0004】
【従来の技術】 そこで金属塩化物と異なり塩素分を含
まず、またセメントに対する初期硬化促進効果が大きい
硫酸塩をセメント硬化促進剤として用いる方法が提供さ
れている。しかし硫酸塩を硬化促進剤として用いた場合
には、初期硬化段階においてセメント硬化物中にエトリ
ンガイトを多量生成してしまうため、初期強度の向上の
点では優れているものゝ、長期的に見た場合には製品中
になお残存するエトリンガイトのために製品の寸法変化
が大きくなり、寸法安定性が問題となる。そのため硬化
物中に残存するエトリンガイトを分解させるためにオー
トクレーブ養生が必要となると言う欠点があった。
【0005】 一方、どちらかと言うとセメント硬化物
の長期強度の発現に重きをおいた硬化促進剤として蟻酸
塩からなるセメント硬化促進剤がある。例えば特開平1
0−338561号公報には蟻酸カルシウムをセメント
にプレミックスし、該セメントを木質セメント板の原料
として使用する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 この蟻酸塩からなる
セメント硬化促進剤は、初期硬化の段階で硬化物中に一
部蟻酸塩型エトリンガイトを生成するけれども、該蟻酸
塩型エトリンガイトは硫酸塩型エトリンガイトよりも安
定であり、長期にわたって硬化物に殆ど寸法変化をもた
らさないと言う性質を有する。また硬化促進剤は自己発
熱にしろ、加温条件下にしろ、温度が高くなればなるほ
ど硬化促進機能を大きく発揮する性質を有する。しかし
ながら金属塩化物や硫酸塩からなる硬化促進剤と比べる
と蟻酸塩からなる硬化促進剤は非常に高価であると言う
問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】 そこで本発明は上記従
来の課題を解決するための手段として、蟻酸カルシウム
と硫酸アルミニウムとの混合物からな るセメント硬化促
進剤を、木質補強材が添加されているセメントに添加し
該セメントの硬化を促進するセメント硬化促進方法を
提供するものである。該蟻酸カルシウムと硫酸アルミニ
ウムとを、セメント硬化促進剤として併用することによ
り硫酸アルミニウムによる初期強度の向上を図ると共
に、エトリンガイト生成に基づく反応熱を巧みに利用し
つゝ、長期強度に寄与するケイ酸三カルシウム(以下C
3 Sと略す)やケイ酸二カルシウム(以下C2Sと略
す)の反応を促進するために蟻酸カルシウムを添加混合
する。すなわち本発明では硬化物の初期強度の向上を図
り、早期脱型可能となるようにするために硫酸アルミニ
ウムを使用し、一方長期寸法安定性を含め長期強度を早
期に発揮させるために蟻酸カルシウムを使用するのであ
る。上記蟻酸カルシウムおよび/または硫酸アルミニウ
ムは、蟻酸および/ま たは硫酸とセメントとを反応させ
ることによって得られることが望ましい。
【0008】
【作用】 本発明のセメント硬化促進剤はセメント硬化
物の初期強度の向上に寄与する硫酸アルミニウムと、長
期強度に寄与する蟻酸カルシウムとを併用するので、木
質セメント板を製造する場合にイエローラワン、カラマ
ツ等の多量のセメント硬化阻害物質を含有する木質補強
材を使用しても、早期に初期強度を向上させることが出
来、早期脱型可能となると共に長期強度の発現も早期に
発揮されるようになる。即ち蟻酸カルシウムの使用によ
ってより安定な物質である蟻酸塩型エトリンガイトの生
成により一次養生後のみならず製品の寸法安定性が高め
られ、そしてセメント硬化阻害物質を含有する木質補強
材の使用に対応してセメント硬化促進剤の量を増やして
も安価な硫酸アルミニウムを併用しているのでコストア
ップにはならず、更に塩化物を使用しないので、錆、公
害等の問題も発生しない。
【0009】
〔セメント〕
本発明に使用されるセメントとは、中庸熱セメント、早
強セメント等を含むポルトランドセメント、高炉セメン
ト、シリカセメント、フライアッシュセメント、膨張性
セメント等の混合セメント、耐硫酸塩セメント、超早強
セメント等の特殊セメント等の酸に溶解可能なセメント
である。
【0010】 〔木質補強材〕 本発明の硬化促進剤は特にセメントに木質補強材が添加
される木質セメント板の製造に有用である。木質補強材
はカラマツ、ラワン、イエローラワン、スギ、マツ、ツ
ガ等種々な樹種から得られるものであり、樹種により種
々な糖類を種々の量で含有する。特定の樹種による木質
補強材の場合は該樹種に合わせて蟻酸および硫酸の金属
塩を選択することにより高いセメント硬化促進効果が得
られ、また多種多様の樹種からなる木質補強材の場合は
セメントスラリーを使用することにより蟻酸または硫酸
との種々な複合塩が形成され、このような木質補強材に
含まれる糖類の種類、量に影響されることなく略一定の
セメント硬化促進効果が得られる。
【0011】 本発明に用いられる木質補強材として
は、木粉、木毛、木片、木質繊維、木質パルプ、木質繊
維束等があるが、該木質補強材には竹繊維、麻繊維、バ
カス、モミガラ、稲わら等のリグノセルロースを主成分
とする材料を混合してもよい。好ましい木質補強材とし
ては、巾0.5〜2.0mm、長さ1〜20mm、アスペク
ト比(長さ/厚み)20〜30の木片や、直径0.1〜
2.0mm、長さ2〜35mmの分枝および/または彎曲お
よび/または折曲した木質繊維束がある。上記木質補強
材は、絶乾状態に換算して通常セメント系無機粉体に対
して5〜40重量%程度混合される。
【0012】 〔骨材〕 上記セメント系無機粉体および木質補強材以外に、本発
明においては骨材、特に軽量骨材を混合してもよい。上
記骨材としては、例えばケイ砂、ケイ石粉等が使用さ
れ、上記軽量骨材としてはパーライト、シラスバルー
ン、膨張頁岩、膨張粘土、焼成ケイ藻土、フライアッシ
ュ、石炭ガラ等が使用される。上記骨材は、通常混合物
の全固形分に対して5〜40重量%程度混合される。
【0013】 〔第三成分〕 上記混合物には、所望なれば更にアルミン酸塩類、水ガ
ラス等の硬化促進剤や金属脂肪酸塩、ロウ、ワックス、
パラフィン、界面活性剤、シリコン等の防水剤や撥水剤
等が混合されてもよい。
【0014】 〔セメント硬化促進剤〕 本発明のセメント硬化促進剤は蟻酸カルシウムと硫酸
ルミニウムとからなる。また本発明において望ましい蟻
カルシウムあるいは硫酸アルミニウ としては、蟻酸
あるいは硫酸とセメントとの反応物がある。セメントに
はカルシウム、アルミニウムの他、鉄等種々の金属イオ
ンが含まれるので、蟻酸あるいは硫酸とセメントとを反
応させた場合には、上記複数のイオンとの反応によって
複数種の塩が生成される。単独の蟻酸カルシウムや硫酸
アルミ ニウムでは木質補強材の樹種によってはセメント
硬化促進効果が顕著でない場合があるが、セメントとの
反応物は種々な塩の混合物となるので、木質補強材の幅
広い樹種に対してセメント硬化促進効果を発揮する。
【0015】 上記蟻酸カルシウムあるいは硫酸アルミ
ニウムを製造するには蟻酸あるいは硫酸の水溶液にカル
シウムやアルミニウムの化合物または上記化合物の水溶
液を添加混合する。あるいは上記化合物の水溶液に蟻酸
あるいは硫酸またはそれらの水溶液を添加混合する。こ
のとき蟻酸と硫酸とを一緒に反応させてもよいし別々に
反応させてもよい。
【0016】 セメントを使用する場合は水にセメント
を分散させたセメントスラリーに蟻酸および硫酸のどち
らか一方または両方を直接添加するか、あるいは水溶液
にして添加してセメント中の金属と反応させることによ
って蟻酸塩および/または硫酸塩を生成させてもよい。
更に水に蟻酸および硫酸のどちらか一方または両方を溶
解した濃度の低い水溶液にセメントを直接添加するか、
あるいはセメントを水に分散させたスラリーを添加して
セメント中の金属と反応させることによって蟻酸カルシ
ウムおよび/または硫酸アルミニウム含む蟻酸塩およ
び/または硫酸塩を生成させてもよい。上記セメントス
ラリー中のセメント濃度は通常5〜15重量%程度とす
る。
【0017】 上記セメントスラリーと蟻酸および硫酸
の添加比率は反応物溶液のpHが通常6〜9、望ましく
は7〜8になるように調節する。反応物溶液のPHが6
未満では未反応の蟻酸もしくは硫酸が残存し、セメント
を溶解せしめて製品強度が低下するおそれがあり、9を
越えると蟻酸カルシ ウムおよび硫酸アルミニウムの含有
量が少なくなり、同重量計量方式では硬化促進効果が低
下するおそれがある。
【0018】 本発明の硬化促進剤は蟻酸カルシウム
硫酸アルミニウ の混合比率が8:2〜2:8重量比、
望ましくは4:6〜6:4重量比となるよう調製され
る。本発明の硬化促進剤は木質セメント板の材料混合物
に直接添加するか、あるいは蟻酸のカルシウム塩または
セメントとの反応物と硫酸のアルミニウム塩またはセメ
ントとの反応物を別々に木質セメント板の材料であるセ
メントに添加混合し、混合物中で蟻酸カルシウムと硫酸
アルミ ニウムの混合比率が8:2〜2:8重量比、望ま
しくは4:6〜6:4重量比となるようにしてもよい。
【0019】 上記セメントに対する硬化促進剤の添加
量は、硬化促進剤重量を蟻酸カルシウム重量および硫酸
アルミニウム重量との和として想定し、セメント100
重量部に対して通常0.5〜5重量比とされるが、初期
強度を発揮するに必要な硫酸アルミニウムの最低限の量
を確保することが好ましい。本発明の硬化促進剤を用い
た木質セメント板の製造方法を以下に詳細に説明する。
【0020】 〔木質セメント板の製造〕 本発明においては、半乾式法または乾式法あるいは湿式
抄造法によって木質セメント板を製造する。半乾式法の
場合、まず、上記セメントおよび木質補強材、そして所
望により骨材、第三成分を含有する混合物に、本発明の
硬化促進剤溶液と水とを添加混合し、得られた成形材料
を基板上に散布してマットをフォーミングする。水は、
該マットの水分含有率が15〜65重量%となるように
添加するのが好ましい。
【0021】 乾式法の場合、まず、上記セメントおよ
び木質補強材、そして所望により骨材、第三成分を含有
する混合物に、本発明の硬化促進剤溶液を添加混合し、
得られた成形材料を基板上に散布してマットをフォーミ
ングし、該マットに更に水を添加する。更に添加する水
は、該マットの水分含有率が15〜65重量%となるよ
うに添加するのが好ましい。
【0022】 以上のようにしてマットがフォーミング
されたら、該マットを基板とともに圧締して加熱状態下
で一次硬化せしめる。該一次硬化において適用される温
度は通常50〜100℃で5時間〜9時間行われ、圧締
圧は通常2〜5MPa である。
【0023】 上記一次硬化後、得られた一次硬化体は
脱型した上で常温養生またはオートクレーブ養生する。
常温養生は、通常常温で4〜10日間行われ、オートク
レーブ養生は、140〜180℃の温度で8〜18時間
行われる。オートクレーブ養生を行なえば硫酸アルミニ
ウム硬化促進剤によって生成した硫酸塩型エトリンガイ
トは分解せしめられ、カルシウムアルミネートに分解さ
れているので寸法安定性は良くなる。常温養生またはオ
ートクレーブ養生後は、乾燥工程を経て表面塗装等を行
い、最終製品とする。本発明のセメント硬化促進剤は硫
アルミニウムにより初期強度の向上を図り、蟻酸カル
シウムにより長期強度に関係するC3 SやC2 Sの反応
を促進すると共に安定な蟻酸塩型エトリンガイトが生成
されるので製品の長期強度も向上して寸法安定性が高く
なる。
【0024】 木質セメント板表面に凹凸模様を付する
場合には、該基板の型面に該凹凸模様に対応した凹凸模
様を形成しておけばよい。また表面に凹凸模様のない平
滑な木質セメント板を製造する場合には、基板として直
接搬送板を使用してもよい。
【0025】 以上説明した本発明の方法によって、二
層構造または三層構造の木質セメント板を製造すること
も出来る。二層構造の場合には、まず粒子径の細かい木
質補強材を混合した成形材料を基板上に散布し、次いで
その上に粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料
を散布して二層構造のマットをフォーミングし、該マッ
トを圧締・加熱して上記粒子径の細かい木質補強材を混
合した成形材料によって緻密構造の表層部を形成し、上
記粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料によっ
て粗構造の裏層部を形成する。
【0026】 三層構造の場合には、上記粒子径の大き
い木質補強材を混合した成形材料の上に更に粒子径の細
かい木質補強材を混合した成形材料を散布して三層構造
のマットをフォーミングし、該マットを圧締・加熱して
上記粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料から
なる層を芯層部とし、その上下の粒子径の細かい木質補
強材を混合した成形材料からなる層を表裏層部とする。
また、上記二層構造のマットを、粒子径の大きい木質補
強材を混合した成形材料からなる層相互が接触するよう
に二枚積層して圧締・加熱してもよい。
【0027】 湿式抄造の場合、上記セメントおよび木
質補強材、そして所望により骨材、第三成分を水に分散
して通常固形分2〜15重量%のスラリーとしたものに
本発明の硬化促進剤溶液を添加混合し、該スラリーを長
網式抄造機、丸網式抄造機、ハチェック式抄造機等の抄
造機で抄造脱水してマットをフォーミングし、該マット
をメイキングロールで巻取ることによって通常5〜15
層積層し、該積層マットをプレスし、半乾式法、乾式法
によるマットと同様に一次硬化、更に常温養生またはオ
ートクレーブ養生して乾燥および表面塗装等を行ない最
終製品とする。
【0028】 〔実施例〕 セメント75重量%と木片フレーク25重量%とからな
る原料混合物に、表1の配合比率からなる硬化促進剤を
セメント重量%に対する固形分割合として2〜4重量%
添加し、更に水を添加して水分含有量を45重量%にな
るように調節した。上記原料混合物を型板上に撒布して
マットをフォーミングし、該マットを圧締して50℃,
5時間または50℃,16時間の条件で一次養生後脱型
し、常温で8日間自然養生もしくは165℃,10時間
のオートクレーブ養生を行なって木質セメント板を得
た。一次養生後および木質セメント板製品のそれぞれの
物性を表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】 表2によれば、硫酸アルミニウムのみ
使用した比較例1,2は本発明の硬化促進剤を使用した
実施例1〜4と比較すると、曲げ強度は5時間と言う短
時間の一次養生後においては硬化促進剤単独使用の場合
が優れるが、16時間と言う長時間の一次養生後では略
同等となり、製品の寸法変化率については自然養生の場
合には実施例1〜4に劣り、オートクレーブ養生により
実施例1〜4と略同等になる。更に製品の曲げ強度につ
いては自然養生の場合、オートクレーブ養生の場合共に
実施例1〜4より大巾に劣る。蟻酸カルシウムのみを用
いた比較例3はオートクレーブ養生後の製品の曲げ強度
は実施例1〜4と略同等であったが、50℃,16時間
の一次養生後の曲げ強度が低い。
【0032】
【発明の効果】 本発明のセメント硬化促進剤およびセ
メント硬化促進方法によれば、硫酸アルミニウムおよび
蟻酸カルシウムのもつそれぞれの利点をうまく利用し、
それぞれの持つ欠点を補完しつゝ硬化促進するので、セ
メントを速やかに硬化出来、脱型時間を短縮出来、セメ
ント板を効率よく製造出来ると共に寸法安定性に優れた
安価なセメント板を提供出来る。特に木質セメント板の
場合、木質補強材に含まれる多量のセメント硬化阻害物
質に対しても蟻酸塩のC3 SやC2 Sの硬化促進機能に
より早期に長期強度を出すことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 24/04 C04B 22/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蟻酸カルシウムと硫酸アルミニウムとの
    混合物からなるセ メント硬化促進剤を、木質補強材が添
    加されているセメントに添加して該セ メントの硬化を促
    進することを特徴とするセメント硬化促進方法
  2. 【請求項2】 上記蟻酸カルシウムおよび/または硫酸
    アルミニウムは、 蟻酸および/または硫酸とセメントと
    を反応させることによって得られる請 求項1に記載のセ
    メント硬化促進方法
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